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ライブレポート

2013年3月 8日 (金)

【ライブレポート】NOW ON SALE〜今年旬になれるかも?〜

3月7日(木)、東京・ルミネtheよしもとにて『NOW ON SALE〜今年旬になれるかも?〜』が開催されました。

同ライブは、隠れた実力を持つよしもとの芸人たちのネタを、お客さまや業界関係者に観ていただこうというもの。プレゼンテーション的な意味合いも持つイベントとあって、MCのFUJIWARAとライセンスもスーツ姿で登場します。
が、FUJIWARA・藤本のスーツだけが、想像以上にぶかぶか。「僕もけっこうデカイですけど、藤本さんのは異常ですよ?」(ライセンス・藤原)、「お前、顔がデカイから、服のサイズがわからへんようになったんや」(FUJIWARA・原西)など、オープニングから散々な言われように藤本。一方、原西はオーダーメイドかと見間違うほど、体にフィットしています。

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本日は、30組がネタを披露。
まずは、『よしもとプッシュ芸人1』として、7組が登場しました。
トップバッターを務めたのはプラスマイナス。いい加減な発言しかしないお互いを、それぞれが殴りながらツッコむというテンポ感のあるどつき漫才で、会場をあたためます。ロシアンモンキーは、すーなかの「もうけ話があるんやけど」で始まる彼らの代表的な漫才を、コンビ結成3年目の九州地区私立全寮制男子高校生ズは屋上での珍事を描いたコントを見せます。

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POISON GIRL BANDは彼ららしい独特な間と発想力が光る漫才。タケトはモニタを使い、日常で起こった笑えるエピソードを語ります。カートヤングは尺八の音マネやマイク音の途切れを使ったコントなど技巧が光るネタを、ニブンノゴ!は窓清掃の男性3人によるドタバタコントで沸かせます。
7組のネタ終了後、登場した藤本は「よしもとは安泰やね!」と自信たっぷり。「タケトはスティーブ・ジョブズをパクってた」と指摘しますが、ライセンス・井本の情報によると「意識してる」とのことです。

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続いて、「ネクストブレイク芸人」5組。
若手らしからぬ安定感ある漫才を見せたのは、ニューヨーク。西村ヒロチョはお馴染みのロマンティックなネタ、パンサーは3人の個性を活かしたコント、ジャングルポケットは演技力が光るハイテンションなコントで、若手らしい勢いを感じさせます。シソンヌは緊張と緩和のバランスが絶妙なコントで、彼ららしい世界観を見せつけました。
ヒロチョのネタを真似したくてたまらないという藤本。こらきれず、「歴史上の人物は〜♪」とノリノリで歌っていました。

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再びブレイクを狙うかつての人気者たちが登場した「リ・ブレイク芸人」(藤本曰く、「タイムスリップ・コーナー」だそうです)。
「エロ詩吟は封印する」と宣言したのは、天津・木村。「モノマネを披露します」と言いながらも、結局はモノマネしながらのエロ詩吟。さらに、ネタを忘れるというハプニング(?)もあり、大いに盛り上げます。エド・はるみは「言葉の力をアピールする」と言いながら、結局は旦那さんとのノロケ話を。ですよ。はお馴染みのネタを、新ネタを用意して来たと言いながらも「右から左へ」を熱唱したムーディー勝山。絶大な人気を誇ったネタを全力でやりきり、笑いを誘います。
「あたしはブレイクしたつもりはない。大人に踊らされただけ!」と語ったまちゃまちゃは、女子の共感を呼ぶ漫談を披露しました。
ネタを観終わった原西は、「ですよ。の芸が粗かった」と指摘。井本情報によると、「ムーディは本当に新しく、『相撲は必ずどちらかが勝つ歌』を用意してたらしいんですけど、気持ちよくなってもうてあっちを歌ったらしいですよ」とのことです。

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さらなるブレイクを期待したい「ブレイクアウト芸人」としては、コントに定評のある4組が登場。
かつては元気いっぱいな若手らしいコントが多かった印象のはんにゃは、静かに怒る芸術家という新しい一面を見せます。ジャルジャルは、ワンシチュエーションで押し切る彼ららしい骨太なネタを。しずるは物語を見ているかのような繊細な展開力が光るコントを披露。フルーツポンチはコントでも村上のうざいキャラで押し切ります。R-1ぐらんぷりチャンピオンのあべこうじが抜群の話力で見せた、3つのネタが軽快に交差するスタンドアップコメディは圧巻!
原西も「あべちゃんの芸は、しっかりとお金が取れる芸」と褒めちぎりました。

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最後のブロックは再び「よしもとプッシュ芸人2」。
藤本&井本曰く「研ナオコさんが激推し」だというイシバシハザマは、軽快なリズムでお馴染みの“おかしな話”を。LLRは「売れてキャーキャー言われたい」というツッコミ・伊藤に、ボケの福田が執拗に絡む漫才で笑わせます。漫才協会に所属しているという芸歴12年のゴールドハンマーは安定感ある正統派漫才を。サカイストの登場には、「オシャレが止まらねー!」と絶叫する奇抜なファッション姿のデンペーに大きな声援が起こりました。

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タイツの可能性を追究するというストイックなネタを見せたのは、ハブ。レイザーラモンRGはひとつでも多くのあるあるを披露すべく、メジャーを使っての数字あるあるに挑戦。ブロードキャスト!!は、ふたりの掛け合いが見事な元気一杯の漫才を。トリを務めたとろサーモンは、ボケの久保田が「関係者も来てるそうで。スカパー!の番組がほしいなぁ」と本音を吐露しながら型破りな漫才で盛り上げました。

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さて、この中から旬を究める芸人は何組登場するのでしょうか!? 彼らの今後の活躍にご期待ください! 

2013年3月 5日 (火)

【ライブレポート】エクサボディ Presents 3月3日はきれいにやせる日なまつり~SUGARSの週末は甘えナイトスペシャル

3月3日(日)、東京・ルミネtheよしもとにて、よしもと女芸人ユニット“SUGARS”による『エクサボディ Presents 3月3日はきれいにやせる日なまつり~SUGARSの週末は甘えナイトスペシャル』が行なわれました。

“SUGARS”とは、女芸人たちが勝手に“がんばっている日本女子代表”となって、自分たちに、そして日本女子たちにご褒美をプレゼントしていくというプロジェクトのこと。
3月3日は“ひなまつり”という女の子の日ということもあって、この日は終日活動。1日の締めくくりに、TBSラジオにて毎週土曜19時より放送中の『SUGARSの週末は甘えナイト』のスペシャルバージョンとして、女性を無料招待。1時間の生放送が行なわれ、森三中、まちゃまちゃ、椿鬼奴、アジアン、ハリセンボンが出演しました。

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お客さんの温かい拍手で迎えられ、「こんなに集まってくれてありがとうございます!」と森三中・村上。マイペースに座っていくSUGERSメンバーでしたが、森三中・黒沢の「生放送の始まりがこんな感じでいいの?」との一言で一同ざわつきます。
「まだ始まってないでしょ?」(森三中・大島)「(客席最前列に座るスタッフを見て)うそ! もう始まってるの?」(村上)と慌てて、本番モードに。「こんな始まりでよかったのかな。今日は生放送っていう特別な日なのに!」と慌てる黒沢でしたが、村上が「まぁ、行き当たりばったりでやっていきましょう!」とおおらかに返します。

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白い布がかけられたテーブルに着席するSUGARSメンバー。CM中には、そのテーブルをひといじり。「謝罪会見してるみたい」(ハリセンボン・はるか)「横領会見?」(まちゃまちゃ)の発言に、お客さんも大笑いです。

まずは、中根麗子さんを迎えてのコーナー「超きれいな美魔女にきれいにやせる方法を学ぼう」がスタート。コーナータイトルを格闘技のリングアナウンスのように絶叫する大島。「ヴァンダレイ・シウバが出てくるのかと思った」と笑うメンバーに、「せっかくこんなに観に来てくれてるんだから、見せるラジオを楽しんでもらわないと」と答えます(その後、コーナータイトルのたびに、この絶叫は続きました)。

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109のカリスマ店員として注目を浴び、現在は自身のブランドも展開している働くママ・中根さん。現在34歳で、5歳のお子さんがいるそうです。
「どうしたらそんなにやせていられるんですか?」との質問に、「いえいえ、太ってるんです……」と中根さんが返した瞬間、殺気立つメンバーたち。「女子を敵にまわす発言ですよ!」と、まちゃまちゃが釘を刺します。

美しさを維持するために、エステにも通っているそう。韓国発の8秒で脂肪を分解する3本のクリームを塗っているとの発言に、「10分で髪切ってくれる美容室はあるけど、8秒!」と驚くまちゃまちゃ。この3本のクリームを順々に塗って1時間マッサージすると二重あごも一気になくなると聞き、「白髪染めも3本のクリームですよね?」と笑いを誘うアジアン・馬場園でしたが、1本7万円もすると聞き、目をむいていました。

