最新ニュースインタビューライブレポート

ライブレポート

2013年10月11日 (金)

クレオパトラ第八回単独公演『メルヘンパラソル夕日論』

10月6日(日)、ルミネtheよしもとにて、クレオパトラ第八回単独公演『メルヘンパラソル夕日論』が行われました。

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クレオパトラにとって、初めてのルミネtheよしもとの単独公演でしたが、本人たちの様々なプロモーションの甲斐もあって、当日はほぼ満席。
ストーリーの核心部分には触れないようにしつつ、写真と合わせ、2人がこだわった“世界観”だけでも伝わるようにレポートいたします。

期待感に満ちた空気が流れるなか、開演すると、最初に登場した男は、クレオパトラのどちらでもありません。
「これは雨の降り止まない世界のお話です」とストーリーテラーのように切り出したこの男、実はクレオパトラが地元・静岡での営業で知り合ったというマジシャンの大地(だいち)さん。
「そんな世界の研究者のおじいさんと、その妻であるおばあさんが仲良く暮らしていました。物語は、そんな老夫婦の家から始まります」と大地さんがセリフを言い終えると、いよいよ物語が動き始めます。

桑原尚希演じる“ジジイ”は研究者で、長谷川優貴演じる“ババア”はその妻。
雨の降り止まない、雨が降り続ける世界で、夕日という実態のない現象を再現しようとするジジイと、文句を言いながらも連れ添うババアとの軽妙なやりとりで、ルミネは早速笑いに包まれます。

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第一幕となる老夫婦のコントがキレイなオチとともに終わると、左右の両モニターに、雨や水、空を基調としたオープニングVTRが流れ、その映像美で魅了しつつ、キャスト紹介では拍手が沸き起こりました。

それからは、じっくりとコントを展開。
本当は絵描きになりたいが金のためならなんでもするウェブデザイナー、笑い方が不気味で死神に間違われる船頭、ソーセージだらけの部屋に住む男、新たな雨具を発案しようとするキャサリン&ジェイシー……などなど、次々と奇っ怪なキャラクターを繰り出すクレオパトラの2人ですが、写真のとおり衣装替えはせず、同じ服のままで演じ分けます。

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また転換時は、薄い照明の下で2人がそのまま転換の動きを見せたり、時には大地さんがマジックを披露したりと、VTRなどはなくとも観るものを飽きさせませんでした。

時代を超えた数々のコントストーリーが紡がれ、タイトルの『メルヘンパラソル夕日論』へとつながるクライマックスへと突入。

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物語は「なぜ雨が降り続けているのか」というこの世界における最大の謎へと迫り、冒頭のジジイの独白によって明らかとなります。

その独白を受けて、大地さんが、来場者全員を巻き込んだトランプマジックで奇跡を起こそうとしますが、その奇跡とは……。

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奇跡を目の当たりにし、悲鳴にも近い驚嘆の声があちこちから上がりますが、直後に老夫婦の変わらぬ愛の形で涙を誘い、大オチで笑わせるなど、最後の最後まで観る者の感情を揺さぶるクレオパトラ。

amazarashiの『千年幸福論』に乗せたエンディングVTRは、映画のエンドロールさながらの完成度で、上映された5分以上もの間、拍手が鳴り止みませんでした。

VTRが明けると、舞台には熱演を終えたばかりのクレオパトラの姿があり、感動の拍手が続くなか、長谷川が右手を差し伸べ、桑原が両手でギュッと握手します。

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そして、2人に呼び込まれた大地さんが、「とっても素敵でした。ありがとうございます」と感謝を伝えたのに続き、レインコート姿で前説を務めたボヨンボヨンの2人も登壇。

長谷川は「とにかく、グランジさんのDVD買ってください!」と先輩の告知をして、爆笑をさらった後、「最後に素敵なギャグを…」と桑原をチラ見します。
「やりましょうか」とそのフリを受け止めた桑原は、観客と一緒に「今日も1日、おつカマキリ!」とポーズ付きで唱和し、終演を迎えました。

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ちなみにクレオパトラの2人は、この後、公演の余韻に浸る間もなく(あるいは余韻にどっぷり浸るべく)、「クレオパトラ単独打ち上げオールナイトライブ『打ち上げパラソル朝日論』」の会場であるネイキッドロフトへと向かいました。


●クレオパトラ公式ブログ・ツイッター
長谷川優貴
http://hasegawa.laff.jp/
https://twitter.com/hase0616

桑原尚希
http://kuwahara.laff.jp/
https://twitter.com/kuwanao

Photo

クレオパトラの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/868/

【クレオパトラ】

2013年10月10日 (木)

シンクタンク単独ライブ「20歳」

10月6日(日)、シンクタンク結成20周年を記念しての単独ライブ「20歳」が、ふたりの“ホームグラウンド”とも言えるなんばグランド花月にて開催されました。「20年の集大成を見せる」(近江のこかじろう)と意気込むふたりが、どんな笑いを届けてくれるのか!? 客席を埋めた老若男女幅広いファンが、開演を今か今かと待ち受けます。

懐かしい写真やプライベートショットが次々に映し出されるオープニングVTRの後、ステージに現れたのは、今回のイベントポスター同様“晴れ着”に身を包んだふたり! こかじろうの紋付き袴はもちろん、艶やかすぎるタンクの振り袖姿に、大きな歓声と笑い声が起こります。なんでもこのポスタービジュアル、大変な反響を呼んでいるそうで、こかじろうの「これからはこの衣装で行ってくれって、偉い人も言うてはったで」という言葉に、大慌てのタンク。客席もあたたまってきたところで、さっそく本編の幕開けです!

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まずはふたりと親交の深い河内家菊水丸による「河内音頭で綴るシンクタンク物語」のお披露目から。和太鼓の三条史郎さんによる祝い打ちに続き、ギターの石田雄一さんが加わっての生演奏に乗せ、菊水丸がシンクタンク20年の歩みを晴れやかに歌い上げました。「えんやこらせ〜どっこいせ〜」の掛け声は客席も一緒になって歌うなど、お祭り気分たっぷりの演出。ジャンボトロンでは歌詞とともに子供時代から学生時代、若手芸人時代などなどシンクタンクの秘蔵写真が紹介され、手拍子とともにクスクスと笑いも漏れていました。

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続いては、1本目の漫才です。次々と繰り出される「タンクだからこそ知りえる」デブネタ、デブあるあるに、観客は大爆笑。たっぷりの長尺で、テンポのいいしゃべくりを聞かせました。

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20周年を語るうえで欠かせないゲストを迎えてのトークコーナー「シンクタンクと愉快な仲間たち」では、MCを「焼肉タンク」のバイトリーダーでもある山田スタジアムが担当。得意の野球モノマネで盛り上げた後、シンクタンクを呼び込むと、ふたりから「長い!」「お前のネタの発表会やないか!」と総ツッコミを受けてしまいます。さらに、兄弟子であるティーアップもステージへ。長谷川は「えらなったな〜! こんなにお客さん入ってくれんの!?」と感心しきり。勢い余って、師匠に怒られたといって泣きながら電話をしてきて4時間も話を聞かされたという「タンク秘話」を暴露すると、タンクからは長谷川の恥ずかしいエピソードを持ち出されるなど、初っぱなから泥仕合の予感が広がります。ここに2組の師匠である里見まさとが加わり、まさに「一門会」の雰囲気でトークがスタートしました。

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この機会に、言いたいことを言い合おうということで、さっそくシンクタンクのふたりから長谷川の弟子時代を聞きたいとのリクエストが飛び出し…と、何故かここでタンクの椅子が重みに耐えかねて壊れ、そのままひっくり返るという衝撃のハプニングが! ぐにゃりと曲がった椅子の脚、突然の出来事に狼狽するタンク…まさに笑いの神が降臨した瞬間でした。

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まさとには独特の言い回しがいろいろあるらしく、それを理解するのにかなり苦労したというタンク。「ゲップを出したい」というのはコーラが飲みたいということで、ほかにも「魚のパン」はフィレオフィッシュ、「ちょっとツルッとしたいな」は「うどんが食べたい」などなど、実にさまざまな表現があるそうです。最初は何かわからず長谷川に訊ねていたものの、嘘を教えられまさとから怒られるといったことも多々あったとのこと。

また、こかじろうは改めて、長谷川の弟子時代について聞きたいと熱望。すぐさままさとが弟子の常識を覆す長谷川の仰天エピソードを明かしますが、当の本人は「当時はジミー(大西)さんしか聞ける人がいなかった」と反論。しかも、ここぞとばかりに「せっかちすぎる」師匠・まさとの爆笑エピソードを「暴露返し」して、気付けばステージ上は「どっちが悪いか」で大混乱に!

