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【ライブレポート】~24時間ノンストップフェス!~TOKYO IRIE CONNECTION 2013 第一部

5月3日(金)から4日(土)にかけて、東京・Zepp Divercityにてカラテカ・入江慎也による『~24時間ノンストップフェス!~TOKYO IRIE CONNECTION 2013』が開催されました。

入江が発起人&大会実行委員長となり、お笑い、音楽、ファッションの全てを詰め込んだ、前代未聞にして史上最大級のイベント。24時間ノンストップでイベントを行なうこと自体も、Zepp史上初だそうです。

こちらでは第一部の様子をレポートいたします!

オープニングアクトを務めるべく、まず登場したROYAL comfortは「Glorious days」を披露。「はるばるやって来ましたROYAL comfortです! 本番前、(舞台)裏でドキドキしてたんですけど、楽しんでいただけて嬉しいです」と挨拶するMCのBGYさん。
会場100枚限定で、2曲入りCDを無料配布すると発表。「このあと、ブースで配布します! 来てくれるかな?」との呼びかけに「いぇ〜い!」と答えたオーディエンスに対して、「あれ? 東京は“いいとも〜!”やないんや」と拍子抜けした様子。再度「もらいに来てくれるかな?」「いいとも〜!」とかけ声を合わせて一体感を出したあとは、SHUHEIさん、石川マリーさん、PEACE、香山達也さんとともに、仲間をテーマとした楽曲「Stay by your side」を歌い上げました。

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その後は、ROYAL comfortと同じ事務所のアーティストである香山達也さんが登場。拍手に対して、「バラバラやん!」とすぐさまツッコむというコテコテの関西人キャラとは一変、甘い歌声で「スタートライン」を熱唱しました。

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続いて登場したのは、純烈。昭和を感じさせるムードのある「恋は青いバラ」を披露するも、思わぬユニットの登場にしばし戸惑いを見せる客席。歌い終わったメンバーたちは「ほら、ご覧なさい!」「お客さまが冷ややかだね」と言いながら、自己紹介を始めます。
純烈は、メンバー6人中4人がスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーへの出演経験を持つ異色のムード歌謡・ユニット。4人それぞれが当時の変身ポーズを披露すると、客席は大盛り上がり。特に、リードボーカルの白川さんが披露した『忍風戦隊ハリケンジャー』の「カブトライジャー」の変身ポーズには、「カッコいい〜!」と大きな歓声があがりました。
その後、「ラブユー東京」を熱唱。歌いながら客席を練り歩き、お客さんと握手する皆さん。こういう異色の方々が登場し、一体と盛り上がれるのが、まさに『IRIE CONNECTION』の醍醐味です。

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3組のオープニングアクト終了後、前説のために登場したのは、“入江軍団”のテゴネハンバーグとぬりえ。お客さんに注意事項を説明するという大切な任務を任されたものの、慣れない前説に4人同時でしゃべり出す始末。拍手や声出しの練習をするも巻きがかかり、慌てて前説を終えました。

ここで、ようやく発起人&大会実行委員長である入江が登場。まずは「スーパーメディアイリエーターの、あーいぇい、おーいぇい、おれ、入江です!」と挨拶します。「記念すべき1回目のフェスに来ていただいて、ありがとうございます。フェスはもちろん、24時間合コンもやってますからね」と言いながら、「24時間いけますか?」「カップルになれますか?」など、客席を煽ります。

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入江から「トップバッターを務めるのは、僕の友だちです」と紹介されて現れたのは、かりゆし58。
「はいさーい! ついに始まりましたね。入江さんとは何年か前から遊んでいるんですけど、そのときに“友だちを集めて、めっちゃ面白いことしたいわけよ”と話していた。あの男は本気で実現しました。大人が本気で遊んだら、どんなことになるのか。僕らも歌いますので、ちょっと付き合ってくださいね!」(前川さん)と挨拶し、「青春よ聴こえているか」「流星」「ナナ」を歌い上げました。
3曲終了後、「実は(ギターの宮平)直樹の子どもが産まれて。今日は、俺たちにとっても特別な日になったよ」と前川さん。「おめでとう!」と声がかかるなか、「こんな温かいライブで、パパ一発目やらせてもらってよかったな」と話しかけられた宮平さんは、「そうだね。なんだか、ふわふわしているよ」と答えます。
父親になる宮平さん、そして新しい命の誕生を記念して親への感謝を綴った曲「アンマー」を熱唱。最後は「始まったばかりで、こんなの歌うかという歌を歌います。なんで、こんなの歌うんかって思わないでください」(前川さん)と笑わせながら「オワリはじまり」を歌い、ステージをあとにしました。

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入江「前川くんとは飲み友だち。本当に実現できてうれしいです。子どもが産まれた日が、入江フェスの日でよかったのかどうかはわからないけど(笑)。おめでとうございます!」は感動しきり。同イベントで、入江とともに全体MCを務めるザ・パンチ パンチ浜崎に「入江さん、もう泣きそうですよね?」とからかわれます。

イベントをまとめなきゃいけないという責任感からか、オープニングから常に噛み倒していた入江。物販の紹介についてのアピールも「僕が着ているタオル」と
Tシャツを指し、観客を戸惑わせていました。

DJ AkiraAのDJタイム後は、第一部の目玉企画「Fast FashionEXPO」1stステージがスタート!
ファストファッションブランドを身に纏った人気モデルたちが、ランウェイを闊歩。これからの季節にぴったりなファッションに、客席の視線は注がれます。
特に、客席の男性陣はスタイル抜群なモデル陣に釘付けの様子。流行りのネオンカラー、ボーダー、マリン、モノトーンなどのさまざまなコーディネートは、客席の女性たちにとって参考になったはずです。

入江も「みなさん、すごくキレイですよね!」とモデル陣を絶賛。男性スタッフたちは戸惑いもあって、モデルたちが準備をしている廊下を通り抜けられないそう。それに対して、入江&浜崎とともに全体MCを務めるポテト少年団・菊地は「芸人は、この人数のモデルさんに会うことはないですからね」と賛同します。
とにかくギャル・ファッションが好きだという入江。「さっきのファッションは全部、ドストライク中のドストライク。ああいう子と付き合いたい!」と語ると、菊地&浜崎が「う〜〜、いっかすぅ!」とポージングしながら入江を指差します。こちらは、入江軍団のコンパ芸的なパフォーマンスなのですが、「このイベント中にもやりますよ!」ということで、パフォーマンスの練習が行なわれました。

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ここからは、インフォレスト社から発刊されている月刊ファッション誌「Happie nuts」によるファッションステージが。パーティスタイル&ビーチスタイルほか、リアルクローズを追究したプロジェクトによるファッションが提案されました。

ビキニ姿で圧倒的なスタイルを見せるモデル陣に、「我々と同じ五臓六腑を持っていますか?」と感嘆する菊地。ここで再度、「暑くなったら、タオルも売ってますんで」と物販をアピールする遺影でしたが、その声に反応してタオルを掲げた観客はなんと4人。「この会場に、2000人のお客さんがいるんですよ。いま、入場規制がかかっていて(中に入るのに)30分待ちだっていうのに、タオル4枚しか買われていないとは……」とがっくり肩を落とす浜崎でした。

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続いてのステージは、SHOGOさん。「飲んでいる席で仲よくなりました。『バカソウル』っていう番組で、僕と浜崎は人脈でアーティストのみなさんに曲をつくってもらうユニットをやってるんですけど、SHOGOくんにもつくってもらったんですよ」と紹介する入江。浜崎曰く、「とても粋な方」だそうです。
この流れで、“芸人800人の誕生日を暗記している”という入江の特技を活かし、お客さんから聞いた誕生日と同じ日に生まれた芸人を答えていくことに。次々と手が挙がる中、「お客さんと俺との戦い」と宣言して答えていく入江。いない場合は、「浜崎の前の日」などと補足していきますが、何気に「その日は飯島直子さんの誕生日」など、アイドルや女優の誕生日をつぶやいていた菊地も印象に残りました。
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まずは、「ハッピーライフ」と新曲を披露したSHOGOさん。
「みなさんが戸惑っている感じが気持ちいいです。入江さんならではのイベント、どんな感じになるかと思っていたけど、楽しいです」と挨拶。バンド活動を休止してから2年半ほど、Zeppのような大きな会場では歌っていないと語りつつ、「久しぶりな感じがして、本当に楽しいです」と充実した表情を浮かべます。
ソロとしての新曲であり、玉置浩二さんが曲を提供してもらったという新曲「太陽」を熱唱後は、「年内には何か届けたいなと。夏には舞台も決まっていますし、機会があればどこまで(またみなさんと)会えればいいなと思っています」とコメント。バンド活動休止後、滞在していたというロンドンでレコーディングしてきたという「くだらない歌」を歌い上げ、「あぁ、楽しいなぁ。入江さん、24時間フェスおめでとうございます! 入江さんの人となりがあって、こういう大きなイベントになったんだなと思います」とエールを送りました。その言葉に対して、入江が「ステキです。最高でした」と感動していたのは、言うまででもありません。

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続く「Live MAX協賛コーナー」では、入江がプライベートでかわいがっていたり、一緒に仕事している入江軍団の後輩芸人が続々と登場。Live MAXの提供ブースにて、彼らは24時間合コンを担当しているのです。
また、このコーナーではモデルの水沢アリーさんをゲストに迎え、豪華プレゼント抽選会が行われました。

第一部の最後に行なわれたのは、「Fast FashionEXPO」2ndステージ“EDWIN503 Presents よしもと芸人コレクション”。「5月3日は、EDWIN503の日」ということで、デニムブランドの「EDWIN」さんが特別ステージを開いてくれたそうです。

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スペシャルコメンテーターとして、森三中の黒沢&村上が。さらに、スペシャルコメンテーターとして(入江は「ビッグコメンテーター」と紹介していましたが……)、今田耕司が登場します。モデルのラブリさん&宮城舞さんを引き連れ、颯爽と現れた今田。EDWINの洋服も似合っています。

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今田から「すごいですねぇ、イリコネ。おめでとうございます! エンディング泣くんでしょう?」と話しかけられた入江。黒沢には「オープニングから泣いてた」と暴露され、「ちょっと! 言わないでよ、それ!」と慌てた様子です。


まずは大歓声の中、ロンドンブーツ1号2号・亮が登場。「衣装チェックにいちばん時間がかかった」(入江)そうで、ハーフパンツをカッコよく履きこなしています。

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続いて、マンボウやしろが登場すると、ざわめく客席。今田から「あんなスピードでランウェイを歩く人はいない」と指摘を受けるほど、ゆっくりと歩き、マンボウポーズを決めていました。

