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2016年12月27日 (火)

2月11日より単独ライブツアー『シソンヌライブ[モノクロ]2017』をスタートさせるシソンヌへインタビュー!「今年よりさらに面白くなるはず」と語る!!

2017年2月11日(土)、愛知・伏見JAMMIN'での公演を皮切りに、シソンヌが単独ライブツアー『シソンヌライブ[モノクロ]2017』をスタートすることになりました。

『シソンヌライブ[モノクロ]』とは、『キングオブコント2014』キングでもあるシソンヌが、全国47都道府県行脚を目標に掲げている公演時間60分のコントライブツアーのこと。毎年恒例となり、今年は念願だった東京・本多劇場で開催された『シソンヌライブ』は公演時間90~120分と長尺で、衣装やセットにもがっつり凝った内容となっていますが、『~[モノクロ]』ではより気軽に手軽に観てもらいたいという2人の意向で、衣装替えもなく、小道具もほとんど使わずに、2人のやりとりが活きるシンプルなコントが存分に楽しめるライブです。

今年は4月、東京・エコー劇場での公演を皮切りに東北などをまわった『~[モノクロ]』が、2017年も開催決定。新たに書き下ろしたコントを引っさげて、まずは主要都市をまわることになったシソンヌへライブの展望を中心に、今年1年を振り返りつつ、来年に向けた意気込みも聞きました。

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(向かって左:じろう/右:長谷川忍)

 *  *  *  *  *

――今年4月にスタートした『~[モノクロ]』ですが、実際にやってみてどんなところに手応えを感じましたか。

じろう 自分達でどれだけ表現するかっていう、表現力の下地みたいなものが凄く鍛えられた感覚はありましたね。
長谷川 芸歴1~2年目の頃、手持ち道具が唯一用意できるくらいで、大きいものは変えないからあるテイでやるのが当たり前でしたけど、久しぶりに道具や衣装を用いないコントをやってみて新鮮な気持ちにもなりました。道具や衣装がなくても笑ってもらえるくらい、表現できることも増えたんだなというか。1~2年目の頃のほうが稽古はたくさんしてたんですけど、今のほうがお客さんに伝わってるなっていう手応えを感じましたね。
じろう ネタは、やっぱり経験値がものを言うところはありますから。

――1~2年目の頃は、どのくらい稽古してたんですか。

長谷川 4年目くらいまでは撮影しちゃあ、2人で観てました。もちろん今もやってはいますけど、あの頃は1回撮っちゃあ観て、もう1回撮っちゃあ観てって繰り返してたんです。そうやって客観視することを2人とも意識するようにしてたんで、今は(観客に)どう映ってるのかが想像しやすい。それは、当時そうやってたおかげだなと思います。
じろう あと、着替えなし、小道具なしでコントするってことがどういうものなのか。そのノウハウみたいなものは今年やってみてわかったので、来年はさらに面白くなると思いますよ。
長谷川 地方でやった時に、ちゃんとウケるだろうところはどこでやってもウケたのが嬉しかったしな?
じろう うん。東京とかに比べて、お笑いのライブを観るっていう文化が圧倒的にないと思うので、どんなものなのかなっていう不安はあったんです。けど、僕の地元もすげぇ盛り上がって。
長谷川 知らない土地でウケてるっていうのも自信になりましたし、僕らのことを観に来てくれるお客さんがもっと増えたらいいなとさらに思いました。

――4月に東京での『~[モノクロ]』を終えたあと、じろうさんは「こっち向けのネタを作りたくなっている」みたいなことを話していたかと思うんですけど、通常の『シソンヌライブ』とのコントの選別ってどんなところにポイントを置いてやってるんですか?

じろう 来年4月に『シソンヌライブ[six]』もあるので、今ちょうどどっちにどのネタを持っていくかを選別してるところなんですけど......。大きい道具がないとこの状況は伝わらないだろうなっていうコントは必然的に本多劇場のほうに持っていって、2人のやりとりだけで成立しそうなものは『モノクロ』っていう分け方ですかね。

――『~[モノクロ]』のコンセプトには、劇場の通常公演でできるネタを増やしたいっていう思いもあったかと思うんですけど、今年やったことによって劇場用のネタは増えました?