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こうしたカオス状態を鎮めるべく、登場したのが「神様」に扮したりあるキッズ・安田。山田も神父の扮装で再登場し、まさとや長谷川、タンクらを次々に懺悔させていきます。許すか許さないかはもちろん神様の心ひとつ。大師匠であるはずのまさとはスリッパで頭を思いきり叩かれ、逆に安田憧れの人である長谷川は情熱的に押し倒されるという、どちらにしてもうれしくない結果となっていました。タンクはまさとからこれまで秘密にしてきたことを暴露され、神様ではなく客席に向かって土下座! ちなみに鎮めるはずがさらなる混乱を生み出してしまった神様は、最後に再び長谷川を熱く抱きしめ、大満足で去っていきました。

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「焼肉タンク」のオリジナルCMや、こかじろうが修業中の江州音頭を大木こだまとともに歌うという珍VTRをはさみ、今度はコントでシンクタンクの魅力をアピール。なんばグランド花月で大好評を博しているユニットコント「坂田利夫スペシャル」で笑わせます。出演は坂田利夫、シンクタンク、若井みどり、井上安世。とある公園を舞台に、先輩刑事(タンク)と新任刑事(坂田)、逃亡中の強盗犯(こかじろう)が抱腹絶倒のやりとりを繰り広げます。『アホの坂田』に乗せて軽やかに現れた坂田は、終始、自由にボケまくり、シンクタンクのふたりを翻弄。「ちゃんとやりなはれ!」とタンクから何度もツッコまれるほどで、存在を無視して続くやりとりに犯人・こかじろうからも「長すぎる!」とクレームが入るほどでした。途中からは、若井、井上までが絡んで事態がさらにややこしくなり…。とにかくそれぞれが持ち味を存分に生かした笑いで、観客を魅了していました。コント終了後は、坂田からまさかの結婚宣言が飛び出しましたが、よくよく聞けば「相手だけがいない」。やはり最後まで坂田のペースに巻き込まれっぱなしのひとときでした。

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続いて上映された西川きよし、大木こだま・ひびき、今いくよ・くるよ、中田カウス・ボタンといった大先輩たちからのお祝いメッセージVTRには、客席からもどよめきが。そして最後は再び漫才で締めくくりです。東京オリンピックなど時事ネタもからめつつ、やはり話はタンクのデブ語りへ。関西の皆さんになじみの深い某アミューズメントスポットにまつわる話なども盛り込み、何度も爆笑をさらっていました。

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2時間半にわたるライブもいよいよエンディング。ふたりは改めて観客に感謝の言葉を贈ります。すると、客席からは次々と花束を手にしたファンの皆さんが! こかじろう家の子どもたちからも花束が贈られ、大感激のふたり。最後は「これからも40年、50年とコンビで頑張っていきたい」という決意表明で、ひときわ大きな拍手を浴びていました。

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【YNN動画】シンクタンクはこちら⇒http://ynn.jp/u/149/

【シンクタンク】

千鳥単独ライブ「東京に慣れました。ええ漫才もできました。」@ルミネtheよしもと

9月30日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて『千鳥単独ライブ「東京に慣れました。ええ漫才もできました。」』が開催されました。

毎年、単独ライブで新作漫才を披露し続けている千鳥が、今回、満を持して迎えたのは構成作家の高須光聖さん。これまでとは少し趣向を変えたこの単独ライブは、10月8日(火)、大阪・5upよしもとでも開催されました。今回は、ルミネでの単独の模様をレポートします!

まず流されたのは、街角インタビューのVTR。「千鳥を知っていますか?」と質問するも、ほとんどの方が知らないと返答。さらに「最近の芸人は……」との批判も出るなか、登場した千鳥。大きな拍手で迎えられます。
「嬉しいですね、これだけたくさんの方に来ていただいて」と感謝を述べたノブですが、お笑いファンの猛者が集結する彼らの単独とあって、「単独にも関わらず、相変わらずワーキャーが一切ない」と嘆きます。上手側の客席に、手づくりうちわを振る2人組を発見したものの、2人のそれに貼られていたのはどちらも大悟の顔写真。「ノブがない!」と哀しそうに嘆きます。

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“ええ漫才もできました。”と書かれた舞台セットを指して「これバックに漫才やるなら、スベるわけにはいかない」と気を引き締める大悟。ノブは「これは、ただの強がりです」と謙遜しつつ始めた漫才は、1本目から千鳥ワールド全開! 客席は早くも大きな笑い声に包まれました。

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続いてはコーナー企画『千鳥の東京交友録』。この1年くらいで出会った方々について、喋っていこうというものです。
東京進出後、全国放送の番組へ出演することも多くなった彼らが「やっぱりオーラが違う!」と絶賛したのは、ビートたけしさん。昨年の『THE MANZAI2012』決勝の放送後に『世界まる見え! テレビ特捜部』へ出演した際、「オープニングで……たぶんカットされてると思うけど、たけしさんから“お前ら、『白いピアノを山の頂上に運ぶDVD』観たよ”って言われたんですよ」と大悟。「あのDVD、全然売れてないし、観んといてほしいって思うものなのに」と続けると、「たけしさんも“なげぇよ! 途中で寝ちゃったじゃねえか”って言ってたもんなぁ」と笑うノブ。『笑っていいとも!』に出演したときにはタモリさんのすごさを実感したそうで、「上の方々はほんまにすごい」と感嘆する2人です。

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小さい頃から大好きなダウンタウンの前では、未だに緊張するという大悟。弊社100周年記念公演のとき、いつものようにNGKの舞台へ出て、ふらりと戻った楽屋にいた松本に挨拶され、突然のことにわけがわからなくなったと話すと、「確かにダウンタウンさんは、未だに緊張してちゃんと喋れない」と同意するノブ。マネージャーから「『ガキの使いやあらへんで!!』の七変化の出演が決まりましたよ。よかったですね」という電話を受け取った瞬間、大悟の頬には「大きなデキモンができた」そうです。

「血が通っていない冷酷人間」などと普段言われている東野幸治も、イメージが変わった人の1人だとか。「『ピカルの定理』が終わるって決まったあと、“大悟と3人でメシ行こうか”って誘ってくれて。新宿のビルの最上階の北京ダッグ屋でなぐさめてくれた。こんなあったかい人おるんかと思った」というノブに、大悟は「店に入ったら東野さんが待ってて……。こういうふうになれるんかなぁとか思うたなぁ」としみじみ語っていました。

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幕間では、彼らの代表的漫才に登場する個性派キャラクター“白平”が大活躍。さらには、白平がスーパーで起こしたある出来事を、コントとして披露します。
千鳥がコントをやるのは、ノブ曰く「10数年ぶり」だそうとか。キャラクター設定がまず面白すぎる訳ですが、白平の醸し出す悲しみとおかしみが絶妙に混ざり合う空間……千鳥にしか出せない笑いが、確実に存在しました。

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続いては「緊急企画 千鳥はこれからどうしたらいいか業界人に聞きました」。こちらは、頼みの綱だった『ピカルの定理』が終了して宙ぶらりんな状態の千鳥へ、テレビ業界で活躍する方々から的確なアドバイスを受けようというもの。同時期に、東京の番組出演が増えた小籔千豊がMCを務めます。アンケートには、フジテレビの中嶋プロデューサー、テレビ朝日の加地プロデューサー、日本テレビ・演出の福田さん、構成作家の鈴木おさむさん、そしてなぜか千原兄弟・せいじが解答しました。

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どの方の答えも、千鳥への愛に溢れたダメ出しばかり。「千鳥の知名度は、誰以上誰以下か?」という質問の答えをまとめると、ダレノガレ明美さんやJOYさん、ユージさんというハーフタレントとポジション争いをしているという結果に。ただ、せいじだけは「もうスターやろ!」と2人を持ち上げます。
「千鳥が輝く瞬間は?」について鈴木さんの「ノッたときの2人のコンビネーションは、ブラックマヨネーズ並みのパワーがある」というコメントを、嬉しそうに噛みしめるノブ。さらに、中嶋PからMC力を褒められたことを冷静ぶって長々と語ると、「彫刻刀で掘って溝をならした上に、漆まで塗ってる!」と小籔にニヤニヤしながら指摘されていました。ちなみに、せいじはこの質問でも「常に輝いてる☆」とべた褒めです。

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「東京について弾けない原因」については、(岡山弁の混じった)関西弁や浪速臭がキツい、華がない、笑顔が足りない、口が悪いというような意見が。
「浪速臭いっていうのは……大阪でやってたレギュラー11本を背負って、東京に来たって言いすぎたんかなぁ」と心配するノブに、「でも、それはボケやんか。テレビで言うてる時点でボケなんやから、そんなんは知らん知らん。2人はいじられる可愛げもあるから大丈夫や」と慰める小籔は、「東京で売れるためには何をすれば?」という質問に対するせいじの答え「お父さん、お母さんを大切に」に、「同感!」とキッパリ。「世の中のために頑張ろうと思うてないから、(千鳥は)売れてない」斬り込むと、「ただ、親のために、というところはあった。僕の地元は大阪のテレビが映らんから、東京の番組に出たかった」と反論する大悟に、「それは何番目の理由や?」と小籔。「1位はお金、2位が芸能人とのパーティとか思うてるんやろ?」とぐいぐい来るも、ノブに「それ、小籔さんでしょ? パーティの誘いない言うてましたやん!」と一蹴されていました。
「たくさんテレビ番組に出て、千鳥のキャラクターを浸透させることが大事」とまとめた小籔。「誰かのためになろうと思えば、自然と売れる」ともアドバイスしました。