中根さんが展開しているブランド「Lilidia」の帽子を持っているというまちゃまちゃ。「ただ、お前がそんなブランド持つなよって思われてるんじゃないかと思うと怖いんですよべ」とネガティブに語ります。ランジェリー・ブランドも持っているという話には、「サイズが大きくなると、かわいいのがない。ペチャパイしか、かわいいのはいけないんですか?」と詰め寄るまちゃまちゃ。これには、苦笑いする中根さんでした。

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次のコーナー「イケメンと話してきれいにやせたくなろう」には、シェフの川越達也さんがゲストで登場。スタンディングオベーションで迎えるSUGARSメンバーに、「今日は女の子の日だから」とピンク色の布に包まれた何かを出していきます。
「弁当?」「握り飯?」とがさつな反応をしめす彼女たちに、「僕がつくったものを持ってくるとなんだかいやらしいので」と前置きしながら、渋谷のデパートで川越さん自らが並んで購入したというお菓子が振る舞われました。
これには一同、大感激!「こういう優しいところがモテるんでしょうね~」と感心するハリセンボン・春菜。川越さんが「お客さんにはなくてすみません」と言葉を添えると、さらにSUGARSメンバーは色めきます。

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「やっぱりモテますよね?」という質問に、「興味を持ってもらわないとという部分で、モテなきゃ成立しない仕事だと思っています。だから、モテてますね」とキッパリ答える川越さん。「じゃあ、デブでハゲはシェフやっちゃいけないんですか?」と鋭く斬り込んだ馬場園は、好きな女性のタイプについて質問。
「料理ができない方よりは、上手な方のほうが興味はありますね」と答える川越さん。自宅では一切、料理はしないそうですが、その理由は「仕事が終わってから料理をするのは、職場から余力を残して帰ってきたような気がして嫌なんです」とのこと。女性のつくった料理がたとえおいしくなくても、本人にアドバイスを求められない限りは何も言わないそうです。

黒沢が「うちのお父さんも料理人なんですよ。50歳すぎてから、家でおじやばっかりつくるようになったんです」と話に入って来た途端、「一緒にすんな! レトルトばっか使ってんだろ!」とツッコむ大島。黒沢の実家で経営している料理店の屋根には“中華&喫茶”、看板には“ラーメン&コーヒー”と掲げてあるそうです。

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「外見だったら、隙のある顔をしている人かな」と照れくさそうに答える川越さんに、「じゃあ、外見は? この中だったら誰がいいですか?」と意気揚々と質問するSUGARSメンバー。「料理も上手ですし、雰囲気とかがよくて、最近、素敵な奥さんに見えてきました」と指名を受けた村上は、「うれしい!」と大喜び。「外見ですよ? っていうことは、川越さん。カピパラが好きなんですね!」とツッコみながら、「私、シェフと黒沢さんが結婚する夢を見たんですよ。その次の日に収録が一緒になって、なぜかひとりドキドキしてました」と大島。まんざらでもない表情を浮かべる黒沢は、「そういう目で見ながら、今後接していきたいと思います」とアピールしました。

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CM中、川越さんからいただいたお菓子を客席に配るアジアン。鬼奴もお客さんへと差し出しつつ、収録中にひとり、ポリポリとつまんでいました。

さて、ここで本日のメイン企画の主役であるボルサリーノ・関、出雲阿国、ツジカオルコが登場。3人は現在、大ヒット中のDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンス』で1ヵ月間のダイエット対決を行なうことになったのです。

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「アンチエイジングを目指してます。腹筋をシックスパックに割りたい」(関)、「デビュー当時より14キロ太ってしまったので、なんとか9年前の自分に戻りたい」(出雲阿国)、「いまの3サイズはバスト90、ウエスト90、ヒップ90なんですけど、よしもとのエロリン・モンローとして、マリリン・モンローと同じ3サイズにしたい」(ツジカオルコ)と、それぞれが意気込みます。

実際、お客さんと『TRF イージー・ドゥ・ダンス』を踊ってみることに。「思い出とともにノっちゃいますね!」と春菜もノリノリ。簡単なので、初めて挑戦するお客さんも一緒になって踊れていました。そんななか、ひとりだけ息切れするのは、関。鬼奴からも「関さんだけテンポが違う」とツッコまれていました。

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生放送終了後に、再び登場したSUGARSメンバーは、来場者限定のプレゼント抽選会が行ないます。SUGARSメンバーから手渡しされるとあって、当選者はみなさん、大喜びでした。

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●SUGARS
公式サイト:http://sugar-s.jp/

【ライブレポート】5upよしもと大感謝祭~卒業メンバーVS煌メンバー~in5upよしもと

2月28日(木)、『5upよしもと大感謝祭~卒業メンバーVS煌メンバー~』が開催されました! 卒業が決まった19組のメンバーたちによる卒業公演が次々と打たれていた5upよしもと。その集大成ともいえるこのイベントは、なんばグランド花月と5upよしもとの2会場を連動させて開催するという、前代未聞の盛大なお祭りとなりました。

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5upよしもとでは、19:30開演のなんばグランド花月に先立って、18:30からプレオープニング公演が開催されました。舞台の上に姿を現したのは、煌メンバーから天竺鼠、かまいたち、藤崎マーケット、学天即。卒業メンバーからはジャルジャル、スマイル、銀シャリ、スーパーマラドーナ、ウーマンラッシュアワー。モンスターエンジンは残念ながら仕事の都合で欠席でしたが、元ZEROメンバーが集結しました。

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オープニングで、ジャルジャル・福徳から「鰻、今大変らしいけど大丈夫?」と話をふられた銀シャリ・鰻。つい先日、鼻の奥の手術を受けたことを打ち明け、その影響で鼻水が止まらないらしく、この日も鼻の穴の奥に詰め物をしていたのだとか。スマイル・ウーイェイよしたかは「(鰻の)鼻汁がビュッて出た」と喜んでいました。さらに、「煌のチームワークはどうですか?」と話をふられた煌メンバー。かまいたち・濱家が「田崎が貧乏やから暗いんですよ」というと、藤崎マーケット・田崎が近頃よく発動する「貧乏じゃないのに急に『貧乏』と言われて話を合わせながらも最終的に焦るノリ」を披露していました。これが次々と伝染し、スマイル・瀬戸、スーパーマラドーナ・田中もこのノリにトライする流れも。
このまま立ち話もなんなので……とひな壇に着席。いよいよトークのスタートです。トークテーマは、「5upよしもとで一番思い出に残っていること」。話したいことを各コンビそれぞれがフリップに書き、思い出を語りました。
まずはウーマンラッシュアワー。村本が「私は相方の中川パラダイスに暴力をふるわれました!」と告発します。「えぇ~!?」と驚くメンバーたち。事件が起こったのは、とあるラジオ収録のとき。しかし、村本の話をよくよく聞くと、先に手を出したのはどうやら村本のようで……。中川は「叩かれると、頭の中が真っ白になって」反撃してしまうそうで、それをステージで実証しますがとんでもない展開に……!! また、村本のあまりのゲスぶりに、トキが「ほんまに卒業してくれてよかった」とポロリとこぼすひと幕も。
学天即の思い出は「スマイルの漫才したあと」。学天即・四条が目撃した、知られざるスマイルの“パワー漫才”の裏側が明るみになりました。
続いてスマイルの思い出は「SETO、マイクを倒す」。先月2月に開催されたユニットライブ「さんくみ」で、漫才中に瀬戸がサンパチマイクに腕をぶつけ、そのはずみでマイクが壊れてしまったハプニングを披露しました。
天竺鼠は、川原が「コンビで1枚ですか」。このコーナーに使うフリップが、1人1枚ではなく1コンビに1枚だったのが川原の心に深く刻み込まれたようで……。「思い出を書かなあかんねん!」と全員にツッコまれ、それならということで、「言葉のバリエーションは、誰が一番多いか?」という話をしていたときのエピソードを披露。「やっぱりツッコミの人がバリエ多いのでは? なかでも武智さんが多そう」という話をしていたところ、そこに居合わせたスーパーマラドーナ・武智の口からまさかの言葉が飛び出し……。

