6/4(火)、聖地・国立競技場で『2014FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選 日本×オーストラリア』のパビュリックビューイングが行われ、会場に元サッカー選手でサッカー解説者の永島昭浩さんとともに、サッカー好きよしもと芸人のペナルティ、パンサー・尾形、千鳥、ストロベリーディエゴ、ザッケルゥ~ニィ原が登場。15,225人のサポーターとともに、勝つか引き分けなら史上初ホームでのワールドカップ本戦出場が決定という運命の一戦に、熱いエールを送りました。
キックオフ前には、サッカー好き芸人によるトークショーを開催。まずは、尾形の「サンキュー!」の掛け声に、会場から「サンキュー!」コールが! 試合目前、すでに興奮気味のサポーターたちの熱気が伝わってきます。そして、ワッキーは「背の高いオーストラリア勢に当たり負けないよう、パワーを送りたい!」と、試合が行われるさいたまスタジアム2002に向けてパワーを送ろう…としますが、結局、おなじみのギャグ“男性ホルモン受信中”で受信してしまうことに!?
会場を笑いで盛り上げた後は、これまでの試合の予選の振り返りや、この日の試合を占うトークを。尾形は、中央大学時代のサッカー部の後輩・中村憲剛選手に「得点にからんで欲しい!」と激励メールを送ったこと、ワッキーは、先日、交流のある遠藤保仁選手にメールを送ったところ、「任せてください!」という頼もしい返信が来たこと、など秘蔵エピソードなども披露しました。そして、父は元サッカー日本代表選手の原博実さんの息子・ザッケルゥ~ニィ原は、国立競技場のサポーターたちがメッセージを書き込んだ応援フラッグを試合会場に届けるため、出発。白熱の試合を展開中のさいたまスタジアム2002に、熱い思いを届けてくれました。
試合結果はご存じの通り、オーストラリアの1点を追い、もうダメかと思った後半ロスタイム、本田の同点ペナルティキックで引き分け、見事、本戦出場を決めました。試合後に行われた囲み取材では、「よかった! 引き分けましたが、勝ちに等しい試合でした!」(ヒデ)、「あこそでド真ん中にいける、本田の強いハート! あれがスターです!! オレも真ん中狙えるスターになりたいです!」(尾形)、「よく“持ってる”と言いますが、もはや持ってる持ってないの問題じゃない。本田選手はこれまで何度もPKで真ん中に蹴ってるからデータ取られてるはすなのに、あの場面で、真ん中に行った。強い!!」と、興奮さめやらぬコメントを。本田選手のPKの瞬間には、みんなで抱き合い喜んだそうで、「ワッキーさんと抱き合ったの初めて。あんなに体毛濃いとは!」(ノブ)、「俺はノブ太ったな~って思ったよ!」(ワッキー)というエピソードも飛び出し、笑いを誘いました。来年6月の本戦での優勝を宣言した本田選手。サッカー好き芸人たちも、W杯優勝に向け、さらなる応援を誓ったのでした。
【ペナルティ】【パンサー】【尾形貴弘】【千鳥】【ストロベリーディエゴ】【ザッケルゥ~ニィ原】
●ペナルティの動画はこちら : http://ynn.jp/u/78/
●パンサーの動画はこちら : http://ynn.jp/u/912/
●千鳥の動画はこちら : http://ynn.jp/u/98/
キム・ヒョンジュンさんの3rd Single『TONIGHT』発売を前日に控えた6月4日(火)、CD発売記念試写会が東京の中野サンプラザにて開催されました。
平日の昼間ながら会場が満席となるなか、まずはMCのYumiさん、キム・ヒョンジュンさんの応援団長を務めるKABA.ちゃんの2名が登壇。
『TONIGHT』と、そのカップリング曲『Cappuccino』のMVが上映された後、いよいよキム・ヒョンジュンさんが登場し、黄色い声援を浴びます。
KABA.ちゃんとの再会など、和やかなトークが進行するなか、Yumiさんが「前回(昨年12月11日)のイベントには森三中の黒沢さんが来てくれたんですよね…」と言うと、再び『TONIGHT』がかかり、舞台上手から黒沢かずこがサプライズで登場!
黒沢は、曲に合わせ、謎めいたダンスをしながら、「ちょっとスミマセン」と謎めいたフレーズをつぶやいているようです。
ダンスの感想を訊かれたヒョンジュンさんは、「次に僕が踊る時にどうすればいいのかプレッシャーを感じています」と茶目っ気たっぷりに答え、客席をわかせました。
また、6月6日(木)はヒョンジュンさんのお誕生日ということで、華道家の假屋崎省吾さんが、大きな生花とともに駆けつけました。
その直後、KABA.ちゃんと黒沢から、バースデイケーキが運ばれ、客席からも韓国語で『ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー』の合唱が。
そんな連続サプライズに、クールなヒョンジュンさんも白い歯をこぼして微笑みました。
その他、ヒョンジュンさんが素顔を覗かせるスキューバダイビングの映像と、『君だけを消せなくて』のMVも上映。
イベント終了後、囲み取材も行われ、ヒョンジュンさん、KABA.ちゃん、黒沢かずこ、假屋崎省吾さんが出席しました。
今日のイベントについて訊かれたヒョンジュンさんは、「スタッフのみなさん、ファンのみなさん、ゲストのみなさん、本当にありがとうございます。この気持ちに、アルバムを通して応えたいと思います」と、早くもニューアルバムに意欲を見せます。
「ヒョンジュンさんと誕生日を一緒に過ごすなら?」と言った質問に、KABA.ちゃんは「彼が望むものすべてを捧げてみたいと。もう、汗かいちゃったじゃないの(笑)」と照れながら返答。
假屋崎さんは「私、料理が好きなんですよ。ケーキを作って、素敵なお花を生けて、素敵なピアノを演奏して、ありとあらゆることをしておもてなしをしたいです」と言うと、KABA.ちゃんから「もうあの世が近いですからね(笑)」とブラックなツッコミが入り、取材陣の爆笑を誘いました。
黒沢は「一緒にサッカーをしたいですね。ゴールが入った時のヒョンジュンさんの表情が、またかわいらしい。“シュワー!”と盛り上がりたいです」と、モジモジしながらも懸命に答えていました。
