笑い飯 哲夫がよしもとクリエイティブカレッジで特別授業
先日1月15日(日)、YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)大阪校にて、笑い飯 哲夫の特別授業が行われました。
YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)とは、エンタメ業界に関わる人材(ディレクター、マネジャーや作家など)を養成する、「裏方版NSC」。演者としての立番から、エンタメ業界に携わるための心得を生徒に伝えました。
はじめにホワイトボードに大きく「笑い」を書き、「"笑い"というのは人間だけにあるもので、
また、人間は"食べる"ことを大事にする。」と言って大きく「飯」を書き、「笑い飯って、いいコンビ名ですね。」と生徒たちの笑いを誘います。
「"ひな人形"を並べるのが僕たち演者だとするなら、裏方さんは"ひな壇"を作る人たち。何もない場所にひな人形を飾っても、まったく映えないが、ひな壇があることで、輝くことができる。」
と、演者と裏方の関係性を例えた哲夫は「瞬時にこういう例えが浮かぶんですよ。」と自慢げに話すと、
さらに「しゃべるのが上手い」と書き、「いちいち書いて、噛み締めたかったんですよ。」と一言。
本人曰く、例えが多いのは三島由紀夫の本の影響が大きいとのこと。
仏教にまつわる仕事が多く、堅苦しいイメージのあるものに笑いの要素を入れるのは難しいと思って
いたが、「仏教」と「笑い」との落差が大きいことでウケたという話をしたあと、
「こういうとき"ハードルが下がる"とか言いますけど。僕は使わないんです。ハードルってそんな
上げ下げするものじゃないでしょ?基本固定のものでしょ?"走り高跳びのバーが下がる"なら納得するんですけどね。」と持論を展開した。
「たくさんの人に支えられたから、ここまでくることができた。すべては縁でつながっている。」
と、縁の大事さを仏教の教えをもとに解説。「みんな一緒と思うこと。苦しいと思うのは、自分の事しか考えていないから。誰かに何かをしてあげる人になること。」と生徒たちに伝えました。
生徒からの質問を受け付ける時間になり、
「誰もやったことのない、新しいオリジナルの笑いはどうやって考えるのか?」という質問に対し、
「題材はどこにでも転がっている。あらゆるものにツッコミを入れることで、何でも面白いと思える。
ツッコミ目線でいることで、ずっと何かがつくれる」とアドバイス。
さらに、「手前を勝手に想像する」こともいいとのこと「あの人○○した後だな。」と勝手に想像し、
面白い物語に展開していく。
「関西と関東で、ウケの違いを感じることはある?」という質問に対しては、「テレビで関東の人は関西弁、関西の人は標準語を聞くことが当たり前になってきて、垣根はなくなってきているので、大きな
違いは感じない。ただ、関西ではノリの笑い、関東では賢い感じの笑いがウケるかも。」と生徒の質問
「自信を持つことが大事。みんなスタートは同じなので、勝ち負けを勝手につけず、自分を信じて
頑張ってください」と最後に生徒たちへエールを贈りました。
真剣な話の中に、実体験や例えなどの笑いを交えながらの授業となりました。
【笑い飯・哲夫】