パンサーは、それぞれモデルと一緒に登場。
今田から「こんなカップルおる!」と声をかけられた菅&小泉梓さんペア。菅はなぜか終始、小泉さんの匂いを嗅いでいます。

尾形は、武田静加さんとおなじみのサンキューポーズを披露。

矢野安奈さんと登場した向井を、「いまいちばん出待ちの多い芸人」と紹介した入江。今田は「向井は恵比寿のパスタ屋で会って、どこかのショップの店員さんと間違えて挨拶してしまった」とプライベートのエピソードを披露しました。

続く、ジャングルポケットもモデルと一緒にランウェイを歩きます。
黒沢から「なんかオネエっぽいんだよなぁ。」と言われた武山。「あの靴もなんかオネエっぽく見える」と言われてしまいます。

自慢の上半身を披露したのは、太田。「いい体!」と女性陣から声が挙がるも、「もうちょっと身長があったら!」(村上)と、ダメ出しされてしまいます。

相方2人の微妙な(?)パフォーマンスを見ていた斉藤。今田からも「あんなもんじゃないぜって思っているはず」とプレッシャーをかけられた中で、繰り出したのは両手を挙げて絶叫するというパフォーマンス。声がコメンテーターのところまで届かないということもあってか、「レイザーラモンHGのフォーじゃないですか、あれ」と戸惑うコメンテーター陣。「ちょっと見ただけで、胸焼けしちゃいました」(村上)と言われるなど、3人とも女芸人ウケはイマイチだったようです。

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入江から「いままで、よしもとにいなかったタイプのハンサム!」と紹介されたのは、ベイビーギャング・北見。ポージングはぎこちなかったものの、両サイドではハンサムポーズも披露します。それを見ていた今田は「同じEDWINを着ているとは思えない。(EDWIN503のCMに出ている)プラピにも負けてなかった」と絶賛。「着ている人によっては、大きなポテンシャルをも引き出すEDWINもすごい」とEDWINについても賛辞を送りました。

ステージが真っ赤に染まる中、現れたのは、若井おさむ。ガンダムの主人公・アムロレイの格好でランウェイを歩き、「マチルダさーん!」と絶叫。どうやら彼は、靴のみがEDWINだったようです。

小島よしおさんはいつものブーメランパンツ姿ではなく、EDWINのアンダーウェアを着用して登場。おなじみの「そんなの関係ねぇ! はい、おっぱっぴー!」で、会場を盛り上げました。

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ロバートはひとりずつ、ランウェイを闊歩。馬場にはコメンテーター陣から「似合う!」との声が。山本はバックを小脇に抱えて歩きます。秋山は白いパンツにEDWINのシャツという着こなし。3人とも同じものを着ているとは思えないピチピチ感に、村上が思わず顔をしかめていました。
最近のロバートといえば、秋山による体ものまね。紙幣になっている偉人3人の体ものまねを披露すると、会場は大きな笑い声で包まれました。

大盛り上がり後、登場したのはオモロー山下。“山下パッカー”を披露するもウケはイマイチ。今田からも「今日いちばんの静けさやった」と辛辣な声をかけらます。

雨上がり決死隊・宮迫が静々と現れると、客席からはさらに大きな歓声が!「宮迫です」「ぎゅん!」「お尻!」と次々とギャグを披露すると、盛り上げる彼に触発されたのか、突然、舞台中央で踊り出す黒沢。
宮迫へマイクを渡すと、山下も登場。湘南乃風のパロディユニット“荒川乃土手”として「純恋歌」のサビ部分を歌い出すと、今田からは「うまい!」との声が。最後まで歌うのかと思いきや、金八先生の格好をした三又又三さんが現れ、ラップパートを歌い始めます。
本当は、最後に宮迫がサビを歌う予定だったのですが、三又さんのミスで中途半端に終わることに。
「楽屋でめちゃくちゃ練習してたのに。俺が観てた、池上彰さんの番組のボリュームを小さくまでして練習してたのはなんやったんや」と呆れる今田。「ラップがずれてきました」と悪びれない三又さんを、「すみません。最近、人前に出てないんで」とフォローする宮迫でしたが、「お前、先輩やけど死ね! 吉本ちゃうし!」と宮迫らしい言い回しで罵っていました。

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全よしもと芸人のランウェイが終了。
MOST EDWIN PLAYERこと“MEP賞”を発表するためのプレゼンターとして登場したのは、道端アンジェリカさん。EDWINをクールに着こなし、颯爽とランウェイを歩く姿は、さすがプロ! あまりの美しさに、芸人たちは呆然と見とれながら、アンジェリカさんの姿を目で置います。胸元が目線の高さになってしまう背の小さい入江。ただ挨拶をしているだけなのに、今田や宮迫から「胸元を観るな!」と注意されまくっていました。

いままでの芸人たちのステージを観ていたというアンジェリカさん。「みなさん、自分の個性をわかっていて、ユーモアなステージで面白かったですよ」と感想を語ります。

結果、MEP賞を受賞したのは、亮。入江から「スターの貫禄でした」と絶賛され、両手を高らかに挙げ、喜びを爆発させた亮は、アンジェリカさんとともに再びランウェイを歩きました。
ファッションには並々ならぬこだわりがあるのか、かなり入念に着こなしをチェックしたという亮。「3時間前に(会場へ)入ってよかったです」と笑顔を見せました。亮には、EDWINさんより本日着用した洋服、さらに“503 NARROW”シリーズ全10色がプレゼントされました。

「すごく楽しかったです。緊張したけど、(お客さんが)キャーッと言ってくれたのでやりやすかった」(武田さん)「ワイワイするショーは初めてでした。ありがとうございました」(ラブリさん)「芸人さんと歩くのは、貴重で楽しかった」(宮城さん)と、モデルのみなさんも芸人とのランウェイを楽しんだ様子。
宮城さんから「今田さんがタイプ。胸板が厚くて惚れました」とアプローチされた今田は、「やったー!」とガッツポーズ。かなりうれしそうでした。

「もう1回、ラップやっていいですか?」と反省の色なしの三又さんには、「早よ帰って、店開けろや!」と宮迫から容赦ない毒舌が。三又さんは全て自前の衣装でEDWINのアイテムを全く着用していなかったらしく、芸人たちは非難ごうごう。最後には「本当にすみませんでした」とカツラを脱いで、謝罪していました。

オモロー山下へは「山下くんの華々しい引退ステージになったな。思い出になったな?」との厳しい言葉をかけながらも、「入江くん、がんばって。ゴールデンウィークの恒例イベントにしてよ!」と明日まで頑張り続ける入江を激励する今田でした。

●~24時間ノンストップフェス!~TOKYO IRIE CONNECTION 2013

2013年5月 2日 (木)

【ライブレポート】漫才ブームforever

1980年代初頭、若手漫才師たちを一夜にしてスターダムに押し上げた「漫才ブーム」。テレビに舞台、ラジオ、映画、はたまたコンサートと分刻みのスケジュールをこなしつつ、嵐のような日々をともに駆け抜けた“戦友”たちが、約30年の時を経て集結! 5月1日(水)、なんばグランド花月にて開催された『満載ブームforever』で、漫才にトークに大暴れしました。

ステージ上のスクリーンに映し出される懐かしい映像でイベントが幕開け。出演者をはじめとするブームを彩ったさまざまな芸人たちが次々に紹介されると、客席からも「懐かしい!」と声が上がります。さあ、まずは漫才4連発から華やかにスタートです!

トップバッターを務めたのは今いくよ・くるよ。「今日は同窓会みたい!」とくるよが言えば、「おかげさまで私たちも芸能生活40周年を迎えることができました。これもひとえにお客様のおかげです」といくよが挨拶し、大きな拍手が沸き起こります。ネタでは「女性コンビがほとんどいなかった」というブーム当時を振り返った後、ふたりの話題は婚活パーティへ……もちろん「どやさ!」も飛び出し大いに沸かせました。

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続いてはオール阪神・巨人の登場です。「当時のネタで今もやっているものがあるんですが、どっちが聴きたい?」と問いかけると、観客は大喜び。今昔の話題を交えつつ、阪神のモノマネと巨人の歌をからめたネタを披露し、爆笑をさらうたびに「まだいける! 明日からやろう!」と確認し合ってさらなる笑いを誘っていました。

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三番手はザ・ぼんち。「おさむちゃんでーす!」とおなじみのフレーズが炸裂すると、まさとが「はい、セレモニーは終わりました」とツッコみ、しょっぱなから客席を笑いの渦に巻き込みます。「今日はメンバーたちも高ぶっている。いつのネタをやろうかと悩んだり」(まさと)とのことで、ふたりは「(昭和)55年、56年あたりにやっていた」という漫才のリメイクで勝負! GWにぴったりの旅行をテーマにしたネタを展開しました。

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最後は西川のりお・上方よしおがステージへ。時事ネタや話題の人物、出来事が次々と飛び出す怒涛の漫才は、当時も今も破壊力満点! 合間に「ぼん、ぼんじゃございやせんか!」といったギャグも織り交ぜ延々としゃべり続けるのりおと、それに翻弄されていくよしおのやりとりに、何度も大爆笑が起こっていました。

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4組の漫才をノンストップで堪能した後は、「あの時君も若かった」と題したトークコーナーに突入。司会の大平サブローとなるみが登場し、先ほどの4組も再びステージへ。出てくるなりまくしたてるのりおとおさむを前に、なるみが「ちゃんとしてるのは巨人師匠だけです!」と助けを求めるなど、早くも大波乱の予感いっぱいです。さらにこのコーナーでは東京からの豪華ゲストも! まず登場したのは島崎俊郎さん。お笑いトリオ・ヒップアップの元リーダーである島崎さんは、「舞台袖がすでに同窓会みたい。一緒に戦った皆さんは、他人ではない感じ」とニッコリ。暴走するおさむについては「全然、芸風変わってませんね!」とツッコミを入れていました。もうひとりのゲストはビートきよしさん。現在も時折、相方のビートたけしさんと漫才をするそうで、「こないだもライブに出るから稽古しようって呼ばれて行ったら、そのままテレビで漫才やることになっちゃって」というエピソードも紹介していました。ここから久々の再会にテンションが上がり、のりおが「きよっちゃん」(ビートきよし)の裏話を暴露するなど収拾がつかない盛り上がりに。いつまでも始まらないコーナーに、島崎さんから「最終の新幹線に乗らないとダメなのに!」と何度もクレームが入るほどでした。

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ようやくひとつ目のテーマ「人生が突然変わった一日」からトークがスタート。『ヤングおー!おー!』で漫才ブームよりひと足先にブレイクを果たした阪神・巨人からは「番組に出た次の日から追っかけが現れた」という仰天の告白が。いくよ・くるよは、それまであまりウケなかったくるよのお腹をたたくギャグが、『花王名人劇場』オンエア後から急に大ウケするようになったそう。「スケジュール帳も一瞬で真っ黒になって、CMも10本入った」(いくよ)と語り、ブームのすごさを垣間見せていました。一方「僕らは人が売れていくのを見てひがんでたね」というのは、のりお。「ぼんちの新聞記事を切り抜いて写真に落書きした」などネガティブエピソードを繰り出して笑わせます。島崎さんは「関西の芸人さんはすごいテンションなんですよ。『オレたちひょうきん族』の時なんて負けてしまって……今でも引いてます」とポツリ。そこからのりおによる『ひょうきん族』で大人気だったのりおや島崎さんが演じた「フラワーダンシングチーム」についての裏話も明かされました。シングル曲『恋のぼんちシート』が大ヒットし、漫才師として初めて武道館ライブを行ったぼんちに話が及ぶと、島崎さんは「僕らは『ひょうきんベストテン』には出ましたけど、本物の『ザ・ベストテン』に出ましたもんね!」。まさとは「1日に漫才を14本やったのが最高(記録)」と、当時の過密スケジュールを振り返っていました。

