最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー

2013年10月23日 (水)

女と男・市川が早くも勝利宣言!「関西最強!?軍団決定戦」で第二のTKF、小籔軍団が誕生!?

たむらけんじファミリー(TKF)、小籔軍団etc…関西に数ある芸人軍団から、4つの団体が集まり次世代の頂点を争う「関西最強!?軍団決定戦」が、10月31日(木)、道頓堀ZAZA HOUSEにて開催されます。発起人は、自らも「市川軍団」を率いて参戦する女と男・市川。「僕らが一番だと見せつける」と早くも勝利宣言をぶち上げる市川に、秘策や見どころを語ってもらいました。 

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——今回のイベントは、市川さんが発案されたものだそうですね。  

僕自身、たむらけんじさんや小籔さんが作っておられる軍団でお世話になってきたこともあり、恩返しの意味も込めて後輩たちによくしてあげたいと、「市川軍団」を立ち上げました。本当は僕らだけでイベントをやりたかったんですが、その前にやはり他軍団とも勝負して、僕らが一番だというのを見せつけたいと思ったんです。  

——市川軍団の主要メンバーには、どんな芸人さんがおられるんでしょうか?  

当然ご存じだと思うんですけど、シンドロームの高橋とか…あれ!? ご存じないですか? 皆さんがよく知っているところでいえば、ミルクボーイもメンバーです。最近まではバイク川崎バイクも入ってたんですけど、売れたんでちょっと…。  

——えっ!? 売れたら卒業なんですか?  

というより、連絡してこなくなってしまうんで…。  

——それは悲しい…。軍団を結成されて、どれぐらいになるんでしょう。  

4年前から、ミルクボーイとインターネットで『市川ラジオ』というのを一緒にやってまして。半年ごとの改編期を乗り越えて(笑)、何とかこの10月からもやれることになりました。ほかのみんなとも、それぐらいのつきあいでしょうか。 

——普段はたとえば、皆さんで一緒に食事をしたり?  

団員は、僕の実家に来て、家の近くの串カツ屋で僕の両親とご飯を食べるのが恒例行事なんです。家族ぐるみのおつきあいですね。ただ、去年も忘年会を企画したんですけど、20人ぐらい誘ったのに全員のスケジュールが合わなくて…。  

——全員!?  

ひとりも来なかったんです。僕がちょっとすねてたら「新年会やりましょ」って言ってくれましたけど。そんな活動を通じて結束を固めて、この感じを舞台でも出せるように、いろいろ面白いことをしようということで。  

——今回、対戦相手となる3つの軍団ですが…。  

まず、三浦マイルドさん率いるマイルド軍団。マイルドさんは僕の半年先輩で、12年ぐらいのつきあいなんですよ。でも昔からお互いちょっと意見が違ってて、言い争うことも多かったんで、舞台の上で改めてどっちが面白いんや、と。実は僕「こんなヤツ、何で売れるねん」と思ってたんで、『R−1ぐらんぷり』でチャンピオンになられた日は、あまり飲めないお酒を6杯も飲んだほど悔しかったんです。マイルドさんも、たくさん団員を抱えてるんですよね。  

——マイルド軍団にはどんな方が?  

ヒューマン中村とか矢野号といったピン芸人仲間と、個人的にかわいがっているポピー藤原とかシーチキン佐野とか、かなりマニアックな芸人たちのふた通りいますね。当日、どちらを連れてくるかはまだわからないです。  

——矢野・兵動 矢野さんの軍団も参戦されます。  

例えばカーニバルとか…矢野さんが家によく呼んで、食事会をやってはるチームですね。お願いしたら、「いくらでもやったんぞ、パイセンやぞ!」と応じてくださいました。  

——そして、りあるキッズ・ゆうきさんの軍団も。  

家でゲームをしたりする軍団があるらしいんです。僕も謎なんですけど…。最初に聞いたときは、(千原)ジュニアさんを呼ぶって言われたんですよ(笑)。「東京でよう飲ましてもうてるから、ゆうき軍団や」って…でもそれ、軍団ちゃいますよね…。  

——各軍団とも、誰が登場するのかは当日のお楽しみ、ということですね! この闘いを仕切るのが、MCのスーパーマラドーナ・武智さん。  

この4人は血気盛んなんで、万一、ケンカみたいになったら、止められるのは元ヤンの武智さんしかいない、と。鉄拳制裁してもらうぐらいのつもりで臨みます。血で血を洗う闘いになりますよ!  

——勝敗は、どのようにして決めるんですか?  

『アメリカ横断ウルトラクイズ』じゃないですけど、知力・体力・時の運、全部をやろうと思ってます。お笑い的な大喜利とかもありますし、リーダーを中心とした結束力も試されます。あとは、各々の軍団のカラーが出る対決も、ひとつずつ持ってきてもらって。市川軍団なら、僕の「井上小公造」にちなんで芸能スクープ対決。矢野さんでしたら、パイセン語クイズとか…そういう特色のあるものを当日までに持ってきてもらって対決します。  

——4軍団が闘ううえで、市川軍団の“強み”はどこにあるんでしょうか。  

柔軟性ですね。ほかの皆さんは頑固なんですよ。あと、これはたぶんですけど、人気は一番あると思います。だからお客さんをたくさん呼んで、会場を市川軍団一色にします。ホームの雰囲気を作って盛り上げていただきたい。さらに、知力を使った策略もいろいろ考えてるんですよ。僕以外の3人はアホです。頑固なアホしかいないんで、申し訳ないですけど、様子見ながらやっていったら絶対に勝てると思ってます。  

——では、3つの軍団の中で一番強敵なのは?  

それはやっぱりマイルド軍団です。舞台でもプライベートでも、僕ら何度もケンカしてるんですよ。それはもう絶交するぐらいのケンカを。もちろん、12、3年お世話にもなってきたので、恩をあだで返すではないですけど、僕らの力を見せつけてやりたいです。  

——勝利した軍団には、何が与えられるんですか?  

今、考えているのは、その軍団の単独ライブをやってもらいたいな、と。もちろん、僕が勝って、市川軍団としてやりたいんですけど。もしくは初代チャンピオンとして、次回からもいろんな軍団と対決していくというシリーズ化もアリかもしれません。  

——ということは、今回は出場しないけれど、意識している軍団もあるのでは?  

(吉本新喜劇・今別府直之の)今別府軍団です。5up(よしもと)のシュッとした男前芸人の軍団とかともやってみたい。男前には負けたくないっていうのがあるんでね。今回のイベントに出てるのは男前じゃない人間ばっかり。ひんまがった気持ちの人間ばっかりですから。  

——もちろん目標は優勝だと思いますが、このイベントを経て、市川軍団の今後の展望も聞かせてください。  

『市川ラジオ』の公開収録をやってもふたりしか見に来ないとか、これまで悔しい思いをいろいろしているので、今回、ここで一番になって「面白そうなメンバーが揃ってるな」と思ってもらえるようになりたい。そして、ゆくゆくはたむらさんの「TKF大祭り」に対抗して、「市川軍団大祭り」を!  

——期待しています! では、最後に読者へのメッセージをお願いします。  

市川軍団はもちろんですけど、関西にはいろんな軍団があるということ、そこでの先輩と後輩の交流や絡みを見てほしい。「この人とこの人は仲ええんや」「こんな面白いノリがあるんや」というところを。テレビではなかなかそういう部分を見せるチャンスがないし、そういう意味でも、今回のイベントはテレビでいっさい見られないものやと思います。そう、今まで見たことのないお笑いライブをお見せしますよ!   

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「関西最強!?軍団決定戦」  

日時:10月31日(木) 18:45開場 19:00開演

会場: 道頓堀ZAZA HOUSE

出演:市川軍団、三浦マイルド軍団、矢野軍団、ゆうき軍団、スーパーマラドーナ・武智(MC)

料金:前売1500円 当日1800円  

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/



【YNN動画】女と男はこちら⇒http://ynn.jp/u/358
 


【女と男】【三浦マイルド】【矢野・兵動】【りあるキッズ】

2013年10月21日 (月)

キーパーソンはかまいたち・山内!? 天竺鼠が「同期ライブ」の見どころを紹介

5upよしもとを引っ張るNSC大阪26期生から、天竺鼠、かまいたち、藤崎マーケットの3組が勢ぞろいして、「毎回、新しいことにチャレンジする」というテーマのもとネタやコーナーを繰り広げる! 次回は10月25日(金)に5upよしもとで行われる「同期ライブ」について、天竺鼠のふたりに話を聞いてきました。戦友であり、ライバルでもある6人が、このライブに込める思いとは…!?

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——まず、「同期ライブ」をスタートさせたきっかけから教えてください。

川原 この3組は同期の中でも昔から仲良しで、舞台がすっごい好きなんです。その3組が集まったら楽しいことができるんじゃないかと思ったのが始まり。で、いつかツアーとかで全国を回れたらいいなと思って。

瀬下 これまでに大阪で6回、東京で1回やってます。

——どんな内容のライブなんでしょうか。

川原 オープニングからひとボケっていうか…今までで言うと、ひとり誰かが入れ替わってるみたいな感じで、オープニングからコント風のが始まったり。ただ、ファンの方から「これ面白かった」「これ続けてほしい」って言われるコーナーなんかもあるんですけど、基本は変えていこう、と。挑戦じゃないですけど、いろんな角度からいろんなことをしようっていうのがテーマというか、みんなで決めてることなんです。毎回、内容が全然違うから、何度も見に来てくれてる人でも新鮮だと思います。

——全員で、ユニットコントをされた回もありましたね。

瀬下 ありましたねー。でも、それも毎回やるわけじゃなくて。前回は、事前にくじ引きして、それぞれが、別の誰かの考えたピンネタをやりました。

川原 田崎が考えたネタを僕がやり、僕が考えたネタを濱家がやり…。

瀬下 実際にやってみてわかったんですけど、このシステム、人数的にひとり余るんですよね。で、僕ひとりが余って、自分が考えたヤツを自分でやりました(笑)。これも他では見られないし、その時限定。二度と見れません。

——毎回、違うことをやるというのは、準備を含めかなり大変なんじゃないですか?

川原 そうですね。内容も普段やってるやつとかじゃなくて、新しいことだったりするんですけど…結構攻めた感じでも、この3組やったら大丈夫やろみたいにそれぞれが思ってるから。結構、飛んだのとかありますよ。

瀬下 (笑)。

川原 いざやってみたら難しいなってなるけど、それでも何とかする、みたいな。

——同期の3組だからこその、あうんの呼吸があるわけですね。

川原 仲良しというだけじゃなくて、お互いがお互いを認めあっている、ライバルみたいなところもあるんでね。仲良しだけなら成り立たない。ヤバい企画をやっても、何ともならないと思います。

——では、天竺鼠さんから見た、かまいたちさん、藤崎マーケットさんの魅力とは?

川原 藤崎はね、もう両方とも器用ですからね。コンビとしてもそうですけど、個々がすごい。かまいたちは濱家の仕切りの安定感もあるんですけど、山内の良さはちょっと…。

瀬下 そんなことないやろ(笑)。

川原 ホクロが…取れそうで取れてない。激しい動きをしても。

瀬下 そこしかないの!?