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藤崎マーケットの思い出は「カウントダウンチケット手売り」。年末年始に開催された『THE FINAL COUNTDOWN LIVE bye 5upよしもと~前代未聞!! 1万人への手渡しチケットLIVE~』のチケットを、さまざまな場所で渡したという話。それにはメンバー全員が激しく共感したらしく、本町のオフィス街、ハンドボール大会のハーフタイム中、大音響が鳴り響くクラブ、大雨の京都など、おのおのそれぞれの場所での出来事をしみじみとふり返っていました。
スーパーマラドーナ・武智の思い出は「後輩と道で」。baseよしもと時代、笑い飯、千鳥と飲みに行くことになったスーパーマラドーナ・武智。その道すがら、後輩の一群とすれ違ったにもかかわらず、後輩たちは挨拶をスルー。そこで、「おい! お前ら挨拶せえへんかったやろ!ここに土下座しろ!」と悪ふざけでキレて見せた武智。後輩たちが震えあがって土下座するなか、唯一、ひとりだけ土下座をしない後輩が。その猛者とは……?
次は、対決コーナー「古今東西“5upあるある”」。卒業メンバーと煌メンバーが交互に並び、5upよしもとにまつわる「あるある」を出していきます。「気の弱い奴は楽屋に入らず廊下で着替える」、「飲み物が、誰が誰のやつかわからなくなる」「バイク川崎バイクに髪の毛を切ってもらうために3カ月に1回だけヘッドライト・和田さんが楽屋に来る」、「楽屋のテレビが映らなくなったら田崎が直してくれる」などなどが飛び出す中、鰻の「楽屋のトイレに単独ライブのポスターが貼ってるんですけど、大をするときそのポスターの顔写真と目が合う」という「あるある」が、「個人的すぎるからダメ」ということで、鰻の罰ゲームが決まりました。

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罰ゲームは、なんばグランド花月でのオープニングで何かするというもので、何をするかメンバー全員で考えることに。「銀シャリ解散発表」など提案が続々と飛び出すなか、かまいたち・山内が提案した「結婚発表」が採用されることに。このドッキリが、とんでもない波紋を呼ぶことに……。

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ここで、元ZEROメンバーはなんばグランド花月へ。替わって本編開演までの時間、MCのアキナと煌~kirameki~Jr.30組が全員登場! 19:30までの6分間、アピールタイムを設けることに。まず飛び出したのが土佐駒・長峰。持ちネタの「かっこつけてもダサいひと言」のお題をお客さんから募集し、「ぬ」から始まる「かっこつけてもダサいひと言」を発動していました。一方、相方の長尾は「かっこいい奴が言うといいけど、ブスが言うとこわいひと言」を発動し、お客さんを震え上がらせていました。
みなみのしま・三島は「松尾芭蕉が言いそうなひと言」、タナからイケダ、池田はジャッキー・チェンのものまね、矢野号は「美空ひばりが絶対に言わないひと言」、マドンナ・松浦は「こいし師匠が絶対に言わなさそうなひと言」などを披露していました。
アピールタイムで客席が温まったところで19:30を迎え、本編がスタート!
卒業メンバーと煌~kirameki~TOP、煌~kirameki~Memberが大集合のなんばグランド花月で行われたオープニングが、5upよしもとでも中継で映し出されました。そして、ついにお待ちかね、銀シャリ・鰻の罰ゲーム「結婚宣言」が発動しました! そのリアルな驚きの声に、5upよしもとの客席は大爆笑!! 

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まずはネタコーナー「あの素晴らしいネタをもう一度」。お客さんから募った、見たいネタ1位をそれぞれのコンビが披露します。両会場で交互に行われ、5upよしもと会場ではアイロンヘッドの1位ネタ「スーパードクター毛利雅俊」、かまいたちの1位ネタ「ホームルーム」、天竺鼠の1位ネタ「飛車と角」が披露されました。

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続いては、お客さんを巻き込んでの「卒業メンバーVS煌メンバー ゲームバトル」。メンバーらが、5upよしもととなんばグランド花月を行き来し、名誉をかけて戦います。「ギャグしりとり」、やお客さんの中から芸能人にそっくりな人を探し出す「借りもの競争」が行われ、結果、勝負は1対1の混戦模様に!

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再び珠玉ネタのコーナーに。5upよしもと会場からは、『R-1ぐらんぷり2013』で準優勝に輝いた、ヒューマン中村のネタ。続く「あの素晴らしいネタをもう一度」では、GAG少年楽団の1位ネタ「別れたつもりない」、藤崎マーケットの1位ネタ「細かいモノマネ」が5upよしもとで見ることができました。

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そしてライブはクライマックスに。「卒業メンバーVS煌メンバー ゲームバトル」の勝敗を決めるラストバトル「棒倒し対決」。5upよしもとからなんばグランド花月へ、「卒」と書かれた旗を奪いにメンバーたちがかちこみ!! ここで、5upよしもと会場でMCを務めていたGAG少年楽団・宮戸が、「僕も棒を倒しに行くから、頼むわ!」と学天即・四条に5upよしもとの舞台を託します。「ど、どうすんの、これ!?」と戸惑う学天即・四条でしたが「じゃあ『遠くから来たよ!』というかた~」と鉄板の客席いじりなども交えつつ、無事に留守を守り切りました。

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盛大な千秋楽のしめくくりは、なんばグランド花月のステージで。
こちらのリポートもぜひ読んでくださいね!

【ライブレポート】5upよしもと大感謝祭~卒業メンバーVS煌メンバー~ in なんばグランド花月
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2013年3月 1日 (金)

【ライブレポート】5upよしもと大感謝祭~卒業メンバーVS煌メンバー~ in なんばグランド花月

2月28日(木)、なんばグランド花月と5upよしもとの2会場を連動させての一大イベント「5upよしもと大感謝祭~卒業メンバーVS煌メンバー~」が開催されました。昨年大みそかの「THE FINAL COUNTDOWN LIVE bye 5upよしもと~前代未聞!! 1万人への手渡しチケットLIVE~」をもって5upよしもとから卒業した芸歴10年以上のメンバーたち。今回のイベントは、1月から5upよしもとで卒業公演を行ってきた彼らにとって、集大成ともいえる千秋楽となります。もちろん、3月から新たに5upよしもとを担っていく煌メンバーも大集合。新世代への引継ぎも行われました。

開演の19時半になると、ステージ上の巨大スクリーンに卒業メンバーたちの思い出の写真が次々と映し出されていきます。駆け出しの頃のプロフィール写真や舞台写真など、コンビ、芸人ごとのさまざまなシーンに、観客たちは笑ったり「懐かしい!」と声を上げたり、早くもテンション急上昇。続いて卒業メンバー&煌メンバーがステージに現れると、大きな拍手が沸き起こりました。

オープニングでは、卒業メンバーからジャルジャル、煌メンバーからかまいたちが、それぞれMCを担当。ジャルジャル・福徳は開口一番「こんなにいっぱい入ってくれるとは思わなかった」と喜びの言葉を。と、いきなりプリマ旦那・河野がおなじみのギャグ「ぐるぐる」でアピールし、さっそく両チームの対決が始まることに。卒業メンバーは『R-1ぐらんぷり2013』で見事チャンピオンに輝いた三浦マイルドに託しますが、当の本人は「吉本興業ってホントにいい会社ですね」とさわやかコメントを連発し、「なんか違う!」「そんな人じゃなかった!」と周囲を戸惑わせていました。負けじと煌メンバーが送り出したのはBKBことバイク川崎バイク。「バイクだけにブンブン!」のフレーズでは客席も一緒になって声を出すなど、ライブならではの一体感で盛り上げます。さらにグイグイ大脇の「グイグイ」、GAG少年楽団・福井の「誤解を招くぜ!」改め「5階に招くぜ!」などが飛び出しました。

一連のギャグ合戦が終わったところで、自ら挙手して前へ出たのは中張又張・白井。「(客席の)皆さんへ……」と少量の飴を持参し、しかもすべて包みを開けているという状況に、かまいたち・濱家は「ホンマに怖いやん!」とおびえていました。また、銀シャリ・鰻は「3月3日に結婚することになりました! 第一子が誕生します!」と爆弾発言。「発表するなら(千秋楽の)今日しかない」と語り、既婚者として先輩のかりんとう・川畑から「やっていけるか?」と真剣に心配されるなど、ビッグニュースに場内は騒然となりました。しかし、まさか後から大慌てで種明かしされることになろうとは……。

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ここで、もうひとつの会場である5upよしもとと中継がつながり、MCのアキナが「こちらではプレイベントを既に行っていて、盛り上がってます!」と報告。さらに中間地点であるなんばグランド花月前広場からの中継にはトットの姿が! 2会場を行き来する芸人たちをキャッチすべく待機していましたが、周囲に人影はなく、寂しげな姿が笑いを誘っていました。

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残念なことに、卒業メンバーであるモンスターエンジンは仕事の都合で欠席。というわけで、VTRでメッセージが流されました。「お金を貸した貸してないでモメて、(銀シャリ)橋本が(クロスバー直撃)前野にネコパンチ」(西森)、「こけら落としの芝居『ヘルプ!!』のときに5upの楽屋の窓から落ちかけた」(大林)と、それぞれの思い出トークを繰り広げますが、それがいつしかご存じ「暇をもてあました神々の遊び」に……。思わぬショートコントのプレゼントに、観客は大喜びでした。最後は福徳の呼びかけで、元気にコール&レスポンス。さあお待ちかね、本編のスタートです!

