最新ニュースインタビューライブレポート

« それぞれの個性を活かした至高の漫才&コントを披露!『相席スタート単独ライブ「aiseki ST」』レポート | メイン | 知名度は去年より微増!? さいたま観光大使・えんにちが大宮アルディージャの試合会場で漫才披露! »

2017年8月10日 (木)

コンビ結成50周年を迎えた中田カウス・ボタンが『漫才のDENDO全国ツアー』2周目開催決定! 今の心境と今後の芸人人生を語る!

20170810222819-0fc977ec881e6e7465da3f49301831c704650e5c.jpg

横山エンタツ・花菱アチャコが作り出し、よしもとが育んできた近代漫才の流れを継いで、大阪・なんばグランド花月を中心につねに本物のしゃべくり漫才を披露してきた中田カウス・ボタンが、今年ついにコンビ結成50周年を迎えました。

また、上方漫才の普及のため中田カウスが企画し、2013年からスタートした『漫才のDENDO全国ツアー』が10月30日(月)開催の東京公演(恵比寿 ザ・ガーデンホール)にて47都道府県を4年の年月をかけて周り終え、このたび、『漫才のDENDO全国ツアー』2周目を開催することが発表されました。11月10日(金)より、大阪市中央公会堂を皮切りに、実力のある若手漫才師と共に本格的な漫才を地元の皆さまに楽しんでいただくために全国を回ります。

これを受けて8月10日(木)、50周年という記念すべき節目に、中田カウス・ボタンのおふたりが今のお気持ちや今後の芸人人生について明かすとともに、『漫才のDENDO全国ツアー』2周目に対する意気込みを語りました。

大きな拍手に迎えられ、会見場に姿を現したおふたり。カウスは「何から話したらいいのかわかりませんが」、ボタンも「気がつけば、ね」と、コンビ結成50周年に感慨深げ。「他人で男同士のコンビで50年やってきたということに、意味があるのかなと思います」とカウス。続けて芸人人生を歩みだした頃に想いを馳せ、「田舎から出てきて、16歳で最初に門を叩いたのがエンタツ師匠でした。その時、『心斎橋に吉本興業というのがあるからそこへ行け』と言われたのですが、16歳ですから心斎橋は何なのか、吉本興業というのも全然分からず。その会社に気がつけば50年おるということなんですね」と振り返りました。「そんなこんながあっての50年で、語り尽くせないことがたくさんあります。いろんなことがあったから、足腰が鍛えられたんだと思いますし、いいことよりもよくないことが、時間が経って非常によかったように感じています」とも。また、これまでお世話になった師匠方に対しては「毎日、お世話になった師匠方、ご縁があった師匠方、亡くなられた師匠方のお名前を唱え、出てくるようにしています」と、今も感謝の気持ちを大切にしていることを明かしました。コンビ結成50周年に対しては「たかが50年です。世の中には職人の方で50年経っている方はたくさんいらっしゃいます。そういう方々のところにインタビューや対談に行くと、『まだまだ幼いな』と思うこともあります。しかし、この仕事をしているおかげで、ほんまもんといわれる方々にたくさん会えるということが、漫才をやるためにも非常によかったと思っています」と語ると、ボタンも「ほんまもんになりたいですわ」としみじみ。

20170810222910-e01a08ebfbe496c3c3ce99feca5d5a1ede986e4f.jpg

上方漫才協会の設立など、若手漫才師育成にも尽力しているおふたり。「昨日もよしもと漫才劇場で『翔GP』が開催されていて、ちょっと覗いたんですけど、(客席が)満杯でした」とカウス。「こないだまで、それぞれの芸人さんが自分のファンに手売りしていたんですけど、いまは完全にお客さんが来てくれているという感じで。あの劇場ができたことで、若手が芸人として、漫才師として非常に腕をつけていっている。『本当に新しいな』と感じました」と若手芸人らの成長を喜びました。続けて「ふたりが舞台に出て行って、しゃべくりだけで渡り合うというものを、エンタツ・アチャコ師匠が作られたわけです。その流れを汲みながら僕らもずっとやっているわけですけれど、若い子たちも今の時代をちゃんと見ながら、その流れをちゃんと汲んでいます。ネタの作り方から持っていき方、ネタがつまった時や飛んだ時の処理の仕方、どれも今の若い子たちは非常にうまい。頭が非常にいいなと感じました。昨日、それを見て安心しました」と感想を語り、「毎日チケットがないぐらいチケットが売れて、若手も育ってきていますし、よしもと漫才劇場をスタートさせて本当によかったなと思います。僕も出来る限りのお手伝いを一所懸命やっていまして、自分の経験の中でのアドバイスはしますが、未来において『あの時、あんなことを言ってくれたことが役に立ったな』というのが、ひとつふたつでもあればそれでいいかなという風に思っています」とカウス。上方漫才協会大賞を設けたことについて、ボタンも「やはり、目標とするものがあるとがんばれますよね」と目を細めました。