川原 この「同期ライブ」も、山内のホクロが取れたら最終回の合図です。

瀬下 知らんかったわ…。

川原 だから生で見たことない人は、ぜひ山内を見に来てほしいですね。テレビではわからないこともあるし。身長もね、濱家の隣にいるからわからないですけど、実際に生で見たら、僕の膝ぐらいまでしかないですからね。ホクロも顔より大きいです。ホクロに顔がついてるみたいな感じ。

瀬下 どうなってんねん(笑)。

川原 ホクロが歩いてるってことですよね。

瀬下 妖怪やん!

——山内さんの真実の姿にも注目、というわけですね。

川原 山内は、生で見たらその良さがわかると思います。 

——逆に、この2組に「ここは直してほしい!」ということは?

川原 山内は、ひとりごとが多いんですよ。楽屋でわいわいしてる時も、奥のほうで山内だけひとりごとを言ってる。耳を澄ますと、見たまんまの単語だけつぶやいてたり。「お水…」とか言ってたりするので、怖いんです。

瀬下 ありますね、それは。ほんまに単語だけ言うことあります。

川原 聞こえるか聞こえないかの大きさで、目に見えたものをぼそっというクセ。気持ち悪いので、本当に直してほしいですね。もしかしたら、舞台上でも言ってるかもしれませんので、注意して聞いてみてください。

——瀬下さんはいかがですか?

瀬下 田崎が痩せすぎていってることですね…めちゃくちゃシュッとし出して。もともと男前なほうやから、なんか感じ替わってくるんちゃうかなと心配になります。Tシャツの文字を叫ぶギャグありますよね。あれの威力が、ピチピチの時はすごいパワーを感じたんですけど、もうだぶだぶになってて(笑)。

——もうちょっと戻したほうがいい、と。

瀬下 さらに3キロぐらい痩せるって言ってたんでね…。だとすると、相当細くなりますよ。最近は、後ろ姿だけでは誰かわからなくなってきました。意思の強さは尊敬するんですけど、ある程度でやめたほうがええんちゃうかなと思います(笑)。

——さて、今回初めて「同期ライブ」を見る人に向けて、見どころなども聞かせてください。

瀬下 個性がコンビによって違いますから、それが混ざるとどうなるのかっていうところですね。あとは自分らで考えた企画なんで、自分らの好きなことをやってる、楽しんでるっていうのを見ていただければうれしいです。

川原 僕やトキはどんどんどんどんボケまくってしまうんですけど、さらに「まだそれがあったんか!」っていうボケを田崎がやったりするんですよ。そこで、ほぼ全部のボケが出尽くした後の山内に注目です。それはもうホームランか三振なんで、僕らも楽しみなんですけどね。

瀬下 打った時は揺れますよ、会場が。

川原 本当にすべてやり尽くして、何も残ってないから。しかも回を重ねていくと、ますますボケは減っていくでしょ。最後は何もなくなって、山内はホクロを取るしかなくなるところまで追いつめられるかもしれません。

——ちなみに現在、山内さんの打率はどのぐらいなんでしょう。

川原 今のところ、全部三振じゃないですか。

瀬下 そんなことないやろ(笑)。

川原 いや、ゼロですね。

——じゃあ、そのホームランがついに出るかもしれない、というのも見どころですね。

川原 彼も考えてると思いますからね。

瀬下 見逃す手はないです。

川原 ホクロが取れる前に来てください。取れてしまったら次があるかどうかわからないので、ぜひ今回。

——そして、最終的には全国ツアーを目指して…。

川原 挑戦とかチャレンジっていうのがひとつのテーマなんで、最終的にはもしかすると、インドとかで爆笑を取っているかもしれません。それぐらいのところにチャレンジしたいな、と。今の段階では、田崎は世界でウケると思うんですけど、そこにみんながついていってね。

——なんと、夢は海外へ! 言葉の壁もありそうですが…。

川原 紹介がてらネタをすると思うんで、僕らはたぶん、お寿司をかぶって踊れば。

瀬下 ジャパニーズスシな!

川原 喜んでくれると思います。藤崎も器用やから、インドの細かいモノマネをやるかも。かまいたちは、山内がキーになってくる。ホクロが世界に受け入れられるのかどうか。

瀬下 またホクロ…(笑)。でも、らしくていいんじゃないですか。どこでやっとんねん感とか、チャレンジ精神とか、ぜんぶひっくるめて。僕も、インドの言葉で卵とイクラぐらいは覚えておきます。

川原 ウケるウケないじゃなく、きっと、みんながニヤニヤしてくれると思います。



かまいたち 天竺鼠 藤崎マーケット「同期ライブ」

日時:10月25日(金) 20:15開場 20:30開演

会場:5upよしもと 出演:天竺鼠、かまいたち、藤崎マーケット

料金:前売2000円 当日2300円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/



【YNN動画】天竺鼠はこちら⇒http://ynn.jp/u/382/

      かまいたちはこちら⇒http://ynn.jp/u/603/

      藤崎マーケットはこちら⇒http://ynn.jp/u/291/



【天竺鼠】【かまいたち】【藤崎マーケット】

2013年10月18日 (金)

今年で5回目のハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳5」! ルミネ公演への意気込みを語ってもらいました!!

11月30日(土)にルミネtheよしもとにてハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳5」が開催。今回で5回目となる全国ツアーへの意気込みや思い、ファイナルの会場であるルミネの印象を直撃しました!!

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――ハイキングウォーキングの代名詞でもある全国ツアー「根斗百烈拳」。今回で5回目になりましたね。

松田 おかげさまで毎年やらせていただいているので、やっとやり方が分かってきて準備もなんとなく慣れてきました。今は、“今年も祭りがやってきた!”という感覚に近いです。
Q太郎 年間を通して一番のメインイベントですからワクワクしますね。今回は19本、新ネタコントをやります。
松田 実は、このライブに対しての会議は大体半年前くらいから始めているんですよ。そしてそこからネタを書き始めて形になるのは公演の3か月前くらい。1年の半分くらいはこれに費やしています。もうライフワークみたいなもんです。


――ネタは松田さんが書かれているんですよね。

Q太郎 そういうことになっちゃいます。ですから私は、半年前は特に何もしていないという(笑)。
松田 でも、相方にはお客さんを呼ぶという大事な仕事があるので。僕や作家さんたちが色々考えている間、たくさんテレビに出てもらいハイキングウォーキングのことを有名にしてもらわないと。
Q太郎 ハハハ(笑)。
松田 笑っていますが、かなり大事な仕事です。それがないとせっかく面白いコントを作って見てもらえないですから。
Q太郎 重要なところを担っていますね。
松田 ですね。そして、台本が完成したら程度の流れを説明して「1カ月後に会いましょう」と別れちゃいます。
Q太郎 覚える期間として1カ月あるんですよ。で、1カ月後に「覚えてきました!」「覚えてきてねぇーじゃないか!!」みたいなやり取りを毎回して…。覚えていなくて怒られたりすることもよくあります。松田さんが書いたネタは覚えやすいのですが、他の作家さんのだとあんまり入ってこない…(笑)。やっぱり気持ちが通じているかどうかは重要なんですね。
松田 覚えるのはどっちも苦手で、自分で書いたのに忘れちゃうなんてこともありますから。あと、1カ月の間、何度もネタを見ていると色々気になって変えたりもしますね。どんどん変えて最終的に違うものになったり…。ネタは、本番にかけて少しずつ完成させていきます。

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――前回は東京のみでしたが、今回は、札幌・福岡・静岡・東京と4カ所回りますね。各地によって反応は違うものなんですか?

松田 結構違いますね。どこがどうってことはないですが…。みんなイイ感じです。
Q太郎 ワハハハハ。なんか詰まった言い方。
松田 う~ん、それぞれ味があるというか。ラーメンのように、とんこつも美味しいし味噌も美味しい、みたいな感じで。
Q太郎 すごくキレイにまとめましたね(笑)。でもその土地によってやっぱり笑いどころも違います。札幌と福岡だと気候が違うからか、笑いの沸点も違い…。
松田 なるほど。
Q太郎 だから…、う~ん…何か違う…。
松田 この話題、参入しようとして失敗しました?
Q太郎 気づきましたか。なんか邪魔したみたいですね(笑)。


――松田さんの富山、Q太郎さんの新潟と自分たちの地元でライブをしたこともあるんですよね。

松田 今回はないですが、3回目のときに行きましたね。北陸は独特の雰囲気で…。雪が降るせいか、笑い声も埋もれていました記憶があります。
Q太郎 ハハハ(笑)。いつもより丁寧にネタをした思い出があります。でも色々行って思ったのは、笑いの差が出るのはテレビ局の数なども関係するのではないかな?と。富山だとチューリップテレビというTBS系の局があるのですが、開局してまだ20年くらいしか経っていないらしんですよ。
松田 僕が中学生のころにできた局ですから。
Q太郎 僕にとってドリフターズと言えばTBS系の「8時だョ!全員集合」なんですが、松田さんは見られなかったのでフジテレビ系の「ドリフ大爆笑」と思い出が違っているんですよ。2つともコントをしているのですが、「ドリフ大爆笑」はスタジオで「8時だョ!全員集合」は客前。コントに対するイメージも違うのかも知れませんね。
松田 あ~。ライブ感を知っているかどうかってこと大きいかもしれない。
Q太郎 そう。そういう子供のころに感じていた環境の違いによって、笑いどころって違いが出てくるのでは?と思ったりします。
松田 あと富山では、ひと組ががっちりするお笑いライブというものは珍しいと思うんですよ。なかなか単独でまわったりしないと思うので。その中でも、コントばっかりするライブなんて滅多にない。そうなると戸惑っちゃいますよね。
Q太郎 ちなみに僕の新潟なんて、言葉を選ばないでいうとミーハーな人が多いと思います。なんで、一発目は大き目な派手なネタをやった方が食いつきがいいなんてことも…。
松田 このように全国ツアーは場所によって色々違いがあって面白いです。

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――今回のラストは東京ですが、東京のお客さんはいかがですか?

