『ダイナマイト関西2014 ~全日本大喜利選手権 グループリーグ予選6~』
6月28日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて『ダイナマイト関西2014 ~全日本大喜利選手権 グループリーグ予選6~』が開催され、公式戦5試合、エキシビジョンマッチ1試合が行われました。
予選最終日となる本日で決勝トーナメントの出場者が出そろうとあって、場内の空気も静かな興奮に満ちた様子。司会の浅越ゴエ(ザ・プラン9)のコールを受け、出場選手が入場した後は、恒例の“スティーブ・キムズ”に扮したインタレスティングプロデューサー・バッファロー吾郎Aが登場、スクリーンにはアップルマークならぬ“みかんマーク”が現れます。その後、これまでの戦績などをスクリーンに写しながら大会のルールを説明する際、恒例の“目黒のさんま祭り”の写真が写し出されたとき、ついに場内から拍手が! まさに“継続は力なり”です。 さらに、決勝トーナメントの会場が浅草公会堂に決定したことが伝えられましたが、なぜ浅草公会堂なのかという理由について「今年はブラジルワールドカップ。ブラジルといえばサンバ。サンバといえば浅草サンバカーニバル」というよくわからない理由を述べるAに浅越が不審の目を向けると、「浅草は芸人の町だから、という理由もあります」とA。「理由、それだけでいいじゃないですか!」と浅越に言われたAは、「これは6番目ぐらいの理由です!」と反論していました。
又吉(ピース)とせきしろは仕事の都合でオープニングに間に合わなかったのですが、Aが、「念のため又吉がどんな人かアップにしておきましょう」と、スクリーンの又吉の顔をアップにします。ついでに、その場にいた若林(オードリー)の顔もアップにしたAに、若林は「オレとか又吉さん、こういうのいちばんイヤなんですよ……」と困惑気味でした。
第一試合はグループAの秋山竜次(ロバート)VS高橋健一(キングオブコメディ)。「(選手紹介の)VTRであんだけ裸出したんで、もう出しません」と正々堂々と戦うことを宣言した秋山に対し、高橋は「ここに来る前、駅前でハッピを来たお兄さんに『お兄さん、お笑い見ていかない?』と声をかけられたんですけど『仕事なんで』と言って断りました」とちょっと悲しい(?)プチエピソードを披露します。試合は高橋が連続3ポイントを奪取、一方的な試合かと思われましたが、秋山も力技で追い上げます。秋山は答えの説明が長く、話している途中に「続行」となってしまうことが2回も続き、Aに「歴史に残る珍プレーですね」と言わしめます。結局、3対2で高橋の勝利となりました。
第2試合はグループBの若林正恭(オードリー)VS西田幸治(笑い飯)。対戦相手について聞かれた西田が「(若林の)目が、フルフェイスのヘルメットかぶったときのキュッとなってる目なんで、勝てるんちゃいますかね」となんだかよくわからない理由を語ると、若林は「どちらがホントのハイビスカスのパンツか決めたい」とパンツの柄が西田とカブっていることを理由に、こちらもよくわからない対決を挑む様子。また、「楽屋でしゃべりすぎてノドが痛いんですけど、がんばります」と言った若林に、「あの人、楽屋で誰ともしゃべってなかったんですけど……」とおそるおそる話す西田。確かに少し、戦慄が走りました(笑)。試合はお互い点を取り合い、一気に3対3になった後はこう着状態が続き、結局2対2の引き分けに終わりました。
戦い終わって、「僕の方が似合ってたと思います」(若林)、「僕の方がいろんなもんと合わせやすいと思います」(西田)とパンツ対決で一歩も引かない両者に、「お客さんの目から見ても、両者引き分けだと思います」と浅越が締め、第2試合は終了となりました。
続いてのエキシビジョンマッチは、“リザーバー決定サバイバルマッチ”。このサバイバルマッチで勝利した者(リザーバー)が、決勝トーナメント出場者になにか不測の事態が発生し、出場が不可能になった場合に出場できる、というわけです。こちらは3ポイント制で、ポイントを奪う相手を名指しして、面白かったらポイントを奪える、というシステムで行われました。
出場者は、内田政成(スリムクラブ)、阿久津大集合(ブランカ)、松田大輔(東京ダイナマイト)、アイアム野田(鬼ヶ島)、おおくも(シンプル)、ダイシの6名。このメンバーはAが選んだそうで、その選出理由は「顔が逆さ絵みたいで面白い(内間)」、「KING OF キ◯ガイ。あと、おいしいパスタ屋を紹介してくれた(アイアム野田)」と、なんだか微妙。中でもダイシを「大本命!」と言い、その理由を「離婚直後、一緒に住んでくれたから。今日はその恩返しです!」と、面白さとは1ミリも関係のない理由で一押しだと言い張る始末です。