じろう ......いや、増えてないっすね。ふはははは!
長谷川 いくつかは劇場でもやりましたけど、意外と......なぁ?
じろう そういうものではなかったというか。
長谷川 相方も思ってるでしょうけど、寄席は寄席、『~[モノクロ]』は『~[モノクロ]』、『シソンヌライブ』は『シソンヌライブ』っていうふうに別物で考えていけないんだなということがわかりました。けど、これから続けていくことで、劇場でできるようなネタも生まれていくんじゃないかなとは思います。

――先ほど話していたように、『~[モノクロ]』で披露するコントは2人の掛け合いが必然的に増えると思うんですけど、掛け合いの面白さみたいなものも改めて実感されたんじゃないんですか。

じろう そうですね。あのライブをやってる時は"面白いな、自分達"って思いながらやってました(笑)。
長谷川 ははははは!『シソンヌライブ』のコントよりも掛け合いの時間が長いですから、2人ともおしゃべりのスイッチが入っちゃうんでしょうね。だから、『~[モノクロ]』はいい意味で筋トレみたいなものになったなと思います。今年もコントばっかりさせていただきました。別の舞台にも出させてもらったりしてたんで、1年の半分くらい稽古してましたもん。

――広島で放送中の『ぶちぶちシソンヌ』での即興コントも、相変わらずやってるんですよね?

じろう やってますねぇ。あれはやらされているっていうか(笑)。
長谷川 僕らはだいぶ慣れてきたというか、何がウケるかウケないかっていうのはちょっとわかってきてるんですよ。けど、ゲストの方々は初めてやるから、皆さん「大丈夫だった?」って心配そうで。あれ、申し訳ない気持ちになるよなぁ?
じろう うん、そうだねぇ(笑)。頻度も多くて、即興コントばっかりやってます、本当に!!

――それもコント筋肉になってます? それとも別物ですか?

長谷川 コントするためにバチンとスイッチ入れる作業は身に付いたかもしれないですね。相方は元々バチンとスイッチ入るタイプですけど、コンビとしてのコントラストみたいなものも出せるようになってきたから、もしかしたら即興コントもいい筋トレにはなってるかもしれないです。でも、わからないなぁ(苦笑)。
じろう 8割くらいは面白くないことをやってるんですよ。めちゃくちゃなテーマがお題になりますし、時間制限も1分なので仕方がないんですけどね。だから、面白くないことをやってもいちいち凹まずに次々行けるようにはなりました。
長谷川 確かに1回1回凹んでいられないので、切り替えは上手くなったかもしれないですね。あと、やらなきゃいけない状況でやり切る精神力も付いたのかも。だって、"あれ面白かったんじゃないかな"っていう即興コントができるのは1年に1つか2つだよなぁ?
じろう うん。1つも面白いことをやらないで収録が終わるときもありますもんね。
長谷川 ふはは! じろう、この前ムキになってたもんな。
じろう これでラストだって言われたのに(笑)。
長谷川 自分らで振り返ったときに、今日1つも面白いことやってないってなって。僕は(アイデアが)出ない日なんだなって割り切れたんですけど、じろうは納得いかなかったみたいで。
じろう ずっとお題を引き続けたんです。
長谷川 けど、結局つかめなかった。その感じが面白かったから良かったんですけど、あれもなかったら本当に何もないまま終わってました。この間、ゲストで来たライスさんもそっちのモードに入っちゃって、「もっとやらせて?」「もう終わり?」ってなってましたね。

――(笑)それもまたいい経験ですね。せっかくなので今年を振り返ってもらいたいんですけど、シソンヌさんにとってどんな1年でした?

長谷川 いろいろとやらせてもらった1年だったのかもしれないですね。『有吉の壁』や『キングちゃん』に呼んでもらったり、『お笑い向上委員会』にも出させてもらったり、コント番組にも出させていただいたりして。(お笑いの中での)いろんな競技にチャレンジできて......筋トレの仕方がわかったっていうのはおかしな話ですけど、勉強になることはたくさんありました。だからこそ来年、ある程度やることが......決まっていると言ったらおかしいですけど、課題ははっきりしてるなっていう感覚はありますね。
じろう ゆっくり右肩上がりでの1年ではあったなっていうか。世間的には停滞しているイメージかもしれないですけど、ゆっくり、ゆっくりと上には向いてるなと思ってました。
長谷川 タレント的な番組には確かに出てないんですけど、お笑いど真ん中の番組には出させてもらってるんですよ。松本(人志)さんが『キングオブコント2016』でライスさんが優勝したときに「シソンヌ感が出てる」って僕らの名前を出してくれましたけど、あれは逆に忘れられないために言ってくれたのかなって思ってます。

――お2人は「コントばっかりやってます」とよくお話しされてますけど、単独ライブでコントを作り続けることが、いろいろと繋がっているんだなと。お2人を観ていると、面白いことをやり続けていれば観てくれる人って確実に増えていくだなとしみじみ思ったりもするんですけど。

長谷川 そう感じます。僕らは特にかもしれないですけど、単独ライブをやる意味があるなと思いますね。
じろう この前、『アカデミーナイト』のロケに呼んでいただいたんです。ロケで芸人呼ぶってなった時に僕らの名前ってあんまり候補にならないと思うんですけど(笑)、(アンジャッシュの)渡部さんが出たときに相方が出ていたのでその流れで呼んでもらえたのかなと思ってたんですよ。で、展示会のロケで「上野の美術館に行ってください」って渡されたものを開けたら、中に手紙が入っていて。『シソンヌライブ』を観ました。コントでこんなに衝撃を受けたのは初めてで、ぜひ一緒にお仕事したいと思って声をかけさせていただきました、みたいなことを書いてくれてたんです。

――うわぁ~、いい話!

