大平サブローのツアー千秋楽はビルボードライブ大阪で! 大盛況を博した『サブロックフェスティバル2017』
3月26日、ビルボードライブ大阪で大平サブローの『サブロックフェスティバル2017』が開かれました。昨年11月23日にシングル『歩幅』をリリースしたサブロー。発売日に京都で行ったライブを皮切りに、奈良、徳島、神戸でツアーを行ってきました。そしてファイナルの地となったのがここ、ビルボードライブ大阪でした。ビルボードライブ大阪でのライブは2度目です。この日も多彩なゲストと、満員のお客様とで終始、盛り上がりました。
最新シングル『歩幅』からライブがスタート。サブローの歌とピアノだけでつむがれ、徐々にサックス、ベース、ドラムと音が重なっていきます。続いて『愛のメモリー』を。声量を必要とする楽曲ですが、朗々と歌い上げたサブロー。MCでは「サビに差し掛かって"あ、あかんわこれ!"って思った(笑)」と明かしました。目の前が白くなったそうです。
会場には元プロボクサーの長谷川穂積さんや西川きよし・ヘレンやオール巨人の姿も。「きよし師匠がいらっしゃると、お父さんに見られているみたいで緊張しますね」と話しつつ、きよしと漫才を共演したころの思い出話を披露しました。その後、メンバー紹介を経て「しっとりと聞いてもらいたい」と『ワインレッドの心』『悲しい色やね』を。岡嶋直樹さんのサックスとデュエットをしているような、サブローのボーカルとのハーモニーで聞かせました。
そして芸能生活をふり返り、さまざまな思い出を語るサブロー。『お笑いウルトラクイズ』に出演した際の破天荒なエピソードは得意の物まねを織り交ぜながら紹介しました。若かりしころの思い出に浸りながらも、「60歳を超えていいなと思う曲も増えました。この曲もそんな曲です」と『黄昏のビギン』をしっとりと。続けて故河島英五さんとのご縁で岡嶋さんと知り合った頃のエピソードを紹介し、「岡嶋さんと大阪にちなんだ曲を」と河島さんの『鰻谷』を歌いました。サブローや岡嶋さんによれば、河島さんの歌を歌うと必ず不思議なことが起こるそうで、この日もテーブルの上に置いてあったペットボトルのお水が、誰の手も触れていないのに倒れるというハプニングがありました。
ここでスペシャルゲストが。フリーアナウンサーの山本浩之さんです。山本さんとも旧知の仲。息の合ったトークで沸かせました。また、岡嶋さんも交えて3人で音曲漫才のようなネタも披露、掛け合いもぴったりでした。「ウケると気持ちいいですね!」と満面の笑みを浮かべる山本さん。次は真剣にと河島さんの『酒と泪と男と女』を。サブロー、山本さん、岡嶋さんによるハーモニーが会場に響き渡りました。
ブレイクタイムでは馬と魚、くまだまさしが応援に駆けつけ、ネタで沸かせました。
前半はしっとりと聞かせる楽曲が中心でしたが、後半からはアップテンポな楽曲ばかり。サブローはDJ KOOさんから贈られたという派手なスーツに着替えて登場。帽子もメガネも一式、贈られたそうです。エレキギターも加わり、「飛ばして行こうぜー!」と会場を煽るサブロー。『タイガー&ドラゴン』から始まり、『ずっと好きだった』『ファンキー・モンキー・ベイビー』などをノンストップで歌い上げました。こと『ファンキー・モンキー・ベイビー』ではどんどんキーが上がり、声の限界に挑むサブロー。そんなステージに会場もエキサイティング、手拍子はもちろん、立ち上がって踊るお客様の姿もありました。
アンコールで「アドレナリンがどんどん出て気持ちええわ~」とサブロー。お客様から酸素の差し入れも! 「気持ちよくライブをやらせてもらいました」と感想も。この春、地元・大阪守口市の「もりぐち夢・未来大使」に就任したサブロー。そのことをきっかけに同級生と話すことが増えたそうですが、中には天国に行ってしまわれた方も。寂しさを抱える一方「元気に生きとかなあかんなと思って、この曲を最後に皆さんと合唱したい」と宇崎竜童さんの『生きてるうちが花なんだぜ』を、山本さん、馬と魚、くまだまさしもステージへ呼び込み、会場一体となって歌い上げました。
大ラスはなんばグランド花月でのライブで泣いてしまって歌えなかった『いくつかの場面』を。『歩幅』のカップリング曲にもなっているこの楽曲は、河島さんの名曲でも知られています。「今日は楽しくライブができました。この曲で締めたいと思います」と歌い上げました。
「今日はありがとうございました。61歳になりましたがいろいろとチャレンジしていきたいと思いますし、またいろんなところでライブをしたいと思います。ビルボードライブ大阪はとてもパワーの要る場所なので、充電してからまた戻ってきたいと思います!」とサブロー、さわやかな笑顔を残してステージを後にしました。
【大平サブロー】【くまだまさし】【馬と魚】