最新ニュースインタビューライブレポート

ライブレポート

2013年12月20日 (金)

『 くそいろクリスマス』

12月18日、道頓堀ZAZAにて三浦マイルド主宰による一足早いクリスマス・イベント『くそいろクリスマス』が行われました。とはいえこちらは、ポップでかわいらしく、煌びやかで華やか…そんなクリスマスのイメージを丸ごと覆す、くそいろに染めてやるという意図のもと行われたアンチ・クリスマスイベント、文字には起こせないシーンが多発しました!

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まずは三浦マイルドとポピー藤原が赤いふんどし姿で登場。三浦が「ニシナリエ」という大阪市西成区でのイルミネーション点灯式に立ち会った際のエピソードで沸かせました。そしてイベントの主旨説明をし、まずネタからスタートすることを告げる三浦。そのネタも、テレビはもちろん、なんばグランド花月や5upよしもとの舞台では絶対にできない、このイベントでしか許されないものを各自用意しているとのこと。そして会場の空気を温めるためと、下ネタでのコール&レスポンスで盛り上げました。

前半のネタコーナー、トップバッターはダブルアートです。職務質問を題材にした漫才を披露しましたが、のっけから普段の漫才では聞くことのないようなキーワードが飛び出し、このイベントがいかに際どいものになるかを物語っているようでした。続いてセルライトスパがコント「弟の癌の摘出手術がもうすぐ終わる」を披露。決して解り合えない医者と患者の家族のやり取りを描いたネタでしたが、常に冷静な肥後がコントのみならず、イベント全体を通じても“掃き溜めに鶴”のような存在に見えました。

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そしてとんび・三輪はフリップで女の人に対する強烈なダメ出しを。自身の身に降りかかった実話も盛り込みながら、終始辛口でネタを運ぶ三輪。男が抱く厳しい本音を吐き出していました。スーパーマラドーナは漫才で、ピロートークに憧れるという田中のために再現を試みる二人。漫才そのものへの武智のダメ出しも鋭く、スピード感あるネタで沸かせました。

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矢野号は、とある有名なミュージシャンが意外なシーンに俳優として出演するというコントを。“まさかあの人が”の連続でした。ノードリームはコント「誘拐」。謎の怪人が舞台はもちろん、客席にも降臨したシュールなネタを披露しました。

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シチガツは“浮田のファン”という口裂け女と浮田のやり取りを描いたコントを。浮田のセリフの一つ一つにリアリティがありました。海水浴場でのライフセーバーの葛藤を描いたコントを劇画タッチで送ったのはポイズン反町。命に真正面から向き合う男の苦悩は「最低」の一言に尽きました。そして前半最後は見取り図で、リスの栗ちゃんから始まる漫才を。二人の言葉の端々に筆舌に尽くしがたい表現が飛び出していました。

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続いては前半にネタを披露した芸人たちが集合してのコーナー「解禁トーク」を。タイトルどおり、この『くそいろクリスマス』だけで解禁する、とって出しのトークがいくつも飛び出しました。それだけに口を酸っぱくして箝口令を敷く三浦。もちろんこのレポートでもお伝えできかねますので、気になる方は来年の開催にご期待ください!

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ネタコーナー、後半はミルクボーイから。内海が駒場のとある行為について判定を繰り返す、おなじみの漫才を。そしてガゼル西口は妄想猛々しいコントを。某女性ミュージシャンとの会話を想定した公開イメージトレーニングを披露しました。

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金属バットはタブーに触れた漫才で笑わせつつ、うかつに口にできない恐怖感も残しました。ポピー藤原はトレンディ俳優による懐かしいCMのフレーズを口ずさむ漫談を。まるで強力な磁石のようにそのフレーズに引き寄せられる藤原、いつしかお客さんも中毒となっていました。

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ツートライブは正統派の漫才で「結婚したい」。どうすれば結婚できるのか、体を張っての検証を繰り返すふたり。ななまがりはコント「出産」。森下扮するアブノーマルのドクターもさることながら、ドクターの言葉をまんま受け入れる初瀬扮する妊婦さんにも底知れぬ恐怖を感じるネタでした。

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続いて武智が珍しくピンで登場。言葉と行為、そのいずれの特技を堂々披露。そしてみなみのしまは「夜の伝統芸能コント」を。獅子舞によるおめでたいネタでした。最後は三浦マイルド、フリップで「三浦マイルドの風俗大好き」を、実体験に基づくエピソードで沸かせました。

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コーナーは、三浦マイルド実況、ポピー藤原解説、ガゼル西口レフリー、ポイズン反町がリングアナ、そしてミルクボーイ、金属バット、ツートライブ、みなみのしま、ななまがりが登場してとある競技を。『くそいろクリスマス』は三浦マイルドが主宰です。そのことをしみじみ納得するコーナーを繰り広げ、優勝者も決め、エンディングを迎えました。そして最後もオープニングと同じキーワードを用いてのコール&レスポンスを三唱、にぎにぎしく幕を閉じました。

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スーパーマラドーナの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/376/
見取り図の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/1022/
ミルクボーイの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/989/

【ガゼル西口】【金属バット】【シチガツ】【スーパーマラドーナ】【セルライトスパ】【ダブルアート】【ツートライブ】【とんび・三輪】【ななまがり】【ノードリーム】【ポイズン反町】【ポピー藤原】【三浦マイルド】【見取り図】【みなみのしま】【ミルクボーイ】【矢野号】

2013年12月17日 (火)

『ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!』

1987年、なんばグランド花月のこけら落としとして上演された『アメリカン・バラエティ・バン!』が、26年の時を経て、装いも新たに返ってきました! 前回同様、ブロードウェイの伝説的スター、ヒントン・バトルさんを中心に、“アメリカン・エンターテインメント”を欲張りに詰め込んだレビュー・ショー。しかも今回はヒントンさん自身が主演だけでなく演出・振付・台本も担当し、ブルースやジャズ、ミュージカルナンバーはもちろんマイケル・ジャクソンやレディ・ガガといった最新のヒットチューンまで網羅した幅広い音楽、そしてクラシック、ジャズ・ダンス、タップ・ダンス、ヒップホップ、ストリートなど多種多様なダンス・ジャンルを盛り込んだ内容となっています。日本からはタップダンサーとしてHIDEBOHが参加し、ヒントンさんと夢の競演も!? 12月14日(土)、ついに幕を開けた贅沢なステージを、さっそくレポートします。

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開演前から、ジョニー・デップやアンジェリーナ・ジョリー、マイケル・ジャクソンに扮したキャストたちが客席を練り歩き、観客と記念撮影したりおしゃべりしたり…舞台ではスタッフたちがセットづくりに忙しく、まるでハリウッドに迷い込んだかのような雰囲気が演出されています。続いて助監督のカチンコを合図に第2場「ハリウッド万歳!」がスタート。オープニングナンバー『フーレイ・フォー・ハリウッド』では、ヒントンさんも登場し歌とダンスを披露します。マイケル・ジャクソンの『今夜はビート・イット』やレディ・ガガの『パパラッチ』などのヒット・チューンに乗せて繰り広げられる、パワフルなダンスにさっそく目が釘付け! 客席からはいつしか手拍子が沸き起こります。この後は映画『天使にラブソングを…2』などでも歌われたモータウンナンバー『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ』、さらにはキャスト全員で歌い踊る『ショーほど素敵な商売はない』へとなだれ込み、始まったばかりだというのに会場のテンションはMAXに…。

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第3場は、ヒントンさんからの挨拶。「また大阪に帰って来られてうれしいです。今回は、アメリカから最高のダンサーとシンガーを連れてきました」と語りかけると、改めて大きな拍手が起こります。「ブロードウェイ、そこは超一流が集まる場所…」そんな言葉に導かれるように、ステージは第4場へ。