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5upよしもとの魅力はやはりネタ! というわけで、「あの素晴らしいネタをもう一度」と題したコーナーへ。MCの銀シャリによると、「卒業スペシャルということで、事前にお客さんに投票してもらい、それぞれ1位に輝いたネタをやる」という企画だそう。ここでまたまた鰻から「鼻の軟骨を手術して、鼻水が止まらないんです。だから詰め物をしています」と爆弾発言が! 再びざわつく客席に、橋本は「情報が多すぎてすいません」と謝っていました。

卒業メンバーからは3組が登場。ウーマンラッシュアワーの1位ネタは「ムラセン」! 女子高のモテモテ教師・ムラセンと女子高生・中川さんが繰り広げるドタバタに大爆笑の客席でしたが、「昔の方がウケた」と村本は悔しそう!?

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スーパーマラドーナの1位ネタは「2/16の単独でやった一番ネタ」。イントロクイズをテーマにしたやりとりは、田中が繰り返し口にする謎の歌手名が気になりすぎる展開に……。

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銀シャリの1位ネタは「カラオケ」。とある歌のタイトルが出てこない鰻を橋本が助けようとしますが、上手くいかず大モメ。朗々と歌い上げる鰻の歌声に、大きな笑いが起こっていました。

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5upよしもとからも、中継でさらなる人気ネタが。こちらのMCは天竺鼠。アイロンヘッドが1位ネタ「スーパードクター毛利雅俊」でトップバッターを務めます。何でも治す医者・毛利のスーパーぶりと、辻井の「ありがとうございますー」で客席を沸かせました。二番手はかまいたち。1位ネタは「ホームルーム」です。教室で起きた事件に憤りつつ、まさかの絡み方を見せてくる生徒・山内の怪演に、濱家が笑いをこらえきれなくなる一幕も。天竺鼠の1位ネタは「飛車と角」。飛車・瀬下と角・川原が織りなす独特の世界に、笑いと歓声が上がります。

お次は「卒業メンバーVS煌メンバー ゲームバトル」。スマイル・瀬戸がMCを務めますが、ここにきて銀シャリ・鰻が「結婚は嘘です!」とオープニングでの発言を全面否定! 実は5upよしもと会場でのプレイベント時、ゲームに負けた罰ゲームとして嘘の「結婚」か「解散」を発表することになったとのこと。「思いのほかのリアクションで……新聞社の方、結婚は嘘です!」と平謝りの鰻。オープニングを見ていた5upよしもと会場の観客や芸人たちは大爆笑だったそうですが、なんばグランド花月会場では当然ながら真剣に受け止められてしまい、慌てて否定するに至った様子。すると、これに助け舟を出す形で、おいでやす小田が「今月、結婚しました」と電撃発表! 拍手に包まれつつ、「新聞社の皆さん、既に作っていた記事の『鰻』の部分を『おいでやす小田』に変えるだけで、そのまま使えます」と呼びかけていました。さらに、ガリガリガリクソンは「3月10日に私のラーメン屋が破産します!」、スマイル・ウーイェイよしたかは「5日前から(スーパーマラドーナ)田中さんと同棲し始めました!」と発表。コーナーの盛り上げ(?)にひと役買っていました。

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5upよしもと会場でも同時進行で煌メンバーを中心としたゲームが行われていますが、なんばグランド花月にも煌メンバーの精鋭5人が参戦。GAG少年楽団・坂本、アイロンヘッド・辻井、ポラロイドマガジン・リーダー、ななまがり・森下、コマンダンテ・安田が、卒業メンバーを負かすべく送り込まれました。

ひとつ目のゲームは「ギャグしりとり」。即興ギャグでしりとりをするという内容で、卒業メンバーからは田中、よしたか、ウーマンラッシュアワー・中川、ガリクソン、かりんとう・宮本が名乗りを上げます。一番手のガリクソンは「い」からスタート。なんとかギャグをひねり出すも、すぐさま「助けてくださいー」と瀬戸に懇願するという、波乱含みの幕開けです。最初は肩慣らしということでギリギリ「OK」を出していた瀬戸ですが、「か」で始まるギャグに挑んだリーダーが初の「失格」に。しかも面白さに対する評価ではなく、ギャグが「ん」で終わるというしりとりのルールを無視した暴挙が理由とあって、ステージ上は大混乱となりました。ここから一気に評価が厳しくなり、田中、宮本、安田、ガリクソン、坂本が次々と「失格」していきます。残ったのは卒業メンバーでは中川とよしたか、煌メンバーでは怪奇じみたギャグを炸裂させた森下ひとりとなり、卒業メンバーの1勝となりました。

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ふたつ目は「借りもの競争」。卒業メンバー、煌メンバーのそれぞれ3人が、互いの会場に出向き、「芸能人に似ている人」を客席から見つけてくるというミッションに挑みます。卒業メンバーからは福徳、橋本、マイルドが5upよしもと会場へ、煌メンバーからは瀬下、ビーフケーキ・近藤、アインシュタイン・いなだがなんばグランド花月会場へ乱入! 中継地点で待ち受けるトットの隣には、なぜかみのもんたさんに扮した学天即・奥田の姿もあり、大急ぎで移動する芸人たちをつかまえては絡んでいました。

瀬下ら3人がなんばグランド花月の客席に現れると、観客は大興奮。瀬下と近藤は早々にめぼしい人をキャッチしましたが、いなだはなかなか見つけられず途方に暮れています。ついにはたまたま居合わせたスーパーマラドーナ・武智の手を引き会場を後に! 方や5upよしもとにも福徳ら3人が乗り込み、そっくりさんを見つけていきます。戻ってきた卒業メンバー3人は、それぞれヒューマン中村似、三浦マイルド似、アンドーひであきさん似の人をステージ上で紹介。よく見ると、アンドーひであきさん似の人とは霜降り明星・佐々木であることが判明。たまたま舞台袖にいたところを捕獲されたそうで、奇しくもステージには『R-1ぐらんぷり2013』決勝を賑わせたファイナリスト(に似た人)が揃い踏みすることとなりました。ちなみに5upよしもとでは、近藤が連れてきたかまいたち・山内似の女性が大きな話題に。服をひっぱられると「やーめーてー」のフレーズも飛び出し、相方の濱家をはじめ芸人たちに大ウケでした。瀬下が抱えてやってきたのは、銀シャリそっくりのブルースーツに身を包んだちびっ子兄弟。いなだが連れてきた武智は、逆にいなだのことを「山瀬まみさんのそっくりさんです」と紹介し、「いなだ版・山瀬まみさん」のモノマネが披露されるという珍事態に。瀬戸のジャッジは煌メンバーの勝利! ということで、ゲームコーナーの勝敗は後半戦に持ち越されました。

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ここで、再び珠玉のネタがズラリ登場! まずは『R-1ぐらんぷり2013』で準優勝、優勝にそれぞれ輝いた、ヒューマン中村と三浦マイルドです。ヒューマンは英文を意訳するネタ、マイルドはR-1でも披露した広島弁講座から「お蔵入りになった」ネタで沸かせました。

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さらにまたまた「あの素晴らしいネタをもう一度」と題し、煌メンバーからはGAG少年楽団と藤崎マーケットが5upよしもと会場で、卒業メンバーからはスマイルとジャルジャルがなんばグランド花月会場で、それぞれの1位ネタを繰り出すことに。GAG少年楽団の1位ネタは「別れたつもりない」。バイト仲間同士の宮戸と坂本のもとへ、宮戸の元彼・福井が乱入するというストーリーで、福井が執拗に連発する「別れたつもりない」というセリフが笑いと悲哀を誘います。藤崎マーケットの1位ネタは「細かいモノマネ」。すっかりおなじみとなった、藤崎らしい視点でとらえるピンポイントなモノマネの数々で、大いに笑わせました。

スマイルの1位ネタに選ばれたのは、ズバリ「SETO」。よしたか扮するETが主役かと思いきや、さっそうと現れ場をさらうSETO=瀬戸の姿と表情が、いつまでも余韻を残します。

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そしてジャルジャルの1位ネタは「理解不能者」。福徳扮する、野球を知らない新入部員のふるまいが、何度も大爆笑を巻き起こしていました。

