GAG少年楽団、ジャンポケ、アキナ、かまいたちが決勝進出!! 『キングオブコント2017』ファイナリスト10組が決定!
9月8日(金)、東京・赤坂BLITZにて『「キングオブコント2017」ファイナリスト発表会見』が開催され、今大会のファイナリスト10組が決定しました。
プロ・アマ問わず、所属事務所の垣根もなく、ただただ"コントがいちばん面白い芸人"を決定するコント頂上決戦『キングオブコント』。昨年2016年は、初決勝進出にて2本のコントで一気に審査員、観客の心をつかんだライスが、第9代目チャンピオンに輝きました。
記念すべき10回目となる今回は、同大会をもっと楽しんでもらうために予選のルールを大幅に変更。新たに準々決勝が新設され、準決勝進出者がこれまでの約半数に。また、準決勝は9月7日(木)と本日、同会場にて行なわれ、準決勝に進んだ38組はそれぞれ2本のネタを披露しました。
会見の司会を務めるのは、おなじみのあべこうじと宇内梨沙TBSアナウンサー。
まず、「38組のみなさま、本当にお疲れさまでした」と挑戦者たちを労ったあべは、宇内アナが2日間にわたる準決勝を鑑賞したことを報告すると、「これまでにいなかったアナウンサー!」と感嘆。恐縮しきりの宇内アナが「全部のコントは見られなかったんですけど、これが準決勝とは」とクオリティの高さにため息をつくと、あべも「どのコントもよかったから、本当に(決勝進出者を)決められなかったみたい」と審査に時間がかかったことを告げます。
「みなさんのピリピリする感じが伝わってきて、発表しづらいです......」と、切り出した同番組プロデューサー。「2ネタ見られてよかった。まぐれ受かりもありませんし、両方とも面白い自信を持って発表できる10組を選びました」と断言して、ファイナリスト10組を発表しました。
すべてのファイナリストが発表されたのち、あべは「今回、ザブングルさんとかインスタントジョンソンさんとかいないので、『悔しいです!』とか『お疲れちゃん』とかなくて。このまま終わりますけど......」と呼びかけていましたが、「池田さん、お願いします」としずる・池田を指名。
名前を呼ばれた池田が立ち上がって「お前ら負けだ! とっとと帰れ!」と言い放つと、芸人からも観客からも笑いが起こりました。
ニュースセンターでは、会見中に抽選で決定したネタ順にファイナリストを紹介します(以下、敬称略)。
1:わらふぢなるお(サンミュージックプロダクション)
「全部出し切りました!」と喜びを露にした2人。「今日1回、家に帰って、子供のご飯をつくってからここに来たんです」というふぢわらは、「保育園で、肩身の狭い思いをしてた。あのお父さん、迎えと送りに来るけど、何してる人なんだろうって思われてて。これでえらそうにできますね!」と胸を張ります。
すでにアンガールズが引いていた4番を「引きたい」とふざけたふぢわらが1番を引いた瞬間、ほかのファイナリストから拍手が。「いやだぁ!」(ふぢわら)と顔をしかめますが、あべに「トップバッターでも面白ければ問題ない」と励まされると、頭を抱えていた口笛なるおは「そうですよね!」となんとか気持ちを持ち直します。
2:ジャングルポケット(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ふぢわらに続いて、抽選ボックスに手を入れて「タランチュラかな?」とボケた斉藤。「2番を引きそうな気がする」とそわそわしていたおたけの言葉通り、2番を引き当ててしまいます。
おたけが「昨日今日でカツカレーを2杯食べて、ゲン担ぎしました。(決勝進出は)カツカレーのおかげ」と笑顔で話すと、あべは「(決勝進出を)取り消せますか?」と冷静にツッコミ。太田が「昨年は決勝で2位。寸前で優勝を逃したので、今年は(雪辱を)晴らしたい」を力強く語れば、斉藤は「昨年、同大会の会場付近で見ず知らずの女性2人に『なんでキングオブコントに出るんですか? 誰も求めてません。もっと面白い人はいるし、劇場でがんばってる人にチャンスを与えようとは思わないんですか?』って言われて、家で泣いた。今年はその人たちを見返します!」と気合い十分です。
