極楽とんぼ「単独ライブ全国ツアー2016」ツアーファイナル公演無事終了!
11月20日(日)、東京・恵比寿ガーデンホールにて極楽とんぼの「単独ライブ全国ツアー2016」ツアーファイナル公演が開催され、極楽とんぼが出演しました。
9月の仙台公演を皮切りに全17公演行われた本ツアー。今年、10年ぶりに活動を再開した極楽とんぼの、約15年ぶりという本当に久々となった単独ライブには超満員のお客さんが詰めかけ、開演前から会場の空気は熱気に満ちていました。
オープニングのトーク?かと思いきやそのままコントにつながる演出でお客さんを驚かせたあとは、極楽らしい体を張ったコントの数々を披露。事実?と思わせるエピソードを織り交ぜたコントやブリッジVTRの設定からそのまま繋がったコント、ブラックな笑いに満ちたコントなど、バラエティ豊かな8本のコントが繰り広げられます。
最後のコントでは、ゲストにココリコ・遠藤章造、品川庄司・庄司智春、ペナルティ・ワッキー、ロンドンブーツ1号2号・田村淳という錚々たるメンバーがゲスト出演するという嬉しいサプライズもあり、お客さんも最高潮に盛り上がる中、ライブはクライマックスを迎えました。
全てのコント終了後、改めて登場した極楽とんぼの2人。加藤浩次が「みなさんのおかげで、無事最後を迎えることができました。感無量です。本当にありがとうございます!」と観客に感謝の言葉を述べると、客席からは大きな拍手が起こります。
「何をやるか色々と考えたんですけど、オレらにできることは汗かいて動くことぐらいしかねえだろ、と」と、極楽とんぼらしい体を張ったコントを披露した理由を明かす加藤。加藤が山本を殴り続けるシーンがあるコントでは、「10年分の思いを込めて殴りました(笑)」と話し、客席を笑わせます。
ツアーファイナル公演の感想を聞かれた山本圭壱は、「終わってみればあっという間だった気がするんですけど、それはやっぱりきっと、10年前、いろんな出来事があった時に謝れなかったたくさんの方々にお会いできたことが大きいというか、自分の中で心残りの部分があるので、今この場をお借りして謝れたらと思っています」と率直な気持ちを話します。
加藤が「今日はラストということもあって、山本さんの仲間の遠藤、淳、庄司、ワッキーが盛り上げてくれたね! 本当にありがたいわ」と言い、舞台袖にいた4人を呼び込みます。コントでは裸にオイルを塗った姿で4人が登場し、バックダンサーとして踊るシーンがあったのですが、その姿を見て「泣きそうになった」という加藤。さらに「ワッキー、庄司、遠藤はいいわ。動き持ってるから。淳、よくやったな! そんなキャラじゃないもんな」と特に淳をねぎらうと、客席は大爆笑! 淳も「芸能生活20年ぐらいになるんですけど、体にオイルを塗ったのは初めてです(笑)」と笑わせますが、「山本さんからの依頼じゃなかったら断ってました」と、山本を慕う後輩の顔も見せていました。
「せっかくだから、この4人プラス山本さんでチームとして活動したら? テレビは難しいかもしれないから、Youtubeとかからの発信で」と提案する加藤。すると山本も「ジャスティン・ビーバーが1回認めてくれたら売れるもんね」と楽観的すぎる展望を話し、加藤に「絶対ジャスティン・ビーバーは気に入らないよ(笑)!」とツッコまれます。
そして、加藤が「ライブ中はちゃんとは謝ってないですし、最後ですから、お客さんの前でしっかり謝罪しときましょう」と山本に謝罪を促すと、「お客さまや関係者のみなさま、誠に申し訳ございませんでした!」と深々とお辞儀をする山本。「私もあれから、少しずつできることは何かを考えながらがんばってきました。もう諦めようと思ったこともありましたし、やっぱり無理かな?と思うこともあったんですけど、加藤浩次を始め、みなさま方の温かい「やれることがあったらやろうよ」という気持ちに押され、少しずつでもがんばっていこうという気持ちになれ、またこうやって舞台に上がれることになりましたことを本当にありがたく思っています。みなさま、本当にありがとうございました!」と謝罪すると、客席は割れんばかりの拍手に包まれました。
その姿を見て、「坊主頭にスーツ姿でそんなこと言うと、出所してきたみたいだな(笑)」とおどける加藤。そしてさらに、「実は、僕と山本さんと、吉本興業の大崎社長と先週お話しさせていただきまして、社長から『おまえら、よしもとに戻ってくるか』と言っていただきました」と発表すると、場内がまた割れんばかりの拍手に包まれます。加藤が「僕ら、最近の若手のようなスタイリッシュな笑いとか一切できないんですけど(笑)、汗かいて、できる限り2人でがんばっていきたいと思います。まず最初はライブから。ルミネとか出させていただけるんでしたら、一から、一歩ずつ、仕事をやらせていただきたいです」と話すと、山本も「小さいことでもなんでも、がんばっていこうと思います。今後ともよろしくお願いします!」ときっちり締めます。
舞台上の後輩4人ももちろん大喜びで、淳が「じゃあ、遠慮してコソコソ会ってましたけど、もうおおっぴらに会っていいんですね!?」と言うと、山本も「もう、ただの下っ端の一タレントですから!」とうれしそうに返しますが、ふと淳が「あれ? でも10年休んでましたよね?じゃあ、芸歴オレより下......(笑)?」と思わぬ指摘を。すると加藤が「オレが芸歴26年だから、10年引いて......16年!」と、残念ながら山本が4人の後輩の誰よりも芸歴が下になってしまったことが明らかに(笑)。
さっそく遠藤に「おまえ、がんばれよ!」などとタメ口をきかれてしまった山本は、「ほんま兄さん、よろしくお願いしますわ!」などとおどけて返事していたものの、ふと気づいて加藤に「え? オレとおまえの間にも差があんの!?」とたずね、加藤に「当たり前だろ! 兄さんと呼べよ」と言われると、さすがに我慢の限界を超えたらしく「オレ48だぞ!」と叫び、客席の爆笑を誘っていました。
最後にもう一度深々と挨拶する極楽とんぼの2人にいつまでも拍手が鳴り止まない、感動的な単独ライブファイナル公演となりました。
【極楽とんぼ】