幻冬舎文庫にて展開されているキャラクターノベルのなかでも、「胸キュン度が高い!」と評判の『昨日の君は、僕だけの君だった』(藤石波矢著)が、8月11日(祝・木)~8月14日(日)、神保町花月にて舞台化されます。
大学2年生の樫井佐奈と「シェア恋愛」する3人の男性による恋模様が描かれており、今回の舞台では元NMB48の三秋里歩、高野祐衣を始め、山添寛(相席スタート)、ランパンプス、倉田あみといったキャスティングでも注目を集めています。
そんな『昨日の君は、僕だけの君だった』の稽古初日となったこの日、演出の白坂英晃さんや脚本の福田晶平さん、原作の藤石波矢さんが見守るなか、本読みとして初めてセリフを交わす面々。
ハラハラの展開に緊張感が張り詰める一方で、読み間違いを芸人ならでは機転で笑いに換えるなど、アットホームな一幕もありました。
その後、三秋里歩、高野祐衣、山添寛(相席スタート)、寺内ゆうき(ランパンプス)、小林良行(ランパンプス)、山田裕磨(いまさらジャンプ)、和田僥倖(衝撃デリバリー)、そして藤石さんを含めた座談会形式のインタビューを行いました。
※写真前列左より、三秋里歩、高野祐衣、
後列左より、山田裕磨(いまさらジャンプ)、山添寛(相席スタート)、寺内ゆうき(ランパンプス)、小林良行(ランパンプス)、和田僥倖(衝撃デリバリー)、原作者の藤石波矢さん
* * * *
――まず、藤石さん。本読みをご覧になったご感想はいかがですか?
藤石 自分で書いたものが元になったものをみなさんが読んでくれているのを見れて、単純にうれしかったのと、面白かったのもあるし、随分恥ずかしいものを書いてたっていう...。
山添 そんなことないですよ。
藤石 これまで舞台化、映像化もなく、今回初めてこういうお話をいただき、豪華なキャストでやっていただくということで、うれしく思っています。
――キャスティングに関してはいかがですか?
藤石 キャスティングをいただいてから現代っ子っぽく検索して、ツイッターとか見て、「ああ、すごい有名な方たちだ」って。
(ここで立てかけてあったパイプ椅子がずり落ちる)
山添 有名ではないみたいですね。椅子がツッコんでます。
一同 (爆笑!)
藤石 みなさんのコントとかを動画で見たり。友達にランパンプスさんの同期にいて、神保町花月や渋谷のヨシモト∞ホールにも行きました。
ランパンプス えー!?
藤石 職場の知り合いに元NMB48のお二人のすごくファンの人もいて、原作に興味なかった人が「観に行こうかな」って言ってくれたり。
――いろんなご縁がありますね。では、出演者のみなさんはお一人ずつ、自己紹介と役柄についてひとことお願いします。
三秋 樫井佐奈(カシイサナ)役の三秋里歩です。(台本の人物紹介を読みながら)「抜群に可愛いわけではないが、何故か魅力的な女性」です。
――その紹介は、ご自身でどう思われますか?
三秋 うれしいですね。友達の(高野扮する)鶴谷風香ちゃんは、「モデルのような容姿を持つ」ってあるから、あ、よかったって。
高野 なんでや?(笑)
三秋 佐奈は「3人の男性とシェア恋愛をしている」っていう文字だけ見たら、すごい悪い女の子なのかなって思ってたんですけど、ちゃんと考えていて、気持ちもあってそうしてるんだなってすごくわかったので、それを伝えられたらと思います。
高野 鶴谷風香(ツルタニフウカ)役の高野祐衣です。高校生の時からNMB48に入っていて大学に行けず、大学生ライフをしてこなかったので、ここで大学生役が出来て、素直にうれしいですね。風香ちゃんの大人なところが好きです。
小林 平沼泰貴(ヒラヌマタイキ)役のランパンプス・小林です。一番最初にみなさんの共感を得る役というか、一番まっとうな人だと思うんですけど、僕のゆらぎをどう伝えるかというのが、最初の方にかかっていると思うので、そこはがんばりたいです。
寺内 小山田翔(オヤマダカケル)役のランパンプス・寺内です。原作を読ませていただいたんですけど、誰になったら一番ドキドキするかなと思って、それが翔だったので、翔ですごくうれしいです。
山添 まだ稽古次第では、変わる可能性はあるからな。
寺内 ないです(笑)。8月終わるまでは、何があっても死ねないなとは思っています。
山添 三倉春仁(サクラハルヒト)役の相席スタート・山添です。他の男性陣が、(樫井佐奈を)100%で受け入れられへんのに比べて、ちゃんと受け入れた上で楽しんでいるのが、三倉です。ちょっとうらやましがっていただいたり、そういったところを楽しんでいただけたらと思います。
山田 浜野弘樹(ハマノヒロキ)役のいまさらジャンプ・山田です。多分、一番近くで恋愛シェアを観ている友達役で、最終的には...という感じの役です。
和田 宇野役の衝撃デリバリーの和田です。芸歴1年目で、こんな舞台に出られてホントうれしいですし、憧れていた先輩方と一緒に出来るのがすごいうれしいので、一生懸命がんばりたいと思います。
――憧れの先輩がいらっしゃるんですか?