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ここでは「オン・ブロードウェイ」と題し、おなじみのミュージカル・ナンバーをメドレースタイルで。ヒントンさんが歌う『オン・ブロードウェイ』を皮切りに、1970年以降のヒット・ソングが次々と飛び出します。『オペラ座の怪人』『シカゴ』『ライオンキング』『レ・ミゼラブル』といった日本でもよく知られる作品はもちろん、『モータウン』『ジャージー・ボーイズ』『キンキーブーツ』など新しい作品からの曲もたっぷり。ヒントンさんのブロードウェイ・デビュー作となった『ウィズ』、3度目のトニー賞を受賞した『ミス・サイゴン』など、ゆかりの作品からも名曲が披露されました。終盤の『シーズン・オブ・ラヴ』(『レント』より)、『ワン』(『コーラスライン』より)まで、息つく暇もない怒濤の歌とダンスは、まさにココでしか観られない欲張りな内容でした。

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第5場では打って変わって、マンハッタンのとあるバーが舞台に。バンドとともにお客を待っているヒントンさんとバーテンのHIDEBOHが、気づけば『ワン・フォー・マイ・ベイビー』に乗せてタップバトル! まるで会話を楽しむように続くステップの掛け合いに、客席から歓声が上がります。お客としてやって来たキャストたちも、歌やダンスをかわるがわる披露。3人の女性コーラスによる『レディ・マーマレード』、マーク・スチュアートさんとジェイミー・リン・ヴェレイジンさんによるアクロバティックなペアダンスなどなど、艶やかな夜の世界に観客はうっとり。

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インターミッションを挟み、いよいよショーは後半へ。まず第1場は、スティーブ・マーシャルさんのボードヴィルで賑やかに。日本語を巧みに操りつつ、観客を舞台に上げてのマジックなどで大いに笑わせます。

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続く第2場は「ダンシングマン」。ボブ・フォッシーやフレッド・アステアも踊ったタイトル曲に乗って、今度はヒップホップダンスの登場です。白い衣装に身を包んだキャストのパワフルな一挙手一投足が熱いバイブレーションを生み出し、客席を震わせました。

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第3場は客演のHIDEBOHが本領発揮! レイ・チャールズの『アンチェイン・マイ・ハート』、スティービー・ワンダーの『レイトリー』をバックに華麗なタップダンスを披露します。時折、音楽なしでステップを踏む場面では、まるでアカペラで歌うかのように“聴かせる”ダンスに…。ほかにも、ヒントンさんと並ぶタップダンス界の伝説、グレゴリー・ハインズの前で初めてタップを踊って見せた時の曲『Cジャム・ブルース』など、日本を代表するタップダンサー・HIDEBOHの魅力炸裂のワンマンショーとなりました。

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ヒントンさん振付、アウトキャスト主演のミュージカル映画『アイドルワイルド』から、大ヒット曲『ヘイ・ヤー!』をフィーチャーした第4場。ヒントンさんが編み出した、スウィングとヒップホップが混ざり合う新たなダンス・スタイル「スウォッブ」も取り入れたステージは、今回の目玉のひとつでもあります。男女が繰り広げるダンスは、情熱的でいてちょっぴりコミカルな味付けも。観ている側も思わず踊りだしそうになる、イキのいいステージで魅了しました。

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さあ、第5場はお待ちかね、ヒントンさんによるジャズ・ライブです! ナット・キング・コールの『ウェルカム・トゥ・ザ・クラブ』では、客席を3つのブロックに分けてのコール&レスポンスを。なんと舞台から下りて、観客とマンツーマンで歌唱指導も!? 関西らしくノリのいい反応に、すっかりご満悦のヒントンさんでした。ほかにも『テイク・ファイブ』や、ヒントンさんといえばこの曲『ソフィスティケイテッド・レディ』などなど、生バンドをバックに歌い上げられるジャズに包まれ、気分はいつしかニューヨーカー!?

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第6場のフィナーレは、しっとりとしたジャズライブから一転、ルイジアナのカーニバル「マーディグラ」をイメージし、ジェニファー・ロペスの『オン・ザ・フロア』でキャスト全員がダンス、ダンス! ハイテンションで繰り広げられるお祭り騒ぎに、客席では思わず立ち上がって踊りだす人も。この後も、この時期だけのお楽しみ、ヒントンさんが歌うクリスマスソングのプレゼントが飛び出すなど、最後までお楽しみ満載。

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「何度でも見に来て!」とHIDEBOHが呼びかけるまでもなく(?)、リピーターが続出しそうな熱い一夜となりました。同公演は、2014年2月14日(金)まで上演しています。皆さんもこの機会に、本場のエンターテインメントを“生”で体感してください。

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●公演情報  

HINTON BATTLE’S AMERICAN VARIETY BANG!

ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!

<公演日程> 2013年12月14日(土)〜2014年2月14日(金)

<振付・演出・出演>ヒントン・バトル

<共演>HIDEBOH

<脚本>ラリー・ビルマン

<エグゼクティヴ・プロデューサー>高平哲郎

<会場>なんばグランド花月

<チケット料金> S席(1階席・2階席前方)8000円、A席(S席以外)6000円

<お問い合わせ> キョードーインフォメーション ☎06-7732-8888(10:00〜19:00)  

HP: http://www.americanvarietybang.com/

2013年12月16日 (月)

ヨシモト∞ホールファン感謝祭~2013年下半期ベストネタ&トーク集~

12月8日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『ヨシモト∞ホールファン感謝祭~2013年下半期ベストネタ&トーク集~』が開催されました。

イベント前半のMCを務めたのは、えんにち。「今年は本当に大変だった」と切り出したアイパー滝沢。「家族に不幸があって、そのあと彼女に家を追い出されて……正直、盆と正月が一緒に来たみたいだった」と喩え、「使い方間違ってるよ!」と相方・望月でツッコまれていました。

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まずは7組がネタを披露。
トップバッターのランパンプスは、寺内のある資格を活かした漫才を、結成3ヶ月で『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれた新星ゆにばーすは、ボケ・はらの突飛なキャラクターとツッコミ・川瀬の豊富なボキャブラリーが、抜群の化学反応を起こします。

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個性的な語り口で、不条理な漫才を披露するのはピスタチオ。普遍的なお題ながら、彼らの掛け合いによって不可思議な世界観に誘われます。田畑藤本は、高学歴を活かしたテンポのいいしゃべくり漫才で大きな笑いを、チョコレートプラネットは“そこをチョイスする?”という細かい視点によるコントを見せます。

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インポッシブルは「失格シリーズ」を。表現力の豊かさによって、本当は存在しないものさえ目に見えてしまうおかしさが、彼らの魅力。まさに孤高の存在です。そして、えんにちは彼ららしいキャラクターを活かした漫才で会場を湧かせました。

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「下半期報告会~前半戦」では、えんにちMCのもと、先ほどネタを披露した6組がそれぞれ下半期の個人的重大エピソードを語りました。

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ランパンプス・寺内に「『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれたことによって、尖りっぷりがすごい」と暴露されたのは、ゆにばーす・川瀬。同期を見渡し「今の俺たちにダメだしできるヤツは誰もいない」と言い切ったという話に会場騒然となるも、川瀬は「いつも遊んでいる同期に関しては、そう。変に事実をねじ曲げても仕方がない」と平然とした様子。ですが、決勝に行けず“認定バブル”が弾けたことにより、再び同期にも笑顔を見せるようになったとのことです。

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普段、冗談を言わないおばあちゃんに、家族全員で向かった親戚の葬式で「すみません、オバケ連れて来て」と初めていじられたというのは、ゆにばーす・はら。あまりにビックリしてしまい、小さい声で「オバケじゃないよ」と冷静に指摘することしかできなかったそうです。

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フリップに「オナラ」と書いてあるインポッシブル・井元を飛ばして、相方である蛭川に話を振ったえんにち。ですが、蛭川の話もまさかのオナラネタ。思わぬところで、コンビネーションを見せつけました。

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ピスタチオ・小澤は、今年8月に初めて行なった単独ライブでの出来事を。
「初めてなのでお友達にもたくさん来ていただこうと、50人に声をかけましたところ、ほぼ全員に行けないと言われ。唯一ひとりだけ行きたいと言ってくれた親友がいたんですけど、単独3日前になっても連絡がなかったので、私のほうから連絡したところ、“そういえば、ヘルニアになったから行けない”と断られました……。私、友だちがおりませんでした!」としんみりしたエピソードを。
一方、ライブを観に来てくれた父親と飲みに行った際に「こんなはずじゃなかった」とつぶかれたというのは、相方・伊地知。ピスタチオは、2人とも切ないエピソードとなってしまいました。

