つぼみ育成ゲームの結末は!? 来年3月に渋谷O-WESTと大阪野音でのライブも発表! 『つぼみLIVE~俺たちのスピードについてこれるかな?~』レポート
11月24日(土)、東京・マウントレーニアホール渋谷にて、『つぼみLIVE~俺たちのスピードについてこれるかな?~』が開催されました。
"よしもとのアイドル"として結成したつぼみは、現在、杉山優華、松下千紘、吉岡久美子、しより、樋口みどりこ、恵梨華、水森依音、糸原沙也加、岡本蓮の9名で大阪、東京を拠点に活動。
なんばグランド花月、Zeppなんばなどの単独ライブを完売させ、関東圏でも対バン出演や単独ライブの実績を重ねている一方、コントや漫才などにも挑戦しており、今年の『女芸人No.1決定戦 THE W2018』では準決勝まで進出しています。
毎回、つぼみ卒業生でもある福田麻貴(3時のヒロイン)が手がける長尺コントも見どころとなるつぼみの単独ライブですが、今回はアイドル育成ゲームをベースにしながら、つぼみのこれまでの足跡をたどる構成のコントを繰り広げつつ、もちろん多彩な楽曲とパフォーマンスで、2時間弱、満員となった約300名の観客を魅了しました。
開演時間を迎えると、まずはカラフルなレーザービームが走るVTRが流れ、"ソイヤ"こと岡本が「みんな、ついてきてるかー!?」とナレーションで問いかけ、恵梨華と水森とともに「つ・ぼ・み!」コールを煽って会場のボルテージはヒートアップ。
歓声で迎えられながら、つぼみメンバー9名がステージへと勢揃いすると、注目の1曲目は『All tag need』。
彼女たちの"売れたいねん"という情念がこもった歌詞とパフォーマンスに、ファンも色とりどりのペンライトやコール、"ガチ恋口上"で呼応し、『パッパラPARTY』、『妄想ダイアリー』とバラエティー豊かな3曲を披露した後、メンバー紹介を含む最初のMCへとなだれこみます。
挨拶後、まずは「みなさんのおかげで、(前売りチケットを)完売させていただきました!」と感謝する吉岡。チケットを手売りした観客との再会もあり、糸原は渋谷の街頭で『銀魂』のコスプレをした方に手売りしたといったエピソードも明かしました。
自己紹介では、いつものキャッチフレーズに加え、「マウントレーニアのコーヒーを飲んで元気いっぱいです!」(松下)、「今日はみんなの日頃のストレスを私が全部ぶっとばすので、思いっきり盛り上がっていきましょう!」(水森)と思い思いの意気込みを語る面々。
しかし、恵梨華の「今日も恵梨華だけ見てなー!」との呼びかけは、反応がイマイチだったらしく、「やや盛り上がり(笑)」と吉岡が指摘して、笑いに転換する一幕もありました。
続く『Stand up Girl』は、つぼみ内ユニット"シュークリーム"の二人でもある吉岡としよりが作詞に参加し、2019年2月6日にリリースされる初フルアルバム『9』の収録曲。この日が初披露となりましたが、つぼみ屈指ダンスナンバーに仕上がっており、キレキレのダンスで魅了しました。
二度目のMCに入ると、恵梨華が舞台袖のスタッフから意味ありげな封筒を渡され、サプライズ発表を予感させるムードに...。封筒にはよしもと社長からの手紙が封入さられており、そこには一部メンバーのコンプライアンス違反があったとし、つぼみ全員「吉本興業を解雇になりました」との解雇通知を受けてしまいます。
9名は激しく動揺し、「お年寄りにギフトカードってウソついて、チケットを売りつけたからかも!」と恵梨華が自責の念にかられるなか、ステージはサイレンとともに真っ赤に照らされ、「GAME OVER」という無情な音声が。
スクリーンに流れるVTRでは、岡本扮する"パリ男"と糸原扮する"さちょぱ"のチャラいカップルが、コントローラを握り、自宅でゲームをしている様子が映し出されます。
2人がリトライするゲーム画面には『俺たちのスピードについてこれるかな?~爆裂アイドル道~』とタイトルが映し出され、その後は、つぼみを育成するゲームをVTRとステージを駆使して展開。
選択肢に迫られ、何度も選択ミスをし、バッドエンドの「GAME OVER」とセーブ時点からのリトライを繰り返すパリ男とさちょぱ。
リーダーを糸原に選択した際には、糸原の意思にそぐわないメンバーを次々銃殺してしまう衝撃の「GAME OVER」を迎えてしまいます。
他にも、集客ゼロの危機を迎えた際には、樋口が闇金から多額の借金してしまい、つぼみ全員で銀行強盗を決行したかと思えば、水森が作った巨大クラッカーが大爆発したり、パリ男がゲームの電源コンセントを抜いてしまう単純ミスなど、様々なパターンの「GAME OVER」で何度も爆笑を誘います。
その間、ステージでは、ゲームの進行と並行して『Dreamer』『リハ!』『1000日前からI love you!』『あなたに決めました』『jumping!』といったライブ定番曲を続々披露。
杉山のリーダーシップやしよりの情熱でグループ内の結束が高まると、チケット手売りなどの地道な活動が実を結び、単独ライブの完売やラジオの冠番組獲得などに成功。レベルアップとともに新衣装で登場した後は、SNSでの拡散をお願いし、撮影OKというサービスでも楽しませました。
ゲームと現実のつぼみの足跡がどんどんオーバーラップしていき、挫折と葛藤に打ちのめされながらも、ファンからの声援を糧に立ち上がり、自己紹介ソング『9』で完全復活するつぼみ。
さらなる高みを目指し、「俺たちのスピードについてこれるかー?」と声を揃えて呼びかけ、大歓声を受けます。
ここで、来年3月7日(木)に渋谷O-WESTでの単独ライブ『つぼみ大決戦~この先もみんなとライブしてたいねん~』、3月30日(土)に大阪城野外音楽堂での公演『つぼみ大決戦~この道が間違ってないって証明したいねん~』も発表。
度重なる「GAME OVER」に、「無理ゲーじゃん」とクリアを諦めていたパリ男でしたが、この展開に「勝手にゲームが進んでんだけど!」と驚き、「このゲーム、ぜってークリアしようぜ! 俺たち、つぼみが売れるまであきらめねぇぜ!」とつぼみ育成への意欲を再燃。さちょぱも「やるじゃんつぼみ、がんばれ!」とエールを送って、大団円のグッドエンディングを迎えます。
...以上のような虚実混交のコントを終えると、吉岡から「先程発表があったのは、コントの中だけではありません」と来年3月のライブが現実に開催することを強調。
そしてコント内でのエピソードは、90%ほど実話だと明かし、手売りをしていた際、「なんか面白いことして」と言われた恵梨華が「金剛力士像!」というギャグを放ったのも本当だったそうです。
最後は、杉山が「もっともっとスピード出して、高いところまで登っていこうという気持ちは、全員100%持っているので、ついてきてください。お願いします!」と思いの丈を吐露し、応援してくれる方への感謝を込めた『虹の向こうへ』で感動的なフィナーレを迎えます。
アンコールでは記念撮影も行われ、『未来への足音』で暖かな空気に会場を包み込むと、つぼみ恒例の一本締め「つぼみ満開!」、さらには岡本の「乙」ポーズで賑やかに終演。
そしてつぼみは、来場者全員とハイタッチでお見送りをしながら、ファンとの再会を誓いました。
【つぼみ】