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この日、最初のものを含めて3本の新作漫才を披露した千鳥。フリークにはおなじみのスタイルで構成されたいずれも、彼ららしい想像力と突飛な展開力が光る漫才です。また、千鳥の漫才は2人の距離が近いのも特徴的。漫才が進むにつれて、どんどん2人の距離が縮まるのと比例するように、漫才の熱量もどんどんパワーアップ。それに呼応するように、客席の笑いもどんどん大きくなりました。

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小籔の独演会も挟みつつのコーナーがあまりにも盛り上がってしまったため、予定より45分も押してしまった同単独。大いに笑わせたかと思えば、一気に観客を置き去りにしたりと、相も変わらず彼ららしさが盛りだくさん。さらに、コントやコーナーで盛り上げるなどの構成力も光り、これでもかというまで千鳥の面白さを堪能できたライブとなりました。

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ノブの「THE MANZAIもありますし、千鳥はこれからも頑張っていきます! よろしくお願いします!」との挨拶後、深々と頭を下げた2人に、観客からは惜しみない拍手がおくられました。

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【千鳥】

激情プロレスリング~激突!! 吉本芸人軍団 VS 新日本プロレス軍団全面戦争~

10月3日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて『激情プロレスリング~激突!!吉本芸人軍団 VS 新日本プロレス軍団全面戦争~』が行なわれました。

プロレスなのか、コントなのか……。何が起こるのかは、幕が上がるまで分からないという“よしもとライブ・スペシャル”。実況は博多大吉(博多華丸・大吉)、解説は竹若元博(バッファロー吾郎)が務めます。

オープニングは、コミッショナーであるバッファロー吾郎A(バッファロー吾郎)のコールによる選手入場。テーマ曲が流れ、客席後方から両軍選手が一人ずつ登場するたびに、観客からは「ウォー!」という大歓声が起こります。スポットライトを浴び、ファンの手厚いタッチを受けながらステージに向かう選手たち。その光景は、プロレス会場さながらです。

吉本芸人軍団からはユウキロック(ハリガネロック)、野性爆弾、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)、レイザーラモン。新日本プロレス軍団からは棚橋弘至選手、内藤哲也選手、渡辺高章選手、KUSHIDA選手、中西学選手、天山広吉選手がステージに上がりました。

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対決は異種格闘技戦。「HYPER TJK」(叩いて被ってジャンケンポン)、「A・O・B」(アンサー・オブ・バック/大喜利)、「ブラインドデスマッチ」(目隠しをして技をかける)、「フィニッシュ・トーク・ホールド」(両軍のマル秘話を暴露)、「K・B・S」(騎馬戦)の5番勝負です。
レフィリー(松田大輔/東京ダイナマイト)の判定と客席の反応で勝敗が決まり、合計勝ち星の多いほうが、大会の勝者となります。

今大会の大喜利は、抑え込んだ相手の背中に答えを書かなければいけません。トークでの勝負は、芸人軍団が有利のようではありますが、レスラーはマイクパフォーマンスのプロとも言えます。こういった両軍の持ち味を活かしながら繰り広げられる勝負を目の当たりにして、客席は笑いと熱気に溢れていました。

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また、試合の途中には正体不明のマスクマン”ケンドー・カハンシン”が新日軍団に、キャプテン・ニュージャパンと八木真澄(サバンナ)が芸人軍団に合流。さらに、秋山竜次(ロバ―ト)が力道山のお面で顔を隠し“体モノマネ”を披露しながらちゃっかり新日本軍団に加わるなど、賑やかさに拍車がかかりました。

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ハーフタイムコーナーでは、椿鬼奴&レイザーラモンRGによる歌モノマネ「目を閉じておいでよ」(バービーボーイズ)に続き、RGの大学時代の後輩・棚橋選手による「グロリア」(ZIGGY)が披露されました。3人のゆるいトークもあり、ハーフタイムでさえ貴重な時間となりました。

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大会終盤には、勝敗の判定に納得のいかない両軍があわや大乱闘に。そこへマテンロウ・アントニーが乱入。争点は「ナウ・リーダー VS ニュー・リーダー」へと流れていきます。これでは決着がつかないと思ったコミッショナーが、ここである決断を下しました。
「2014.1.14 次回開催決定」です! 
因縁の抗争は世代交代へと発展するのでしょうか!? 今後の動きから目が離せません。

また、今回見逃した方に朗報です。このスペシャルライブの模様が、DVDとしてリリースされることが決定しました。発売日は2014年1月22日(水)。どうぞお楽しみに!

2013年10月 9日 (水)

今夜は徒歩トン!!~コンマニセンチ・竹永 故郷広島から自分の足で歩いて再上京ゴールインライブ~/コンマニセンチ・竹永 故郷広島~東京間を振り返るトークライブ

10月3日(木)、東京・新宿バティオスにて18時から『今夜は徒歩トン!!~コンマニセンチ・竹永 故郷広島から自分の足で歩いて再上京ゴールインライブ~』、20時30分から『コンマニセンチ・竹永 故郷広島~東京間を振り返るトークライブ』が開催されました。

9月12日(木)に、実家である広島県三原市を出発し、徒歩で10月3日(木)の同イベントまでに東京を目指すという偉業(暴挙とも言いますが……)へのチャレンジを始めたコンマニセンチ・竹永。道中では荷物が重すぎて台車を購入したり、テントやマンガ喫茶に寝泊まりしたり、11月30日(土)より公開される映画『REDリターンズ』のキャンペンボーイに任命されたり、各地の“住みます”芸人と触れ合ったりと、いろんなことを体験したようです。

そんな竹永のゴールを見届けようと、“竹永さん大好き芸人”が集結。まちゃまちゃ曰く、「ヒマな人が揃ってるだけだろ!」とのことでしたが、堀内が言うには「本人から“必ず呼んでほしい”と、スケジュールを抑えられたメンバー」が集まったんだとか。
同期のアホマイルド、POISON GIRL BAND、アッハー小泉、『コンガリポテト』メンバーのポテト少年団、ガリットチュウ、『竹永解体新書』メンバーであるハブ、ナベ、ブロードキャスト!!・吉村、カナリア・ボン、アームストロング(安村のみが『解体新書』メンバーですが、栗山も出演)、仲良しの後輩芸人である秀ちゃんことファイティングトーマス……。先輩のまちゃまちゃ、ギンナナ、ボルサリーノ・関、グランジ、フクロトジ、ロシアンモンキー、げんき~ず・元気たつや、LLR・伊藤、ですよ。、オバアチャン・水牛。さらに、はりけ~んず・新井も応援に駆け付けました。

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18時からのイベントのMCを務めるのは、相方の堀内とアームストロング・安村。
安村からの「37歳独身男性が、三原から東京まで歩いてくるんですよ」との紹介を「くくく……」と笑いながら聞いていた堀内。「Twitterとかご覧になった方も(お客さんの中には)いると思いますけど、意味わかんないでしょ? ただ、チャレンジスピリットはすごいんですよ」と客席に話しかけます。

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これまでも徒歩で、さまざまな挑戦を行なって来た竹永。24時間かけて高円寺から歩いて高尾山まで行って、山を登って降りてきたり、『24時間テレビ』の前説が終わってすぐさまリュックを背負って24時間かけて栃木県の日光市まで歩いたり……。ガリットチュウ、ポテト少年団と長年開催しているユニットライブ『コンガリポテト』内でも、成田空港から渋谷・ヨシモト∞ホールまで歩くというチャレンジを行なったそうですが、堀内曰く「15分の出番で、スベって台無しになった」そうです。
無謀なチャレンジを振り返り、「限度がないというかね。日光のときは、ツイキャスで配信してたんですけど、歩道がないトラックがガンガン通る道を歩いてるから何言ってるんだかわかんなくて。しかも、6人しか観てなかったんですよ(笑)」と説明する安村。ただ、自ら「歩く」と言ったのは最初のチャレンジのみで、あとは誰かからけしかけられて歩いているらしく、今回もガリットチュウ・福島の一言からチャレンジするに至ったようです。

MCの2人を残して客席に着く出演者。まず、竹永がどの辺を歩いているかを見てみようと、スクリーンに映し出したTwitterで確認したところ、世田谷区上馬あたりを歩いてるようです。

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が、800km以上を歩いていよいよゴールしようとしているにも関わらず、リツイートしているのはただ1人だけ。ほかのツイートを見ても律儀にリツイートしているのは、ハブとポテト少年団・中谷のみという由々しき事態に、自分のことは棚に上げて「リツイートしなさいよ! 皆さんもなぜしないの?」と笑いながら、芸人だけでなくお客さんにも詰め寄る安村です。

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道中の様子をYoutubeにアップしていたのですが、ボンの「4回目の動画がヤバい」というタレコミから観てみることに。すると、中島みゆきさんの『ファイト』を歌いながら涙を流す竹永の姿が……。本人は辛くて泣いているであろうに、なぜか爆笑する一同を観ながら「舞台から観てると、純粋に応援してる人と小馬鹿にしてる人とに分かれているぞ!」と指摘する掘内に、ギンナナ・金成が「だって、すごいことやってるだもん! 勝手に!」と大笑いしながら返しました。