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後半のネタは、『THE MANZAI 2013』のワイルドカード進出と大健闘した相席スタート。デリカシーに欠けた発言を繰り返す山添に、山﨑が全力で食らいつきます。

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芸歴1年目のひのではガラッと展開が様変わりする一風変わったコントを、マテンロウはボケ・アントニーのキャラクターを活かした漫才を披露しました。

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ここから音楽ネタのオンパレード!
ニューヨークはミュージシャンの曲づくりの風景をコントに。2人の性格の悪さ(誉めてます!)が全面に押し出されています。ボーイフレンドは、アグレッシブでテンポのいい歌ネタを漫才で。シマッシュレコードとシソンヌはミュージシャン志望者のオーディションというまさかの設定かぶり! もちろん、2人組ともそれぞれの個性が出ていて面白かったのは、言うまでもありません。

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トリを務めたのは、かたつむり。“下半期ベストネタ”だと銘打たれているのに、一度もやったことのないネタをやるというハチャメチャぶり。「僕らのネタは毎回ベストです!」とキッパリ言い切る林でした。

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そんなかたつむりをMCに、後半組が行なった「下半期報告会~後半戦」。

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お客さんから悲鳴があがったのは、相席スタート・山添の話。深夜、銭湯からの帰り道。自転車に乗った男性に自宅付近まであとを付けられ、卑猥な言葉を投げかけられたという彼。「芸人なんで“なんでやねん!”とかツッコむべきやったんかもしれないですけど、僕、深夜3時に“うわーーーっ!!!!!”って絶叫してしまいました」と恐怖体験を振り返ります。

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ひので・池田は満員電車で遭遇したカップルのやりとりを、ニューヨーク・嶋佐はハロウィンの日に街中で遭遇した女の子の手抜きの仮想についてを披露。ボーイフレンドは∞ホールの外で声をかけられた外国人から、「アナタハブラジル人デス!」と断言されたというエピソードで笑いを誘います。

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「今年いちばんのビックリは、歌ネタが続いたこと」というシソンヌ・じろうの宣言に、いっそうの大きな笑い声が起こりました。

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【相席スタート】【インポッシブル】【えんにち】【かたつむり】【シソンヌ】【シマッシュレコード】【田畑藤本】【チョコレートプラネット】【ニューヨーク】【ひので】【ピスタチオ】【ポーイフレンド】【マテンロウ】【ゆにばーす】【ランパンプス】

2013年12月14日 (土)

-祝・明和電機20周年ライブ in 赤坂BLITZ-

12月13日(金)、都内の赤坂BLITZにて、明和電機の20周年を記念した『-祝・明和電機20周年ライブin赤坂BLITZ-』が行われました。

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前売り券が完売という客席を見渡すと、子供連れのファミリーもおり、幅広い層に支持されることがうかがい知れます。
土佐信道社長のアナウンスにより和やかなムードに包まれると、ステージ上に設置された明和電機オリジナルの楽器たちによる『明和電機社歌』(自動演奏)で開演。
その曲終わりで、指パッチンによって木魚を鳴らす“パチモク”を背負った土佐信道社長が、拍手と歓声を浴びながら登場します。

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パチモクとコイ-ビートでしばらくリズムを刻んだのち、土佐社長の紹介で、研究員、経理のヲノさん、土佐正道会長らお馴染みの制服を着た役員がステージへ次々現れ、10年ぶりの新曲『明和電機のヤックウィ~ン』(配信中)を披露。

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ノリノリで熱唱する会長は、楽器が鳴りっぱなしになるトラブルに見舞われると、「1日10人と会話することを試したんですけど、これがなかなか難しい」などと一人喋りでつなぐ一幕も。名物化している会長のトークは、この日も随所で発動し、その度に社長の失笑と客席の笑いを誘っていました。

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楽器紹介などが行われた後、「みなさんに買っていただくことで、このステージの楽器は修理が出来るんですねえ(笑)」という社長の口上とともに、明和電機のおもちゃ紹介コーナーへ。
大ヒットを記録したオタマトーンを始め、「ドトールで使ったら目立ちました」(社長)という本日発売の“魚コードUSB”や今後発売予定の商品を次々紹介し、おもちゃだけで『SMOKE ON THE WATER』を演奏するなど、客席からは感嘆の声や拍手が起きました。

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その流れで、明和電機がプロデュースしたNUTの『おめでトーン ありがトーン』を披露。間奏での『かえるのがっしょう』パートでは、オタマトーンを持参してきた観客と合奏を試み、途中から同曲のMVにも出演している“フロイスロボ”が登場し、沸かせます。

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会場全体がお祭りムードに包まれますが、直後には「ボイス不条理コーナー」へと移行し、不穏なムードに一転。社長が高校時代に作ったという『カナリア』や、明和電機きっての不条理キャラ(?)サバオをフィーチャーした『ママは試験管』などを連続で披露します。

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そこから往年の名曲コーナーへ移ると、勇ましい『イカリを揚げよう』では、社長が“オタマトーンメガ”に乗って登場!

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ここでのMCでは、今日のためにかけつけたクワクボリョウタさん、スズキユウリさんという明和電機出身のアーティスト2人を改めて紹介すると、ノスタルジーあふれる『お陽さまみえたらふとん干して』では、LEDを駆使したクワクボさんの影絵、スズキさんが開発に参加したシンセサイザー“Ototo”とのコラボを実現させました。

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いよいよライブもクライマックスへと突入し、『風のピタゴラス』、『ギンギラギンにさりげなく』などを披露し、缶ビールでの乾杯も相まってムードは最高潮に!

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「20年前、明和電機はこの曲でスタートしました」という社長の紹介で始まった『地球のプレゼント』を最後に、一旦全員がはけます。

客席からアンコールの拍手が続くなか、スクリーンに映しだされたのは、石井竜也さん(米米CLUB)からの明和電機20周年お祝いコメントで、明和電機との出会いや、再コラボへの意欲などを語ってくれました。

再び明転となると、現れたのはいかついサングラスにオールバック、白いマフラーという出で立ちの社長&会長。2人は『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』を歌いながら客席になだれ込むと、右手に装着した“ハリセンボーン”でお客さんの頭部を投打し、思わぬサービスにどのお客さんも大喜びでした。

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ヤンキーというよりツッパリと化した社長は、『ゴッドファーザーのテーマ』専用のサックス“武田丸”などを紹介し、その世界観を凝縮した曲『ツクババリバリ伝説』を披露。
演奏中、パーツが外れてしまった武田丸を片手に、「こうしたものを直しながら前へ進むという、F1のようなライブをやってます」と笑いを誘った社長は、本日のために集まったという歴代の工員を壇上に呼び込みます。

明和電機の歴史がズラリと並んだところで、観客と一緒に振り付けをしながら『明和電機社歌』を合唱。大盛り上がりでフィナーレを迎えますが、ヲノさんが「社長!」と突然割り込みます。続けざまにヲノさんの「明和電機20周年おめでとう!」という掛け声とともに、客席には無数の紙テープが!
実は社長には内緒で、観客全員に紙テープが配布されており、このタイミングで実行したのです。このサプライズに照れながらも、「イエー!」と喜ぶ社長、そして最後は明和電機流の1本締めで終演を迎えました。

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カーテンコールでは社長一人で登壇し、「新しいもの、昨日と違うもの、面白いものを作っていっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と深々と挨拶。
20周年という節目を迎えた明和電機に、あたたかい拍手が送られました。

なお、『ナンセンスマシーンズ展』が来年1月21日~2月9日に、金沢21世紀美術館で行われるなど、明和電機の今後の活動予定、グッズなどの最新情報は公式サイト(http://www.maywadenki.com/)でご確認ください。


