『黒猫ダイアリー ―僕とぼくの家族のカラフルな毎日。―』が好評発売中のミキにインタビュー! 亜生「表紙は奇跡的に撮れた1枚です」
ミキ・亜生と彼が保護した個性的な猫たち(助六、銀次郎、千太郎)による日常的な触れ合いをカラフルに切り取った日めくりカレンダー『黒猫ダイアリー ―僕とぼくの家族のカラフルな毎日。―』が現在、絶賛発売中です。
亜生と黒猫たちによるカワイらしい写真と、黒猫と生活することによって思いが31日分のメッセージとなって綴られている本作。兄・昴生もときどき登場しています。
今回、ミキの2人へインタビュー。ダイアリーができあがっての心境、保護猫への思いを愛情たっぷりに語る亜生と、猫と同等の扱いにちょっぴりすねる昴生。2人のほのぼのする掛け合いを楽しんでください!
(向かって左:亜生/右:昴生)
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――出来上がりをご覧になった感想を、まず聞かせてください。
亜生 すーーーっごくカワイイです! 表紙には2匹の猫が写ってるんですけど、このあと2匹とも機嫌が悪くなったので、奇跡的に撮れた1枚なんです。裏の写真が撮り出して2枚目のものなんですけど、ここから言うこと聞かへんくなって、めちゃくちゃになっちゃいました。最初、マネージャーがお兄ちゃんに内緒で僕だけに「ちょっと亜生さん、いいですか?」って言ってきたのが、このダイアリーのことで。
昴生 内緒っていうても、楽屋の隅で話してるんでバレバレなんですけどね。
亜生 『世界の果てまでイッテQ!』の特番で、初めて伝えたんですよ。その時のお兄ちゃんの衝撃!(笑)
昴生 こそこそ喋ってるから、また1人で仕事すんねやろなと思ってたんですけど、まさかダイアリーを出すとは。1人やったらまだしも黒猫とっていう謎のやつで......。ミキでええやん、それやったら! ほんまにわけわからへん!
亜生 最初はお兄ちゃん、入ってなかったんですけど、僕の優しさから入れるようになったんですよね。
昴生 優しないよ、こんなん。もっと大々的にミキでええやん。ミキと亜生家族のカラフルな生活でよかったやん! 僕、千太郎と同じ扱いですよ?
亜生 なんやったら、千太郎のほうがページ数多いからね。猫たちにも見せましたよ。なんの反応もなかったですけど(笑)。最近、家を空けることが多いんで、千太郎の面倒を看てくれてる隣のおばちゃんに助六も銀次郎も懐いてしまって。昨日まで3連休で宮古島に行かせてもろうてたんですけど、帰って来てもまったく見向きもせぇへんし、触らしもしぃひん! 薄情なもんです。でも、好きなんで結局、一緒に寝ましたけどね。
――先ほど表紙の写真が奇跡の1枚だと話してましたけど、撮影は大変でしたか?
亜生 大変でした! 助六は銀次郎と千太郎が知らん部屋(撮影スタジオ)にいるのがイヤなんで、助六を撮る時は2匹をゲージに入れて、1ショットにして。
昴生 ふふふ......亜生の笑顔、全体的におかしいもんな。
亜生 今今今!って感じやったからね。
昴生 僕も現場におったんですけど、助六は猛獣かのごとく、ずっとフーフー言うてて怖かったです。
亜生 ははは! でも後半、1匹にしたらスタッフさん全員、撫でさせるほど落ち着いてて......ほんまにようわからんかった。結局、助六がいちばんキレイな写真も撮れました。
――3匹の見分け方は?
亜生 いっちばん小顔なのが、助六。女の子なんですけど。
――女の子なのに助六!?
亜生 間違えちゃったんです(笑)。生まれて15~20センチくらいの頃、病院に連れて行ったら、男の子ですって言われて。その時、僕の家のテーブルに助六寿司が置いてあったんで、助六っていう名前にして治療してもらったんですけど、2週間後、女の子でしたって言われて。けど、すでに名前で呼んでたんで、そのままにしたんです。で、銀次郎は顔も体も大きくて、ほかの猫よりちょっとだけブスです。仙太郎は撮影の時、ちいさかったんですけど、今は大きくなって男の子やのに助六みたいな顔立ちの男前になってきました。
昴生 僕は千太郎を連れて帰りたかった。撮影の時、猫じゃらしでずっと遊んでくれててカワイかったです。
――亜生さん、昴生さんとの撮影はいかがでしたか。
亜生 助六と撮影してる時、千太郎の子守をしてくれてたのがありがたかったですけど。
昴生 ふぅ......子守担当ですわ、僕は。
亜生 ふはは! まぁ、お兄ちゃんとの写真もステキですよね。
昴生 僕はあえてジェルを使わない髪型にしたんです。たぶん、気づいてくれてる人もいると思うんですけど。
亜生 朝早かったから付けてないだけ!
昴生 違う! 基本、前髪をあげてるんですけど、落としているところがポイントです。僕のファンならたまらんと思う。
亜生 マジで聞くけど、前髪ある?
昴生 あったり、なかったり(笑)。......それにしても、僕の寝癖、もうちょっとなんとかならんかったんかな?