松田 ぶっちゃけちょっと厳しい気がします(笑)。シャイというか、スタートしてすぐはあんまり笑ってくれませんね。3、4個目のネタあたりから徐々に笑いが起こるというか…。意外と一番あったかいのは、今回は行けていませんが大阪です。何をやってもウケて、ちゃんと細かいところまで笑ってくれる。反応が敏感ですね。
Q太郎 東京は全国から人が集まってくる場所ですから。日本の縮図というか…。
松田 うん。
Q太郎 …ん!? 僕はこれ以上特にないですが…。
松田 また入ってきたけど何もない(笑)。
Q太郎 ハハハ(笑)。残念。でも今回のトリですから、完成されたコントを見に来てほしいですね。
松田 ルミネという場所は僕らが初めて立った舞台なんで思い入れがあります。僕らにとってホームという感じですか。客層も昔はサラリーマンの方が多かったのですが、最近は老若男女さまざま。こういう経験はそうできないので腕が磨かれている気がします。ルミネは日本一の劇場だといってもいいんじゃないでしょうか。
Q太郎 テレビに出ている芸人も数多く出ていますからね。東京の総本山という感じです。そういう舞台で単独ライブができるのは本当にうれしいです。

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――最後に、「根斗百烈拳5」の見どころを教えてください。

Q太郎 見どころ。う~ん…。何ですか、松田さん?
松田 自分が振りかぶったら自分で話しなさい!!
Q太郎 振りかぶって渡すという(笑)。
松田 そんなのはいらないんですが(笑)。…えー、僕たちの単独ライブの特徴といえばたくさんの数のコントをやることなんで、色んなパターンのコントを楽しんでもらいたいです。“卑弥呼様”やコーラを飲む“スーパーイリュージョン”のイメージが強いと思うのですが、そういう一発芸的なものは一切やりません。もともとずっとやっていたコントを見ていただき、僕らを知ってもらえればありがたいですね。
Q太郎 実は初めてテレビに出たのはコントだったんですよ。それから何がどうなったのか、あぁいうことをやるようになって(笑)。
松田 スタイリッシュなコントをやるコンビとしていく予定だったんですが、いつからかゲップをするように(笑)。とはいっても、あれは名刺みたいなものです。あれで僕らの顔を知ってもらい、単独ライブで僕らの中身を知ってもらいたいです。
Q太郎 あと、生のハイキングウォーキングを見てもらえれば。
松田 生…。テレビにはほとんど出ていないので、僕らを見るなら生のライブしかないのですが…。
Q太郎 あっ!? そうだった(笑)。そんな僕らを見に来てください!!


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ハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳5」

会場 :ルミネtheよしもと

日時 :11月30日(土) 開場19:00/開演19:30

料金 :前売2500円/当日3000円


チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●ハイキングウォーキングの動画はこちら:http://ynn.jp/u/210/


【ハイキングウォーキング】

2013年10月16日 (水)

『言わんこっちゃない』に主演するサカイストが芝居への熱い思いを語る!!

シェアハウスに集う人々のおかしくてちょっとせつない物語『言わんこっちゃない』が10月31日(木)から神保町花月でスタート。主演のサカイストに座長としての意気込みや芝居に対する思いについて聞いちゃいました!!

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――『言わんこっちゃない』は、どのようなお話なのでしょうか?

デンペー 制作陣から「まだ“言わんこっちゃない”」って言われているので何とも言えないですね。
まさよし ハハハ(笑)。どうやらいいボケを考えてきたみたいですね。
デンペー えぇ、一昨日から。
まさよし だいぶん温めてますね(笑)。まぁ、僕らもどんな内容になるのかはまだわからないんですよ。ただ、今回は湊裕美子さんが演出なんですが、僕は湊さん演出の舞台は必ず女の子役なので、今回もどうなることやら…と、楽しさ半分不安半分という感じです。


――女の子役なら役作りをされるのですか?

まさよし もちろん。まず、毛を剃るところからすべてが始まりますね。あとは鏡で見ながら細かい仕草を自分なりに作っていきます。そういうことを意識し始めたら、自分の中で舞台はスタートです。ちなみに公演が始まったら、お茶を飲む仕草や目線、言い回しなどガラリと変わりますよ~。
デンペー 逆に男役をやるときもあるのですが、そういうときはお兄ちゃんとして不安です。いつもの姿なんですが、神保町という小屋でいつものまさよし…。違和感ですね。
まさよし 7割近く女役なんで(笑)。顔合わせで台本をもらったとき男役だと、「あれっ男役!?」って思いますね。今回はシェアハウスに集う男女の物語なんでどっちの可能性もあるんですよ。ただ、竹内由紀子さんや光永がいるので女性は足りているんですけど…。でも、男性の数も多いので追加の可能性があればそれは僕しかできないので、今からその可能性を信じてシャドートレーニングをしておきます(笑)。

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――そんな姿を見てお兄ちゃんのデンペーさんはどのように感じますか?

デンペー 役者さんだなぁ~と思いますね。
まさよし 芸人さんですけどね。
デンペー 本当に違う人格になるんですよ。同じ血が流れているとは思えないというか…。僕だったら絶対できないです。これまで色々演じさせていただいて感謝しているのですが、僕はまだ演じるということ自体、模索中なんで。答えがないというか…演じることに。
まさよし あなたが役者さんみたいなことを言っていますよ――。
デンペー 与えられたセリフっていう言葉をどう自分の中で料理するか。難しいですよね。
まさよし なんかめちゃくちゃうっとうしい役者さんですね。深いのか浅いのかよくわからない。デンペーさんにはついていけないです。


――漫才で数多くの舞台に立たれていますが、お芝居だとまた気持ちが違うものなんですか?

まさよし 漫才はネタ合わせをしますが、やはりその場の空気やハプニングが笑いに変わっていくじゃないですか。ただ、お芝居でそれをすると世界観が崩れてしまうのでハプニングなどは邪魔になります。ミスが許されないというか…。そのプレッシャーはあります。
デンペー そういう“生”の姿を見たいという人もいるとは思うのですが、やっぱり脚本家さんが書き上げた世界を作り上げていく姿を見せていきたいですね。なんでアドリブは洋服だけにしています。
まさよし 確かに。今までの神保町はほとんど私服で出ていますもんね。デンぺー 舞台に行
くと大体その公演が求めているカラーが分かるので、そのカラーに合うファッションを選んでいます。どんな脇役だとしても魅了させてしまうのが申し訳ないのですが…。神保町に立たせていただいて3、4年になりますが、いつも主役だと思って演じていますね。で、終わってみると「やっぱりデンペーが一番だった」という結果が出ているという…。
まさよし セリフの量はまったく違うんですが、やはり食われたなぁ~と思うことは多々ありますね。
デンペー 人間って生まれ持った才能というのがあると思うんですよ。まさよしさんだったら色んなことをそつなくこなす“器用さ”だったりするのですが、僕にとってそういう才能は何?って考えたとき、やっぱ“スター性”だと思うんですよ。というより“スター性”しかないなと。何をやってもスターはスターなので。
まさよし うるさいよ!! 何も舞台のアピールになってないよ。
デンペー しょうがない。神保町がスターを求めているんだから。
まさよし お芝居を求めているんだよ!!
デンペー えっ!? 「スターこっちゃない」の話でしょ?
まさよし もう、ダジャレはいいですよ…。

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――これまでも色々な役を演じられていると思いますが、今後やりたい役などありますか?

まさよし 今回はどうかわからないのですが、湊さん演出の舞台で男役をやってみたいですね。湊さん、僕のことを女の子と思っている節があるんですよ。他の演者さんやスタッフさんの前で、「まさよしは女だから」って必ず言うんで。なんでちょっと違う役を…。実は自分のキャラクターにない役をやりたいんですよ。陰湿でニヤッと笑うだけで凄味のある悪い役とかに憧れますね。
デンペー 僕は、アンドロイドや検事、元F1ドライバー、アイスホッケー選手とか…。
まさよし それ、愛する木村拓哉さんがやられている役じゃない?
デンペー あれっ!? 自然と出てしまったんだけど…。でも、逆のことをやりたいという気持ちはわかるんですよね。僕もモテない役とかやってみたいです。
まさよし いちいち止めるようで申し訳ないけど、実際モテてないからね。
デンペー う~ん。でも、お金もなく女にもモテないダサい役をやってみたい。こういう顔だから意外と悪役はできちゃうんですよね。だからそうではない、ダサい役とかお父さん役とかやってみたい。


――お父さん役とは意外ですね。ハートウォーミングな物語の方がお好きですか?

デンペー 1時間の芝居ならバッドエンドでいいのですが、2時間の芝居だったらハッピーエンドがいいと思うんですよ。2時間だとやっぱり完結させたいですが、1時間モノだと帰りにお客さんがそれぞれその後の物語を考えてくれれば…と思います。書かないですがもし脚本を書くことがあるなら、余韻を残して終わらせる芝居にしたいですね。
まさよし 意外と考えているんですね。
デンペー 考えているんだけど、書いたり演じたりすることはできないんだよね。
まさよし 才能がもったいなさすぎる! なんで使いこなせないの!!
デンペー う~ん。演技ではなくプロデューサー的なことのほうが向いているのか? ただ、これ以上評価されるのはちょっと怖い…。
まさよし ん!? たいしてされてませんけど!! でも、カッコよくってオシャレで面白くってプロデュースもできる…。ヤバいですね(笑)。


――まさよしさんは“まさよし劇団”の座長でもあり脚本も書かれていますよね。

まさよし 2回公演していて、1回目は暗い話で2回目はTHEハッピーエンドという話にしたんですよ。で、書いていて思ったのは、自分が本当に書きたいのは意外と暗い物語なんですよね。ハッピーエンドは見る人を幸せにするという本当に大変なことなんですが、暗い話の方が色んな伏線が絡み合ったりして脚本能力が問われる気がして…。サスペンスを書いてみたいです。ちなみに、“まさよし劇団”は神保町花月4劇団のひとつなんですが、一番仲がいい劇団だと思っているんですよ。座長は僕ですが、かたつむり林というリーダーがいて、もっと下のデニスや大江すぐるといった若手を盛り上げていく、理想の劇団ですね。そんな劇団を作るときにすごく必要だったのが、やはりスターのデンペーさんだったんですよ。座長、リーダー、スターという3本柱のバランスが最高ですね。
デンペー 実はこの劇団の特徴として僕たち以外はみんな若いということなんですよ。なんで、まだ光っていない。そんな原石にスターという光を当てて、みんなが光り輝いた劇団にしていきたいと思っています。

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――今回もランパンプスや感動ピストといった若手のメンバーが出演されていますね。

デンペー 初めてなのでどうなるのか?とは思いますが、互いに吸収しあえればと思いますね。芝居はチームだと思っているので、千秋楽までの間、どういうチームワークを作れるのか楽しみですね。
まさよし マジメな話、デンペーという空気がすごくいいんですよ。こんなに後輩もイジれる兄さんってなかなかいないですから。稽古って深夜から朝までやっていてすごく疲れるのですが、さらりと差し入れをしてくれたり。すごくカッコいいのにダサいという。彼ならではですよ。こういう彼がいるからチームワークは強くなっていくんだと思いますね。ちなみに僕はそういうことはできないので、セリフだけは早く覚えるようにしています(笑)。まぁこれは、両方ともなんですけどね。
デンペー 練習中に台本を持っていると動きに制限が出てしまうんで、あんまり台本を持つのは好きじゃないんですよ。
まさよし とくに女性の役をやるときは、両手が使えないので表現しにくいですよ。あと、そういう姿を見せていくと後輩たちのやる気も変わっていくと思います。僕らのやり方を見て色々知ってもらえるとうれしいですね。
デンペー ちなみに稽古場の壁って鏡が張られているじゃないですか。あれを見ていると台本なんて持って演じたくないな~と思いますね。やっぱり自分の立ち振る舞いやファッションをちゃんと見なきゃ。たまに演出家から「芝居に集中して!!」って言われますが。
まさよし ハハハ(笑)。


――最後に『言わんこっちゃない』どういう人に見てもらいたいですか?