『-祝・明和電機20周年ライブin赤坂BLITZ-』
【セットリスト】
明和電機社歌(自動演奏)
パチモク&3コイビート
明和電機のヤックウィ~ン
エーデルワイス
一番ステキな体で行こう
おめでトーン ありがトーン
カナリヤ
サバオの歌
ママは試験管
ミッドナイトinイースター
麦の歌
イカリを揚げよう
お陽さまみえたらふとん干して
風のピタゴラス
コール&レスポンス
ギンギラギンにさりげなく
地球のプレゼント
(アンコール)
サティスファクション
港のヨーコヨコハマヨコスカ
犬のおまわりさん
ツクババリバリ伝説
明和電機社歌

2013年12月13日 (金)

ダメ芸人グランプリ2013~ダメエピソードNo.1決定戦!!~

12月5日(木)、東京・ヨシモト∞ホールにて『ダメ芸人グランプリ2013~ダメエピソードNo.1決定戦!!~』が開催されました。

ここ数年、毎年開催されている『ダメ芸人グランプリ』。会場を同劇場に移した昨年は、パンサー・尾形に“ダメ芸人”の称号が与えられました。今回はギンナナ・金成&ロシアンモンキー・川口がMCを務めるなか、ガリットチュウ・福島、ポテト少年団・中谷&内藤、ギンナナ・菊池、ロシアンモンキー・すーなか、グランジ・大、LLR・伊藤、囲碁将棋・根建、えんにち・アイパー滝沢、ウーマンラッシュアワー・村本、トンファー・りゅーじ、タモンズ・安部、ボーイフレンド・黒沼がノミネート。抽選順で、MC含むそれぞれの相方がダメエピソードを披露しました(注:グランジは五明のみ)。

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「テレビなら喋るけど、舞台では喋らない」と早速、ダメ発言をしたウーマンラッシュアワー・村本。「ライブやからいいでしょう」とすぐに手を抜こうとする姿、さすがダメ芸人です。

トップを飾ったのは、ロシアンモンキー。最近は開演2時間前に劇場入りするなど、心を入れ替えた様子のすーなか。川口も「ほぼ文句ない」と言いつつも、ある疑問が……。「楽屋でメールなのか、LINEなのかをしながら、ずっとニヤニヤしてるんですよ。相手、誰?……浮気しとるやろ!」と直球の質問を投げかけます。ダメ芸人候補メンバーが騒然とするなか、「違う! ニューハーフ!」と答えたすーなか。飲み屋で偶然出会ったニューハーフの方とのやりとりが楽しくて、ついついニヤニヤしてしまうんだそうです。事実が判明するも、攻撃の手を緩めない金成。「ニューハーフだけど、隙あらば?」など、誘導尋問を何度も試みていました。

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不満にあふれた表情で現れたのは、グランジ・五明。怒りはごもっとも。「みなさん、忘れてるでしょう? 相方になんの相談もなく、こいつが今年の年明け早々、“下條幽太郎”に改名したこと!」と絶叫すると、観客は思い出したように笑い出します。

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さらに、Twitterでの大のつぶやきが心配だと言い出す五明。時には“ポケモンになりたい”やら“海老になりたい”、はたまた“アスファルトに食べられたい”など奇天烈なつぶやきの数々に一同が騒然となるも、大は平然と「僕の場合、ぶっちゃけマネージャーが書いてます」と嘘を重ねるダメっぷり。「1万枚のDVDを売らなきゃいけない大事な時期に、猿になったり、海老になったりされたら困るんだよ!」と困惑する五明に、金成は「でもさぁ、“DVD売りたい……いや、DVDになりたい”っていうつぶやきだったら、面白いよな?」とポツリ。さらに、「寝ている最中に、目黒から渋谷まで歩いてた」と危ない発言を言い出す大に、「わかった。大は風になりたいんだな!」と“なりたいシリーズ”でうまくまとめた金成でした。

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毎年、MCを担当していたものの、今年はトークに専念したポテト少年団・菊地。「いままで皆さんが話していたようなエピソードじゃなく、常日頃、日常的にダメなのが中ちゃんと内ちゃん」と切り出すと、日常的な細かいダメっぷりを次々と語り始めます。
例えば、缶コーラを振ってから飲む、飲みかけのお茶が入った紙コップの中に鼻をかんだティッシュを捨てるなど、「もう怖いんですよ!」と訴えかける菊地。さらに、ここ最近いちばん怖かった2人の行動について「あれはなんだったの?」と意見を求めるも、2人は笑いながら「覚えていない」と声を揃えるというマイペースぶりです。
「菊ちゃん、あまりイライラしてると早死にするよ」とのんきに声をかけた内藤に、菊地はかなりイラっと来た様子。「お前のせいだわー!」と絶叫し、舞台を去っていきました。

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出て来て早々、「芸人として、僕は100点。この時点で財布に金があるヤツは、芸人として0点。そして、伊藤は人間としてダメなんです」と持論を展開したのは、LLR・福田。
ニブンノゴ!・宮地に書いてもらったコントのネタ合わせでのエピソードを披露するも、共感を得られず、怪訝な表情を浮かべます。コンビ間でもちょっと気まずい雰囲気になってしまうも、金成に促されて握手を交わすLLR。福田はそのまま、ダメ芸人として座りつづけることになってしまいました。

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囲碁将棋・文田は相方・根建のちょっぴり幼稚なエピソードを、えんにち・望月は編み物に熱中するアイパー滝沢への不満を吐露。トンファー・山西は、りゅーじが『よしログ』で起こしたヒヤヒヤエピソードを、タモンズ・大波は単独ライブでプロポーズしてめでたく結婚した安部のプロポーズにまつわるダメな話を、ボーイフレンド・宮川は相方・黒沼の遅刻癖についてを語りました。エピソードを話さなければならない芸人陣は皆さん、相方のダメっぷりに辟易している様子です。

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ラストを飾ったのは、ウーマンラッシュアワー。村本のどぎついエピソードをかいつまんで話す中川でしたが、「あとは……」と次の話に切り替えようとした瞬間、村本から強烈なダメだしを喰らいます。オープニングでは「ライブで喋ってもしょうがない」と言っていた村本でしたが、そこは芸人。最後は「自分の最低なヤツ、喋らせて!」と自らのダメすぎるエピソードを赤裸々に語り、観客をドン引きさせていました。

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結果、今年の“ダメ芸人グランプリ”を獲得したのは、ガリットチュウ・熊谷!!
最後から2番目、終演時間が押し迫った中で話さなければいけないという焦りからか、相方・福島のエピソードを噛み倒しての受賞。金成からは「最後のほうだったから、(トークの内容を吟味する)時間はたくさんあったはず。噛むことで笑いを取ってほしくない」と選んだ理由が説明され、相方である福島へ賞金が渡されました。

「来年もやりますか?」(金成)「やりましょう!」(川口)という言葉で、幕を閉じた今年の『ダメ芸人グランプリ』。来年はどんなダメエピソードが生まれるのか? 早くも楽しみです!


【ガリットチュウ】【ギンナナ】【ポテト少年団】【五明拓弥】【佐藤大】【グランジ】【ロシアンモンキー】【LLR】【ウーマンラッシュアワー】【囲碁将棋】【えんにち】【トンファー】【タモンズ】【ボーイフレンド】

2013年12月 5日 (木)

笑いの原点に関する一考察⑥

 

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12月3日(火)、道頓堀ZAZA HOUSEで笑い飯・哲夫の「笑いの原点に関する一考察⑥」が開催されました。第6回目となる今回のイベントで、哲夫がどんなものを考察するのか? 満員の客席は、静かな熱気に包まれていました。

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オープニングでは、今回のテーマのヒントが盛り込まれた意味深な演出が。哲夫はお客さんの目の前で白衣に着替えながらこのイベントを説明します。「このイベントは僕が好きなことをやってまして。『昔の人はこんなことで笑っていたんじゃないか』ということを考えていくイベントです」とのこと。これまで「屁をこく」、「コケる」、「ひっぱり芸」、「記憶残し」など、さまざまなことを一生懸命考察してきたことを熱弁します。

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イベントは二部構成。一部は、今回のテーマ「数字」について考察しました。哲夫は、たくさんの数字の中でも気になる数字があるといいます。さらに、「五七調」といった日本の数字の文化にも触れつつ、「数字」についての考察は続きます。哲夫が気になる数字のひとつが「4」。「『死ぬ』の4やから気になるというのもあるんですけど」と、笑うときに手を叩くときも4回になってしまったときはあえて1回足して5回目を叩く、というような工夫もしているとのこと。さらにもうひとつ、哲夫の頭から離れないという数字もピックアップ。その数字とは……?

