「美容整形」をテーマにアインシュタインやしゅんPら芸人と文化人が侃々諤々! 『オモ論議 VOL.10』レポート
12月18日(火)、東京・ヨシモト∞ドームステージ1にて『オモ論議 VOL.10~笑って学べる言葉のコロシアム in 東京~』が開催されました(以下、敬称略)。
吉本所属の芸人と文化人が、様々な社会問題について生論議し、お客さんも笑って学べる本イベント。
今年1月の初開催から10回目の節目を迎えた今回は、MCにあべこうじと門脇佳奈子を迎え、芸人からアインシュタイン、しゅんしゅんクリニックP 、ランパンプス、ラフレクラン・きょん、文化人からは歩りえこ(旅作家)、池内ひろ美(家庭問題評論家)、今井美紀(ヨガインストラクター)、西川礼華(医師)、吉野敏明(歯科医師)、藤川奈々(ライター)、山瀬理桜(ヴァイオリニスト)が出演しました。
まずは芸人陣を迎え入れると、あべから促されたしゅんしゅんクリニックPが、持ちネタの『ヘイヘイドクター』を披露。
「手術した後、焼き肉食べに行く」といった医者あるあるで笑いを誘うと、アインシュタイン・河井から「横にこんなクランケがおったら、テンション上がるでしょ?」と訊かれ、アインシュタイン・稲田の顔面を確認したしゅんPは、即座に「シュッ!」と決めポーズで応じます。
本イベント常連のランパンプスは、仕事の幅が広がったとし、「先週の日曜日も、大学説明会の司会という仕事でした」と、小中校の教員免許と保育士免許を持つ寺内が報告。
続いて文化人が加わり、『気になる時事NEWS』として、最初のテーマ「スマホ依存」について話し合います。
「スマホ依存」という自覚は、出演者のほとんどが持っていましたが、ヴァイオリニストの山瀬だけ「練習する時間、教える時間はスマホを見れない」ため依存はなく、携帯電話を持たない同業者の知人もいるとか。
ここで本イベント初出演となる吉野が、スマホ依存の弊害として、頭痛や肩こりといった症状のほか、首に負担がかかる姿勢から生じる顎関節症を挙げ、スマホが普及する前より、顎関節症の患者が50倍増えたという数字を出し、一同を驚かせます。
また、ライターの藤川は7つのSNSの更新に追われる毎日にはストレッチが欠かせないそうで、旅作家の歩は、スマホなしでは文章が書けず、歩きながらSiriを使って音声入力し、それを微調整して原稿を仕上げているとか。
芸人サイドはさらにスマホ依存が進んでいるようで、しゅんPは10分に1回はSNSをチェックして、「全員のいいねとか、全員のストーリーとか見ないと気が済まないんですよ」と深刻な様子。
さらに寺内は1日平均7時間もスマホを触っているとし、小林に至っては「スマホ依存ですけど、何が悪いのって思います」と開き直っているようです。
ツイッターなどの短文に慣れ、長い文章が読めなくなってきているのもスマホ依存の弊害だそうですが、門脇は、何度も原稿読みを噛んでしまい、「こういうことですね(笑)」と自嘲する一幕もありました。
稲田のアゴに話題が集中したシーンでは、西川が「病名がつく可能性があります」「必要があれば、形成外科の受診を...」と助言するも、当の稲田は「今のところ、寝返りが打ちにくいくらい」と受診をキッパリ断り、芸人から総ツッコミを受けます。
このテーマの最後は、今井の指導により、肩甲骨をほぐしたり、姿勢を正すストレッチを行って、続いてのテーマ『医療制度改革』へ。
2025年、国民の4人に1人が75歳以上となるような超高齢化社会を控え、「地域包括ケアシステム」など政府は推進します。
ここでは、財政的な面などの医療制度の問題点について吉野が中心となって、論議を進めます。
日本では毎年2兆円の薬が無駄になっているそうで、海外での活動も経験豊富な山瀬は、「薬をもらうことは悪いことだと思っている」「薬のCMは流れない」といったノルウェーでの体験談を伝授。
しゅんPは、こうした声に「患者さんは薬をもらいに来ているので、それを教育していかない」とし、YouTubeで有識者や発信力がある者が、そうした不要な薬をもらわない啓蒙活動をすべきとの持論を述べます。
あべから「しゅんP、中心でやろうよ」と勧められると、「僕とヨッシーで、ヨッシーチャンネルを...」と吉野とYouTubeチャンネル新設といった大胆プランも口にしたしゅんP。
池内からは「男性ヘルパーは結婚を期に辞めていく」「女性ヘルパーはセクハラ被害に遭う」といった介護士の悩みが明かされたり、藤川からは「口閉じテープをして寝るようになったら、風邪をひかなくなった」といった健康法も示されました。
ここで、別の仕事で遅れていたきょんが合流し、「山咲トオルです」と挨拶。
ここからは、『徹底討論!是か?否か?』へと移り、「美容整形」をテーマに、賛成、反対に分かれて討論します。
まずは、専門家である西川が美容整形、美容医療の概要や最新事情を説明。
美容医療といっても、シミ取り、脱毛、ヒアルロン酸注入、ボトックス注射といった切ったり、塗ったりしない施術が多くされているそうで、トレンドは「バレにくい」「ダウンタイムが少ない」「効果はしっかりほしい」という『BDK』だそうです。
最新の美容医療では、一重まぶたを二重にする手術をしても、手術跡がわかりにくく、5分で手術が終わるそうです。
これを聞いた小林は「どん兵衛(のお湯を入れる時間)と一緒ですね」と指摘し、寺内が「どん兵衛の"D"か」と乗っかり、コンビで爆笑をさらった形に。
一通り、美容整形について学んだ一同は、以下の通り、賛成派、反対派に分かれます。
賛成...河井、しゅんP、吉野、歩、今井、山瀬
反対...小林、寺内、稲田、きょん、池内、藤川
河井がヒゲの脱毛、今井が眉毛のガイドラインとしてアートメイクをしていると打ち明け、山瀬は「ヴァイオリニストがボーボーだったらイヤじゃないですか」と人前に出る職業のマナーとして脱毛を肯定。
また、明らかにヒゲが濃いあべが3年間ほど脱毛をしているそうで、歩はグラビアアイドルとして活動していた際、「撮影前日に"全部剃ってきて"って言われて」といったエピソードも噴出させると、吉本坂46メンバーのしゅんP、きょんも頷きます。
一方、反対派の寺内は、「さっきまで、風邪薬は飲むなとか、自然でいけとか言っていたのに、いきなり自分の脱毛だったらいいって、おかしなことを言ってますよ」と医療制度改革での論議を持ち出し、稲田からも「そうだ!」と同調されますが、しゅんPから「こちら(美容整形)は自費診療ですから」と冷静に反論されることに。
他にも、池内が「銀座のママ感(笑)」と河井からいじられたり、持論を述べようとするも、隣に座った稲田が視界に入り、何度も吹き出す一幕もありました。
最終的に、賛成派多数により、『オモ論議』の公式見解は、美容整形を受けたいという結果で閉会。
撮影OKタイムを挟み、最後はクリスマスが近いということで、「ベンツが1台買える」値がつくというヴァイオリンでの山瀬の生演奏による『ジングルベル』を全員で合唱。
熱い論議を交わしながらも、華やかなムードで終演を迎えました。
なお、次回『オモ論議 VOL.11~笑って学べる言葉のコロシアム in 東京~』は、2019年1月24日(木)、今回と同じヨシモト∞ドームにて開催。
出演者などの最新情報は、『よしもと文化人セクション オフィシャルブログ』にてご確認ください。
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