全国の中高生を対象にした一大ワークショップツアー「ラフ&ピースツアー 2017」開催!
次世代のエンタテインメント分野での人材育成を目指し、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが行うワークショップツアー「ラフ&ピースツアー 2017」。漫画家、CGクリエイター、ダンサー、歌手、声優、芸人などなど、エンタメ業界を目指す中高生のために、現場で活躍するプロが教える実践型ワークショップです。しかも「アニメ」「ダンス」「お笑い」「ライブスタッフ」「声優」「歌」など、各コースで学んだ成果を1日の最後にステージで発表するというフィナーレが用意されるなど、内容盛りだくさん。さらに参加者には沖縄国際映画祭でレッドカーペットを歩くチャンスもあるということで、全国でたくさんの中高生が参加しました。
この「ラフ&ピースツアー 2017」は、7月30(日)の東京からスタート、8月26日(土)の沖縄まで全国6会場で開催されます。8月13日(日)にワークショップが行われたのは大阪会場。梅田にあるHEP HALLに、吉本新喜劇のすっちー、吉田裕、人気若手コンビ・ミキなどが登場しました。
今回のワークショップ、パフォーマーコースはお笑い32名、ダンス6名、ボーカル3名、声優12名、クリエイターコースは漫画・アニメ3名、ライブスタッフコースはライブスタッフ6名という計62 名が参加。個別レッスンのほか、全員での授業もあるなど、充実の内容です。
いよいよオープニング。白いTシャツを着た参加者たちが会場に入ると、今日のサポート役でもある「メンター」がハイタッチ&ハイテンションでお出迎えです。まずはメンターのヘンダーソン、ヒガシ逢ウサカ、エルフ、さや香、アックスボンバー、ジャイアントナデシコがそれぞれ挨拶。そして、「ラフアンド!」「ピース!」のポーズ付きコール&レスポンスも練習します。今日のイベント中、何度もこのコール&レスポンスがあることが伝えられたあと、トーク中にもいきなりメンターが「ラフアンド!」と叫ぶと、参加者たちは「ピース!」とレスポンス。ヘンダーソン・中村は、メンターの声にビクッとなっていたことをツッコまれ、会場からは笑いが起こります。
そして、まずはダンスからワークショップがスタート。講師・Junko Yanoさんの動きを見ながら、全員が同じ振りを学んで行きます。ひと通りフリをマスターできたら、次は曲に合わせてチャレンジ。素晴らしい仕上がりで終了しました。
続いては歌のワークショップ。ステージには講師の稲幸恵さんが登場。まずは発声の準備体操から、そのあとはステージ前に書かれた歌詞を見ながら、手拍子に合わせて歌います。最後は拍手でレッスンを終えることができました。
20分の休憩を挟み、続いてはお待ちかねのお笑いワークショップです。今回のワークショップは参加者に配られた穴埋め台本をベースに漫才の作り方を学ぶという内容。講師である作家の藤田曜さんは「とにかく作るのが一番早い」と参加者に伝えます。
ここでゲストの登場。ファミリーレストラン、ミキの2組ですが、参加者のリアクションの違いにファミレスから「なんでいっしょに紹介すんねん!」とクレームが。「いらっしゃっせ〜」もヤヤウケしつつ、自分たちも仲間に入れてほしいとアピール。芸歴20周年を迎えたということで、参加者が生まれる前から漫才をしていること、滋賀県住みます芸人であることなどを説明し、滋賀県からの参加者がいるとわかると「露骨にひいきします!」と良からぬ宣言も飛び出しました。
続いてミキが紹介されると、格段に大きな拍手が。その様子にファミレスのしもばやしがキレます。ミキは「漫才なめてもらったら困る、テンポが狂ったり噛んだりとか絶対ダメ、おもしろい、おもしろくないしか言わない...」とシビアな意見を連発。参加者が緊張したところで「ウソで〜す!」と笑顔の2人。僕達も勉強させてもらいます!と元気に挨拶していました。