さらに、その数字のおもしろさの「実証」を、歌やコント、クイズ、口屁訓練などを織り交ぜながら進めてゆきます。次第に、まるでお客さんの表情にも「納得」と浮き出てくるかのよう。一部の最後には、「今までのところまでで、『ちょっとここ分からんかった』という人は?」と、質問を受け付ける丁寧さ。まるで講義をきいているかのような第一部でした。

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第二部は、前回のテーマ「記憶残し」の復習でした。「記憶残し」とは、日常によくある光景のなかに、このイベントでインパクトのある行動を見たことにより、その光景を見るたびにその行動を思い出してしまう、というものです。前回のイベントでは、きれいに半分に割れなかった割り箸を、糸ノコギリや接着剤を駆使してきれいな箸に作り直すというものでした。前回のイベントを見た人は現在も、割り箸を割ったときにうまく割れなかった箸を見るたび「哲夫さん、イベントであんなことやってはったな」と記憶をふり返っていることでしょう。

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今回はその「記憶残し」を、ギャロップ・林、三浦マイルド、ヒガシ逢ウサカ・今井をゲストに招いて復習します。ヒガシ逢ウサカ・今井は、このイベントの第1回目からエキストラで出演していたそうで、大阪での公演は前回以外、ほぼすべて出演してきたとのこと。第1回目の頃、今井はまだNSC生。とうとうゲストとしての出演に、やや緊張気味!?三浦マイルドは「マッ!」と手短にご挨拶。一部は舞台袖で、哲夫の講義を聞きながら数字について勉強していたといいます。そして、「マイルドフラッシュ」、「マイッシュ」「マッ」と三段活用できる挨拶を披露。ギャロップ・林は「このイベントは、ずっと見に行きたかったんですけど見に来れなかったんです」と、念願だったこと、しかも出演できることを喜んでいるようでした。そして林もまた、哲夫の講義を聞いて数字について興味を示したようでした。

哲夫は3人に、あらかじめ「記憶残し」にまつわる宿題を2つ、出題していました。そのひとつが「記憶に残る大喜利」。哲夫から出題された大喜利に、記憶に残る答え方をするというもの。答え方も、これだけオーバーに見せたら記憶に残るのではないか? ということを検証する大喜利です。お題は「大阪城は昔、庶民から違う名前で呼ばれていた。いったい庶民は、大阪城を何と呼んでいた?」。

まずはお手本として、哲夫から。時代の枠にとらわれず、緊迫した空気の流れる大胆な演出でお客さんの記憶に残します。

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トップバッターは三浦マイルド。三浦マイルドが運転するバスに乗る修学旅行生たち。大阪城に立ち寄り、バスガイドから大阪城の説明を聞きますが……。

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2番手はギャロップ・林。「例のものがどこにあるか吐け!」と拷問にさらされる林。どれだけ脅されても、暴力を振るわれても口を割ろうとしません。そこに突然……!?

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3番手はヒガシ逢ウサカ・今井。大胆な演出に客席からは笑いが。一問目の回答が終わったときに「答えが空に浮かぶようにしたらおもしろいと思った」というかわいらしい今井に「お前、ええ奴やな。めっちゃええ子」、「子供を喜ばすことができるタイプ」とメンバーもほめたたえます。

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続いての宿題は、「日常によくある不快な音と映像」。

哲夫は「これから日常に不快な音や光景を見ても、これを思い出して笑えるとても平和的な企画です」とのことです。

まずは例により、哲夫からお手本を披露。「暴走族の音」が聞こえてきたときにふと思い出したい楽しい記憶。これからは、たとえ「うるさい!」と思っていても、きっと記憶に思い出して笑ってしまうはずです。

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トップバッターはヒガシ逢ウサカ・今井。「ガムをくちゃくちゃと噛む音」を元に、楽しげな記憶を刷り込んでゆきます。これを見たお客さんは、ガムをかむたびに楽しい演出を思い出すでしょう。

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2番手は三浦マイルド。公衆トイレで下痢をもよおした際、大胆な放屁などなんともいえない音が聞こえてきたときにぜひ思い出してもらいたいという思いが込められた清々しい回答でした。しかし、三浦マイルド自身が巨大な放屁の音に耐えきれなかったようでした。

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3番手はギャロップ・林で「歯科医院での歯を削る音」。キュイーンという不快な音が響く中、ジェンガを楽しむ男女グループ。そこに、別角度からおもしろい恰好をした林が突然、乱入してきて……。

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それぞれが、お客さんひとりひとりの心に強烈なインパクトを残した「記憶残し」を披露し、イベントは終了。今回も、哲夫の考察により、われわれの日常生活にまたひとつ、笑えることが増えた素敵なイベントとなりました。

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12月10日には、東京でも開催! 「笑いの原点に関する一考察 考察ツアーin東京2」では、「数字」の考察とともに、過去のテーマも引き合いに出すなど、大阪とはひと味違う公演になっています。日常をもっとおもしろくできるこのイベントへ、いざ!

 

「笑いの原点に関する一考察 考察ツアーin東京2」

 

日時:12月10日(火) 20:45開場 21:00開演

会場:神保町花月

出演:笑い飯・哲夫

料金:前売1,800円、当日2,000円

 

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【YNN動画】

笑い飯・哲夫の動画はこちら⇒http://ynn.jp/u/97/

ギャロップ・林の動画はこちら⇒http://ynn.jp/u/346

三浦マイルドの動画はこちら⇒http://ynn.jp/m/1005188

 

【笑い飯】【ギャロップ】【三浦マイルド】【ヒガシ逢ウサカ】

2013年12月 2日 (月)

プリンセス天功のよしもと摩訶不思議花月

世界的イリュージョニストとして知られるプリンセス天功こと二代目・引田天功が、10月1日付けで、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの所属に! これを記念しての特別公演「プリンセス天功のよしもと摩訶不思議花月」が、11月28日(木)〜30日(土)、なんばグランド花月にて上演されました。池乃めだかを筆頭とする吉本芸人たちが、プリンセス天功とどんなコラボレーションを魅せてくれるのか!? 今回は、中日となる29日(金)の公演をレポートします。

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オープニングはKAMIYAMAによるパントマイム・パフォーマンス。プリンセス天功の“吉本入り”を報じる新聞を手にした男が、コミカルな動きで沸かせていると、ここで左右から巨大な新聞が登場。2枚がすれ違って再び男が現れると、そこに立っているのはなんとめだか! 初っぱなから度肝を抜く演出で、観客は早くも不思議の世界へいざなわれます…。

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めだかは「摩訶不思議花月へようこそ。専属司会者、保安官のロバートです」と、おなじみのボケをまじえつつ自己紹介。すると巨大な旗を持った男たちがステージへ! 続いて持ち込まれたのは巨大な箱。扉を開けてみるも、中身は空っぽのようですが…? 再び扉が開かれると、中からこの日の主役・プリンセス天功が出現しました。

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プリンセス天功は再び左右から運び込まれた巨大新聞がすれ違う隙、まさに一瞬の間に衣装の早変わりを披露! この段階で、客席は既に圧倒されている様子です。さらに、箱に閉じこめられた男性が、金属の板で次々と切断されるも奇跡の生還を果たしたり、プリンセス天功自身が巨大な剣に貫かれたりと、思わず自分の目を疑うような不思議の世界を展開。と、ご満悦でイリュージョンを楽しんでいためだかが、アシスタント役の未知やすえによって黒い袋をかぶせられ、捕らえられてしまいました。「怖い! 怖い!」「何すんねん!」ともがくめだかは、そのまま大砲に詰め込まれ、プリンセス天功の「スターファイヤー!」の掛け声とともに発射。まさか、空中の塵になってしまったのか…!? と思わせたところで、客席の扉からめだかが再登場! いったいいつの間に!? さっきまでステージに立っていたのに!? プリンセス天功とめだかによるコラボ「人間大砲」に、割れんばかりの拍手が起こりました。