3:かまいたち(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
コンビ名を呼ばれた瞬間、ガッツポーズしながら立ち上がった濱家。「ファッションも変化しまして、ストリート系になりました。ジュニアさんにがんばって来いよっていただいたキャップを被ってきましたし」と言う山内は、濱家に「ジュニアさん? 千原ジュニアさん?」と聞かれると、「RED SPIDERのJUNIORさん」と平然と返答。同じように、Tシャツは千鳥・ノブではなく、「サプールのノブさんにもらった」と飄々と報告します。
決勝については「自分たちのネタを、自分たちの感じで見せられたら」と語った濱家。山内は「とにかく優勝して信頼がほしい」と言いつつ、「相方の濱家くんが楽天クレジットカードの審査に落ちたんですよ。だから、受かるためにも優勝したい。(楽天社長の)三木谷さんが見ていたら直接お願いしたい」と訴えました。
4:アンガールズ(ワタナベエンターテインメント)
「めちゃくちゃ嬉しいです」と切り出した田中。あべに「コントつくってたんだね」と声を掛けられると、「ずっとやってたんですけど、単独をやってもチケットが売れないので優勝したら売れるかなと思って、昨年『キングオブコント』に初めて出て。後輩から『アンガールズさんが出ると、1枠減るでしょ』とか言われてたのに、落ちて恥ずかしい1日を過ごしたのを憶えている」と、昨年の悔しさをにじませます。一方、山根は「行けるとは思ってなかった。だって正直、みんな面白かった」と正直な気持ちを吐露。ネタづくりを担当している田中に「そこそこいいネタ2本揃えたわ!」と大きな声を出されるも、「家で1人、ネタを考えてたのが評価されて嬉しい」と相方を労います。
広島県出身で広島東洋カープの熱烈なファンでもある2人。「キングオブコントは、カープのカラーリングと一緒なので優勝したい」(山根)「今年もセ・リーグでカープが優勝しそうだし、アベック優勝したい。優勝賞金でMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島に看板を出したい」(田中)と意気込みました。
5:パーパー(マセキ芸能社)
コンビ名を呼ばれた瞬間、顔をくしゃくしゃにしながら喜んだほしのディスコは、「今日ウケてなかったんで、解散かなってちょっと思ってました。これでまた1年がんばれる気がします」と安堵の表情。一方、相方の山田はぴょんぴょんと飛び跳ねながら「めっちゃ嬉しいでーす! やる気十分でございます!」と独特のテンポで話しながら、笑顔を浮かべました。
どんな話題も「仲が悪いので......」という話に落ち着く2人。山田が「気持ち悪い」と吐き捨てれば、ほしのディスコは「最初はがんばってたんですけど、無理だなと思ったら嫌いになっちゃいました」とリアルな心情を告白。呆れながら、「どっちもどっちじゃん。どっちも気持ち悪いって」とたしなめるあべでした。
6:さらば青春の光(ザ・森東)
「嬉しいっす! 昨年は2回戦でべらぼうにスベって落ちて。今日はネルソンズの和田まんじゅうが『あんまりウケてなかったけど大丈夫です』って言うてくれたんで、大丈夫かなと」と語った森田。東ブクロは「改名効果がやっと出ました」と語ります。
順番に関しては、微妙な空気をつくったわらふぢなるおとジャングルポケットが1番、2番を引いたとあって、「どんだけおもんないボケしても3番!」とはしゃぐ森田。あべに「おもんないボケあるの?」とチクリと言われるも「ありませーん」と回避したものの、6番を引き当てると「イロモノに挟まれているのはイヤだーー!」と天を仰ぎました。
7:にゃんこスター(フリー)
今年5月結成で、一気に決勝へ登り詰めた2人。アンゴラ村長は「ぎゃー!」と雄叫びを。スーパー3助「いいんですかぁ? えー、なんか、すっごいメンバーに睨まれてる感がぁ~」と言いながら舞台から芸人席を見下ろすと、笑いが起こります。
その反応を受けて「ただただ音鳴らしてるだけで」(アンゴラ村長)「1本のネタでねぇ? ちゃんと振ってネタやってた人達がいるのに! みなさん、まだ呼ばれる可能性もありますからぁ!」(スーパー3助)と上から目線を続けると、芸人からまたもやドッと笑いが。あべも笑いながら「ヤなヤツぅー!」とツッコみます。
