あべこうじが"とにかくしゃべりまくる"ライブ! あべこうじの『おしゃべりさせていただきます。』
11月15日(火)、東京・ルミネtheよしもとにて「あべこうじの『おしゃべりさせていただきます。』」が開催され、あべこうじが出演しました。
今年で芸歴20周年を迎えるあべが、とにかく『おしゃべり』にこだわったこの日のライブ。この日はサッカーW杯アジア予選の大事な試合が行われた日でもあったため、登場するなり「ごめんなさいね、こんな時にやるべきじゃなかったね。だって、サッカーとオレ、ファン被ってるじゃないですか?」とお客さんを笑わせます。
この日のライブは60分とあって、「ふだんは10分の持ち時間に面白い話を凝縮してるから、絶対10分の方が面白いのによく来たね(笑)」と、お客さんを物好きな人扱いするあべ。本イベントについて、今後はゲストなども呼んで3カ月に一回くらいやれればいいなと思っていることを明かし、「そんな気持ちで見てもらうとだいぶハードルが下がるかなって(笑)」と話します。
「苦虫を噛み潰す」という言葉についての話になり、「知ってました? 苦虫っていう虫はいないんですって。だから、苦虫っていうのは想像上の虫なんです。それぞれの思う苦虫が存在するんです」と話し、「じゃあ今から、僕の思うところの苦虫を噛み潰してみますね!」と、ものすごく苦々しい表情を浮かべるあべ。さらに「......ずーっとこんな感じが続きますけど大丈夫ですか?」とお客さんを気遣うあべに笑いが起こっていました。
あべが月極(つきぎめ)駐車場のことを「げっきょく」だと思っていた話をすると、お客さんから「あぁ~!」と同意の声が上がります。さらに「『動く歩道』のことを『歩く歩道』だって思ってたんです。歩く歩道って...歩道だよね(笑)?」などと、多くの人が経験していそうなあるあるを次々と繰り出します。
飼っていた猫のラブちゃんに父親がよくセミを食べさせていたせいでセミが苦手になったという話をして、「おかしくない? 普通この話で苦手になるの、猫だよね?」ともっともなことを言ったり、ラブちゃんならぬ愛ちゃん(奥様の高橋愛さん)が初めてあべの実家に訪れた際の父親のテンションの上がりっぷりがすごくて、あまりにテンションが上がりすぎたせいか、その1週間後になぜか父親が新車を買っていた話など、家族のほほえましいエピソードも披露するあべ。
また、「最近ニュース番組をやらせてもらっているおかげで、ニュースにも興味を持つようになりました」と話し、「"ニュースを斬る!"なんて一回もやったことなくて苦手なんだけど、克服できたらいいなと思ってるんで、今からやってみます」と宣言し、世相を斬り出しますが、体操選手の内村航平さんについて、「海外では内村選手の脇毛が多いってざわざわしてるじゃな~い? あれ、『そんなとこ見てんの?』って思うよね」と話したかと思うと、今度は「今年は不倫が多かったですよね~」と話し始めたものの、「......この話、やめま~す」とやめてみたりと、今ひとつニュースを斬りきれません(笑)。
続けて、「女性シンガーの歌う歌詞に"あべこうじ"って結構入るよね」と普通のトーンで強引な説を唱えるあべ。「たとえばドリカム」と『未来予想図Ⅱ』を歌い出し、「ブレーキランプ 5回点滅 あ・べ・こ・う・じのサイン~♪」と、歌詞に無理やり"あべこうじ"を入れ込みます。続いて「aikoの『カブトムシ』にも入るよ!」と言った後に「誘われたあたしはカブトムシ~♪」と歌うという、誰もが「カブトムシ」部分に「あべこうじ」を入れ込むと思わせておいて、まさかの入れないという高度テク(?)で笑わせていました(笑)。
「奥さんが自分より人気者あるある」的なエピソードで、ファンの人に「握手してください!」と言われたあべが握手に応じると、握手しながら「私、高橋愛ちゃんの方が好きです!」と言われたという話を披露し、「そんなことあります?」と嘆きますが、『千の風になって』を歌っている歌手の秋川雅史さんが、歌詞の「私のお墓の前で泣かないでください」という有名なフレーズがあることから、街で女子高生に「あ、お墓の人だ」と言われたというエピソードを紹介し、「それよりマシじゃない?」と自らを励まします。
と、ここでなぜかゲームの時間?的なものが突然始まり、「今から3つの単語を言いますので、その言葉から連想する単語をみんなでせ~の!で言いましょう」と話し、「秋、甘い、ホクホク」という単語を言った後に「せ~の! 栗!」と言い、「あ~、さつまいもの人もいたか~」とニコニコしながら言った後、「......なにこの時間(笑)」と自らにツッコミを入れます。「ホントだったらみんなとコミュニケーション取りながらやりたいんですよね」と話すあべですが、初回のこの日は距離感が掴みにくかったのか(?)、お客さんとのコミュニケーション自体は少なめでした。
自分の中の天使と悪魔の話題になったときは、「オレの天使はゆるくて、悪魔は優しいの」と前置きをしてから、「たとえば財布を拾った場合、オレの天使は『警察に届けなよ~、少しお金を抜いてから』っていうんだけど、悪魔は『あいつのいう通りだ』って。意見、同じなの(笑)」と、まさかの同意見で全然葛藤にならない自分の天使と悪魔を紹介(?)していました。
この後もネガティブとポジティブについての話やセンスとナンセンスの話、ひとつのシチュエーションでネガティブやポジティブ、運命、現実などいろんなものが出てくる話などを次々と繰り広げるあべですが、「楽しい時間じゃないのにあっという間なんてことあるんだね~」と自虐めいた一言でイベントがそろそろ終わりであることを知らせます。
さらに、「予定ではあとまだ10分ほどあるんだけど、でももうネタがない(笑)」と、トークが巻いたことを明かすと、「堂々としてるでしょ?」と言い、お客さんを笑わせます。続けて「次回は2017年の2月15日(水)の20時半スタートでやろうと思ってます」と次回開催を予告し、「これから3カ月、どう過ごすかにかかってる」と、これから3カ月かけて次回のトークのネタを考えることを宣言していました。
また、「『ライブが終わったら一緒に写真撮ったりしてください』っていうツイートがすんごい......1件だけあったんですよ。なので、その期待には応えたいと思います」とたった一人のお客さんの要望のために終了後に撮影タイムを設けるという優しい(?)あべの心意気に場内からは拍手が。最後に、「もう空っぽだっていうのを見せたい!」と絶叫し、終わったこの日のイベント。最後にサッカーの結果を得点だけ言うというかなりモヤモヤする発表の仕方をしたりと、いろんな意味でお客さんをやきもき(笑)させたあべの次回の試みにも要注目です!
【あべこうじ】
あべこうじの『おしゃべりさせていただきます。』
日時:2017年2月15日(水)開場20:00/開演20:30(※公演時間約60分)
出演:あべこうじ
料金:前売¥1800/当日¥2000
チケット:発売中(Yコード 999-050)
お問合せ:チケットよしもと 0570-550-100