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イリュージョンが終わったところで、めだかから「支配人がお目にかかりたいと言ってまして…」と紹介され、烏川耕一が登場。ここでも新喜劇ならではのボケを炸裂させつつ、プリンセス天功に「今までもらった中で一番すごいプレゼントは?」と質問すると、答えは「アラビアの王様にもらったイリュージョンの妖精」とのこと。特別に見せてくれることになったのですが、宙に浮いて飛んできたのはMr.オクレ! しかも、イリュージョンを見せると言ったくせに、出たのはオナラだけ。これにはプリンセス天功も思わず爆笑してしまいます。この後、プリンセス天功の熱狂的なファンに扮した島田一の介も加わって、事態は大混乱に陥り…。

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寄席スタイルの本公演では、漫才や諸芸もしっかり楽しめます。ここでは千鳥が、こだわりすぎる寿司職人と客のやりとりで笑いを呼びます。

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再び新喜劇に戻ると、まだ揉めているプリンセス天功のおっかけ・一の介とめだか。さらに、めだかの娘だという酒井藍が「お母ちゃんがお父ちゃんと離婚するって!」と爆弾ニュースを持ち込んだからさあ大変! 後を追うようにお母ちゃん、すなわちめだかの妻を演じる浅香あき恵がやってきて、赤ん坊をめだかに押しつけてどこかへ行ってしまいます。泣きやまない赤ん坊を抱いて途方にくれるめだか…それでも「この後はトークコーナーです」と、司会はきっちり務めるのでした。

トークコーナーを仕切るのは、この日の日替わりゲストであるハイヒール。題して「プリンセス天功にいっぱい聞いてみよう」。ふたりが観客を代表して、プリンセス天功の“謎の素顔”を、根掘り葉掘り聞いちゃおうというコーナーのようです。さっそく直撃される本人・プリンセス天功がステージへ。まず吉本の舞台に立った感想をきかれると、「面白くて面白くて…」と満面の笑顔。特にオクレ扮する「イリュージョンの妖精」がツボにハマったらしく、「10円くれって言ったの!」と説明しながら思い出し笑いしていました。

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最初の質問は「ペットにライオンを飼っているって本当?」。答えはズバリ「本当です」。ラスベガスの自宅でマウンテンライオンのシーザーくんをはじめ、たくさんの珍ペットを飼っていることが、映像で紹介されました。観客は、放し飼いされているシーザーくんがプールサイドを悠々と闊歩する姿はもちろん、豪華絢爛、広大なお屋敷にも目を奪われています。「アメリカでアニメの主人公になってたって本当?」も、もちろん事実。バービーのような人形も発売されていたそうで、番組の一部やCMも映し出されました。ほかにも驚きの食生活やハードなスケジュール、成層圏まで行った体験談などが明かされ、そのたび驚きを隠せないハイヒール。最後に「私たちにイリュージョンをかけて」とお願いすると、運び出されたのはフランス式ギロチン!? 試しに切った大根の無残な姿に震え上がったハイヒールは、自分たちで体験することを断固拒否。代わりに差し出された人身御供は、ガリガリガリクソン! 「今日はせっかくなので特別な形で…」と、顔を上向き(つまりギロチンの刃に向かって)セットされてしまいます。恐怖におののくガリクソン、そして容赦なく刃は落とされ…結果、切れたのは大根だけ! ガリクソンの首は無事に守られ、スリリングなイリュージョンでまたまた大喝采を浴びたプリンセス天功でした。

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ちょっぴり怖い体験の後は、もりやすバンバンビガロによるジャグリングでホッとひと息。客席を巻き込んで大いに盛り上げます。と、もりやすの出番終わりでいきなり乱入してきたチンピラたち。帯谷孝史、すっちー、松浦真也が、めだかの元へ借金の取り立てにやって来たようです。帯谷が鼻ポットでひとしきりいじられた後は、すっちー&真也による歌ネタもたっぷりと。まったく収集のつかないこの状況、どのように収束するのでしょう…?

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続いての漫才はテンダラー。ロマンチックな出会いのあれこれや妄想時代劇など、次々と変わっていく抱腹絶倒のネタに、観客は大喜びです。

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再びやすえとプリンセス天功が加わり、新喜劇はいよいよクライマックスへ。赤ん坊を人質にとられためだかとあき恵ですが、借金を返すアテもなく困惑。ところが追っかけの一の介が、実は借金取りの親分だったことがわかり、プリンセス天功がイリュージョンを見せる代わりに借金を棒引きしてもらえることに。これで八方うまく収まりました! 準備の間には、めだかが透視術を披露するひと幕も。客席で借りてきたさまざまなモノを、目隠しをされながらも次々と言い当ていきますが、実は…という爆笑マジックを繰り広げました。

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さあ、いよいよ後半のイリュージョンです。自身が入った箱がどんどん小さく折り畳まれたり、怪人と戦いのさなかに中身が入れ替わったり…さすがプリンセス天功!という見せ場の連続は、ため息ものでした。

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フィナーレには、出演者全員が再び集結。めだかは「なんぼ目を凝らしてもわからない!」とイリュージョンの数々を大絶賛。やすえも「すぐ横で見ててもわからないですよ」と目を丸くしています。最後ということで、もちろんプリンセス天功もステージへ…しかし、もちろんそれも一筋縄ではいきません。艶やかなピンクの衣装に身を包み、3mはあろうかという“巨大版”で登場! 最後まで“摩訶不思議”な驚きに満ちた公演は、こうして幕を閉じました。

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この日の模様は2014年1月5日(月)12:00〜13:55、BSフジにて放送予定です。劇場で体験できなかった方は、ぜひこちらでチェックを!



【プリンセス天功】【池乃めだか】【未知やすえ】【島田一の介】【浅香あき恵】【烏川耕一】【Mr.オクレ】【すっちー】【帯谷孝史】【松浦真也】【酒井藍】【ハイヒール】【テンダラー】【千鳥】【もりやすバンバンビガロ】【KAMIYAMA】

2013年12月 1日 (日)

『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』

11月26日、吉本新喜劇研究生・福本愛菜の初単独イベント『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』が道頓堀ZAZA HOUSEにて開かれました。先輩芸人とのトークや体を張った(!?)コーナーなど盛りだくさんの内容で展開した当イベント。初単独ではあるものの、「全然緊張してないんです!」と“大物ぶり”を見せた福本の、記念すべき一夜を振り返ります。

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お客様からの質問に答えるコーナーからスタート。「休日の過ごし方は?」というご質問には、「女性の方なら分かってもらえると思いますが、カフェめぐり!」と笑顔で答える福本。続いて「もっともごはんが進む“友”は?」というご質問。間髪入れずに「牛しぐれ煮!」と答えた福本に、会場から「お~」という重低音が響いたのち、あちこちで「渋い!!」との声が上がりました。「20歳になって変わったことは?」というご質問に、「服装の系統が変わった」とのこと。スカートをよく履くようになったそうです。


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また、「なんでそんなに(肌が)黒くなったんですか?」というご質問も。海が大好きという福本、「今年の夏も海にめっちゃ行きました!」。他にこの日のファッションのポイントについてのご質問があり、「Tシャツ」と答えた福本。このイベントのために特別に作ってもらったそうで、胸元の猫のイラストがお気に入りだそうです。そして、運転免許を取ったという福本に「これからどんな場所にドライブに行きたいですか?」。このご質問には「海沿いをかっこよく走りたい!」。ちなみに車の運転に関しては「私、うまいんですよ」とのことでした。

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続いてはゲストが登場。「私の大好きなあの方です!!」と前置きし、宇都宮まきを呼び込みました。福本が芸能界入りを目指したのも宇都宮の存在があったからこそと、かなり心酔しているようですが…。宇都宮が「東京の取材で“憧れの人は?”って聞かれたら、誰って答えるんやったっけ?」と振ると、「“ベッキーさん!”です!」。

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まずは福本から宇都宮へ質問を。「人に言われて初めて気づいた変なクセは何ですか?」という質問に、「いっぱいあるよ」と宇都宮。緊張がマックスに達すると無意識のうちに「あ゛~~~~~!!!」という奇声を発してしまったり、水分補給する際はリンゴで補給すること、めちゃくちゃ怒られたらウィンクしてしまうことなどを挙げていました。