まさよし お芝居が好きな人に見てもらいたいです。神保町花月ができて7年近く経ちましたが、芸人さんも芝居ができるんだよ!!というところ見せていきたいです。
デンペー まぁ、見たい人に見てもらえれば。そこにオレがいるで。ここに来たらオレに会える、そんなチャンスなかなかないですからね。
まさよし じゃあ見に来てデンペーさんに惚れちゃったらどうするんですか?
デンペー それこそ「言わんこっちゃない」ですよ。
まさよし さすが!!

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『言わんこっちゃない』

会場 :神保町花月

日時 :10月31日(木)~11月5日(火)
31日(木)、1日(金)開場18:30/開演19:00
2日(土)休演
3日(日)開場13:30/開演14:00 開場15:30/開演16:00
4日(月)開場15:30/開演16:00 開場18:30/開演19:00
5日(火)開場18:30/開演19:00

料金 :前売2000円/当日2300円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●サカイストの動画はこちら:http://ynn.jp/u/453/

【サカイスト】

2013年10月14日 (月)

コワ~い見た目の鬼越トマホークがアイドルに!? “まろんはっぴぃ”のお披露目公演について大激白!!

芸歴4年目の鬼越トマホークが参加する新ユニット“まろんはっぴぃ”のお披露目公演である『まろんはっぴぃ』が10月20日(日)にヨシモト∞ホールにて開催。鬼越トマホークの2人に、イベントのことからコンビ結成秘話、将来のことなどを聞いちゃいました!!

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――“まろんはっぴぃ”とはどのようなユニットなのでしょうか?

金野 “まろんはっぴぃ”は、芸歴3年目のランパンプスとやさしいズ、2年目のラフレクランと僕らの4組で結成されたアイドルユニットです。僕ら以外は∞ホールで人気のある芸人ばかりで結成されていますね。
坂井 間違いなくお偉いさん方の悪ノリです。僕は酒の席で決めたことなのではないかと予想しています。
金野 僕らが選ばれる要素がこれっぽっちも見つからないので(笑)。
坂井 とはいえ僕らは∞ホールの原石、いわゆる“Gアイドル”って呼ばれていますから。なんか光るものがあったのかもしれません。
金野 “Gアイドル”? あっ、Gは原石のGね。なんかよくわかんないや。


――どのような内容になるかは決まっているのですか?

金野 まだは全く見えていないんですよ。みんなで一緒の衣装を着るみたいなことを言っていましたが、はっきり言ってムリですよ。
坂井 僕らもアイドルとして振る舞えと言われていますが…。どうなるかは予測不能ですね。だってやったことがないんで。今回が第1回公演なんですが、これが“鬼越トマホーク卒業公演”になる可能性はガンガンありますね。
金野 ハハハ(笑)。楽しみではありますけどね。
坂井 まぁビジュアルは金ちゃん(金野)に任していますから。
金野 どっちも一緒の見た目なんだけど…。
坂井 アイドル芸人なんでツッコまなくっていいです。これから僕らは清潔感で勝負していくわけだから。
金野 それは本当にムリがあると思うよ…。

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――そもそも2人はどのようにしてコンビを組むようになったのですか?

坂井 もともと同じ牧場で生まれたんです。
金野 牧場!?
坂井 あぁ、NSCという牧場ですね。
金野 良ちゃん(坂井)、もういいから。
坂井 僕らは、今話題のハーフ芸人が多い“外タレの15期”なんですよ。
金野 そこで相方にスカウトされる形でコンビを組みました。
坂井 スカウトというより、「同じようなヤツがいた!!」とシンクロ感から声をかけたんですよ。まぁ、僕は金ちゃんと出会うまで1カ月、誰ともしゃべらなかったんで。
金野 彼、かなりの人見知りなんです。あとこちらも、黒いジャージに小さなセカンドバックを持った田舎モノ丸出しの格好でこの見た目…みんな怖がっていたんですよ。でも話をしてみると結構いいヤツで。まぁ、僕は「M-1」を見てこの世界に飛び込みましたが、良ちゃんは「あらびき団」を見てこの世界に入ったみたいで。
坂井 なんで僕は2人で“あらびき芸”をやりたかったんですよ!! まさかの方向性が違いましたね。ちなみに、金ちゃんが憧れていたのは「M-1」でもDVDのdisc2のほうです。あの舞台裏とかを追ってる姿を見て感動して…。実はアツい男なんです。


――コンビを組んだ後は順調だったのですか?

坂井 今でこそアレですが、実はNSCでは成績がよかったんです。見た目もあったのか、自分たちの実力以上に評価されていて。
金野 あんまり褒めてもらえるので「僕らって天才かも!?」って思ったりして。でもそれってNSCにいるまでだったんですよ。卒業したらまったくダメで。
坂井 そんなこんなしていると、だんだん仲が悪くなってきたんです。
金野 なによりも良ちゃんの束縛がすごかったんですよ。同期とか先輩と仲良くするのをイヤがって…。それがストレスとなり頭に10円ハゲができるほどに…。それを話したら「2人ともハゲでどうやって売れるんだ!!」って言われて。もう、一気にやる気がなくなってしまいましたね。だって本当につらかったんですから。

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――それで一度解散したんですね。
坂井 金ちゃんから解散を告げられて、それぞれ別の相方を見つけてコンビを組みました。
金野 でもどっちも上手くいかず。そんな中、「やっぱり鬼越トマホークなんじゃない!?」みたいなメールがきて…。
坂井 顔を見るのもイヤだったんですが、しばらくしてみたら意外とイイ奴だったなぁ~と思い始め、友達として付き合っていこうかと。
金野 でも再結成はチラつかされたりはしましたよ(笑)。ちなみに僕も、新しく組んだコンビでB’zに稲葉さんのような格好でコントさせたられたりして、何やっているんだ感は半端なくあったので。
坂井 僕ら2人ともこの見た目なんですが、解散するまでこの外見は普通だと思っていたんですよ。でも普通の人と組むと僕らは爆弾的な扱いで。
金野 やっぱりそれはちょっと違うかな?と思い、再結成をすることになったんです。
坂井 ん…。なんかこれズルくない? 良ちゃんが“オレ、惚れられてる”みたいになってるっていうか…。
金野 でも土下座したじゃん。
坂井 ハハハ(笑)。まぁ、ボケとツッコミというより、指名客とキャバ嬢という関係に近いかもね(笑)。


――でも仲が良いのが伝わってきます。
坂井 先輩たちからは「地元の同級生なの?」って聞かれることも多いですね。
金野 ライブ終わりは一緒にご飯に行っているので仲のいい方かもしれませんね。
坂井 僕らは“飯の趣味”が合うので(笑)。まぁ他のコンビと違って、僕らの関係はビジネスライクではないのかもしれませんね。ネタのあれこれでケンカしてまた解散…なんてしたくないですから。ただ、甘えが生まれていてネタを頑張らないという弊害が出ています。
金野 仲良しエピソードはたまる一方なんですが、全然ネタに昇華されない。これが僕ららしいのですが。

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――将来目指していることはありますか?

坂井 別に人気が欲しいとは思わないんですよね。
金野 こんなイベントをしていてなんですが、キャーキャー言われてもなんて返したらいいのか分からないんですよ。なんで、人気より賞などが欲しいですね。
坂井 漫才を中心にやっているのですが、この間「THE MANZAI」の予選でボロボロでしたけどね(笑)。ただ、彼は才能はないのに熱意がハンパなくあって、なぜか「キングオブコント」の予選にもエントリーしたんですよ。コントのネタなんて2本くらいしかないのに…。
金野 やれるだけはやりたいな…と思って。そしたら、予選の3日くらい前からまったく連絡が取れなくなってしまったんですよ。あまりもの緊急事態だったので、後輩を家に偵察に行かしたり、Twitterで捜索願を出したり色々しましたね。最終的には予選の前日に見つかったのですが、どうもプレッシャーに弱いみたいで(笑)。
坂井 人前が苦手なんで逃げ出したくなっちゃったんですよね。賞レースも苦手で…。なんで、できれば人前に出ないラジオとかやっていきたいですね。


――そんなキャーキャー言われることが苦手な2人ですが、イベントの『まろんはっぴぃ』の見どころを教えてください!
金野 何をやるのかまだまだ分からないのですが、女の子は楽しめる舞台になっていると思います。今までにないかわいい一面を出していきますから見てもらいたいです!!
坂井 僕らだけ出ていない…なんてこともあるかもしれませんが、他のメンバーを見に来てください。あと出た時は、あまりにもウケなさ過ぎて戸惑うなんてこともあるかもしれないんで、そういう姿を見て笑ってください!!


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『まろんはっぴぃ』

会場 :ヨシモト∞ホール
日時 :10月20日(日) 開場16:15/開演16:30
料金 :前売1200円/当日1500円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【鬼越トマホーク】

2013年10月11日 (金)

豪華ゲストにゆるキャラも絡む!? ザ・プラン9、「ザ・コント9」を語る

メンバーそれぞれが幅広い活動を展開しているコントユニット、ザ・プラン9が、豪華ゲスト陣を迎えておくる年に一度のお楽しみライブ「ザ・コント9」。今年も間寛平、南海キャンディーズ・しずちゃんなど濃〜いメンバーを揃え、10月18日(金)なんばグランド花月にて開催します。いったいどんな顔合わせで、どんな笑いが飛び出すのか!? さっそく4人を直撃してきました。

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——今年で3回目となる「ザ・コント9」。毎回、秋にやっておられますね。

久馬 ほんとは9月9日とかにやりたいんですけど、その日はナイナイさんに取られちゃってるんで…(笑)。だから、あんまり意識してないよって感じの10月に。

——いろんなライブをやっておられる中で、「ザ・コント9」はどういう位置づけなんでしょうか。

久馬 それまでも、ずっと年1回のコントライブをやってたんですけど、ユニット(コント)もやりたいなというのがあって。ゲストが加わるとどうなるのかなということで、1回目をやってみたら楽しかったという。

浅越 新鮮でしたよね。楽屋でご一緒していても、舞台ではコントをしたことないなという方々ばかりでしたから。

——「ザ・コント9」では、タイトル通り9つのコントを披露されるんですよね。

久馬 みんながそれぞれに、一緒にやりたいゲストとのコントを書いたり、もちろんプラン9でのコントもやったり。そして最後にまとめのコントがあるという形ですね。ゲストは、各自が希望を出して呼んでいます。

——今回のゲストは、どなたがどなたにオファーを出されたんでしょう?

ヤナギブソン 僕はヨーロッパ企画さんを希望しました。人数がたくさんいるコントを書く予定で、ヨーロッパ企画さんは3人で来てくださるということでしたし。でも実際に書いてみたら、11人必要なコントになってしまって、全く足りませんでした。

なだぎ 僕は野口かおるに。この人と何かをやりたいなというのはずっとあったんですけど、ちゃんとネタとしてやるっていう機会が意外になかった。

浅越 僕が名前を出したのは、寛平師匠とBKB(バイク川崎バイク)です。寛平師匠とコントをする機会自体、今回を逃したらないんじゃないだろうか、みたいな気持ちもありますしね。

——寛平さんがプラン9さんのイベントに出られるのは初めてですか?