ここからワークショップがスタート。参加者に与えられるのはコンビ作り、稽古も含めて15分です。まずはコンビ名を決めること、台本は暗記しなくても大丈夫など、メンターたちからアドバイスが。参加者たちは全員真剣そのもの。講師の藤田さん、ゲストのファミレスとミキ、メンターたちは練習中の参加者たちをチェック。いろいろなアドバイスを伝えていきます。
そして練習した漫才を披露する時間に。M-1の出囃子で8組のコンビが順にステージへ登場、漫才を行いました。緊張気味のコンビから噛んでウケるコンビ、ステージ上を駆け回るコンビなど、それぞれがアイデアを活かしたネタを連発します。そして出番を終えた8組は再びステージへ。ファミレスからトリオになろうとスカウトされる参加者やプロ顔負けのコメントで笑いをゲットする者もいて、大盛り上がりでした。
最後に、ファミレスは「みなさん一生懸命やっていた」と話し「人前に立ってやるときはやる方が楽しくやっていると伝わるもの、今日はみんなを見ていて改めて学びました」と参加者に感謝のコメント。ミキ・昴生は参加者コンビの漫才の出来に感心した様子。漫才を始めたころのミキ・亜生は手首にネタを書き込んで、見ながら舞台に立っていたというエピソードを話してくれました。最後はゲストを大きな拍手で見送り、ワークショップは終了しました。
お笑いワークショップのあとは、個別レッスン。お笑い、声優、ダンス、ライブスタッフなど、それぞれのコースに分かれてのレッスンがスタートです。
マユリカ・中谷、蛙亭・中野も参加するクリエイターコースでは、キャラクターの造形や設定、ストーリー作りなどを学びます。
各コースとも、今日のラストに行なわれる本番ステージに向け、懸命にレッスン。セリフや歌、動きをブラッシュアップしていきます。途中、吉本新喜劇からすっちーと吉田裕が参戦。大きな拍手に迎えられます。2人が入ったあとはレッスンの雰囲気も一変。アドリブを交えながらしっかり笑いを取っていく姿はさすがの貫禄でした。
すっちーと吉田からは参加者にアドバイスも。すっちーは、自分がしゃべってないときもちゃんと演技をすること、舞台からはけるときもはけきるまで演技を続けることなどを伝えました。「一番大事なのは元気」と吉田。そして「見に来てくれたお客さんにしっかり顔を見てもらうように前を向いて」とアドバイスしました。
リハーサルのあと、いよいよ本番のステージがスタートです。参加者の父兄や友人などが詰めかけた会場で、最初はプロのステージから。歌コース講師の稲さんの歌声のあとは、芸人による漫才です。まずはミキが登場。稲さんの歌がうらやましかったようでマネしようとする亜生ですが、すぐに昴生からツッコまれます。畳み掛けるようなネタに会場は笑いに包まれました。
二番手はさや香です。最初の自己紹介ネタでしっかり笑いを取り、会場を盛り上げます。石井が話しを進めようとするのを、新山がひとつずつ邪魔していく...という展開のネタは、舞台をいっぱいに使ったもの。その動きに参加者たちも大ウケでした。
「さっきまでいっしょに練習していた人が前にいるというのは新鮮」と登場したのはヒガシ逢ウサカ。迷子になった子供をどうにか助けようとするものの、うまくいかない、というネタでしたが、今井の異様な迷子役に参加者は引き込まれます。
ラストはヘンダーソン。都市伝説のツカミからスタートします。そしてド定番の「石焼き芋」が炸裂。会場を大いに盛り上げました。
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続いて、いよいよ参加者全員が出演するショー公演です。まずは声優コースのアテレコ発表。そして新喜劇が行なわれました。セリフを忘れたり、舞台に出てくるタイミングを間違えるなど、失敗はあったものの、参加者たちは練習で見せた以上のがんばりで大奮闘。芸人たちのフォローもありつつ、何度も爆笑を起こします。
終了後は各講師からメッセージを贈られた参加者たち。最後はあの掛け声で終わろうと、全員で「ラフ&ピース!」をコール。全員が貴重な時間を過ごしたイベントは終了しました。
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