劇場型文化集客施設「クールジャパンパーク大阪(仮称)」概要発表会見を開催!
民間13社と官民ファンドである「株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)」が組成したのが「クールジャパンパーク準備株式会社」。大阪市内でエンタテインメント発信事業をスタートさせることになりました。その候補地と施設の協議を重ねてきましたが、この度施設概要の発表が決定。3月23日(金)、MIRAIZA OSAKA-JOにて、記者会見が開催されました。この事業は、大阪城公園内に多目的に使える劇場集積型の文化拠点を設け、国内は元よりアジアから世界各国まで、大阪を訪れる人たちに魅力的な体験を提供するものです。
会見には、吉村洋文大阪市長、木下健治大阪城パークマネジメント株式会社 代表取締役、戸田義人クールジャパンパーク準備株式会社 代表取締役が出席しました。
まず吉村市長の挨拶から。2025年の万博を目指していることを話し、来年夏前にはG20が大阪で開催されること、海外からの観光客も増加していることを告げ、国際都市として成長を遂げていると胸を張りました。そしてさらに国内外の方が訪れてくれる大阪を目指したい、と力強く宣言。大阪城は大阪の中心であると話し、大阪城公園に滞在性を高めるものが重要ではないかとお願いしたいと提案も。そして大阪の文化、芸能、ショーを発信できる拠点を大阪城公園でやることで、日本一の公園になるんじゃないかと期待したいと締めくくりました。
続いて木下代表取締役は、森ノ宮エリアにカフェやベーカリーレストラン、遊戯施設を建設中であることを話し、それらが4月、5月から順次オープンしていくと説明。そして野外音楽堂などの施設もあり、文化共有のエリアという形で楽しんでもらえていると語りました。さらに今回の施設でより一層の魅力向上につながると思う、これを契機に夜もたくさん集まっていただけるような公園になればと期待を込めました。
戸田代表取締役は、2019年2月の施設開業まで、気を抜かずに、市民に愛され、可愛がって頂ける施設にするため、がんばっていきたいと抱負を語りました。
続いて世耕弘成経済産業大臣からの祝辞を、近畿経済産業局 森局長が代読します。大阪は、日本の誇るライブエンタテインメントの地であり、今後増加する訪日外国人のエンタテインメント需要をより一層引き出し、集客につなげる大きな潜在力があると評価。政府としても民間企業の創意工夫を引き出しつつ、海外需要を取り込み経済成長につなげるクールジャパン政策は、成長戦略の大きな柱であるとして、大阪で官民一体になって取り組むクールジャパンパーク事業の一助となるべく、積極的な支援を行っていることを強調しました。そして2025年の万博についても触れ、誘致が成功すれば日本の魅力を世界に発信するまたとない機会になり、クールジャパンパーク事業との相乗効果でさらなる日本経済の発展に貢献すると考えている、とアピールしました。
次に施設の概要説明が行われました。出資会社についての説明やインバウンドの消費拡大について、さらに将来的には人材育成も含めた多角的な視点で劇場運営を行っていくことなどを解説。そして様々なジャンルのエンタテインメントの上演に対応する、最新鋭設備を備えた大中小3つの劇場については、大劇場Aが1138席+車椅子6席、中劇場Bは702席+車椅子4席、小劇場Cは300席でスタンディング時には600名収容というキャパシティであることが説明されました。AとBはプロジェクションマッピングの投影にも対応。各劇場が特徴を活かした公演を行います。場所が公園内ということで、できるだけ緑を配し、壁面緑化も実施予定。こけら落とし公演や劇場の愛称については後日発表されるとのこと。世界的な観光都市、エンタテインメントシティ大阪の魅了向上を図り、関西の経済、産業の成長に貢献することを目指していくとの説明などがあり、会見は終了しました。
会見後は屋上のルーフトップテラスでフォトセッションが行われたあと、囲み取材を実施。公開予定のコンテンツの準備状況については、内外のコンテンツに加えてオリジナルコンテツの製作なども進めているとのこと。目玉となるものは?という質問には、大阪城公園の立地を挙げ、飲食や物販の施設が充実していることも含め、長時間過ごしてもらえる滞在型の環境が作れればいいと話しました。そして海外からの来場者にも楽しんでもらえるような演目についても増やしていきたいとのこと。さらに集客目標は50万人、1年で300日程度の営業を目指していることなどが明かされたほか、大阪で少ないと言われているナイトエンタテインメントについては、周辺環境とのケアの必要性を語ったあと、遅い時間でも利用できる環境、演目も対応したものを用意してもらえるようにしていきたいと説明されました。
新しいエンタテインメントの発信基地として大いに注目の集まる「クールジャパンパーク大阪(仮称)」。これからの動きから目が離せません!