新曲『TONIGHT』の「守るよ僕が」という歌詞にちなんで、「今日の3人で、守りたい人は?」といった際どい質問に対し、ヒョンジュンさんは、「女性を守りたいです」と黒沢を指名。
当の黒沢は「よかったー、おねえには負けてられないですよ」と素直に喜びをあらわにしました。
また、ヒョンジュンさんは、ファンを守りたいとして、「僕の演技を見たり、歌を聞いたりして、活力を得ていると思いますので、僕の方から活力を充分に満たしてあげなければいけません。なので、演技や歌で充電してあげたいと思います」と、ファンを思いやるコメントも。
最後に、「(新曲は)みなさんの期待に答えられるよう、一生懸命悩んで作りました。たくさんの愛をお願いしたいです。そして、これからみなさんのためにベストを尽くして、最高の音楽を届けていきたいと思います」とメッセージを残し、囲み取材は終了となりました。
キム・ヒョンジュンさんの3rd Single『TONIGHT』は、初回限定盤Aなど全5種類が、本日(6月5日)ユニバーサルミュージックより発売。
詳細は、キム・ヒョンジュン日本公式サイト(hhttp://kimhyunjoong.jp/index.php)、ユニバーサルミュージックジャパン公式サイト(http://www.universal-music.co.jp/kim-hyun-joong)でご確認ください。
6月4日(火)、埼玉スタジアムにて「2014年ブラジルW杯最終予選 日本対オーストラリア」が行われ、周知の通り、1対1で引き分けとなり、その結果、日本は5大会連続でワールドカップ進出を決定させました。
SAMSUNGは、アジアサッカー連盟(AFC)FIFAワールドカップアジア最終予選の公式スポンサーとしてこの日、GYALAXYシリーズの最新モデル「GALAXY S4」のオリジナルマフラーを先着5万人に配布。
また、この試合の観戦チケットプレゼントキャンペーンも展開しており、プレミアチケットを手にした当選者は、くまだまさし、トータルテンボス、2700の3組5名のお笑い芸人と一緒に、記念すべき一戦を観戦しました。
※後列左から、トータルテンボス・大村、トータルテンボス・藤田
前列左から、くまだまさし、2700・ツネ、2700・八十島
試合前、それぞれの応援スタイルに身を包んだ芸人軍団が客席に現れると、カレーで腹ごしらえする暇もなく、すぐに写真撮影や握手を求める観客が押し寄せます。
芸人たちは「一緒に応援しよう!」と一人ひとりに声をかけました。
いざキックオフすると、試合の局面ごとに一喜一憂。また、ゴール裏から聞こえる応援歌に合わせて、声を上げていました。
前半を0-0で折り返した日本ですが、後半80分過ぎにオーストラリアに先制されると、トータルテンボス・藤田が「マジかよ」と落胆するも、すぐに隣にいた2700・ツネが「いけますよ!」と藤田とピッチに声援を送ります。
そして、ロスタイムにPKを獲得した時点で総立ち!
本田が見事PKを決め同点に追いついた瞬間は、「うぉーー!」という歓声とともに、肩を組んだり、周囲の観客とハイタッチをして喜びを爆発させました。
そのまま試合が終了し、W杯進出が決定すると、さらにもみくちゃになりながら歓喜しました。
以下、試合終了後のコメントです。
くまだまさし
「最高の気分でございます。今日、車で来たんですけど、高速でもユニフォームを着た人ばっかり見かけて、来る前から高まってました。ホント、今日、W杯行きが決まってよかったなと思ういます。それに、今日決まらなかったら、こんなふざけた格好の僕自身が危なかったですから、ホントよかったです(笑)。実は、両手を挙げると、ブルマが食い込むようにしてたんで、あんまり手を挙げないようにしていました(笑)」
トータルテンボス・藤田
「普段は野球ばっかり見てますけど、今日だけは“サッカーのW杯に行きたい!”という思いを胸に、ここ埼玉スタジアムまでやってきました! オーストラリアのシュートが先に入っちゃったけど、それから流れを引き戻しましたね。岡崎選手は、同じ静岡出身で、僕らの静岡の番組に来てくれたこともあるんですよ。W杯でも、泥臭い岡崎選手らしいプレイを見せて欲しいですね」
トータルテンボス・大村
「最高ですね。振るえました。(本田のユニフォームを着ていた理由は)何人かの選手で迷ったんですけど、“よし今日は本田だ、今日のヒーローは本田だ!”と決めて着て来ました。やっぱりアイツでしたね(笑)」
2700・八十島
「みんなあきらめていたかもしれないですけど、僕は最後まであきらめなかった。その気持ちが伝わったんだと思います。(チケット当選者と一緒に観たことについては)楽しかったですね。初めて会った人とサッカーを通じて、一緒に喜びあって、ハイタッチしたり。これからカラオケ、一緒に行きたいと思います(笑)」
2700・ツネ
「国民の期待を背負って、本田がPKを決める。プレッシャーを乗り越えて、素晴らしいことですよ。(今日の衣装については)サムライブルーです。洗濯で色が落ちてきちゃいましたけど(笑)。自分の気持ちをすべて捧げたい、僕のパワーを全部与えたかったので、これを着て来ました。(選手との交流は?)清武選手と酒井宏樹選手と飲んだことがあって、“応援にいくよ”って連絡してました。自分のことのようにうれしいですね」
日本のW杯出場が決定し、会場は最高潮に盛り上がり、一丸となった一夜。
参加した芸人たちも「またこのような素晴らしい場面に立会いたい」と感動と興奮を口々にし、観客との別れを惜しんでいました。
●「GALAXY S4」スペシャルサイト
http://www.samsung.com/jp/galaxys4/
2014年にブラジルで開催されるワールドカップに向けてのアジア最終予選「日本―オーストラリア」のパブリックビューイングが、6月4日(火)、なんばグランド花月にて開催されました。笑いの殿堂・NGKでこうしたスポーツイベントが行われるのは初の試みでしたが、チケットは完売の満員御礼。試合が行われる埼玉スタジアム2002へここ大阪の地から熱い声援を送ろう、日本代表がワールドカップ出場を決める瞬間を見届けようと、多くのサポーターたちが集まりました。
