2018年12月31日から2019年1月1日にかけて、なんばグランド花月で「大みそかだよ!新喜劇deカウントダウン!!『A HAPPY ぴゅー YEAR!!2019』」が開催されました!
なんばグランド花月には、2018年の笑い納めと2019年の笑い初めを新喜劇で決めようと集まったお客さまで立ち見席まで満員に。
前説では吉田裕と松浦真也が登場し、お客さまは大喜び!「一番遠いところから来たと自信のある人は松浦から歌のプレゼントがありますよ〜!」と盛り上げます。茨城、鹿児島、沖縄などが飛び出し、ついに立ち見のお客さまから「台湾!」との声が上がった時は「おぉ〜!」とどよめきの声と拍手が! さらに遅れて来たお客さまの席を案内するなど大サービスし、大盛り上がりの幕開けとなりました。
物語の舞台は、花月開発社長の大豪邸。大晦日であるこの日、「花月開発主催 カウントダウンパーティー」が行われるといいます。新名(新名徹郎)ら新入社員の面々は、パーティーの準備の手伝いで大忙し。わからないことを社長秘書の諸見里大介に尋ねてみますが、案の定何を言っているのかわからず困り果てている様子。そこにやってきたのが秘書室長の烏川耕一。的確な指示でパーティーの準備を進めます。
一方、社長宅のメイド・まき(宇都宮まき)は準備の手伝いに勤しみます。実はこの日はただのカウントダウンパーティーではなく、今別府直之が社長を務める業界最大手のNGK開発との提携、さらに息子・太一郎(佐藤太一郎)と花月開発社長の娘・安世(井上安世)との結婚が発表される、重要なパーティーでもあるのです。
ところが、花月開発社長の清水けんじのもとに「今年中に会社を倒産させろ。さもないと社長を殺す」という脅迫状が! 実は、これまで10通以上もの脅迫状が届いていたといいます。しかし、結婚発表前の大事な時期ということもあり、脅迫状の件は清水社長、まき、烏川、諸見里だけの秘密にすることに...。
清水社長は脅迫状を送りつけた犯人がきっとカウントダウンパーティーに侵入するだろうと見込んで烏川と諸見里に犯人を捕まえるように命じるのでした。しかも、捕まえることができなければクビ...! はたして、烏川と諸見里は犯人を捕まえることができるでしょうか?
そんななか、パーティー来場者の中に本物のサンタ(西川忠志)が! クリスマスは1週間前に終わっているというのに、それでもやってきたのは「大変な理由がある」と言いますが...。
ちょうどその頃、安世のもとに信濃(信濃岳夫)がやってきました。じつは信濃は安世の恋人。安世がNGK開発社長の息子・太一郎と無理やり結婚させられそうになっていることで、ふたりは自作自演の脅迫状を出していたのでした。さらに信濃は安世に駆け落ちしようと提案。そんな事情をうっかり知ってしまった烏川と諸見里はふたりを説得しようとしますが、続けて信濃に500万円もの借金があることが発覚! 吉本金融の吉田と松浦が信濃に詰め寄ります。
騒ぎを聞きつけてやってきた清水社長。信濃と安世がまだ付き合っていることを知り、別れさせようとしますが安世は「わかってくれないならこの家を出て行く」と信濃とふたりで出て行ってしまいました。
烏川と諸見里、まきが大捜索したおかげで、どうにか信濃を見つけることはできましたが、安世とは逃げている途中ではぐれてしまい、まだ見つかりません。
ちょうどその頃、清水社長に頼まれて脅迫状を調査していた大阪府警部のレイチェルと清水啓之により「犯人がふたりいる」という衝撃の事実が明らかになり...! はたして、本当の犯人は誰なのでしょうか?
劇中には、新喜劇おなじみのズッコケや吉田と松浦のギターでのやりとり、今別府直之の「ぴゅ」、レイチェルの「たのし〜!」松浦景子の華麗なるバレエダンス、信濃によるシナちゃんダンスなど、新喜劇メンバーによる数々のギャグも飛び出しお客さまは大喜びでした。
そんななか、いよいよ年明け20分前! ここで少しお芝居を離れて、レイチェルが歌とコール&レスポンスでお客さまの熱量を一気に上げカウントダウンに備えます! まずは毎年恒例のカウントダウンクイズ! 司会進行を烏川、清水、宇都宮まきが務めました。
このクイズは、出演者と観客席の皆さん全員が参加できるというもの。モニターに、今年起こった出来事や新喜劇にまつわる2択クイズが出題されるので、「A」か「B」のパネルの、正解と思う方へ移動。観客席の皆さんは、その場で起立。答えが「A」なら白い用紙を、答えが「B」と思うなら赤い用紙を上げてもらいます。優勝者には、豪華商品をプレゼント!