ここで残念ながらタイムリミットとなった島崎さんに、出演者から「ヒップアップのエンディングの歌をやって!」と無茶ぶりリクエスト! 客席の手拍子に乗せて歌った後は、アダモちゃんのギャグも披露する大サービスで、ステージを後にしました。

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この後も、さまざまなテーマに沿ってトークを展開。「ギャグ誕生物語」では、おさむの「ぼんちダンス」が実は子供をあやすために生まれたという意外な話や、きよしさんの「うなずきトリオで一番しゃべらなかったのは僕。解散の理由はほかのふたりがしゃべりすぎたから」という告白が。「あれは最高の仕事やった」「あれは最悪の仕事やった」という両極端なテーマでも、漫才ブーム当時ならではの華やかかつ驚きに満ちた仕事の数々が明らかになり、観客を驚かせました。

ここまでですでに大満足!な濃いイベントでしたが、さらなるお楽しみが用意されていました。それは、なんと抽選で相方を組み替えての「シャッフル漫才」! 大御所漫才師揃い踏みの舞台では前代未聞のこの企画、客席はもちろんステージにいる出演者たちも緊張の面持ちで抽選を見守ります。最初に「当たり」を引き当てたのは、のりお&まさと。「健康診断」をテーマに即興漫才に挑戦しました。ネタ合わせも全くなく始まったふたりの漫才は、なかなかテーマに沿った話題に移らず、痺れを切らした巨人から「健康診断の話は?」とツッコミが入るほど。とはいえ新鮮な顔合わせによる予測不能のしゃべくりは、観客のハートをがっちりつかんでいました。続いては巨人&くるよがコンビを組んで「整形手術」をテーマにした漫才を披露。いきなり飛び出した「どやさ!」に、巨人が思わず「こんなに近くで見るの初めて!」と漏らすなど、こちらも意外性あふれる顔合わせです。しかも、途中から我慢できずにいくよが乱入、さらに阪神まで加わっての4人漫才へと進化を遂げ、観客を喜ばせました。3組目はおさむ&阪神。「死ぬかと思った」というテーマに沿って「こんな漫才を」と耳打ちした阪神でしたが、始まるやいなやそれを無視して暴走するおさむに激怒! 気づけばなぜか、おさむがひとりで漫談をしているという謎の幕切れとなりました。最後は周囲からのリクエストもあり、よしお&サブローにきよしさんが加わってのトリオ漫才が実現! きよしさんの独特の間に振り回されるふたりの姿は、これまでのシャッフルコンビ同様、このイベントでしか見られない貴重なものとなりました。

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エンディングで、「戦友が集まって、楽しかったね!」と満面の笑みで話したおさむ。サブローの「また機会があればパート2を!」というしめくくりの言葉には、客席からは期待に満ちた大きな拍手と歓声が起こっていました。

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2013年4月30日 (火)

【ライブレポート】兵動大樹のおしゃべり大好き。春2DAY'S~シアターでドラマでシティやのに…喋るだけ~

2003年のスタート以来、大人気を博しているトークライブ『兵動大樹のおしゃべり大好き。』が、4月28日(日)、梅田芸術劇場シアタードラマシティで約1年半ぶりに開催されました。前日からの2DAYS公演はともに超満員! 劇場ロビーには、一緒に記念撮影ができる等身大の兵動パネルや、「いろいろな部位を揃えた」という兵動の「触り心地体験」コーナーなど、趣向を凝らしたお楽しみも用意され、こちらも大いににぎわっていました。

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いよいよ開演、暗転したステージにVTRが映し出されると、そこには会議室らしき場所に座る兵動の姿が。芸人を志したきっかけや時期を振り返りつつ、「ドラマシティでやれたら」との思いを2、3年前から抱き始めていたと告白します。さらに「夢が叶った」「(芸人を志した)10歳から(現在の)42歳の集大成にしたい」との意気込みを口にすると、客席のムードも一気にヒートアップ。やがて、ひとりの少年が客席通路を通ってステージへ。用意された兵動のトレードマーク、ハンチング帽と眼鏡を身に着け中央に立ったかと思うと、そのまま後方へと去り、扉が閉まります。再び暗転、幕が上がると同時にスモークがもくもくとたかれる中、今度は巨大な階段が登場。そのてっぺんに兵動がせり上がってきました! と、ここまでは格好よく決まったのですが、あまりのスモーク量に足元が見えないのか、いざ降りるとなってからはいきなりへっぴり腰になり客席は大爆笑。さあ、今宵も『おゃべり大好き。』の始まりです!

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このライブは、ただひたすら兵動がおしゃべりするというスタイルで、『人志松本のすべらない話』でもおなじみのトークが約2時間にわたり堪能できます。この日はまずオープニングの種明かしから。前日の公演でもすごい量のスモークがたかれ、「前が見えなかった」とスタッフに訴えた兵動でしたが、なぜかこの日も同レベルのスモークが出てきたと不満顔。ちなみにせり上がってきた時のポーズは「うっすらとした記憶の『THIS IS IT』」だったそうです。「昨日はしゃべりすぎたから、関係ない話せんとこ」と自戒を込めて(?)話した兵動ですが、気づけばついつい枝葉を広げてしまう様子。引っ越した新居の庭での娘ふたりとのエピソードに始まり、電車の中で見かけた衝撃的な男性の姿など、早くも止まるところを知りません。

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最近、東京での仕事も増えているという兵動は、空き時間によく利用する喫茶店で、実にさまざまな“謎の人物”に遭遇しているそうです。老人が臨んでいた驚くべき面接の目撃談のほか、疲れ果てたサラリーマンの「人生が変わった瞬間」、さらに「がさつすぎる男と草食系男子」の会話から漏れ聞こえてきたまさかのひとことなどなど、「兵動だからこそ出会ってしまった」としか思えないシーンの数々は、まさに抱腹絶倒! 前出の「がさつすぎる男」に関する細かな描写も、笑いを倍増させていきます。喫茶店だけでなく、トンカツ屋では居合わせたふたりの男性の言い争いに巻き込まれてしまったことも……とにかく、行く先々で波乱を呼んでしまう男・兵動の真骨頂といった話が次々に飛び出しました。

『おしゃべり大好き。』のタイトル通り、披露されるトークがまるで世間話のように、ゆるやかにつながっていくのも魅力のひとつ。気付けば話の舞台は東京から大阪の、とある飲食店へ。酔っぱらった兵動は、訪れたすし屋のカウンターでまさかの行動に出ましたが……? 後輩である南海キャンディーズ・しずちゃんのボクシングの試合を見に行った時には、兵動が「奇跡」と称するある事件が。大阪の劇場で仕事を終えて移動、東京は後楽園ホールで試合を観戦し、最終電車で大阪に戻るまでの一連の流れの中に、これでもかというほど笑いのトラップが仕掛けられています。また、「西川きよしの注意できない行為」など、合間には小ネタもたっぷり。最後の最後で訪れたまさに「奇跡」としか言いようのない出来事には、笑いだけでなく拍手と歓声までもが起こっていました。

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と、ここで兵動は「何時からやってた? 6時から?」と時間を確認。既に1時間半が経過し、終演予定時刻が近づいていましたが、「なかなかの長話があるんですけど、かいつまんでやってもいいですか?」と客席に呼びかけると、もちろん観客は大喜び。というわけで続行決定! 『おしゃべり大好き。』ではすっかりおなじみ、兵動の長女にまつわるエピソードが披露されることに。

先日、幼稚園を卒園したばかりの長女との毎日は、とにかく笑いでいっぱい。「パパのお仕事なんなん?」との疑問に対して兵動が返した驚きの答え、かくれんぼに興じていたはずの兵動を襲った惨劇、一大イベントである卒園式をめぐるハプニングの数々などなど、出てくる話すべてが爆笑の連続。時にはかつて披露したエピソードも改めて紹介しつつ、最後の大オチまで息もつかせぬ波状攻撃で締めくくりました。

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エンディングでは「夢、終わったー」とつぶやいた兵動。しかし一方で「新しい夢もひとつできた。何年後かわからないが、横の大ホール(梅田芸術劇場メインホール)でやったろかなと思ってます。その時は、渾身の1DAYSやと思いますけど」と決意表明も行い、大きな拍手を浴びました。最後は再び階段を上り、てっぺんで叫ぶ「もうええわ!」でフィナーレ……と思いきや、暗転したステージに再び映像が!? 観客への感謝の言葉を述べる兵動が、やがて「え? シアターでドラマでシティやのに……喋るだけ?」「やらへんよ、『アニー』なんて!」とうろたえ始めたかと思うと、ステージに再び照明が。そう、演劇のメッカ・シアタードラマシティにちなみ、ミュージカル『アニー』そのままに赤いワンピースを着た兵動が躍りだしたのです! 『Tomorrow』を歌いながらステージで舞い踊る兵動、その愛らしい(?)姿は、まさに「夢のシアタードラマシティ」だからこそ見られたスペシャルなプレゼントとなりました。この日の模様は、DVDとして発売される予定(時期未定)。すべての話の詳細と真相は、ぜひその際に確かめてくださいね!

