8月8日 笑いの日 @ホーム寄席 in 益城町
2016年8月、北海道庁が制定した「8月8日 道民笑いの日」。吉本興業は連携して『みんわらウィーク』(8月6~8日)を開催し、国内外で大きな反響をいただきました。
そして、2017年からは8月8日を『笑いの日』と定め、北海道のみならず、47都道府県住みます芸人とアジア住みます芸人が全国各地域で笑いを巻き起こします。
熊本県では、8月8日の14時から益城町にある益城町文化会館で行われました。地元の人が主役の「よしもとふるさと劇団」の「@ほーむ寄席」特別編として、熊本出身で大阪の吉本新喜劇で活躍していた「安井まさじ」、熊本県住みます芸人の「もっこすファイヤー」、佐賀県住みます芸人の「ひのひかり智」による「よしもと南国劇団」の特別公演の他、スペシャルゲスト「くまモン」によるステージや、お客様参加型の以心伝心ゲーム、Twitterライブによる「47都道府県×アジア生配信リレー」など、盛りだくさんの内容で終始笑いの詰まったひとときでした。
まず初めにもっこすファイヤー「たく」が登場し、会場を温めます。たくの「南国劇場!」に次ぐお客さんたちの「スタート!」の掛け声とともに「よしもと南国劇団」がスタート。
益城町のラーメン屋さんを舞台にしたコメディ劇を上演しました。ラーメン店主扮する「安井まさじ」とその客、たくの掛け合いに「遅刻した」と割って入ってくるのは安井の元で働くもっこす「ファイヤーのりお」。「ちょーい、ちょい」と登場すると会場は一気に盛り上がりを見せます。
さらに「ひのひかり智」は警察官の役で登場するや否や、麦わら帽子をかぶらされ「カールおじさん」にソックリとお約束のいじり。強盗事件が発生していることを告げて去っていく智に代わって登場したのは「くまモン」で、「なんでやモーン」に合わせてコミカルに動くくまモンの姿に、お客さんのボルテージも上がります。
その後、強盗だったと思ったたくが、実はラーメン店を視察するため警察官と組んで一芝居を打ったことが判明し、のりおの対応がすばらしいと立場は一転。逆に安井を「時給20円」で雇うという大オチで会場は大爆笑に包まれました。
再びどんちょうが上がった後、くまモンが再登場し、劇中食べたラーメン代を払っていないからと安井にお代を渡します。「ラーメン600円なのに601円入ってる!」と安井も大喜び。その後はくまモン体操のレクチャーを受けたお客さんと一緒に楽しく踊りました。
体もすっかりほぐれたところへ、同時刻に「北海道みんわらウィーク」会場をキーステーションに展開していたTwitterライブによる「47都道府県×アジア生配信リレー」の中継が入りました。途中、音声がなかなか届かないというハプニングもなんのその、くまモンも一緒に出演者全員でお客さんに土下座するというパフォーマンスで上手にフォローします。
最後にのりおが放った「復興のためにも熊本にぜひ遊びに来てください」というコメントはしっかり届いたようで「(北海道にいるのに)今からは無理やろ」とキレの良い突っ込みも入りました。
参加型ゲームコーナーでは、元気よく手を挙げた3名の方がステージに上がり、そこに安井、智、のりおが加わった6名でチャレンジしました。ひとつのイラストを一人ずつ順番に次の人へ伝えていく以心伝心ゲームです。最初の挑戦者は「帽子がアーティストっぽい」と茶化された男性。
お題は「ドラえもん」です。サラサラと筆を進める男性に答えを知っている他のお客さんたちは期待に胸が膨らみましたが、出来上がったのはドラえもんとは似ても似つかないクマのようなキャラクター。それを見て絵を描かなければいけない安井は見た途端に「えーー!?」と大絶叫。首をひねりながらもサボテンらしき画を描き、次に待つ挑戦者に見せます。その後も半信半疑で絵をつなげようとする挑戦者たち。
最後の挑戦者のりおは「最初の方で絶対に違うものになっている」と豪語し、代わりに自分なりに予想したという「おしりぷっくマン」という謎のキャラクターを描き上げました。全員正しく描けたら1000万円!のはずでしたが、残念ながら失敗。答えは「ドラえもん」に「分かるか!!」と勢いよく突っ込みが入り、大爆笑に包まれました。
挑戦してくれた3名のお客さんにお土産(吉本興業グッズや智が育てたお米)を渡し、まだ残っている7個のお土産をかけて急遽ジャンケン大会も開催。11月17日に熊本で行われる他イベントの告知もしつつ、大盛況のうちにイベントは終了しました。
誰もいなくなった会場で「テレビの告知を見て知り、ずっと楽しみにしていた。もう出てこないのかしら、握手したいわ」と、名残惜しそうにステージを眺めていたご婦人が印象的でしたが、そんな彼女を待っていたのは、出入り口で一人ひとりに感謝の言葉を述べながら握手を交わす芸人たち。まさかいるとは思っていなかった彼女も大興奮し、握手をすることも忘れて嬉しそうに話しかけていました。
最後の一人までしっかりと見送りをして、無事に「8月8日 笑いの日@ホーム寄席in益城町」は幕を閉じました。