最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー

2014年7月16日 (水)

又吉「年々、家族への思いは強くなる」母の故郷へ再訪した旅特番『又吉直樹、島へ行く。』DVD化記念インタビュー!

7月30日(水)、DVD『又吉直樹、島へ行く。母の故郷~奄美・加計呂麻島へ ディレクターズカット』がリリースされます。

こちらは今年3月、BSジャパンにて放送された番組に、未放送分を加えたもの。母親の故郷である加計呂麻島へ15年ぶりに訪れた又吉の、島民とのふれあい、親戚との再会、妖怪・ケンムンの存在などを、感じたままの言葉で綴られていくドキュメンタリーは放送後、話題となり、第51回ギャラクシー賞テレビ部門も受賞しました。

今回は、DVDリリースを控えた又吉へインタビュー。島を訪れた際の率直な気持ち、改めて感じた家族への思いなどを訊きました!

Img_2981

——加計呂麻島へは、どういういきさつで行くことになったんですか?

「元々、(番組スタッフから)何かやりたいことはないですか?と言われていて。“旅行したいです”っていうところから、“島へ行くのはどうですか?”と言われたので、“だったら、母親の生まれた加計呂麻島に行きたいです”って答えた流れからですね。テレビで奄美大島や自然の風景が映るたびに、母親が“お母さんの生まれたところはすごい田舎でね、バスもなくて学校まで何キロもあったんだよ”って。ほんまに何回も同じ話をするから、わかってんねん!みたいなところもあったんですけど(笑)、そうやってずっと聞いてたんですよね」

――高校卒業して上京する前に、一度行かれたことがあったそうですね。それ以前は行ったことがなかったとか。
「父親の実家がある沖縄に行かなあかんっていうのがあったんですよ。沖縄に行くための交通費って、結構かかるじゃないですか」

——どちらも遠いから、お母様の実家へは行けないと。
「そうです。母親は4つ上の姉が産まれる前に、父親と二人で島に行って親戚とか同級生に結婚したことを話したきり、22年間帰ってなかったみたいですね」

――本編の冒頭、東京の喧噪の中にたたずむ又吉さんが映っていますけれど。
「島へ行く前に撮りました。めっちゃ疲れてたでしょ?」

――(笑)。
「前日に結構飲んでて、遅刻して行ったんですよ。それが東京の暮らしというか、日常になっていることなんですよね。東京にいると、日々がどんどん過ぎていきますよね。“え? もう給料日?”って言うと、お金に余裕のあるような言い方ですけど(笑)、毎日がすぐに終わっていくのでビックリします」

――そうやって忙しく過ぎる東京から、15年ぶりに加計呂麻島へ行った率直な感想は?
「めっちゃ良かったです。以前行ったときは不安が大きかったし、状況もあんまりわかってなかったんですけど、今行くと自分にすごく合ってる場所やなと感じました。住人のリズムとかテンポが割と近いというか。大阪におったときから、周りにテンポが違うって言われてたんですけど、(実際行っていて)この島のタイプの人間やったんやなって思いましたね」

――お父様も沖縄の方ですし。
「基本ゆっくりなんです。小学校なんか、時間通りに行ったことがなかったですもん。登校班があったんですけど、8時半まで観たい漫画があって観てたら、遅れてたんですよね……。大人になってからはそれなりにちゃんとしてるつもりなんですけど、僕、ほんまによっぽど気をつけていないと時間を守れないんですよ。どれだけ待たされても怒らない。早く来られるのも嫌です。ボーッとしたり、本を読んだりしようと思って30分前に待ち合わせ場所に着いたのに、相手が15分前に来られると、“あぁ~”ってなります。やから島に行って、ペースが近いなと思いました」

Img_2964

――何日間行ってたんですっけ?
「3泊しました」

――収録のない時間、例えば夜とかはどんなふうに過ごしてたんですか?
「基本、ご飯を食べて寝るだけでしたね。句集と歳時記だけ持っていって1つだけ俳句はつくりました。けど、東京と同じような仕事の仕方をするのは島に来た意味がないなと思ったんで、何もしないようにしてました。早く寝て早く起きるから、2日目からはお酒も完全に抜けて、目がしっかりと開いているような感覚もありましたね。あと、星が尋常じゃないくらいキレイでした。年始にコートジボワールに行ったんですけど、そこよりもすごかったです」

――島の方々と触れ合う中での、漁業と農業を営みながら生活しているご夫婦のお話が非常に印象的でした。
「島と東京との違いが、いちばん掴めた瞬間だったかもしれないですね。もちろん、東京の便利さを求めていく生活もおもしろいんですけど、あの暮らしを幸せで楽しいって言える力はすごいですよね。野菜を作って、魚を捕って生活していくことを楽しいって言えるなんて、最強じゃないですか?」

――又吉さんもできそうな気が、なんとなくしますけど。
「そうですね。僕は大阪で暮らしていたとはいえ、狭い文化住宅で育って。トイレも電気がつかなかったり、エアコンもつけてもいいけどホースから漏れる水で床をびちょびちょにしない程度で、しかも外に落ちる水のポツポツっていう音で親父を起こさないように考えながらエアコンをつけなあかんっていう生活をしてましたから。上京してからもアパートでエアコンのない生活でしたし……。都会に住んでいると言っても、みんなが住んでる東京と僕の住んでる東京ってちょっと違いますからね。あと、いちばん好きなのが一人でいろんなことを考えることやから、それさえできればどこでも暮らせるんじゃないかなとは思います。……でも、ほんまにできるかはわからないです。この3年くらい、今だけやと思って美味しいものを食べ過ぎて、舌が肥えてしまった可能性があるので」

――ははは。でも、ああいう生活はやってみたいですか。
「そうですね。いざとなったときに、ああいう暮らしができる人間でありたいです。で、ああいう技術を身につけた上で、東京での暮らしを選択して、しんどいけどもうちょいやろうかな、と思いたいですね」

Img_2969

――親戚の方々とも会われていましたね。
「西のおじさんっていうおばあちゃんの弟が、僕と似ていて。親戚に立ち方とか喋り方、雰囲気が似てるって言われて、それだけでウケてくれるから楽でした(笑)。あそこにいる親戚はふた従兄弟っていうらしいんですけど、それくらいの距離の親戚って(都会の暮らしの中では)あんまり交流なかったりするじゃないですか。やから、最初はどの程度の距離間でいったらいいのかわからなかったんですけど、(触れ合ううちに)こっちでいうところの従兄弟くらいの感覚になって、一気に親戚が増えた感じがしました。その家には、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの写真が飾ってあって。ここにおる全員はこの2人から生まれてるんやなって思うと、みんな家族なんやなとも感じましたね」

――若かりし頃のお母様の写真も映っていましたけど、可愛らしい方ですね。
「可愛らしいというか、はっきりした意思を感じる顔ですよね。グッと来るものがあるというか(笑)。若い頃の写真は1枚しか観たことがなかったんで、新鮮でした」

――親戚と触れ合うことによって、改めて家族というものを見つめ返したんじゃないですか。
「そうですね。この中の誰かが欠けていたら今の親戚はない訳ですし、家族っていうものは受け継いでいくものなんかなと。僕も、家族は――絶対的に血がつながっていないといけないということではないんですけど――つくらなあかんなと思いましたね。あと、おかんは頑張ってたんやなと。あの島から大阪へ行って、看護師をやって、22年間帰らずにいた……。そう思うと、ちょっと変な人やなとも思いましたけど」

――(笑)おじいさまやおばあさまはすごく淋しかったと思いますよ。そう考えると、実家に帰れる状況があるならば、できるだけ帰らないといけないんだな、とも思いますよね。
「確かに、これって実家に帰らせる作品かもしれないですね。加計呂麻島は自給自足の生活で、お店もない。兄弟が多いと暮らしも大変やから、島を出て生活していかないといけないっていう必然性があるんですよ。僕の母親もそうでしたけど、なかなか帰れる場所でもないから、島の人達は“加計呂麻”っていう文字を新聞やテレビで見かけると、みんな観るんですね。今回、僕が島へ行ったことがきっかけで、母親が誰々と喋ったとか連絡取ったとかっていう交流も結構あったみたいなんで、それは良かったなぁと」

――島から又吉さんが送ったはがきについて、何か言われてましたか?
「いえ、“届いたよー”くらいしか言われてないです。母親はそういう感想を一切言わないんですよ。まぁ、あれは母に送っていたものではあるんですけど、自分に送っていたようなところもあったので。……でも、家族への思いは年々強くなっていきますよね。上京する前に行ったときは、おかん、22年も帰ってへんって言うし、島にどうしても行きたかった訳じゃなったんですけど、僕が行くって言うたら行くかなと思って“行きたい”って言うたところがあったんです。それくらいの気持ちで行ったから、自分のことばっかり考えていて全然記憶がなかった。で、この前、NHKの番組で自分のルーツを探るっていう内容で、父親のほうをやってもらったんですよ。それもあって、おかんに気を使ったというか。おとん側のルーツを探ったことによって、また奄美大島がないがしろになってるんじゃないか? 同じくらい大事に思ってるのに(伝わらない)っていうところから、“島に行きましょう”って言われたときに加計呂麻の名前を挙げたところがあるんです、実は(笑)。普段やったら、“どこ行きたい?”って訊かれても、行きたいところなんて言わないですもん。やから、今思えば、おとんとおかんとのバランスを取りにいったところはあったのかもしれないですね」

――いやいや! 十分、家族思いですよ!
「(笑)そうやったらいいんですけど」

Img_2975

――ある連載で「今年の目標は、仕事でもいいから旅をすること」と話していましたよね。正月からコートジボワールへ行ったり、加計呂麻島へ行ったりと、目標を叶えているなと思いました。
「あぁ、ほんまですねぇ」

——もし今後同じような機会があれば、どんなところへ行ってみたいですか?
「国内やったら行きたいところはいっぱいあります。海外やったら、サッカーを観に行きたいなとは思いますけどね……でも人かな、今は」

――いろんな人に会ってみたい?
「そうですね。喋りたいとは思わないんですけど、日本では会われへんようなスペシャルな人をたくさん知りたい。(FIFAワールドカップの)イタリア対ウルグアイを、(マンボウ)やしろさん達と観ていて、“芸人ってワールドカップがない。そう考えたら、サッカーっていいな”っていう話になったんです。日本に面白くてすごい人はいっぱいいますけど、ワールドカップを観てると海外にも面白い人がいっぱいいるんやろうなと。……やから、そういう人に会ってみたいですね」

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている皆さんへ、DVDのPRをお願いします。
「このDVDは一切ボケてません。お笑いのDVDやと思って観てもらうとちょっと良くないかもしれないですけど、ドランクドラゴンの鈴木(拓)さんが“この前のあれ、面白かったよ”と言ってくれました(笑)。心に刺さる人もいると思うので、刺さりそうやなぁと思ったらぜひ観てください。ジャケットの渋すぎる僕の顔もポイントですが、僕の東京での疲れきってる表情と島での表情の差も感じていただけたらなと思います」

――島の風景も美しいですし。
「そうですね。日々の生活に疲れ気味の方にもおすすめです。実家に帰ってない人にも観ていただきたいですし……。あと、結婚するか迷っている人の背中を押せるかもしれない作品です。良かったら観てください」

8月1日(金)には、東京・TSUTAYA TokyoMidtownにてDVD発売記念サイン会も開催! 参加券にはまだ少し余裕があるそうなので、早めにお求めください。また、同所では、8月17日(日)までDVD発売記念パネル展&又吉直樹 書店フェアも開催しています。ぜひとも足を運んでください!