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ついに、雌雄を決する「ゲームバトル」の後半戦! 前代未聞の「棒倒し対決」で勝負です。ステージ上で卒業メンバーが支えている棒、その上にささっている「卒」の字が記された旗を、守るか奪うかで勝敗が決まるというこのゲーム。5upよしもと会場で出演中の全芸人が、なんばグランド花月を目指して押し寄せてくるという、まさに怒涛のクライマックスです。合図とともに、いっせいに5upを飛び出した煌メンバーたち。彼らが留守の間は、学天即・四条ただひとりに託されることに! 突然の指名に呆然とする四条を残し、煌メンバーたちが続々となんばグランド花月の客席になだれ込んできます。ステージに上がらせまいと必死で後輩たちを押し返すジャルジャルら卒業メンバーたち。終了の合図が鳴り響いたとき、まだ「卒」旗は天高くはためいていました。最後まで旗を守り抜いた卒業メンバーたち、そしてスクリーンに映し出される、5upよしもと会場に残された無表情な四条……悲喜こもごも(?)の結末に、客席は大いに盛り上がりました。

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と、これまでのお祭り騒ぎから一転、ステージでは口上が行われることに。ズラリと並んだ煌TOP3組が頭を下げるなか、後ろに控えた卒業メンバー代表が、それぞれ祝辞を贈ります。瀬戸は「先日、GAGがMCの極意を聞きにきました。だから僕のセトールを宮戸に受け継いでもらい、ミヤトールとして巻くことになりました。いつか『瀬戸でした』と『宮戸でした』のコラボをしたい」とエールを。「僕のキャラは天竺鼠の瀬下くんが受け継いでくれることになりました」というよしたかの言葉には、瀬下が思わず顔を上げ戸惑いの表情を見せます。中川パラダイスは「みんなすごいいじってくれた。皆さん、僕をおいしくいてくれてありがとう」と感謝のひとこと。村本は、これまでTOP3の計7人におごった総額を暴露し、周囲から「少なっ」と総ツッコミを受けるとともに、「これからも伸びていくメンバーばかりで安心。他はいいので、瀬下だけをよろしくお願いします」とやはり瀬下推しの発言で締めくくりました。「旧ZEROメンバーで唯一の眼鏡だったのですが、このキャラは(GAG少年楽団)福井くんに引き継いでもらいたい」とボケたのは橋本。福井からの無言のツッコミを軽く流しつつ、「これからは僕も5upを見に行きたい」と話します。鰻は後輩たちに守ってもらいたい3つのこととして「嘘をつかない」「大事な日の前に手術しない」「頑張ろう!」と、この日のライブを通じて得た教訓を伝授。「ひき肉にしてやんよ」のフレーズを引き継ぐ芸人として、シンクロック・吉田を指名した武智は、「TOP3には5upの秩序を守るべく、厳しい先輩になってほしい」と希望。先頭を切るべき後輩として、山内の背中を思いきり叩き、悲鳴を上げさせていました。慣れない一人称「俺」で後輩たちに語りかけたのは田中。「上で待ってんぞ!」と言い放つや否や、隣の武智から「俺らもなかなか下や!」と強く叩かれ、その場に崩れ落ちていました。後藤は「この3組がTOPにいる限り大丈夫。僕の髪の毛ペッタペタにするキャラは、瀬下が受け継いでくれます」と、またしても瀬下を名指し。瀬下に対する先輩からの信頼度の高さがうかがえる結果となりました。福徳の「これからも5upよしもとを、よろしくお願いします!」という言葉で、引き継ぎは無事に終了。2時間半を超えるイベントも、ついにエンディングを迎えることに。

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再び全メンバーがステージに集結。ずっと屋外で待機してきたトットも加わり、多田が念願の歌を歌い始めます。周囲からのブーイングをものともせず、『栄光の架橋』を熱唱するトットのふたり……やがて山内が、濱家が、そして後藤まで加わり気づけば大合唱に。この後も、5upよしもと会場から四条の秘蔵ギャグや、コロコロチキチキペッパーズ・ナダルの「いい声」トークなどが中継で届けられ、最後まで和気あいあいの雰囲気。これからさらなる大海原へと漕ぎ出す卒業メンバーたち、そして新生5upよしもとを支える煌メンバーたちが勢ぞろいした最後の夜は、こうして幕を閉じました。

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2013年2月20日 (水)

【ライブレポート】テンダラーNGKライブ~vol.5~

2月17日(日)、テンダラーが今年で5回目となる単独イベント『テンダラーNGKライブ~vol.5~』を、大阪・なんばグランド花月で開催しました。

チケットは完売、立ち見も出る超満員となり、開演前から客席のテンションは最高潮。舞台袖からセンターマイクに向かって浜本と白川が駆けてくると、大きな歓声が上がります……が、どうも白川のシルエットがいつもより丸いような……? そう、そこに立っていたのは吉本新喜劇の清水啓之! いきなり繰り出されたボケのカウンターパンチに、観客は戸惑いを隠せませんが、浜本はいつもの調子で漫才を始めます。「5年もやってると、体型も変わってきますよね」と隣を見やり、ようやく我に返った浜本。「白川じゃない!」と叫び、相方を探して舞台上をさまよいつつ、キレのあるダンスを披露します。すると、舞台に箱が運び出され、今度はマジックショーに突入。もちろん、ふたを開けると白川が飛び出し、いよいよ本当のスタート! エンターテイナーぶりを存分に発揮した、テンダラーらしいオープニングとなりました。

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1本目の漫才は、先ほどの展開を受けて、白川の「どんな登場やねん!」というツッコミで幕開け。浜本は「これがやりたくてやりたくて」と、自ら熱望した演出だったことを明かしました。ネタは芸能事務所のスカウトから芸能レポーター、さらには事件の再現番組へと移り変わり、しょっぱなから長尺の漫才で笑いの波状攻撃を仕掛けていきます。

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続いては、コントを披露。サラリーマンに扮した白川と、謎めいた居酒屋の店主に扮した浜本の、どこまでもかみ合わないやりとりで笑いを誘います。さすがはコントの実力も折り紙つきのふたり、店主に翻弄され続けた男の、悲哀さえ感じる叫びがこだまするラストまで、観客を惹きつけて離しません。

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と、ここで舞台に登場したのは、テンダラーの単独ライブ常連ともいえる吉本新喜劇・今別府直之。次のコーナーに向けての前説を担当しますが、なぜか声は浜本によるアフレコ。なかなかしゃべりと動きがかみ合わず、おなじみのギャグを披露するも客席からの反応は薄めと、最後は肩を落として去っていった今別府でした。

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さあ、ここからは、なんと怒涛の漫才9連発! ディナーショーをやってみたい、という白川の夢から始まった1本目のネタでは、まさかのゲストが飛び出すなど晴れ舞台が混乱の極みに。白川のコミカルな動きも、大いに客席を沸かせました。続く2本目のネタでは、スパイになりきろうとするふたり。ところがやはり一筋縄ではいかないテンダラーワールド、終わってみると『ミッション・インポッシブル』のテーマ曲が耳から離れなくなる人が続出することに……。「旅行に行くなら、やっぱりいいホテルに泊まりたいよな」という会話から、宿泊客とフロントスタッフのとんでもないやりとりに発展していく3本目。4本目は阪神タイガースネタをふんだんに盛り込んで、関西風味をピリリと効かせたディープな笑いを繰り出していました。

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人気番組『田舎に泊まろう!』に出てみたい!という5本目。ひとり何役もこなして村での暮らしを表現する浜本の演技が圧巻です。6本目では、白川考案のオリジナルヒーローが大ウケ。負けじと悪役を演じる浜本との対決と、ふたりのキレがありすぎる動きに、何度も爆笑が起こっていました。飛行機嫌いの白川が、クセが強すぎる航空会社にまたしても翻弄される7本目。浜本演じるさまざまなキャラが入り乱れ、機上の狂宴を繰り広げました。8本目は学校の怪談からお化け屋敷、除霊へと続く怖~い話。ところが最後は白川がとんでもない姿態を見せる羽目に。ついには浜本も笑いをこらえきれず……? 最後のネタは、ご存じ『仁義なき戦い』のテーマ曲に乗せた抱腹絶倒のやりとりを見せ、「待ってました!」と観客も大爆笑、大満足の様子でした。

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終盤を迎え、ライブは「ギャグリンピック」と題したコーナーに突入。「ギャグ日本代表チーム」として土肥ポン太、サバンナ・八木、そして白川が登場し、モノボケに挑戦しました。解説席には、「北京大会で金メダルをとった」(?)と豪語する自称メダリスト・今別府の姿も。それぞれの点数は、浜本がそのつど発表するシステムのようです。いきなり八木が『ブラジルの人聞こえますかー』を披露して盛り上げたものの、その後は3人とも得点の乱高下が激しく、予断を許さない展開に。今別府からは、「もっと大きい声を出すといい」とまさかのダメ出しも。最後はポン太が貫録の10点満点を叩き出し、日本チームの優勝が確定!? 今別府が歌う謎の国家に乗せて、熱い戦いの幕が下ろされました。

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フィナーレを飾るネタは、駅伝がテーマ。たすきが渡る感動の場面も、ふたりにかかると極上の漫才に! なかなかやって来ないたすきに、白川はやきもき、観客は笑いの渦に巻き込まれていました。

