新ランキングシステムのファーストクラスメンバーが決定!「12TH ANNIVERSARY ファーセカ∞チェンジ」
3月25日(日)、ヨシモト∞ホールにて「12TH ANNIVERSARY ファーセカ∞チェンジ」が開催され、インディアンス、ダイタク、男性ブランコ、西村ヒロチョ、ネルソンズ、やさしいズ、ゆにばーす、ラフレクラン、バビロン、ダンビラムーチョ、空気階段、デニス、LOVE、やわらが出演しました。
これまでにピースや平成ノブシコブシ、トレンディエンジェルなどを輩出してきた東京よしもとの若手芸人が活動する劇場・ヨシモト∞ホールが、このたび12周年を迎えます。
これまでも『ランキングシステム』を採用してきたヨシモト∞ホールですが、12周年を迎えるにあたって『ランキングシステム』をリニューアルし、参加する芸人を「芸歴10年以下の若手芸人」に限定することになりました。
この日行われた『ファーセカ∞チェンジ』と『TOP∞チェンジ』の2公演で、芸歴10年以下の若手芸人が参加する新たな『ヨシモト∞ホール ランキングシステム』における、最上位となるファーストクラスメンバー15組と、その中からさらに選りすぐられたファーストクラスTOP5メンバー5組を決定することになります。
まず、『ファーセカ∞チェンジ』で、現行のファーストクラスメンバーをはじめとした人気実力派若手芸人14組が4分ネタを披露し、お客さんと審査員の評価によって上位10組が選出されます。そして、この10組に現行のファーストクラスTOP5メンバーである相席スタート、おかずクラブ、コロコロチキチキペッパーズ、ニューヨーク、横澤夏子を加えた15組が、新たなファーストクラスメンバーとなります。さらに、その後の『TOP5∞チェンジ』では、 ファーストクラスメンバーの中からお客さんと審査員の評価により、新たなファーストクラスTOP5メンバーが決定することに。
ここでは『ファーセカ∞チェンジ』の模様をレポートします。
まずはMCのタケトとキクチウソツカナイ。が登場し、簡単にライブの趣旨を説明します。さらにこの後のライブが盛り上がるようにと、拍手の練習など前説的なことまで行う2人。そんな2人の紹介により、さっそく14組の芸人のネタが披露されます。
トップバッターは西村ヒロチョ。"ロマンティックなお仕事"と称し、コンビニ店員やガソリンスタンドの店員のロマンティックストーリーを展開、ダンスのあとの決めポーズでは歓声が上がっていました。
2組目に登場したのはやさしいズ。筋肉痛で病院に来たチャラ男が、自殺しようとしている医者にたまたま出会うのですがーー。軽いチャラ男と深刻な医者のテンションが違いすぎる会話が爆笑を誘うコントとなりました。
続いてはバビロン。テンションの高い3人が「なんでもテンション高く、アドレナリン全開でやれば面白くなる」という持論を展開し、同じショートコントをノーマルバージョン、テンション高いバージョンの2パターンで演じるという実験的なコントで盛り上がりを見せます。
4組目はダイタク。双子はよく間違われるという話題から、どっちがダイでどっちがタクか、相手に間違われてもいいというダイと、よくないというタクの言い争いが始まり、よく似ているけど違うものを例に挙げていくのですが、その違いの「どうでもよさ」に笑いが起こっていました。
続くインディアンスは、登場するなり田渕が「すいませんねぇ、双子が続いてややこしくて」とお客さんに謝り、笑わせます。その後も木村が駅で火事があったことを話そうとするのですが、田渕があげ足を取り続けるため、一向に話が進まないという漫才を繰り広げていました。
ゆにばーすは、将来バラエティ番組のオファーがきたときのために、遊園地のレポートをシミュレーションするという漫才を披露。ジェットコースターに乗ったりお化け屋敷に入ったりする2人ですが、はらの独特なリアクションがお客さんの爆笑を誘っていました。
7組目となる空気階段は、水川が電車に乗っていると、変なおじさん(鈴木)が乗ってきて人に絡みまくるため、絡まれないように気配を殺して観察していたら、絡んでいるようで実は人に優しくしていることに気づき......という、シュールなようでヒューマン(?)なコントを披露。