久馬 一緒に仕事をすることはもちろんありますけど、うちのイベントに出てもらうのは初かもしれません。

浅越 1年前に「ザ・コント9」を何かで知ってくださったみたいで、「どんなんや」みたいに聞かれましてね。その時「おー、わしも呼んでくれや」と、社交辞令かもしれませんが言ってくださったので、「OKしてくれるかも?」とお願いしてみました。

——バイク川崎バイクさんは?

浅越 バイクさんは今、ブンブン頑張ってるから、一緒にブンブンやりたいなって。

久馬 (笑)。

浅越 あれ、一体感が出るんですよ。

久馬 僕はしずちゃんですね。ずっと興味はあって、何かやりたいと思ってたんですが、実はほとんど一緒にやったことがない。忙しい人で、なかなか時間が合わないですし…やっと今回、実現できました。あとはアイドルコントを1本やろうと思って、福本(愛菜)さんにお願いしました。

——ゲストの方々の魅力についても聞かせてください。

ヤナギブソン ヨーロッパ企画のお三方には、やっぱり演技力を期待しています。しっかりコントを演じていただけると思うので。

——なだぎさんと野口さんは、おふたりだけでコントをされるんですか?

なだぎ いや、浅越くんを入れて3人でと考えてます。しっかりとできる人と、支離滅裂なふたりっていう(笑)。そういう構成で何かないかなという感じで考えました。野口かおるは、お題を出せば何でもやるので、その感じも楽しみたい。しっかりまとめてくれる人もいるので安心です。

浅越 寛平師匠には、暴れてもらいたいですね。以前、昔のVTRで、坂田(利夫)師匠と寛平師匠がスリッパで叩き合いをしているところを見たんですが、それがおもろくて。いい音出すんですよ。坂田師匠が寛平師匠の頭を叩いた後に、たたき返すスピードの速さが最高でした。

ヤナギブソン (笑)。

浅越 叩くやいなや感がすごかった。そういう瞬発力、舞台力というのを熟知している方だと思うんで、それに巻き込まれたいですね。巻き込まれて、もがきたいぐらいです。

——寛平さんは、乗ってくるとかなり長いコントになる可能性もありそうですが…。

久馬 それはもう、自由にやっていただきたい。でも、渋い役どころも全然できはりますからね。逆にそういうのも見てみたいです。(「ザ・コント9」は)だいたい2時間ぐらいには収まるはずなんですけど、毎回、お客さんに乗せられてついつい長くなってしまうんですよ。お客さんがすごいんで、やっちゃいますね。

なだぎ (笑)。

——バイク川崎バイクさんも、独自の世界があります。

浅越 彼は、ちょくちょくおびえることがあるんですよ。挙動不審というか、小動物感がたまにあるので、そのあたりをちょっと仕掛けてみたいです。

——しずちゃんについてはいかがですか?

久馬 普段は漫才をやってる方ですけど、やっぱり演技力が素晴らしいですから。あの巨体を使って、何かやってみたいですね。あんまりコントとかもやってないと思うんで、楽しんでもらえたらなあと思います。

——福本さんは、今年からコメディエンヌを目指して奮闘中です。

久馬 末成(由美)さんと一緒にポスター写ったりしてますからね。1年前からは考えられないです。

浅越 何か汚れ役をやってもらいましょう(笑)。

久馬 僕、『熱血!人情派コメディ しゃかりき駐在さん』(ABC)で一緒にやってたんですよ。あ、それも10月15〜17日になんばグランド花月でやりますんで、よかったら見に来てください(笑)。28日、29日は『ウラなんばグランド花月』っていうのもやってて…。

なだぎ ええっ!?

浅越 もはや久馬グランド花月ですね。

なだぎ ほんまやなあ。

——そういえば、前回は、ポスターのビジュアルがコントに絡んでくるという仕掛けがありました。今回も、このゆるキャラ的なものが絡んでくるんでしょうか?

なだぎ 先ほどリーダーが、これの着ぐるみで出てこようかみたいなことを言ったとたんに、会社の人間に断られてました(笑)。

久馬 そんなお金ないって…(笑)。

浅越 ギブパンだけできるって言われてました。

ヤナギブソン やったーっ!

——これはどなたが考えられたんですか?

久馬 知り合いのデザイナーに作ってもらいました。僕らをイメージしたゆるキャラで、と伝えただけです。食べ物とか出身地とかにちなんだ感じで一回描いてみてって言ったら、なだぎさんが“ダメダメオ”(笑)。

なだぎ 僕だけ支離滅裂。みんな首かしげると思いますね。なんでなんやろうかって。

——ご本人にもわからないとは(笑)。

久馬 腕が6本なのか速く動かしてるだけなのか、とかもわからない。見えてない後頭部は何なのか、顔なのか髪の毛が生えてるのか。

なだぎ 同じ顔ですからね。阿修羅面のように違う顔があるわけじゃないですから。

ヤナギブソン “きゅうさん”も5匹いますから、どれがどれなんかわからないですよ。

久馬 これは一応、「レシピに合わせて百変化」っていうことでね。

——ゴエさんは、いつも指摘されている立派な太ももを題材に。

浅越 僕は全く太いと思ってないですけどね。ノーマルな太ももだと思ってます。おかしいなあ…。

——そしてギブソンさんは、もちろんパンシェルジュの資格をお持ちだからギブパン。

ヤナギブソン これはねえ、焼くとアンパンマンに似てしまうので、発酵中という苦肉の策だそうです(笑)。今ちょうど、ふくらんでいってるという。

久馬 せっかくなので、何かしらコントにからめたいと思ってるんですけどね。

——当日、どんな形で登場するのか楽しみです。では最後に、「ザ・コント9」の見どころいついて教えてください。

浅越 コントの色が全部違うんで…出てるメンバーも変わってきますからね。コンビの単独とかだと、ずっとふたりが出てると思うんですけど、(「ザ・コント9」は)いろんなパターンがある。そこですね。

なだぎ 寄せ鍋みたいな感じで、いろんな味を楽しんでいただけたら。

久馬 普段はみんなバラバラで、レポーターとかコメンテーターとかいろいろやってますけど、ガッと4人揃ってコントをやるこの日は、1年間のリポーターとしての集大成を…。

浅越 ないです。出せないです。

久馬 培ったものを出し合うという場なんでね。

浅越 コントに関係ないような気がするんですけどね…(笑)。

久馬 やっぱりコントが本職だぞというところをバシッと。

浅越 わかりました。レポーターパワーで頑張ります。

なだぎ コントを見ていただける機会も減ってきているので、純粋に見に来ていただきたい。自分自身も、コントをやってる時が一番楽しいんでね。何も考えずに楽しんでいただけたらなと思います。

ヤナギブソン おっしゃる通りですね。僕も同じです!



「ザ・コント9」 

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日時:10月18日(金) 19:00開場 19:30開演

会場:なんばグランド花月

出演:ザ・プラン9 

ゲスト:間寛平、南海キャンディーズ・しずちゃん、バイク川崎バイク、福本愛菜、彩羽真矢(シンフォニア)、野口かおる(クリオネ)、ヨーロッパ企画(石田剛太、角田貴志、土佐和成)

料金:前売2500円 当日3000円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【YNN動画】ザ・プラン9はこちら⇒http://ynn.jp/u/84/

【ザ・プラン9】【お〜い!久馬】【なだぎ武】【浅越ゴエ】【ヤナギブソン】

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2013年10月 9日 (水)

10/21(月)、道頓堀ZAZA HOUSE で開催! アキナ、トークライブ「アキナの話」を語る!

5upよしもと煌~kirameki~Memberであり、8月末に行われた『煌~kirameki~Battle』の結果、9月からは劇場宣伝隊の“キラメン7”入りも果たしたアキナが10月21日(月)、トークライブ「アキナの話」を道頓堀ZAZA HOUSEで開きます。次回で4回目となるトークライブについてはもちろん、アキナ初のソロライブとなった「真夏のキラキラ単独祭り『オギャー』」や“キラメン7”についても語ってもらいました!


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―― トークライブについてお伺いする前に、「真夏のキラキラ単独祭り」でアキナとしては初の単独ライブ『オギャー』を開かれました。単独ライブの手ごたえはどうでしたか?
山名 大成功でしたね。あれ以上のものを今後、出せるのかって思うところもありますし、ある意味で大事な…。
秋山 今、カッコつけてる?(笑) 山名君は今、カッコつけてると思います。なんか見たん? 『情熱大陸』とか。
山名 いや、大成功は冗談ですけど、1回目で、よかったなって思います。『オギャー』っていうタイトルは、ほんまに“一発目”っていう気持ちも込めていて。
秋山 そうですね、1回目にしてはよかったと思います。

――そして『煌~kirameki~Battle』では4位となり、キラメン7にも入りました。どうですか、キラメン7入りしてみて。
秋山 すごく楽しいですね。

――煌 ~kirameki~ Memberとはまた違いますか?
秋山 違います、違います。ラジオやテレビ番組に出れたりしますし、分かりやすいです。

――キラメン7入りを果たせたのは、単独ライブを開催したことも大きいですか?
秋山 そうなんですよ、単独ライブで下ろした2本のネタをバトルにかけて。それで4位という結果になったのでうれしかったですね。バトルのネタは、漫才と「経営者と経営者」っていうコントをやって。

――その2本のネタに決めたのは、単独ライブの手ごたえもかんがみて、これで行こうと。
秋山 単独が終わってすぐですね。意見は一致しました。あの2本で次のバトルをやろうって。それからは劇場でやらずに、もう封印した感じで。バトルで久しぶりに下ろしました。

――そうして、キラメン7に入って。次のバトルは11月にありますが、この3ヶ月、どういうふうに過ごしていきたいですか?
秋山 テレビやラジオにも出させてもらっているので、1つ1つのことを面白いと思ってもらえるようにやりつつ、また秋に単独ライブがあるので、次のバトルもそこから2本、ネタを出せるような、いい単独になればいいなと思います。
山名 次も絶対、残りたいですね。なので今、吸収できるものは全部したいです。結成してまだ10ヶ月くらいで、3人から2人になったことで、ネタの作り方も全然違うんですよ。「あ、こういうのがあるな」って、方法がいっぱいあるんです。だからこの間にいっぱい、得ておきたいですね。

――では本題のトークライブについてですが、いつもはどういうスタイルでされてますか?
秋山 そのときしゃべりたいことをしゃべってるだけですね。
山名 40分くらいしゃべって、最後の20分くらいにお客さんから質問を受けたりしています。

――トークのネタは日常でも意識してますか?
秋山 事件とまではいかないですけど、何か起これば「これ話そう」って常に思います。ただ、意識しすぎると、話ってできないんですよ。なので、「今月、ほんまに話すことないな」っていう時は、過去のことをほじくりだしたりしてます。
山名 意識してないようでしとかんと、ほんまに忘れてまうときがあるんですよね。その後悔が多すぎて、何かあったらその瞬間に覚えとこうとしてます。