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2013年4月24日 (水)

【ライブレポート】YU-A『YU-ANISTA Live Tour 2013〜Spring〜』

4月20日(土)、東京・duo MUSIC EXCHANGEにて、YU-Aのダンスをテーマにした新たなライブ『YU-ANISTA Live Tour 2013〜Spring〜』が行われました。
あいにくの雨模様でしたが、サイリウムやタオル、Tシャツなど、YU-Aグッズを身につけたファンで会場は満員に。
ダンサー2人を従えたYU-Aが爆音とともに登場すると、いきなり激しいダンスを混じえた『GYPSY WOMAN』、コール&レスポンスが楽しい『ULALA』の2曲で、会場のボルテージは早くもマックスかと思うほどの盛り上がりとなりました。

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この日、初のMCタイムに入ったYU-Aは、自己紹介後、「どんびいてない? 大丈夫?」と客席に問いかけます。

彼女曰く、「今回さ、衣装、ヘアメイク、セットリスト、全部自分で用意して、衣装も自分で買いに行ったし、全部やったんですよ。そしたら(衣装が)こんなことになっちゃって」と、どうやら派手すぎないか不安だった様子。
しかし、「かわいい!」という女性ファンからの歓声が飛び交い、安堵の表情となりました。
ダンサー用の衣装も用意し、「(ダンサーが)え? っていう顔してましたけど、着てくれました(笑)」といったエピソードで笑いを誘う一幕も。

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『TELL ME TELL ME』と、新曲と続き、今回の目玉でもあるダンスコーナーへと突入。洋楽のナンバーに合わせて、ダンサーとともに激しく腰を振ったり、その場でサインを書いたTシャツを客席に投げ込むパフォーマンスで、観客を沸かせました。
『LOVE BUG』、続いて『夏の思い出』をしっとりと歌い上げ、再びMCへ。
YU-Aにとっての『夏の思い出』は、19歳まで住んでいた札幌の短い夏のことで、親友とともに毎週のように海へ行き、真っ黒に日焼けするまで、楽しい時間をすごしていたそうです。
北海道でのレギュラー番組『ジョシスタ あいく的』(STV)が始まってからは、またその親友とも会える機会が増え、「何年経った今も、同じことやって笑ってるっていう(笑)、私をホッとさせてくれる人」と語り、その親友に向けて書いた曲『夕日』へとつなぎます。
マイクを使わないアカペラから入り、オレンジ色の照明とともに『夕日』の世界観を見事に構築しました。

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続いて、『ごめんね、ママ』。YU-A自身が母への感謝の気持ちを歌った曲ですが、この曲に対して、「結婚式で流しました」「結婚式で使いたい」といった内容の手紙をもらう機会が増えたそうで、「ウエディング・ソングでもあるんだなあと、自分でもビックリ」するほど大きな反響のようです。

再びダンスコーナーへ突入し、赤と黒のクール系へと衣装チェンジしたYU-Aは、一層激しいダンスをダンサーとともに披露。
屈指のダンスナンバーとも言える『SWITCH』に続き、『忘れられない恋』、『YOU』と歌い上げた後、MCへ。


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ここでは、今回の『YU-ANISTA』という新たな試みについて語り、「ダンスイベントとしてもやっていきたい」と決意表明しました。
再び激しいダンスナンバーの新曲を挟んだ後のMCでは、「どうして雨がふるの?」と天候に不満をつのらせます。
ラストの曲『LINK』を前に、YU-A自ら振り付けをレクチャーしたことで、より一体感に包まれました。
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暗転し、「YU-A」コール=アンコールが鳴り響くなか、ラフな衣装に身を包んだYU-Aがステージへ登場。
すると、客席では「YU-ANISTA」のロゴが描かれた無数のミニフラッグが振られていて、YU-Aは「何これー!?」と驚きを露わにします。
ファン同志による粋なサプライズだったのですが、YU-Aは笑顔でフラッグ握り、『願い』を熱唱。
このサプライズについて、「ありがとう」「大変だったでしょ?」とファンを労った後、再度、今回の新ツアーについて語るYU-A。
「いきなり始まったと思うけど、実はアルバムのツアーとは別のツアーを年に何回かやりたいねって話をしてて、やっと実現した第1回目なんですよ」と経緯を説明しました。
さらに「ダンスをしたり、新曲を発表したり、いろんなことを試せたらいいな、みんなと一緒に初めてをここで味わえたらいいなと、どんどんいろんなことがやりたい」と、チャレンジの場であることを強調。
そして、「みんなの名前は“ユアニスト”だからね」とYU-Aファンの総称も念を押し、大きな拍手を浴びました。
初披露となるバラードの新曲を披露した後、YU-Aの口から様々な告知が発表されました。
まず、『YU-ANISTA』の第2弾は、今夏開催が決定。東京(8/23)、大阪(8/18)、福岡(8/10)と3ヶ所を巡るとのことです。
また、昨年好評を得たバースデーイベント『YU-A My Family Birthday Party 2013』が、5月29日(水)、表参道GROUNDにて行われ、昨年に引き続き、同じ誕生日のエハラマサヒロがMCを務めることも合わせて発表されました。
さらに、7月10日にニューシングルのリリースを控えており、これからレコーディングやMV、ジャケ写の撮影を行うそうです。
こうした告知が続き、YU-Aは思わず「イベント、やりすぎじゃない?」と問いかけましたが、客席からは歓迎する声が返ってきました。
観客を背後にした記念撮影をした後、本日最後の曲『CHANGE』を披露。
YU-Aの魅力となっている伸びのあるボーカル、今回のためにレッスンを重ねたであろうキレキレのダンスは最後まで衰えを知らず、「またねー!」と明るく手を振って、終演となりました。
なお、今回の『YU-ANISTA Live Tour 2013 〜Spring〜』は、4月29日(月・祝)に、大阪のMusic Club JANUSでも開催されます。
各詳細、最新情報は、公式HPなどでご確認ください。

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【セットリスト】
(intro)
01.GYPSY WOMAN
02.ULALA
03.TELL ME TELL ME
04.新曲
05.ダンスコーナー
06.LOVE BUG
07.夏の思い出
08.夕日
09.ごめんね、ママ
10. ダンスコーナー
11.SWITCH
12.忘れられない恋
13.YOU
14.新曲
15.LINK
(Encore)
16.願い
17.新曲
18.CHANGE
●YU-A公式HP
●YU-Aブログ「"YU-A"re My Love」
●YOSHIMOTO R and C「YU-A」アーティストページ
●YU-Aオフィシャルツイッター

2013年4月18日 (木)

【ライブレポート】『煌~kirameki~ライブ』

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4月16日(火)、5upよしもとで『煌~kirameki~ライブ』が開催されました。このライブは、天竺鼠、GAG少年楽団、かまいたち、藤崎マーケット、アイロンヘッド、プリマ旦那、ななまがりの7組からなるユニット「キラメン7」がお届けするライブ。新生5upよしもとをけん引する彼らが、これからさまざまなことに挑戦していくライブの記念すべき第1回目となります。

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MCはGAG少年楽団・宮戸。そして、胸元に「煌~kirameki~」のワッペンを付けたおそろいのジャケット姿で「キラメン7」のメンバーが登場! しかし、かまいたち・濱家だけが「ジャケットがない!」と大騒ぎ。すかさず藤崎マーケット・田崎が自分のジャケットを脱いで濱家に渡します。さらに天竺鼠・川原が自分のジャケットを田崎に差し出し、何とも心温まるやりとり…と思いきや、川原が「ジャケットがない!」と騒ぎだし…。

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一方、GAG少年楽団・福井はワッペンだけなくすというぼんやりぶり。するとここでも田崎がすかさず自分のワッペンをはがして福井に手渡し、そして川原が自分のワッペンを田崎に差し出し、またも「俺のワッペンは!?」と騒ぎ…。宮戸から「堂々巡りですから!!」とツッコまれていました。

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最初のコーナーは、「制限時間内にすべてのお題を制覇せよ!」。ボードに書かれた14個のお題を、30分以内にクリアしたら、お客さん全員に賞品をプレゼントするというもの。お客さんへのプレゼントは、「キラメン7」の顔が印刷された特製チロルチョコ! これには客席も大喜び! ただし、ハードルが高そうなお題もちらほら…。なかでも、「屁~出す」に関しては、制限時間30分以内なら、どのタイミングでもOKという特別ルールを適用とのことですが…。

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まず手を挙げたのがプリマ旦那・河野。「怖い話」のお題を選び、タクシーで今宮戎に向かった時のひやっとしたエピソードを披露します。藤崎マーケット・田崎は「日本人で良かったと思う話」。ロケ先のアメリカ・テキサスで、トキが遭遇した間一髪の出来事をトーク。

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天竺鼠・川原が選んだのは、「30秒以内にお玉でピンポン球をキャッチしろ!」というもの。3回キャッチできたらクリアです。やや苦労しつつも、最終的にはなんと5回もキャッチして余裕のクリア。

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アイロンヘッド・毛利は「ウソみたいな本当の話」をチョイス。子供の頃、集めていたミュータント タートルズの人形にまつわる爆笑エピソードを語ります。かまいたち・山内は「師匠の話」。NGKで、ティーアップ・長谷川と同じ楽屋になったとき、長谷川が口走ったまさかの発言を暴露します。順調にクリアが続くキラメン7。しかし、GAG少年楽団・坂本が「恋の話」で甘酸っぱい子ども時代の恋のエピソードを披露したところ、MCの宮戸から「ダメ!」が飛び出します。さらに、ななまがり・森下が語った「変な家族のルール」は、いまだに知らない自分の母親の年齢の話から急転、まさかの「怖い話」のようなオチに客席がざわつき…。GAG少年楽団・福井が「変な家族のルール」に再トライ。親が公務員という、固くまじめな家庭で育った福井が、小学生のときに初めて「プーマのジャージがほしい」とおねだりしたときに親が下した福井家の決定にお客さんは爆笑。

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さらに藤崎マーケット・トキ、プリマ旦那・野村が「怖い話」。かまいたち・濱家は「学生時代の話」で、ヘタレの友人との思い出を明かします。天竺鼠・瀬下は「めっちゃいい話」。バイクで夜を賑やかしていた頃の、あるおばあちゃんとの心温りつつも妙な出会いを明かします。アイロンヘッド・辻井は「怖い話」。学生時代、学年で一番ケンカの強い奴に付け狙われていたといいますが、その理由は…? 