舞台にも、MCを務めるライセンス・井本を筆頭に、客席を埋めたサポーターに負けず劣らずのサッカー好き芸人が大集合! たむらけんじ、笑い飯・哲夫、平畠啓史、吉田たち、バンビーノ、ヘンダーソン、ダブルアート、吉本新喜劇・松浦真也、レイチェルが勢揃いしたほか、2階席にも芸人軍団を送り込み、試合前のひとときを大いに盛り上げました。『ガンバTV 青と黒』(MBS)に出演し、ガンバ大阪所属の選手たちとも親交のあるたむらは、試合前、遠藤保仁選手に「シュートを決めたら、例のやつを」とメールしたことを明かし、「もしかして『ちゃー』が飛び出すかも!」とニヤリ。一方、サッカー経験はあるものの観戦歴が「マラドーナで止まっている」という哲夫は、「なんでカズさんは出てないんですか?」などボケを連発して笑わせました。お笑い界きってのサッカー通である平畠は、「オーストラリアは長身の選手が多いので、見ていてスリルがあるはず」など、要所要所で見どころを紹介。こうしたトークが弾むなか、あっという間にキックオフを迎えました。
試合中は自然と「ニッポン!」コールやおなじみの『凱旋行進曲』が沸き起こり、劇場がスタジアムさながらの雰囲気に。後半に先制点を許したシーンでは、一瞬、落胆が広がったものの、再び熱い声援を送り続け、本田圭佑選手のPKが決まったときには客席のあちこちで歓喜の輪が広がりました。試合はこのまま引き分けとなり、試合終了のホイッスルと同時にワールドカップ出場が決定! この後も芸人と客席が一緒になっての記念撮影を行うなどして、いつまでも大きな「ニッポン」コールがこだまする一夜となりました。
終演後の囲み会見には、たむら、井本、哲夫、平畠が出席。平畠は「(先制点を許し)このまま行ったら悔しいと思っていたところで追いつけて、うれしかった」とホッとした表情。井本は「すごくドラマチックな試合だった」と振り返り、本田選手のPKを「あそこで真ん中に蹴るハートの強さを学びたい」と絶賛。「今日は本田選手から笑いのことまで学べました!」と笑顔で話していました。「言いたかったことを井本が言ってしまったので、今、考えてます」と笑わせたのはたむら。遠藤選手との「『ちゃー』の約束」については、「惜しいのが2本あった。決まっていたら世界中に『ちゃー』が広がるところだったのに」と残念がりつつ、「今日はお客さんが引っ張ってくれた。また(NGKで)スポーツイベントをやりたい」と意気込みました。哲夫も「マラドーナの時代で止まっているので、本田選手、遠藤選手ぐらいしか把握できていませんでしたが、今日は応援の楽しさを思い出させてもらった」とニッコリ。井本とともに「本田選手はひとりで点を取った感があった」「自分の中でシナリオができていたみたい」と盛り上がる場面もありました。
すっかり気を良くしたたむらは「お酒を飲みたい! 今日は経済が回るで~」と経営者の顔(?)もチラリ。ちなみに「炭火焼肉たむら」蒲生本店では、試合当日限定で「日本代表がワールドカップ出場を決めたら20%キャッシュバック」のサービスを行ったそうで、「今ごろ大変なことになっているはず……」。これを聞いた井本は、「『出場を決めたら』じゃなくて『試合に勝ったら』にしとけばよかったのに」と冷静にツッコんでいました。また、「遠藤選手へどんなお祝いメールを送るのか?」と聞かれたたむらは、「もう『ちゃー』はええで、と送ります……」。リクエストはしたものの、「今日、決まらなかったのは、なんか『ちゃー』のせいな気がして……」と弱気な発言。遠藤選手と今野泰幸選手のふたりには「すごくいいプレーをしたのでおごりたい! 何か食べに行こうとメールします」と話していました。
さらに、来年に迫ったワールドカップ本番に向けてエールを求められると、「先はまだまだ長い。ワールドカップでは死ぬほど楽しませて」(井本)、「ワールドカップ出場も5回目。出て当たり前になってきているので、今度はサプライズを見せてほしい」(たむら)、「(本番までの)この1年の間に、もう何人か新しい選手を見てみたい。特に柿谷(曜一朗)選手(セレッソ大阪)に期待」(平畠)とそれぞれが熱く語るなか、哲夫だけが「(前回ワールドカップでPKを失敗した)駒野(友一)選手(ジュビロ磐田)に出てもらって、PKがあったら真ん中に蹴ってもらいたい」とコメント。「そんなん根強く思ってるのお前だけや!」「みんな忘れてるわ!」と周囲からブーイングを受けていました。
とにかく出演者全員がパブリップビューイングを大いに楽しんだ様子で、会見中には「本大会でもぜひここで!」(井本)との声も。それが実現する日を心待ちにしつつ、日本代表のワールドカップ出場決定を存分に喜んだ4人でした。
6月5日(水)、よしもとアール・アンド・シーよりDVD『ピラメキーノDVD みんなのうたゴールデンベスト』がリリースされます。
2009年よりスタートした子ども向けお笑い番組『ピラメキーノ』。今年3月に放送1000回を迎えた同番組では60曲以上のオリジナルソング、200のコーナーが誕生しました。
その中から厳選された「うたベスト」「人気コーナーベスト」を収録したDVDが、こちら。同番組のレギュラーであり、現在、月曜日から金曜日まで毎朝放送中の『ピラメキーノ640』に出演しているはんにゃ(川島/金田)&フルーツポンチ(村上/亘)を直撃し、DVDについてのお話をたっぷり訊きました!
――いよいよ『ピラメキーノDVD みんなのうたゴールデンベスト』が発売されますね。
金田 本当に“これぞピラメキーノ!”っていう感じで。1000回記念にちなんだ中身って感じで、なんかね、そういう感じっていうか。
村上 ……さっきから“感じ”を連発してるけど、これ、活字だから。言い方にこだわっても伝わりにくいよ。
金田 じゃあ、路線を変えて。コーナー数でいったら200から厳選されてるんでしょう? 面白くないはずがないですよね!