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到着にもう少し時間がかかりそうだということで、今回のチャレンジを前に、竹永自らがよしもとの著名な先輩や後輩のメッセージをもらいに行った動画を流すことに。オリエンタルラジオから始まり、COWCOW、パンクブーブー、品川庄司・庄司、キングコング、『24時間テレビ』で見事に完走した同期の森三中・大島。さらに一度も喋ったことのないジャルジャルに突撃。困惑している2人から曖昧な応援メッセージをもらいます。

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面識のほとんどないというチュートリアル・徳井にも突撃するも、「やめといたら? しんどいで」と冷たく言われてしまう始末。最後に千原ジュニアのVTRが流されると、芸人たちから「うわー!」「(ぐいぐい行く竹永が)怖いー!」「観てるこっちがヒヤヒヤする!」との声があがりました。ちなみに、徳井はこの突撃から彼の挑戦を気にかけていたようで、箱根あたりに到着した際、バイクで駆け付け、広島カープのユニフォームをプレゼントしてくれたそう。あまりの男前ぶりに、出演者たちは「徳井さんの株、どんどん上がるわぁ~!」と感心しきりです。

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竹永が孤独と戦いながら徒歩で東京を目指している最中、『アメトーーク!』では「ウォーキング芸人」の放送が。「アンケートの答え、びっしり書いてたのに……いちばん歩いている人が出られないなんて」と嘆く安村でした。

「神戸まで誰とも喋ってなかったから、(会いに行ったら)野犬みたいな目をしていた」と笑いを誘った堀内。そこで、『REDリターンズ』のたすきを手渡したそうですが、竹永自身は未だにどういう映画がわかっていないそう。各地の“住みます”芸人からキーワードと赤いアイテムをもらい、どんな映画なのかを予想し、公開日である11月30日に鑑賞する予定だそうです。

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終盤は『竹永解体新書』メンバーが舞台へ。ちなみに、こちらはイベントタイトルで、ポテト少年団・菊地曰く「こんがらがって全くほどけない竹永の思考を探るイベント」なんだとか。今回のチャレンジをけしかけた福島もこのメンバーですが、歩き始める前日に電話して「絶望と希望とどっちがいまあるの?」と訊いたところ、「絶望に決まってるでしょ!」と絶叫されたそうです。
東京を離れて広島に帰省する前日にはカレーパーティを行なったそうですが、行ったのはハブと安村、そして遅れて駆け付けたポテト少年団・内藤のみ。「いや、誘いが急なんだよ。ギョウザパーティやるって連絡来たときも、120個つくってほとんど来なかったんでしょう?」と言う菊地に、「足りないのが嫌なんですって」と安村。料理は非常に美味しいそうですが、ガリットチュウ・熊谷からは「金取るんだよ!」というクレームも飛び出しました。

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19時32分頃、竹永によって配信されたツイキャスは、20人が鑑賞中。また、『解体新書』メンバー曰くの「“今日、ボクちんは……”というとことまで一気にスクロールしていい」という長〜いブログを道中でも毎日欠かさず更新していることに、先ほどまで笑っていた金成も「どんなに疲れてても更新してんの? すごいじゃん!」と感心していました。

ここで、花束を持ったカラテカ・入江、くまだまさし、すずらん・しげが登場。「アーイエ、オーイエ、オレ、イリエ~!」という自己紹介ギャグは引っ越しのバイトをしていたときに、移動中のワゴン車の中で「自己紹介で使えるものがない」と入江が呟いたところ、「ノリでいいんじゃないですか? アーイエーとか」と言った竹永の言葉からできたものなんだそう。ちなみに、竹永の「どんどんどん、どんどんどん、どんどんどんどんどん、ど~も~!」もこのときに生まれたそうで、「井の頭街道沿いで生まれたんだよね」と自信たっぷりに話す入江。も、菊地に「それ、間違いなく甲州街道だね」と冷静にツッコまれていました。

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もうすぐ到着するということで、同期も全員、舞台へ上がり、待機。ゴールする竹永をどう迎えるかを熱心に議論し始めます。マジメに迎えようという者、芸人らしく笑えるような迎え方をしようという者……さまざまな提案が出されるなか、結局、舞台の中央で迎える堀内に竹永が近付いてきたときに、「折り返し! 折り返し!」とコールすることに決定。

19時49分頃、新宿・ルミネtheよしもと付近に到着。その様子を見ながら、同期のPOISON GIRL BAND・阿部は「これ、泣いちゃうなぁ」とつぶやいていました。

それから待つこと数十分。20時過ぎにいよいよゴール! 扉を開けて入ってきた途端、顔を覆って泣き崩れる竹永を、全員が大きな拍手で迎えます。

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なんとか体勢を建て直し、進み始めた竹永が堀内に近付いた途端、お約束通り「折り返し!」コールが。泣いていても、そこは芸人。言葉に乗っかって折り返そうとしたところ、堀内が「もういいよ!」とひしと抱きしめ、再びゴールを祝いました。

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涙で言葉が出ない竹永。「何? 何か言いたいことは?」とうながされ、ようやく口を開きます。

「俺、俺……うちから歩いてきたんすよぉ!」

あまりに普通すぎるコメントに、会場が大爆笑となりました。

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20時30分からのイベントでは、堀内&菊地によるMCのもと、ほぼ同じメンバーで竹永の旅を振り返ることになりました。

まず、カートで押していた荷物の中身を見てみることに。
大きめのスポーツバッグを背負って三原を出発したもののあまりに重すぎて背負えなくなり、三原市内ですぐさまカートを購入。しかし、デイリーユースの簡易的なものなので(おそらく押すのではなく、引いて使うタイプのもの)、滑らかに進まず、さらには持ち手の部分が低いため、腰には負担が。ホームセンターでパイプを購入し、持ち手を押しやすい位置まで上げたとはいえ、腰への負担もほとんど軽減されなかったようで、「三原で、自ら枷つくったんじゃん!」(菊地)「最初の買いもん、間違ってるやんか」(ボン)と嘆きます。

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マンガ喫茶もしくはテントを張ってフクロトジ・山口に借りた寝袋の中で睡眠を取ったそうですが、「野犬が来るんじゃないかっていうのが、いちばん怖かった」と静かに語る竹永。「それで、自分もそういう目になったんだね……」とつぶやく菊地です。さらに、舞台の床を指差しながら「こんなに平らなところがない!」と感動を露にすると、金成が「今日ベッドで寝たら死んじゃうんじゃないか」と心配そうにつぶやいていました。

靴底の磨り減り具合を確認するために、新品のスニーカーを履いて出発したことがさらに仇となり、足が豆だらけに。結局、スリッパ→パチもんのクロックスと代えながら、旅を続けてきました。お土産と称して、いろんなものを配り出す竹永。初代スリッパは男性のお客さんへ、山中で拾ったという雑誌はアホマイルド・坂本へ……など、全員が「いらねーよ!」と眉をしかめるアイテムばかりがプレゼントされるなか、目玉の熱田神社のお守りは堀内がゲットしました。

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出発当初の所持金は12万円だったそうですが、切り詰めながら残ったお金は2万円。道中、カナリア・ボンが大阪でお兄さんがハンバーグ屋さん5店のうち国道にある1店で、何を食べてもタダにしてくれるようにお願いしてくれていたにも関わらず、難波店へ行ってしまった竹永。「ずっとカップ麺かコンビニのおにぎりしか食ってなかったから、その日が楽しみで。大阪は(よしもとから)ホテルも用意してもらえていたし、やったー!という気持ちでお店に行った」そうなのですが、もちろんそのお店には話が通っておらず、2600円を請求されてしまったそう。もちろん、ボンへ罵詈雑言が浴びせられたことは言うまでもありません。
「でも、俺も悪かった。ケータイを見たら、“何時頃に行くか、決まったら教えて”ってメールくれてたのに返事し忘れてた」と落ち込む竹永に、金成は「話が通ってなくても、その場で電話すればよかったじゃん! そうしたら、タダにしてもらえたかもしれないのに」と最もな意見を述べます。
ところがこの話、これでは終わらず。一連の出来事をボンから聞いたタケトが、「それなら竹永にカンパしてあげるよ。5000円、口座に振り込んであげて」と渡してくれたお金で、ボンがパチンコに行ったことが判明。非難の声が一段と大きくなるなか、「でも、結局2万円買ったから、1万円振り込みました! 倍になったからいいでしょ」と必死で釈明するボン。も、全員「竹永のお金で勝ったんだから、全部、竹永に振り込むべきだよ」と納得がいかない様子でした。