●イベント情報
『又吉直樹、島へ行く。母の故郷~奄美・加計呂麻島へ ディレクターズカット』
発売記念イベント サイン会
日時:8月1日(金)19時~

場所:TSUTAYA TokyoMidtown
http://store.tsutaya.co.jp/storelocator/detail/2025.html


・TSUTAYA TokyoMidtownにて、7月30日発売のDVD『又吉直樹、島へ行く。 母の故郷~奄美・加計呂麻島へ ディレクターズカット』をお買い上げのお客様に、先着でDVD1枚につき「整理番号付きイベント参加券」を1枚差し上げます(註:ご予約者優先)
・参加券の整理番号はご購入順でのお渡しとなります
・イベント当日、「整理番号付きイベント参加券」をお持ちのお客様は、サイン会にご参加いただけます。「整理番号付きイベント参加券」は予定数がなくなり次第配布終了となりますので、予めご了承ください

【先着特典】
・TSUTAYA TokyoMidtownにてDVD『又吉直樹、島へ行く。 母の故郷~奄美・加計呂麻島へ ディレクターズカット』をお買い上げの方に、先着でオリジナル特典「オリジナルポストカード」を差し上げます(註:ご予約者優先)
・先着特典につき、数に限りがございます。なくなり次第終了となりますので予めご了承ください

【注意事項】
・整理番号に関するお問い合わせはご遠慮ください
・対象商品を複数枚購入した場合、整理番号付イベント参加券は購入した枚数分に応じて配布します
・商品入荷後の整理番号付きイベント参加券のお取り置きはお断りさせていただききます
・整理番号付イベント参加券の配布は指定枚数に達し次第、終了とさせていただききます
・整理番号付イベント参加券紛失の際の再発行は致しませんので、大切に保管してください
・イベント当日は整理番号付イベント参加券を忘れずにお持ちください
・イベント開始30分前にTSUTAYA TokyoMidtown1Fに集合してください。整理番号順にイベント・スペースへご案内致しますので、係員の指示に従ってください。集合時間に遅れた場合は、整理番号が無効となり、最後尾のご入場になる場合、もしくはご入場頂けない場合もございますのでご了承ください
・集合時間前の会場および近辺での場所取りなどの行為は、一切ご遠慮ください
・整理番号付イベント参加券を2枚以上お持ちの場合、参加券1枚使用後、2回目以降は列の最後尾にお並び頂きます
・整理番号付イベント参加券は1枚につき1名様のみ、指定日時に限り終演まで有効です(小学生以上は参加券が必要です)
・都合によりイベント内容の変更・中止をさせて頂く場合もございますのでご了承ください
・会場内での録音・録画・複写はお断りします
・酒類・危険物の持ちこみは固くお断りします
・会場内にロッカー・クロークはございません
・会場内で係員の指示及び注意事項に従わない場合、入場をお断りすることがあります
・会場内で係員の指示及び注意事項に従わずに生じた事故については、主催者は一切責任を負いません
・お買い求め頂いたイベント対象商品は、払い戻しは一切行いませんので、あらかじめご了承ください

※整理番号付イベント参加券配布枚数・配布期間には限りがございますので、お早目のご予約・ご購入をお願い申し上げます。

【お問合せ先】
TSUTAYA TokyoMidtown tel:03-5413-3773(営業時間10:00~23:00)


●DVD情報
又吉直樹、島へ行く。母の故郷~奄美・加計呂麻島へ ディレクターズカット
商品番号:YRBN-90792
本体価格:2500円+税

第1章 僕の知らなかった島の日々
第2章 島人よ なぜシマ唄をうたう
第3章 僕はケンムンに会えるのか
第4章 母を育てた小さな集落(シマ)

未公開映像を収録したディレクターズカット版
<特典映像>
「ケンムンとぼく」
「フォトギャラリー 曾祖父 永田政廣さんのシマ唄にのせて」

コピーライト: ©2014BSジャパン/テレコムスタッフ
初回封入特典:『加計呂麻島―旅の足跡―』又吉直樹の軌跡をたどる特製MAP封入

よしもとネットショップplus Y!店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/shop-yoshimoto/yrbn90792.html

楽天市場 よしもとネットショップ
http://item.rakuten.co.jp/yoshimoto-shop/yrbn90792/

※よしもとテレビ通り各店&ネットショップ、テレ東京本舗、ヴィレッジヴァンガード、紀伊国屋書店でお買い求めの方には、それぞれ異なるオリジナルポストカードが先着にて特典となります。また、楽天ブックスでお買い求めの方には「オリジナルデスクトップ待受壁紙」が先着にて特典となります。

詳細は下記サイトまで
http://www.randc.jp/artist/matayoshi-shima/


【又吉直樹】【ピース】

2014年7月15日 (火)

【5up真夏のキラキラ単独祭り】シチガツ インタビュー

5upよしもとの夏の風物詩になりつつある「真夏のキラキラ単独祭り」。今年も新進気鋭の煌~kirameki~メンバー18組が、単独ライブを開催します。今回紹介するのは、7月30日(水)に初単独ライブ「シチガツの回」を開催するシチガツ。結成2年半で念願の単独ライブ開催にこぎつけた2人に、心境を聞いてみました。

Mein

――シチガツ、ついに初めての1時間単独ライブですね。

 

畠山 そうですね。最初、Jr.メンバーからのスタートだったんで、思うところはありますね。

 

浮田 辛かったっス。

 

畠山 もともと、僕がガスマスクガール、浮田がキャサリンと言う別のコンビで活動していまして。僕らが組んだときは、先輩とか回りの人たちに「まぁ、すぐ昇格するやろう」と言っていただいてたんです。コンビ名がシチガツだから、「昇格したら、毎年7月には単独ライブをやろう!」と言ってたんですが、これがまぁ、なかなか昇格できなくて(笑)。

 

浮田 けっこうかかっちゃいましたね。

 

畠山 なんとか念願の、7月にシチガツの単独ができる! 初めてですよ!

 

浮田 おめでたい話ですよね。

 

――おめでとうございます! 大きな節目になりますね。どんな内容に?

 

畠山 オールコントで、書き下ろしのネタもありますが、「これは単独用に」と思っていたネタがいくつかあるのでそれも出したいですね。とくにVTRコントは、単独じゃないとなかなかできる機会がないので力を入れました。今回のVTRは、自分たち的にやりたかったことがようやく形になりました。少しだけエログロに耐性のある方のほうがいいかもしれません。

 

――なるほど! ライブに差しさわりのない程度にどんなものか教えてもらえますか?

 

畠山 そうですね。「血みどろ」……。本当に「血みどろ」ですね。

 

浮田 ちょっとグロテスクな部分もあったりして。

 

畠山 僕って、ブラックでシュールじゃないですか(笑)

 

浮田 そんなこと、あまり自分で言わんよ(笑)。

 

畠山 僕のブラックでシュールなところと、相方のアホでひょうきんなところが化学反応を起こしたらどうなるか……!!!

 

浮田 ちょっと!! キツイキツイ! でも、お客さんが喜んでくれるのが一番なので。あとは、どうやってお客さんに来ていただくか、ですね。

 

Hatakeyama

――この場で、大PRを繰り広げていただけたらと思っています!

 

畠山 では、今回の1時間単独に向けての公約を発表します。浮田は結婚をしまして、この間、子どもも生まれました。もしこのライブ、満席にならなかったら、浮田は離婚します! 慰謝料も浮田が払う形で、親権も向こうで、もう二度と子どもにも会えません。

 

浮田 いやや! 今、家に帰るのが楽しみでしゃーないねん! なんで俺だけそんなリスク背負わなあかんねん!

 

畠山 そんな公約をね。それぐらいの意気込みがないと、お客さんも入らないでしょう!

 

浮田 満席にしたいしその意気込みもわかるけど、俺だけリスクを背負うっていうのがなぁ。じゃあおまえは、4年間坊主とかしろや。

 

畠山 いいよ。いいけどよく考えて。一応、コンビでどっちが人気担当なのかっていうかさ。どっちがチケットをたくさん売ってるか? といったら僕なんですよ。俺が坊主なんかにしたら、シチガツはもう無理やぞ! シチガツは終わるよ!? いいのか?

 

浮田 子持ちのおっさんと坊主のコンビになってしまう……!

 

――迫真のやりとり、固唾を飲んで見守るしかできません! 改めてふり返れば、おふたりとも激動の上半期でしたよね。

 

浮田 そうですよ! ワーワーなっていましたね。キラメン7にも選んでいただきましたし、結婚して子どもも生まれましたし。

 

畠山 僕のバイト先の立体駐車場の休憩小屋もちょっと広くなりました。激動ですよね。

 

――何よりです(笑)。キラメン7になって、5upよしもとでの立場もずいぶんと変わったのでは?

 

畠山 お互いが切磋琢磨する場所ではありますが、昔から一緒にいるメンバーといろんなことができるといううれしさがありますね。

 

浮田 楽屋も和気あいあいとして楽しい雰囲気で。思い返せば、以前まで畠山のバイト先までネタ合わせしに自転車で通っていましたからね。めっちゃ狭い休憩小屋の中でネタ合わせして……。

 

Ukita

畠山 何がイヤかって、芸歴8年にもなって、バイト先の一畳分しかない狭い休憩小屋でネタ合わせするっていうのが……。まだこんな目に遭わなきゃいけないのかと悔しかったですよ。まだスタートラインに立ったばかりですけど、なんとかここまで来れたっていう実感はあります。

 

――2年半、辛酸を舐めていたのですね。

 

浮田 本当に、「箸にも棒にもひっかからないってこのことやな」っていうぐらい、何もなかったです。

 

畠山 思い出したくもないですね。全然昇格できなくて、辛い日々やったなぁ(遠い目)。でも、よくもコンビ仲が悪くならずに2人でやってこれたな、と。オーディションも落ちまくって、正直、解散もありえそうなぐらいの状況だったけど、それはなかったですね。

 

浮田 このキャリアで解散したらもう終わり、というのがあったしね。

 

――いよいよ歯車がかみ合って始動し始めた、という感じですね。

 

畠山 今年になってお兄さんがたも卒業して、期でいうと一番上になりましたしね。TOPには吉田たち、プリマ旦那がいますけど、僕ら29期、30期が劇場をひっぱって行かなきゃいけないなというのも感じますし。お兄さんたちが卒業したのは悲しかったけど、一方で悔しい思いもしてきたので。寂しさと、悔しさが入り混じったような、よくわからない感情で。

 

浮田 とはいえ、寂しさはありますけどね。

 

畠山 僕ら、カウントダウンライブも2年連続で出演させてもらいましたが、年越しの瞬間を1年目は白塗り姿で、2年目は舞台袖のクソ狭いところで迎えたんです。「俺らは2年も連続で、こんな新年を迎えるのか!!」と悔しく。

 

浮田 「みんなでカウントダウンや!」と言ってましたけど、僕ら、カウントダウンしてませんからねぇ。

 

畠山 だから今年の年末こそは、ステージ上でカウントダウンを迎えたいです。

 

――カウントダウンもさることながら、その前に「よしもと夏の大祭り」がありますよ!