――(笑)では、まず「うたベスト」についてお訊きしたいんですが、それぞれ印象に残っている曲ってありますか?
亘 「なんてフワフワなんだJAPAN」とかいいよね?
金田 あぁ、いい!「ピラメキたいそう」だけでもいろんなバージョンがあるから、楽しいと思います。あと、僕は「鼻から牛乳」「アホが見るブタのケツ」とかの嘉門達夫さんシリーズも好きです。ご本人からも言っていただいたんですけど、『ピラメキーノ』で改めてブレイクされたというか。
村上 再ブームが起きたもんね。
金田 そうそう。だから、ぜひ聴いていただきたいですね。
村上 オリジナルソングは、とにかくいい曲が多いよね。高校生くらいになってカラオケに行った時に、小さい頃聴いてた懐かしい曲をリクエストに入れて「うわー! 久しぶりに聴いたー!」っていうノリあるけど、まさに「Onaraはずかしくないよ」とかはそう思ってもらえる曲というか。
金田 そういう言い方やめろ!
――「Onaraはずかしくないよ」は、女装した金田さんがモデルのお2人とのユニット“オンナラブリ”としてリリースした楽曲ですね。
金田 そうです。当時はかなりヒットしたんだからな! あの年の年間チャートで20位以内にも入ったし、めちゃくちゃ売れたんだから!
村上 オリコンのデイリーチャートで2位だったもんね。今だと、浅草花月に行けば聴けます。開場中に流れてますから。
川島 あとは、週末よしもと系のイベントでも聴けますよ。
――オリジナルソングに関しては、ダウンロード総数が70万以上を超えているそうで。
亘 そりゃ、ピラメキパンダも7チャンネル背負いますね。
村上 ひとつの番組から、テレビ局の看板にまでなるんだからね(注:当時、同番組のキャラクターであるピラメキパンダが、テレビ東京の地デジ宣伝大使を務めていた)。
――そうやって人気を博し続けてきた『ピラメキーノ』のオリジナルソングですけど、歌はもちろん、振付けを覚えるのはかなり大変だったんじゃないですか? 正直なところ、覚えてるんだか覚えてないんだがわからないようなところも多々あったように思いますが……。
村上 そうですね。まぁ“フワッと”っていう主旨があったから、振りを覚えられなくてもギリ怒られなかったけど。
金田 ……そんな主旨はないです。そう思ってたのは、村上だけだよ?
村上 いや、俺は許されてたはず!
川島 それはどうかわからないけど、本当に大変だったよね。基本、振付けは収録する2時間前に全部覚えていて。時には30分で覚えなきゃいけないこともありましたから。
亘 だから撮り直しても撮り直しても、誰かがミスるんですよ。で、そういう中でいちばんいい状態が実際、流れているものというか(笑)。
川島 使われている映像が、僕らのマックスなんです。
――ダンスでいちばん足を引っ張ってたのは、やはり村上さんですか?
村上 いや! 僕の場合はしょうがないって思ってもらってたというか。“村上が間違えるのは当たり前”って思ってもらってたんで、視聴者のみなさんには許してもらえてたと思います。それを除くと、間違いが多かったのは……亘じゃない?
亘 (笑)。
金田 川島も結構あったよ?
川島 金田がミスることもあったしね。生放送やイベントのときは、本当にみんなヤバかったから。
村上 そう言われてみると、そうだな。……結局、全員ですね。
――踊っているみなさんの目が泳いでいる理由がようやくわかりました(笑)。そのあたりはぜひともDVDで確認いただくとして、「人気コーナーベスト」に関してはいかがですか?
村上 「パンツ見えるか見えないか」は、僕プロデュース&演出の企画なんですよ。
金田 あぁ、あの最も演者&スタッフに嫌われてたコーナー?
村上 確かに現場は面白くなかったけど、観てる人には愛されてたから! 社会現象まではいかなかったけど、子どもたちに「やって! やって」「僕もできるんです!」ってよく話しかけられてたんだからな!
川島 「漢字おバカ殺人事件」は初期の企画なんですけど、放送後、ファンの方から漢字ドリルをたくさんもらいました。……結局、勉強しませんでしたけど。
金田 ぜひしてください! 僕は……「しのびの恋」とかは、オススメの喜劇ですね。
川島「仁義なきぬるぬるの戦い」も、ものすごく危険な香りがするというか。ギリギリのところを攻めてるので観てほしいですね。
――ギリギリといえば、特典映像の「変態てれびさん」で亘さん、大活躍(?)ですよね。あれは……。
亘 完全にアウトです(笑)。絶対に真似だけはしないでほしいですね。
金田 あれ、ホントにヤバいよね。他局の番組をイジりながら、あんなことまでしてるんだから(笑)。ヤバいといえば、「可能姉妹」もかなりのもんですよ。ご本人が寛大な方々だからよかったですけど、訴えられたら終わりですから。
亘 「どっちがカレーでショー」もね?
――拝見しましたけど、カレーじゃないものの正体は一体なんだったんですか?
村上 なんだったんでしょう? 僕らもわかんないです。
金田 言うなれば、あれはスタッフさんのオナニー企画です(笑)。
亘 ははは! まぁ、結構ひどいものもたくさん紛れていますけど、いろんな方向から楽しんでもらえるコーナーばかりですから。
川島 そうですね。尺も短いんで、見やすいと思いますよ。
――それにしても、放送が1000回を超えるってすごいことですよね。
金田 ありがたいですよね。始めた頃は、まさかこんなに長く続くとは思っていませんでした。それに、あの枠は数々の先輩が出られている伝統的な番組枠。1年目の頃、雨さん(雨上がり決死隊)やガレッジさん(ガレッジセール)の番組のシミュレーションをやってたところで自分が番組をやらせてもらえるなんて、ものすごく嬉しかったですから。
村上 同期で一緒にやれるって、なかなかないことですしね。
金田 番組をやってていちばんデカかったのは、子どもから声をかけられるようになったこと。お母さん方もお父さん方も含めて、イベントをやれば集まってくれて。
亘 ああいうのは、ホントに嬉しいよね。
川島 うん。もう4年くらいやってるから、始まった当時、小学生だった子もいま中学生だよね? 小さい頃、よく観てくれてたんだろうなっていう中学生に遭遇することがあるんだけど、思春期で照れくさいのか、「あ、川島……」って言いながら逃げちゃうんだよ。まぁ、名前を覚えてくれてるだけで嬉しいんだけど。
金田 そういえば、「生まれて初めて観る芸能人が川島」っていう企画もやったよね。東京タワーに来てる学生たちの前に、自らフワッと出ていって。で、フワッとした反応をもらうっていう……あの子たち、かわいそうだったなぁ。
川島 いや、喜んでたよ!