テンダラーの底力を見せつけた渾身の漫才とコント、そして仲間たちと繰り広げるコーナーまで。2時間を超える濃度120%のライブを堪能した観客は、早くも次回が待ちきれないといった表情で会場を後にしていました。

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【テンダラー】

2013年2月 8日 (金)

【ライブレポート】吉本興業創業100周年記念SPライブ『WA CHA CHA LIVE 2013』

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2月6日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、「吉本興業創業100周年記念SPライブ『WA CHA CHA LIVE 2013』」が開催されました。

「WA CHA CHA LIVE」は大阪で一大ムーブメントを巻き起こした若手芸人ライブ。千原兄弟がMCとなり、今テレビで活躍中の芸人たちがネタやコーナーでファンを大いに賑わせていた伝説のライブシリーズです。

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登場したのは、千原兄弟のほか、ザ・プラン9・なだぎ武、メッセンジャー、水玉れっぷう隊、桂三度、オモロー山下、ザ・プラン9・お~い!久馬、後藤秀樹、ケンドーコバヤシ、ハリガネロック、村越周司、ルート33、テンダラー、サバンナ、シャンプーハット。現在SMAに所属するハリウッドザコシショウさんも駆けつけてくれました。

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オープニングでは千原兄弟が1組1組紹介していくごとに、会場から大歓声が。21年前にスタートしたということで、メンバーそれぞれに環境の変化があり、ジュニアがそれらをいじると、観客も大喜びでした。また、メンバー同士もかつてのエピソードなどを持ち出しいじり合い。今だから言える暴露話などもすぐに飛び出し大騒ぎ。そのたびに、千原せいじからのヤジも飛び、昔のWA CHA CHAの雰囲気そのものに大はしゃぎしていました。

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自己紹介が終わると、「WA CHA CHA事件簿」と題したトークコーナーがスタート。
まずは、山下がしでかした様々なミスが明らかに。ジュニアが「こいつはほんまにデリカシーがない!」と言うと、ほかの芸人からも続々証言が。山下は必死に言い訳をしながらも反省の態度を見せていました。
また、これまでの数々の天然エピソードが話題になった陣内には、さらなる天然エピソードが続出。こちらもメンバーたちが我も我もと実話を語り出し、観客も笑いが止まらない様子でした。
そして、「WA CHA CHA最大の事件!」と盛り上がったのが、「せいじの桧山ホームラン事件」。せいじが、とある人物を急にカラーバットで叩くという遊びを始めたことがあり、その理由は謎とのことでしたが、遂にこの日せいじがその理由を告白しました。さらにジュニアからは最近その人物と再会したとの情報も。その時のせいじの様子に、メンバーたちは大爆笑でした。

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ルート33の増田はメッセンジャー黒田に思い切って「お金を返してください」と要求。「覚えてない!」と言い切る黒田に、相方のあいはらが「これまで言うたことないけど俺も」と黒田の分の支払いを何度もしていたことを明かしていました。するとジュニアが「返そう」と言いだし、黒田をいじりまくり。黒田がジュニアにいじられまくっている珍しい姿に観客も手を叩いて喜んでいました。

ケンコバは、かつて中川家・礼二と遊んでいた日々を告白。お金はなく時間だけがあった当時、礼二を家に呼び出し、朝までモノマネをさせていたと言うと、礼二が自らその様子をモノマネを交えて再現。ラグビーの審判モノマネなどの今人気の礼二の細かいモノマネのルーツが垣間見えました。

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もちろん、MCのジュニアもトークの対象に。サバンナ高橋は、かつてジュニアがモテなくて悩んでいた時のエピソードを明かし、以前番組で話題になった「JKK(ジュニアかわいこぶるときしょい)」の発端を暴露。さらにケンコバからはジュニアのコンパ話まで暴露されてしまい、ジュニアも思わず笑い崩れていました。

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最後は村越さんが神妙な面持ちで、ケンコバに「解散してごめん」と告白を。村越さんがコンビをやめ、吉本をやめ、芸人をやめるとき、常に全員で反対していたそう。しかし村越さんには村越さんの思いがあり、その後の人生について語り始めるも、トークがまとまらず、ジュニアが思わずツッコミ。ケンコバも村越さんの言葉に聞き入っていました。

あっという間に訪れたエンディングでは、ジュニアが「またいつかやりましょう」とメッセージ。この日はほかにもたくさんのトークで盛り上がり、この模様は動画サイト「YNN」にて後日配信されます。見逃した人やもう一度見たい人はぜひチェックしてください!!

YNNはこちら ⇒ http://ynn.jp/

2013年1月29日 (火)

【ライブレポート】「R-1ぐらんぷり2013」東京・準決勝

1月27日(日)、東京・ラフォーレミュージアム六本木にて、『R-1ぐらんぷり2013』東京・準決勝が開催されました。

ピン芸の頂上決戦として、もはやお馴染みとなった『R-1ぐらんぷり』。今年も数多くのエントリー者が集うなか、厳しい予選を勝ち抜いたのは51組。この日、東西に分かれて、決勝に向けた最後の戦いが行なわれました。

司会進行を務めるのは、はりけ~んず。「日曜日の夜に、こんなにたくさんお越しいただいてありがとうございます」と客席を見渡した前田は、急いで着席しようと小走りで入ってくるお客さんへ「急がないで。ゆっくりでいいですよ」と声をかけます。
「ピン芸好きか〜!」との呼びかけに、「好きー!」「おぉー!」というかけ声が返ってくると、「いいですねぇ!」と表情を緩める前田。「1回戦、出演者が320人いた日があったんですよ。10時間以上かかったんですけど、10時間以上観た人います?」と訊ねると、2〜3人のお客さんが挙手。「アホちゃうかー! どんだけお笑いドスケベやねん!」と声をかけると、会場からは笑いが起こりました。

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昨年同様、来場したお客さんがおもしろかった芸人3名を選出。この投票数と審査員3名の投票によって、ファイナリストが決定します。ネタ時間は3分。審査員のひとりであるほんこんからは、はりけ〜んずに「おもんなーい!」との声も。「4点!」と評され、「兄さんやめてください!」と慌てた様子の2人です。
このやりとりで会場を包んだピリッとした空気も少しは緩和したものの、未だ張りつめている雰囲気を察した前田が「みなさん、リラックスしてくださいね。笑うぞって構えるのではなく、普通に観てくださいね!」と声をかけ、緊張感をほぐしました。

トップバッターのたかまつななは、お嬢さま校出身の利点を活かしたフリップ芸を披露。某人気アーティストをテーマにしたコントを披露した鈴木Q太郎は、コントタイトルを発表した途端、爆笑をかっさらいます。

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アーティストの楽曲の持つ印象をうまくアレンジした弾き語り芸を見せたのは、金谷ヒデユキ。彼らしい哲学的な視点が光る哲夫(笑い飯)、プロレスラーのモノマネを取り入れながらマニアックさをアピールしたGたかしはフリップでわかりやすく見せていきます。サイクロンZは独特な視点を活かしたコントを披露。

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素晴らしい肉体美を見せながら、力技で笑いを取りにいくなかやまきんに君のあとに、恋愛の方程式を解く大輪教授が登場。バラエティに富んだ挑戦者たちに、「笑いの取り合い。きんに君みたいなんもおれば、大輪教授みたいなんもおるからおもしろい」と感嘆する前田でした。

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続く、2ブロック。
日々の細やかな思いを笑いに昇華した漫談を披露したのは、西村。アンドーひであきは、ハイクオリティなモノマネで観客を魅了します。MORIYAMAは、悲しき青春時代を送ったであろう男の妄想ネタを。三遊亭こうもりは「伝統芸能をお楽しみください!」と笑顔で呼びかけながら、落語を披露。独創的な雰囲気と語り口が光るコントを見せたウメ、経験値の高い見どころ満載のコントで会場を沸かせた田上よしえ、話題の人物を取り入れながらギリギリの妄想コントを繰り広げたねづっちと、R-1常連とも言える実力者たちの登場に、会場は沸きました。

ここから大阪の中継に。大型スクリーンに映し出された17名のネタに、東京会場でも大きな笑いが起こります。
再び、東京へ。大阪へと中継を引き継ぐ際、言いかけた話を再度、始める前田。「みなさん、今日もいただいていると思いますけどね、マルちゃん正麺もらったでしょう? ほかの賞レースでは何かもらえました? 東洋水産さんやからいただけてるんですよ!」との絶叫に、会場からは拍手が。
マルちゃん正麺が大好きだという前田は、「みなさん、今日もいろんな味をいただいてると思いますけど、これね、普通の製麺と違うんですよ。味に合わせて麺の細さが違うんです! 僕、緑のたぬき以来の衝撃を受けました。あ、これも東洋水産さん! すごいっすねぇ」と、マルちゃん正麺への熱い思いを語りつづけました。