 

畠山 そういえば去年の夏フェスも悔しい思い出がありますねぇ。

 

浮田 7時間ぐらいあるライブの中で、最後のコーナーの20分ぐらい出ただけですからね(笑)。

 

畠山 メシ食って、ステージ見て、裏でネタ合わせして、なんやかんやで終わってしまって。「俺ら、一体なんやったんや!」と。そんな僕らが今年は、ですよ!! 今年の夏フェスは、もちろん去年よりは出番があるでしょうし。2年半で失われた時間、失った自分をとり戻したいですね。

 

浮田 本当に。少しでも多く回収したいです。

 

――胸に染み入る話です。では最後に、「シチガツの回」へ行ってみようかな? とまだ迷っているお客さんに最後のひと押しを!

 

浮田 せっかくなので、来ていただいた方になにか贈りたいですね。来場者全員じゃないかもしれないけど、何か豪華なプレゼントも考えようかな。

 

畠山 それは、浮田が責任を持ってやってくれたらいいから。

 

浮田 なんでやねん! ふたりでやろうよ。

 

畠山 「笑いを届ける」というのが一番のプレゼントやねんから。それ以外のプレゼントは浮田がやりなさいよ。

 

浮田 コンビでやるほうがいいやん。

 

――畠山さんがなかなか首をタテに振りませんねぇ(笑)。では、プレゼントがあるかどうかは、ライブに来てからのお楽しみということで。

 

畠山 ともあれ、本当に見に来た方がいいと思います。これまでの思いを「シチガツの回」にぶつけますよ! 僕らが好きな人もそうじゃない人も、きっともっと好きになる(笑)。

 

浮田 好きになるでしょう(笑)。

 

畠山 歯を食いしばって共に苦楽を乗り越えてきてくださったお客さんには、とくに見に来ていただきたいです。昔からずっと応援してくださるお客さんなので。

 

浮田 ようやくたどり着いた1時間単独なので、問答無用で来ていただきたいです!

 

 

Mein2

14730__0301_2

真夏のキラキラ単独祭り

シチガツ単独ライブ 『シチガツの回』

 

会場:5upよしもと

日時:7月30日(水) 開場20:45/開演21:00

出演:シチガツ

料金:前売り1,300円、当日1,500円

問い合わせ:0570-550-100(10:00~19:00/チケットよしもと予約問い合わせダイヤル)

 

 

「よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと」

 

会場:大阪国際交流センター

日時:8月2日(土) 開場10:00

出演:吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、馬と魚 ほか5upメンバー

テンダラー、シャンプーハット、NON STYLE、チーモンチョーチュウ、2700、スーパーマラドーナ、スマイル、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、ジャルジャル、ガリガリガリクソン、クロスバー直撃、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アキナ、和牛、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、学天即、ジャングルポケット、デニス  ほか

(吉本新喜劇)烏川耕一、福本愛菜、吉田裕、松浦真也 ほか

 

公式ホームページ http://www.yoshimoto.co.jp/summer/

 

 

「今年の夏はNGKでやっちゃいます!!TOPも、Memberも、Jrも大集合!!

5upよしもとキラキラALL NIGHT SUPER LIVE!!!!」

 

日時:8月29日(金) 開演23:00

会場:なんばグランド花月

出演 吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、デルマパンゲ、バンビーノ、セルライトスパ、コマンダンテ、霜降り明星、ロシアン生まれ、コロコロチキチキペッパーズ、てんしとあくま、尼神インター、カバと爆ノ介/ゆりやんレトリィバァ

料金:前売り2,000円、当日2,500円

※オールナイトイベントの為、18歳未満入場不可

 

5upよしもと公式HP http://www.yoshimoto.co.jp/5up

 

【シチガツ】

2014年7月12日 (土)

【5up真夏のキラキラ単独祭り】デルマパンゲ インタビュー

5upよしもとのこの夏のお楽しみイベントのひとつ、「真夏のキラキラ単独祭り」。7月後半から8月末にかけて、注目の煌~kirameki~メンバー18組による単独ライブが開催されます。今回、直撃するのは初めての1時間単独ライブを7月25日(金)に開催するデルマパンゲ。「デルマパンゲの最強単独」への思いをたっぷりと語っていただきました。

Mein

――「最強単独」、とても迫力のあるタイトルですね。

 

迫田 そうですね。とにかく「最強」のことしかしない、ということで、コンビで意見も一致しています。

 

広木 そうですね、じゃないよ! 僕はいつも決定してから知りますので。

 

迫田 これまで、ずっと「最強」でやって来ましたが、今回はせっかく初めての1時間単独ライブをやらせてもらえるということで、文字に残しておこう、と。

 

――1時間の単独ライブは、今回が初めてなんですか?

 

迫田 はい。これまで、30分の単独は3回やってきましたが、30分単独は「あまりゴチャゴチャせんで、シンプルに」と言われとったから、基本的にVTRを使ったりとかはできんかったんです。

 

広木 音響も照明も使わないでやってましたね。

 

――1時間あったら、これまでできなかったことにも挑戦できるのでは?

 

迫田 僕が小さな子どもの頃から思っとったことが全部つめ込められると思ったら、めちゃくちゃうれしいです。

 

広木 僕ら、福岡出身なんですけど、大阪に出てきて吉本に入って、単独ライブができるようになるまでに6年もかかってしまって。

 

――ちなみに、デルマパンゲさんは結成してどれくらい?

 

迫田 福岡でインディーズライブをやったりしていたので、それを入れたら今年で結成8年目です。今、29歳なんですが、29年間脳みそにあったことを、お客さんからお金をもらって、時間を割いて観に来てもらえるんだから、これはやっぱり「最強」ですよね。

 

Sakoda

――幼少時代から蓄積してきたことをすべて出すようなライブに?

 

迫田 そうですね。感覚的に。オカンのお腹の中で受精した瞬間の記憶から、お腹の外に出てこれまで僕に影響を及ぼしてきたことすべてを見せられる舞台に。

 

――細胞レベルの時代から! これまでの経験から得たおもしろいことをすべて、と。

 

迫田 それに7月25日というと、一般的に夏休みで若い人たちもワクワクし始める頃。やっぱり夏の暑さって、人をハイテンションにさせるじゃないですか。いい意味で脳みそがマヒしてるというか。働いてる人でも、夏休みの楽しい思い出やワクワク感は脳にこびりついていると思うんですよ。それがよみがえり、一番ドクドクしているときの脳みそと僕らのライブは一致すると思いますよ。むしろ今、社会人で忙しい人の方が、その反動でカーッとなると思うんです。

 

――そのハイテンションにマッチするライブになる、と。

 

迫田 そうですね。お客さんのテンションに負けないようにしないと。しかも金曜日の21時からスタートでしょう。これまたちょうどいいですよ。

 

広木 働いている人も仕事を終えて来ることができる時間ですもんね。

 

――一番ベストな日時を選んで初めての1時間単独ができるなんて、素敵なことです。広木さんはいかがですか?

 

広木 重いというか、これまでの30分単独では、いつもイヤーな思いをさせられているので、今回も何をされるんやろう? と心配です。

 

――嫌な思い、とは?

 

広木 1回目は、棒で僕のシルエットをなぞる、というワケのわからんコーナーがあって。

 

迫田 「シルエットなぞりゲーム」ね。

 

広木 2回目は、「テレビに出演するにはコレだ!」って、僕の股間のところに魚肉ソーセージを挟んでそれを釣り糸で切る、というこれまたワケのわからんことをされて。そんなんでテレビに出れるかい! と。

 

Hiroki

――精神的にこたえそうですね(笑)。

 

広木 今回はボリュームアップするし、「最強」なんて謳われたら何されるかわからないんで、それだけが気がかりですね……。

 

迫田 でも、お客さんはとても喜んで笑ってくれたんですよ。僕は、このライブでお客さんの感情すべてを極みにまで行かせたいんです。喜ぶ、怒る、哀しむ、楽しむという感情の極みって、子どもの頃はあっても大人になったらなかなかないから。その極みこそ「最強」だと思っているので。

 

広木 気合を入れるのはいいけど、僕に向けないでほしいな、と。

 

――すさまじい気合の入りようが伝わってきます。ところで、8月2日(土)には、「よしもと夏の大祭り」も開催されますが、そちらも気合が入っていますか?

 

迫田 そうですね。出演者とお客さんを合わせたら、総勢1万人近くになるんですかね? 8月2日といえば、ちょうど一番セミが鳴いている頃。大勢の人が集まるなら、全員で一斉に念じて、一瞬だけセミの鳴き声を消す、みたいな奇跡を起こしてみたいです。普段では考えられないような奇跡って笑えると思うので。

 

広木 そんな奇跡が「セミの鳴き声を消す」でいいの? 

 

迫田 せっかくなので夏ならではのことを。

 

――夢は広がるばかりですが、広木さんは?

 

広木 これまで夏フェスやカウントダウンライブがありましたけど、僕らが結果を出していなかった分、ずっとチョイ役ばっかりやったんです。でも今回は煌~kirameki~Memberになれたのでやっと出られる! と思ったら、先輩方もたくさん出られるということなので、先輩方に負けないようにやらんと。

 

――先輩方と同じ舞台で何かをするというのも久しぶりですもんね。ところで、5upよしもとの新体制にはもう慣れましたか?

 

迫田 僕らはNSCに行ってないんですけど、29期扱いなので、一番上の期になりました。5upの中だけでいうと、先輩が卒業して、よけいな気を使わずに済むのでごきげんですね(笑)。ただ、おもしろい先輩と、舞台で接する機会が減ったのはさみしいです。でもこれも、自分たちが芸人を続けて上に行けば、またできるようになると思うので。

 

広木 先輩がたが一気にたくさん抜けたから僕らが煌~kirameki~Memberに上がれたと思われんようにがんばらなあかんと思ってます。

 

――先輩も、それぐらいの方が心強いかもしれませんね。では最後に、デルマパンゲの単独ライブへ行こうかな? と思っている方々に最後のひと押しを!

 

迫田 今回のライブは、大きなひとつの塊ととらえてもらいたいですね。何個もネタをやるけれど、ひとつずつのネタというより大きな塊。「最強」にもとづいた1時間のひとつのネタ、ととらえてもらえたらいいな、と。漫才、コント、いろいろやるけど、それらはすべて「最強」につながる。

 

広木 なんか、カッコいいなぁ。

 

迫田 「最強」を付けてしまった以上、どうしてもカッコよくなるよね。そして今、しゃべらせてもらったこと全部を、できれば筆で書いてほしいですね。

 

広木 無理や!