村上 それにあんまり知られてないですけど、実は『ピラメキーノ』ってオシャレだったりもするんですよ。
金田 日本の文化が詰まってるからね。日本のアニメやカルチャーが好きなフランスで、絶対ウケると思うんですよね(という発言に、無言で頷く川島&村上&亘)
――えーっと……それは冗談で? それとも本気で言ってるんですか?
村上 本気ですよ! この色使い、観てくださいよ!(と、DVDのパッケージを指す)
金田 これはマジです。収録現場に一度、フランスの子ども番組のスタッフが見学に来たこともあるんですから!『ピラメキーノ』は、世界から注目されてる日本のサブカルチャーなんです!
村上 そう! だから、ヴィレッジヴァンガードにぜひ置いていただきたいですね。
――納得しました(笑)。また、初回特典として生電話の応募ハガキが封入されているとか。
川島 マジでやります。僕らは朝5時半、スタジオ入りでみなさんのところへ電話しますから。
金田 これ、『ピラメキーノ640』でも放送するのかな? その辺はまだよくわからないですけど、楽しみにしてもらいたいですね。
――では、最後によしもとニュースセンターをご覧のみなさんに、DVDのPRをお願いします!
金田 殺伐とした世の中ですけど、緩くフワッとした内容のDVDで癒されていただければ。
川島 一度も観たことがない人もいるかもしれないですけど、観たら、すごく笑える番組だとわかっていただけると思います。ぜひDVD買ってください!
村上 30歳くらいになったときに、このDVDを見つけて「うわぁ、懐かしい!」と思ってもらいたいんで……買ってそのままタイムカプセルに入れてもらえるといいかなと。
亘 いや、ちゃんと観てもらおうよ! で、大人になってから、もう一度楽しんでもらえたら嬉しいですよね。僕としては、自分の子どもにも見せたいんですよ。いまのところ、番組を見せても「ピ」しか言えないんですけど、もうちょっとわかるようになったら見せてみようと思います。
――ちなみに、売り上げ目標枚数は?
村上 夢は大きく100万枚で!……いや、このご時世、100万枚は強気すぎるか。30万枚くらいかな?…………10万枚……目標1万枚でお願いします!
金田 いや、目標は高く100万枚で!
村上 100万枚売れたら、即ゴールデンだよね?
金田 もちろんでしょ。今、『ピラメキーノ』は朝(の時間帯)に変わってますけど、ゴールデンに必ず帰ってきますから!
川島 じゃあ、目標を達成するためにも、1人200枚ずつ買って宣伝する?
村上 いや、俺は買わない! もらう!
亘 なんだよ、それ!
村上 買いはしないけど、いろんな人に宣伝してもらえるよう、今から動きます! だから、みなさんもぜひ買ってください!
●DVD情報
定価:2980円(税込)
商品番号:YRBN-90600
出演:はんにゃ/フルーツポンチほか
収録分数:102分+特典映像15分
収録内容
1000回放送を迎えた「ピラメキーノ」。
過去4年間の番組オリジナル曲数は60曲、放送したコーナー数は200!
その中から特に人気だった名曲・名物コーナーをたっぷり収録!
【うたベスト】
アホが見るブタのケツ ピラメキVer./ダルが見るブタのケツ/なんてフワフワなんだJAPAN/鼻から牛乳 ピラメキVer./ダルから牛乳/まいっちんぐ体操/だるだるダーリン ベストダルさんVer./ピッグ&ポーク/Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう いろんなバージョン(ダンスVer./ロックVer./ピラメキッドVer./ウンコマンズVer./夏祭りVer./海賊Ver. etc…)ほか
【人気コーナーベスト】
仁義なきぬるぬるの戦い/パンツ見えるか見えないか/チョッキン星人/辞書めっこ/坂道家族/渡辺直美 恋はスローモーション/ミナガワマンのプロレス英会話/漢字おバカ殺人事件/ニッチェとうたおう/ミステリー生物調査隊/しのびの恋/宇宙生活/2700 動けるオッサン/ボクサー拳は見ている/はんにゃ108のみそぎ ほか
【特典映像】
変態てれびさん/可能姉妹/どっちがカレーでショー ほか
初回プレス盤限定:2大特典封入
・特典その1『はんにゃ&フルポンから生電話!!
・特典その2『スペシャルアイテム』プレセント!!
※初回プレス盤に封入されています応募はがきに必要事項をご記入いただき、
ご応募ください。抽選にて特典が当たります。
当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
応募締切日:7月31日(水)
よしもとネットショップplus Yahoo!店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/shop-yoshimoto/yrbn90600.html
よしもとネットショップplus 楽天市場店
http://item.rakuten.co.jp/yoshimoto-shop/yrbn90600/
●番組情報
ピラメキーノ640
テレビ東京にて、月曜日から金曜日、朝6時40分より放送中!