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さて、後半戦に突入です。
印度の林檎はギター漫談を披露。真空ジェシカは、独自の発想を活かしたフリップ芸を見せます。世界的に有名な某アーティストのある楽曲を題材に、得意なダンスを取り入れたコントを披露したのは、エハラマサヒロ。

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ネゴシックスは得意なイラストを用いたネタで、楽しさを最大限に演出します。

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マリッジブルーこうもとは妄想を取り入れながら、畳み掛けるようにモノマネを披露。富山県のマニアックなネタで笑いを誘った長江もみ、某人気アニメキャラの声を次々と真似ていくフリップ芸で勝負したメルヘン須長など、女性陣の活躍も光りました。

いよいよ東京は最後のブロック。西村ヒロチョは、彼らしいナルシスティックな芸を披露。

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ミニマムな世界観ながらもしっかりとしたコントを見せた快児。元AKB48・前田敦子さんのモノマネで話題となっているキンタロー。は、現在の勢いそのまま、会場を沸かせます。マンボウやしろは生まれ持った特長(?)を逆手に取ったフリップ芸を見せつつ、声量感と聞かせる話芸で観客を惹き付けました。

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自作の楽曲を歌い上げたのは、椿鬼奴。苦労した時代の出来事を、おかしみを交えて表現していきます。ワイルドネタを武器に、新しい観点から笑いを取ったスギちゃん。トリを務めた岸学は、自身がいま取り組んでいるある目標をコントに取り込み、爆笑を起こしていました。

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さて、ここから再び大阪へ。採点用紙を片手に、笑いながらも真剣に審査するお客さん。遅い時間にもかかわらず、そして長い時間にもかかわらず、みなさん、大いに笑っていました。

そんなお客さんを「お疲れさまでした」と労ったはりけ〜んず。改めて採点方法を確認しながら、投票を促す新井は「はりけ〜んずとは書かないでくださいね!」とひとボケ。あまりの反応のなさに、「これ言うの、勇気いるんやで!」と相方をフォローする前田でした。

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最後まで白熱した戦いが繰り広げられた準決勝から、果たして誰が決勝へ進むのでしょうか。近日の発表をぜひともお楽しみに! 


●番組情報
東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2013 決勝

2月12日(火)関西テレビ・フジテレビ系列全国ネットにて生放送!

東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2013
公式ホームページ:
http://www.r-1gp.com

2013年1月28日 (月)

【ライブレポート】「きたもと×よしもと」ダンス授業初日

1月28日(月)、埼玉県北本市立宮内中学校にて、「きたもと×よしもとプロジェクト」ダンス授業の1回目が行われました。

今回、講師を務めたのは、女性2人組ダンスユニット「THE GALAXXXXY★」としても活躍するプロダンサーのjunko☆で、彼女が宮内中学校の1年生の女子にダンス指導する様子を取材しました。

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体育の先生から紹介を受けjunko☆が挨拶すると、生徒からも「よろしくお願いします」と挨拶がありますが、まだぎこちない様子。
先生から簡単なダンスのジャンルや、今回教わるダンスについて説明された後、ももいろクローバーZの『サラバ、愛しき悲しみたちよ』をBGMにステップ走が始まり、junko☆も生徒にまじって走りました。

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続いて、junko☆がダンサー風のストレッチをみっちりと教えた後、『ジンギスカン』をBGMにしたダンスと、結構ハードな運動をこなした後、いよいよヒップホップへと入ります。

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「ヒップホップの動きには、アップとダウンがあるんですけど、ダウンのリズムをやります」「大きな玉転がしの玉を持っているような姿勢で」などとjunko☆が動きを丁寧に指導し、EXILEの『Rising Sun』に乗せて、アップダウンの練習を開始。
ダンス経験のある生徒もいて、簡単な動きのようにも見えましたが、実際に全員で動きを合わせるとなると、なかなか難しいようです。

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2組に分かれて対面したり、輪になったりなど、今回の授業は、このアップダウンに終始しましたが、はじめは緊張気味だった生徒たちも、笑顔がたくさんこぼれるようになりました。

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生徒のひとり島村萌恵(もえ)さんは、今回の授業を終えて「あんまり動く機会がなく、ダンスも苦手だったんですけど、楽しくできました」と、ダンスに前向きな姿勢を伺わせました。
またjunko☆のダンス指導については、「面白くて、わかりやすかったです。元気があって、明るい先生ですね」と好印象だったようです。

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Junko☆にも、授業を終えた感想を伺いました。
「はじめはみんなモジモジしていて、大丈夫かなって感じだったんですけど、最後はみんなイキイキとした笑顔を見せてくれました。輪になって、みんながお互い見えるようにダンスをすると楽しく、気持ちが高まるので、盛り上がるんですよ。私の必殺技です(笑)」

普段、ワークショップなどを通じて、子どもへの指導は慣れているはずのjunko☆ですが、今回は勝手が違ったとか。
「教育の現場でダンスを教えるのは初めてでした。学校では運動量の確保が求められるんですが、普段ダンスを教える場合、かっこよさを追求するんですね。それはイコール運動量じゃない場合があって、とにかく今日はダウンという動きを徹底させて、“もっと深く!”と言って、スクワットみたいに深く屈伸させました」

今回も含め、計8回の授業を行うが、「ひとつの作品、1曲を仕上げて、みんなで1曲踊りきるところまでいきたい」とのこと。
さらにダンスを通じ、「踊ったり、振り付けしたりすると明るく元気になるんで、そういうことも伝えていきたいし、周りの子と一緒に何かを取り組むとか、ダンスの一番楽しいところをわかって欲しいです」と目標を語りました。

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ちなみに、授業終了後に生徒たちからサインを求められていたjunko☆。さらにお昼休みは、生徒と一緒に給食をいただき、生徒との距離を1日で一気に縮めた模様です。

THE GALAXXXXY★オフィシャルサイト:http://thegalaxxxxy.laff.jp/
Junko☆ツイッター:https://twitter.com/junko_dancer

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【ライブレポート】「R-1ぐらんぷり2013」大阪・準決勝

“ひとり話芸日本一”を決める「R-1ぐらんぷり2013」もいよいよ大詰め! 1月27日(日)、東京・大阪の2会場をライブ中継でつないでの準決勝が行われました。大阪会場のなんばグランド花月には厳しい予選を勝ち抜いた25組が集結。決勝進出を賭けて熱い戦いを繰り広げました。

大阪会場の司会は矢野・兵動 矢野と月亭八光。精鋭たちが揃う舞台にワクワクを抑えられない矢野は、しょっぱなからハイテンションでしゃべりまくり、八光から「ガサキ(パイセン語で尼崎の意味)の雰囲気が抜けない!」とダメ出しされるほど。また、今回も昨年に引き続き観客の皆さんも参加して決勝進出者を決める「お客様採点制度」を導入。全出場者のネタ終了後、ファイナリストにふさわしいと思う3名に投票し、その結果を審査員の採点に加味することになっています。そのため、ネタ時間3分(3分15秒を超えると証明が赤くなり強制終了)といったルールや投票方法などの説明も綿密に行われ、いよいよ本番のスタートです。

まずはラフォーレミュージアム六本木からの中継で、東京会場の15組が登場。ステージ後方のスクリーンに映し出されるネタの数々に、さっそく大きな笑いが起こります。そして舞台は大阪会場へ。八光が「今からが本番ですよ!」と呼びかければ、矢野も「負けちゃいられません!」と東京へ対抗心を燃やし、会場のボルテージも急上昇。まずは前半16組が、渾身のネタを競いました。

一番手の鬼頭真也(夜ふかしの会)は、お気に入りの本を斬新な手法で次々と紹介していき、大きな笑いを呼びます。夜の酒場で見かけるふとしたシーンを切り取り、独特の世界観で魅せたのは、2011大会のファイナリストでもあるナオユキ。元・海上自衛隊員という異色の芸人・雷ジャクソン高本は、海自の知られざる裏側を暴露して爆笑をさらいました。

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三浦マイルドは出身地である広島にまつわるネタで勝負。薄毛の頭頂部から繰り出すギャグ「マイルドフラッシュ!」でおなじみの風貌も相まって、会場を大いに沸かせました。「♪なんのこっちゃね~ん」のフレーズがクセになる代走みつくには、「ここは休憩時間ですよ!」と豪語するなど破天荒なネタ運びで度肝を抜きます。

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霜降り明星佐々木は、実は昨年の『オールザッツ漫才2012』若手芸人バトルで見事優勝した粗品。今年から念願のコンビを組み霜降り明星として漫才に挑戦中ですが、ここではいつものパジャマ姿でピン芸のトップを狙います。「勝手にオリコンCDランキング」と題して歌ネタを繰り出したのはマユリカ中谷。