 

迫田 では、筆で書いているんだな、と思って読んでもらいたいです。筆字って、にじみやハネ、墨汁が飛んだ痕とかあって、念が乗るじゃないですか。一番気持ちが伝わる字だと思うんです。

 

――筆字は難しいですが、そういう要望があった、ということは記しておきます(笑)。

 

広木 皆さんに観に来てほしいですね。これまで、30分の単独に来てくださったお客さんは、だいたいどんな感じか分かってもらえたと思うので、それを踏まえて「これが1時間になったらどんなことになるんやろう?」と。そりゃ、おもしろいに決まってるでしょう! と思うので、ぜひ来ていただきたいです。

Mein2

真夏のキラキラ単独祭り

デルマパンゲ単独ライブ 『デルマパンゲの最強単独』

 

会場:5upよしもと

日時:7月25日(金) 開場20:45/開演21:00

出演:デルマパンゲ

料金:前売り1,300円、当日1,500円

問い合わせ:0570-550-100(10:00~19:00/チケットよしもと予約問い合わせダイヤル)

 

 

「よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと」

 

会場:大阪国際交流センター

日時:8月2日(土) 開場10:00

出演:吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、馬と魚 ほか5upメンバー

テンダラー、シャンプーハット、NON STYLE、チーモンチョーチュウ、2700、スーパーマラドーナ、スマイル、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、ジャルジャル、ガリガリガリクソン、クロスバー直撃、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アキナ、和牛、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、学天即、ジャングルポケット、デニス  ほか

(吉本新喜劇)烏川耕一、福本愛菜、吉田裕、松浦真也 ほか

 

公式ホームページ http://www.yoshimoto.co.jp/summer/

 

 

「今年の夏はNGKでやっちゃいます!!TOPも、Memberも、Jrも大集合!!

5upよしもとキラキラALL NIGHT SUPER LIVE!!!!」

 

日時:8月29日(金) 開演23:00

会場:なんばグランド花月

出演 吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、デルマパンゲ、バンビーノ、セルライトスパ、コマンダンテ、霜降り明星、ロシアン生まれ、コロコロチキチキペッパーズ、てんしとあくま、尼神インター、カバと爆ノ介/ゆりやんレトリィバァ

料金:前売り2,000円、当日2,500円

※オールナイトイベントの為、18歳未満入場不可

5upよしもと公式HP

http://www.yoshimoto.co.jp/5up/

【デルマパンゲ】

2014年7月10日 (木)

【5up真夏のキラキラ単独祭り】アイロンヘッド インタビュー

5upよしもとがこの夏にお届けする「真夏のキラキラ単独祭り」。今年も煌~kirameki~メンバー18組による単独ライブが続々と開催されます。今回は、7月24日(木)に「GOファイター」を開催するアイロンヘッドに直撃。月イチで新ネタライブをやり続けてきた彼らが放つ、この夏の単独ライブの中身とは?

Mein

――今回は「GOファイター」ということですが、アイロンヘッドさんの単独ライブのタイトルは、いつも男らしくて頼もしいですね。

 

辻井 いつもパワー系のタイトルで「かっこ悪いな」と言われるんですが(笑)。今回は、毛利が考えてくれました。

 

毛利 辻井が毎回、いつも「こんなんはどう?」と案を出してくれるので今回は僕が。辻井が考えるのは、「イーグルアタック」とか「ヘヴィーブルドーザー」、「タイガーナックル」といったタイトルばかりなので、「今回は『GOファイター』ぐらいでどう?」と提案しました。辻井データを僕なりに分析した結果です。

Mouri

――それを聞いて辻井さんも「毛利は分かってくれてるな」と。

 

辻井 そうですね(笑)。変わったタイトルが多いだけに、一度「GOファイター」というシンプルなやつに一度戻しておこう、と。

 

毛利 過去にあった「ビクトリーゴング」っていうタイトルは、実はビーフケーキ・近藤さんに考えてもらいましたもんね……。

 

辻井 そろそろ「GOファイター」ぐらいのやつを挟んで、芯の部分に立ち戻ろう、というのもありまして。

 

――今だから明かされる真実ですね(笑)。ところで、中身は決まりましたか?

 

毛利 コンセプトはしっかり決まりました。漫才、コント、歌ネタと、いろいろやりたいと思っているんですが、今回は、前にやったことがあるネタも取り入れた「ベスト盤」にしたいと考えています。ここ1年、単独ライブでやってきた集大成をぶつけてみようかな、と。例えばCDの「2013-2014アルバム」みたいなイメージです。

 

辻井 僕らは毎月、「タイガーナックル」という新ネタライブをやっていて、やり続けたおかげでネタが溜まりに溜まってるんですが、まだ磨けていないネタもあって。新ネタもやりたいですが、「キングオブコント2014」も迫ってきている時期ですし、今までやってきたネタを仕上げるようなライブでもいいのかなと思っています。

Tujii_2

――これまで蓄積してきたネタを、この機会に磨きをかける、と。

 

辻井 「THE MANZAI 2014」も動き始めましたしね。時期的に、どんどん賞レースが動き始めますので。とはいえ、緊張したライブになりすぎず、ゆるめるところもちゃんと作っていきたいです。

 

毛利 この時期はいろんなことがガッと集中しているので、気合を入れていかんと。単独ライブが終わった後は夏フェスも控えていますし。

 

――8月2日(土)の「よしもと夏の大祭り」ですね。どんなことをしてみたいですか?

 

毛利 せっかくのフェスなので、音響効果や照明も、5upでは備えられていないようなものも使いつつ何かをやりたいですね。お客さんに「21世紀になったな、22世紀はもうすぐそこなんだな」と実感してもらえるような舞台装置を使ってみたいです。

 

辻井 そうなんや(笑)。

 

毛利 辻井もR2-D2で出てくると思います。あ、C-3POの方がいいか。

 

辻井 お前のほうがC-3POっぽいやん(笑)。またそんなこと勝手に言うて。こういうところからほんまになることがあるんで怖いんですよ。

 

――辻井さんは、何かやりたいことは?

 

辻井 僕は去年の夏フェスで、シティーハンターの冴羽リョウとか、おっちゃんのギターを弾くキャラをやってMVPをいただいたので、今年もMVPがあるなら獲りたいです。または、もうMVPを獲ったので、別枠で出店をしてみたいですね。今回はあちこちの会場でいろんなイベントが開催されるから、お客さんも何時にどれを見ようか迷うと思うんです。そこで、フェス全体はみんなでお客さんを楽しませるとして、僕は前フェスのチャンピオンとしてずっと出店に駐在し、細かいところでもお客さんを楽しませるという。そんなことができたらいいなと思います。

 

――昨年の夏フェスのMVPとしての責任感が垣間見えるようです。

 

辻井 今年は後輩たちにかっこいい背中を見せなあかんと思ってますので。

 

――そんな先輩がたが5upよしもとを卒業されて4カ月が経ちましたが、慣れましたか?

 

毛利 ちょいちょい楽屋に兄さんがた、いますけどね(笑)。ただ、兄さんらが卒業してから、一度みんなで楽屋の大掃除をしたんです。そのとき、模様替えをして兄さんがたの荷物がすべてなくなって、新しく変わったんだなという実感が徐々に沸きました。

 

辻井 僕は、今まで自分から後輩にしゃべりかけたことがなかったんですけど、MCをやる機会が増えたので、後輩に話しかけるようになりましたね。僕らが兄さんたちにそう接してもらってきた分、僕らも後輩をおもしろくしてあげなあかん、という気持ちがあって。どんな子か知らんかった後輩も、話してみて分かったら連携して舞台でもいい感じになりますし。「兄さんがたも、こうやって来はったんやな」と感じてます。

 

――なるほど。代々伝わるいいスタイルですね。

 

辻井 よく考えたら、僕らも兄さんたちに話しかけられたとき、めっちゃうれしかったんです。「アイロンヘッド、こないだ見たけどおもしろかったで」という言葉に、どれだけ救われてきたことか。兄さんがたのその言葉があったから、「次の舞台、また頑張ろう」って思えたんです。おもしろいけどオーディションに落ちる子もいるけど、僕らもそうやったから、おもしろいときは「おもしろい」と、後輩にちゃんと口に出して伝えていこうと思っています。

 

――後輩思いの温かい兄さんですね。毛利さんは?

 

毛利 僕も話しかけているようにしています。ただ、今の5upは一番上がNSC29期生さんで、僕らは30期生になるんですけど、後輩やと思ってタメ口で話しかけたら実は29期生さんやったりして…。それがあって、今は敬語で接しています。

 

Mouri2

辻井 毛利と、バンビーノ・藤田くんがやってしまいがちですね。「自分、おもしろいなぁ」と話しかけたら29期生さんやった、というパターン。気まずそうにしてます(笑)。

 

――それでも話しかけることはいいことですよね(笑)。ではいろいろお話を聞きましたが、最後に「GOファイター」に向けて、「行こうかな?」と迷っているお客さんにメッセージを!

 

辻井 これを見てもらえたら、最近のアイロンヘッドが分かるようになっています。せっかくなので、もしかしたらここで披露したネタが賞を獲るかもしれない……というところまで言っておきましょうか!

 

毛利 アニメとかドラマでも、たまにこれまでの物語をふり返る総集編みたいなやつがありますが、今回の単独ライブはそんな感じです。新要素もちゃんと入れつつ、僕らのこれまでの総まとめが見られます。だから、最近アイロンヘッドから離れていた方も「やっぱりおもしろいじゃないの! また単独ライブに行かなきゃ」と思ってもらえる内容だと思います。それに、僕らのネタのなかで、お客さんそれぞれ「お気に入りのネタ」というのがあると思うので、「あのネタはベストに入ってるかな?」と想像して来ていただくのも楽しいと思います。

 

Mein2

 

真夏のキラキラ単独祭り

アイロンヘッド単独ライブ 『GOファイター』

 

会場:5upよしもと

日時:7月24日(木) 開場20:45/開演21:00

出演:アイロンヘッド

料金:前売り1,300円、当日1,500円

問い合わせ:0570-550-100(10:00~19:00/チケットよしもと予約問い合わせダイヤル)

 

 

「よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと」

 

会場:大阪国際交流センター

日時:8月2日(土) 開場10:00

出演:吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、馬と魚 ほか5upメンバー

テンダラー、シャンプーハット、NON STYLE、チーモンチョーチュウ、2700、スーパーマラドーナ、スマイル、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、ジャルジャル、ガリガリガリクソン、クロスバー直撃、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アキナ、和牛、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、学天即、ジャングルポケット、デニス  ほか

(吉本新喜劇)烏川耕一、福本愛菜、吉田裕、松浦真也 ほか

 

公式ホームページ http://www.yoshimoto.co.jp/summer/

 

 

「今年の夏はNGKでやっちゃいます!!TOPも、Memberも、Jrも大集合!!

5upよしもとキラキラALL NIGHT SUPER LIVE!!!!」

 

日時:8月29日(金) 開演23:00

会場:なんばグランド花月

出演 吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、デルマパンゲ、バンビーノ、セルライトスパ、コマンダンテ、霜降り明星、ロシアン生まれ、コロコロチキチキペッパーズ、てんしとあくま、尼神インター、カバと爆ノ介/ゆりやんレトリィバァ

料金:前売り2,000円、当日2,500円

※オールナイトイベントの為、18歳未満入場不可

5upよしもと公式HP http://www.yoshimoto.co.jp/5up/index.php

【アイロンヘッド】

2014年7月 9日 (水)

タカトシが泣いた日とは? 『タカトシの涙が止まらナイト』DVD化記念インタビュー!