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/pirameki
【はんにゃ】【フルーツポンチ】
6月3日(月)、吉本興業東京本部にて『“すず from SUGARS”デビュー曲MV生公開イベント』が行われ、まちゃまちゃ、アジアン、ハリセンボン、しずちゃん(南海キャンディーズ)、渡辺直美が出演しました。
SUGARSとは、「日本女子よ!もっと自分にご褒美を!」をコンセプトに、吉本の女性芸人で結成されたユニットで、“すず from SUGARS”は、その選抜メンバーによる派生ユニット。
当イベントでは、“すず from SUGARS”のデビュー曲『いいことあるかも♡』が配信開始したことを報告し、MVもお披露目しました。
後ほど登場するハリセンボン・箕輪はるか以外のメンバー6名は、ピンクを基調としたフリフリの衣装で登場。
早坂まき子さんのMCのもと、活動状況を訊かれたアジアン・馬場園は、「ラジオ、あとはイケメンのいるカフェに行って、飯を食う」と言い放ち、さっそく笑いを誘います。
デビュー曲については、「タイトルの通り、前向きな、こういう女たちが…自信のないメスどもが、頑張ろうというような歌です」とツッコミを受けながらも言い切ったしずちゃん。
また、渡辺直美は「レコーディングは、私が一番最後だったんですけど、みなさん素晴らしい、女性的な感じがすごい出てました。ハモリとか全部私がやってるんですよ。アドリブみたいなのも入ってるので、それも楽しんでいただけたなら」と真面目にアピールするも、ハリセンボン・近藤春菜から「見た目は、女性ベテランラッパーみたい(笑)」とガヤを入れられる始末です。
いよいよメインイベントである“すず from SUGARS”のデビュー曲『いいことあるかも♡』のMVの上映が始まり、殺風景な部屋ではるかがスタッフと打ち合わせする光景が映し出されると、「万引き常習犯じゃないの?(笑)」とツッコむ馬場園。
MVのなかでのはるかは、小顔矯正、スタイリング、メイクアップとステップを踏んで、ラストに変身後の姿が明かされる…寸前でMVは終了します。
その直後、中央のカーテンから、はるかが登場! MV通り、ドレスアップされた姿に、メンバーからは「かわいい!」「きれい!」といった声がかけられ、はるか自身も「いいことありました!」とニッコリ。
トレードマークである神経が死んでいる前歯が白く塗られた他、ネイル、カラーコンタクト、ラメなどが施されました。
春菜は「失恋しちゃって落ち込んでたから、明るくなって、街に飛び出して欲しい」と声をかけ、それを聞いたはるかも「内面から変われる感じがしますよね」とノリノリ。
すると、春菜が「明るくなって、大きい声出しちゃう?」と振り、「そいや!」と唐突なひとことを発して、爆笑をさらうはるかでした。
フォトセッションを挟み、囲み取材も行われました。
「すずに選ばれた感想は?」との質問に、「まさか選ばれるとは思っていなかったので、うれしいですね」と春菜が口火を切れば、直美は「私、もともとSUGARSに入ってなかったんですよ」と独白。
すると春菜は、「研究生からのし上がって来たんだよね。不祥事に気をつけてね」とアドバイス(?)をします。
「綺麗になるためにしていることは?」との問いには、「お風呂は長く浸かるかな」(馬場園)、「睡眠も大事」(隅田)、「ウォーキングは絶対やるね」(直美)、「常に恋をしたり、ぬるめのお湯に浸かったり」といった返答が矢継ぎ早に出て、食べ物に関しても「朝からスムージーね」と自信に満ちた表情で答える馬場園。
SUGARSは恋愛禁止ではないそうですが、馬場園に彼氏の話題が及ぶと、「私には特定の彼がいますけど、春菜は顔も広いし、友達も多いし、アクティブなんですよ。憧れちゃいますよね。そういう意味では、春菜がリーダーですね」などと、春菜を恋に奔放な女性として持ち上げます。
続けて、プロポーズについて馬場園は、「ないですね。今プロポーズされたら、断りますね。やっぱり今は、すずもあるし…」と、すずの活動を優先すると宣言。
また、「AKB48がライバル?」との質問には、「女の子が集まってれば、AKBがライバルでしょって言われますけど、別にライバルだとは思ってないです」と春菜が答えれば、まちゃも「向こうが思ってるんだったら(ライバル)」と言い切っていました。
「2曲目のMVでは誰がメインに?」という質問に、遂に緊張の糸が切れたのか、「ちょっと半笑いでおっしゃってますね?」とまちゃが記者を睨み、続けて馬場園が「それ言い出したら、この会見始まった時から、全員半笑いですよ(笑)」と、元も子もない発言をし、一同爆笑!
最後、「どんな方に聞いてもらいたい?」との質問には、「iTunesの環境がある方に聞いてもらいたいですね」と春菜。
隅田も「声はみんなかわいいからね」と続き、この日、ガラガラ声のまちゃまちゃも「私、禁酒しましたから。2日間だけですけど、仕上げてきました」と自信満々の様子でした。
“すず from SUGARS”のデビュー曲『いいことあるかも♡』は、iTunes他、下記のサービスで配信開始。
なお、今回の新曲は、メンバー出演の養命酒製造「食べる前のうるる酢」CMタイアップ曲でもあります。
●楽曲配信先
iTunes / うたJETS! / オリコンモバイル / JOYSOUND / DAMうた / 着信★うた♪ / dwango /
MUSICOモバイル / music.jp / ミュージックよしもと / ミューモ / MORA / レコチョク
●すず from SUGARS公式サイト
http://sugar-s.jp/suzu/index.php
この夏、東京と大阪で上演される西野亮廣(キングコング)作、後藤ひろひと演出の舞台『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の前売り券一般販売日が、6月8日(土)と迫って来ました。
そこで、その西野と後藤に意気込みや長きに渡る不思議な関係性について、インタビューしました。
――まず、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』再演の経緯について教えてください。
西野「いろんなところで喋ってるんですけどいいですかね(笑)。後藤ひろひとさん作、演出の『ひーはー』(2006年)という舞台があったんですけど、それを観に行かせていただいた時に衝撃を受けたんですね。人の作ったものに、“うわー!”ってなることって、そんなにないんですよね。それまでも舞台も映画も観てたんですけど、『ひーはー』はホントにひっくり返って、しかもエンディングで泣いてるんですよ。そこに後輩と一緒に行ってて、いじられたのすごく覚えてるんですけど、ただただ混じりっけのないコメディなんですけど、楽しすぎて、みなさん歌って踊ってるエンディング観て、ボロボロ泣いちゃって、こういうのを作りたいと思ったんですよ。こういうの作りたいって、あんまりよくないじゃないですか。モノ作るんやったら、オリジナル目指せよって(笑)。すぐ『ひーはー』みたいな奴を作ろうと思って作ったのが、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』ですね。これが1回やらせていただいたんですけど(2008年に大久保公園内特設テントにて上演された『新宿7キャンプシアター~2008・夏~』のひとつ。)、それが結構、駆け足で公演しなきゃならなかったので、どこかでもう1回ちゃんとやりたいなと思っていて。タイミングを見計らってたら、このタイミングで、後藤さんのところに演出をやっていただけないかとお願いに行きました」
――『ひーはー』を観た頃は、テレビでお忙しい時期だったんじゃないですか?
