ツアーファイナルで渾身の新ネタ漫才10本披露! 『NON STYLE LIVE 2018「38~サンパチ~」DX』レポート
昨年12月20日(木)、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、『NON STYLE LIVE 2018「38~サンパチ~」DX』が開催されました。
昨年8月14日の大阪・梅田芸術劇場を皮切りに、NON STYLE(石田明/井上裕介)が新ネタ漫才を披露してきた全国ツアー「38~サンパチ~」。
全国9都市9会場を巡る最終公演となったTOKYO DOME CITY HALLでは、"DX"と名のつく通り、たっぷり新ネタ漫才10本と、音楽ライブさながらの舞台演出で、2時間強、3階席まで埋め尽くした約2300人もの観客を沸かせました。
開演時間を迎えると、初恋タローによる前説に続いて、スクリーンには「8」からカウントダウンが始まり、「0」とともに特効の火柱が出現。
オープニングVTRが終わるとともに、歓声と拍手を浴びながら、サンパチマイクの前に、NON STYLEの2人が登場します。
まずは、純白のスーツ姿の石田を井上が「結婚式や!(笑)」「『紅白歌合戦』の司会でギリや!(笑)」といじりを開始。
石田によれば、この日のためにオーダーメイドで新調したスーツだそうで、「俺がホストみたいな格好して、お前を"かっこつけんな!"って、わけわかんないやろ!」「お前はその白シャツをハイターにつけただけやろ!」と反撃し、さっそくの掛け合いで笑いに包まれます。
その後は、タイトルにも込められている"38歳"という2人の年齢と、井上の「後輩から尊敬されるような先輩でありたい」という願望を導入に、石田が後輩芸人、井上が先輩芸人に扮した『新ネタ1 後輩に頼られたい』を披露。
ここからは、怒涛の新ネタ漫才が続き、『女性に服をプレゼント』『婚活パーティー』『アンチなぞなぞ』『高級マンション』『シェフを呼んでください』『バーベキュー』『想像を越えていく怖い話』『井上イクメン宣言』と展開し、いずれも爆笑を誘います。
井上のプライベートやポジティブな性格、ラジオでの発言、趣味の謎解きなどが、巧みにネタに組み込まれていた一方、身支度にもたついた今日の井上を石田がさっそくネタにするなど、台本ともアドリブとも見分けがつかない応酬も、随所で見せつけました。
幕間のブリッジVTRでは、『ノンスタむかしばなし』として、「うらしまいのたろう」など紙芝居風ショートアニメを3本上映。
2人がアフレコしており、お馴染みの昔話をベースにしながらも、井上がひどい目に遭うブラックなオチで、観客を楽しませます。
井上のオチのセリフ「もうええわ」を大々的にフィーチャーした大ラス10本目の漫才『「もうええわ」もうええわ』の余韻さめぬままに流れたエンドロールは、これまでの会場でのバックヤードや記念撮影の様子といった今回のツアーを振り返る内容。
そして、井上がネタ中に自称した「スーパースター」といった肩書で何度も紹介され、その度に笑いが起こります。
エンディングのステージへは、ツアーTシャツ姿で登場した2人。
石田が「どれくらいの人が気づきました?」と、エンドロールで一箇所だけ「井上裕介」が「#上裕介」と表記されていたことを明かし、ハッシュタグとして「#上裕介」や「#上」をSNS上で使うことを呼びかけます。
また、来場者に感謝を述べつつ、ツアー全9箇所の全公演に足を運んだ方に挙手を求めると、一名だけ確認。
その方が号泣していたため、井上は「なぜ俺らが泣いてないのに、なぜあなたが泣くの?(笑)」「どういった涙?」と戸惑っていると、石田が「破産したんですよね?(笑)」とフォローし(?)、笑いに変えました。
記念撮影を終え、井上が「2019年もよろしくお願いします! またお会いしましょう!」と挨拶を述べると、爆音とともにキャノン砲から大量の金、銀のテープが放たれて、今回のツアーは、華々しい大団円を迎えました。
【NON STYLE】