濱田祐太郎がブラインドサッカーに挑戦! 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会「2年前」イベント オープニングイベント
8月19日(日)、東京・羽田空港第2旅客ターミナル 2F出発ロビーにて、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会『2年前』イベント オープニングイベント」が開催され、北澤豪さん、濱田祐太郎が登壇しました。
本日、東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャルエアラインパートナーとして、東京2020パラリンピック競技大会開催「2年前」を祝し、ブラインドサッカー体験会やモコモコペンアートのワークショップを実施することとなったANA。
東京2020大会では、「スポーツには世界と未来を変えるちからがある」というビジョンとともに、日本の文化・芸術を世界に発信していくためのさまざまなアクションを推進しており、今回のANAの取り組みもそんな大会のビジョンにのっとった活動の一環であると言えます。
まずは東京2020オリンピック・パラリンピックのマスコットキャラクター・ミライトワ&ソメイティが登場し、会場を楽しく盛り上げます。
全日本空輸株式会社 代表取締役専務・清水信三氏の挨拶に続き、日本障がい者サッカー連盟会長で元サッカー日本代表の北澤豪氏、ブラインドサッカーチーム・埼玉T.Wingsの駒崎広幸選手、日本ブラインドサッカー協会の大坪英太氏が登壇。
北澤氏は「まさか空港で2年前イベントをやれるなんて思わなかったので嬉しい。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ここが国際舞台の入り口になるので、ふさわしい場所だと思います」とコメントします。
今回のイベントについては、「盛り上げていくためにはパラリンピックの競技を知っていただくことが必要だと思っています。スポーツで大事なのはチャレンジすること。みなさんもぜひチャレンジして、その難しさ、面白さを感じていただければ」と体験会への参加を呼びかけます。
その後、駒崎選手と大坪氏がブラインドサッカーと体験会について紹介。音の鳴るボールや、まわりの声を聞いてボールの位置やゴールの方向を把握してプレーすることなどが説明されました。
続いて、ノーマライゼーションを推進し、世界各地で障がいのある人のためのアートイベントを開催しているアーティスト・Satolyさんが登壇。
モコモコペン(熱するとモコモコふくらんでくる絵の具が出るペン。触って感じることができるので、視覚障がい者でも絵が楽しめる)を使って絵を描くワークショップを担当するSatolyさんは、「障がいは環境が作り出すものかなと、海外のワークショップを通じて思いました。2020年オリンピック・パラリンピックのときは、世界中の支援学校をまわって、みんなでアートを制作できたらいいなと思っています」とコメントしていました。
最後に登壇したのは、第16代R-1グランプリ王者であり、視覚障がいをもつ濱田祐太郎。登場するなり、「今日は大阪からANAの飛行機で来たんですけど、補助電源が切れたかなんかで、30分ぐらい出発が遅れたんです。周りの人は不安でざわざわしてたみたいですけど、僕は見えないんであまり関係なくて。むしろ流れていた音楽が消えたので寝やすかったくらい(笑)」とさっそく漫談をスタートさせます。
また、「よく人から、『目が悪い分、鼻がきくんじゃない?』と言われるんですけど、僕慢性鼻炎なんです」と笑わせたあと、「これはどうしても言っておきたいんですけど」と前置きし、「取材を受けると記者さんによく『2020年のパラリンピックに向けて、濵田さんの思いを語ってください!』って言われるんですけど、みなさん大きなカン違いをしてます。障がい者全員が全員、パラリンピックに思い入れがあると思いすぎなんです。思い入れなんてないです」と話し、「全部見えてないっちゅーねん」とツッコみ、笑いを誘う濵田。
パラリンピックのオープニングイベントで言うにはあまりにも正直すぎる意見とはいうものの、「見えていないものに興味を持てない」のはあたりまえ。しかしそんな濵田もこの日のブラインドサッカー体験会には参加するそうで、「僕、スポーツ苦手なんですけど、がんばります」とやる気を見せます。
漫談終了後、飛行機の遅延について清水専務から「申し訳ございませんでした。以後、こういうことのないようにオペレーションをしっかりさせます」と謝罪されると「僕は全然、ギャラを上乗せしていただければ問題ないですよ?」と話し、笑わせていました。
このあと、ブラインドサッカー体験会だけでなく、モコモコペンのワークショップにも参加した濵田。会場は家族連れや子どもたちでにぎわい、誰でも楽しんで参加できるイベントとなりました。
【濱田祐太郎】