そんな中田カウス・ボタンも、なんばグランド花月の舞台に立ち、しゃべくり漫才にさらに磨きをかける毎日。連日、満席の会場を沸かせています。「今日も満杯でしたね。今日から毎日4回公演が5日間続いて、昨日までは3回公演で。僕ら70歳手前になりましたが、この1週間で26回、舞台をこなすわけです(笑)」とフル稼働。それにはやはり身体が資本ということで、おふたりともジム通いを欠かさないのだとか。ボタンは「この歳になると、体型を保つのも大変です」と笑顔。カウスは「4回の舞台が終わって帰って、疲れを残したまま寝ると次の日に残りますから、4回終わった後はジムに行くんです。ジムでストレッチをやって、筋トレをしてプールで泳いで、それからサウナに入って帰ります」とストイック。「漫才師には漫才師の筋肉というのがあるんです。例えば1回目の舞台も4回目の舞台も変わらない舞台を見ていただかないと。2回目、3回目で疲れてくるようならば引退せないかん。何日やっても変わらないというのがプロやと思います」と持論を展開。「50年、健康やったということがね。簡単に健康という言葉を使うけれど、漫才を通して健康を見ていただいている。それやと思います」と健康の秘訣を。また、コンビ結成50周年を迎えるまで、さまざまなハプニングを乗り越えてきたおふたり。当時の武勇伝などを振り返り、まるで漫才のような掛け合いを見せて記者陣を沸かせる一幕もありました。

20170810223016-102b4bdf46a88719a71b12d3ccd49e8593c4a3ad.jpg

続いて『漫才のDENDO全国ツアー』についても想いを明かしました。『漫才のDENDO全国ツアー』は、上方漫才をもっと多くの人に届けるために、カウスが企画したもの。真剣勝負の漫才をたっぷり披露するだけでなく、上方漫才の歴史を作ってきた先輩方の軌跡を紹介するVTR上映や、旬の若手漫才師と中田カウス・ボタンによるトークなども織り込み、全国各地のお客さんに笑顔を届けてきました。2013年から始まったこの全国ツアーはのべ5万人を動員する好評ぶりで、1周目の最終公演は10月30日(月)開催の東京公演(恵比寿 ザ・ガーデンホール)。これに先駆け、9月28日(木)には台湾公演も決定! カウスは「年間、なんばグランド花月には100万人のお客さんに来ていただき、よしもとが105年、そして漫才ができて82〜83年になりますけど、今回、全国を回り、まだまだ漫才を生で観たことがないというお客さんが随分いるなということがわかりました」とし、「コンビを組んだ50年ほど前は、北海道や沖縄に行ってもお客さんに大阪弁が通じなくて、大阪弁のよさがなかなかわかっていただけないことがありました。ところが今回、47都道府県を回ってみたら、どこへ行ってもなんばグランド花月と同じぐらい、いやそれ以上にウケることがありますし、びっくりするほどの拍手をいただき、皆さんの応援、喜びを感じました。でも、まだまだ生で観ていただいていない方や、なんばグランド花月まで来れない方もたくさんいらっしゃると思うんです。ならば、こちらから出向いていこうかということで、非常に喜ばれております。その感触がありますから、2周目を11月10日(金)、大阪からスタートいたします」と、『漫才のDENDO全国ツアー』2周目開催を発表!「1回、1回、全力投球。1回1回で燃え尽きるように、と思っています」と意気込みも十分です。「行き着くところはきんさん・ぎんさんですよ。きんも100歳、ぎんも100歳と言って、存在だけで皆さんが笑う。そういう風になれたらなと思います」とカウスが話せば、これを受けてボタンも「100周年を楽しみにしておいてください」と笑顔で語りました。