和田 相席スタートさん、山添さんですね。NSCの授業で一回お会いした時に、コンビの名前を覚えてくださって、またこれで一緒になれると思って、うれしかったです。
山添 よかったら記事に書いてください。
――承知しました(笑)。
藤石 出番が短いのに、すごい印象に残りました。
和田 ありがとうございます。犯人とか得意なので、完璧役作りしてました(笑)。
――実際に、佐奈のような女性から恋愛シェアを提案されたら、男性陣は受け入れますか?
山添 多分、僕は受け入れると思いますね。
寺内 僕は一人を大切にした方がいいと思います。
山添 こいつズルっ! 浜野は?
山田 実際そうなってみないとわからないですね。
山添 お前、そんな役ちゃうねん。かっこええ声色したけど。
一同 (爆笑!)
――様々な教員資格を持つ寺内さんにお聞きしたいのですが、教育者としてこうした恋愛はどう思いますか?
寺内 はい。恋愛や性の低年齢化が進んでいる昨今...。
山添 無理すんなよ。
寺内 (笑)。いやでも、誰が見ちゃダメっていう話ではないと思って、人のそういう不思議っぽいことには、過去に理由があったりとか人間としての背景が納得できるお話なので、これを見たからこういう人が増えるというわけでもないと思いますし、これを読んでこそ、そういう価値観がある人を受け入れられる、人の幅の広がるような素敵な作品であると、教育者としては考えます。
小林 よう言うた!
――ありがとうございます(笑)。三秋さんは今回の共演者との面識はあったんですか?
三秋 ほぼみんな初対面な感じです。でも、山添さんのライブを観に行ったことがあるんです。音楽の...。
山添 おかしいですよ(苦笑)。
小林 SALTY's!?(※註:ソルティーズは、ヨシモト∞ホールの塩顔芸人によるエアバンド)
三秋 その時、NMB48とAKB48のメンバーと行ったんですけど、みんな山添さん面白いって言っていました。
一同 おー!
山添 そういう意見もあるみたいです。
小林 ぜひ記事にしてください。
山添 これは止めてください(笑)。
――今回の舞台の件で、山添さんの相方の山﨑ケイさんは何かおっしゃってましたか?
山添 ワクワクしていましたね。僕が神保町花月に出ると、ワクワクするんですよ。それは斜めから見てなんですけど、多分、観に来ると思います。「花を出そうかな」っていうのをニヤニヤしながら言ってたくらいですから。
――女性に感情移入しながら観劇するんでしょうかね。
山添 どうですかね。ケイさんは、結構、作品を見るのが好きな方なので、佐奈ちゃんに重ねて、風香ちゃんに重ねて、結局、友達ならこっち、実際私がなるならこっちみたいに、ニコニコしながらワイン飲みながら言うと思います。
寺内 イメージできますね(笑)。
――山添さん、三秋さん、高野さんは、『THE EMPTY STAGE 2016 SUMMER』(8/1~8/14)と同時期で、出演日も重なる日もありますね。大変じゃないですか?
三秋 8月に私のお誕生日があるので、その前に、神様が与えた試練かなと思って、『EMPTY』もこっちもがんばって、楽しくお誕生日を迎えたいです。
高野 私は7月も後半に舞台があって(7/26~29『グリムド』)、7月、8月と3つの舞台があるんですが、全然まるで違う舞台なので、大変だと思うんですけど、楽しめたらなと思っています。ファンの人にとっても自分自身にとっても大きな夏になるんじゃないかなと思います。
――では最後に出演者を代表して、山添さんから読者へメッセージをお願いします。
山添 顔合わせ初日にして、脚本、メンバー、全部うまいこと言ってる作品ってあるんやなって実感してます。あとはお客さんが来てくれたら、全部が揃いますね。以上です。
――ありがとうございました!(笑) 本番も楽しみにしております!
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