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2016年11月26日 (土)

「話を聞いたときは『来た!』と思った」板尾創路主演! 日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト『ジムノペディに乱れる』初日舞台挨拶

1126日(土)、東京・新宿武蔵野館にて「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」第1弾の行定勲監督作『ジムノペディに乱れる』初日舞台挨拶が開催され、板尾創路、芦那すみれさん、岡村いずみさん、風祭ゆきさん、行定勲監督が登壇しました。
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同作は、「日活ロマンポルノ」を5人の実力派監督が復活させる「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の中の1作。「10分に1回の濡れ場を入れる」「撮影期間は1週間」などいくつかのマニフェストのもと、行定監督のほか、塩田明彦監督、白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督といった人気監督がそれぞれロマンポルノに初挑戦しました。

行定監督の『ジムノペディに乱れる』は、全てを失った映画監督・古谷(板尾創路)が、女の肌の温もりを求めてさまよう姿を描いた、切なくも不器用な大人の愛を官能的に描いた一作。

主演の板尾は、登壇するなり「今日は射精して帰ってください」と言い放ち、観客の笑いを誘いますが、上映後の登壇だったことに気づくと「じゃあ着替えてください」と訂正、さらに場内を爆笑に包みます。
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行定監督は「今回の『ロマンポルノ・リブート・プロジェクト』は女性向けのプロジェクトのはずなんですけど、やっぱりお客さんは男性の方が多いんですね」と客席を見渡してコメントしていました。
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本作で主演に板尾を起用した理由を聞かれると、「板尾さんは映画監督でもあるので役にぴったりなんです。以前釜山映画祭でお会いして一緒に飲んだことがあるんですが、芸人なのにあまり話さず、ニコニコして『そうやなぁ』などと相づちを打っていて。そのあと板尾さんが帰ってから、残った女性陣がみんな『板尾さん、素敵!』となっているのを見て、ああ、こういう人がモテる映画監督なんじゃないかな、と」とその起用理由について語ります。

その発言を受けて、「あのときあまりしゃべらなかったのは、韓国語がわからなかったからです(笑)」と照れながら話す板尾ですが、今作については「最初に話を聞いたときは、『来た!』と思いました。行定さんの映画というだけで最初からOKするつもりやったんですけど、亡くなられた原田芳雄さんから『ポルノは機会があったらやっとけ!』と言われていて、その言葉が心に残っていたのもあって」と出演の経緯を語っていました。

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芦那さんについて、「競馬の馬に例えると走りたくてしょうがない状態。鼻息が荒くて抑えるのが大変でした」と苦笑しつつ振り返る板尾。岡村さんが「撮影前に板尾さんが緊張しないようにずっと手を握っててくださったり、みなさんにいい空気を作っていただきました」と話すと、「僕は男やし、芸人なんで別に裸なんて恥ずかしくないですけど、女性は大変なので、少しでもいい空気を作ってあげられたらなと思って」と少し照れながら話します。行定監督も「板尾さんが女優さんをケアしてあげてる雰囲気がよかった」と板尾を絶賛していました。
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ロマンポルノを代表する女優・風祭さんが「かつてはレイプクイーンと呼ばれていましたが、今回は初めてレイプを止める役で出演させていただきました(笑)」と笑顔でコメントすると、行定監督は「僕らの世代でいえば、風祭さんは伝説以外の何ものでもなく、特別な方です」と風祭さんを評します。すると板尾も「神社作ってあげたいですね」と合いの手を入れ、観客を笑わせます。
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特に大変だったことは?と聞かれると、「全部大変だったんですけど、撮影期間が1週間しかなかったんで、毎日セックスしてるんですよ。実生活でもそんなことないんで......」と笑わせながらも苦労話を告白する板尾。


さらに、最も苦労したシーンを聞かれると「風祭さんも出演されている病院のシーンの撮影。カーテンの開け閉めがめっちゃ大変やし、ありえない体勢ばっかり要求されて、でも結合はしてないといけないし、お芝居もあって......。肉体が大変でEDになりそうでした」と苦笑し、「だから、(お芝居で)『何してるんですか!』って言われたときはちょっとホッとしました(笑)」と振り返っていました。
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すると行定監督が「実はそのシーンからシナリオを書き始めたんです」と明かし、「さらに言えば、知人の実体験から着想を得た部分です」と衝撃(?)の裏話も披露します。

そんな行定監督は「もう1本撮りたい」と、今回のプロジェクトの第2弾を熱望。「シードでもう1回やらせてくれないかな(笑)」と冗談まじりに話した後、「もう1つアイデアがあるんです。くだらないことなんですけど、くだらないことの中に切なさがあるのが日活ロマンポルノだと思ってるんで」とロマンポルノ愛をにじませます。

本プロジェクトの第1弾の公開日であるこの日を「今日は歴史的な日だと思ってます」と話す板尾は、「男女がまぐわるのって、はたから見れば滑稽でもあるし、でも感動的でもある。こういう表現はテレビではなかなかできないと思います。"ロマンポルノ"に主演させていただきましたが、終わってみれば人間ドラマに主演させてもらったなって気がしてます。原田芳雄さんの言っていた意味がよくわかりました」と、最後はきっちり締めていました。


『ジムノペディに乱れる』は11月26日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開されます。
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【板尾創路】