昨年11月と今年1~3月までテレビ東京系にて放送された『タカトシの涙が止まらナイト』のDVDリリースが8月20日(水)に決定した。
心のデトックス「涙活」(るいかつ)が話題となる昨今、実話ドラマやCM、手紙、マンガなど、様々な感動映像で視聴者の涙を誘っていたこの番組。感涙の現場を目の当たりにしていたタカアンドトシの2人に、番組や“涙”について話を聞いた。

Dscn6772_1

――今回のDVDに収録されてるなかで、印象的な回はありますか?

トシ 即興芝居はすごかったですね。これ、本当に即興? みたいな。
タカ 確かに。本当に即興かどうか、オレは疑ってますからね(笑)。それくらいすごいですよ。
トシ みなさん役者さんなんですが、出されたお題でまず一人が芝居を始めるんですよ。次に出てくる人が合わせる感じでどんどん進めて、観覧のお客さんを泣かせるまでいきますからね。すごいですよ。

――お二人はコントのエチュードも経験があると思いますが、そんなお二人から見てもすごいんですか?

タカ もう全然違うものですよ。こっちからどんどんお題を投げかけて、全部やって欲しいくらい。

――後輩のガリットチュウのお二人のエピソードも収録されてますよ。

トシ あー、なんかやってましたね。
タカ 熊ちゃん(熊谷)が、お母さんから何かしてもらってたとか…ちゃんと覚えてないっていうね(笑)。
トシ でも毎回、お客さんもゲストの方も泣いてたのは確かですよ。

Dscn6778_1

――では番組とは離れて、最近泣かれたことは?

タカ マンガの『スラムダンク』を読んでですね。ゴリがマネージャーの彩子に「いいからテーピングだ!!」ってお願いするシーンがあって、そこで泣きました。子供の頃、ひと通り読んでいて、5年くらい前に久々に読んだんですけど、「あれ?こんなに感動したっけ?」って思うところが多々あって、また最近読み返してるんですよ。残り27巻から最後の31巻まで、ゆっくり読める時に読もうと思って、楽しみに取ってあるんですよね。
トシ 僕は最近、何かを見て泣いたことはないですね。だからこのDVDを見て泣こうかなと思ってるんですけど。
タカ さっき泣かないって言ってたじゃねえか!
トシ 改めて一人で見たら泣けるんだよ!(笑) お客さんもゲストもいて、仕切んなきゃいけないとかいろいろ泣きづらいんですけど、一人で見たら泣けると思います。

――タカさんは、たびたびテレビで涙を見せてますよね。

タカ そうなんですよね。でも、だいたい自分のことでしか泣けません。動物番組で、「タカさんも泣いていいんですよ」とか言われるんですけど、ホントに自分の人生と被ってないと泣けないんですよね。

――トシさんの涙は見た記憶がありません。

トシ カメラが回ってると泣かないですね。

――タカさんは、最近トシさんが泣いた姿を目撃しましたか?

タカ ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが座長をしている田村亮一座っていうお芝居の打ち上げで、亮さんに一人ずつ挨拶していく時、急に泣き始めたんですよ。「絶対に泣くはずない男が泣いた!」「お父さんが泣いた!」みたいな雰囲気になって、まわりの涙もろい奴らもつられて泣いてたな(笑)。
トシ お酒が入ると涙もろくなるんだよ。もう何年も前の話だし。
タカ でも、泣くとスッキリするよね。すごい出来事が起きて、ショックを受けて、一気にストレスが溜まって、泣いて一回落ち着かせるということだと思うんですよね。
トシ 確かに体にいいことみたいなので、涙健康法としてこのDVDもオススメしたいですね。

――トシさんのお姉さん夫妻が、番組のファンらしいですね。

トシ あー、言ってました。DVDの売れ行き次第で、また番組も再開できるかもしれないので、そしたら姉ちゃんも喜ぶでしょうね。
タカ またやりたいよな。僕も映画のDVDとか借りる時は、感動できるのを選ぶんですよ。泣きたい時、泣くのが好きな人には是非見てもらいたい。こんなに「泣ける」ってわかりやすいDVDもないと思うんで(笑)。

Yrbn90807_1

タイトル:タカトシの涙が止まらナイト
発売予定日:8月20日(水)
予定価格:¥3,000+税
収録分数:約120分予定
品番:YRBN-90807
発売元/販売元:よしもとアール・アンド・シー
Ⓒ2014テレビ東京/吉本興業
http://www.randc.jp/artist/namidaga_tomaranight/

収録内容(予定)
・泣けるCM 「似顔絵」「ウソ発見器」
・泣ける実話ドラマ 「落書き」「優しい嘘」 
泣ける結婚式
・芸人の泣ける実話 ガリットチュウの泣ける話
・泣ける即興芝居
・泣ける地下アイドル
・泣けるサプライズ
・泣ける仕送り
・泣ける往復書簡
・泣けるマンガ

特典映像(予定)
泣ける地下アイドルストーリー「仮面の中の真実」
泣けるおまけ ドラマ メイキング映像


【タカアンドトシ】

2014年7月 8日 (火)

ツアー参加者とは今後のディスカッションも!? 9月14日(日)開催のラスベガス公演を開催する陣内智則へインタビュー!

陣内智則が来る9月14日(日)、アメリカ・ラスベガスにて海外公演を行うことになりました!

2011年11月の韓国公演成功後、約3年振りとなる海外での単独ライブ。「ネイティブの方に観に来ていただきたい」と宣言しつつ、英語が一切話せないという陣内。松本人志監督作の翻訳などでも活躍するチャド・マレーンによるマンツーマンレッスンを受けながら、ラスベガス公演へ向けて日々、練習を重ねています。が、現在の陣内の心中にはさまざまな不安が渦巻いている様子。そのあたりの赤裸々な思い、公演に懸ける意気込みなどを訊きました。

Img_2809

——2011年11月の韓国公演以来、約3年振りの海外公演となります。まず、なぜラスベガスでライブしようと思われたのかを伺えますか?

「実は、当時のマネージャー発信なんですよ。“陣内さん、どうせやったらラスベガス行きません?”って言われて。韓国公演の反響が大きかったこともあって、“ラスベガスなぁ、面白そうやなぁ”っていう話から、こんな大変なことになっちゃったんです(笑)」

――……大変ですか?

「大変です! 韓国は、僕のことを知っている方が多くて、ウェルカムな感じやったし、テレビにも出してもらって反応もよく、望まれている感があったんです。けど、今回は僕のことをまったく知らない場所。まず、どうやってお客さんを集めるかっていうところからのスタートですから、正直不安しかないです。それ以外にもウケるんかなとか、英語はできるんかとか。あと、チャドで大丈夫なんか?っていう不安もありますし」

――(笑)チャドさんはオーストラリア人ですから……。

「そうなんです。あの発音、アメリカでも通じるんか?とか。誰を信じたらええねんっていう意味でも不安しかないです」

――ネタの翻訳も、チャドさんがやってらっしゃるんですよね?

「そうですね。最初はチャドに観てもらったなかで“これはイケる”っていうネタをやろうと思ってたんですけど、あいつ、ゲラ(笑い上戸)なんですよ。なんでも面白いっていうんで、信頼できないというか……。日本人にしかわからへんやろっていうネタも“イケる”っていうんで、チャドに任せたらあかんなということで、結局、僕が全部決めました(笑)。そこから、チャドに翻訳してもらった感じです」

――どれくらいのネタ数をやられる予定なんですか?

「8本です。ネタの構成は基本変えないつもりですけど、歌だったり、音楽だったりみたいなところで、アメリカの流行りもんを入れようかなっていう感じですかね。あと、僕が好きなKAMIYAMAさんっていうパントマイム・パフォーマーの方に出ていただきます。よしもとにいる方で、ルミネで観させてもらったことがあるんですけど、海外でもウケそうなパフォーマンスをされているんですよ。やから、ネタとネタとの間に出てもらおうかなと。もちろん、チャドにもストーリーテラーのような感じで協力してもらおうと思ってますけどね」

――言葉なくとも表現できるパントマイムは、ラスベガスの方々にも楽しんでいただけそうですね。

「そうなんです! KAMIYAMAさんはクオリティの高いパフォーマンスをされているんですけど、海外でやるのは今回が初めてなんですって。やから、僕のネタよりパントマイムを観に来てくださいっていう気持ちですよ」

――そんな……陣内さんのネタも観ていただきましょう! 英語の勉強は進んでいますか?

「まだ全然です。僕の場合、ネタを暗記する感じなので、そろそろ追い込んでいかないとダメなんですけど、その前に集客であるとか色々と考えることが多くて……そこまでいけてないんですよ。今はチャドに“これってどういう意味なん?”とか“ほかの使い方はどうなん?”とか聞きながら、単語を覚えていってる状態ですね。ただ、この海外公演を機に、英語に興味を持っていけたらいいなとは思ってるんです。僕、なんにもないところからはできないんで、この機会に英語での仕事を増やして、ゆくゆくは喋れるようになれたらいいなと思いますね」

Img_2792

――そもそも、なぜ世界へ挑戦しようと思われたんですか?

「色んな方から“世界でも通じるんじゃないの?”って良く言われていたんです

——陣内さんのネタは映像を使うものも多いので、確かに伝わりやすそうですね。

「そうなんです。で、ネタ数も結構あるし、やってみようかというところから始まりました。韓国は日本と笑う箇所が似ていたけど、より一緒になって盛り上げようとしてくれる雰囲気があった。アメリカ人も盛り上がってはくれそうですけど、気に入らなかったらすぐ帰るでしょう? それに、スタンドアップ・コメディっていう立って(マイクの前で)喋るスタイルが笑いの主流じゃないですか。僕がやっているスタイルなんておそらく観たことがないと思うんで、どんな反応をしてくれるのか……。ウケないかもしれないし、もしかしたら斬新やと思ってくれるかもしれない。まったくわからない状態ですよね」

――わからなくても、挑戦されるんですよね。

「そうですね(笑)。まぁ、あかんくてもしゃあないやろっていう気持ちもあるんですよ。韓国の時は文化は違えどアジア人で見た目も似てた分、スベりたくないなっていうか、恥をかきたくないなっていうのがあったんですよ。でも、今回は見た目から全然違いますから、しゃあないやろと。日本人はアメリカ人みたく明るくできないし、ストレートなものいいはできないですから。そういう意味では開き直れますよね」

Img_2784

――テレビで活躍するようになると、ライブをあまりやらなくなる芸人さんも多いですけれど。

「そうですね。皆さん、あまりしなくなりますし、ましてや海外でなんてやらんでもいいですよね」

――はい。準備期間もかかるでしょうし、日々の仕事をしながらライブの準備をするのは大変だと思うんですけど、陣内さんはなぜライブをやり続けたいんですか?

