千鳥、けんじるのネタを「夏あたり、テレビに出てる」と絶賛!『千鳥の曲祭~このライブ、クセが強いんじゃ!~』レポート
2月26日(日)、千葉・よしもと幕張イオンモール劇場にて、『千鳥の曲祭~このライブ、クセが強いんじゃ!~』が開催されました。
本イベントは「クセがすごい!」というフレーズでおなじみの千鳥の元に、よしもと屈指のクセ芸人を集結させたもの。149名が参加した厳選なるオーディションにより選ばれた14組が、6組の本ネタ、8組のショートネタと、それぞれくせのあるネタを一同に披露しました。
オープニングアクトは、芸歴1年目の鬼梨おにによる「鬼火」独唱。ドラマティックな音色と鬼梨の力強い歌声が会場に響きます。
「今日、まともな芸人は1人も出て来ません」(ノブ)「ノー人気者」(大悟)と言いきる千鳥。「2階席まで満員なのに、前が空いてる。クセがすごい!」とおなじみのフレーズを出したノブに対して、大悟も負けじと「この辺が特にクセがすごい!」と発言。どうやら、我がものにしようと企んでいるようです。
まずは、本ネタブロック3組が登場。「曲伝統芸」と紹介されたすゑひろがりず。古典芸能のような言い回しで、あるゲームをモチーフにしたネタを披露します。「ゆくゆくは、染之助染太郎さんみたいになりたい」というのは、すゑひろがりず・三島。相方・南條は「自分のキャラがわからず、悩み抜いた結果、大名みたいなひげを生やし出した」(三島)そうです。
続いては、「曲の重低音」こと永遠の弐拾伍による漫才。コント漫才を披露しますが、ボケツッコミともに独特なキャラクター。特に、斉藤は個性的な声で観客を驚かせます。
「15歳で声変わりをしたら、この声になってしまいまして」と説明する斉藤に、「何がすごいって、こいつらが勝ち抜いてきたこと」と驚きを隠せない大悟。「野性爆弾さんに憧れている」という下田に、「負の連鎖です」(ノブ)「あの人らのせいか」(大悟)と言いつつ、2人の予想だにしない特技に「最高じゃん!」(千鳥)「すごい2人が現れた!」と、少しだけ興味を持ったよう。
「くせデミー賞授賞」と紹介されたのは、高校生ズ。個性的ではあるものの、セオリーを脱していない2人の漫才に、「安心した!」とホッとする大悟。芸歴14年目の高校生ズは、7年間2人でコンビとして活動後、5年前にトリオに。も、その1人がお坊さんになりたいと脱退して、再び2人になったそうです。本当はボケツッコミのネタがやりたいそうですが、ツッコミだった森が変なフレーズを言いたがるため、今のかたちに。森が「かぶくねぇ!」と声をつくって発すると、「その"かぶくねぇ"は欲しい!」と言い出すノブでした。
ここから、ショートネタブロック8組が怒濤のネタ披露。1分30秒という制限時間のなかで、2人のトイボックス、末原てつや、濃密ジャスミン、ぱろぱろ、ランディー・ヲ様、ゴン、セクシーパクチー、けんじるが渾身のネタを見せます。
中でも客席が大いに盛り上がったのは、けんじる。「食いこMEN」としてズボンの中のパンツが食い込んでいるかどうかをジャッジするというネタに、会場は大盛り上がり。「あいつはいい」と頷くノブ。大悟も「夏あたりに、テレビに出てる」と満足げに呟きながら、顔を観て「あれ、けんちゃんやん! こんな感じになったん?」とビックリ。昨年、ある番組でこのネタでMVPを獲ったそうですが、「何もないまま2017年を迎えた」と嘆くけんじるに、「俺、そのテレビ観たよ。けど、この格好じゃなかったよな?」とノブ。チャラ男からヒーロっぽい格好に変えたそうで、「こっちのほうがいい」と大悟は言いきります。
千鳥に大きな衝撃を与えたのは、末原。尋常じゃない滑舌の悪さに、「すごいなぁ。歯300本あるん?」と大悟。ノブは"十二支"が聞き取れず、「チューリッヒ? わからん!」と困惑し切りです。濃密ジャスミン・子輝は、現在50歳。44歳へNSCへ入学したそうで、前職を聞いた千鳥は驚嘆。「前歯に、紅がびっしり付いてる!」といじる大悟です。
昨年から電撃ネットワークに加入したランディー・ヲ様。ピアスは悲しいことがあると開けるそうで、「鼻頭にあるのは、知らない子供にモンスターボールを投げられたときに開けた」と明かしました。
その後、本ネタ3組が登場。「芸歴1年目のくせの嗜好品」と紹介されたのは、サンプル。1年目らしい尖ったコントで、客席を困惑させます。
特に尖っている南。相方・高崎は「南は誰とも仲よく亡く、先輩相手にボケているのを見て面白いなと思った」とコンピ結成を理由を。南から「裏では"千鳥"って呼んでます」と呼び捨てにしていることを明かされた2人は大笑い。大悟は「いいよ、それくらいのほうが。これから色々あって、芸歴15年目に食いこMENになったりするから」と声をかけます。
「くせ大統領」と紹介されたのは、ザ・プレジデント。漫才を披露すると、千鳥は「ボケ(石井くん)、いい声だね」(大悟)「ツッコミ(越野)もいい声しとる」(ノブ)と、2人の声を誉めます。石井くんは『シルク・ドゥ・ソレイユ』の1万分の200人しか残れない最終審査に進んだそうで、「今もデータバンクに登録されています」と発言。オーディションで絶賛されたという動物七変化という形態模写を披露しました。
トリを飾るのは、「くせ・オブ・タイツ」ハブサービス。タイツを使ったヨガ的パフォーマンスで独特の世界へ誘うと、「アートの域!」と讃える大悟でした。
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