シャンプーハット・こいでの子育て漫画『パパは漫才師』第1巻発売を記念して、発売記念トークショー&サイン会を開催!
小学館が運営する漫画アプリ「サンデーうぇぶり」で今年3月から連載中のシャンプーハット・こいでの漫画『パパは漫才師』の第1巻が、このたび単行本として8月9日(木)から発売となりました!
『パパは漫才師』は、こいでと奥様、そして3人の子どもたちによる、こいで家の日々の暮らしの中で起きたほほえましい出来事を描いた漫画。おなじみのシュールなタッチで描かれた、心がほっこりするエピソードが満載です。「サンデーうぇぶり」は、人気作品のみ単行本化されるとのことで、満を持しての単行本化となります!
発売当日の8月9日(木)、『パパは漫才師』第1巻の発売を記念して、天王寺MIO特設会場でトークショー&サイン会が開催されました。
イベント前にシャンプーハット・こいでと、アシスタントとしてこいでをサポートする蛙亭・中野が囲み会見に応じました。
こいでは「漫画を描こうと思ってから、今日を迎えるまでが非常に早いことにびっくりしています」としみじみ。「1年前は連載も決まっていなかったし、小学館さんでやるというのも決まっていない状態でした。そんな中、小学館さんが手を上げてくださいました」とのこと。しかし、いざ漫画を描こうと決めたものの、ひとりで描くのは難しいということで、森本大百科、蛙亭・中野にアシスタントとして付いてもらって描き始めたそう。それが今から半年前というから驚きです。「まさかこんなに早く1巻が出せるとは思っていなかったから、うれしさより驚きが大きいですね。ウソです。うれしさの方が大きいです(笑)」と笑顔を見せていました。
蛙亭・中野も「こいでさんとはお話もしたことがなかったのですが、昨年末くらいに初めてお会いして、それからあっという間でした。単行本が出るというのも初めは知らなかったので、めちゃくちゃうれしいです」とにっこり。
漫画を描くことになったきっかけも明かしました。「漫才のネタを書いているうちに、漫才としては弱いけど、漫画で書いたらおもしろいなという話が何個か出てきたんです。それを小学館さんに持っていったら、『子育て漫画を描くというのはどうですか』と提案をいただきました。僕、たまたま子ども達に将来『こんなことがあってんで』と伝えるための、エピソードをまとめた3人分のネタ帳を書いていたので、それがネタの源になっています」と明かしました。
漫画アプリ「サンデーうぇぶり」でこいでの連載が始まったのは今年3月17日のこと。それから毎週1本というペースで連載を続けてきました。「僕は専門職ではないから、毎週連載ができるのかがわからなかったので、小学館の方と『まずは4週分をストックできたら始めましょう』と決めました。それで、3月17日までに中野と森本とがんばって4週分を作り、作品を溜めた状態で1週分を掲載してもらったという感じです」と当初は苦労があった様子。その甲斐あって、読者の方から高い評価を受け、多くのコメントをもらえたりと反響が大きく、このたび単行本化にこぎ着けました。
こいで家の日々のほのぼのエピソードはすべて実話ですが、名前だけは「実名ではない」とのこと。「僕自身、芸名を変えた理由が将来的に子どもに迷惑をかけないように、という理由なんです。そんな中、実名を出すとやっぱりわかってしまうので、3人とも名前は変えています。でもエピソードは実話なので、本人たちは気がついてますね。でも一番下の娘だけは、自分のことを書かれているということに気づかず『ちこちゃんっていう子、かわいいね』と言ってましたけど(笑)」と、ここでもほのぼのエピソードが。
漫画では、長男は小学1年生として描かれていますが、実際は現在小学5年生。「早生まれの帝王切開なので、他の子より身体が小さいんです。たぶん帝王切開してなかったら一学年下になっていたので、本人に『もしかしたら学年がひとつ下やったかもしれん。それならそんなに小さいこともなかったし、勉強も大変じゃなかったのにな』という話をしたら、長男が『でも、それやったら今の友だちと友だちになってなかったかもしれんから、早く生まれてよかった』と言ってました。その話を今、ふと思い出したので、これもまた漫画に描こうと思います」と漫画のネタは尽きない様子。