「いちばんは、やったことのないことをやりたいから、ですよね。それに、忙しくても単独ライブをやっている方はたくさんいますけど、海外で何公演もやっている人はあんまりいない。海外でやったとしても、現地の日本人を対象にしたライブになりがちですけど、僕はネイティブの人に観てもらえるライブを続けていきたいんです。ラスベガス公演も今は不安ばかりでどうなるかわからないですけどやってみて、ゆくゆくは陣内智則といえば海外でようライブやってるな、と思われるようになれたらいいですね」

Img_2773_2

――また、日本からのツアーも組まれているそうで。お客さんとは朝食会を行われるんですよね。

「はい。ラスベガスまで観に来てくれるのは、僕のことが好きやからこそ。やから、朝食会ではみなさんと色々喋りたいなと思ってるんですよ。“今後の陣内智則はどうしたらいいですか?”とか、みなさんの意見を聞きたいです(笑)。お金はかなりかかりますけど、僕のパワーになります。ぜひ1人でも多くの方に、来ていただけたら嬉しいです! 宣伝もよろしくお願いします」

――承知しました(笑)。ラスベガス公演が終わっていないので、まだ先のことは考えられないかもしれないですけど……ライブやってみたい候補国はあるんですか? 今、ワールドカップで盛り上がっているブラジルでライブなんていかがでしょう?

「治安悪そうですけど……行くなら楽しい国がいいなと思ってるんで、ブラジルもいいかもしれないですね。スペインとかのヨーロッパも行ってみたいですし、“うちにも来てください”って言われるようになるまでやり続けられたらいいなと思ってます。とにかくラスベガスで成功……。まぁ、成功っていうのは一体なんなのかとも思いますけど、ライブでは準備して覚えた英語を完璧にこなせてウケるように、これから取りかかりたいと思います! ラスベガス周辺に住んでいる日本人の方、お知り合いの外国人の方を釣れて、ぜひ観に来てください。ツアーもよろしくお願いします!」


●公演情報
Tomonori Jinnai's World Tour NETAJIN in Las Vegas
~ The Funny Guy From Japan ~
開催日時:2014年9月14日(日)21時開演
会場:Tommy Wind Theater(http://tommywindtheater.com
チケット購入は下記サイトにて
http://tommywindtheater.com/shows/tomonori-jinnais-world-tour-netajin-in-las-vegas/
※アメリカ決済となりますので、一部カードにより承認されない可能性がございます
 ご了承ください
 決済後、チケットをプリントして入場可能となります
公式サイト:http://netajin.com

●開催記念! 陣内智則と行くラスベガスエンジョイツアー
~アメリカで陣内智則を応援しよう!~
http://netajin.com/tour.html



【陣内智則】

【5up真夏のキラキラ単独祭り】カバと爆ノ介 インタビュー

5upよしもとの夏の一大イベントのひとつ、「真夏のキラキラ単独祭り」。煌~kirameki~メンバー18組による単独ライブラッシュがスタートします! トップバッターを飾るのは、個性派コントで人気を集めるカバと爆ノ介。単独ライブでしか見ることができないカバと爆ノ介の真骨頂とは? 

Mein

――「真夏のキラキラ単独祭り」のトップバッターですが、これは自分たちで決めたのですか?

 

爆ノ介 はい。みんなで日程を選んでいくんですが、前のマネージャーさんが「カバちゃん、トップ行くかい!?」と。

 

――プレッシャーを感じることは?

 

爆ノ介 ございません!

 

カバ このイベントで、最高の夏の始まりを皆さんと一緒に楽しみたいですね。

 

爆ノ介 でも、カバ君の夏っていつから始まってるんでしたっけ?

 

カバ 僕の夏は4月から始まってます。春を感じることなく、5月前半からエアコンも入れました。かなり前倒しですが、今はもう暑くてしゃーないですね……。でも、夏の皮きりを任せてもらえるとなると力が入ります。

 

――季節が前倒し気味のカバさんでも夏はワクワクするんですね。タイトルも『親が寝たら迎えに行っから 二ケツして海でも行こうぜ』と、青春時代の夏を彷彿とさせます。

 

爆ノ介 僕らの単独のタイトルはいつも長くて、しかもこういうノスタルジックを感じさせるのが好きなんです。今回、ポスターもかっこいいんですよ。マユリカの中谷君というものすごく絵が上手な後輩に描いてもらいました。タイトルにもぴったりやし、雰囲気があっていい感じ。僕が学生時代に海沿いに住んでいたので「こんな感じにして」といろいろお願いして仕上げてもらいました。

 

――夏っぽいコントを入れたりも?

 

爆ノ介 そういう風なのも何本か入れたいですね。それで、コントをつめ込めるだけつめ込んでみようかなと。前回の単独では7本ぐらいやったっけ?

 

カバ 6本で、合間に相方がお遊びをやっていましたね。

 

爆ノ介 お遊び、ではないんですけどね。

 

カバ ものすごいお遊びでしょう! マンドリン弾いて!

 

爆ノ介 ちゃんとお金を取れる立派な芸ですよ! 今回は、また違う楽器を仕込んでいる最中。お披露目しますので楽しみにしていてください。

 

カバ たしかにすごいと思いますよ。お遊びに真剣に取り組んでいる姿は素晴らしいです。

 

――楽器の練習もして、ネタも仕上げてと忙しそうです。今回はすべて新ネタですか?

 

爆ノ介 その予定です。僕が弾く楽器はもちろんですが、やっぱりコントを見てもらいたいです。前回も、焼きそばを焼くだけのネタがあったんですが、通常公演ではできない単独ならではのネタも間違いなく出てきます。また、前回は尼神インターの誠子ちゃんに出てもらったんですけど、今回も後輩の方々に飛び入りゲストみたいな感じで出てもらおうか、とも思っています。

 

カバ 僕は、観に来ていただくお客さんと同じぐらいどんなふうになるか楽しみにしているんです。相方が今、全部ネタを作ってくれているので、どんなネタができるのかな? と。

Kaba

――8月2日には、「よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと」も控えていますね。

 

カバ そうですね。夏のフェスは、ここでしかやらない特別なことをするのでこれも楽しみです。ブースがいろいろ分かれているそうですし。「5up Timeグランプリ」はぜひやりたいイベントのひとつです。

 

爆ノ介 「5up Timeグランプリ」は、10秒、30秒、1分と部門があって、各部門に分かれてネタを披露していくんですけど、僕、それで過去2回チャンピオンになってるんです。

 

――王者の首を取りに来る人もいるかもしれませんね。夏祭りでは、卒業した先輩との久しぶりの共演もありますが、5upよしもと自体は先輩方が卒業してどう変わりましたか?

 

爆ノ介 お兄さんたちが卒業してから、けっこう大変ですね。お手本がいなくなったので。一緒に舞台に立たせてもらった期間があったとはいえ、僕らは先輩方がいたときは一軍ではなかったから、「こんな局面のときはどうしたら?」という場面に遭遇したり。もし先輩がいたら、一緒の舞台で見て覚えたりとかできるんでしょうけど、今はひとつずつ自分らが体験して何とかしないといけないですし。

 

カバ そうですね。舞台上で先輩から学ぶことって多いですもんね。

 

――カウントダウンライブや卒業ライブで卒業した先輩方とカバと爆ノ介さんらが披露した「河内スティックチョヤサー」は衝撃的でした。

 

爆ノ介 あれは楽しすぎましたね(笑)。皆で案を出し合って全部採用したらあんな形になりました。ああいった場面ではご一緒させてもらう機会があったんですけど、通常のライブだとなかなかご一緒できなくて。

 

カバ 先輩と、一緒の舞台に立って同じ空間を共有していないとわからないことがたくさんあるなぁと感じましたね。

 

爆ノ介 逆に、舞台に立つ場面が増えたので、経験が積めるのはありがたいです。MCをやったりとかこれまでないことだったので、本当に勉強になります。

 

カバ 全部、自分らの責任になるからしっかりと責任感を持てるようになったのはプラスかもしれません。それに、僕らは今のメンバーのなかだと上から2番目の芸歴になるので、いつまでも5upよしもとでやれるとは思っていないから、ひとつひとつがものすごく大切です。

 

爆ノ介 そうですね。覚悟をするようになりました。

Bakunosuke

――なるほど。その成長した姿は単独ライブでじっくり拝見させていただきます。では、最後に「観に行こうかな?」と思っているお客さんに、最後のひと押しを!

 

爆ノ介 お仕事、バイト、学校と、いろいろあるかもしれないですけど、全部すっぽかして来てもらえるとうれしいです(笑)。くり返しになりますが、単独でしかやらないネタもあるし、通常のライブでやる4分ネタも単独では7分のロングバージョンに作り変えたりもしています。この満腹感は、このライブじゃないと味わえないのではないかと。

 

カバ 予定を全部すっぽかして、というのは本当にそう思います。わりと、あとから「予定があって行けなかったけど、観ておけばよかったです」ってファンの方から聞くんです。そう言ってくださるなら、ぜひ来てもらいたいですね。あと、三連休の初日でもあるので、三連休の一発目のお出かけはこのライブがいいんじゃないでしょうか。これを見てもらえると、カバと爆ノ介の見方が変わるんじゃないかなと思いながら僕らも作っているので。楽しい空間を皆さんと共有したいです。

 

爆ノ介 笑かしますよー!

Photo

真夏のキラキラ単独祭り

カバと爆ノ介単独ライブ 『親が寝たら迎えに行っから 二ケツして海でも行こうぜ』

 

会場:5upよしもと

日時:7月19日(土) 開場18:15/開演18:30

出演:カバと爆ノ介

料金:前売り1,500円、当日1,800円

問い合わせ:0570-550-100(10:00~19:00/チケットよしもと予約問い合わせダイヤル)

 

 

「よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと」

 

会場:大阪国際交流センター

日時:8月2日(土) 開場10:00

出演:吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、馬と魚 ほか5upメンバー

テンダラー、シャンプーハット、NON STYLE、チーモンチョーチュウ、2700、スーパーマラドーナ、スマイル、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、ジャルジャル、ガリガリガリクソン、クロスバー直撃、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アキナ、和牛、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、学天即、ジャングルポケット、デニス  ほか

(吉本新喜劇)烏川耕一、福本愛菜、吉田裕、松浦真也 ほか

 

公式ホームページ http://www.yoshimoto.co.jp/summer/

 

 

「今年の夏はNGKでやっちゃいます!!TOPも、Memberも、Jrも大集合!!

5upよしもとキラキラALL NIGHT SUPER LIVE!!!!」

 

日時:8月29日(金) 開演23:00

会場:なんばグランド花月

出演 吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、デルマパンゲ、バンビーノ、セルライトスパ、コマンダンテ、霜降り明星、ロシアン生まれ、コロコロチキチキペッパーズ、てんしとあくま、尼神インター、カバと爆ノ介/ゆりやんレトリィバァ

料金:前売り2,000円、当日2,500円

※オールナイトイベントの為、18歳未満入場不可

5upよしもと公式サイト 

http://www.yoshimoto.co.jp/5up

【カバと爆ノ介】

2014年7月 4日 (金)

「本当にコントが好き。だからコントいっぱいやります」なんばグランド花月で初めての単独ライブを控えたアキナにインタビュー!

初めてなんばグランド花月で単独ライブを開催することが決まったアキナ。2人が若手芸人の登竜門、5upよしもとを卒業したのが3月末のこと。新しい船出から約4カ月にして、ついにもぎとったこのチャンスに、「これまでで一番うれしい出来事」と語ります。いよいよ開催が迫る単独ライブの中身をちょっとだけ教えてもらいました!

Foodpic5090355_1

――なんばグランド花月で単独ライブを開催することになったきっかけは?

