脚本家の李居明さんが茂造に熱烈ラブコール?! 広東オペラ『夢の恋人 毛沢東』のPR記者会見に辻本茂雄が登場!
9月12日(火)に大阪・梅田のサンケイホールブリーゼで公演が控えている広東オペラ『夢の恋人 毛沢東』。6月16日(金)には本公演のPR記者会見が行われ、吉本新喜劇座長・辻本茂雄がゲストで登場しました。
記者会見の司会を務めたのはザ・プラン9の浅越ゴエです。ゴエの進行の下、広東オペラ『夢の恋人 毛沢東』の脚本を手がける李居明(リー・グイメイ)さんと辻本のトークでPR展開をしていきました。
茂造で登場した辻本。自身も広東オペラについてまだよく知らないということで、"記者目線"で李さんに根掘り葉掘り質問しました。李さんは過去6年間に30演目の脚本を執筆、日本公演は今年で2回目で、大阪、名古屋で上演します。
質問の前に茂造の印象を李さんに尋ねると「毛沢東は政治家、思想家として著名な人ですが、笑うことの好きな人でもありました。この作品にもユーモアがあるので、吉本新喜劇と似ているところがあると思います」と好印象です。幸先よいスタートとなりました。
中国の古典演劇である「京劇」と「広東オペラ」の違いを尋ねる辻本。李さんによると、京劇が動きを重視したもので、広東オペラは歌と動きが融合、双方を重視した構成になっているとのことです。「『夢の恋人 毛沢東』も、言葉は分からなくても動きで理解できると思います。まるで映画を見ているような感じで作られています」と見易さをアピールされました。
李さんは36年間、風水師としても活躍し、大手飲料メーカーの風水を見ていたことがあるとか。それを聞きつけた辻本、「李さんのコネでその飲料メーカーのCMに出してもらえませんか?」と売り込みます。すると「茂造じいさんにすごく関心があります!」と李さん。続けて「おじいさんのキャラが世界に進出するのは面白いと思います。茂造じいさんも広東オペラに取り入れていきたいですね」と構想が具体的に。さらに急にアイデアが浮かんだと言って李さんは「田中角栄役で、毛沢東シリーズの第2作目に出てほしい」と公開オファーをされたのです! 聞けば、第2作目では毛沢東が世界の要人と会うシーンを考えており、「辻本さんは田中角栄さんに似ている!」と話はとんとん拍子に(!?)進んでいきました。
思いがけない展開に戸惑いの表情を隠せない辻本でしたが、広東オペラは今後、アメリカ進出も視野に入れておられるだけに、ブロードウェイデビューも夢じゃない!?とまんざらでもない様子。そんな辻本に李さんは「香港に来て広東語を勉強してはどうですか?」とさらに勧めていました。
9月に大阪で上演される『夢の恋人 毛沢東』は李さんのオリジナル作品です。政治の話は入れておらず、古典劇からアレンジし、一般人の興味のある物語となっています。辻本が「一番大事なことを聞きたい」と見どころを尋ねると「今までの古典的な観念を取っ払っています。毛沢東の3人の妻が登場する、3つのラブストーリーで展開します。毛沢東は政治家、革命化のイメージが強いと思いますが、とても愛情豊かな人物です。そういった一面を描いているのと、ラストシーンも、意外な人物と邂逅する場面を描いています。そのシーンも観客の皆様に衝撃を与えると思います」と自信を覗かせました。
300年の歴史を持ち、2006年には中国政府が中国国家級文化遺産に指定、2009年にはユネスコの世界遺産にも登録された広東オペラ。「日本人の方も、歌舞伎が好きな人はきっと広東オペラも好きになると思います」と李さん。アクロバティックなパフォーマンスも見もので、過去にはジャッキー・チェンさんも出演したことがあるとか。「奇遇ですね! ジャッキー・チェンさんは『吉本新喜劇』にも出られたことがあるんです!」と辻本、ますますご縁を感じながら(!?)、PR記者会見を終えました。
【辻本茂雄】【浅越ゴエ】