西野「一番忙しかったですね。で、『ひーはー』みたいなのを作れる生活になりたいなと思って、それでゲストに出るとかグルメ番組、子供番組とかひと通りやってたんですけど、やめさせてって言って。よしもとの狙いとは違ったかもしれないですね」
後藤「相当違ったんじゃないかな」
西野「チーフマネージャーとかは、テレビスターにしたかったと思うんです。それはそれで魅力的なんですけど、なんかねえ、好きなことだけしか、したくなくなっちゃったんですよねえ」
後藤「テレビの冠番組を持ったからって、好きなことはできないよね」
西野「そうですね、テレビだとどうしても」
――そんな西野さんからのラブコールを後藤さんが受け止めたわけですね。
後藤「そうですね。基本、他人の書いた台本は絶対触らないようにしていて、でも、今回のはどう見ても、自分が書いたような台本なんですよ。俺の作品じゃないのかな、書いたのに記憶がないのかなっていうくらいものだったので、これはやってみようと気になりまして。盗まれたものだと思ったので、盗まれたものは、盗み返せというのが後藤家なので、さも後藤ひろひとが書いたもののように、上演しようとしています。いろいろ話をしてみると、それで主旨は合っていると。だから、ほとんど『ひーはー』のスタッフなんです。『ひーはー』をやるんですよっていうひとことで、スタッフが全部動いてくれてますね」
西野「うれしかったなあ」
――脚本手法を盗まれたともコメントしてますが。
後藤「誰かが嘘をついたがために、他の人も嘘をつかなきゃならないっていうのが連鎖し、誰かが勘違いしたせいで、さらに勘違いが大きくなっていって、加害者がいないのにみんな被害者になってしまうといったね。アメリカなんかでは昔からあるコメディのスタイルなんですけど、それをちゃんと軽く書ける人がいないなと思って、自分で時間をかけて何作も書いていくうちに、作り出したというか、手法ではないですけど、ひとつのラインだったんですよ。三谷(幸喜)さんもお上手なんでしょうけど、三谷さんの作品に登場する人は、みんな賢いですね。俺の脚本に登場する人は、みんなバカなんですよ(笑)」
西野「アハハハ!(笑)」
後藤「三谷さんの手法を盗んだら、もっと映画化とかあっと思うんですけど、俺の手法を盗んだがためにこんなアホになって(チラシを手に取る)」
西野「アホがいいんですよね(笑)」
――では、改めてお二人の関係をお聞かせください。
後藤「長いですよ。関西で、彼が関テレで番組をやってたのが…」
西野「10年くらい前、レギュラー番組でご一緒させていただいてからですね」
後藤「WEST SIDE(ランディーズ、ロザン、キングコング)がコントをやって、王様の格好をした俺が案内役をやる感じなんですけど」
西野「『ゲンキ王国』(ゲンキング)っていうコント番組です。そこで僕が書いたネタを“見てくださいよ”と後藤さんに持っていってました」
後藤「その頃から書いたものをすぐ見せる癖ね(笑)。その中で、突然送ってきた台本のひとつがこの『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』だったんです。舞台としてやられるより、随分前ですよ」
――いわば、師弟関係なんですかね?
西野「僕が勝手にまねしてたんですよね。“弟子にしてください”っていうのは1回もないですけど、まねはしてますね」
後藤「世代は違いますけど、“こんなの面白いよね”“この映画、面白いよ”とか」
西野「あー、そうですそうです。なかなかね、ネタの話を人に出来ないんですよ」
後藤「よう、君はネタの話してたよね」
西野「(笑)後輩には出来ませんし、先輩にもしたことないですけどね」
――どうして後藤さんにはネタの話が出来てたんでしょう。
西野「20歳くらいの時やったから、わかんないですけど……もしかしたら“僕もがんばれるんだぞ!”みたいなのを見せたかったのかもしれないですね。そういうアピールを。それがずるずると今まで来て、当たり前になっちゃったんですよね」
後藤「無駄話してても、そう外れてなかったというかね。(キングコング)梶原とか(ランディーズ)中川と喋ってても、噛み合わなかったし」
西野「エヘヘヘ(笑)。趣味がちょっと似てたのかもしれないですよ。怪獣やロボット、昆虫が好きだとか」
――その関係性は、ずっと変わらずですか?
後藤「変わらずですね」
西野「飲みに行かせていただくと、後藤さんはたくさん話を作っていて、それを全部教えてくださるんですよ。口頭で。その帰り道とかめっちゃいいなと思うんですよね」
後藤「俺は記憶ないんですけど、ガマ王子(映画『パコと魔法の絵本』の原作にもなった舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』)も話したんでしょ?」
西野「あ、はい! 後藤さんが確かクワガタを飼われてて、それ見に行った時に、まだ一文字も書いてないけど“こんなん考えてるんや”みたいにお話いただきましたね。そういうのを聞くと、自分もやりたくなっちゃって、映画とかでもそうですけど、僕だったらこうするとか思って、すぐ家に帰ってなんかやりたくなりますね」
――後藤さんから影響を受けてる方がたくさんいらっしゃるということなんですね。
後藤「どうなんでしょう。あんまり他人を気にしたこともないんですけど、いっぺんだけ、ヒゲをクルンとさせた人とすれ違って、向こうが“あっ”ていう顔をしてたから、どうやらそうかなと(笑)」
西野「アハハハ! ビジュアル面でね(笑)」
後藤「まあ、俺自身がいろんなものから影響を受けて、今の自分がありますから、それも光栄なことですよ。誰かにもし影響を与えていたならば」
西野「まねしちゃいますね。後藤さん、ティム・バートンさん…」
後藤「まねだけならまだしも、絵本の絵に俺を描くんですよ。よく見たら、またここに俺、みたいな。『ウォーリーをさがせ!』並に隠れてますよ」
西野「勝手に出してますね(笑)」
――今回、キャスティングも注目ですね。
後藤「そりゃこの方でしょう(曙太郎を指さし)」
西野「エヘヘヘ(笑)。曙さんは、ホントありがたいですね」
後藤「あとは西野君がこれまで仲良しだった人と、俺が仲良しだった人との複合体ではあるので、始まってしまえば、そこで派閥が出来ることはないですから、相当楽しいんじゃないですかね」
――曙さんはどちらの仲良しなんですか?
