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2016年12月 5日 (月)

銀シャリが『Mー1グランプリ』12代目チャンピオンに!! 橋本「漫才は誰にも邪魔されない領域。永遠に舞台へ立ち続ける」と宣言!

12月4日(日)、『Mー1グランプリ2016』が開催され、銀シャリが12代目チャンピオンになりました!
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昨年2015年、5年ぶりに復活した漫才頂上決戦『M-1グランプリ』。2001年から2010年までの10年間では、10年目未満の若手漫才師だった中川家、フットボールアワー、チュートリアル、NON STYLE、笑い飯など多くの芸人を世に輩出してきました。
賞金1000万円、プロ・アマ問わず参戦できるというルールはこれまで通り変わらず、昨年からは開催されなかった5年間を考慮して芸歴15年目以下までの出場が可能となっており、今年は3503組がエントリー。1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝を勝ち残った28組とGYAO!の動画再生人数1位となったGYAO!ワイルドカード枠1組を加えた計29組が11月19日(土)に行われた準決勝で熱い戦いを繰り広げた結果、アキナ、カミナリ、相席スタート、銀シャリ、スリムクラブ、ハライチ、スーパーマラドーナ、さらば青春の光が決勝進出を果たしました(※出番順/以下、全て敬称略)。

決勝進出最後の1枠を懸けた『Mー1グランプリ2016敗者復活戦』は、本日4日(日)14時30分から東京・六本木ヒルズアリーナにて開催。MCを陣内智則が務めました。

ネタ順は準決勝の下位からの順番となり、下記の通りです。
アインシュタイン/霜降り明星/東京ダイナマイト/ゆにばーす/大自然/Aマッソ/とろサーモン/錦鯉/三四郎/ジャルジャル/かまいたち/ミキ/メイプル超合金/学天即/マヂカルラブリー/インディアンス/ニューヨーク/和牛
なお、準決勝進出者のアルコ&ピース、南海キャンディーズは別の仕事のため不参加となりました。

前説を担当したのは昨年に引き続き、どりあんず。平井が得意のラップ調のコール&レスポンスで観客を盛り上げます。
会場MCを務めたはりけ~んず・前田は、立見のお客様に「笑って体温めてよぉ~。生きるために笑ってよ!」と声掛けを、新井は「この中から面白かった3組を選んでください。この結果が反映されます!」と呼びかけます。その後は18組が、最後の1枠を懸けた熱い漫才をそれぞれ披露しました。

18時30分からは、決勝戦のオンエアが始まります。
オープニングに流された昨年王者・トレンディエンジェルの軌跡、挑戦する漫才師の真剣な姿を映し出したVTRに、MCを務めた今田耕司は「重厚すぎましたね」と感嘆。「トレンディエンジェルの部分なんて、育毛剤のCMのようだった。あんなに髪の毛が抜けるのか」と笑わせつつ、トレンディエンジェル、そして昨年のファイナリストだったメイプル超合金の1年間の活躍を讃えました。

今大会のCMを務めるのは、オール阪神巨人・オール巨人、中川家・礼二、博多華丸・大吉・博多大吉、ダウンタウン・松本人志、上沼恵美子。松本は「どっちみち家で観るくらいなら、ここで観たほうがいいのかな」と笑わせつつ、5人というこれまでより少ない審査員について「一生懸命がんばってやってみようかなと思います」とキリッとした表情で語りました。
トップバッターのアキナから渾身の漫才が見せられる中、一般投票で選ばれる敗者復活戦からは17万票以上の支持を得て、和牛が決勝へ! 2人は信じられないという表情を浮かべたまま、観客とハイタッチをしながらスタジオへ向かいました。
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ファーストステージの結果は、下記の通り。
アキナ・・・・・・・・・446点
カミナリ・・・・・・・・441点
相席スタート・・・・・・436点
銀シャリ・・・・・・・・470点
スリムクラブ・・・・・・441点
ハライチ・・・・・・・・446点
スーパーマラドーナ・・・459点
さらば青春の光・・・・・448点
和牛・・・・・・・・・・469点