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ここで、藤崎マーケットの2人についに屁が出そうに!! 屁をしやすい体勢でそのときを待ちます。しかし、残念ながら空振り…。ななまがり・初瀬は「30秒以内に傘でボールを3つ入れろ」にトライ。難易度が高いこのお題、ひとまずボールを1つ入れたらクリアにルール変更してもらいましたが、初瀬は大苦戦。

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業を煮やした濱家が「俺がやる!」と傘を振り下ろすと、なんと持ち手の部分にボールが挟まるミラクルが! そのままボールを難なく入れ物に放り込み、見事クリアできました。

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残り時間がもうすぐ10分というところで、メンバーは続々と「屁が出そう」と名乗りをあげます。アイロンヘッド・毛利はがんばりましたが「う」と声を漏らしただけでダメ。かまいたち・山内、GAG少年楽団・坂本、かまいたち・濱家が続きますが、誰も屁が出ません。

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一方、「30秒以内で指定小道具モノボケで笑わせろ!」など、ほかのお題は制限時間が迫る中、着々とクリア。

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残るお題は「全員参加!黒ひげ危機一髪」と「屁~出す」の2つ。ひとまず「全員参加!黒ひげ危機一髪」にとりかかることに。ルールは、ゲームに参加する14人が全員、黒ひげを飛ばさなかったらクリアというもの。「オクラホマミキサー」に合わせて刀を刺していくメンバーたち。順調に見えましたが、11人目のプリマ旦那・河野が黒ひげを飛び出させてしまいます。

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次も、5人目にしてかまいたち・山内がアウト。3回目のトライでは、なんと14人目の藤崎マーケット・トキでアウト。落胆の色が隠せません。制限時間まで残り時間あと5分! こうなったら2本同時に刺して、3人一気に刺してみたりと時間短縮を図りますが、どうしても黒ひげが飛び出してしまい…。ここでアイロンヘッド・辻井の屁が出そうに。例の体勢で屁の到来を待つものの、屁は出ません。あわただしくなるステージ上。

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黒ひげに戻ったメンバーらは策を練り直し、まずは13人で一斉に刺して、最後は1人が刺すというアイデアを絞ります。このアイデアが功を奏して、2回目のトライで見事クリア!! しかしここで制限時間は残り1分21秒。全員が屁を出す体勢で奇跡が起こるのを待ちますが…。残念ながらここでタイムアップ。

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あきらめきれないメンバーらは、どうにかお客さんにメンバーの顔がプリントされたチロルチョコをプレゼントしたいとMCの宮戸に交渉。先ほど成功した、13対1の黒ひげ危機一髪がここでも成功したら、プレゼントしてもいいことになりました。一方で、未達成の「屁~出す」のお題も続行。黒ひげ中に屁が出ても、お客さんにプレゼントできます。しかし誰も屁は出ず、無念に黒ひげも飛び出し…。またもルール改定を宮戸に申し出るメンバー。最終的に、かまいたち・山内扮する「山ひげ」が一発で飛んだらクリアということに…。樽の上に座る「山ひげ」は、樽に刀を刺されるやいなや「ぎゃー」と声を上げて飛びました。メンバーの粘り強さに、宮戸もしぶしぶOKに。お客さん全員に、チロルチョコをプレゼントすることができました。

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『煌~kirameki~ライブ』は次のコーナーへ移る際のセットチェンジもお楽しみのひとつです。この日は「キラめき転換歌謡祭」。GAG少年楽団・坂本と、ななまがり・初瀬がKinKi Kidsの「硝子の少年」を歌い上げます。途中、舞台から降りて客席の声援に応えるサービスぶり。

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盛り上がった歌謡ショーの次は「キラめき公開反省会」。これまでのコーナー中に、足をひっぱったり結束を乱すメンバーを無記名投票。選ばれたメンバーにはその場で即反省してもらい、キツい罰ゲームが待っています。投票の結果、山内が4票を獲得してしまい…。罰ゲームは、ゴーヤやにんにく、酢などさまざまな食材から「キラメン7」にかけて7品を選んで作ったミックスジュースを一気飲みするというもの。

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何を選んでいるのか見えないように、舞台の隅っこに追いやられた山内と、悪だくみする顔で食材を選ぶメンバーたち…。そして「キラメン7」特製ミックスジュースが完成!

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川原に鼻をつままれ、濱家に目隠しされて、苦痛の表情で無理やり飲まされる山内。

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しかし…第一声は「の、飲める!!」

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メンバーたちが選んだ食材は、バナナ、イチゴ、チョコ、牛乳、オロナミンC、ペパーミント、トマトの7品。「めちゃめちゃ旨い!」と絶賛する山内でした。

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最後のコーナーは「今日は飛びますの日!プレゼント争奪紙飛行機キャッチ」。ライブが開催された4月16日は、飛行機を発明したライト兄弟の誕生日であり、「飛びます、飛びます」のギャグでおなじみ、坂上次郎さんの誕生日。コンビで1機、紙飛行機を作り、客席に飛ばしてキャッチしたお客さんに「キラメン7」サイン入りステッカーをプレゼントするというもの。後ろの席まで飛んだのに急旋回して最前列のお客さんにキャッチされた「藤崎マーケット号」、まるで団子のように紙を丸めただけにみえる「天竺鼠号」など、飛び方も形も個性豊かな紙飛行機が客席を舞いました。

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エンディングでは、「キラメン7」からのお知らせ。なんと、5upテーマソングがいよいよ始動します! 現在、超有名ミュージシャンに楽曲を依頼中。次回の『煌~kirameki~ライブ』でお知らせします!

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笑いはもちろん、プレゼントやお客さんとの交流も盛りだくさんだった第1回目の『煌~kirameki~ライブ』。走り出したばかりのキラキラ輝く「キラメン7」のライブに、ぜひ足を運んでくださいね!

2013年3月28日 (木)

【ライブレポート】ウーマンラッシュアワー3大都市ツアーファイナル「ありがとウーマン・さよなラッシュアワー」

昨年に引き続き、今年も単独ツアーを敢行したウーマンラッシュアワー。東京、福岡を経てのツアーファイナル・大阪公演が、3月24日(日)、なんばグランド花月にて行われました。この日のライブをもって東京へ進出するふたり。これまでの成長と未来への意気込みをファンの皆さんに伝えるべく、東京、福岡で下ろしたなかから選りすぐりの新ネタを披露しました。もちろん、客席は立ち見も出る大入り満員です。

まずは、村本軍団(赤い自転車、ミルキーしげお、シャイニングスターズ・廣田、小谷真理、ストレンジサニィシアター・稲葉大樹)が勢ぞろいしての国歌斉唱からスタート。みんなで『バンザイ』(ウルフルズ)の替え歌を熱唱します。村本を称えまくる歌詞が続いたかと思うと、途中からは一転、中川パラダイスをけなしまくる内容に……。まさに天と地とも言える扱いの差に、客席は大爆笑でした。

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いよいよウーマンラッシュアワーの登場! ところがピンマイクの前に現れたのは中川ひとりで、「実は相方は別の仕事があって、まだ来てないんです」と衝撃の事実が明かされました。「もうじき来ると思うので……」と困惑しながら、なんとか場をつなごうとギャグを連発。しかし、なかなか盛り上げることができず「どうしたらええねん~!」と頭を抱えていると、どこからともなくあの“バイトリーダー”を思わせるセリフが! しかも声の主は村本ではなく、ジャルジャル・福徳、モンスターエンジン・西森、藤崎マーケット・トキ、学天即・四条、スマイル・ウーイェイよしたかです。「ホントにしょうがないパラダイスだなあ……」と言われて、「みんな、来てくれたんや!」と中川は大喜び。ところがステージに飛び出して来たのはニセモノばかり、しかもなぜか四条だけが本人です。続いて村本の声が流れ、ついに客席通路を通って登場……と思いきや、またまた赤い自転車・宮田がカツラをかぶったニセモノ。ようやく本物の村本が客席から登場すると、待ちかねた客席は熱狂。これに乗じてお客さんをハグするなど、やりたい放題の村本でした。

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さっそく1本目の漫才がスタート。「モテたい」という欲望のままに「DJ」「サーファー」「美容師」と嘘のプロフィールを重ねていく村本と、ツッコミまくる中川のやりとりで爆笑をさらいます。2本目は、中世のロマンチックな恋に憧れる村本が、中川とともに『ロミオとジュリエット』ばりのラブシーンを熱演。戸惑いつつも女役になりきる中川の演技が、笑いと拍手を巻き起こしました。

「不満をぶちまけたい」と村本が切り出して始まった3本目。「焼肉屋さんでは、ごはんが来るのが遅い」という小さな疑問から、壮大なストーリーを仕立てていくふたりの漫才はさすがの破壊力。もちろん客席も大ウケです。4本目は、神社にお参りする男と神様のやりとり。村本扮する神様のゲスすぎるひとことひとことに、大きな笑いが起こっていました。

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コーナーの合間は「ご祝儀チャレンジ」と題したVTRでも楽しませてくれました。昨年、第一子が誕生した中川に、まだお祝いを渡していないという村本。そこで、中川宅で奥様も一緒になってのご祝儀争奪ゲームを繰り広げることに。シェイクしたコーラをこぼさずに飲み切る、わさび寿司を見破る、夫の髪の毛を見分ける、さらには乳首を突いたのが村本か奥様かを当てるなど、徐々に暴走していく内容に抱腹絶倒。結局、すべてのチャレンジに失敗した中川は、ご祝儀をもらえずじまいでした。

漫才の後はコントも。「清純派アイドル まゆりん」では村本演じるまゆりんの驚愕の素顔が次々と明らかに。さらに、中学生・中川のささいな願い事が血みどろの結末へと転がっていく「ティッシュありませんか?」、まゆりん・村本がふたたび登場して中川扮する若手アイドルゆきりんと激しくいさかい、そして息の合ったダンスを見せる「清純派アイドル まゆりんとゆきりん」などなど、濃~いネタの揃い踏みで沸かせました。

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この後は、村本から中川へのご祝儀贈呈式が。ブリッジVTRではご祝儀をゲットできなかった中川ですが、そこはやはり相方、きちんとお祝いしたいという気持ちがあったようです。「この場でやる必要あります!?」とツッコミながらも、ちょっとうれしそうな中川。金額をたずねたところ、村本からは「5や」との返事が。5万円かと思いきや、5000円とのことでした。贈呈の瞬間のみ、お客さんも撮影OKとなり、いっせいにフラッシュがたかれるなか、お祝いを手渡し。とにかく村本の「渡しました」アピールがすごい式典となりました。

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また、「あの人からの手紙」と題したコーナーでは、「どうしてもここに来れなかった人から手紙を預かっています」と村本。現在、お母様との関係が「少しギクシャクしている」という中川のため、わざわざ出向いて手紙を書いてもらったのだそう。さっそく読み上げる村本。それがやがてお母様の声に変わり、読み終わったところで本人がステージへ! 感動の瞬間でしたが、中川が発した言葉は「誰!?」。そう、ここでもまたニセモノが現れたのです。さらには再び登場の学天即・四条、そして客席からも花束を持ったニセモノが現れるという狂乱の演出に、中川もお客さんも翻弄されっぱなしでした。

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ここからは、再び漫才へ。まずはお馴染みのキャラ「流れ星せいや」のファンクラブ入会テストにまつわるネタを披露しました。次々と繰り出される問題から浮き彫りになった、イメージを覆す「せいや像」に客席は驚愕。最後を飾ったのは群を抜いてシュールなネタです。この日のライブのダメ出しをする村本でしたが、それを聞いた中川がとんでもない反応を……写真も駆使した斬新な展開で、息つく暇なく笑わせました。

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2時間にわたるライブも大詰め、ついにエンディングです。村本は「コンビを組んで5年目、関西のお客さんに支えていただく最後の舞台。ここでお互い、本気でメッセージを言おう」と提案。これを受けて中川が、「組んだ当初、インディーズライブなどに出ていた頃は、お客さんが2、3人のこともあった。その時から応援してくださっている方も含め、今やこんなにお客さんを集められるようになった。感謝しています」と感無量の表情でコメント。続けて「皆さんを背負って東京に行きます!」と力強く宣言しました。一方の村本は、「コンビを10回解散している僕が、ここに立つことは絶対ないと思っていた。こうして立てたのは、お客さんのおかげ」とお礼を述べつつ、中川への感謝の言葉も。「こんな僕を受け入れてくれるなんて奇跡。ありがとう中川くん」という言葉を聞き、中川は思わず号泣! ふたりが固く抱き合うと、客席からは割れんばかりの拍手が起こりました。この後、「実はさっきのご祝儀も、5000円と言っていたけど本当は5万円渡してくれたんです。それがなかったら、こんなに泣いてなかった……」と笑わせた中川でしたが、なかなか涙は止まらず。最後に村本が「東京に行って、めちゃくちゃ売れて、もう一度ここで単独を」と締めくくると、再び大きな拍手と歓声が上がりました。