――ネタライブとトークライブで、何か大きな違いがあれば教えてください。
秋山 緊張の仕方が違いますね。トークライブでは本番が始まっても頭の中がふわふわしているというか。「ほんまにこの話し方でいいんかな」ってギリギリまで考えてるので。ネタライブは、本番前にはほぼ固まってるので、もうやりきるだけやなって。

――トークというのは完成しづらいものですか。
秋山 どれがベストなのか分からないところはありますね。

――言葉を発する順番によって、いろんなことが違ってきますもんね。
秋山 そうなんですよ。人のトークは「ああ、うまいな、おもろいな」ってすごく思うんですけど。
山名 ひょっとしたら僕、トークの方が緊張するかもしれません。頭の中で「この順番でしゃべろう」と思っても、ごっそり抜けるんですよ。ネタが飛ぶという現象とはまた別で、「あれも言っといたらよかった」とか思うこともありますね。あれ、何なんですかね。

――では、トークライブの醍醐味は何でしょうか?
山名:ネタは作ったものをそのまま見せるというか、あんまりアドリブとか入れられないんですよ、その場で。でも、トークは用意していた以外の話がポンポン浮かんできて、それに乗ってわーってしゃべってる時とか、すごい楽しいなって思います。
秋山 それって一番いい感じだと思いますね、トークライブでは。ネタライブでも、乗っている時は設定を崩さない程度でのアドリブはお互いあると思うんです。それはでも、結局はセーブしているんですよね。でもトークではセーブすることないので。
山名 楽しいですね。前回、その状態が一番ピークの時に、「今、ええ状態っすね」って言うてもうたんやっけ?
秋山 言うてない、言うてない! それは言わない。お客さんがおる前では言わない。
山名 あ、そうでしたか、すみません。
秋山 でも、そうやって言いたくなるぐらいの時がベストやと思います。

――道頓堀ZAZA HOUSEという劇場はどうですか?
秋山 僕は、すごく大好きですね。あの居心地のよさは何なんでしょうね。
山名 僕も好きですね。広すぎず狭すぎず、いい密着感がありますね。
秋山 ああ、そうですね。ちょっとbaseよしもとに似てるなぁって思います。

――お客さんの顔は見えているんですか?
秋山 後ろまで見えてますね。「あの人、あんまり笑ってないな」とか思う時があります(笑)。ネタの時はそんなにお客さんの方は見られないですけど、トークの時はよく見えてますね。そういうところでも緊張感があるのかもしれないです。
山名 開始10分くらいで、笑ってない顔を見た時は、めっちゃ焦りますね(笑)。

――お二人は道頓堀ZAZA HOUSEという劇場をどう捉えてますか?
秋山 今、“ウラなんば”が流行ってるじゃないですか。そんな感じはしますね。“ウラ劇場”みたいな。ちょっとマニアックだったりしますけど、そこが一番おもろいところやと思うので…。普段の劇場では見られない感じを見る機会が多いところなのかなって思います。
山名:ZAZAではオーディションライブもやっていて。オーディション組の彼らにとって一番最初にネタをやる場所だったりするので、まだ見たことのない、これからがガーッと行くであろう芸人がいっぱいいますね。若手が頑張る場所というか。

――そういうオーディション組のエネルギーなんかは、刺激になったりしますか?
秋山 めっちゃなりますね。オーディションのMCもやらせてもらっていて、二人で一緒に(ステージの)袖から彼らのネタを見るんです。ほんまに面白い子もいっぱいて、面白いと思って声に出して笑ったりするんですけど、ふと横にいる山名君を見た時、山名君も笑ってたら「あ、(山名と)価値観一緒やねんな」って改めて思ったりとか。再確認じゃないですけど、そんなことは思ったりします(笑)。好きな笑いが同じなんやなって。僕が笑ってて、山名君が笑ってないっていうことがあんまりないので…。そうですね、だから2度、おいしい感じです。後輩から刺激をもらって、自分らの価値観も再認識できて。
山名:ZAZAは適度な広さの空間で、お客さんが入った感じとかもちょうどいいんです。オーディションに出る若手たちにとっても、そこでウケたらいい気分になるし、すべったらまだまだ頑張らないとって思うでしょうし、いい判断の場所になってると思いますね。

――今、秋山さんがおっしゃった“山名さんとの価値観”については?
山名 横で聞いていて照れくさいというか。まあ、うれしいですけど、照れくさいですね。

――秋山さんが隣でホッとしていたことに、気づいてました?
山名 全くなくて、僕、今、めちゃ恥ずかしいですね。

――じゃあ、次から一緒に見るのは照れくさくないですか。
山名 今、おっしゃったことで僕は照れくさくなります(笑)。

――すみません、今のは忘れてください。では話をトークに戻しまして、お互いのトーク術をどう見ていますか?
秋山 切り口が斬新やなと思います、山名君は。「あ、そうもって行くんや!」って僕はいつも思います。すごいな、すごいなって思いますね。最初に出会った時は斬新っていうイメージだけやったんですけど、技術がだんだんついてきて、いいところはしっかりと残っていて、すごいなっていっつも思いますね。

――自分にないものを持っている?
秋山:100%そうです。だから相方でよかったなっていつも思います。自分自身のないものを補う必要はないので。もう、山名君が持ってるから。
山名:え…、それ、どういうところですか…?
秋山:もうええって、照れくさいって言うてたやん、さっき。
山名:斬新……。どこで斬新って思ったん?
秋山:いや、もって行き方とかね。切り口とか。
山名:ずっと思ってたんですか?
秋山:ずっと思ってる。
山名:あ…そうなん。……技術が最近、ついてきてるなと。
秋山:それはもう、長くやってきてるから。いい感じやなと。
山名:一番最初に思ったんはいつですか?
秋山:だから出会って、最初のトークコーナーに出たときちゃいますか? 「あー、トークもおもろいなー」って。
山名:ああ、そうか…。そうか、そうか。そうですね、僕ら最初は知り合いじゃなかったですもんね…。
秋山:その話はもう、後でやろうや!(笑)。

――山名さんはそんな秋山さんのトークをどう見ていますか?
山名 斬新かどうかほんまに分からないですけど、思いっきりスベるときがあるんですよ、僕が。そういう時のフォローがまず、すごいです。お客さんにバレへんように話を進めるみたいな。あと、笑いの好きなところが似てるっていうのも、お客さんには伝わってなくても、秋山さんが面白いと思って笑ってる時もあって。だから自然とそのままフォローしてくれて、またいい感じになったり。話はもともと上手ですね、しゃべるのが。だから勉強になりますね。

――それは今でも?
山名 今でもです。

――では最後に、このトークライブではどういうアキナが観られるのか、教えてください。
秋山 素の二人というか、僕らは普段から一緒に遊んだりするので、“二人で遊んでる時はこんな感じでしゃべってるんやろうな”っていうところが出ていると思います。よそよそしい感じが一切ないと思うので、そういうところも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。まだ観に来たことのない方は1回、観に来てほしいですね。
山名 5upよしもとでは見せない表情をしていると思います。家にいる感じです、ほんまに。

――そんな二人を見て、また好きになってもらえたらいいですね。
秋山 そうですね、好きになってもらいたいです!


アキナトークライブ「アキナの話」
日時:10月21日(月) 開場:20:15/開演20:30
会場:道頓堀ZAZA HOUSE
料金:前売1200円 当日1500円

【チケット好評発売中】
◆チケットよしもと  0570-550-100 (※お問合せは10:00~19:00)
チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

【アキナ】

2013年10月 7日 (月)

アイロンヘッドに秋の単独ライブ&「大阪コント倶楽部」について直撃!

5upよしもと「煌~kirameki~」メンバー、アイロンヘッドの単独ライブが11月14日に開催決定。そして、10月9日には「大阪コント倶楽部」なるイベントにも出演。年明けからテレビにライブにと突っ走ってきた彼らに、これまでを振り返ってもらいながら話を聞きました!

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――今年はテレビ番組のレギュラー出演や単独ライブも定期的に開催されて、今までにない活動ぶりですね。

辻井 まだまだなんですけど、確かに今年は今までで一番いろんなことをさせてもらった年ですね。賞レースの決勝まで残れたり、煌~kirameki~メンバーに入れたりっていうのは大きかったです。いろいろ経験させてもらいました。

毛利 ほんまいろんなことがありました。大家さんが急に来て「立ち退いてくれ」って言われたりしましたし。

辻井 え?なに? 家のことゆうの?

毛利 最近は趣味で水泳を始めたので、すごく充実してます。

辻井 趣味の話か!

――今年は単独ライブをすでに3回されて、次は11月にも開催されます。

辻井 まだ決まったカタチとかないんで、毎回手探り状態なんですけど、面白いと思うものはどんどん取り入れていきたいですね。賞レースのネタを意識したり、好きなものだけをやる回もあったりしながら。

毛利 一番こだわってるのは、客入れの時のBGMと転換の時のBGMです。

辻井 それ全部僕が決めてて打ち合わせとかしてないし!

毛利 お客様を楽しませるためには劇場に入った時のBGMも大切ですから。

辻井 僕の好きな曲を流してるだけですから!

――ネタづくりはどんな感じで進められてるんですか?

辻井 二人がそれぞれ考えてきて、おもろいと思ったほうをやろかみたいな感じですね。テーマとかはあまり意識せずに作ってます。

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――11月のライブは「ヘヴィーブルドーザー」というタイトルがついてます。

辻井 まったく意味はないんですよ。ただ、ブルドーザーの上に乗った写真が撮りたいなと思っただけなんで(笑)。いま撮影できるブルドーザーを探してるんです。

毛利 響きが面白いとかそういうのだけで決めてますからね。

辻井 夏の単独は「ビクトリーゴング」ってタイトルやったんですけど、あれは先輩のビーフケーキさんが付けてくれました。なんかアイロンヘッドっぽいからあげるわって(笑)。

――中身はどんな感じになるんでしょう?

辻井 まだちゃんと決まってないんですけど、もちろん新ネタはやるつもりです。

毛利 いつもポスターとタイトルと内容が一致してないので、今回はタイトルのブルドーザーを舞台に入れたいですね。ま、舞台監督さんと相談ですけど。

辻井 めちゃくちゃ怒られるって! でも、好きな映像を撮って流すのは単独でしかなかなか出来ないので、それはやっておきたいですね。あとはコーナーとか… ちょっと早めのクリスマスとかやる?

毛利 ちょっと遅めのハロウィンでもいいかも。

辻井 中途半端やなぁ。でも、できるだけギュっといろんな事を詰め込んだものにはしたいです。

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――10月9日には「大阪コント倶楽部」にも出演されます。

辻井 このイベントはもう2回やってるんですけど、中張又張、ななまがり、カバと爆ノ介、セルライトスパが集まってユニットコントをするイベントなんです。僕らも素でめっちゃ楽しんでるライブなんですよ。全員でやるコントもあるし、もちろん各コンビのネタも1本ずつあって。

――コントばかりするメンバーが集まるのは刺激的ですね。

辻井 ほんまに刺激は受けてます。こいつ、こんなこと考えてるんやとか驚くこととかもあって。他のライブだったら却下されるようなことが、このライブでは実現できるんですよね。お客さんもすごくいいお客さんが集まってくれるんです。

――毛利さんもこのライブはかなり楽しみにされてるんですか?

