「2018年上半期おもしろAWARD」大賞は天才ピアニスト・ますみのモノマネ芸!「ブレイクのにおいがする」とアインシュタイン・河井も大絶賛
6月26日(火)、よしもと漫才劇場にて、「2018年上半期おもしろAWARD」が開催されました。SNSで話題を呼んだニュース、楽屋を賑わせたニュース等々、同劇場にまつわるアレコレを紹介・表彰していく、半期に一度の恒例イベント。今回も客席は立ち見が出る超満員で、この半年間を席巻した "漫才劇場のすべて"が一堂に会しました。
司会を務めるのはアインシュタイン・河井。アシスタントの紅しょうが・熊元プロレスは真っ赤なドレスをまとい、華やかさを演出します。
舞台上でまず注目を集めたのは、クロスバー直撃・前野。某化粧品メーカーのCMを思い起こさせる帽子&マスク姿で笑わせると、プリマ旦那・河野から「USJにもこの格好で来た」と衝撃の証言が飛び出しました。
さっそく、世間や楽屋を賑わせたフレーズを賞する「おもしろフレーズAWARD」からスタート! 見取り図・盛山の「あたおかでした」、
爛々・大国の「チョメ!」、
エンペラー・西山の「おっつー!」、
ラニーノーズ・山田の「脳どうなってんねん!」、
なにわスワンキーズ・こじまラテの「エライご挨拶やな」、
ポートワシントンの「番号、番号、俺の番号」という6組がノミネートされました。
昨年も同じフレーズで名を連ねた盛山は、「(二度目ということで)どうせ獲れないのわかってるし...」と不満げ。より新しいフレーズ「変なこと言いましたー!」のほうを打ち出そうと躍起になります。大国はイジられたときにこのフレーズを繰り出すそうで、「『チョメ!』だけでのし上がっていこうと思っている」と堂々宣言。
河井に「知らんねんな〜」と言われてしまった西山のフレーズも、翔メンバーの間では大人気だそうです。山田は「上半期なのに、前から言ってる(フレーズの)ほうが多い」と、自身のフレーズの"フレッシュさ"に自信をのぞかせます。
盛山から「(『エライご挨拶やな』を)800円で売ってくれ」と言われた事実を明かしたのはこじまラテ。
ポートワシントンのふたりは「4年ぐらい前からやっていて、ウケがイマイチなのであきらめてやらなくなってきたのに、今になってノミネートとは」とポツリ。しかし河井に「おもろいやん!」と褒められると、住所バージョン、ヒガシ逢ウサカ・高見バージョンなどバリエーションを披露していました。
最優秀賞に選ばれたのは、ポートワシントン! 複雑な表情のふたりでしたが、河井からは「これからもやり続けてほしい」と激励の言葉が贈られました。
続いては、鮮烈な印象を残した動画作品を紹介する「インスタグラムAWARD」。ノミネートされたのは、アインシュタイン・稲田、kento fukaya、クロスバー直撃・渡邊、ヘンダーソン・子安の4組です。
稲田は、ラフ次元・梅村が子どもを連れてきた際の映像を。ちびっ子相手にモノマネやボケを連発する姿で笑いを誘い、「見た人が少しでも元気になればという思いでやらせていただいています」とさわやかにコメントします。kento fukayaはすっかりおなじみとなった「さえない男」シリーズの新作でノミネート。これまでの作品でもっとも気に入っている男の名前を発表するなどして沸かせました。
手作り感あふれる実写版『ドラゴンボール』と、クオリティの高いCM映像の2本が評価されたのは渡邊。緊張のあまり滑舌が悪くなり、何をコメントしても聞き取ってもらえないという状況ながら、「飲みの席で思いついたことをやっている」と制作のきっかけを語っていました。同部門の常連となっている子安は、新シリーズ「きょうのへいき」が戦慄の仕上がりで、周囲のツッコミに対し「俺が怖いか!」と逆ギレするなど今回も客席をドン引きさせてしまいます。
最優秀賞を受賞したのは、渡邊! 「獲れるなんて思ってなかった」としどろもどろになりつつ、協力してくれた仲間たちに感謝を述べていました。
「ブレイク特技AWARD」では、これからブレイクするのでは?と注目を集めているメンバーの特技をクローズアップ。濱田祐太郎のギター、
さや香・石井の皿回し/なにわスワンキーズ・前田の座布団回し/ヘンダーソン・中村のノート回し、
からし蓮根・伊織のスイーツ作り、
霜降り明星・せいやの単語ダービーの4組がノミネートされました。
濱田は「ほかに弾ける曲がなかった」という唯一無二の曲で勝負したほか、石井とのコラボで皿回しも成功させます。
3人そろって器用さを発揮した石井・前田・中村でしたが、中村の「何でも回せますね。MCはできないですけど」との自虐コメントには大爆笑が。
伊織が持参した自作チーズケーキは、ロングコートダディ・堂前が試食し、「なんかシンプル...」と微妙なコメント。伊織はめげずに次なる野望として「ソフトクリームに挑戦したい」と語りました。せいやは「運勢を占えるゲーム」という「単語ダービー」を実演、会場内をカオス状態に!