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最初の頃は「毎日泣いていた」という竹永。「だって、足がむちゃむちゃ痛いし、また明日も歩くのかと思うと辛くて!」と絶叫します。「じゃあ、そういう自分との戦いを、どうやって乗り越えられたの?」と訊くナベに、竹永は滔々と語り始めました。
「心の支えはTwitterやブログの応援コメント。最初のほうは行けるところまで行こうと思って、夜中も歩いてた。でも、それだと続かないから、日の入りから日の出までって決めて、朝4時くらいから歩いて。アプリを見ながらこの辺まで行こうと決めて、“あの鉄塔まで行ったら、ケータイを見よう”って。で、そこまで行ったら、“ここまで歩けたけど、信号まで行ってから見よう”って少しずつ距離を伸ばして頑張って、ケータイを開いてコメントが水牛だけだったときは“ふざけんな!”って思ったよ」(竹永)
「いやぁ、勝手に感動してまして!」と恐縮する水牛に、「いやぁ、ありがたいんだよ? ありがたいんだけど、水牛かよって!」と吐き出すと、笑い声が起こりました。

ここで、みんなが疑問に思っていた「ブログによく出てくる言葉“ノーフューチャー”って、あれ何? あと“ザメノミクス”って何?」と訊ねる金成。竹永曰く、“ノーフューチャー”は「未来はもちろん、過去も自分の頭の中で想像上でつくりあげたものにしか過ぎない。未来をよくするためには、いまを頑張らなければいけない」ということなんだとか。「要するに、林先生の“いまでしょ”と同じようなこと?」と、菊地が簡潔にまとめます。“ザメノミクス”は悟りのようなものだと言い出し、なぜかギンナナ・キクチのみが理解を示していました。

イベント中盤には、『REDリターンズ』のキーワードを告げるべく、東京都“住みます”芸人のLLRが登場。これまで兵庫県、大阪府、愛知県の“住みます”芸人からキーワードと赤いアイテムを受け取って来たそうですが、今回2人から与えられたのは東京タワーのかぶり物と“ものすごいキスシーンがあります”というキーワード。
「予告編観たけど、面白そうだよ!」と堀内が煽るも、無事到着した安心から疲労を感じ始めたのか、竹永は「へぇ〜本当」と目をとろんとさせながら返すのが精一杯でした。

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「芸人としての道を歩き続ける上で、1回、実家に戻って、自分の2本の足だけで上京したから、生まれ変わったつもりで0からもう一度、芸人をやり直そうと思います。だから、今年から芸歴1年目に戻って……」と語る竹永は、堀内から「もう15年やってるよ」と冷静にツッコまれ、「歩いたからってリセットされないのか」とぼやきます。
いつもはしつこいくらい、自分の持ちギャグや挨拶ギャグをやってしまう竹永ですが、いろんなものが削ぎ落とされたのか、この日はボケもツッコミも至ってシンプル。出演者からのリクエストを受けて、ようやくおなじみの挨拶ギャグも椅子で転けるというパフォーマンスを披露しました。

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「本当になんの意味もない、僕のわがままで勝手に始めたことなのに、集まっていただいてありがとうございます」と、仲間とお客さんに頭を下げた竹永。「ただ歩いただけで、こんなにたくさんのみなさんに応援していただいた。それだけで本当に十分です。これで心が整えられたかはわからないけど、本当にありがとうございました!」と感謝を述べ、「ばいばい、ばいばばーい!」と自らのギャグをやりながら舞台を去っていきます。そんな相方を「今日だけは、ブログにコメントしてあげてください!」と優しく気遣った堀内でした。

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なお、今回の全行程と歩行距離につきましては、ブログ『コンマニセンチ竹永の「ブログもトコトン!」(http://comma-takenaga.laff.jp/)』をご覧ください。


●Youtube
「コンマニセンチの今日も全力!」
http://www.youtube.com/user/commanicenti


●REDリターンズ
http://www.disney-studio.jp/movies/red/


【コンマニセンチ】

2013年10月 4日 (金)

少年少女の「60分OL」

9月27日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて『少年少女の「60分OL」』が開催されました。

超若手の頃からコントに定評のある少年少女。彼女たちの代表的なコント「OLコント」は、『レッドカーペット』などのネタ番組でご覧になったことのある方も多いと思います。そんな十八番的コントを、60分間やってしまおうという超チャレンジ的イベントがこちら。1期先輩であるゆったり感・江崎の提案により、開催へと至ったそうです。

“坂口”“阿部ちゃん”と呼び合う仲良しOL2人組が主人公のコントですが、その設定は変わらぬまま、ストーリーは展開しています。

外回りから帰社した“阿部ちゃん”。終業時刻を過ぎているため、自宅へ帰ろうとしたものの、お茶組担当の“坂口”に呼び止められます。なんでも、時刻指定してある宅急便を待っているという“坂口”。「一人で待つのは嫌だ」と懇願され、“阿部ちゃん”も一緒に待つことに。

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荷物の到着を待つ間、彼女たちは三色だんごを賭けてOLクイズを出し合ったり、休日を利用して出かけたドラマのロケ地巡りを振り返ったりするのですが、彼女たちのセレクトするネタ全てが独特!

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「明日の土曜日も、ロケ地巡りに行こ」(阿部ちゃん)」「ダメ。スタジオパーク観たいから。明日のゲストは浅田美代子だよ」(坂口)など、そう来たか!と思わず唸ってしまう語彙やセンスのセレクトに、ついついニヤニヤしてしまうのです(ちなみに、坂口のTwitterによると、9月30日の『スタジオパークからこんにちは』のゲストは、本当に浅田美代子さんだったそうです!)。

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天真爛漫に戯れていた2人ですが、荷物の到着と同時に、事態は思わぬ展開へ――。
ぬれぎぬを着せられ、刑務所に入れられてしまった“阿部ちゃん”を見舞うべく、現れた“坂口”。離ればなれになり、哀しさが漂う展開が続く……のかと思えば、ここでも2人の、特に“坂口”のおふざけぶりは変わらず。ガラスに見立てたビニールに顔を押し付けて笑わせようとする坂口に、阿部は表情を崩しながらもなんとか耐えるなど、舞台らしい遊びも光りました。

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女子らしさはありつつも、ありがちな女子らしさに溺れない少年少女のコント。時には少年のような無邪気さも見せつつ、60分の中には興味を駆り立てる幅のある演技力や、不条理さが芯にありながらもベッタベタな展開をさらりと入れる構成力などが凝縮。彼女たちのコント力を、まざまざと見せつけられたあっという間の60分でした。

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エンディングに現れた2人は驚きながら、「あ、22時30分。60分ピッタリ!」とコメント。「つくったときは、45分しかなかったんだけどね」(坂口)「うん。だいぶ引っ張ったね」(阿部)と冷静に呟くなど相変わらずのローテンションではありますが、かなり楽しんだ様子です。

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「次があるかはわかりませんが……」(阿部)「4年後に1回やるかもね」(坂口)と消極なコメントを残しつつイベントは終了しましたが、また近々観られることを願っています!

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【少年少女】

『「菊地家結婚披露パーティー」と題したお笑いライブ』

10月1日(火) ヨシモト∞ホールで『「菊地家結婚披露パーティー」と題したお笑いライブ』が行われました。ロシアンモンキー・川口、マキシマムパーパーサム・長澤と、東京NSC6期生が結婚するたびに行なわれる「めでたいお笑いライブ」。今回の主役はチーモンチョーチュウ・菊地。ロシアンモンキーの司会のもと、相方の白井、アームストロング、グランジ・五明&大、ピクニック、マキシマムパーパーサム、LLR、ミルククラウン竹内、ライス、かたつむり、少年少女が集結し、お笑いづくしで結婚を祝いました。

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タキシードに身を包んだ新郎・菊池の登場に拍手喝采! …のはずが、実は菊地は3年前に結婚&2児のパパでありながら、先日までそれを発表していなかったため、芸人たちから「騙したなー!」「土下座しろー!」と大ブーイングが!? 仲間の怒りも御もっとも、菊地は「みなさまにご報告することができず、結果、結婚したことを隠していたこととなり、すみませんでした」と謝罪し、土下座を。菊地の誠意はしっかりと伝わり、司会の「菊地を許してくれるなら、みなさん拍手を!」の声に応えて会場から大きな祝福の拍手が。すると、会場にミュージックが流れ出し、菊地は土下座からのブレイクダンスを披露。会場は大いに沸きます!