毛利 はい。もうワクワクしてるしドキドキしてるしハラハラもしてて、カタカナ2文字続きが全部入ってるライブになります。相方が言った通りです。

辻井 おいおい! でも「大阪コント倶楽部」はほんまに特別なものなんですよね。このメンバーで作ったコントを持って日本全国まわりたいんですよ。どこのお客さんにも笑ってもらえる自信があるくらい面白いんです、ほんまに。ただ、みんな人気ないんですけど(笑)。面白さの塊みたいなライブです。だから僕らもライブ後はめっちゃ気持ちいい気分になれるんですよ。

毛利 「大阪コント倶楽部」は、ほぼデブとハゲで構成されてますから。まともな人間が数人なので(笑)。

――では、間もなく開催される第3弾はどんな感じになるんでしょう?

辻井 各コンビのネタは必ずあります。あとは、その合間合間にユニットコントがあるんですけど、そっちの方がメインにはなりますね。こんなん今まで見たことないってゆうようなネタばっかりです。なので、コント好きな方はもちろん、思いっきり笑いたい人にはぜひ見に来てほしいです!

毛利 ほんまに、ぜひ見にきてください!

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 「大阪コント倶楽部」

日時:10月9日(水)開場18:15/開演18:30

会場:5upよしもと

出演:中張又張/アイロンヘッド/セルライトスパ/ななまがり/カバと爆ノ介

料金:前売1200円 当日1500円

 

5upよしもと秋の単独祭り アイロンヘッド単独ライブ「へヴィーブルドーザー」

日時:11月14日(木)開場:20:15/開演20:30

会場:5upよしもと

料金:前売1300円 当日1500円

【チケット好評発売中】

◆チケットよしもと  0570-550-100 (※お問合せは10:00~19:00)

チケットよしもと:http://ticket.yoshimoto.co.jp

アイロンヘッドの動画はこちら⇒http://ynn.jp/m/1007148

【アイロンヘッド】

アルバム『from shoegaze to nowhere』をリリース! 音速ライ ンインタビュー

1年8ヶ月ぶりのフルアルバム『from shoegaze to nowhere』(フロム・シューゲイズ・トゥ・ノーウェア)を10月9日(水)にリリースする音速ライン。
福島県在中の藤井敬之(ボーカル、ギター)と東京都在中の大久保剛(ベース)という遠距離バンドの2人から、アルバムの聞きどころ、フル参加している『風とロック』、さらには2人の関係性やお笑いの趣向まで訊ねました。

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※左:藤井敬之、右:大久保剛



――『from shoegaze to nowhere』は、どんなテーマを持ってアルバム作りにのぞみましたか?
藤井 漠然となんですけど、聞いた後にスカッとするようなアルバムにしたくて。いろんなことを言ってるんですけど、前向きになれるようなところを目指しました。僕、福島県に住んでまして、原発事故のこともあったり、前を向きづらい状況もありますが、それを突き破って、「よし、がんばれる」「まだまだいける」と思って欲しいという想いですね。やっぱり、原発のニュースは気になって、汚染水の問題はいつになったら片付くのかな、俺らが生きてるうちに片付くのかなとか思いながら日々暮らしてるわけで、そんな時に聞いて暗くなるようなアルバムにはしたくなかったです。疾走感のある曲が揃ってると思いますよ。
――それは2人の共通認識ですか?
藤井 そんな2人で話し合ったわけじゃないですけど、自然とそこは同じことを思ってるんだろうな……と俺は思ってたんだよね。
大久保 そういうことは、基本的に「こうしようね」っていう話し合いはなくです。
藤井 2人で飲んでる時とかに、こういう方向性だろうみたいな話はしますけど。
大久保 作っていく上で、なんとなく感じ取ったりだとかですね。
――それから『from shoegaze to nowhere』(フロム・シューゲイズ・トゥ・ノーウェア)というタイトルに込められた意味をお聞かせください。
藤井 学生時代、マイブラ(My Bloody Valentine)やあの辺のシューゲイザーっていうジャンルが好きだったんですね。ノイズの中に綺麗なメロディが何となく聞こえるっていうくらいの。ボーカルも楽器の一部として、塊で聞いてもらうっていうジャンルが好きだったんで、自分の音源もボーカルを埋めたかったんですよ。昔はライブも嫌いだったし、宅録してればいいっていう人だったんですけど、そこから僕の音楽人生が始まったとして、今は全然違うところに来てるんです。出たがりだし、ライブ好きだし、MC大好きで長くて怒られるっていうくらいまで来てるので(笑)、“人生、何があるかわかんねえぞ”っていう意味を込めてこのタイトルにしました。
――藤井さんの音楽歴のような意味があるんですね。では、1曲ずつお気に入りの曲をピックアップしていただき、解説もお願いします。
大久保 10曲目の『Bye Bye Blackbird』ですね。これは、今年の5、6月にアコースティックツアーをやったんですけど、そのゲネプロをやってる時に、急に(藤井さんが)今の原型を弾き始めたんですよ。その瞬間から気に入って、アコースティックツアーでもやってたし、絶対アルバムに入れたいなって思ってましたね。そういう思い入れと、単純にメロディが好きです。
藤井 食いつき方がハンパなかったね。
――演奏してて、快感のようなものがあるんですか?
大久保 快感ですか!?(笑)
藤井 あるんじゃない? 昨日聞いてて、この曲ベースいいなって思ったもん。
大久保 マジっすか。何となくですけど、今回は自分らの聞いてきた音楽をちょっとずつ出していこうっていうのがあって、90年代後期の渋谷系って言われる音楽をちょっと出してみようということで、僕はこのへんにどっぷり浸かってたこともありますね。
藤井 俺は全曲好きなんですけど、11曲目の『Beer can』。音速ラインが10年の活動をしてきて、今までだったら「アルバムに入れるの?」って思ってたような曲ですが、今回のツアーで一番盛り上がるであろう曲ですしね。もうライブでやってるんですけど、みんな1回聞くと全員歌ってるっていうね。
大久保 すごい覚えやすいんですよ。
藤井 うん。即効性があって、ツアーを引っ張ってってくれる曲になりそう。このくらいツアーを楽しんで、いろんなモヤモヤを吹き飛ばして欲しいです。
――ビールへの想いを込めた渾身の一曲ですね。そして、箭内道彦さんが手がけたジャケットですが、藤井さんの飼われている……。
藤井 ウサギのちゃーこですね。僕がツイッターにアップした写真を箭内さんが使ってくれたんで、もとはiPhoneで撮った写真(笑)。箭内さん的には、俗にいう名盤って言われるジャケットにしたかったということで、裏面も気に入ってます。
――箭内さんは、今回のアルバムにも収録されているシングル曲『ありがとね』の作詞を担当したり、発起人である『風とロック』での関わりも深いですが、最初の出会いは?

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藤井 『風とロック』1回目、開成山の時(2009年10月開催の『207万人の天才。風とロックFES 福島』)に呼んでいただいて……というか、自分らが熱烈コールしてね。
大久保 出たいって言って。
藤井 それで出しもらって、そこからですね。
――他の方に作詞をお願いしたことはあるんですか?
藤井 初めてですね。なんで頼んだかっていうと、前作の『Alternative』の時に、震災直後だったこともあり、福島への感情を爆発させちゃって。それはやった意味があるんですけど、ファンの方から「藤井さんの気持ちが強すぎて、受け止めるのが大変でした」っていう意見があったんですね。なので僕が書くより第三者の人が書いた方が、もっと受け取りやすいのかなと思って、『風とロック LIVE福島 CARAVAN日本』で全国まわってる間に箭内さんにお願いしました。「福島の気持ちを書いてくれませんか」って。そしたら「ああ、いいよ。でも、福島の気持ちっていっぱいあるから、とりあえず藤井くんのことを書くわ」って答えてくれまして、出来上がった歌詞には、僕が箭内さんに語った言葉しか使ってなかったんです。全部覚えてくれてて。
――ビックリしますよね。
藤井 こんなに聞いてくれてたんだ。気持ち、わかってるなあって。
――『風とロック』への参加も積極的ですね。
藤井 うちらは『風とロック LIVE福島 CARAVAN日本』(昨年12月~今年9月開催)に全箇所参加したから、出演者やスタッフとの家族感がハンパなかったですね。俺、家に帰って“寂しいよ”って泣いてたらしいよ。
大久保 マジで?(笑)
藤井 奥さんの前で“寂しい”って泣いてたらしい。酔っぱらってたのもあるんですけど、全国1年近くかけてまわって、寂しいなという気持ちが強まったと思うんです。いろんな人と知り合えたしね。広島でダルシマーっていう楽器をやってるHouribe LOU(ホウリベ ルウ)君と知り合って、“この音、絶対アルバムに入れたい”と思い、広島から来てもらって、6曲目の『under the sun』に参加してもらったり。『風とロック』とのつながりで、いろんな人との出会いがありましたね。



――遠距離バンドならではのことってあると思うんですが、現状はどうですか?
藤井 早く、(大久保に)パソコンを持って欲しいなっていうくらいですかね。10年間、一瞬だけネットが開通したんですけど、俺がデータで送ったらそれがイヤだったみたいで、いまだにパソコンを持ってないって言い張ってるんです。だけど、この間のラジオでは、「持ってます」って言ってたよね?
大久保 2台持ってます。
藤井 持ってんじゃねえかよ!(笑)
――(笑)てっきりデータのやりとりかと思ってました。
藤井 それだとイヤみたいで、CD-Rに焼いて渡してます。
大久保 データだと寂しいですね。CD-Rなら、ジャケットも作って付けてくれるですよ。
藤井 凝り性だから、そのままCD-Rを渡すのがイヤなので、ジャケット付けてますね。プラス思考に捉えるなら、その時にジャケットのデザインも考えられるますね。方向性とか。でも、面倒くさいよね。
大久保 アハハハハ!(笑)
――遠距離だからこそ、バンドが長続きしてるんですかね?
藤井 う~ん、長続きの秘訣は“TDB”ですね。適度にバカ(笑)。その部分で共通してるんで、あんまり考え込まないというか、“どうにかなんじゃね”みたいな。それが一番、長続きしてる理由ですかね。あと、僕が6つ歳上で、歳が離れてるのもいいのかな。
大久保 それが一番大きいと思うよ。
藤井 同い年だったらぶつかってるかも。昔は、「ははあ」って感じだったんですよ。
大久保 「殿!」って感じで。
藤井 今は逆ですね。「お前」って言いますからね。
大久保 (笑)、実際歳が近かったら、冷静な意見を言えるはずでも、頑固になっちゃうんですよね。
藤井 聞き入れにくいところがあるかもね。
大久保 いろいろ発案しあったりするところで、6個も離れてると、お互い引くところは引いて、出すところは出してっていうそういう関係が出来てますね。



