6月10日(土)、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、『アニ×ワラVol.7』が開催され、豪華なアニソンアーティスト、声優アーティスト、そしてお笑い芸人たちによる一夜限りのアニソンフェスが4時間弱に渡って繰り広げられました。
オタク芸人の天津・向清太朗がプロデューサーとなり、"アニメソング"と"お笑い"との融合を目指す、唯一無二のアニソンフェス『アニ×ワラ』。
2014年1月18日に、東京・新宿FACEで第一回が開催されると、その後、渋谷O-EAST、有楽町よみうりホールなど、キャパと動員数をスケールアップさせながら回数を重ね、VOL.7となる今回は、過去最大キャパのTOKYO DOME CITY HALLへと進出しました。
3階席まで1608名の来場者で埋め尽くされた会場に、R藤本と伊藤広大(こりゃめでてーな)によるベジータとカイジの注意事項が流れた後、オープニングVTRとともにいよいよ開演。
オープニングアクトは、野沢雅子さんに扮したキャラ漫才で人気上昇中のアイデンティティが務め、「オス、おら野沢雅子!」の挨拶だけで爆笑!
そこに「何やっているんですか」と割って入りながら登場した『アニ×ワラ』プロデューサーの天津・向でしたが、お約束の(?)ブーイングに迎えられ、会場が一体となったところで開会宣言が行われます。
まず、最初のアーティストは、『アニ×ワラ』初出演となる渡部優衣さんで、『スペアミント』、『Brightest story』、『夢のキセキ』の3曲を披露。
客席をペンライトで青く染めるなどヒートアップさせながらも、生まれも育ちも大阪ということもあり、お笑いが「慣れ親しんだ文化」だと明かすなど、親しみやすいMCでも魅了しました。
2組目のアーティストは、本渡楓さん&長縄まりあさん。
アイムの森からきたウサギさんとキリンさんに扮した2人は、お互いのものまねをしたり、仲良しトークを交わしながら、『種のうた』、『Alright! ハートキャッチプリキュア!』、『dance!おジャ魔女』の3曲をキュートに歌い上げました。
続く漫才ブロックでは、この日限りの漫才ユニットが3組登場。
1組目は、セブンbyセブン・玉城&こりゃめでてーな・伊藤が『スラムダンク』と『カイジ』ネタをふんだんに盛り込み、2組目のR藤本&アイデンティティ・田島は、もちろん怒涛の『ドラゴンボール』ネタで笑いを誘います。
そして3組目は、渡部優衣さん、向、榊原ゆいさんという異色の3人がトリオ漫才に挑戦。
「ほぼ芸人枠の榊原ゆい」「野球が大好きな阪神さんこと渡部優衣」との自己紹介通り、ベテランの風格を漂わせる榊原さんと、何でも野球の話題に持っていく渡部さんに、ツッコミの向は大忙しです。
見事、漫才をやり遂げた渡部さんからは、スタンバイしている際、楽屋のテレビで「中田カウス・ボタン師匠の漫才を見ていました」とのストイックなエピソードも。
続くアーティストは、楠田亜衣奈さんで、『ウェルカム・フューチャー』、『カレンダーのコイビト』、『ラブリージーニアス』の3曲を披露し、「1、2、3、4、クルリンパ!」との手振りのレクチャーをして、会場の一体感を高めました。
次の榊原ゆいさんは、「『アニ×ワラ』にお笑い要員で出過ぎだから、だんだん持ち歌が...(笑)」と語りながらも、『刻司ル十二ノ盟約』、『聖剣なんていらない』、『空色デイズ』の3曲を力強く熱唱。
続いてのコントパートには、本渡さん、長縄さん、楠田さん、アイデンティティ、石出奈々子、R藤本、若井おさむ、石川ことみ、向が参加。
向が先生を務める「超能力開発学校」を舞台に、アニメのタイトルを前半、後半に分けたカードを1枚ずつ引いて、タイトルを揃えられたら透視成功とする神経衰弱風のゲームを一人ずつ行います。
誰も透視成功とはなりませんでしたが、『ジョジョの奇妙なフレンズ』、『ネトゲの嫁は巨人』、『名探偵on ICE』といった珍タイトルの数々で爆笑を呼び、終盤は若井からムチャブリを受けた向が、大スベリでアーティスト陣を真顔にさせるという結末に。