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そのうち、宇都宮から「今までで一番緊張したことは?」と聞かれた福本、「NMB48の総選挙」と答えたのですが、宇都宮にとってはなぜ緊張するのか分からないそう。「ただ名前を呼ばれるのを待つだけじゃないの?」と素朴な疑問を投げかけた宇都宮に、「そうなんですけど、順位があからさまに出るので、応援してくれている人の気持ちとか、順位をつけられるプレッシャーとかいろいろ重なってしまって…」。ちなみに、宇都宮が極度の緊張のあまり奇声を発してしまった舞台の一つが「吉本新喜劇での代役」だったそうなのですが、福本は吉本新喜劇では緊張したことがないそうです。「確かに、愛にゃんがあ゛~~!!!ってなってるとこ、見たことない」と宇都宮はしみじみ回想していました。 

また、宇都宮の特技(!?)である“大食い”についても質問が。そのポイントを尋ねた福本ですが、「カメラが回ってること、そしてお金が発生すること」と現実的なことを答えてしました。そして福本にも大食いの素質があると思うと言う宇都宮に「小学生の時、300グラムのステーキ3枚とハンバーグを食べた」と告白。ちなみに、宇都宮は大食いであって早食いではないので、大量に食べる際は3時間くらいかけて食べるそうです。そして大食い・早食いへの一歩を踏み出すため(!?)、肉まんを実際に食べてみることに。ここでも宇都宮から「コツはやる気」というアドバイスが。そのやる気を前面に押し出して肉まん早食いを実演してみせた福本。会場からは“野太い”声援が送られました。

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他にも、「ファンの方から面白いことをしてくださいと言われたときの返し方を教えてください」という質問をした福本。これには「逆にそのファンの方にいろいろ質問してみること」というアドバイスを受けていました。 


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ここでコーナーMCとしてミサイルマンの西代が登場、罰ゲームありのゲームコーナー「ミラクルを起こせ!協力ゲームチャレンジ」へ。福本と宇都宮、二人で協力してゲームをクリアしていき、できなかったら芸人が受けるような過酷な罰ゲームが待ち受けるというもの。

まずは、「○○鍋」「○○マン」など○○の部分の答えを揃えるゲームから。5問中2問合えばクリアとのことですが、4問続けて答えが揃わず。「○○部」にいたっては、福本は「テニス部」と答えたものの、宇都宮は「春日部」とまったくベクトルの異なる答えを出していました。この時点で罰ゲームは確定ですが、最後の問題にも答えることに。それが「○○弁当」というお題。これがなんと、ふたりとも「から揚げ弁当」と答えて大正解。テレビ番組の休憩時間中、毎週一緒に宇都宮が買ってくれたから揚げ弁当を食べていたそうで、ふたりにとって思い出深いお弁当。「間違えるわけないんです!」と声をそろえる二人にちょっとほっこりしたものの、約束通り罰ゲームを受けることになり、レモン果汁一気飲みにチャレンジ。勇ましくぐいっと飲み干した福本は、「タンに絡まる、ヤバイ!!!」と謎の感想を残していました。

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次は「絵しりとり」。言葉を発せず、絵だけでしりとりをして2分以内に10個つなげたらクリアーというもの。黙々と絵を描きながら無言のコミュニケーションを繰り広げる二人でしたが、どうも意思疎通できていないようで、はたから見てもしりとりは崩壊気味。2分ギリギリで10個つなげたものの、絵の説明につじつまが合わずあえなく罰ゲームへ。

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2回目の罰ゲームは“ゴムパッチン”。まずは宇都宮が“ゴムパッチン”を受けることになったのですが、まだ手を放す段階ではないところで何度も手を放す福本。そんな“ゴムパッチン”のお約束を自然にやってのけるあたりに芸人的なセンスを感じさせます。そして、今度は福本が受けることになったのですが、そのゴムの威力に吹き飛ばされてしまい、体ごとステージへ崩れ落ちていきました。ですが、スカートの裾はしっかりと押さえており、その反射神経に西代、宇都宮も感心していました。

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エンディングでは「めっちゃ楽しかった」と出演者たち。西代、宇都宮は「また(イベントに)呼んでほしい」とラブコールを送っていました。そして最後はこのイベントを通じて一番勉強になったことを色紙にしたためた福本。その金言とは…「仕返し倍返しだ!」。これは、宇都宮に質問するコーナーで出た「面白いことをしてくださいと言われたときの返し方」から来ており、「何か聞かれたら、さらに自分から聞き返す!」と心に刻んでいました。

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次回の『ミラクル★LIVE』も早くも決定、年明けすぐの1月7日(火)に同じく道頓堀ZAZA HOUSEにて開催します。どんなミラクルが飛び出すか、2回目もどうぞご期待ください! 詳細は『道頓堀ZAZAよしもとLIVE』(http://www.yoshimoto.co.jp/zaza/)でもアップしますので、こちらのサイトもぜひチェックしてくださいね!

なお、イベント終演後に行われた会見もレポートしています。こちらもぜひお読みください!
/2013/11/live-8627.html

ミサイルマン西代の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/187
宇都宮まきの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/707/

【福本愛菜】【ミサイルマン西代】【宇都宮まき】

2013年11月29日 (金)

『Laughpedia~ZAZAで教えて先輩!迎えて放芸!~』

11月21日、道頓堀ZAZA HOUSEにて放送芸術学院の卒業生と現役生がコラボしたイベント『Laughpedia~ZAZAで教えて先輩!迎えて放芸!~』が行われ、卒業生からはすっちー、ガリガリガリクソン、マドンナ(石倉がOB)、そしてMCにこの日限りの結成となったさかなDVD(花岡がOB)が、現役生からはシスターズ、石原アポストロフィ、エゴイストの星、メーカー、鼻矢印永井が出演。ネタにコーナーに吉本新喜劇にと、盛りだくさんの内容でお届けしました。

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まずはコーナー「教えて先輩 アピール編」です。芸人たるもの一芸ありということで、現役生が先輩たちに一芸を披露するという趣旨のこちら、まずはOB代表としてマドンナ・石倉が「美空ひばりギャグ」を披露したものの、会場の反応はまずまず。石倉曰く「授業をさぼるとこうなる」。

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そして本番、まずはメーカー・福田がボキャブラリーモノマネでアピール。いただいた言葉に沿ったモノマネを即興でするという妙技に、「吉本新喜劇のやなぎ浩二師匠」「ベトナム戦争の最中、焼き払われた家の上を通過するグラマンを見上げるベトナム人」という無茶ぶりをするすっちー。のっけから福田がタジタジになる一幕もありました。続いてガリガリガリクソンが「体型が似ている」という理由から、シスターズ・大屋敷を指名。大屋敷はハンバーガーを3秒で食べられるという特技を持っているそうで、早速実演。確かに3秒で口の中に入れていました。しかし、それがどれだけすごいことなのか、誰かと比較してみないと分からないということで、対戦相手に白羽の矢が立ったのはエゴイストの星。にわかにハンバーガー早食い対決となりましたが、エゴイストの星のハンバーガーを食べる姿がインパクト大で後々まで影響することに…。

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続いてシスターズ・永山は「食材王(キング)」だとアピール。食材の最も美味しい食べ方を伝授するということですが、キャベツは「千切りで、そのままどうぞ!」、もやしは「塩コショウで炒めてそのままどうぞ!」とシンプルな食べ方ばかり。OB芸人の間では「そのままどうぞ!」のフレーズがにわかにはやり、このフレーズだけで盛り上がる場面もありました。鼻矢印永井はギャグを無限に持っており、即興でも作るという特技を披露。「非常口」「デビュー当時の吉川晃司さん」などのお題が飛び出し、永井は瞬時に対応していました。