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お互いすっきりしたところで、司会がパーティーを進行しようとすると、突然、少年少女・阿部が立ち上がり、「ちょっと待ってよ!3年前って私と付き合ってた時期とかぶってるじゃない」と衝撃の告白。菊地は、全く身に覚えはないものの、再び土下座。…からのブレイクダンスを披露します。その場も収まり、司会がパーティーを進行しようとすると、今度は、少年少女・坂口が「私も付き合ってた!今年の正月は、2人で海外旅行に行ったのに!」と激白。またもや芸人たちから責められた菊地は、やはり全く身に覚えはないものの、再び土下座。…からのブレイクダンスを披露。ドヤ顔でポーズを決めます。すると、今度はそのドヤ顔が気にいらないと、芸人たちから大ブーイングが。収集がつかない中、ついに相方の白井の怒りが爆発。「菊地のパーティーなんだよ!みんなちゃんとやってよ!」と甲高い声で叫びます。すると、かたつむり・林が、「みんなが盛り上がってるのに、空気止めてんのはお前だろ!!」と、白井の頭をグーで思いっきりバチコーン! 相方の晴れの席で、散々な目に合う白井なのでした。

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続いては、同期のマキシマムパーパーサムからのお祝いの言葉と、オロナミンCでの乾杯を。ところが、長澤のオロナミンCの蓋がなかなか開かず力を込めたところ、蓋と一緒に長澤の帽子も吹っ飛んでしまい頭が丸出しに。おなじみ、つよしの「ハゲとるやないか!」のツッコミが響き渡ります。気を取り直して、お祝いの言葉を続ける中、何かジリジリという音が。なんと、照明で長澤の頭が焦げていたのです。何度仕切り直しても頭が焦げてしまうので、お祝いの言葉はやめて、とりあえず乾杯! お客さんも一緒に、会場全員で乾杯しました。

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そして、いよいよケーキ入刀。アームストロング・安村が、“ソーラン節でエア車庫入れ”ならぬ、“ソーラン節でケーキ運び”をするのですが、何度切り返しても定位置に上手く止めることができず、結局、ケーキを持ち帰ってしまいます。4度目の挑戦で何とか成功し、菊地は、新婦の代わりにロシアンモンキー・川口とともに、ケーキ入刀を。ところが、川口が一人で入刀し、さらに1/4を食べ、逃走してしまいます。そこで、場を落ちつけるため、しばし歓談の時間に。アームストロング・栗山を中心に、「なぜ地球は青いのか?」というテーマにそって歓談を。ところが制限時間内にうまく答えをまとめることができず、栗山が頭をかくと帽子が脱げてしまいます。すると、つよしの「お前、ハゲかけとるやないか!」のツッコミが。続いて、ロシアンモンキー・中須も帽子を脱ぎ、「お前もハゲかけとるやないか!」。さらに、長澤も帽子を脱ぎ、「ホンマにハゲとるやないか!」と、つよしの3段ツッコミが炸裂しました。

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続いて、グランジ・五明が、新郎のための出しものとしてピンネタを披露。ところが、“ピンネタ”という言葉に、ピン芸人のピクニックの逆鱗に触れ、「ピン芸人なめんなよ!」と怒りが爆発。「完コピしてやる!」と、五明のネタを再現します。それを見た五明は、中途半端な気持ちでピンネタをやったことを謝罪し、ピクニックと和解の握手を。ところが、「このネタあげる」という五明の言葉に、ピクニックの怒りが再燃し乱闘に。芸人たちが止めに入り、ひとしきり騒いだ後、全員で倒れるという団体芸で締めました。そんな中、ひとりだけ参加しなかった白井に、再びふつふつと怒りが。「菊地のパーティーなんだよ!真面目にやってよー」と甲高い声で叫びます。すると、林が、白井の頭をバチコーン! また散々な目に合う白井なのでした。

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そして、菊地からのリクエストにより、ミルククラウン・竹内が黒夢の曲を披露。上半身裸で、客席も巻き込んで、大いに盛り上げます。結局、3回も同じ曲を歌い、最後はブレイクダンスでクビをグキッとひねって強制退場することに。続いては、恒例となったLLRのパンスト綱引き。福田と伊藤が頭に被ったパンストで綱引きをし、伊藤が勝てば家族は幸せになれるのです。激戦の末、見事、伊藤が勝利しました。ところが、突然の銃撃により伊藤が撃たれてしまいます。福田が、傷ついた伊藤を盾になってかばうものの、なぜか伊藤ばかりが撃たれます。グランジ・大、かたつむりらも銃弾に立ち向かいますが撃沈。そこで、ライス・田所が、「オレが回し蹴りで跳ね返してやる!」とステージに。みんなで盛り上がる中、またまた白井が「全然面白くないよー」と叫び、林が頭をバチコーン! またまた散々な目に合う白井なのでした。

 

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最後は、白井からのお祝いの手紙を。高校での出会いから、コンビ結成、そして今日に至るまでの思い出を綴った感動の手紙…になるはずが、あまりにも事細かに書き連ねているため、全く話が進まず、芸人たちから「長いよ!」とツッコミが。なんと34枚ににもおよぶ一大巨編だったのです。そこで中略して本題に。本当は大学に行くはずだった菊地が、白井とNSCに通うため、入試の答案用紙を全部白紙で出したというコンビ誕生秘話、そして「今年のTHE MANZAI、優勝しようね」という言葉で締めくくります。会場が感動に包まれる中、またしても林が白井の元に。しかし、今回はバチコーン!ではなく、「チーモンチョーチュウ、今年、ひょっとしたらひょっとするんじゃねぇか」と賞賛を送ったのでした。

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そして締めは、菊地の挨拶。「土下座から始まりましたが、同期、後輩のみんなに支えられ、すばらしい会になりました。これからも末長くおつきあい、宜しくお願いします」との感謝の言葉で幕を下ろしたのでした。


チーモンチョーチュウの動画はこちら:http://ynn.jp/u/471/

【チーモンチョーチュウ】【ロシアンモンキー】【アームストロング】【グランジ】【ピクニック】【マキシマムパーパーサム】【LLR】【ミルククラウン竹内】【ライス】【かたつむり】【少年少女】

2013年10月 1日 (火)

道頓堀ZAZAよしもとライブ『アイドルエキスポ!』

9月より始まった吉本興業の新機軸「道頓堀ZAZAよしもとライブ」。これはお笑いのみならず、さまざまなジャンルとのコラボレーションを通じて、道頓堀ZAZAから新たなエンタメを発信していこうという試みで、『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』という芝居や、弁護士を招いて業界の裏側を知るトークイベント『'し'曰く』、ニコニコ動画の生配信も並行してのイベント『ヤナギブソンの撃鉄!~やりたいようにやらせてもらってま~』などを開催しています。

そして9月29日には“未来のアイドルを発掘”をコンセプトにしたイベント、その名も『アイドルエキスポ!』を開催。MCをガリガリガリクソンとイベントプロデューサー・高瀬が務め、SKETCH、キャラメル☆リボン、Mary Angel、くりかまきのステージをお届けしました。

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トップバッターは関西発のダンスボーカルユニットSKETCH。パワフルな歌とダンスで会場の熱気を煽ります。自己紹介の後は『dokidoki』、新曲『雨のち晴』など全4曲を全速力で駆け抜け、美乃吏さんのネックレスがはじけ飛ぶほどの熱いステージを展開しました。

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ライブの後はMCの二人とトークを。メンバーに事前アンケートをとったとのことで、その回答が紹介されました。「好きなタイプは?」という質問には、「最近、太っている人に魅力を感じる」という美乃吏さん。「これは近いところにいるんじゃないか!?」とガリガリガリクソンが身を乗り出しましたが、「太っている人に魅力を感じますが、ごめんなさい」ときっぱり断っていました。続いて、「最近、はまっていることは?」というアンケートに「MCMやTommyを集めること」と答えた梨菜さん。ブランド物集めにはまっているそうです。また、好きな男性のタイプは「何でもわがままを聞いてくれる人。石油王みたいな人」。その答えにガリガリガリクソンが「サイテーやな」と一刀両断。そんなガリガリガリクソンの印象については、「ヘタレ、男らしくない」と梨奈さんも負けていませんでした。菜月さんが最近は待っているものは「アディダス」だそうです。今日の衣裳はNIKEでしたが、私服はアディダスとのこと。また、フラフープにもはまっているそうで、エア・フラフープを披露してもらいました。

二番手はまさにご当地アイドル、“ナニワの三人娘”ことキャラメル☆リボンです。新曲『スタートリボン』『約束の場所』など全4曲を披露。ピンクがあまねさん、イエローがあおいさん、水色がせいなさんとイメージカラーも明瞭な、アイドルの王道をゆくキュートなステージで魅せました。

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続いてのトークでは、まずはせいなさんが「自慢できること」ということで松山千春さんのモノマネで『大空と大地の中で』を披露、場内爆笑でした。そしてせいなさんの好きな男性のタイプを。「優しくて面白くてしっかりはしてるけど抜けているところもあり、自分が馬鹿なことをしていたら一緒になってくれる人。好きって毎日言ってくれる人。守ってくれる人」だそうです。それを受けて「“負けないこと、投げ出さないこと”みたいですね」とガリガリガリクソン。続けてあおいさんも「自慢できること」で福山雅治さんのモノマネで『はつ恋』の一節を披露しました。また、あまねさんは、最近はまっていることには「組体操」を挙げ、特技については「いつでもゲップができること」。「一応、アイドルなので皆さん、目を閉じて聞いてください」と念を押しつつ、舞台上でゲップを連発。ステージもトークも下町のアイドルよろしく、にぎやかな3人でした。

続いてはダンス&ボーカルユニットのMary Angelが登場。会場が一体となっての振付も見ものの、『ナナイロ』『Like an Ange』など、こちらも全4曲。ハイクオリティなダンスと元気いっぱいのパフォーマンスでイベントを盛り上げました。