単行本に納められた物語の中でもとくにお気に入りの物語を尋ねられた際は、「最後の、書き下ろしの話があるんですが、ガチすぎてまったくおもしろい話ではないんです。テレビでは絶対できない話を一か八か漫画にしました。これを編集者の方も気に入ってくれて。逆に僕が普段しない話なので、気に入っているというか...。漫画やからかけた話ですね。素でしゃべれと言われたら、耳が真っ赤になるような話です。まさに漫画じゃないとできない話です」とのことなので、ぜひチェックを。
連載のページ数に決まりがないのも、こいでが連載を続けられる大きな理由なのだそう。「ページ数が自由なのはすごくありがたいことで、忙しいときだと3Pも大変で。でも、小学館さんが優しくて、『何ページでもいいです。なんだったらスケジュール帳を丸ごと掲載して、"今週はできませんでした"でもいい』と。でも、中野と森本とで『それは最終手段として、できるだけスケジュール帳は出したくないな』と話しています。そうならないよう、ストックを4週分溜められるようにがんばっています」と制作秘話を語りました。
最終的な目標を尋ねられた際は、「漫画、芸人にのみならずですが、『幸せになること』です」とキッパリ。「それは自分だけの願望ではなく、子どもたちとか親とか家族の幸せを望むじゃないですか。それが自分の幸せだから。自分が幸せになったら、自分のことを好きと思ってくれている周りの人も幸せになってくれる。逆に自分が辛い人生を送ったら、応援してくれている人も辛い思いしてしまう。だから精一杯幸せな人生を選んだ結果がこの漫画になりました」と、こいでらしい人生観を明かしました。
発売記念トークショー&サイン会には、およそ100人のファンが集まりました。トークショーでは、こいでと中野が漫画の制作秘話を披露。
「どんなスタイルで漫画を描かれているのですか?」という質問には、こいで、森本、中野それぞれが役割分担して作業を進めていることを明かしました。
場所は、こいでが漫画制作用に借りているマンションの一室。まず、こいでがネームと呼ばれる下書きを描き、編集担当者からOKが出れば丁寧な下書きを制作。こいでは人物をペン入れし、背景などは森本が担当。原稿が出来上がると、中野が原稿をパソコンに取り込み、色を塗ったりスクリーントーンを貼ったりするそう。
中野は、こいでの人柄を「めちゃくちゃ優しいです。気さくにお話ししてもらえるので、作業もとてもやりやすいです。野球がお好きなので、よく野球を見ながら作業するのですが、僕も森本さんも野球には全く興味がなくて...」と明かしていました。
しかし中野はこいでが制作中にジムへ行ってしまうことにやや不満を抱いているようで「ストックが溜められないのはこいでさんのせい」と暴露する一幕も。それを受けてこいでは、「水・木曜で漫画を描くんですが、ジムへ行くチャンスもその日なんです。ジムは僕のルーティンなので、ふたりには申し訳ないなと思いながらジムに行っています。そのかわり、ジムへ行く時は前日にちょっとだけ進めてるねんで?」とのこと。そのジムで鍛え上げられた体を披露!
ほか、ふたりのお気に入りのストーリーや、ファンからの質問コーナー、さらにお客さんの中から抽選でこいでと中野が描く似顔絵プレゼント企画もあり、会場は大盛り上がり! 味わい深いタッチの似顔絵で笑いを誘うこいでに対し、中野はキュートな似顔絵で会場から拍手が起こるほどの腕前を見せていました。
そして最後はこいでと中野によるサイン会。最後まで、和気あいあいとしたイベントとなりました。
こいでによる満を持しての漫画単行本『パパは漫才師』第1巻は、現在好評発売中です! ぜひ手にとって読んでくださいね。
■著書紹介
好評発売中!
『パパは漫才師』①(小学館)
著者:こいで
価格:1,080円
【こいで】【蛙亭・中野】