女性ピン芸人で初の快挙! ゆりやんレトリィバァが『第47回 NHK上方漫才コンテスト』優勝!
1971年からはじまり今年で47回目を迎える、若手芸人のための伝統あるコンテスト『NHK上方漫才コンテスト』の本戦が2月24日(金)に大阪市のNHKホールにて開催され、ゆりやんレトリィバァが優勝を果たしました!
138組がエントリーした予選から、本戦に進出した6組が出場。司会進行は千原兄弟、朝比奈彩さん。審査員は西川きよし、桂文珍、渡辺正行さん、ハイヒール・リンゴ、俳優の内藤剛志さん、漫才作家の大池晶さんという顔ぶれです。
本戦Aブロックでは祇園、インディアンス、プリマ旦那の中からプリマ旦那が進出。視聴者投票でもダントツの票数を得たプリマ旦那は、審査員の渡辺正行さんから「いい漫才を見たと感動しています。フリと落としが素晴らしかった」、大池晶さんからも「ベテラン漫才のようで、師匠と呼びたくなった」と絶賛の嵐でした。
BブロックはZAZY、ゆりやんレトリィバァ、アインシュタインのうち、ゆりやんレトリィバァがアインシュタインと1票差で決勝に駒を進めました。リンゴは「出てきたらもうおもしろいからずるい(笑)。ひとつの世界をちゃんと作って、そこに引き込まれるのが魅力」と高評価。文珍も「なんでもありかいなと思ったけれど、観察力があり非常に細かく、しかもそれを積み上げていくのが上手」と褒め称えていました。
決勝では、1本目とは異なるネタで勝負をかけた2組。劣らぬ激戦が繰り広げられ、これまた1票差で競り勝つ勝負強さでゆりやんレトリィバァが頂点に輝きました。
ゆりやんはレトリィバァは、決勝で披露した、アカデミー賞での女優の感極まったスピーチを用いて英語でスピーチしつつ「バリウレシイ」と喜びを。リンゴから「芸歴4年で、女性ピン芸人で初めての優勝はすごい! ちょっと調子乗ってるんちゃうか?」とふられると、「調子乗っちゃって!」とおなじみのギャグで返し、会場を沸かせていました。
生放送後の囲み会見では、「これを夢見ていました。ありがとうございました」と感無量の様子。タイトルは、NSC時代のNSC大ライブ2013、2014年の第15回新人お笑い尼崎大賞以来とのことで、「こんなに大きなテレビの賞レースで優勝するのはこれが初めてです」とゆりやん。「びっくりしました。本当に、ここに出させていただいているだけでもありがたいのに、もう一回ステージに立てて、『なんとかネタはやりきれた』と思ったら優勝ということになり、まだ実感が湧いておりません」と嬉しそうに語りました。NHK上方漫才コンテストでピン芸人が優勝したことに対しては「今回出させていただいたのは3回目なのですが、2015年に初めて出場させていただいた時、『友近さん以来12年ぶりの女性ピン芸人』みたいな感じでニュースにしていただいたんです。私、友近さんのことはとても尊敬しているので、『友近さんの次が私なんや!』ってまずそれでビックリしたのに、優勝となると......にっちもさっちも!」とギャグを織り交ぜて今の心境を語りました。「上方漫才コンテストと言いつつも、お笑いコンテストという感じで予選を開いてくださっていました。でも、テレビをつけた方は『漫才? もうひとり出てくるの? あれ? 何この太い人?』みたいになって違和感もあったと思うんですが、47回目にして新しく、ピン芸人も出る大会やねんな、と。歴史の一幕というか、女性でピンでも優勝できるという、上方漫才コンテストの平塚らいてう(らいちょう)になれたらと思います」と語りました。
また、2月28日(火)に開催される「R−1ぐらんぷり2017」のファイナリストにも選ばれていることもあり、意気込みを尋ねられた際は「私の祖父が『勝って兜の緒を締めよ』とずっと言っていたんです。だから、ここで優勝させていただいたからといって奢らず、自分の自信にはなるんですが、油断せずにR−1に向かっていけたらなって、思ったり思わなかったり」と語り、記者陣を沸かせていました。
5年後、10年後の展望を尋ねられ、「今、大阪所属で、皆さんから『東京へは行かへんの?』と聞いていただくことがあるんですが、私は大阪で、5年後、10年後、何年後になるかはわかりませんが、東京へ行く前にアメリカ・ハリウッドに行って本当にアカデミー賞を受賞して、本当に感極まったスピーチをして、『あ! あの時のネタみたい!』と思ってもらうのが夢です」と野望を語りました。
念願のNHK上方漫才コンテストで優勝し、ますます波に乗るゆりやんレトリィバァの今後の活躍にどうぞご期待ください!
【ゆりやんレトリィバァ】