質疑応答では、「健康上のピンチは全然なかったのですか?」という質問が。カウスは「毎年、きついぎっくり腰を1回やって、座りながら漫才をしたことはありましたけど、このごろ出なくなりました。健康の面で休んだことはないなあ」とさすがの回答。ボタンも「ポリープで手術したことはありますけれど、致命傷になることはなんにもございませんわ」とおふたり揃って健康そのもの。

また、コンビ継続の秘訣を尋ねられた際は、「危機もないし、ケンカもしたことがない。ケンカからは何も生まれないですし、議論はしますがケンカはしません」とカウス。また「相性もあるんでしょうね。もう70歳になるけれど、コンビとしては少年のまま」とお互い顔を見合わせてニッコリ。お互いのいいところを、ボタンは「僕は相方さんに教えられることばかり。頼り続けて50周年ですわ。これから、ひとつでもお手本になれるようなことを見せなイカンなと思ってるんです」とカウスに感謝の気持ちを。カウスは「こういうことを素直に言えるボタンさんの正直なところが好きです。非常にやんちゃな男ですが、なんか許してしまう」と笑顔。兄弟構成も関係していると語り、カウスは長男で、一方ボタンは8人兄弟の7番目だそうで、カウスは「僕は長男星という星を持ってるんでしょうね。方向性を決める長男がいて、そこに誰よりも一所懸命付いてきてくれるのがボタンさん。そういう関係性ができているのではないかなと思います。もしかしてボタンさんが長男やったらぶつかっていたと思うし、末っ子の甘えた同士だったら周りに潰されていたかもしれませんね。そういう目に見えないところや、どういう環境で育ってきたかというのはコンビでも影響があると思います」とコンビ仲の秘訣を語りました。

コンビ結成50周年を迎えた今も、いつまでも元気で仲のよい、中田カウス・ボタンの全国ツアーにぜひ足をお運びくださいね!

20170810223117-4a4f3512036e09354de88e9bad19ad754cc4a50f.jpg

■公演情報

2017年9月台北公演(漫才のDENDO全国ツアーin台北)

『漫才的殿堂巡演 in台北』                  

日時:2017年9月28日(星期四)(木)開場19:00/開演19:30

會場(会場):臺北戲棚(Taipei EYE)(台北) 台北市中山北路二段113號3樓 

票價(チケット料金):1000元(全席指定席)(當日現場有售票,票價1100元)

(前売1000元(当日1100元) 全席指定席)

演出人員(出演):中田カウス・ボタン/ウーマンラッシュアワー/スーパーマラドーナ/漫才少爺

(中田kausu・鈕扣/woman rush hour/超級馬拉度納/漫才少爺)

説目長度90分(公演時間は約90分です。)

チケット取扱:全家便利商店FamiPort獨家發售(台湾のファミリーマート FamiPortで発売)

中田カウス・ボタン結成50周年記念イベント

『漫才のDENDO 全国ツアー in東京』              

開催日時:2017年10月30日(月)18:30開場/19:00開演

会場:恵比寿ザ・ガーデンホール(東京都目黒区三田1-13-2)

料金:前売3,500円、当日4,000円 ※全席指定税込

出演:中田カウス・ボタン、博多華丸大吉、NON STYLE、トレンディエンジェル、スーパーマラドーナ、和牛、ミキ

中田カウス・ボタン結成50周年記念イベント

『漫才のDENDO 全国ツアー 大阪公演』           

公演日時:2017年11月10日(金) 18:30開場/19:00開演

場所:大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1-1)

料金:前売3,500円、当日4,000円

チケット発売日:先行予約2017年8月12日(土)/一般発売2017年8月19日(土)

出演者:中田カウス・ボタン、大木こだまひびき、矢野・兵動、スーパーマラドーナ、和牛、ミキ

お問い合わせ:0570-550-100(チケットよしもと)

http://www.yoshimoto.co.jp/dendo/

【中田カウス・ボタン】