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2017年1月19日 (木)

アキラ・コンチネンタル・フィーバーがインドネシアでの活動を語る!

アジア全域で日本のエンターテイメントコンテンツの推進を目的として設立された合弁会社MCIPホールディングスによるプロジェクト「アジア版 あなたの街に"住みます"プロジェクト。アジアでのエンターテイメント事業の基盤を築くことを目的に現在、6つの国と地域で11組16名が「住みますアジア芸人」として現地で活動しています。

2016年の年末には全組が帰国し、東京・ヨシモト∞ホールで開催された『目指せアジアの星!アジア&47住みますサミット+未来のアジアのスター芸人発掘オーディション』『ゆく年∞くる年 NEW YEAR'S EVE ∞ SUPER COUNT DOWN』に出演しました。
プロジェクトがスタートして約1年8ヵ月。「住みますアジア芸人」達は現地でどんな活動をし、どんな生活をしているのかを今後、1組ずつ紹介していきます。

トップバッターは、インドネシアで活動するピン芸人のアキラ・コンチネンタル・フィーバー。今年1月は歌手デビューが決定するなど「仕事は増えて来ました」と安堵の表情を浮かべる彼に、話を訊きました。
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――インドネシアでの生活には慣れましたか?

そうですね。2015年4月28日から住んでいて、半年くらいはなかなか慣れなかったんですけど、今は文化にも慣れて来て楽しく過ごせています。最初の頃はウィルス感染したり、デング熱になって顔面が腫れ上がったりと大きな病気にもかかったんですけど、免疫ができたのか今はそういうこともなくなりました。

――現地の食事は、どんな感じですか?

ナシゴレンとか、油を使った食べ物が多いんです。元々、辛いものは好きだったんですけど、野菜を食べる習慣がないのはちょっと困ってます。僕、野菜が好きなので......。宗教上、豚肉が食べられないのは物足りないなと感じたりもします。シーフードは意外と人気があるんで、シーフードレストランも多いですよ。現地の人に従って手でご飯を食べるんですけど、箸を使って食べるのと味が全然違うんですよ。

――ナシゴレンは日本でもメジャーな食べ物ですね。普段、どんなところで食べてるんですか?

100円屋台が多いですね。不衛生なところで食べてしまうと、とことん体調を崩してしまうことも......。(インドネシアで人気のある)COWCOWさんがお土産として日本食を持って来てくれることもあるんですけど、僕のルールとして日本食を食べるのは落ち込んだときと病気にかかったときだけと決めていて。そういうときは、COWCOWさんからいただいたサバの味噌煮の缶詰やいい素麺を食べてます。サバの味噌煮缶は、インドネシアでも行列ができるくらい大人気。現地の人は「もっとタレを入れろ」って言ってますけどね。

――インドネシアへは、どういういきさつで行くことになったんですか?

渡航前、『ナマイキ! あらびき団』に出たり、『芸人同棲』っていうライセンスさんがMCをやられているテレビ朝日の配信番組のオーディションを受けたりしてたんです。そのオーディションでは少しでも目立ちたくて、モノマネをやっているマギー審司さんの格好で行ったんですけど落ちちゃいました......。その連絡を受けた夜に「住みますアジア芸人」のオーディションの話が来て。だらだらと日本で芸人をやっていくよりは、もっと厳しいところで自分を磨きたいなと思ってオーディションを受けました。受かって実際にインドネシアで生活を始めたんですけど、2015年9月に『眠れるスター目覚ましバラエティ"ハックツベリー" 』(テレビ東京系)が終わったのは、ちょっとショックでしたね。その後、半年くらい仕事が何もなかったので精神的にキツかったですけど、ここでなんとかしなきゃいけないと思い立って、必死にいろんなところへアピールしに行くようになりました。

――今、お仕事は順調ですか?

仕事は増えているところで、大人気連続ドラマの社長役が決まったり、パフォーマンス番組で優勝したりもしました。YouTubeに動画もアップしてますし、フェスでパフォーマンスしたりもしてます。あと、1月に歌手デビューも決まりました!『タフブラッド』っていう歌で、日本語では"天ぷら"とか"油揚げ"みたいな意味なんですけど、インドネシアでは大人気の食べ物で。その食べ物への思いを込めた歌で、歌詞はマネージャーと一緒につくって、作曲はプロの方に担当してもらってます(註:写真は出演したドラマの主演女優であるアディンダ・トーマスさんとの1枚)
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――現地での認知度は上がってます?

そうですね。1年目はなんにもなかったんですけど、最近は歩いてると「アキラだ!」とか言われることもあります。ゲイの方にナンパされることが多くて......。丁重にお断りするんですけど、結構しつこくて大変です(笑)。

――これまでの生活の中で、印象に残っていることは?

あるラジオ番組で、インドネシア人のパーソナリティの女性と知り合いまして。僕がボーイスカウトをやっているという話をしたら、「ゴミ山の最終処分場へ一緒に行ってみない?」と誘われたんです。そこには30~40人くらいの子供がいたんですけど、みんな親がいない。出生届も出されていないから、施設でも受け入れてもらえないんです。その子達の生きる希望はいつか日本に行くことらしくて、自主的に土日だけ集まって日本語の勉強を独学でやっていて。僕は2ヵ月に1回くらいのペースでそこへ通って、日本語の先生をやりながら子供達の前でパフォーマンスをやってます。パフォーマンスは子供達に頼まれてやってたんですけど、毎回、新しいネタを見せなきゃいけないのは大変ですね。

――現地では、どんなネタをやってるんですか?

呪文を唱えるとシャトルコックが宙に浮いたり、色が変わったり、缶が空中に浮いたりするっていうコメディマジックみたいなものを、"スーパーイリュージョン"としてやってます。あとは、インドネシア語のフリップ芸みたいなものもやってますね。

――モノマネ同様、まさにマギー審司さんのようなネタをやってるんですね(笑)。

確かにそうですね(笑)。歌舞伎町のバーで働いてたとき、マギー一門の方々が来たことがあったんです。マギー審司さんはいらっしゃらなかったんですけど、『~あらびき団』で勝手にモノマネさせていただいることを一門の方に謝罪したら「どんどんやってくれ」と言ってくださった。その言葉は、すごくありがたかったですね。
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――インドネシアってラマダンの期間がありますよね? その時はどうしてるんですか?

外国人はやらなくても大丈夫なんですけど、僕は挑戦しました。喉が渇くし、体を鍛えるためのトレーニング後にお水を飲めなくて、3日間でくじけましたね。あと、ラマダン中はタバコも吸っちゃいけないみたいなんですけど、食べられないストレスで余計にタバコが吸いたくなる。現地の人はどうせ痩せるんだからと、ラマダン前にすごく食べてます。まぁ、大体ダイエットには失敗してるみたいでしたけど(笑)。

――今後の目標は?

何かの縁があってインドネシアへ来られたと思っているので、現地でレギュラー番組を持って、COWCOWさんを定期的にゲストとしてお招きできるようになりたい。あと、「ジャカルタ花月」を作りたいですね。僕はNSC出身で師匠はいないんですけど、個人的にCOWCOWさんを師匠だと思っていて。今は、インドネシアで人気のあるCOWCOWさんが作ったレールの上を歩かせていただいているという感覚なので少しでも恩返しできるように、今後は自分の力でもっと活動できる場を広げていきたいなと思ってます。


【アキラ・コンチネンタル・フィーバー】