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ウーマンラッシュアワーにとって、記念すべき巣立ちのときともなったこの日のライブ。これからのさらなる飛躍を期待させる、笑いあり、涙ありの心に残る一夜でした。

2013年3月22日 (金)

【ライブレポート】吉本百年物語3月公演「百年感謝 これからもよろしく」初日

昨年4月から1年間にわたって上演されてきた『吉本百年物語』もいよいよフィナーレ。3月公演「百年感謝 これからもよろしく」が、3月20日(水・祝)、なんばグランド花月にて幕を開けました。

まずステージに登場したのは和服姿のダンサーたち。銭太鼓を手に艶やかな踊りを披露すると、客席からはため息がもれます。続いて4月公演にも出演した河内家菊水丸が、江州音頭に乗せて林正之助の生い立ちを歌い上げ、物語の始まりを告げました。

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気づくと浜辺でいじめられているひとりの少年が。通りかかった旅の僧(間寛平)が助けると、少年は林正之助と名乗ります。この時、「泣いても一生、笑っても一生。笑う門には福来る」と諭した僧の言葉が、正之助のその後の人生を決定づけることに。寛平は時折、笑いをまじえつつも、重厚な演技で魅せていました。

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時は移って1989年夏――病室で療養する正之助(江口直彌さん)は、夢かうつつか、これまで出会ったおかした人々やエピソードを思い出していきます。それが吉本百年の歴史を振り返るファンタジックなストーリーへとつながっていき……。

ここから、若き日の正之助を演じるのは亘健太郎(フルーツポンチ)。ある時、安来節の歌い手を探して島根の村を訪ね、天女の三姉妹に遭遇します。歌の上手い三女はさておき、姉ふたりはお金にがめつく押しの強い性格。演じるのはなんと、高橋智(へびいちご)と島田珠代! 最初はたおやかな女性らしさを見せつつ、徐々に本性(?)を表していくさまに爆笑が起こります。終演後の会見では「もっとギャグをしたかった」と残念そうに話した珠代でしたが、天女とは思えぬアグレッシブな動きもチラホラ。高橋の妖艶な美女ぶりも見ものです。ふたりに負けじとおっとりキャラの三女を熱演した林明日香さんは、6月公演に続き自慢の歌も披露。まさに天から降ってきたかのような美声に、観客の皆さんもうっとり聴き惚れていました。もちろん亘が扮する正之助も、大阪弁でビシバシとツッコミを入れて笑いをとっていきます。

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幕間には、寛平演じる旅の僧と、そのお供をする猿(子役)のコミカルなやりとりが。笑いの深い世界ついて語りかける寛平に、「キィ! キィ!」と返す愛らしい演技には、「かわいい!」との声が上がっていました。

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続いて蘇るのは、日中戦争のさなか、わらわし隊として芸人たちが中国大陸に渡った頃のエピソードです。そのひとり、柳家三亀松がいなくなったと見知らぬ土地を探し回る正之助。すると袖からこの日のゲスト、陣内智則とスマイルが登場! 3人は通りかかった村人という設定で正之助と立ち話をするのですが、もちろんセリフはすべてアドリブ。「こいつ、中国で一番おもろいって言われてるねん」と陣内から振られたウーイェイよしたかは、ドリルのモノマネで勝負をかけます。客席の反応はいま一つでしたが、陣内は無理やり「おもろかったやろ、わらわし隊に入れてやって!」とゴリ押し。渋る正之助に、よしたかは「ダイエットギャグをやります!」とさらなる波状攻撃をかけ、ますます困惑させていました。方や瀬戸は、陣内から「こんな時にフランスパン食べて!」とアゴをいじられ笑いを呼びますが、こちらも当然ながら、わらわし隊には入れずじまいでした。また、昨年の4月公演に主演した陣内は、「稽古は大変やったやろ」と亘にねぎらいの言葉も。当時の思い出話も飛び出しつつ、最後は大きな拍手に送られステージを後にしました。このコーナーにはこれから日替わりで豪華なメンバーが顔を出す予定なので、ぜひチェックしてみてください。

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やがて正之助は老夫婦に助けられ、彼らの家で食事をごちそうになりますが、実はその2階に探していた三亀松の姿が! どうも老夫婦は人間ではない様子で……? 黒田有(メッセンジャー)が人情味あふれる三亀松像を演じ、物語を盛り上げます。正之助と再会してからの脱出劇でも、かかっているはずの南京錠が突然外れるなどハプニングに見舞われながら、スリリングかつコミカルな展開で爆笑をさらいます。また、高田さんと千草さんが見せる夫婦げんかの様子は漫才さながらで、こちらも客席を大いに沸かせていました。

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さまざまな思い出をさかのぼってきた91歳の正之助のもとに、気づくとあの旅の僧が佇んでいます。僧の本当の姿は「笑いの神」。「笑い」を商いとして生きる正之助を導いてきた存在だったのでした。ふたりの邂逅、そして天へと昇っていく姿は、百年の物語を締めくくるにふさわしい荘厳さ。「これから先の、新たな100年へ」とのメッセージが込められた寛平と江口さんの演技に、静かな感動が広がっていきます。

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拍手に包まれたステージが再び明るく照らされると、お楽しみのエンディングに突入。色鮮やかなドレスに身を包んだダンサーたちが歌い踊り、キャストたちを迎え入れます。「ショーはまだ終わらない」という歌詞の通り、まだまだお楽しみはこれから! 菊水丸による河内音頭に乗って踊ったり、寛平はじめキャストのトークがあったり。なんと特別ゲストとして西川きよしも飛び入りで登場! 「これまで11カ月の舞台で節約したぶんを、全部使ったんちゃう?」とゴージャスな演出に感心するとともに、「これからも皆様に楽しんでいただけるように、一生懸命頑張らせていただきます」と、タイトル通り「百年感謝」の気持ちを伝えていました。

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この日はギャグを完全封印して臨んだ寛平は、「明日からは自分なりにやっていきたい」と不敵な宣言も!? もちろん、他のキャストたちもそれぞれに演技を磨き、舞台はますます熟成されていくはず。4月7日(日)の千秋楽まで走り続ける3月公演に、期待が高まる一夜となりました。

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
3月公演『百年感謝 これからもよろしく』

公演期間:2013年3月20日(水・祝)~4月7日(日) ※3月25日、4月1日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~土・祝日19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:間寛平、亘健太郎(フルーツポンチ)、黒田有(メッセンジャー)、島田珠代、林明日香、高橋智(へびいちご)、島川学(へびいちご)、菰池剛史、高橋花衣、奥山陽子、吉岡竜輝、川口凛、寺川宗汰、福栄新、仲野考輝、吉岡翔馬、石田雄一(ギタリスト)、三条史郎(和太鼓)、江口直彌、千草英子、河内家菊水丸、高田次郎
※豪華日替わりゲストあり!詳細はHPにてチェック!
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

2013年3月21日 (木)

「八天改メ七代目月亭文都襲名披露公演」開催!

3月19日、「八天改メ七代目月亭文都襲名披露公演」が、大入り満員のなんばグランド花月で賑々しく開催されました。
月亭方正が本格的に落語家として活動を始めるなど、嬉しいニュースが続く月亭八方一門。
そんな中、この襲名は最大の慶事といえます。
「月亭文都」は、上方落語を代表する由緒ある大名跡。特に二代目・桂文都は、初代桂文枝門下の四天王と称され、
亭号を“月亭”と名乗って以後も上方落語界を牽引し続けました。
しかし、“文都”の名前は五代目以降は東京へ移り、初代から“月亭”“桂”“立川”と亭号も変遷。
そして、東西の落語家たちによって受け継がれてきた大名跡が、68年を経た今、上方に戻ってきました。
しかも、「月亭文都」の名が復活するのは、実に113年ぶりのことです。
一番手で登場したのは月亭八光。
ところが、声がいきなり裏返ります。
実は、昨晩稽古をして声を飛ばしてしまったのだとか。
彼は稽古熱心な文都のエピソードを明かし、「動物園」を披露。
さらに、師匠の月亭八方は、「黒田節」を踊ったり、長唄を披露したりと、独自のアレンジを加えた「稽古屋」で沸かせました。
続いての桂文珍は、鉄板のマクラから「世帯念仏」へ。
暇つぶしに仏壇の前で念仏を唱えるお父さんが、次々と珍妙なぼやきを繰り出します。
桂ざこばは、高座に座るなり「孫」を歌い始め、そこから自身の孫のやんちゃぶりに怒りを爆発!? 
本音全開の「ざっこばらん」に、客席は大爆笑となりました。
仲入り後は、豪華な布陣による口上。
舞台中央の七代目月亭文都を挟む形で、上方落語界の重鎮がズラリと居並びました。