最優秀賞に選ばれたのは、濱田! 「トロフィーが小さい」と素直な感想で喜びを表現していました。
見た目と関係なく、中身が男前なメンバーを芸人アンケートで選出した「中身男前AWARD」には、ダブルアート・タグ、霜降り明星・粗品、ビスケットブラザーズ・原田、ビスケットブラザーズ・きんの4人がノミネートされています。
タグは男気あふれるやさしさで人気を集めており、山田は常々「寝るとこなくなったら、すぐ俺のとこ来いよ」と言ってもらっているとか。
粗品は、前田から「困ってるとき、助けてくれるのは粗品さん」と感謝されます。
「手持ちのお金が500円ぐらいしかない時でも飲みに連れていってくれる」と慕われる原田は、一方で爛々・萌々への熱い思いを暴露される意外な展開に!?
やさしさと正義感で高評価となったきんは、「髪の毛切ったらすぐ気づいてくれる」(ヒガシ逢ウサカ・高見)という繊細さもポイントとなりました。
最優秀賞に輝いたのは、タグ! トロフィー授与に照れながらも「全世界の人間が自分の一部やと思ってかわいがりたい」と語り、またまた懐の深さを見せつけていました。
「モノマネAWARD」では、上半期にブレイクしたモノマネを一挙紹介。ヒガシ逢ウサカ・今井のカミナリ・石田たくみさん、
霜降り明星・せいやの「くさし亭仁鶴師匠」、
天才ピアニスト・ますみの上沼恵美子さん、
蛙亭・岩倉の紅しょうが・稲田、
アインシュタイン・稲田の見取り図・盛山という5組がノミネートされました。
今井は、熊元プロレス相手にたくみさんのツッコミを炸裂させ、そこからふたりの小競り合いが始まってしまいます。
せいやは笑福亭仁鶴のモノマネで、祇園・木﨑への「キミ、小っちゃいだけやな〜」など、メンバーたちに次々と暴言を。
ルックスもしぐさも完璧になりきったますみには、客席のどよめきが止まらず! キャラに入るスピードも変幻自在で、河井を驚かせます。
特徴をみごとにとらえた岩倉のモノマネは、紅しょうが・稲田本人以外に大好評。
稲田は見取り図・リリーとネタを披露し、不思議なステップを踏み続ける姿に盛山本人も苦笑いでした。
「みんなすばらしい!」と河井を感激させた接戦は、ますみが制しました!
ラストを飾る「アホAWARD」では、その名のとおり「こいつアホやなー」と思われている芸人を表彰。からし蓮根・伊織、ロングコートダディ・兎、ヘンダーソン・中村に加え、不在ながらトット・多田も「(芸人アンケートでの)あまりの票の多さに」(河井)ノミネートされました。
伊織については、相方の青空をはじめ多方面から奇行エピソードが続出。ダブルアート・真べぇが証言したバイト先での失態の数々には、客席から思わず悲鳴が...。プリマ旦那・野村が明かした"ピュアすぎる"エピソードも爆笑をさらいます。
兎は「単独」を「テクニック」と言ってしまうなど、言い間違いの王者だとか。本人曰く「同じタ行だから」とのことですが、ほかにも「ターザン」を「グータン」、「めだか師匠(池乃めだか)」を「めだか先生」と言い間違えるなど、事件が多発している様子です。
祇園・櫻井から「そもそも会話ができない」とバッサリ斬られた中村にも、多数のアホエピソードが。相方・子安によると、「パンはパンでも食べられないパンは?」という問題に「ポン」と答えるなど、いたるところでアホぶりを発揮しているそうです。
その後、3人のなすり合いを経て、兎が最優秀賞に! 「アホ」と言われるのがどうしても許せない兎は、「次はアホじゃなく『天才AWARD』にノミネートされるよう、勉強を頑張ります」と意気込んでいました。
全6部門の発表を終え、2018年上半期の「おもしろAWARD」大賞に選ばれたのは、天才ピアニスト・ますみ! 河井曰く「ブレイクのにおいがする」という超絶モノマネで、頂点に輝きました。ますみは「なすび嫌いな人、いてないね」など、上沼さんフレーズを繰り出して最後まで絶好調。会場は大きな笑いと拍手に包まれました。
下半期も、さらなるおもしろニュース&ネタが飛び出すこと必至! 引き続き、漫才劇場の芸人たちにご注目ください!
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