まずは金の卵10個目メンバー10名を紹介! 曽麻綾、湯澤花梨、石井萌々花、野下敏規、北野翔太、けんたくん、横地眞平、宮内紀佳、生瀬行人、住吉大和が紹介され、ここで問題! 「現在公式サイトに載っているよしもと新喜劇座員は全部で何名でしょうか?」という内容で、新喜劇マニアでもなかなか難しいクイズとなっていました。
そうこうしているうちに、いよいよ年明けの時間に! カウントダウンタイマーが大画面に映し出されました。カウントダウンは毎年恒例、新喜劇のギャグで幕開けと決まっていて、どのギャグで2019年を迎えるかを決めることに。諸見里の「あけましておめでとうと言わなきゃ、ダメダメ〜!」は即却下!? レイチェルの「あけましておめでとうございます、とかいっちゃって!」は好感触、そのほかいろいろ飛び出しますが、毎年と同じくなかなかまとまらず...。今回はイベントタイトルでもある「新年明けまして、ア・ハッピーぴゅーイヤー! ぴゅー♪(口笛)」に決まりました!
カウントダウン後もクイズは続きます。「新年早々、今別府直之がしでかす粗相とはなんでしょう」というクイズに、「A・座長に物申す」、「B・会社に物申す」の2択。今別府はその場で「B」と答え「なぜ僕を西梅田ボーイズに加えてくれなかったのか」と嘆き節。さらに「2018年 AIに仕事を奪われた座員は誰?」というクイズに「A・吉田裕」、「B・松浦真也」などなかなかの難問が続きます。ここで、残った4名のお客さまがステージに! クイズは「台風21号はどっち?」として台風の目の2択など、ますます難問を極めましたが、見事に勝ち抜いた男性になんばグランド花月招待券が贈られました!
クイズが終わったところでシレッと新喜劇の続きがスタート。パーティー会場には、刑事のレイチェルと清水啓之の姿が。脅迫状のもうひとりの犯人は、なんば工業の太田芳伸社長とカバ! 実はなんば工業は、花月開発に契約を打ち切られたことで倒産。太田社長は清水社長に対して恨みを募らせていたのです。ナイフを持ったカバに囚われた安世、大ピンチ! ところが婚約者であるはずの太一郎は尻込みして助けようともせず...!
諸見里が駆け寄り「おれはこう見えてボクシングも空手もムエタイもテコンドーも相撲もやってたんやぞ! でも全部長続きせんと、飯食ってゴロゴロしてたらこうなった」とたっぷりとした腹を見せつけるのみ。刑事レイチェルと啓之はどちらが先に助けるか譲り合った結果ぐるぐる廻り始めて「たのし〜!」と楽しくなってしまい終了。
松浦は「必殺仕事人」をギターで奏でながら近づき、太田社長とにらみ合い! 吉田はマキバオーで助けに向かいますが失敗。しかし、信濃がしっかり助けて脅迫犯の二人は御用に。安世と信濃の結婚も認められ、ハッピーエンドとなるはずが、逆上した太一郎がナイフを振り回し、安世を刺してしまい...! そのとき! サンタが現れて、まさかの方法で安世の命を救い、お客さまは大笑い! サンタが奇跡を起こした感動と爆笑のハッピーエンドとなりました。
新喜劇終了後は、改めて出演者全員でお客さまにご挨拶。「平成最後のカウントダウン、いかがでしたでしょうか?」と烏川が尋ねるとお客さまから万雷の拍手が! 2019年一発目のギャグとして、信濃の指笛と松浦のギターのコラボを披露したところ、松浦のギターの弦が切れるというハプニング! それを見て、絶好調と評判のレイチェルは「このあと信濃さんと初詣行くのを遠慮したい」と語っていました。
さらに清水は「2019年、絶対座長になりますのでよろしくお願いします!」と宣言!しかし烏川は「来年も言うてると思います」。さらに座長になる確率を、松浦が「ゼロ〜♪」と歌い、大笑いで幕を下ろしました。
2019年でちょうど60年を迎える新喜劇。それを記念して、史上最大規模のツアー公演「吉本新喜劇60周年記念 吉本新喜劇ワールドツアー ~60周年 それがどうした!~」が決定しました!小籔・川畑・すっちー・酒井の4座長が全国、そして世界に爆笑をお届けします! 今年も新喜劇をどうぞよろしくお願いします!
【烏川耕一】【諸見里大介】【宇都宮まき】【西川忠志】【清水けんじ】【井上安世】【今別府直之】【佐藤太一郎】【信濃岳夫】【太田芳伸】【カバ】【レイチェル】【清水啓之】【吉田裕】【松浦真也】【新名徹郎】【松浦景子】【小西武蔵】【服部ひで子】