オリジナリティに富んだ漫才5本と豪華ゲストを招いた人情芝居で怒涛の笑いを起こす!『千鳥の大漫才2018』東京公演レポート
10月11日(木)に行われた東京・中野サンプラザでの公演を皮切りに、広島、大阪、福岡と全国4都市にて開催された千鳥による全国ツアー『千鳥の大漫才2018』。東京と大阪で行われていた年に一度のスペシャルライブは毎回、漫才以外に何をやるかは本番までのお楽しみとなっており、過去には豪華ゲストを招いてのトークライブ、大悟軍団が参加してのユニットコント、なかやまきんに君との合同コントなど、想像をはるかに超える内容が見どころとなっていました。
11月15日(木)、大阪・梅田芸術劇場ホールで開催された同単独ライブは、全国の映画館でライブ・ビューイングも開催。よしもとニュースセンターでは、ツアー初日に開催された中野サンプラザの様子をレポートします。
例年以上にキャパシティの大きな会場でのライブとあって、事前の告知などでは客席が本当に埋まるかと心配していた千鳥の2人ですが、2000人収容となる会場は大入り満員。大きな拍手で迎えられた2人はサンパチマイクの前に立って、「えらい会場でやってますが、何やらチケットは即完したらしくて」(ノブ)「このキャパで即完はあんまりない」(大悟)と大きなことを言って笑いを誘いながらも期待を感じたのか、「大したもんはしないですから」(ノブ)と謙遜します。
初めて来たという方が多い客席に、「新規の千鳥チルドレンが増えているということ」と話すノブ。も、女子高生は会場にたった2人で「1000分の1ってすごいよ」(大悟)「少なっ!(雑誌の)『SEVENTEEN』でNON STYLEをおさえて千鳥が1位なんて、あれはウソじゃ!」(ノブ)と感嘆しつつ、漫才をスタートさせました。
漫才は5本を披露。1本目ではこのあとに披露されるスペシャル企画の内容を予感させるような題材で、ノブをイジりながら掛け合いを進めていく大悟。その後、彼らの漫才ではおなじみのスタイルとなっている電話でのやりとりを描いたもの、運転手とお客さんのやりとりを描いたもの、ノブが打ち明けた悩みから大悟が妄想を飛躍させていくもので笑いを誘っていきます。
最後の漫才では、楽しくなってニヤニヤと笑う大悟に、ノブが「あなただけですよ? 笑ってるの!」とツッコむなど、常に大きな笑いを巻き起こしていました。
幕間のVTRでは、大悟がライブのタイトル、ポスター、グッズについてノブに突拍子もない提案をしていく映像が流されます。グッズについては、まさかのアイテムを売りたいと言いだす大悟に、観客も驚きを隠せない様子でした。
休憩後、流されたVTRで「ノブにお願いがある。歩幅が合わんようになってきた」と言いだす大悟。昨年の『~大漫才』で披露した『大悟魂』に味をしめたのか、今年も芝居をやると宣言する彼が発表した公演のタイトルは『大悟道(拳)』。「昨年、散々やったやん」と呆れ気味につぶやくノブは、大悟に「何もせんでええ」と言われると「なんかさせぇよ!」と嘆きます。結局、昨年と同様に、客席に座って大悟の芝居をツッコみつつ、見守ることに。客席へ「何が起こるんかはわからないんですけど、しばらく付き合ってあげてください」と頭を下げました。
『瀬戸内座 第一回公演「大悟道(拳)」島の大松~花のお江戸の手鏡月光絵巻~』(作・演出 山本大娯)は、花のお江戸は八百八町で暮らす1人の男の物語。ダイアン・津田、天津・木村が登場して会話を繰り広げるも、「つまらん! 安いセリフか!?」とツッコむノブ。その後、大悟が現れたところで、津田が「ゴイゴイスー!」と叫ぶと、「芝居が台無しじゃ! 東京の人はあんまり知らん!」と嘆きます。
おばあさんに扮したネゴシックス、未来からやってきたダイアン・西澤と三四郎・相田さんが登場したのちにシークレットゲストの指原莉乃さんが現れて、ノブが「仕事選べぇ! こんなもんに出るな! 本物か? 指原とネゴの2ショット!」とツッコむと、客席からも大きな笑いが起こりました。
ストーリーは現在では敵対した関係となってしまった姉(直美)と妹(指原さん)が、ひょんなことからお互い似ている手鏡を大切に持っていたことで姉妹だと知り、愛を深めていく感動(?)巨編。大親分に扮した三四郎・小宮さんとともに、青年座映画放送株式会社の山﨑秀樹さん、豊田茂さんが登場します。
また、かぐや組の姐御に扮した渡辺直美がダンスパフォーマンスを披露すれば、もう1人のシークレットゲストである間宮祥太朗さんは一言も喋らずとも凛とした佇まいだけで笑いを。その様に、ノブは「間宮とネゴの演技力の差がすごすぎる!」と感嘆します。
さらに、大悟と指原さんがデュエットソングを披露したほか、最後は全員で「恋するフォーチュンクッキー」を踊るなど、人情味溢れる展開(?)と大悟ならではの不条理な展開で観客を魅了しました。
次回予告「タイムスリッパー競輪大松」というタイトルが映し出された途端、「しないよー!」と慌てて拒否するノブ。「まだまだやりたいことがある」と言い切る大悟は、「間宮は毎年抑えます」と言い切っていました。
12月25日(火)に放送される『いろはに千鳥』(テレ玉)では、このライブで披露した新作漫才をオンエア予定。ぜひご覧ください!
【千鳥】