続くデニスは、デートに急ぐサラリーマンが道端でインド人とぶつかったショックで中身が入れ替わってしまい......というSFチックなコントを披露。その後もドタバタ劇は続くのですが、植野のインド人役がハマりすぎで、そういう意味でも笑いが起こっていました。
続いてはLOVE。女将がひとりで切り盛りしている寿司屋に来るサラリーマン。最初は女将に失礼なサラリーマンですが、そのうち女将が理不尽なことを言い出し......。しかしそのうちサラリーマンの様子も変化していくという、不思議な会話が繰り広げられたコントとなりました。
10組目は男性ブランコ。幼なじみの男女が教室に2人きりでいる中、重いプリントを運ぼうとする女子。それを手伝おうとする男子のセリフにときめいた女子は......。青春の甘ずっぱいワンシーンと見せかけて、トキメキがすぎるあまり奇行に走る女子をあわてて止める男子が爆笑を誘います。
やわらは電車で席を譲れる男になりたいという話から、席を譲るシミュレーションを繰り広げるのですが、席を譲ったあともガンガンにその人に話し続ける姿にお客さんは爆笑! しかもそのうち話がどんどん理不尽な展開を見せ......という、見どころ漫才の漫才を披露します。
ダンビラムーチョは、大原が謎の老人となって「モー娘。を歌う」といいながら目を見開くだけというかなりシュールな老人を演じ、人をケムに巻いた漫才を披露。謎の老人を演じる大原が不気味すぎて、原田がずっと老人を半笑いで見守る姿も印象的な漫才となりました。
13組目となるネルソンズは学校コントを披露。教室で和田くんが岸さんに告白するのですが、岸さんは断ります。その場では優しい態度をとっていた岸さんですが、青山くんに会うと態度が一変、和田くんを悪く言い出したため、たまたまその場で話を盗み聞きする羽目になってしまった和田くんはショックを受けるのですが......。このあと、意外な展開に次ぐ展開で、お客さんを爆笑の渦に巻き込んでいくネルソンズ。
そして、トリを務めたのはラフレクラン。西村がカラオケボックスでひとりカラオケを堪能しようと採点モードに設定すると、突然見知らぬ変な男が部屋に入ってきて採点をし始め......。採点モードを人間がやるという突拍子もない設定もさることながら、きょん演じる採点男の独特すぎるキャラクターに笑いの止まらないコントとなりました。
以上で14組のネタがすべて終了。お客さんの採点の集計に時間がかかるため、ここからは「芸歴5年以下」の芸人が1組2分のネタを披露することになり、ナイチンゲールダンス、サンジェルマン、ブラゴーリ、好青年ズ、コロナクラウン、ペコリーノ、ジャンゴ、そいつどいつ、バニラボックス、レインボーの10組がネタを繰り広げました。
若手10組によるモノマネあり告知ありのトークが繰り広げられ、お客さんも存分に楽しんだところで、いよいよ集計結果の発表です!
このあと行われる『TOP∞チェンジ』に影響するため、あえて順位は発表せず、新たなファーストクラスメンバーとなる上位10組が発表されることに。
上位10組は、インディアンス、空気階段、ダイタク、男性ブランコ、デニス、西村ヒロチョ、ネルソンズ、やさしいズ、ゆにばーす、ラフレクラン(※発表順)となりました!
デニス・植野は「ゲロが出るほど人気ないんで、嬉しいです!」と切実に喜びを表現し、タケトに「そんなことないですよ」と慰められます。また、残念ながら選ばれなかったダンビラムーチョやバビロンは、途中から発表が五十音順だということに気づき、「濁点だから後なのかも!」などと希望をつないでいましたが、「ダイタク呼ばれてるし!」と容赦ないツッコミにうなだれ、客席の同情と笑いを同時に誘っていました。
ここで決まった新たなファーストクラスメンバーは、このあと行われた『TOP∞チェンジ』にも出場することに。『TOP∞チェンジ』のレポートは後日掲載されますので、そちらもお楽しみに!
【インディアンス】【ダイタク】【男性ブランコ】【西村ヒロチョ】【ネルソンズ】【やさしいズ】【ゆにばーす】【ラフレクラン】【バビロン】【ダンビラムーチョ】【空気階段】【デニス】【LOVE】【やわら】【ナイチンゲールダンス】【サンジェルマン】【ブラゴーリ】【好青年ズ】【コロナクラウン】【ペコリーノ】【ジャンゴ】【そいつどいつ】【バニラボックス】【レインボー】【タケト】【キクチウソツカナイ。】