銀シャリがキリン株式会社の社内研修に参加! 多様性をテーマにコンビ観を語る!!
3月8日(木)、東京・キリン株式会社にて開催された社内研修会において、銀シャリが講演を行いました。
こちらは、キリングループ本社在勤100名を対象とした、多様性の推進を目的に行われた研修会。全国のキリン、キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンの勤務者もテレビ会議質で参加する中、銀シャリは「違いを認めて、強くなる」をテーマとしてトークを繰り広げました。
司会進行を務める藤川部長に「キリングループで好きな商品はありますか?」と訊かれた瞬間、意気揚々と喋り出したのは鰻。「コンビ組みたての頃、キリンビバレッジの下請け工場で働いてたんです」と切り出すと、参加者から驚きの声が。キャンペーンのノベルティをつくっていた会社でアルバイトしていたそうで、「FIREのジャンパー着て、フォークリフトに乗ってました」と回想しつつ、「好きなのは午後の紅茶です」と返答。「本当に飲んでる。短いやつ、280mlですか。あれを2本飲んでるから、(500mlを)1本でええやろって思いますよ」と話す橋本が好きなのは、生茶。「今日もここに来るからとかじゃなく、買ってまして。最近、リニューアルしたんですよね?」と続けると、再び参加者から「おぉ!」との声が挙がりました。
ここからは、「違いを認めて、強くなる」というテーマに基づいてトークを展開します。
「お互いを知らなかったお2人がどう出会って、どうコンビを組まれたのですか」という質問に、「出会ったのは、よしもとの養成所ですね」と答えた2人。鰻は高校卒業後、橋本は大学4回生のとき、NSC大阪25期生として入校。「ただ、養成所では出会ってないんです」と切り出した橋本は「別々のコンビでやっていて、3年後くらいになかなかライブに出られないので、実力をつけるために自分達でお金を払って小屋(劇場)を借りていて。ジャルジャルとかプラス・マイナスとかと一緒にやっている中に、鰻さんのコンビもいたんです」と、出会いについて説明します。
それまで、コンビを組んでは解散してを繰り返していたという橋本。鰻については「雑草も雑草。なんの輝きも放ってなかった。変な名字のヤツいるぞ、っていうくらい」と、当時の印象について語ります。
同じくらいの時期に解散したことから、橋本へコンビ結成を持ちかけた鰻。当時、いろんな人からコンビを組もうと持ちかけられていた橋本は「3人くらいと1ヵ月に1人ずつコンビを組んで、よかった人と続けようと思っていた」らしく、その申し出を一旦断ったそう。ですが、鰻の「ご飯食べに行かへん? 家に行くけど」という言葉に「メシ食いに行くくらいならええかと」と思い、了承。お互いの近況を報告しながら食事すると、トイレに立った隙に支払いを済ませていた鰻から「俺も割り込ませてくれ」と言われ、「癒着と賄賂によって(笑)、とりあえず1回練習してみたら、思いのほか楽しかったんで組みました」と話しました。
「たくさんの芸人さんがいるなかで、どんなふうに芸風を究めていかれたんですか」との問いかけには、「正式なルートが漫才だった」と答える橋本。「若手でも強烈な武器を持っている人はいっぱいいますし、同期は900人くらいいましたけど、先輩も後輩もそれくらいいて1万人くらいの人が芸人を目指している状態。武器がなかった僕らは、みんなに観てもらうために衣装を着ようと思いました」とコメント。当時、私服で舞台にあがるのが主流だったそうですが、鰻も「揃いのスーツにしたら、覚えてもらいやすいんじゃないかと思いました」と同調します。
「わかり合えなくて、ケンカをすることはありますか」と訊かれると、「僕らは仲がいいほう」と前置きしながら「ケンカしながら仲がいい」(橋本)「思ったことを言い合う関係」(鰻)とキッパリ。「株式会社銀シャリの社員2人という感じ。1回、服がダサすぎるってケンカしたこともありますよ」と笑う橋本は「面白いなと思うことが一緒で、こんなに意見が合う人なのに、合わないことが出て来る。最初は自分が2人いればいいのにと思ってたんですけど、違う2人やから面白いなと思ってきた」と話します。
さらに、橋本は「人を変えるより自分を変えたほうが早い」と気づいたそうで、「鰻さんは台詞憶えも悪いし、積極的に前へ出ようとしなかったんですけど、それも個性だと。出ぇへんのが面白いなと思うようになった。本人も直そうとしてましたしね」と語る橋本。そんなとき、先輩であるロザン・宇治原から「ロケ終わりの反省会がおもろい」と声を掛けられ、「オンエアに乗せると面白いと言われたので、そうしていたら段々、商品になっていきました」と話すと、鰻も「性格を変えるのは大変です。お互い、認めて順応するほうがいい」と頷きました。
今後について訊かれると、鰻は『R-1ぐらんぷり』でも披露した乳首アートについて言及。「新しいことに批判はつきものですけど、世界に向けて笑える作品を作りたい」と意気込みます。
「以前やったら、反対してた」と笑う橋本は「漫才できたら、僕はそれでいい。全国ツアーで各地をまわって、お客さんがたくさん入ってくれたらそれでいいです」と、漫才師としてさらに邁進する決意を表しました。
終盤には質疑応答に加えて、同じテーブルに座った参加者によるショートディスカッションの発表にも立ち会った2人。「前に出ないのも個性だと話されていましたが、議論の場で前に出てくれない場合はどうすればいいですか?」との問いかけに、鰻が「積極的に意見を出せないならば、事前に紙に書いておいて、前には出られないけど考えていることをアピールしたらいい。信用してくれるようになりますよ」と自らの経験を踏まえてアドバイス。話し合いが潤滑に進まない場合には、「アイスとか買うていったらどう?」とポツリ。ほっこりする提案に、笑いが起きます。
「2人でいると気づきが多いということもわかりましたし、ぶつかるとイノベーションが起きる。同じ目標を目指すために、まずは共通認識を持つことが大切だとわかりました」との意見を、橋本は「100点!」と絶賛。また、会議で積極的に意見を言えないという方から「鰻さんが言われていた、事前に話したいことを書いていくっていうのはいいなと思いました」という意見には、「意見の出し方は、人によって違いますからね」と頷く橋本。「MC(進行)の人がふざけるとかどうですか。『意見ありますか? ないんかーい!』って言ってみるとか、MCの人が(ディスカッションしやすいように)変化してもいいのかもしれない」という提案には、ドッと笑いが起こりました。
【銀シャリ】