出番については「ちょうどいい!」とアンゴラ村長の引きの強さに感謝しつつ、「いいコントを観たあとの箸休めとして見てほしいです」と話したスーパー3助でした。
8:アキナ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
舞台へ上がってからずっと、顔を押さえている山名。あべに「ブスですよ?」と指摘されるも、さまざまな感情が渦巻いているようで、手を離すことができないよう。「2年前、決勝に出たときに、"鳥は食べ物です"っていうネタをしたら炎上して。そのネタだけじゃないぞというところを見せたかった」(山名)「誰も傷つけないネタを仕上げてきました」(秋山)と雪辱を約束。「大阪から来させてもらったんですけど、一生懸命やらせてもらいます。心熱いもん持ってます!」と、さらに真顔でアピールする山名です。
抽選会では、ボックスに手を突っ込んで「いてっ! ブリおったぁ!」(山名)「いてっ! ブリおった!」(秋山)と謎のキャッキャとした展開を始めた2人を、あべは「やめろ!」と制しました。
9:GAG少年楽団(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
発表では、10番目に呼ばれた彼ら。会場にコンビ名が響いた瞬間、変な動き方を見せた福井は号泣しながら這うように舞台を上がっていきます。宮戸は顔をくしゃくしゃにして四つん這いになりながらも、隣りで泣き崩れる福井にそっと手を。坂本は高く高く手を突き上げました。
三者三様の嬉々とした姿を静かに見つめていたあべが「GAGはこれまでもウケてたけど、決勝に行けなかった。周りの芸人さんも、お客さんもみんな(面白さを)認めている。今年は1日目も2日目も確実にウケてましたね」と優しく声をかけると、福井は嗚咽しながらも「めちゃくちゃ嬉しいです......。この10年が本当に長くって、辛い思いばっかりで......」と絞り出します。
晴れ晴れとした表情を浮かべる宮戸は、「この大会に優勝するためだけに、10年間やってきた。何回も解散しようかっていう話が出るくらい、キングオブコントに懸けてた。本当に嬉しいです」と高ぶる気持ちを抑えながらコメント。坂本は「意気込みですか? 言わんよ!」とおなじみのフレーズで、冷静にふざけました。
ネタ順の抽選は、「いつもいい順番を引く」という理由で託された坂本。抽選箱を賽銭箱に見立てて5円玉らしきものをちゃりんと落として「1番以外を引けますように」とお願いしてから引いたのは、9番! 宮戸は拍手しながら「大満足です!」と笑顔を見せました。
10:ゾフィー(フリー)
名前を呼ばれた瞬間、抱き合った2人。上野の丸い頭を撫でながら、サイトウは舞台へと上がります。
あべに「最高でした、昨日も今日も」と声をかけられると、「マジで嬉しいです!」と返した上田。「今の思いを誰に伝えたい」と聞かれると、「ラブレターズの塚本くんに......がんばれよって言ってくれたので」と微笑みます。さらに「フリーで決勝へ行ったら、かっこいいなと思っていた」と話す上田。「じゃあ、いちばんかっこいい出番順は?」と言われると、「8番か10番」と言って見事トリの10番を引き当てました。
今大会では開催10周年を記念して、みちょぱこと池田美優がアンバサダーに就任。
「お笑いは好き。シソンヌさんとラジオを一緒にやっていて、キングオブコントの話も聞いていたので楽しみです。......今回あんまり知ってる方がいないので不安ですけど(笑)、ここにいるってことは面白いってことだから、逆に期待してます」とコメント。決勝までファイナリストに密着した様子をTwitterに随時アップしていくそうで、早速、絡んだというにゃんこスターについては、「ちょっと怖かった。圧倒されちゃった」と笑いました。
決勝戦『Cygames presents「キングオブコント2017」~10th ANNIVERSARY~』は、10月1日(日)TBS系列にて19時より4時間の生放送。MCをダウンタウン・浜田雅功、審査員をダウンタウン・松本人志、バナナマンが務めます。
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