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司会の八光から紹介され、まずは新・文都の師匠である月亭八方がご挨拶。
「八天改メ七代目月亭文都が私の元に参りましたのは、
27年前の3月16日でございました。
それからコツコツと努力をし、毎年独演会を開き、25周年記念には25日間連続の公演を行うなど、本当に頑張っておりました。
が、私から見れば地味やなぁ、あんなにやってるのにこのままかなと。
しかし、数年前から文枝一門の大名跡であり月亭の祖である、月亭文都復活が私の夢でございました。
その夢を叶えるためにも、地味な八天の努力を何とか皆さんに見ていただきたい。
そう願いまして、六代文枝会長に相談をしながら、先代の文枝一門の皆様方からもご理解をいただきました。
そして、ここに並ぶお師匠さん方、また関係各位のお力を借りまして、今日、七代目月亭文都を襲名することができた次第です。
まだまだ地味で陰気ではございますが、どうかこれから七代目月亭文都をご支援いただきますよう、お願い申し上げる次第でございます」。
続く上方落語協会会長の六代桂文枝は、
「文都という名前は文枝一門にとりましても非常に大きな大事な名前でございます。
その大きな月亭文都という名前を113年ぶりに復活していただいて、我々も非常に喜んでおります。
この名前を大きくして、我々一門のためにも頑張っていただきたいと思います。
師匠の方からは随分『暗い暗い』という話が出ておりましたが、私から見ましたら非常に明るい、素晴らしい人です。
お顔は、どちらかというと“にぬき卵”みたいな(笑)。
たいへんチャレンジ精神があるといいますか、私がやっております東京の演芸番組に文都として出てもらいましたが、
その時に新作落語をされました。これがまた、よう分からんで(笑)。
しかし、果敢にチャレンジする気持ちが、文都という人をひっぱっていくんじゃないかと思います」
と、七代目への期待を語りました。
さらに、桂米朝一門を代表して桂ざこばがご挨拶。が、いきなり「何代目?七代目?セブンやな」。
そして、自らの弟子が近年襲名したとあって「襲名というのは、挨拶回りに師匠が付いていかなあかんので大変なんです」と言いつつ、
「そんなことより、今日はパンフレットを見て、私は少し気分が悪いんです。なんでかというと、
『天災』というネタが好きでと書いてありますが、あのネタは私が弟弟子の桂吉朝に教えたんです。
彼は、そこへ習いにいっとるわけです。なぜ私のところへ習いに来ないのか。その理由を述べよ!」。
通常の襲名披露興行では主役は何もしゃべらないのですが、あまりの迫力に
「何かの間違いやと思います。またざこば師匠のところに習いに行きたいと思います」
と文都。
すると、師は「いつでも来てください」。
さらに「襲名はなかなか大変でございます。文枝会長は三枝という名前を大きくして、新たに文枝という名前を継ぎました。
私も朝丸という名前を頑張ってそこそこにして、ざこばという新しい名前になりました。
せっかく売った名前ですから、それは怖いです。そこへいくと、八天てな名前は誰も知りません。
スコンと変わったらしまいです。まぁ、頑張って下さい」
と、強烈ながらも魂のこもったエールを送りました。
文都が公私ともに世話になっているという桂文珍は、
「文都さんは、ほんとにお稽古が好きで、私の家へ稽古によくお越しになります(笑)。
落語が好きで好きで、ネタを一生懸命覚えはって、自分のものにしていく。
名前を憶えてもらおうと「今日ご覧にいただいたら、皆さんのご発展(八天)間違いなし」と言うてはったのが、
ムダな努力になってしまいました(笑)。
しかし、落語のこういうことを調べて欲しいというと、ほとんどすぐに答えを出してくれます。
物知りで引き出しが多くて知識人で。そのかわり薀蓄が多いんです。私は彼のことを“一級薀蓄士”と呼んでいます。
もう少し言葉を整理すると、良くなるのかなと。
作家の皆さんとも仲良うさしていただきまして、たくさんの新作を作り上げたり、
いつも私の独演会では笛を担当していただいたり。文都になったら、そういう仕事はしてくれはれへんと思うので、
今、新しい笛の名手を探しています」。
続いては、桂南光。
「文都さんは元々、噺家を志してうちの師匠の桂枝雀の元へ参りまして。
その頃、師匠は弟子がおったもんですから、『べかこ(南光の前名)のとこへ行きなさい』。
私はまだ内弟子を出て10年目ぐらいで、とても弟子なんかとれません。
でも、半年ぐらい、落語会が終わって楽屋を出たらおるんですよ。今でいうたらストーカーでしょ。
ごめなさいと言うと、彼は凄い熱意があって、それから桂米朝師匠とこに行って、桂雀三郎君にも断られて、
そして月亭八方さんのところへ行ったんです。それをある時に聞いて、
『えっ!よりによって、あのスキャンダラスな月亭になぜ行ったのか』(笑)。
しかし、そこで勉強して勉強して、今は古典で100席以上のネタをやるわけですからね。
ただ、八方さんは人間的にはとても良い人で芸人としても面白いですけど、責任感のない人です。
素晴らしい八天君をどうすんねんと。そう思てたら、数年前に実は月亭文都という名前を襲名させたいというのを聞いて、
私はほんとに嬉しかったです。八方さんを見直しました! 
東京にいってた文都を大阪に取り戻していただいて、これから七代目としてますます大きくなられることを、心から願っております」。
口上の結びは、笑福亭仁鶴。
「七代目月亭文都君から、1週間ほど前に手紙が来まして、
『落語家になる前から、仁鶴師匠を一番尊敬してました』。
尊敬してんねんやったら、何でうちに来えへんのやと(笑)。
とりあえず勉強して、師匠に認められて、七代目文都を継げと言われたことは、日ごろの修練の結果が出たということでございます。
これからまた、この名前を大きくするために、今まで以上に頑張らないかんということですね」
と締めくくりました。
各師匠方の口上の間中、七代目文都と共に、終始頭を下げていた師匠の八方。
時折顔を上げた時の、感無量の表情が実に印象的でした。
そして、最後は仁鶴師匠の発声で「大阪締め」を。お客さんも一緒になり、新・文都の門出を祝福しました。

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この後に登場した桂南光は自らの襲名公演を振り返り、
「あの姿勢が一番しんどいんですよ」と、口上でずっと頭を下げていた文都を気遣いました。
そして、桂米団治襲名時の爆笑エピソードを満載にした「襲名譚」を口演。
続いては、自身も襲名披露公演真っ最中の六代桂文枝の登場です。「ぼやき酒屋」では、
家族に相手にされない酔っ払い男の切ないぼやきが、笑いと共感を誘いました。
トリは、いよいよ七代目月亭文都の出番です。
「待ってました!」の声がかかると、ファンの皆様への感謝の気持ちを述べ、
「『あと十年早かったら俺が襲名してた』という師匠の志を、私が名代として継がせてもらいます。芸道に精進し、
平成の文都としてさらなる発展と飛躍をしていきたいと思います」と襲名の決意を語りました。

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この日の演目は、「鷺とり」。
鳥を捕まえ金儲けを目論む男が、あの手この手を考えていくのですが…。
吉本新喜劇の人気者を登場させたり、自らの腕を使って地理を説明したりと、
独自の演出も交えながら緻密な語り口と瑞々しい発想で、能天気な男を明るく爽やかに演じ切りました。
語り終えようやく安堵の表情を見せる文都に、割れんばかりの拍手と歓声を贈る満員のお客さん。
襲名披露公演は、最後までお祝いムード一色の温かい雰囲気に包まれ幕を閉じました。
七代目月亭文都の今後の活躍を、どうぞお見逃しなく!
「八天改メ 七代目月亭文都襲名披露公演」プログラム
月亭八光「動物園」
月亭八方「稽古屋」
桂文珍「世帯念仏」
桂ざこば「ざっこばらん」
仲入り
口上
<出演>笑福亭仁鶴、桂ざこば、桂文枝、桂文珍、桂南光、月亭八方(司会・月亭八光)
桂南光「襲名譚」
桂文枝「ぼやき酒屋」
七代目月亭文都「鷺とり」

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2013年3月12日 (火)

【ライブレポート】舌錬(たんれん)~我、舞台にて多数のゲストを初めて知る也~vol.2 ロザン編

3月10日(日)、ラフォーレミュージアム原宿にて『舌錬(たんれん)~我、舞台にて多数のゲストを初めて知る也~vol.2 ロザン編』が開催されました。こちらのライブはお客様にはもちろん、ロザンにも内緒でサプライズゲストが4組登壇。そのサプライズゲスト4組の魅力を、いかにうまく引き出せるかを披露するという、なかなかにアグレッシブなトークライブです。さて、どうなりますか…。

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まずロザンが登場すっると、「誰が来るかなあ?」とミーティング。宇治原は菅に「予想してみた?」と聞くと、菅は「やくみつるさんとか、宮崎美子さんとかクイズ関係かな。それで4組」とコメント。宇治原は「そんな下手な組み方せえへんやろ!(笑)。でも逆に、うちらと接点ないとかもあるかもしれない」。菅は「これだけあれこれ言うてて、天津やったらどうしよ(笑)。でもほんまに楽しみですね」ということで、ついに「舌錬」スタートです!
そしてまず現われたのは…R-1王者の三浦マイルド! 二人は大爆笑して菅は「そうなん!?」と不思議な表情。宇治原も「芸人は誰か来るかと思ったけど、マイルドはめっちゃ意外!」。どうやら、これまで大阪を拠点していたとはいえ、ほとんど接点がなかったようで三浦マイルドも「はじめて絡ませていただきますね」とニコニコです。

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しかし、三浦のツイッターをフォローしているという菅は(※三浦はそれを知らずにフォローを返してなかったらしい)「昨日、三浦が五反田で飲んでるってつぶやいてて『五反田におるんや』って思ったんやけど、そしたら今日ここおんねん!(笑)」と爆笑。そしてロザンの二人でたまたま見てて「めっちゃ笑ってた」という『R-1ぐらんぷり』の話から、あまり知られていない三浦のプライベートトークへ。頭髪の話から、意外にアツいパッションを持ってるお笑いについての話、なぜか最後は三浦が「ぜひ情報番組でご一緒しましょう!」と呼びかけるカタチで終了。
それが実現するかはともかく、菅は「とにかく今度一緒に飲もうや」と応じ、ピースフルな絡みとなりました。

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とはいえ、いきなりの予想外で、二人はもう考えるのをやめたようですが…続いてのゲストにまたビックリ。テレビレポーターとして活躍する「事件です」でおなじみ、阿部祐二さんが現われたのでした。「うそだー!」と迎えると「っていうか、ぼくたちのこと知ってますか?」と戸惑うロザン。「もちろんですよ!」と応じる阿部さんと、探り探りトークを展開していきます。

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ということで、阿部さんといえばの恐妻家としてのお話を伺うなど、いい具合にあったまっていくと、互いの鉱脈にぶち当たります。「阿部さんは『スッキリ!』で…あ、宇治原は『モーニングバード』に出てる!」。阿部さんは「ずっと一人勝ち状態だったんですけど、最近『バード』がすごいきてるんですよね」とすると、菅は「じゃ、ぼくがそっちに行きましょか?」。「なに言うてんねん!」とした宇治原ですが、実は阿部さんいわく「宇治原さんの出ている水曜だけは連勝してるんですよ(笑)」。すると菅は、今度は宇治原に対し「交代?(笑)」。そんなロザンに導かれるようにして、しゃべり好きという阿部さんも爆裂して他番組へ毒づくなど、大盛り上がり。「朝を面白くしましょう!」と互いにエールを送りあったのでした。

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そして続いては、スラリとした女性が登場! 「キレイな方で…」と驚く菅ですが、つかつかと宇治原に近寄ると「え、知らん(笑)」。正解は、『JJ』のほかモデルとして大活躍中のダレノガレ明美さん。“ローラの妹分”ともいわれる方ですが…二人はどのようにトークを引き出していくのでしょう?

