初めての「ブラインドサッカー」「ボッチャ」にちびっ子も芸人も大興奮! 新宿区パラスポーツフェスタin新宿コズミックセンター
6月3日(土)、4日(日)の2日間、東京・新宿コズミックセンターにて、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け障がい者スポーツ(パラスポーツ)への理解を深めるためのイベント『新宿区パラスポーツフェスタ』が開催されました。
6月4日(日)の「体操」「車椅子バスケ」のレポートを前回掲載しましたが、ここではそれと同時に行われていた「ブラインドサッカー」「ボッチャ」の各教室の様子をお伝えします。
まずは、パラリンピックの正式種目としても知られるブラインドサッカー。
視覚障がい者に向けに考案された競技で、簡単に言うと、転がると音が出るボールを使い、完全に見えない状態で行うサッカー、フットサルです。
講師はブラインドサッカー元日本代表選手で、日本ブラインドサッカー協会の葭原滋男(よしはらしげお)さんが務め、運動神経抜群の梶原雄太(キングコング)がMCとサポートを担当。
サッカーのレプリカユニフォームを着用した男の子ら参加者の前に現れた梶原は、「こんにちはー!」と元気よく挨拶し、葭原さんを紹介します。
その葭原さんは、「"よっしー"と呼んでください」と優しげな笑みを見せると、お手本として、アイマスクをかけた状態でのドリブルや強烈なシュートを決めて、一同を驚かせます。
その後は、参加者もアイマスクで視界を遮りながら、転がってくるボールを手で止めたり、トラップ、ドリブルなどで目が見えない感覚を学びます。
ボールの位置がわからず、すぐにアイマスクを脱いでしまう子供もいましたが、ゴール裏のガイドの声を頼りにしたシュート練習では、ゴールキーパーを務めた梶原の手をすり抜け、ナイスゴールを連発。
これには「みんな日本代表になれちゃうんじゃない?」と葭原さんも感心した様子でした。
一方のボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、こちらもパラリンピックの正式種目にして、昨年のリオ大会では日本代表が銀メダルを獲得した注目度上昇中の競技。
赤、青の各6球ずつのボールを投げたり、転がしたりして、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールへいかに多く近づけるかというカーリングにも似たルールです。
こちらは、ニューヨークとしずちゃん(南海キャンディーズ)が参加し、「どうも、ニューヨークお兄さんです!」「しずちゃんおねえさんだよ!」と子供たちに挨拶。
講師を務めるのは、日本ボッチャ協会の新井大基さんで、ルール説明と基本的な投げ方をレクチャーした後は、赤と青の2チームに分かれ、さっそく試合形式で進行します。
参加者多数のため、1試合につき、1人1球ずつ行い、後半は保護者たちも参加。
ボールの色が気に入らず、女の子が泣きだしてしまったり、ニューヨーク・嶋佐が、大暴投するといったボケ(?)を繰り出し、相方の屋敷から「子供、引いてるやろ!」と注意を受けるシーンもありましたが、ジャックボールめがけて投げ込んだボールが、新井さんも驚くほどのドンピシャになったり、逆転の一投が生まれたりと、一球一球のプレーに歓声が上がりました。
この日は、各教室を2回ずつ実施し、参加者には記念品として「東京2020パラリンピックエンブレムクリアーホルダー」などをプレゼント。
閉会式後は全員で記念撮影を行うなど、パラスポーツに触れる貴重な機会にして、終始賑やかな時間を楽しんだ様子でした。
今後とも、パラスポーツにご注目ください。
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