そしてネタコーナーへ。鼻矢印永井さんはギャグベスト5を披露。メーカーは野球のネタの漫才で沸かせました。そして石原アポストロフィはヤンキー生徒のテスト回答というネタをフィリップで。最後はこの日のために再結成したさかなDVDが漫才を披露しました。また、ネタ終わりにはさかなDVDを除く3組へ、審査員の先輩芸人から感想が。ガリガリガリクソンは、「石原アポストロフィのネタ中に登場したヤンキー生徒の名前が『アクツ』であることが非常に気になった」とのこと。すっちーはその石原アポストロフィを「入団当時の新庄選手にそっくり」とネタではない感想を述べましたが、石原も「よく似てるって言われます」と答えていました。

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次のコーナーは「教えて先輩 前説編」。「前説の帝王と言われた時期もあった」というすっちーを筆頭に、審査員が厳しく(!?)チェックします。石原アポストロフィは拍手の練習を。エゴイストの星も同じ拍手の練習ですが、「今から寝るので拍手して起こしてください」と一風変わったアプローチ。メーカー・福田も“おじいちゃんがヤンキーに絡まれる”というシチュエーションから入り、拍手の大きさでヒーローに変身するというコント風にアレンジしてアピール。そんな3組の前説を見てすっちーは「普通でいい」とシンプルなアドバイスを。鼻矢印永井は一発芸での前説を披露し「お祭りっぽくてよかった」とすっちー。最後にシスターズが声出しの練習をし、トリオならではの連携プレーで沸かせました。これには「バランスもよくて、よかった」(マドンナ・松浦)との評価を得ていました。

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2回目のネタコーナーでは、シスターズがテンポのよい漫才で魅せ、エゴイストの星は一人コントを披露。そしてマドンナも引越しを取り上げた漫才で盛り上げました。現役生とOB生のネタがすべて終わり、お気に入りを聞いてみるとガリガリガリクソンは同じギャガーとしてシンパシーを感じると鼻矢印永井を一押し。すっちーは個性的な言動に魅了されてのエゴイストの星の名を挙げていました。すっちーのみならず、先輩芸人たちはエゴイストの星に興味深々、やはり最初のハンバーガーを頬張る姿が印象的だったせいか、実家がお寺と聞いて「バーガー寺」、「境内の擬宝珠がハンバーガーになっている」など弄りたい放題でした。

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最後はすっちーを座長に迎えての現役生による「吉本新喜劇」を。ラーメン屋を舞台に、店を立ち上げた兄弟を中心とした家族の物語で、借金騒動も交えたドタバタ劇を展開。コンパクトながらキャラクターの色付けもはっきりと、王道のボケとツッコミ、そしてコケ芸も取り入れ、終始笑いを誘っていました。

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そしてエンディングでは、「今日は刺激になる部分がたくさんあった」(ガリガリガリクソン)「新喜劇では、始まる前に(現役生たちが)めっちゃ緊張していて初々しかった。昔を思い出した」(すっちー)といった感想が。そんな中、マドンナ・石倉は「僕は序盤でめっちゃスベりましたけど、こんな先輩もいるんやで~と思ってもらえたら」と、現役生にエール(?)を送りました。現役生を代表しては、石原アポストロフィが「今日はあっという間でした。あれよあれよのうちに楽しくできてよかったです」と振り返り、盛りだくさんの内容でお届けした『Laughpedia』の幕を閉じました。

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すっちーの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/709/
ガリガリガリクソンの動画はこちら  ⇒ http://ynn.jp/u/1031/

【すっちー】【ガリガリガリクソン】【マドンナ】

2013年11月28日 (木)

MIX(みっくす)ライブ~3組でネタとトークをやってみた~

11月21日(木)、東京・ルミネtheよしもとにて『MIX(みっくす)ライブ~3組でネタとトークをやってみた~』が開催され、アームストロング、ジャルジャル、人力舎の鬼ヶ島が出演しました。

こちらのライブは、東京NSC出身、大阪NSC出身、そして他事務所からそれぞれ1組ずつ出演するというもの。第1回目から絡みがありそうでなかった斬新な3組が出演しました。

まずは、それぞれがネタを披露。トップバッターを務めたアームストロングは、母親からの電話を切り口に、彼ららしく細かい笑いを織り交ぜた漫才を披露します。続く、ジャルジャルは先日の単独ライブ『ジャルってんじゃねぇよ!』で見せた、変な奴がやってくるというコントを。ラストの鬼ヶ島は、お馴染みの学園ホラーコントで会場を沸かせました。

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ネタ終了後は、3組によるトーク。張り切って仕切り出したアームストロング・安村ですが、微妙に“違う”という空気を察したのか、相方・栗山にバトンタッチします。

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ほぼ初絡みだというジャルジャルと鬼ヶ島。「ジャルジャルには大阪吉本特有の感じ悪さがある!」と切り出した鬼ヶ島・おおかわら。「大阪の人はシャイだよね。俺らは半分よしもとみたいなもんで、NGKに出てたりするんだけど、大阪に行くと天竺鼠とか感じ悪いっていうか。瀬下くんは気さくだけど、川原くんとかシャイじゃない?(ジャルジャルは)2人とも感じ悪いんだよね」とズゲズゲ言われたジャルジャルは、「いや、さっきめっちゃ気持ち悪かった!」(福徳)「変な絡み方してきた」(後藤)と応戦。ライブが始まる前、楽屋で「トーク……がっつり絡んだことないよねぇー……ははは」とふんわりした会話でコミュニケーションを図り、「僕ら、全身鳥肌立ちましたよ」と言われたおおかわらは、「若干(話しかけるときに)ドキドキしちゃったんだよね」と苦笑い。「ジャルジャルはセンスの人だから、なんか話しかけにくい!」と鬼ヶ島・アイアム野田も同調します。

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「まぁ、わかりますよ。ジャルジャルは売れてますもんね」(栗山)「シチューのCM出てるし!」(安村)と、助け舟を出すアームストロング。2人はジャルジャルとも仲がいいと言うも、「飲みに行ったりまではしない。出会って10年の内、8年は喋ってない」と説明する安村。「確かに、トークライブだと1回分くらい」と笑う後藤ですが、ライブで顔を合わせると必ず喋る仲なんだそうです。

「東京のよしもとの人は仲よくしてくれるけど、大阪よしもとの人は壁があるんだよね」と続けるおおかわら。安村から「それはいけ好かないっていう感じで観てるから、そう感じるだけじゃないですか?」と言われ、「あぁ〜なるほどね」と納得した様子です。
そこへ、福徳が「そもそも、(おおかわらさんは)おいくつなんですか?」と急に質問。「17歳って言われてもいけそうやし、45歳って言われても通じる」と続けながら、「和田さんは思ったより小さい。180cmある顔ですよね」(福徳)「蝋人形みたいな肌質。マットというか」(後藤)と鬼ヶ島の印象を語ります。逆に、ジャルジャルは思っていたよりも背が高くて、驚かれることが多いそうです。

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ここで、席替えをしようということに。栗山を先頭に、隣の人を指名することになったのですが、「どっちが福留くんだっけ?」と早速、名前を間違ってしまう野田。栗山→和田→福徳→野田と来て、野田は「ジャルジャルに挟まれたい」と後藤を指名し、残ったのは安村とおおかわら。なんとかビリを避けたいと後藤の指名を待つ2人でしたが、公演前の変な絡み方が影響してか、指名されたのは安村。大いに落ち込むおおかわらでした。

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席替え後は、ステージに用意されたアイテムで遊ぶことに。
プロ野球チップス&Jリーグチップスでカードゲームをしたり、雑誌を使って競い合ったり、音を使ってたけのこニョッキをしたり……。後ろに用意されていた箱の中には、養成所に提出した入学願書も隠されていて、最後にさらりと披露もされました。

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1時間のライブで3組の距離は少し縮まったようで、「この3組で何かライブやりたいですね」と言い出す栗山。勢いで「みんなでこのあと、どう? 飲みに行く?」と切り出す安村でしたが、微妙な反応に「行かないか!(笑)」と即取り消します。栗山から「ジャルジャルとおおかわらさんで行きなよ」と提案されるも、「それ、キツいです」と断る福徳。おおかわらから「じゃあ、後藤くん行こうよ!」と誘われた瞬間、本気の愛想笑いをしてしまった後藤に、出演者&お客さんは大笑いでした。

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【アームストロング】【ジャルジャル】