まず最終決戦の切符を手に入れたのは、銀シャリ。そしてスーパーマラドーナ、和牛が最終決戦へ進みます。松本は「和牛と銀シャリで最高。あと、味噌汁があったら最高」と笑いを誘いつつ、それぞれの漫才の素晴らしい出来を評価しました。
ファーストステージの順位が高いコンビからネタ順を選び、スーパーマラドーナ、和牛、銀シャリの順番でネタを披露します。
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3組のネタが終わり、CMが明けても「まだ決められてない」と苦しそうな表情を見せる松本。「ネクタイの柄で決めたろうかな」と呟くと、スーパーマラドーナ・田中がスーツのジャケットを開けてネクタイをアピールします。
審査員全員が重責に満ちた表情を浮かべる中、3票を獲得した銀シャリが優勝! 今田にコンビ名を呼ばれた瞬間、がっちりと抱き合いながら、鰻は満面の笑みで天高くガッツポーズ。その後、2人は言葉にならない声を発しながら、再び固く抱き合いました。
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松本からトロフィーを受け取った銀シャリ。安堵と歓喜からか、目を見開く橋本は「スーパーマラドーナさんも和牛もすごかったので、祈るしかなかった」とコメント。「今33歳なんですけど、漫才のことを考えて来たので......すごくいい人生でした」と締めくくった鰻に、今田が「死ぬなよ!」とツッコむと笑いが起こります。
「銀シャリのことはよく知ってるけど、本業は初めて観た。おもろいんやなぁ」と感心する上沼。「素晴らしかった」(オール巨人)「あのプレッシャーの中で、よくやったなと思った」(大吉)と健闘を称えるなか、礼二は「忙しくなっても、漫才は続けてね」と漫才師の先輩らしい言葉をかけます。「今まででいちばんの偏差」と投票に頭を悩ましたことを明かした松本も、「(トップバッターの)スーパーマラドーナがすごかった。あそこで相当のプレッシャーを与えられたなか、よくやったなぁ」とまさに死闘を繰り広げた3組を労いました。

番組終了後、記者会見場に現れた銀シャリ。
大きな拍手で迎えられると、2人の到着を待っていた大勢の報道陣を見渡しながら「めっちゃ人がいる!」(橋本)「大阪ではあり得ない!」と初々しい反応を見せます。
「本当に本当に疲れました」とホッとした表情で、言葉を吐き出した橋本。「大学生のころにM-1が始まって優勝したいなと思って漫才を始めたので嬉しい。まさか本当に優勝できるとは。超ハッピーです」と喜びます。一方、優勝した瞬間「この称号があれば一生食える、と思った」と語る鰻。「コンビ結成当初、嬉し泣きしたい。それが夢って言うてたけど、泣いてなかったよね? Mー1優勝で出んかったら、もう出んぞ」と橋本にツッコまれると、「実感って湧いて来るのは遅いんですね。まだ来てない」と気持ちが追いついていないことを話しました。

昨年の同大会で最終決戦まで進みながら、2位に終わったことが相当悔しかったと振り返る2人。
橋本は「それまでは夢物語でしたけど、優勝できるかもしれないという実感が湧いて。(昨年の最終決戦で)僕らの札が出た瞬間に"本気で優勝したい"と思った」と語りつつ、「今年はネタもたくさんつくったし、ネタの微調整もいろいろとやった」とMー1に向けた取り組みを説明。「昨年の2本目はディフェンシブというか似たような漫才だったんで、今年は2種類見せたかった」と語りつつ、「2本目はやっていても難しいネタ。1本目のほうがボケ数は多いんですけど、僕ら的には"しゃべくりでいくぞ"っていう表明の漫才だった。そんなポリシーを詰め込んだ漫才で優勝できたのは嬉しいです」と安堵します。
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Mー1優勝後、テレビを主戦場へと代えていくコンビもいますが、「どうなっても漫才が基盤。漫才というのは、誰にも邪魔されない2人だけの領域。永遠に舞台に立ち続けることは間違いない」(橋本)「漫才がめちゃくちゃ好き。チャンピオンという称号ができたので、今後はいろんな漫才ができると思う」(鰻)と漫才への熱い思いを吐露。橋本が「賞レースは3分、4分の時間制限がありますけど、それ以外に単独とかでやっている漫才の幅も広がっている。そういう解き放たれたときの漫才も観て欲しい」と呼びかけると、「もしイマイチやったとしても、"チャンピオン"っていう称号は大きい。ブランドを手に入れたので思い切ってやれる」と、今後も新しいかたちの漫才を生み続けることへ意欲を示しました。

日本に6人、うち家族で4人占めるほどの珍名で知られる鰻は「ご先祖が2人、鰻を食べて亡くなられているそうですが、今後食べる予定はありますか?」という質問に、「食べると、最大の失敗が死なんです。だから、思い切れないんですよね」と苦渋の表情を。先祖が鰻を神様として祀っていた地域の出身で神様を食べると祟りが起きるということから「鰻は食べていけない」とされているそうで、「大学教授の方にチェックしてもらったんですけど、『冗談でも鰻を食べるのはやめてください』と言われた。鰻を食べると死ぬとずっと思い込んでるから、本当に死んでしまうらしい。それを聞いて怖くなりました」と語ります。
優勝賞金について訊かれると、「う~~ん」と悩む2人。鰻は「結婚の旅行代の返済をしたい」と、橋本は「賞金をちらつかせて結婚したい。彼女もいないので、婚活代にあてたい」と、それぞれ現実的な使い道を明かしました。
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