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2016年11月21日 (月)

トータルテンボス・藤田、映画『蔦監督 ー高校野球を変えた真実ー 』のトークショーで高校野球を熱く語る!

11月19日(土)、東京・LOFT9 Shibuyaにて、映画『蔦監督 ー高校野球を変えた真実ー 』の上映会が行われ、上映後のトークショーに蔦哲一朗監督、トータルテンボス・藤田憲右、映画監督&脚本家の足立紳さん、「グラゼニ女子」の芹玲那さん、映画活動家&放送作家の松崎まことさんが登壇しました。

本作は、高校野球ナンバー1の名将として今もなお、高い人気を誇る徳島県立池田高等学校野球部・蔦文也監督の軌跡を、蔦文也さんの孫である蔦哲一朗監督が描いたドキュメンタリー映画。池田高校野球部を築き上げてきた関係者が総出演しているほか、蔦文也さんに長年寄り添って数々の球児たちを育ててきた妻・キミ子さんの証言も収められており、監督として、教育者として、そして夫であり父でもあった蔦文也さんのさまざまな側面が鮮明に描かれている、高校野球好きにはたまらない作品です。

蔦文也監督が当時着ていたユニフォーム姿で登場した哲一朗監督は「じいちゃんがきっとこの辺にいると思います」と頭上を指して挨拶。「こうやって高校野球の話ができるのは嬉しい」と切り出した藤田は、その魅力について「チームとかももちろん好きなんですけど、人間模様が見えるところがいい」と語ります。
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本作を「いつ作品にしようか悩んでいた」と話す哲一朗監督。「田舎に帰る度に、ばあちゃん(キミ子さん)がボケていく様が見えてきたので、今聞いておかないと撮れなくなるなと思って。別の映画を撮っていたんですけど、どう撮るかを決めずにカメラを回し始めました」と経緯を話すと、藤田は「蔦監督の特集はいろんなところでよく組まれていたけど、いいところしか描かれてなかった。けど、この映画はそこで出さないようにしているところも出ていて、リアルに伝えられていた。それは孫だからできたこと。毒の部分を出したのは、功績だと思います」と讃えます。
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MCの松崎さんが「この映画を観て、みなさんはどう感じたのか。各世代でどう響いたのか」と問いかけると、藤田は「僕、41歳なんですけど、蔦監督全盛期のとき、小学生でちょうど野球を始めた頃だったんです。で、中学の先輩がPL学園の中等部へ野球のために進学して、『俺も行きたい』って言ったら、蔦監督が好きだったお母に『池田高校だったら考えてもいいよ』って言われたことがあった」と思い出を語り、「高校野球の監督のイメージを変えたのが、蔦監督だった」と言い切ります。
松崎さんの「白髪のおじいさん的な風貌で、背骨をスッキリとさせて立っている監督っていうイメージでしたよね」という言葉に「キャラが立ってましたよね」と同調。漫画『グラゼニ』のPRユニット「グラゼニ女子」で"高校野球担当"として活動している芹さんは「現在25歳。史実としては知っていたんですけど、映像で観ると思った以上に衝撃的だった。当時の映像が観られて嬉しかったです」と笑顔を見せました。
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高校野球と映画監督の共通点について聞かれた足立監督は「ないんじゃないですかねぇ?」と言いながら、「映画監督は出演者とその作品が終わると離れてしまいますけど、高校野球の監督は部員と3年間付き合う。それはすごくいいなと思います。高校の人間形成がいちばん大事なときに、どっぷりと付き合うっていうのはいいですよね」と発言。大いに頷く藤田は「蔦監督って変な人っていうか。野球愛が強すぎるから、おかしいなって思うところもたくさんある。けど、そういう人と接しているといろんな免疫ができて、部員はタフになれる。世の中に出るための教育に、ちゃんとなっていると思うんですよね」と自らの意見を話しました。
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高校野球好きが集結したとあって、当時の驚きのエピソードなどでトークは大いに盛り上がり、あっという間に時間が経過します。
最後に、藤田は自身の著書『ハンパねぇ! 高校野球』(小学館よしもと新書)を告知。池田高校のパートは「僕が監修しています」と補足した哲一朗監督でした。


【藤田憲右】【トータルテンボス】

映画『蔦監督 ー高校野球を変えた男の真実ー 』

出演:蔦文也、蔦キミ子、畠山準、水野雄仁、池田高校OB・関係者30名以上、千玄室
ピアノ音楽:新垣隆
企画・制作・配給・宣伝:ニコニコフィルム
公式サイト: http://tsutakantoku.com