亜生 さっき違うふうに言うてたのに、寝癖って言うてもうたやん! お兄ちゃんとの撮影はすぐ終わったんですよ。早かったよな?
昴生 15分くらいで、大丈夫ですって言われて。僕的によくはなかったんですけど、いざできあがったものを見たら案の定でした。昴生っていう名前もちゃんと入ってないでしょ? それに、僕が一言添えたってよかったわけじゃないですか。"弟と猫がありがとうございます。全員、僕の弟みたいなもん。弟が増えた感覚です"って。どうっすか? いいでしょ!
――昴生さんの紹介、ちゃんと載ってるらしいですよ。表紙の裏のところに。
昴生 えっ!(と言いながらダイアリーを見て)猫と同じくくりで紹介されてる! ケバブ大好き人間ってなんやそれ!......嬉しいんですけどね。
――(笑)。それにしても亜生さん、猫を保護したこともすごいことですけど、自分で飼うことをよく決意しましたね。
亜生 助六を拾った時、最初は飼うつもりはなくて里親とか貰い手がいたらいいなと思ってたんです。けど。見つからなくて。銀次郎は3兄弟やったんですけど、この子だけ残ってしまったので飼うことに......。
昴生 (話を遮って)あのね、僕らの漫才の出囃子『魔女の宅急便』なんです。ジジって黒猫でしょ? このダイアリーが売れたら、コンビの危機です!
亜生 ......なんでそうやってお茶を濁すん?
昴生 思いついて、言わずにはおれんかった! どこかに残したかった!(笑)......いや、僕もね、助六と銀次郎はちっちゃい頃から知ってるんです。けど、あんな子たちじゃなかった。昔は実家の犬と寝てたりしたのに、大人になったら反抗期になっててびっくりですよ。
亜生 人が嫌いになってん。銀次郎は優しいんですけど、助六はたぶん初めて拾って、扱い方がわからなかったんで甘やかしたら凶暴になってしまいました。触ろうとしたら、わー!ってやられるんですよ。まぁ、それでもカワイイんですけど。
昴生 亜生は動物がめっちゃ好きなんです。ちっちゃい頃の夢は、ムツゴロウ王国に入りたいやったもんな? 仲よかった友達と2人でワンルームの部屋を借りて、いっぱい動物を飼うんやって言うてた。当時、ワンルーム?って思ってたけど。
亜生 うわぁ! してたなぁ、そんな話。その友達、獣医みたいになったって聞いたで。
昴生 目指すところは2人とも叶えたんかなぁ。その子は獣医で、亜生は猫の保護。この3匹のほかにもたくさんの猫を保護してるんですよ。
亜生 芸人が見つけると、僕のところに連絡がくれるんです。家の中には助六たちがおるから、浴槽で育てたりして、多い時に7匹くらいいました。その間はたとえ冬でもちょろちょろのシャワーを浴びながら猫の邪魔しないように、お風呂に入ってましたね。
昴生 僕も保護してもらったことがありますし、子猫を見かけると亜生!って思います。
亜生 鳴き声が聞こえたら、元気かだと確認するまでは探し続けることをモットーとしてます。で、ガリガリに痩せてたり、足を引きずってたりしたら保護します。
――何がきっかけで、そこまでの使命感を持ってしまったんですか?
亜生 助六と銀次郎を拾ったあと、もしかしたら今、大阪で命がなくなりそうな猫がいるかもしれないって思ったらいてもたってもいられなくなって。頭にライトをつけて、ずーっと自転車で探してました。後輩に見つかって写真を撮られた時は、めちゃめちゃ恥ずかしかったですけど。
昴生 僕が高熱出した時はなんにも言うてこうへん。生死の境をさまよってたのに......!
亜生 (笑)生きられるから、お兄ちゃんは!
昴生 ははは! 亜生は今後も猫を保護していくでしょうから、ダイアリーも第2弾、第3弾とできるはずです。あっ、亜生 in 猫島とか野良猫探検隊っていうのを定期的にどこかで連載してもらって、1年に1冊作るっていうのはどうですか? 亜生が撮影して。
亜生 それいいかも! やってもいい? 1ヵ月くらい休ませてもらうけど。
昴生 うん、いいよ。
亜生 え、いいの? 絶対にあかんって言うと思ってた。僕が休んでる間、何すんの?
昴生 吉本新喜劇に出させてもらう。うどん食うてるわ。
亜生 最初に出て来る人かぁ(笑)。
――その企画、面白そうですね。実現することを祈りつつ、最後によしもとニュースセンターを読んでくれているみなさんへ、改めてダイアリーのアピールをお願いします。
昴生 ウォーリーを探せ!的な感じで、僕・昴生を探してください。
亜生 お兄ちゃんを探してください。黒猫はインスタ映えしないとか言われてますけど、このダイアリーを見て一気にファンが増えたらいいなと思います。ほんまに黒猫ってカワイイんです! 猫って毛の色や柄によって性格が違うって言われてますけど、黒猫は静かで優しくて飼いやすい。一人暮らしで猫を飼ってみたい人がいたら、ぜひ。あと、猫の保護っていう意味でも、このダイアリーが少しでも力になればいいなと思います!
【ミキ】