ライブ後のトークでは、Yu-kaさんがRisaの寝相が悪いことを不満に思っていると暴露。朝も起こしてあげても切れられるそうです。そんなRisaさんが最近はまっていることは「料理」。「ナスを半分に切ったり、ご飯の上にイクラを乗せたり」とRisaさん。「それ、料理って言えんの!?」とガリガリガリクソンのツッコミがあったことは言うまでもありません。

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そして『アイドルエキスポ』の大ラスを飾ったのは、東京を拠点に活躍中のアイドルDJユニットのくりかまきです。エレクトロポップアレンジの『My Sweet Darlin'』『森のくまさん』と誰もが知る楽曲で会場を盛り上げます。ほかに、デビューシングル『アナログマガール』など全4曲を披露し、最後までテンションが上がりっぱなしのライブを展開しました。

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ライブ後のトークでは、くりかさんの「最近はまっていること」について。「ロックを聴くこと」だそうで、「『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013』に出させてもらったこともあって、最近はMY FIRST STORYさんとか、ONE OK ROCKさんとかずっと聴いてます!」。また、まきさんへの不満は、「わざと寂しいとか、好きとか、めっちゃ言わせたがること」。一方のまきさんは「もっと好きとか言ってほしいもん!」。まきさんはまきさんで、くりかさんからの返事がないことが不満とのこと。それではせっかくなのでと、お互いに言いたいことを言うことに。「まきちゃん、いつもありがとう。めっちゃ好きやで!」(くりか)「くりちゃんがいないと今の私はおらへんと思うし、これからもよろしくお願いします! 大好きです!」(まき)と、改めてコンビの結束を深めたのでした。

なお、キャラメル☆リボンとくりかまきには、「もし、ソロでめっちゃ売れるとなったら、メンバーを差し置いてソロデビューするか?」という質問を舞台上で投げかけました。それぞれ目を閉じて、「する」と思う人は挙手するという方法で、その心の内を訪ねると…。キャラメル☆リボンはあまねさんが挙手、くりかまきはふたりとも挙手せずという結果になりました。

最後は、SKETCH、くりかまきの赤チームと、キャラメル☆リボン、Mary Angelの青チームに別れてゲーム対決が行われました。1つ目は常識クイズバトル。文字通り、どれだけ社会常識を備えているかをクイズ形式で対決しました。1問目は「糠に釘の意味を答えよ」。まるで大喜利のような珍回答が飛び出す中、とどめを刺したのはSKETCHの梨菜さんで、答えは「くぎのあさづけ」。2問目は「国民の三大義務を答えよ」。中には正解者がいるものの、好き放題に答えるメンバーたち。ですが、やはりここでもとどめを刺したのはSKETCHの梨菜さんで、答えは「武器を持たない。戦争をしない。でもお金を稼ぐ」で、お客さんも含め、みんなから「重い!重い!」とツッコまれていました。また、「水曜日を英語で書きなさい」という問題でも、「ウェンツDAY」と梨菜さん。ですが、この対決はりなさん含める赤チームが勝ちました。

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続いての対決はイラスト対決。お題に沿ったイラストをチームのメンバーが順に描き、一人がそれを当てるというルールです。青チームはあまねさんが回答者に。お題は「動物園」。まずは、YU-KAさんがキリンの絵を描いたのですが、あまねさんは一発で当てました。続いて赤チームのお題は「結婚式」。梨菜さんからイラストを描き、回答者の美乃吏さんもまた、見事ご命中。結果、ドローとなりました。

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最後はジェスチャーゲーム。一歩リードしているのは赤チームで、ここで青チームは逆転なるか?と期待したのですが、赤チームは次々と当てていき8点を獲得。一方青チームは4点と振るわず、総合でも赤13、青7と赤チームが勝ちました。

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開演前には、このゲームコーナーの結果を予想するアンケートもあり、「赤、ドロー、赤」と予想したお客さんはなんとゼロ。予想者にはメンバー全員との記念撮影というプレゼントもあったのですが幻に終わりました。なお、勝った赤チームにはガリガリガリクソンからのプレゼントが贈呈されましたが、これが実際にバイクに乗る時に着ていたというつなぎ。それを知った赤チームのメンバーたちは後ずさりし、まさかの受け取り拒否! 「泣く泣く手放すことにしたのに~」と嘆くガリガリガリクソンに優しい手を差し伸べたのはお客さんで、このつなぎは無事、お客さんの手元に渡りました。


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約2時間半にわたって行われた道頓堀ZAZAよしもとライブ『アイドルエキスポ!』。アイドルたちのキュートでパワフルなステージはもちろん、トークやゲームコーナーでは知られざる“天然”や素のかわいらしさが垣間見れたイベントとなりました。次回の開催が決まりましたら、ぜひ遊びに来てください!

ガリガリガリクソンの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/1031/

【ガリガリガリクソン】

2013年9月27日 (金)

又吉直樹『東京百景』発売記念トークイベント~雪駄で長時間歩くと足の裏が異常に熱い~

9月22日(日)、東京・B&Bにて『又吉直樹「東京百景」発売記念トークイベント~雪駄で長時間歩くと足の裏が異常に熱い~』が開催されました。

こちらは、又吉の新著『東京百景』の発売を記念して行われたもの。発売前日の8月27日(火)には、東京・三省堂書店 神保町本店にて同じくトークライブを行った又吉。そのときのゲストは作家・西加奈子さんだったのですが、今回、聞き手を務めるのは、仲のいい後輩であるパンサー・向井慧。「聞き手が違い過ぎる!」と恐縮しきりです。

P1220838 又吉は「僕にとっては西VS向井」とあおりながらも、「向井は仲のいい後輩で、いまは一緒に住んでいる。やから、いろいろわかってくれてると思うんですけど、僕が貸した本をいつも読んでない感じがするから、読まざるを得ない状況に追い込んでやろうと思った」と、聞き手に選んだ理由を。「又吉さんのお客さんって濃いイメージ。僕ぐらいのポップさでは立ち振る舞えない」と怯える向井に、「お客さん、みなさん心が広いから大丈夫や」と優しく声をかけました。

同著を読んだ向井は「又吉さん、生きづらそうですよね。敏感すぎるというか、自意識が強すぎて、なかなか大変だろうなと思いました」と感想を述べながら、「自分の自意識に気付いたタイミングってどういうところだったんですか?」と質問。それに対して、しばし考えた又吉は「自意識なんてこと、知らんかったけど……保育所の最後に書く作文ってあるやん。その文末が全部“~恥ずかしかったです”で。それでウケたけど、そのときに初めて“恥ずかしいっていう言葉は頻繁に使うものじゃないんやな”と知った」と返答します。
「そんな小さいときから?」と驚く向井。又吉が「ここにおる方々も応援してくれてるんでしょうけど、中には(僕を)嫌いな人も混ざってるんやないかなって。嫌いすぎて、来てるパターンもあると思うし、肯定的に浮かれてると“こいつ、浮かれてんなぁ”と思われてる可能性もあるやろうし」と自虐的に語ると、会場は大きな笑い声で包まれました。

「又吉さんと仲がいいって言うと、意外に思われることが多いんですよ」という向井。「僕、明るくてふわっとしたお兄さんだと思われがちなんです。けど、又吉さんだけは最初から“心の中、ぐちゃぐちゃやな”って言ってくれた。僕、そういうところを隠してたつもりだったんですけど、どういうところでわかったんですか?」と赤裸々に訊ねると、「向井を観たときに『人間失格』の(主人公である)大庭葉蔵が入ってきた、と思った。現代にもこういうヤツがおるんやと思って興味を持って誘った」と返答する又吉。さらには、「1人で下向いて絶望してる後輩に、大丈夫やでっていう(優しく声をかけるような)スタンス。ナマイキで言うこと聞かへん。周りに虐げられているようなヤツばかりと仲がいいねんけど、周りには男前ばっかりを集めてると思われがち」と嘆きます。

P1220861 その後も先回りして、恥ずかしい状況に陥った際の不安ばかりを考えている又吉に、「それでも芸人になっているのが不思議というか。本の中に出てくるNSCの話も、普通ああは考えないですよね?」と向井。「自分の中にないことを、ある振りがするのが嫌だ」という又吉は、ナルシストだと言われる相方・綾部について持論を展開し始めます。
「あいつはたしかに美意識は高いけど、公の場や雑誌の取材で自前の化粧ポーチ出すんですよ。そんなん、ナルシストじゃない。だって、“化粧水使ってるんですよね”とか話してるインタビュー読んで、“綾部さん、素敵!”って思う女子なんかおらんやん。ほんまにカッコ付けたいんやったら、“化粧水なんてつけたことありません”とか自らを演出してしまうはず。やから、綾部は9割ナルシストの天然やと思ってる」(又吉)
的確な考察に、会場が爆笑となったのは言うまでもありません。

『マンスリーよしもとPLUS』連載時、テキストのテーマとなる場所の風景も自ら撮影していた又吉ですが、文章と違い、「写真はいろいろと考えてしまう」と吐露。
「写真って怖いですよね。だいぶ慣れたけど、向井はほんまにすごいと思う。うちの相方はシャッター切るたびに違うポーズするけど、それは旧ナルシストやから。向井は仕事でカワイイ顔ができるやん。観た男性の中にぶりっ子って思う人がいることがわかった上で、カワイイ顔をしてるやん」と鋭く指摘し、「営業妨害です!(笑)」とツッコまれます。自らを表現が乏しいと言い切る又吉は、すべてのポーズをピースサインとガッツポーズで乗り切っているそうです。

