沖縄芸人が喜んで(?)ネタを提供。親心も芽生えたハイビスカスパーティー企画ライブ「もんじゅのちえ~2人にさせたいネタパーティー~」
11月10日(土)よしもと沖縄花月にてハイビスカスパーティ企画ライブ「もんじゅのちえ2人にさせたいネタパーティ」が開催されました。沖縄よしもと唯一の女性コンビ、ハイビスカスパーティによる初めての企画ライブということで、会場には2人をお祝いしたいと家族連れをはじめ、小さい子供から年輩の方までの大勢の観客が訪れました。
登場すると2人は客席を見渡し、身内や知り合いを見つけると「同窓会みたい!」「親族が後ろのほうに固まっていっぱいいる。何なのその座り方!前に来て!」と声を掛け、さらに2列目だけが丸ごと空いていることに気付くとゆかは「2列目なんだろう?先祖かな?」とお決まりのボケで観客を笑わせます。千秋は自己紹介の際に結婚していてトルコ人の夫がいることを明かすと会場からは驚きの声が上がりますが、「子供ができたらトルコを愛するという願いを込めて"トルコアイス"って名前にしたい!トールって呼ぶ!」と宣言。さらに「南風原(はえばる)じゃない、与那原(よなばる)じゃない、グローバルな子になって欲しい」と沖縄ネタで引っ張り「でも子育ては一人ではできないから、みんなで知恵を出し合って育てていこう!まさに文殊の知恵!」と公演のタイトルに掛け合わせ前説を締めくくるとか客席からは温かい拍手が送られました。
また、今回のライブで2人は「自分たち以外の芸人にが書いたネタを演じるとどうなるのか知りたい」と沖縄の男性芸人にネタを書いてもらう初の試みに挑戦します。前半はカシスオレンジ仲村、ツウシイム中村、利根川ホプキンス又吉が登場。2人がライブの招待状を届けながらネタの提供を懇願するVTRがモニターに映し出されると観客も興味津々の様子でした。仲村は「女の子のネタ作ったことないから難しい」と困惑気味でしたが快諾し、子育てに悩む沖縄の母親と子供をテーマにしたコントを提供します。母親役の千秋が子供に「辺野古」という名前を付け、「いじめられたら学校の校門の前に座り込みして何が何でも辺野古を守る!」と辺野古移設にも触れると、客席からは拍手が沸き起こります。続いてツウシイム中村のネタでは、ステージにはウェディングドレス姿のゆかと結婚式を次々と壊して行くウェディングクラッシャーの千秋が登場。その高笑いっぷりと意地悪な様子が板に付きすぎていて、観客は大爆笑。さらに又吉は、合コンからホストクラブにハマり身上をつぶす女性の様子を、天使に扮したゆかが沖縄のスーパーのテーマソングにのせて歌うというネタで観客の心を掴みます。ネタを提供した3人は、演じきった2人を「すごい!よくやってくれた!」を絶賛。又吉は「もともとあったネタだけど俺たちがやるより女性に演じてもらったほうがダークな雰囲気が明るくなるのかなと思った」とネタ作りのエピソードを明かし、「見てるほうもめっちゃ緊張します」と感想を述べていました。
ライブ後半はガジラー江頭、初恋クロマニヨン松田とありんくりんがネタを提供。江頭が考案した結婚をテーマにしたコントでは独身でシンデレラストーリーに憧れるゆかが「そろそろ結婚したい」とポツリ。すかさず千秋が「あら結婚?相手もいないのに?」と皮肉たっぷりのセリフを返すと客席の子供が大爆笑。2人も笑いを堪えきれない様子でした。さらに千秋が「29歳は女の子と言わない!結婚適齢期か売れ残り!シンデレラストーリーってのは有村架純みたいな顔した女にしか訪れない!」と厳しい言葉で突っ込むとゆかは「何も言い返せない・・・」と悔しそうな様子。リアリティに満ちたコントに観客も大笑いでした。また、VTRで初恋クロマニヨン松田は招待状を貰った際に「ネタ書くの?難儀ー!」と叫び、ありんくりんの比嘉も「僕たちはバイアスロン優勝したからすごく忙しい。逆に優勝者にネタを書いてもらえるなんて感謝して欲しい」と少々上から目線のコメントをしていましたが、世界3大美女のモノマネやリンボーダンスを見事演じきった二人に松田は「とても良かった!もう親みたいな気持ちになっちゃってホームビデオ回してた」と絶賛。ありんくりんも「今までにないハイビスを作れた」と二人の有志を称え、エンディングでは芸人全員が登場し、企画ライブの成功を喜び合い暖かな雰囲気の公演は幕を閉じました。
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