後藤「どちらでもないです(笑)。初演の人造人間は、スリムクラブの真栄田君だっけ?」
西野「はい、そうです」
後藤「でも、“せっかくこういう機会だから怪物を呼ぼう、怪獣を呼ぼう! 例えば…”っていうので最初に出た名前が曙さんだったんです」
――素晴らしいですね。あと、フレッシュなメンバーもいますね。
後藤「相葉裕樹君は舞台に慣れてるみたいですが、木下美咲ちゃんは初舞台のようですね。数日前まで、ワークショップを開いてたんですよ。“君、時間が空いてたらワークショップに来ないか”と所属事務所のアミューズを通して彼女に言ったら、“全日程参加します”と言ってくれて、5日間、俺のワークショップに参加してもらいました。相当バカな子になってくれたので(笑)、『ドーナツ博士~』の稽古でもすごくやりやすくなると思いますね。初舞台の子を演出する時は、ものすごい気をつかったりするんですけど、それはもうないです。“この人のこと聞いておけば、絶対おもしろくなるぞ”“あのヒゲの人を笑わせたら、合格点だぞ”っていう関係まで出来ました」
西野「ちょこっと喋りましたけど、単純に明るいですよね。明るくていい子だなっていう印象です」
後藤「“映画の知識だったら私に敵わない”みたいなこと言うから、“じゃあ、映画クイズしようや”って言ったら、『スターウォーズ』は観てない、“『ロッキー』って何? 犬ですか?”みたいに言うから、頭をバチーンって叩きましたよ。笑ってましたね(笑)」
西野「それはいいですね(笑)」
後藤「稽古していくうちに、曙さんをバチーンといけるようになりたいですね」
西野「いきたいですね(笑)」
――後藤さんのドーナツ博士役っていうキャスティングについては?
後藤「これは彼が決めたことですから」
西野「いい具合の時間帯に出てくるんですよね。フラッと出てくる感じといい、ビジュアルも博士っぽいし、ちょっとふざけた博士だから、いいなと思ってお願いしました」
――ところで、西野さんのFacebookで【『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』を一緒に観に行こうプロジェクト】をやられてますね。
後藤「え、何?」
西野「いやあ、それがね、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は観たいけど、一緒に観に行く人がいないっていう人結構いて…(※プロジェクトの概要は、西野のFacebook(http://www.facebook.com/akihiro.nishino.16)でご確認ください)」
後藤「オフィシャルのオフ会だね」
西野「誰々と観に行くことが決まりましたとか、報告が来てますよ」
後藤「チーム名も作らせたかったね」
西野「そうっか! それやります(笑)。舞台は、来る時から、もっと言えばチケット買った瞬間から、楽しい方がいいんですよ。公演中はもちろんですけど、帰り道もずっと楽しい方がいいなと思って、だとしたらそういうチーム名作って、どこどこで、合言葉なんか、これきっかけで集まったりしたらいいじゃないですか」
後藤「うちらの世代はビデオもなかったですから、映画のチケット1枚買ったら、もう楽しみで楽しみで。サウンドトラックを買って、映画雑誌の『ロードショー』や『スクリーン』を見ながら聞いて、想像して観に行って、1回しか観てないのにほぼ全部セリフが入ってるっていうね。テレビで放映するまで観られないから、集中度が違う。そういうことでは、映画を携帯電話で観てるんだもん、変わっちゃったなあ。でも、舞台にはまだそれが残っていると信じてますよ」
西野「そうだと思いますよ」
――話は尽きませんが、最後に『よしもとニュースセンター』読者へメッセージをお願いします。
西野「はい、演劇に高尚で難しいイメージを持たれる方がいらっしゃるなら、全然そんなことないです。ホントにただただ笑うだけの舞台なので、フラッと来ていただきたいです」
後藤「(しずる)村上君とかマンボウやしろ君とかが出演して、“お笑い芸人が演劇なんかやっちゃってるよ、脚本書いちゃってるよ”っていうレベルのものなら、付き合わないですよ。あっと驚く、西野が作り上げた世界をおみせします」
――もちろん、後藤さんのファンの方にもオススメですよね。
後藤「はい。さも、後藤ひろひとが書いたように完璧に作ります。今や解散したかと言われている『Piper』の新作だと思って観に来てください」
●公演情報
『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック!』
公式サイト:
http://doughnut-hakase.com/
<東京公演>
日時:
2013年8月21日(水) 19:00開演
2013年8月22日(木) 19:00開演
2013年8月23日(金) 19:00開演
2013年8月24日(土) 13:30開演 / 17:30開演
2013年8月25日(日) 13:30開演 / 17:30開演
2013年8月26日(月) 19:00開演
2013年8月27日(火) 13:30開演 / 19:00開演
2013年8月28日(水) 19:00開演
2013年8月29日(木) 19:00開演
会場:東京・紀伊國屋サザンシアター
<大阪公演>
日時:
2013年9月13日(金) 19:00開演
2013年9月13日(土) 13:00開演 / 17:00開演
2013年9月15日(日) 17:00開演
会場:大阪・シアタードラマシティ
料金:前売6500円 当日6800円
チケット:チケットよしもと、チケットぴあ、ローソンチケットにて6月8日(土)10:00より一般販売開始
※各種先行予約あり