じろう 単独ライブをやる意味あるんだなって。こんなふうに仕事に繋がるんだって嬉しかったですね。あと、『ぶちぶちシソンヌ』をやってなかったら、ロケに呼ばれても何をしたらいいかわからなかったとも思う。やっていたおかげでフラットな気持ちで臨めたので、『ぶちぶちシソンヌ』もやっぱり有り難い存在ですね。
長谷川 『ネプ&ローラの爆笑まとめ2016』で、今年の『シソンヌライブ』でやった「ばばあの罠」をやらせてもらったんです。本来4分以内でって言われたところを6分くらいやってしまったんでカットされるだろうなと思ってたんですけど、カットせずに全部流してもらえた。その時も"あぁ、コントやってて良かったな"と思いました。

――来年の抱負は?

じろう ......もうちょっとお金持ちになりたいなぁ。
長谷川 それ言われたら、俺もそれになっちゃうわ(笑)。まぁ、いろんな方と出会いたいですし、僕らの味方をどんどん増やしていかないとなっていう気持ちはありますよね。
じろう ムロ(ツヨシ)さんは常々、僕らのことを言ってくれてますし、新井(浩文)君は雑誌の撮影の時、後ろに僕らのポスターを貼ってくれたりもして。
長谷川 あのねぇ!(急に前のめりになって)これ、じろうにも言ったんですけど、20年前なら僕らはバチ売れしてると思うんですよ。時代さえ合っていればね!
じろう ははははは! まぁ、阿部サダヲさんが『ダ・ヴィンチ』の巻頭で、僕の本(註:『甘いお酒でうがい』)を紹介してくれたりもして。

――おぉ、凄い!

長谷川 宮藤官九郎さんが『週刊文春』で、僕らについて書いてくれてたりもするんですよ?

――えぇーーーー!!!

長谷川 荒川良々さんとカフェにいた時、近くの席で石野卓球さんが取材を受けていて。まず荒川さんに気付いて久しぶり〜なんて話し始めたんですけど、「あれ? シソンヌくんじゃん! 観てるよ」って言ってくれたんです。すぐ、じろうに「おい、俺らのこと知ってたぞ」って報告しました。
じろう ピエール瀧さんもこの間、めちゃくちゃ誉めてくれましたよ。「君は気が狂ってるから、そのままでいい」って。

――最高の誉め言葉ですね。

じろう そんなふうに観てくれる人はいるから、来年も今の感じでいいんじゃないかなって思ってます。で、声を掛けていただいたところでより頑張りたいなと。あと、『シティボーイズ・ライブ』に出たいですね。もうやらないかもしれないですけど、もしかしたらご本人達に届くかもしれないので言い続けていこうと思ってます。
長谷川 『シティボーイズ・ライブ』ももちろんですけど、僕はアンガールズさんとコントをやってみたい。田中(卓志)さんは笑いに対して真摯な方で、お笑いのことをすっげぇ考えているんですよ。トークライブでは毎回、新ネタをおろされていますし、尊敬できるところが多いので、一緒にやってみたいですね。
じろう 田中さん、僕にすげぇ話しかけてくれるんです。
長谷川 俺らのコントを良く観てくれているらしいよ。

――嬉しいお話ばかりですね。ご自身のネタを観てもらって味方を増やすという意味でも、『〜[モノクロ]』『シソンヌライブ[six]』と、今年もコントの旅は大事なものになりそうですね。

じろう 本当にそうですね。頑張ります。
長谷川 来年もたくさんの方に観ていただきたいです。ぜひ観に来てください!
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【シソンヌ】

『シソンヌライブ[モノクロ]2017』

チケット:前売・当日2000円
チケットよしもと( http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!

●名古屋公演
日時:2月11日(土)開場14時/開演14時15分
場所:伏見JAMMIN'

●広島公演
日時:2月19日(日)開場14時30分/開演15時
会場:よしもと紙屋町劇場

●札幌公演
日時:2月25日(土)開場15時30分/開演16時
会場:演劇専用小劇場BLOCK

●沼津公演
日時:3月4日(土)開場18時15分/開演18時30分
会場:沼津ラクーンよしもと劇場

●福岡公演
日時:3月18日(土)開場16時30分/開演17時
会場:レソラホール

※以降の開催スケジュールは公式ブログ( http://blogs.yahoo.co.jp/sissonnelive_monochrome)にて順次更新します。

『シソンヌライブ[six]』

日時:2017年4月5日(水)〜9日(日)
会場:本多劇場