――よしもとアール・アンド・シーのレーベルになったことで、何か得したことなどはありましたか?
藤井 やっぱり、お笑い芸人さんと絡めるっていうのはアール・アンド・シーならではですよね。椿鬼奴さんや平成ノブシコブシさんにPVに出てもらったり、椿鬼奴さんとは一緒にライブもやってますからね。
――お笑いはお好きなんですか?
藤井 好きですよ。
大久保 大好きです。
――特に好きな方とか?
藤井 野性爆弾さんとか。くうちゃん(川島邦裕)の食レポなんて、すげー面白いですよね(笑)。
大久保 一番好きって難しいけど……。
藤井 ほら、この前、COWCOWさんのDVDもらったじゃん。
大久保 あ、COWCOWさんは好きですね。(COWCOWの持ちネタの)アイアンメイシンとか。
藤井 うちら、アイアン・メイデンが大好きなんですよ。
大久保 来日する度、ライブに行ってるくらい。COWCOWさんのDVDは、まだ見てないんですけどね。
――ぜひ、ミュージシャンから観たアイアンメイシンの感想をお聞かせください(笑)。最後に、よしもとニュースセンターの読者へメッセージをお願いします。
藤井 アルバムを聞くとわかると思うんですけど、ライブが見えるアルバムになってます。迷ってるんだったら、ライブに来てください。
大久保 『ありがとね』のPVも見てもらってね。笑いどころもありますので。
――10月から始まるツアー(TOUR K-ROCK 2013)も楽しみですね。
藤井 ライブは激しいですよ。見たことないっていう人にこそ、今回のツアーは来て欲しいですね。

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『frm shoegaze to nowhere』
YRCN-95219 / 2,800yen (tax in)
10月9日(水)リリース
1.G.B.V.
2.ありがとね(album edit)
3.Paint[]
4.変身の術
5.Lost
6.under the sun
7.傘になってよ
8.東京
9.ゆうれい
10.Bye Bye Blackbird
11.Beer can
12.彼女といえば


『TOUR K-ROCK 2013』
大阪公演:10月19日(土)umeda AKASO
名古屋公演:10月24日(木)名古屋CLUB QUATTRO
福島公演:10月26日(土)郡山Hip Shot Japan
東京公演:11月2日(土)新木場STUDIO COAST

●音速ラインオフィシャルサイト
http://onso9line.com/

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2013年10月 4日 (金)

ウーマンラッシュアワーの全国ツアーファイナル!! ナイスコンビネーションの2人の世界を堪能しよう!!

『THE MANZAI2012』の決勝進出など活躍が著しいウーマンラッシュアワーの全国ツアー『DEEP KISS』の最終公演が10月14日(月)にルミネtheよしもとで開催! 毎月1回、同劇場で行われているこの人気のイベントの魅力、思いについて語ってもらいました!!

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――毎年恒例になってきた全国ツアー。今回は、札幌・福岡・大阪・福井・名古屋・仙台・埼玉・東京と8カ所も廻られるんですよね。

村本 『THE MANZAI』の予選が始まる季節になるとやってくる全国ツアーです。今年は大阪から拠点を東京に移したため3月には別のライブツアーをやってたんで、いつもよりはちょっと遅めになってます。
中川 札幌、仙台、福井、埼玉は初めてでしたね。こんなに多いのは初なんですよ。
村本 東京より北の方に行くことはあまりなかったんで本当にうれしいです。でも、僕たちのことを知らない人もまだまだ多くて。西日本やったら大阪の番組がテレビで流れたりしてちょっとは知ってもらえていたりするんですけど、東京より北はゴールデン番組のそれもごく一部しか放送されてなかったりするんですよね。そういう番組、僕ら出てないんで…。
中川 でも実際ライブを行うと結構集まってくれましたよ。
村本 本当にありがたかった。そしてびっくりしたんが、全国ツアーを全部一緒に回ってくれるファンの方もいたんですよ。北海道から九州って結構ですよね。そういう方もいるって知ってかなり焦りました。だって、基本ネタは同じなのに。それ以降、フリートークを長々と入れてみたり、漫才の中でアドリブをガンガン入れてみたりとネタをちょっとづつ変えていますね。
中川 その土地の名所や有名な食べ物といったご当地ネタを入れてるんですよ。一緒のネタのように見えますが、その土地土地で違う感じになっているはずです。


――やはりご当地ネタを入れると会場は沸きますか?

中川 ウケるというよりはおぉーとなることの方が多いですね。
村本 いや、ウケますよ!! 彼がウケてないだけで僕はめちゃくちゃウケています。ご当地ネタはテッパンです。ちなみに、バイトリーダのネタにもその土地のあるあるを入れ込んだりして…。で、一番難しいのが今回の東京なんですよ。東京って特徴があるようでないんで。まぁ偏見なのかもしれませんが、東京って“いじってもらっている!”という感覚よりも“いじらせてあげている”に近いと思うんですよね。「スカイツリー? どうぞ使ってください」「東京タワー? えぇどうぞ」みたいな(笑)。
中川 これからやる場所やのに何言ってんの?
村本 地方とは違うけどそれが特徴やから。でも、その駆け引きみたいなドキドキ感を楽しめればいいですね。

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――ツアーの内容はどのような形なんでしょうか。
村本 ずーっと漫才をやって、途中にゲストとトーク、最後にエンディングトークがあるという。『THE MANZAI』を見越したツアーなんで、漫才が基本です。12月の本番でするネタを作り上げていくんですよ。
中川 ゲストもその土地にちなんだ方だったり、『THE MANZAI』でライバルになるだろうという方にお願いしていますね。
村本 スパーリング相手やと思っていますから。あとは集客をにらんで呼んでいるという。やっぱりご当地の芸人さんやったら、色んな番組で告知してくれますしね。ちなみに東京は、『THE MANZAI』東京予選で一番ウケたんじゃないかというマセキ芸能社の三四郎らに来てもらいます。スパーリング相手としては不足ナシってとこですよ。

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――4月から東京進出しましたが何か変化はありましたか?
中川 僕は結婚もしたんで環境がガラリと変わりましたね。あとは、大阪に比べて仕事場に通いづらくなりました。東京って家賃が高いんでちょっと遠いところに住んでるんですけど、終電を気にしなきゃいけないという。なんかサラリーマンみたいな生活になっています。
村本 それはプロ意識が足りないからですよ。普通、仕事をメインに考えていたら都心のボロい家に住むんでいいじゃないですか。なのに、オートロックのステキな家に住みたいなんて考えるから遠くなる。終電を気にするから仕事もできなくなるという悪循環。住み心地メインで考えるより仕事メインで考えなきゃ。
中川 だって奥さんがいるんでね。
村本 奥さんのお城のために終電を気にする…。完全に尻に引かれてますよ。
中川 まぁ、僕は働きアリですから。あと物価も高いですよね。玉子が大阪だと100円くらいなんですが、2倍もするんですよ。
村本 主婦みたいなこと言うなよ!! もしかしてゴミも出してるん?
中川 朝、仕事行くタイミングに。
村本 本当にサラリーマンやな。
中川 ハハハ。


――テレビ番組も大阪と違ったりするんですか?

村本 大阪は吉本の芸人さんが多いんで、いつも劇場で顔を合わせているメンバーだったりするんですよ。でもこっちは違う。出演者も僕以外は全員テレビで見たことある芸能人だったり。テレビの世界に入ったなぁ~と思い、それに出ている自分が徐々に天狗になっていくのがわかりましたよ。鏡を見たら鼻が伸びてたりね。
中川 鼻が伸びているのは知りませんでしたが、収録後に感想を聞いているんですが、いつもうれしそうでイキイキとしていて…。親心のようにこのまま頑張ってほしいなぁ~と思っていますね。
村本 えっ!? お前おかしいやろ! なんで親心やねん!! そこは子供心やろ。こっちは親鳥がヒナに餌を食べさせている感覚で話しているのにまさかの親心って!! 僕は仕事で頑張っているのにそっちは家やろ。これはもう隠居した親父ですよ。
中川 確かに(笑)。
村本 いや、確かにじゃないわ!!

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――では、今回の全国ツアーの見どころを教えてください。

中川 コーナーもなく全部作りこんだネタばっかりなんで、そこを見てほしいですね。
村本 うん? それ見どころちゃうやろ!! マイナスやわ。普通、その場にならないと何が出るのか分からない…みたいなことを言って、楽しそうと思ってもらうんとちゃう?
中川 いやいや、そんな付け焼き刃的なものじゃないよ~という意味で。
村本 みんなそうやわ!!
中川 言い方かな?? でも東京公演はラストなので、いろんな地方でやってきた一番面白い凝縮した舞台になると思いますので楽しみにしてください。
村本 ……これね、前回インタビューを受けた時に僕が言ったことそのまんまですよ。パクリやん!! 本当に手グセ悪いですわ。これ取られたら、僕は話すことありませんよ。「そうですね~」しかないですもん。自分のコメントがアカンかったからって人のを取るなんて…。
中川 ごめんごめん(笑)。でも言い方悪くない?
村本 いや、この間もライブで僕のつかみ取ってるから。僕は、お笑い万引きGメンやから分かるんですよ。そして悪いことしているのに笑っているという…。
中川 また新しいの考えたらえぇやん。天才なんだから。
村本 なんやねん!! ネタも全部作って練習もちゃんとやっているのは僕なのに、なんでそっちが見どころを言うねん!!
中川 だから困りながら言ってたやん。
村本 ひどい人ですよ。でも、こういうやり取りが見れるのは見どころのひとつですね。
中川 イヤですよ。これを受け止めるのは。
村本 こっちやってイヤやわ。こうやって処理しなあかんのは。感謝してもらわな。
中川 ハハハ。
村本 こっちが苦笑やわ。



――ナイスチームワーク! そんな掛け合いが今回のライブでも堪能できるんですね。
村本 それもそうですが…。こいつはラグビーボールのような男なんで、どこに転がるか分からないところを見てほしいですね。同じネタをするのにも、サッカーボールのような相方なら普通蹴ったところに戻ってくるもんなんですが、こいつの場合はどこに行くのか分からない。同じツッコミが返ってこないことなんてよくあって、言ったらアカンことを言ってきたりとか…。1回たりともちゃんとしてないんですよ。
中川 ハハハ(笑)。
村本 ネタを固めるのは僕で壊すのはこいつ。白アリみたいなヤツです。こいつとコンビを組むのは熱帯魚を飼うより難しいかもしれませんね。そのコンビネーションを楽しんでください。ちなみに、こいつ1回も自分で自覚してボケてないですからね。
中川 今回はボケも何も、何も発してませんから。
村本 とんでもない訳あり物件ですね。とはいっても僕もブラックなんで誰も家を貸してくれないからここに居続けてしまう。そんなもんでしょうか。
中川 ハハハ(笑)。


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ウーマンラッシュアワー全国ツアー2013『DEEP KISS』

会場 :ルミネtheよしもと
日時 :10月14日(月) 開場19:00/開演19:30
料金 :前売2500円/当日3000円


チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●ウーマンラッシュアワーの動画はこちら:http://ynn.jp/u/996/


【ウーマンラッシュアワー】