 

秋山 4月になってすぐに、ある食事の席でなんばグランド花月の支配人・新田さんとご一緒させていただく機会があったんです。そのときに「最近、調子がいいみたいやね」と言っていただき、会話の流れから「なんばグランド花月で単独ライブ、やってみたらええねん」と。でもそのとき山名くんがいなかったので、僕ひとりでは判断できずに、つい「そら、いつかやりたいですけど、僕らはまだまだです」って断ってしまったんです。

 

――たしかに山名さんの反応も知りたいところかもしれません。

 

秋山 それぐらい大きなお話をいただいたので……。そしたら新田さんが「なんでおまえらは階段を一段ずつしか上がっていかへんねん。一気に何段も飛ばして駆け上がるチャンスやで」と。その場では断った形のまま帰ってしまったんですけど、あくる日にすぐ山名くんに話しました。

 

――アキナ緊急会議が開催されたんですね。

 

山名 実は僕、NSCに入った時から「なんばグランド花月で単独ライブをする」というのがずっと夢やったんです。だから、目の前にその話をポンと出されて「うわっ!! そんなことがあったんや!」と。でも、一度断ったことになってるから「どうなるんやろう? このチャンスの糸はまだ切れてないよな?」と。

 

秋山 僕も内心は、いつかはなんばグランド花月でやりたいと思ってたんですけど、その場では謙遜もあったし、判断できなくて。だから、山名くんと話したあとに、すぐにマネージャーに「やります! やらせてください。昨夜はどうかしてました」と伝えました。それで、やらせてもらえることになったんです。

 

山名 逆に僕は、なんばグランド花月で単独ライブができるって本当にすごいことやと思ってるから、そんな席でサラッと話が出るんや……と、ちょっとだけショックでした(笑)。

 

――意外だったのですね(笑)。ちなみに、秋山さんは山名さんがそんな夢を抱いていたのは知っていたんですか?

 

秋山 知らなかったです。だから「そうやったんや!」ってびっくりした。一方で、ずっとコントをやってきた僕らなんで、「なるほどな」とは思いました。「コントであの舞台に立ちたい」というのがやっぱりトガッてるというか、「あぁ、なるほど」とは思いましたね。「テレビに出たい」とか、「賞を獲りたい」とか、そんな夢はよく聞くけど「なんばグランド花月で単独をする」というのが夢っていうのは、純粋にカッコいいなと思いました。

Foodpic5090352

 

――なんばグランド花月で単独ライブがやれると確信できた時、どんな心境でしたか?

 

秋山 素直に、コンビになってから一番うれしい出来事でした。親にもすぐに報告して、「絶対に見に来てな」と。このうれしさを誰かに聞いてほしい! って、すごいテンションが上がりましたね。その素直な喜びをまず身内に。

 

山名 僕も、過去最速で親に電話しましたね。でも、おかんが疎いんで……。「よかったなぁ、で、それはそんなにすごいんか」と言われましたけど(笑)。

 

――親御さんも喜んでらっしゃるのはなによりです。そんな単独ライブのタイトルが『アキナinNGK』とシンプルなので、中身がよけいに気になるところです。

 

秋山 これを機会に、僕らのことを知ってもらうというのが一番デカいんでこのタイトルにしました。むしろ『アキナ』だけでもいいぐらいの。

 

山名 そうですね。「アキナが、なんばグランド花月で単独ライブをやります」というのが皆さんに伝わるのがいいなと思いました。

Foodpic5090353

 

――開催まで1カ月を切っていますが、準備は進んでいますか?

 

山名 ライブの大きな枠というのは決まりましたよね?

 

秋山 決まりましたね!

 

――なるほど。どんな内容になりそうですか?

 

山名 とにかくネタはたくさんやります。

 

秋山 コンビになってからテレビにそんなに出演できていないし、ネタ番組で僕らを見てもらえる機会があっても漫才しかできてなかったりして、「2人になってから漫才になったんや」という印象があると思うんです。でも、僕らはコントですよ、と。僕ら、本当にコントが大好きなんです。これがキーワードかもしれません。

 

山名 (秋山をジッと見つめて)今、めっちゃいいこと言いましたね。

 

秋山 これは前から山名くんが言ってたことやから、それを言っただけやで。「俺らは2個イチやから」って。

 

――では、今はネタをたくさん仕込んでいる段階?

 

山名 新ネタもやるんですけど、やりたかったけどあんまりできてなくて、ほったらかしになってしまっているネタもあるんです。そういうネタを磨いていきたいというのもありますね。

 

――新ネタにこだわらず、2人がなんばグランド花月の舞台で出したいというネタを集約するという感じでしょうか。

 

山名 そうですね。あと、僕らにとって初めての試みがたくさん盛り込まれてます。

 

――アキナの初めての試みとは? ひとつだけ、ヒントを教えていただけますか?

 

山名 「一冊の、本」ですね。

 

秋山 おぉ~。そういうことです! 山名くん、やっぱりセンスありますよね。カッコいいっスよね。なんでしょうね、これは!?

 

――気になるところです! でもそれは観に来てのお楽しみですよね。

 

山名 今日もライブの打ち合わせ終わりで。今回は5upよしもとの頃からずっと付いてもらっている構成作家さん2人に付いてもらっているうえに、今回はハスミさんという僕らの憧れの構成作家さんにもお力を借りることができました。

 

秋山 僕らにとってハスミさんに力を貸してもらえるのは夢のような話なので、今回の単独ライブは間違いない。ますます手ごたえを感じています。最強布陣、“アキナJAPAN”です!

 

――強力布陣で挑む単独ライブなのですね。さかのぼれば、アキナが5upよしもとを卒業してからまだ4カ月しか経っていませんが、変化はありましたか?

 

山名 1回ずつの仕事や公演の重みが変わりましたね。卒業が決まった時もズシッと来ましたけど、卒業してからはよけいにピリッとするようになりました。

 

秋山 5upよしもとの頃、ひとつずつの舞台を一生懸命やっていたつもりでしたけど、今思えばこなしていた部分もあったかもしれないと思うようになりました。劇場に出るのが当たり前、と思っているところがあったので。そう感じるのは遅いかもしれないけれど、今のタイミングで気づけてよかったと思ってます。山名くんも言っていたように、今、仕事ひとつひとつの重みがすごい。緊張もするし、怖かったりもします。ひとつずつ、毎回「アキナっていうコンビ、おもしろかったな」と思われないとダメやと思うし。そういう面で、今の方が緊張もするけど、充実してると思いますね。

Foodpic5090354

 

――緊張がちりばめられた毎日に、ホッとできる瞬間は?

 

秋山 僕はお酒が好きなので、ヘコんでても1杯目を飲んだ瞬間に「あ~よかった」と思えます。夜中の打ち合わせを終えたとき、コンビニで缶ビールだけ買って山名くんと乾杯するときはホッとします。やっぱり、うまいですね。

 

山名 僕もお酒が好きなんですけど、あまり飲みすぎると眠たくなってしまって……。僕はお墓参りですかね。昔からなんですが、3カ月に一回は行きます。それで、最近起こったことをずっとお墓に向かって口に出してしゃべるんです。そうすると気持ちが軽くなりますね。

 

秋山 本当によくお墓参りに行ってるよな。

 

山名 うん。ひとつのいい区切りになっているのかも。

 

――なるほど。では、アキナの初めて大舞台、「行こうかな」と思いつつもまだチケットを買っていないお客さんに、メッセージを!

 

山名 僕ら、キングオブコントの決勝にたぶん行くんです。だから、青田買いしてみませんか? 本当に、僕らのコントを見てほしいです。

 

秋山 実はライブの日って、天神祭の奉納花火の日とカブッちゃってるんですよ。でも僕らは僕らで、ネタを打ち上げたろかい! と。

 

―――彩り豊かなコントの数々、期待してます!

 

Akinaakat

『アキナ in NGK』

 

会場:なんばグランド花月

日時:7月25日(金) 開場19:10/開演19:30(21:30終演予定)

出演:アキナ

料金:前売1,500円、当日 1,800円(全席指定)

問い合わせ:0570-550-100(10:00~19:00/チケットよしもと予約問合せダイヤル)

チケットよしもと http://ticket.yoshimoto.co.jp

なんばグランド花月公式サイト http://www.yoshimoto.co.jp/ngk/

 

 

『よしもと夏の大祭り2014 presented by 5upよしもと』

 

会場:大阪国際交流センター

日時:8月2日(土) 開場10:00

出演:吉田たち、プリマ旦那、男性ブランコ、見取り図、アイロンヘッド、シチガツ、ヒガシ逢ウサカ、馬と魚 ほか5upメンバー

テンダラー、シャンプーハット、NON STYLE、チーモンチョーチュウ、2700、スーパーマラドーナ、スマイル、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、ジャルジャル、ガリガリガリクソン、クロスバー直撃、かまいたち、天竺鼠、藤崎マーケット、アキナ、和牛、バイク川崎バイク、GAG少年楽団、学天即、ジャングルポケット、デニス  ほか

(吉本新喜劇)烏川耕一、福本愛菜、吉田裕、松浦真也 他

公式サイト http://www.yoshimoto.co.jp/summer/

【アキナ】

2014年6月25日 (水)

7月16日(水)開催「文枝フェスタ2014」のスペシャルゲストに大地真央さん出演決定!

Dscn8935


自身の誕生日である7月16日(水)に、なんばグランド花月にて「文枝フェスタ2014」を開催する桂文枝。今年4月、淡路島名誉大使に就任したことから、今年の「文枝フェスタ2014」は“淡路島尽くし”でお届けします! 

まず、淡路島を舞台にした創作落語『神話・日本国創世譚』に、淡路島にまつわるゲストの登場、そして淡路島の特産であるタマネギのプレゼントなど構想中の文枝ですが、このたびスペシャルゲストに大地真央さんの出演が決定しました! そこで大地さんとの馴れ初めやスペシャルゲストとして期待したいことなど、文枝に語ってもらいました!

――「文枝フェスタ2014」に大地真央さんがスペシャルゲストでご登場ということですが、そのきっかけを教えてください。

今年の「文枝フェスタ」は淡路島名誉大使就任記念ということで、僕も淡路島の落語をしますし、淡路島のご出身といえば大地真央さんという印象が僕の中にありましたから、大地さんに出ていただいて淡路島のことをお話ししていただきたいなと思いましてお声かけしました。

――過去にラジオやコマーシャルで共演なさったそうですね。

ラジオ番組の「ヤングタウン」(MBS)や、東芝のコマーシャルで共演して。元々、大地さんのファンだったものですから、「ヤングタウン」に出ていただいたりして…。

――それが約40年前とのことで。

そうですね。その後、あれよあれよと大地さんはトップスターになられて、宝塚歌劇も退団されて、今でも元気でがんばっておられて…。

――文枝師匠からご覧になった大地さんは、どんな方ですか?

時々、大地さんの舞台を観に行かせていただいているのですが、相変わらず美しくて。ただ、大地さんの根は結構3枚目というか、オモロイ方なんですよ。なので今回は、できたら“大地真央さんはオモロイ人や”という部分を引き出せたらと。大地さんとコントみたいなものができたらなぁと考えてます。普段の舞台ではあまり観ることのない、3枚目の大地真央さんを皆さんに観ていただきたいなと。笑い方も非常に豪快でね、「ガハハ!」って笑うんですよ(笑)。

――それは想像できないですね(笑)。

想像できないでしょう。美しいお姿しか想像できませんが、3枚目の大地さんにコントなどをやっていただいて、淡路島のことも宣伝していただこうと思っています。

――6月12日に行われた「文枝フェスタ2014」の会見では、「ゲストの方とは歌のコーナーも」とおっしゃっていましたが、大地さんとのデュエットはお考えですか?