P1220847 「みなさんが思っている又吉さんと、僕らが知っている又吉さんはちょっと違う気がする」と切り出した向井。同著にも書かれている“魂を吸う”エピソードについて触れながら、「ああいうところをもっとテレビで見せてほしい」とお願いします。
「確かに最近、変なことをやるたびに、(同じく同居人であるジューシーズ・)児玉と向井から“テレビでやれよ!”とツッコまれてるなぁ」とつぶやきながらも、「40歳まで待ってくれ。いまは無理やって」と逆に懇願する又吉。
また、「又吉さんって怒ってるイメージがないと思うんですけど、『東京百景』の中には(そういう感情が見えるような)言葉が強めの文章もあった」と指摘されると、「100書く上で、そういうのを書かへんのはウソやなと。(ムカついた話は)テレビで面白い人が話せば面白いけど、僕は基本せんとこうと思ってるんですよ。書くことは(購入するなど)いろんな審査をくぐり抜けてたどり着くものやけど、テレビは誰でも観られるもんやから」と見解。「最近怒ったことは?」と訊かれて話し出した又吉によるエピソードは、ムカつく方向が人とはまったく違った自意識に溢れたものでした。

P1220842 イベント終盤には、又吉の中学時代からの親友で、現在「アボカドランドリ」というトリオで活動している難波麻人さんも出演しました。

P1220873 付箋をたくさん挟んだ同著を持参して「3回くらい読みました。読み終わってから、俺以外にも仲がええヤツおんねんなと。まったんの理解者、俺だけやなかったんやなと思った」という感想をまず述べた難波さんに、「え? 嫉妬ですか!?(笑)」と向井。難波さんの「中学のサッカー部で、まったんはいちばん嫌われていた」という話に、「後輩はみんな慕ってますよ。又吉さんのことを嫌いだという後輩なんて聞いたことがない」と驚きます。
嫌われていた理由は、又吉がサッカーに対して真面目すぎたからだそうで、「負けず嫌いで我がままで、優しさが異常。俺が優しくする人間には優しくするっていう理論なんやけど、それも我がままやったからなんですよね。審査に外れた人間に対しての攻め方は、尋常じゃないくらいやった。そんな又吉くんが、いまはいろんな人に囲まれているなんて……。そういうところはいまもあるんやろうけど、いろんな経験をして幅が広がってるんやなと思いました」としみじみする難波さんです。

中学時代、女子に気持ち悪がられる存在だったという2人。別の仕事でこのあと抜けなければならない向井から「僕がいなくなってから、そういうノリで話すのはやめてくださいね!」と釘を刺されたにもかかわらず、いなくなった途端、「やばい。向井がおらんようになった」と不安がる又吉。気を取り直して話を進めようとするのですが、「付箋貼ってあったところ、全部、向井くんに言われてしまった」とうつむく難波さん。しばし流れた沈黙に耐えきれなくなった又吉が「困るのやめて(笑)。向井のやけど、コーラ飲も」と声をかけ、一緒にコーラを飲み、気持ちを落ち着かせました。

P1220885_2 お客さんからの「クラスでの又吉さんはどんな感じだったんですか?」という質問に、「変な人でしたよ」と返す難波さん。
「中学生なんて、好きな子がおったとしても、おらんように見せるのが普通じゃないですか。なのに、又吉くんは授業中、隣りの席やった好きな子を頬杖ついてずっと見てましたからね」と話すと、会場が爆笑。また、「上京してからのことを書いてある割に、前のコンビの相方さんの話はないですよね」という質問には、「彼のことで1冊かけるくらいエピソードはある」と又吉。元相方は、難波さんの小学時代の同級生。いまでも3人で会うこともあるそうです。

P1220891 後輩である向井だからこそ、また旧知の仲である難波さんだからこそ話したであろうエピソードが満載だった2時間のトークイベント。
締め方がわからず、「どうやってまとめるの、これ?……お忙しい中、お集まりくださって……」とたどたどしく話し始める又吉に、難波さんは笑いながら「下手くそやなぁ」とツッコみます。そんな2人のやりとりに、お客さんもほっこり。「『東京百景』は思い出深い本になりました。引き続き、読んでいただけたら嬉しいです」という又吉らしい自意識に溢れた遠慮がちな挨拶で、幕を閉じました。


●著書情報

東京百景

著書:又吉直樹(ピース)

定価:1365円(税込)

仕様:四六変形判/280頁

発行:ヨシモトブックス

発売:ワニブックス

【又吉直樹】【ピース】

2013年9月23日 (月)

はりけ~んず単独ライブ『再燃~15年ぶりの単独~』

9月22日(日)、東京・浅草花月にて、「はりけ~んず単独ライブ『再燃~15年ぶりの単独~』」が開催されました。                                                           

タイトル通り、はりけ~んずにとって15年ぶりの単独となった今回のライブ。開演前の場内放送では、ガレッジセールやペナルティ、ココリコらが後輩芸人たちから、はりけ~んずへのお祝いのメッセージが流れます。それぞれから銀座7丁目劇場時代の思い出話などのコメントが流れるなか、ですよ。はなぜか全力でネタを披露して笑いを起こし、客席の緊張をほぐしていました。                                                             

場内放送の最後にはなんと、大人気アニメ『ONE PIECE』のルフィの声優である田中真弓さんが「前田、新井、そして来てくれたみんな、出航だ~!」と開演のコールを! アニメファンとしても有名な前田らしい演出に、観客のみなさんからはどよめきと歓声が起きていました。                                                             

そして、いよいよはりけ~んずが舞台に登場。大きな拍手がしばらく鳴りやまず、前田が「(拍手が)長いわ!(笑)」とツッコミを入れるほどの盛況です。続けて前田が「若手のときは単独ライブができるっていうだけでうれしかったけど、この年になるとお客さんの立場に立って考えるようになるんです。日曜のライブやとお客さんは次の日に仕事がある。その点僕たちはベテランやから、三連休の中日を選びました(笑)。帰りに浅草グルメも楽しんでもらわなあかんから、ちょうどおなかが減ってくる19時半に終わります(笑)」と宣言すると、客席はドッと沸きます。

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さっそく2人は舞台の中央に用意されたマイクへと向かい、90分間ノンストップで怒涛の漫才を繰り広げました。

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冒頭では、「働き盛りの30代に単独ライブをやらないで、ちょっと老いてからやるってどうゆことやねん(笑)」と自身らにツッコミを入れつつ、2人で15年前のさまざまな出来事を振り返っていきます。当時の芸能ネタや事件などを、毒舌を交えて斬っていく痛快なやりとりに会場は大爆笑。随所に“昭和”なフレーズが飛び出したり、ディープなアニメネタが挟み込まれたり、テンポの良いしゃべくりと多彩な展開で観客を一切飽きさせません。

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途中、新井が思いがけない“間”で相槌を打ったり、「野球の始球式をやりたい」とぎこちないピッチングを披露したりしてマイペースぶりを発揮すると、前田が思わず吹き出しながらツッコミを入れるひと幕も。結成23年だけあってコンビの掛け合いは圧巻で、「ベテランか!」「ベテランや!」と改めて確認しあう2人の姿に、大きな笑いが起こっていました。

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終盤は、ともに40代のおっさん芸人(?)らしからぬ「占い」の話へと展開。“東京沿線占い”を考案したという前田は、中央線や埼京線、京王線、小田急線など、利用している沿線でその人のクセを当てると豪語します。しかし、お客さんのひとりに利用している沿線を聞くと、用意していなかった「千代田線」という答えに大慌て。そんな“客いじり”で会場はいっそう盛り上がります。

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最後には「結局、血液型占いが一番確かなんですよ」と言い出した前田が、B型である新井に対して「B型は雑、適当、いい加減、人見知り」とかなり偏った見解で攻め込みます。対して新井は「B型を批判するならうちの家族を批判するのと一緒や。俺もBやし、嫁もB、娘も、今度生まれてくる子どももたぶんBや」と反論。この言葉に「“今度生まれてくる”ってなんや?」と驚きの表情を隠せない前田は「俺聞いてへん!お前、漫才でもうそろそろオチにくるときに何ブチこんでくれてんねん!」と、占いそっちのけでまくしたてます。

新井が「12月に2人目ができるんです」と改めて報告すると客席は祝福ムードとなりましたが、前田は「俺が2か月必死に考えてネタ書いたのに、お前の子どもができたネタふりみたいやんか!」と憤慨。

「これは我慢できへん、もう一回単独やるぞ!」と勢いよく宣言する前田に、新井が「やるったっていつやんねん?」と聞き返すと、前田からは「急には無理やから時間くれや。俺が58歳になった時にやらせぇや」と答えが。「また15年後やないかい!(笑)」と新井のツッコミが入ると、会場は割れんばかりの盛大な拍手と笑顔で包まれていました。

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【はりけ~んず】