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ヒューマン中村は、普段、何気なく使っている言葉に隠された笑いのツボを次々と刺激。2年連続決勝進出の実力を見せつけました。

爆笑ネタはまだまだ続きます! 激しすぎるクセでブレイク中の岩橋良昌(プラスマイナス)は、ご存じ「ヘミングウェイ!」などのクセフレーズも交えつつ、歌ありしゃべくりありの息つく暇ない岩橋ワールドを展開しました。

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「BKB!」のコール&レスポンスとショートコントで会場を盛り上げたバイク川崎バイク。元料理人だけあり、日本が誇るあの名物料理にまつわるネタをぶつけた和牛水田は、大河ドラマばりの壮大なストーリーで観客を歴史の世界へいざないます。

木魚を叩きながら読経スタイルでネタを展開したのは南野やじ。ガリガリガリクソンは「秘密のヘンケンSHOW」と題し、愛(?)に満ちた偏見の数々で爆笑を巻き起こしていました。おいでやす小田はDJのマネジャーに扮したひとり芝居で、持ち前の演技力を炸裂させます。続いての小森園ひろしは、野球部を舞台にしたコントを披露。うっかりミスに翻弄される監督の悲哀が笑いを誘います。

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桂三度は“架空の言葉”をフィーチャーした創作落語で、会場の空気をガラリを変えてみせました。

ここから再び、舞台は東京会場へ。観客の皆さんは疲れも見せず、それぞれのネタをじっくり楽しみ、採点にも余念がありません。矢野と八光が前列のお客さんの採点用紙をチェックすると、独自の基準で点数を付けている人や、細かくメモを取っている人も。その熱心さに、ふたりは感心しきりでした。

いよいよ最終ブロック。大阪から9組が登場します。

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山田スタジアムは、タイガースの選手たちのモノマネを満載した関西色あふれるネタで勝負。特徴をとらえた動きの数々に会場は大爆笑です。月亭太遊は、謎の伝統芸能にまつわる創作落語を披露。銀シャリ橋本のネタは、ズバリ“時短”がテーマ。漫才と同様、テンポのいいしゃべりで場をさらいました。

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桜 稲垣早希は大好きなアニメの“決めゼリフ”をテーマに展開。フリップを次々めくり、超ハイスピードでボケまくる藤崎マーケットトキは、パワー全開で観客を巻き込んでいきます。いなだなおきの「ブサイクあるある」あふれるネタは、ブサイクランキングでも躍進を続ける注目株(?)ならではの世界でした。

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土肥ポン太は、キャラクターもシチュエーションもまさに「大阪!」なポン太ワールドを炸裂させます。

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絵描き歌のはずがだんだんレールを外れ、まさかの結末で驚かせた野性爆弾川島。強制終了の照明と爆発音を逆利用したネタ運びは、まさに真骨頂です。トリを飾ったのは昨年もファイナリストとなったヤナギブソン。ひとつの円グラフから広がるひねりの効いたコントに、大きな笑いが起こっていました。

最後まで目が離せない戦いとなった「R-1ぐらんぷり2013」準決勝。決勝戦は2月12日(火)19:00~、関西テレビ・フジテレビ系列で生放送! 決勝進出者は近日発表される予定です。前回王者・COWCOW多田に続いて11代目王者に輝き、500万円を獲得するのは誰なのか? 皆さん、どうぞご期待ください!

東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2013

【決勝】
2月12日(火)関西テレビ・フジテレビ系列全国ネットにて生放送

■「東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2013」公式ホームページ
http://www.r-1gp.com

2013年1月26日 (土)

【ライブレポート】具志堅ファミリーライブ@ゆいまーる美ら島(千葉)

2012年3月に開催された沖縄国際映画祭における音楽オーディション「オープンマイクオーディション」で第1回グランドチャンピオンに輝いた具志堅ファミリー。その名のとおり、父・哲、母・ムツ子、娘・シオン、娘・ホサナによる家族ユニットで、母子だからこそ為せる美しいハーモニーが魅力的です。

そんな彼らが1月23日(水)、ついにメジャーデビューを果たしました!
デビューを記念して、1月25日(金)、千葉県千葉市にある沖縄料理店「ゆいまーる美ら島」にて2部構成のライブを開催。よしもとニュースセンターでは、1部の様子をレポートします。

デビュー当日の放送された『めざましテレビ』(フジテレビ系)で紹介された影響もあってか、店内は満員。中には「沖縄で見かけて、今日このお店に出るって聞いたから、探してやってきた」という熱心なファンの方も。沖縄料理に舌鼓を打ちながら、みなさん、具志堅ファミリーの登場を今か今かと待ちわびています。そこへ、沖縄民族衣装をまとったメンバーが登場。店内は大きな拍手に包まれました。

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母・ムツ子による「琉球王国は武器を持たない平和な国でした。美しい沖縄の歌を聴いてください」という紹介から、まずは「美わしの琉球」を披露。優しい歌声に、早くもみなさん、聴き入っている様子です。

「このお店の名前にもなっている“ゆいまーる”は、家族や地域、農業での助け合いを表す言葉です。ひとりではできないことも、助け合えばやりとげられる」と娘・ホサナ。「ユイユイ」では、お客さんと全員で沖縄らしい手の動きをパフォーマンス。お互いを助ける“ゆいまーる”精神で、会場に一体感が生まれます。

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途中、マイクトラブルもありましたが、「がんばって!」と声をかけてくれるお客さん。「こういうときは、どうすればいいの?」と困った様子のムツ子に、「トーク! トーク!」とアドバイスも。その声に助けられるように、母子で話し始めます。
“具志堅ファミリー”という名前から、やはり具志堅用高さんを連想されることが多いと話すムツ子。「親戚かと言われると……ね。まぁ、人はみんな親類ですからね」と笑いを交えながらも、「具志堅さんも、(先祖をたどれば)やんばる出身のようですよ。こういう話を、具志堅さんご本人にもしてみたい」と話すと、お客さんから「歌で頑張って売れたら、きっと会えるよ!」とあたたかいエールをもらっていました。

沖縄と関東では、約10℃の気温差があるそう。「こっちは寒いですね。関東では雪が降ったと聞いたので、雪が残ってないかなぁと思いながらここまでやってきました」とホサナ。沖縄ではすでに桜が満開だそうです。

続いて、「三線の花」「ヒヤミカチ節」「安里屋ユンタ」を熱唱。豊かな歌声に導かれるように小さいお子さんが前まで歩み寄り聴き入っていたり、軽快なリズムに合わせて踊っていたり、「アーイヤサーサー!」と声をかけたりと、客席は大盛り上がりです。

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実は、8人の大家族だという具志堅ファミリー。シオンは5番目(三女)、ホサナは6番目(四女)で、「全員で舞台に立つことも多いんですけど、主に4人で活動することが多いんです」とシオン。
メンバー紹介が終わったところで、デビュー曲「アコウテ」を披露しました。この歌は、「自分らしく生きるのが、いちばん」というアコウテの花言葉をモチーフとして、ふるさとを旅立つ少女の思いが綴られたもの。“アコウテ”とは、大胡蝶(オオゴチョウ)という花の沖縄名。三段花(サンダンカ)、梯梧(デイゴ)と三大名花とうたわれており、県花としても指定されています。

デビュー当日、学校へ行くと「数人のクラスメイトから“CDデビューおめでとう!”と声をかけられた」というホサナ。「それだけでもうれしかったんですけど、ショートホームルームが終わったとき、クラスの全員がクラッカーを鳴らしながら“おめでとう!”って言ってくれて……本当にうれしかった」と声をつまらせます。
シオンも「県外の大学に通っている友達が、学校を辞めたいって悩んでたんです。でも、私たちのデビューを知って“もうちょっとがんばろうと思った”と連絡をくれた。何かのきっかけをつくれたかなと思うと、うれしかった」と笑顔を見せました。

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その後、「沖縄クイズ」としてゴーヤ携帯ストラップのプレゼント大会など、お客さんとの交流も交えながら「ハナミズキ」「花」「遊び庭」を披露し、1部を終了しました。客席からは「泣きそう! 本当によかった」という感激の声も聞かれ、本人たちが参加したCD即売会も大盛況でした。


●CD情報

Akoute

アコウテ
商品番号:YRCU-90502
価格:1,000円

【曲目リスト】
01. アコウテ
  琉球放送「ラフピー!」エンディングテーマ(2013年1月~)
  TBS系「もてもてナインティナイン」エンディングテーマ
  沖縄伊藤園さんぴん花茶CMソング
02.ハナミズキ
03.アコウテ (カラオケ)
04.ハナミズキ(カラオケ)

具志堅ファミリー
公式サイト:http://www.gushiken-family.com/
http://www.randc.jp/gushiken_family/discography.html