また、楠田さんから「超能力って...スピリチュアルやね」と『ラブライブ!』の東條希のセリフが飛び出すと、向は「ありがとうございます。昨日はお誕生日、おめでとうございます」と東條の誕生日を祝福し、客席から歓声を浴びる場面もありました。
続いて登場したなかやまきんに君は、『幽☆遊☆白書』の「戸愚呂兄弟です」と自己紹介した後、長縄さんとの飴取りゲームで盛り上げに一役買います。
そして、満を持してシークレットゲストとして登場したのが、馬渡松子さん。
『幽☆遊☆白書』のオープニング曲『微笑みの爆弾』をパワフルに歌いきると、「素敵なハートな集結していますね」と会場の雰囲気を讃えました。
その後は、Wake Up,Girls!から青山吉能さん、奥野香耶さん、田中美海さん、吉岡茉祐さんの4名が登場し、『恋で?愛で?暴君です!』、『極上スマイル』、『1000%SPARKING!』の3曲を華やかに披露。
吉岡茉祐さんは「今まで私一人で出ていたので、今回は3人で出られてうれしいんですが、いつか7人で来たい!」とWUG7人全員での出演を熱望して賛同の拍手を得ます。
ここで同じ4人組同士ということで、ミルキィホームズの三森すずこさん、徳井青空さん、佐々木未来さん、橘田いずみさんを迎えて行われたのが『笑わず我慢対決』。
芸人のショートネタに、いかに笑わずにいられるかを競うもので、ミルキィ側にバイク川崎バイク、WUG側にこにわも応援ゲストとして登場しました。
『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOに扮したムラムラタムラを皮切りに、『遊戯王』漫才のコメットパンチ、「ルパン三世の細くて長い下半身」になりきったハブサービス、『もののけ姫』モロの君でエロ詩吟を吟じた天津・木村、ジブリっぽい女の子になりきった石出奈々子など、アニメ要素が盛り込まれたネタの数々に、熱心なお笑いファンの佐々木さんだけでなく、ほぼ全員が笑わずにはいられない状態のWUGとミルキィ。
そんな中、1回も笑わなかった橘田さんが「加トちゃんケンちゃんくらいじゃないと」と発言したり、ガーリィレコード扮する『デスノート』に吉岡さんが本気で怯えたりする場面も印象的でしたが、対戦を終えた両組は「戦う理由がない」とし、歩み寄って抱擁するなど、歴史的なハッピーエンドを迎えました。
再びアーティストコーナーへ戻ると、ミルキィホームズの4人による『横濱行進曲』、『冒険☆ミルキィロード!!』、『Pleasure Stride』、『正解はひとつ!じゃない!!』の4曲で盛り上がりは最高潮に!
MCでも4人は終始ハイテンションで、久々に歌ったという『冒険☆ミルキィロード!!』について徳井さんが「(イントロの)カンコーンカーンって、もしかして『ジャパリパーク』(どうぶつビスケッツ×PPP『ようこそジャパリパークへ』)と思った?」との発言で笑いを誘いました。
そして、トリを飾ったいとうかなこさんは、『Uncontrollable』、『聖数3の二乗』、『Hacking to the Gate』の3曲を圧巻の歌唱力で披露。
いとうさんにとって、2014年1月に新宿FACEで開催されたvol.1以来の『アニ×ワラ』出演で、「すごい巨大になっていてビックリしました!」とスケールアップに驚いた様子で、その後は再登場したなかやまきんに君が作る筋肉料理を暖かく見守りました。
エンディングには、『ゲゲゲの鬼太郎』の家に扮したハブサービスを始め、舞台袖を賑やかせていた『進撃の巨人』の巨人に扮した山田カントリー・浅井や浦沢直樹先生に扮した佐助、バックステージの様子を生配信していたまつばら万吉夫らを含めた出演者が総登場。
ラストは向から「『アニ×ワラ』、よかったですか?」と問いかけられた観客から「おー!」という歓声が上がり、エンディングVTR後には『アニ×ワラvol.8来年開催決定!』の文字が踊ったところで終演を迎えました。
なお、『アニ×ワラvol.8』の詳細は、公式サイトで近日発表されるとのことです。
【天津】【若井おさむ】【こりゃめでてーな】【伊藤広大】【R藤本】【石川ことみ】【ハブサービス】【山田カントリー】【山田庸平】【佐助】【セブンbyセブン】【玉城泰拙】【コメットパンチ】【まつばら万吉夫】【なかやまきんに君】【バイク川崎バイク】