できれば…。ただ、大地さんはミュージカルスターですが、僕はミュージカルスターではないので…(笑)。大地さんと歌えたら一番ありがたいですけども、もし歌うとなった時は、僕の歌を大地さんに聴いていただくと…(笑)。

――お二人で歌うのではなくて?

そうですね、僕の歌に点数をつけていただこうと思います!

――ちなみに、歌われるとしたらどんな曲をお考えですか?

大地さんの代表作である『マイ・フェア・レディ』とか、『サンド・オブ・ミュージック』とかですかね。

――去年の「文枝フェスタ2013」のスペシャルゲストは浅丘ルリ子さんで、今年は大地真央さんと、なんばグランド花月で大女優と呼ばれる方を拝見するのも、めったにないチャンスですよね。

そうですね、なんばグランド花月に一度立ってみたいと思われている女優さんも意外と多いようですし、浅丘さんもすごく喜んでくれました。今回も、大地さんも喜んでくださるんじゃないかと思います。なんばグランド花月で3枚目の魅力を存分に発揮していただきたいですね。

――創作落語『神話・日本国創世譚』と『喫茶店の片隅で』の二席を披露されて、スペシャルゲストに大地真央さんのご出演が決定、他に「文枝フェスタ2014」で新たに決定したことがありましたら教えてください。

もう一人、ゲストをお呼びします。淡路島出身のクラリネット奏者です。僕がいいなと思っていて「ぜひぜひ出演してほしい」とお願いして、ご了承いただきました。国内外のコンクールでも優勝されている実力派のクラリネット奏者ですけども、なかなかおもしろいパフォーマンスもされますので、そこもぜひ観ていただきたいですね。

――なるほど。今年も「文枝フェスタ」というタイトルにふさわしい内容ですね。

そうですね。落語あり、スペシャルゲストの大地真央さんとのコーナーあり、クラリネットの演奏ありと、盛りだくさんでお届けします!

--当日が楽しみです! ありがとうございました。

「文枝フェスタ2014」に合わせ、7月15日(火)~21日(月・祝)には、よしもと47ご当地市場で「淡路島フェア」も開催します。こちらも併せてお楽しみください!

●イベント概要●
文枝フェスタ2014

日時:7月16日(水) 開場18:40 開演19:00
会場:なんばグランド花月
出演:桂文枝/スペシャルゲスト:大地真央、他
料金:前売・当日ともに1階席5000円、2階席4500円

お問い合わせ:チケットよしもと予約お問合せダイヤル☎0570−550−100(10:00~19:00)

【桂文枝】

2014年6月24日 (火)

次長課長・河本、フットボールアワー・岩尾、NON STYLE・井上らのユニットコントツアー「CONTS」が新潟を皮切りにスタート! 脚本・演出を手掛けた次長課長・河本に直撃インタビュー!!

次長課長・河本準一が脚本・演出を手掛けるユニットコント全国ライブツアー「CONTS(コンツ)」が6月28日(土)の新潟公演を皮切りにスタート。フットボールアワー・岩尾やNON STYLE・井上ら豪華出演陣と織りなすコントとは!? 3年ぶりとなる今回の公演にかける思いをアツく語ってもらいました。


Img_5030




――3年ぶりですが、再開しようと思ったきっかけは何だったんですか?

ネタが30本くらいたまってたんでそろそろかと。ただ、東京だけでするのもちょっともったいないかな?と思い、色んな方に見ていただけたらと考えて全国6カ所でライブをすることにしましたね。コンビで全国に行ってネタとかしているんですけど、実はそれぞれのピンが集まって本格的にユニットコントをするライブっていうのはあんまりないんですよ。なんで、ユニットコントの楽しさを伝えられたなぁ~という思いもありますね。


――新潟、福岡、大阪、仙台、名古屋、東京で場所もさまざまですが、その土地によってネタも変えるのですか?

飽き性なのでネタも地域によって変えたいし、ご当地ネタも入れたいな~と思いますね。それぞれすべて一緒のネタをするというのはあり得ないです。ご当地ネタは、各都道府県にいる“住みます芸人”のメンバーに出てもらって、僕らと彼らでその地域のお客さんしか分からないマイナーなネタ、たとえばローカルCMだったりフレーズだったりをポンポン盛り込みながらネタをしようと思っています。でもこれって、お客さんと住みます芸人以外はまったくわからんのですよ。僕らは一応やっているけど、本当のおもしろさはいまいち分からん(笑)。でもそれがいいんでは?と思いますね。今、新潟や福岡は、「このフレーズをこの感じで言ったら100%ウケる」というものを“住みます芸人”が仕入れているんで。7本あるうちの1本は確実に笑えるはずです。


――内容や構成はどのようになっているんでしょうか?

今回は7本のネタをやります。さっき言っていたご当地ネタを間に挟んで、シリアス系や人間の怖さを伝えるもの、いかにも僕たちみたいな明るい系…など、バリエーションは豊富だと思いますね。全部がつながっているということもないんですが、なんとなく全体を見ても笑えるという。いつもの僕たちとは違う一面が出せればいいと思っています。あと、メンバーが微妙に変わっていくんですよ。そのためネタも変わる。6カ所すべて行ったら6か所分の笑いが味わえると思います。本当に盛りだくさんですよ。

Img_4998



――フットボールアワー・岩尾やNON STYLE・井上をはじめ、新潟だとソラシド・水口、レギュラー・松本、とろサーモン・村田といったコンビ芸人ばかりが出演しますね。人選は河本さんがされたんですか?

一応僕がしたんですが、も、なんでこのメンバーと言われても難しいんですよ。出ている人は基本漫才師で、漫才をしていないのは僕だけ。岩尾、井上は僕にないものを持っているんで一緒に組んでみたいという気持ちはありましたが、だからと言って今回そこにはとくに理由はないんですよね…。普通のお笑いライブってメンバーを集めてからコントを書くんですが、今回は、コントを書いてから誰にピッタリかな?と当てはめていったらこのメンバーになったというだけで。漫才師が多かったのは偶然なんでしょうね。ちなみに、福岡ではFUJIWARA・藤本さんやインパルス・堤下などコント師も出演してもらいますから。どうしても理由をと言われれば、岩尾とか漫才もおもしろく言葉のワードもすごい…というのはみんな分かっているんですけど、それ以外の岩尾を誰が見つけてあげれるの?と思ったら、身近にいる僕らしかないとおもったんですよね。こんな岩尾を見たことがない!という姿を見せたいです。それは井上も同じ。だって、井上がまったくツッコまないネタもありますから。封印です。そんないつもとは違う一面を見つけてもらいたいです。


――そんな今までとは違った魅力が詰まっているというネタですが、どんな雰囲気で練習をしているのでしょうか?

和気あいあいと夜中までやっていますよ。でも台本ありきなので、コントというより映画とかお芝居に近いのかみんなやりづらそう。自分たちで書くタイプが集まったっていうのもあるんでしょうけど、まず相方以外の人が書いたお笑いの台本なんてやったことがないですから。そのため、テレながらボケる人もいれば、僕のワードにスッと入れる人もいる。さまざまですね。とはいえ、ガチガチに組み立てていく台本は僕自体があんまり好きじゃないんで、余白はちゃんとあるようにはしています。その余白をどう埋めていくかで、それぞれのキャラが出るんですよ。台本の中でも、「これは本番までに決めてきて~」というボケポイントがあったりするんですが、岩尾や村田とかは練習中、絶対言わない。でも松本くんとかはすっごく真面目で怖がりなんで、ヘンな反応を見せて本番で言いたいことを練習中にバンバン言ってくるんですよ。でも、そうなったらもうアドリブじゃない。めっちゃウケてるけど、全部出してどうする!!って(笑)。お笑いを見たいと思って来られるお客さんは、やっぱり“今”生まれた言葉かどうかというのかすぐに分かるんだと思います。そのライブ感をおもしろがってくれているというか。だから、練習で言ったらダメなんですよ。もう本番では使えない。松本くんは、練習のたびに自分の首を絞めてる…。本番が楽しみですよ。


Img_4990



――ユニットライブはあまりなじみがない人も多いと思うのですが、コンビでネタをするのとまた違ったりするんですかね?

見てる人も含め僕らもやっぱり気持ちが違いますね。相方だとこのボケだとこう返してくるというのが分かっているんですが、ユニットだと明確には分からないんですよ。誰がツッコんでくるとかも見えないし…。そのドキドキ感がおもしろいんじゃないかな? ただ、真面目な話し、舞台の雰囲気はどうなるか分かんない。本格的なユニットコントのライブなんて見たことがない人がほとんどだと思うんで。新潟の一発目のボケがダダスベったときは恐ろしい!! まぁ、僕が一発目のボケなんですが、この隊長が真っ先に撃沈したとなるとどうなるか…。これさえうまくいけたら、11月の東京公演まで気持ちよく走れると思うんですが、スベったらとりあえず新潟公演ももう一度やるしかないですね。スベられない戦いになっています。


――芸人も観客も楽しめるライブですが、見どころを教えてください。

なんか色々言ってみましたが、難しいことを考えずに来てもらいたいです。ただおもしろいコントが見られるチャンスなんで。なかでも笑いを引きずりたいと思っている人はいいと思いますよ。寝る間際にもう一回笑いが襲ってくるネタがあるんで。僕らでも稽古終わりに襲ってくるときがあるくらいですから。この余波を楽しんでもらいですね。あと、実はこのライブ、グッズにも力を入れているんですよ。全体の8割5分くらい(笑)。そのご当地でやったネタキャラの缶バッチとかもあり、各地によってメンバーも違うのでかなり貴重。そういうちょっとしたお祭りのような雰囲気を楽しんでください!!


Img_0



【新潟公演】
ユニットコント全国ライブツアー「CONTS」in新潟
会場:新潟市民プラザ(新潟市中央区西堀通6-866 NEXT21 6F)
日時:6月28日(土) 開場17:30/開演18:00
料金:前売3500円/当日4000円
出演:次長課長・河本/フットボールアワー・岩尾/NON STYLE・井上
ゲスト:ソラシド・水口/レギュラー・松本/とろサーモン・村田

【福岡公演】
ユニットコント全国ライブツアー「CONTS」in福岡
会場:あるあるワイワイ劇場(北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCITY 7F)
日時:7月5日(土) 開場18:45/開演19:00
料金:前売3500円/当日4000円
出演:次長課長・河本/フットボールアワー・岩尾/NON STYLE・井上
ゲスト:FUJIWARA・藤本/土肥ポン太/インパルス・堤下/とろサーモン・村田

【今後の公演予定】 ※チケットは後日発売開始
9月10日(水)大阪・なんばグランド花月
10月13日(月・祝)仙台・青年文化センター
10月18日(土)名古屋・芸術創造センター
11月8日(土)東京・ルミネtheよしもと


チケットよしもと:http://yoshimoto.funity.jp/


【次長課長】【河本準一】