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という心配はまったくの杞憂。「同じ彼氏に23回浮気された」という明美さんに、二人は「どういうこと!?」とぐいぐい。「でも好きだったから彼をそのたびに許してしまった」明美さんですが、その彼と別れた理由は「私に好きな人ができたので(笑)」。しかし、告白してもない段階で、筋を通すために別れたという彼女の男前ぶりに、二人も「おお」。すると菅は「その点、宇治原は違うな。『彼女おるけど、それでもよかったら』って感じやんな?」などといきなりぶっ込んで、宇治原は「なに根も葉もないことを!」。ほか、大の巨人ファンであう彼女の理想のタイプを聞いたりとやんややんや(ちなみに菅は「あ、駒田でしょ! 満塁男の!」と言っておりました)。明美さんも「マネージャーに後で怒られる!」と叫ぶほどで、『舌錬』としては大成功なのでした。

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ここまで来たら、最後はどうなる!? で、登場したのはこの人! 泣く子もあえぐ作家の岩井志麻子さん!! 客席もロザンも「おおー!」とどよめき迎えると、岩井さんは「若い男が二人もー!」と二人の体をまさぐっての挨拶を経て着席します。

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「(月のものが)上がりそうだったけど、またちょっと延びるわ」などと喜ぶ岩井さん。そこからはもう…9割方は書けない話のオンパレード。性への目覚め、そして18歳年下の韓国人の旦那様との日々、前夫との再会などなど、すべてのモザイクを拝したトークが展開。ときにはお客さんが引くほどですが、ロザンの二人(主に菅)は大喜び。そんな岩井さんに、逆に導かれるようにして、宇治原が性の目覚めについて語ったり、菅はSかMかを知りたくて探求しに行った話などを開陳し、えもいわれぬピンキーな空間が現出したのでした。

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最後の最後にはプチゲストとして、現場マネージャーとのトークも行ったロザン。「人選が意外やったし、楽しかったー!」と満足そうな二人は「またぜひ機会があればやりたいですね」。たしかに次に期待したくなるトークイベントとなりました!

ロザンの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/116/

2013年3月11日 (月)

【ライブレポート】冠次六

3月10日(日)、都内のラフォーレミュージアム原宿にて、ライブ『冠次六』が開催されました。

『冠次六』(かんむりじろう)とは、「冠」番組が欲しい「次」を狙う「六」組の腕あり芸人たちのことであり、初開催となる今回のライブでは、現在の番組についてや、具体的に冠番組についてのアイディアなどを語り合いました。
出演者は、FUJIWARA、TKO、陣内智則、品川庄司、バイきんぐ、ハリセンボンという6組7名で、冠二郎さんの『炎』をBGMとしたオープニングVTR後、全員揃って登壇。

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唯一のピン芸人である陣内がMCを務め、各組を紹介するなか、TKO・木下さんが「(松竹芸能所属ながら)僕ら、ほぼよしもとみたいなもんですから」と自虐的に語るも、陣内はスルー。それを見逃さなかった品川庄司・品川は「拾ってあげないとカッコ悪いから!(笑)」とフォロー。

よしもと以外からは、TKOともう1組、SMA所属のバイきんぐが参加。さっそくFUJIWARA・藤本と品川がいじりだし、「どんな日?」と聞かれ、小峠さんが「なんて日だ!」を連発。さらには「なんて日?」と振られ、「だ!」だけ言うハメにも。

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この日、一番芸歴のあるFUJIWARA。藤本が「どんマイケル!」と挨拶すれば、原西は一人だけ半袖で、しかも色あせたTシャツであることを品川に指摘されるなど、先輩の威厳はないようです。

かつて冠番組を持っていた品川庄司。近年様々な形で注目を集める品川ですが、「(『アメトーーク』の企画)「どうした!?品川」きっかけにめっちゃ売れるんじゃないって言われたけど、それを超えるくらいスタッフに嫌われているから、あまり変わってない(笑)」と現状に苦笑い。

唯一の女性芸人であるハリセンボンは、まだ冠番組を持つほどではないと謙遜し、箕輪曰く「みなさんの癒し要員です」であり、近藤は「はるかも気合入れて、カーディガンと前歯の色を合わせてきましたよ」と言い、笑いを誘います。

「浮気山ほどしたんや!」という陣内お馴染みの(?)フレーズが飛び出し、その流れで品川庄司・庄司に矛先が向かうと、「俺、浮気したら仕事なくなるでしょ」とキッパリ。 藤本から「ギャグもなくなるからね」、品川から「元ミキティー! 練習しておけ」と振られた庄司は、「元ミキティー!」と叫ぶのでした。
続けて、なぜか小峠さんが「なんて日ティー!」と叫ぶ一コマも。

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さて、来場者には入場の際、ある週のゴールデン帯に放送された番組の視聴率一覧が配布されました(終演後に回収)。ここからは、この資料を見ながら、冠番組についてトークを展開します。
現在、視聴率の低い番組の代わりに、自分たちの冠番組を始めようという話題となるも、例え冠番組を持てても低視聴率では意味が無いとし、品川は「誰も見ない冠番組より『ロンドンハーツ』の方が大事!」と格言のように言い切りました。

「自分が出てないのに録画する番組」というお題では、やはり『ロンドンハーツ』、『めちゃイケ』、『アメトーーク』といったバラエティが挙がるなか、庄司は主にニュースやドキュメンタリー番組とのこと。

箕輪の場合は、『サイエンスZERO』に出てくる学者などの専門家目当てで視聴し、「勉強しかしてないから、(ナビゲーターの)南沢奈央ちゃんを前にヘラヘラするんですよ(笑)」といった点に注目しているそうですが、当然「はるかも勉強しかしてこなかったでしょ」と近藤にツッコまれました。

『しゃべくり007』の話題になると、陣内が収録するも、放送されず、お蔵入りになったエピソードを披露。
自分がレギュラーの誰かと入れ替わるなら、「強いていえば(チュートリアル)福田」と言い切ったのは品川でした。しかし、「あの優しい笑顔のポジションがおしゃべりクソ野郎になったらギスギスする(笑)」と、自己分析。

バイきんぐの2人は、クイズ番組での立ち位置に困っているらしく、小峠さんは横顔が正岡子規に似ているから、知的に見られているとか。
その他の芸人も、クイズ番組に出演する際、ボケ解答は天然ボケの人には勝てず、かと言って賢さではロザン・宇治原のようなインテリ芸人に勝てないといった、共通したジレンマがあるようです。

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ゴールデン番組の司会などを経験している陣内に対し、「宮根(誠司)さんのようになってたはず」と指摘されると、「イジリーさん?」と聞き間違える陣内。
天然炸裂に、「宮根さんをイジリーさんと聞き間違える人、冠モテません!」と品川にツッコまれるのでした。

続いて、『冠次六的!テレビ欄』なるコーナーが始まり、出演者の考えた番組内容案が次々紹介されます。
タイトルだけ先にモニターで流れるのですが、そこには「口説キング」「ピンクのおっさん」「相方と泊まろう」「リアル人生ゲーム~なんて日だ!」「離婚さんいらっしゃい」「原西新喜劇」などなど、発案者が一目でわかるタイトルと、まったく内容が読み取れないタイトルとが混在。

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気になるタイトルは、改めてピックアップされるのですが、まず「カレー」。発案者は木下さんで、「カレー大好きやから何でもカレーかけるんですよ」というカレーづくしの企画とのこと。
しかし、街ブラの際、愛玩犬にもカレーをかけようとする木下さんに、総ツッコミが飛びます。
続く「ほめ数珠つなぎ」も木下さんの発案で、ランダムなくじびきで、ほめ言葉をかけるというもの。試しに、箕輪が木下さんをほめることになったのですが、「いらっしゃるだけで、安心するんですよね」という箕輪のほめワードに、ニンマリする木下さんが大不評!

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「フィンランド進出への道」は、ハリセンボンの発案で、フィンランドのハロネン元大統領が近藤に似ていることから着想。実際にモニターでハロネンさんの写真が映し出されましたが、場内が騒然となるほどそっくりでした。
近藤は実際にハロネンさんとお会いしたこともあり、また世界中に近藤似の人がいることから、その人たちに会いにいくといったアイディアも飛び交います。

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続いて、品川発案の「カードトーク」。配布されたトークテーマについてエピソードを話し、誰かと同じテーマで勝負を挑み、面白かった方がカードを消化し、手持ちのカードを早く0枚にしたら勝利……というゲーム性のあるトーク企画です。

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実際にカードが配り、お試しで行いましたが、品川の出したカードは「陣内さん」で、陣内の天然エピソードの数々を披露。
品川の指名で、小峠さんが「陣内さん」をテーマにトークすることとなり、「陣内さんはさっき、“昨日『オンバト』出てたね。ネタめっちゃ面白かった”と、この舞台、気持よく送り出してくれたんですよね。すごいなあ」とべた褒め。
これを聞いた木下さんは、先ほどの「ほめ数珠つなぎ」のことを掘り返し、やたら小峠さんを讃えます。

その後、「タクシー」をテーマに、バイきんぐ・西村さんとFUJIWARA・原西が対決しますが、車内で本を売りつけられた西村さんの話に対し、タクシー内にあった薄毛対策のチラシを取ろうとしたら、運転手に「手遅れ!」と言われた原西が勝利。

お次は、庄司が実際にロケをしてきたという「ちくび相撲普及委員会」なる企画。
ちくびを洗濯バサミで挟み、1対1で綱引きのようにひっぱりあうゲーム(?)を庄司は残していきたいとして、原宿を行き交う一般の方に声をかけて、対戦。
4人の男性と対戦し、その全試合を見せられた出演者からブーイングが出ますが、「ええと思うで。いろんなちくび見れる」と、これまた「ほめ数珠つなぎ」モードに入る木下さんでした。

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最後は、藤本発案による「おじいちゃんといっしょ」をシミュレート。
超高齢化社会に向けたバラエティとのことで、70歳から83歳までのおじいちゃん3人と一緒に、藤本仕切りのもと大喜利大会を行いました。

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まず、「安倍総理が朝起きて1番にやる意外なこととは?」というお題が出されたのですが、スケッチブックの使い方がわからず、1枚に複数の答えを書いたり、川柳風に縦書に書いたりし、それだけではやくも一同の爆笑を誘います。
肝心の答えでは、「まむしドリンクを飲む」「奥さんを大声で呼ぶ」「歯を磨く」といった、あまり「意外」ではない答えが続出。

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次の「こんな温泉宿には泊まりたくない。どんな宿?」というお題では、「大喜利が得意」と豪語する西村さんが例として「くさい飯が出る」と回答。するとなんと「くさい飯が出る」と全く同じ答えを書くおじいちゃんが!
これには当の西村さんも大笑いでした。

最後に「この医者、絶対ヤブ医者だな。なぜそう思った?」というお題では、なかなかペンが進まないおじいちゃんに対して、藤本が「ドラえもんでも描いてもらっていいですか?」と促すと、他の2人もドラえもんを描きはじめます。
おじいちゃん3人によるドラえもんは、実に個性的で、特に3番めのおじいちゃんは、「ヤブ医者はドライモンである」という一文を書き添え、このシュールな世界観に場内は爆笑に包まれました。

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エンディングでは、陣内の口から、次回『冠次六』は6月にルミネtheよしもとにて開催予定との発表がされました。
様々な企画案、さらには庄司のようにロケも始動し、冠番組獲得に向けてやる気まんまんの6組でしたが、品川が「ホントに関係者来てるんですか?(笑)」と、疑いの目で客席を見渡したしたところで終演となりました。

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