試合が始まりますが、本戦とは違い、自らの答えでガンガンにポイントをマイナスされ、次々に自爆していく出場者たちに、違った意味での笑いが……(笑)。その試合運びを見たAの「レベルが高いですね」というコメントにもドッと笑いが起きます。そんな中、ひとり相手のポイントを着実に奪っていく松田。一方内間は試合中突然「すみません」と発言し、浅越に「あやまらなくていいですよ」と言われ、「ボーッとしててすみません」と言い直し、浅越に「舞台上でボーッとしてたんですか!?」と驚かれるなど、独特のマイペースさでは他を圧倒していました。
選手がどんどんポイントをなくし、退場していく中、松田と野田の一騎打ちとなり、最終的には松田が勝利を手にしました。「やった! リザーバーだ!」と喜んだのもつかの間、Aに「何を言ってるんですか。決勝トーナメントに出場できない人の代わりは、予選で戦った残り8名の中の誰かに決まってるじゃないですか」と手のひらを返したように一蹴されます。どういうこと? と疑問の目を向ける松田に「だからあなたは、リザーバーズリザーバーなんです」と、9番目のリザーバーであることを説明するAに、「そんなに保険かけます?」と呆れる浅越でした。
続く第3試合は、グループAの竹若元博(バッファロー吾郎)VS秋山竜次(ロバート)。先の秋山の試合を楽屋のモニターで見ていたという竹若は「負けたのに堂々と楽屋に帰ってきて、タバコをプカーッとふかしている秋山を見て、何が正解かわからなくなりました」とコメント。一方、先の試合で長々とした説明をさえぎられて負けた秋山は「キレのいい答えを意識したい」と意気込みを語りますが、試合は終始リードしていた竹若が2対0で勝利するという結果に終わりました。
第4試合はグループBの又吉直樹(ピース)VS若林正恭(オードリー)。又吉は「(若林とは)同期なんですけど、呼び捨てにしてることを『チッ』と思われてないか、気にしてます」とコメント。一方若林は「この対決を楽しみにしてたので、いい試合がしたいです」と、先ほどとはうってかわっての真面目なコメントを発します。試合は若林リードで進んだまま、最終的に2対0で若林の勝利。若林は「さっきの西田さんとの対決でやり方を思い出せてよかったです」と、またもや真面目なコメントを。又吉は「(試合が)めちゃめちゃ早かったですね」と客観的に振り返っていました。
最終試合の前に改めて今後の大会の説明をしていたそのとき、なにやらステージに不穏な空気がたちこめます。その後、「ちょっと待った~~~!」とやってきたのは“爆笑丸坊主軍団”と名乗る、 しあつ野郎、クニ(アホマイルド)、ハリウッドザコシショウ、阿久津、おおくもの5名による、全員丸坊主のメンバーで構成された謎の軍団。彼らは「決勝大会でのトーナメント戦を中止し、決勝メンバー5人と爆笑丸坊主軍団による団体戦を申し入れる」という主張を宣言します。重々しく巻物で主張を読み上げた軍団に対し、「ダメです!」と即答するA。すると軍団は「わかりました! ありがとうございました!」と驚くほどあっさり引き下がりました。会場内に「なんやってん、今の(茶番)……」という空気がたちこめる中、Aの「今のは、又吉の試合が続くからって、又吉の休憩時間を作るためにやったことではないですよ」というコメントに、「なるほどね!」と一同納得したのでした。
いよいよ予選最終戦、グループAの又吉直樹(ピース)VSせきしろがスタートします。プライベートでも仲のいい2人の対決ということもあってか、せきしろは「ちょっと気を抜くと泣きそうなんですよ」と早くも感動(?)していることを告白。それを受けて又吉も「(せきしろは)師匠ですからね。ただ、梶井基次郎のお題が出た場合は僕の方が有利かな、と」かなりのピンポイントでの有利性を説明し、浅越に「そのお題が出るといいですね」と優しく言われていました。
試合は又吉リードで進みましたが、残り1分の時点で2対2の同点となり、その後、辛くも2対1で又吉が逃げ切り、勝利をおさめました。「師匠(せきしろ)に、『困ったら自然を出せ』って教わったんで……」と、最後の1ポイントを奪った答えが自然にまつわるものだったことについて又吉がコメントすると、「師匠を越えたということで……」と思わず涙ぐむ(?)せきしろ。ともあれ、美しい師弟愛にあふれた、最後にふさわしく見応えのある対決となりました。
これで、竹若、高橋、若林、又吉の4組の決勝進出が決定、これまでに決まっていた伊藤修子、ケンドーコバヤシ、飯尾和樹(ずん)、R藤本と合わせ、決勝トーナメントに進む8組がついに決定。決勝進出へのキップ(カード)を手にした高橋の「今すぐカードを換金したいぐらいです」というコメントに、浅越が「価値はあるんでしょうか?」と疑問を投げかけると、すかさずAが「時価9兆2万円あります!」と告白し、高橋に「A先生の数字ボケ、大好きです!」と言われていました。
大会が幕を迎えようとしたそのとき、またもや場内に不穏な空気が……。そう、爆笑丸坊主軍団の再びの乱入です。さっきとまったく同じ主張を繰り返す軍団に、さっきより若干食い気味に「ダメです!」と断るA。さっきと同じくあっさり引き下がる軍団を見て、浅越が「みんなで声を揃えて言うところ、さっきと同じズレ方してましたね」と冷静にツッコんでいました。そしてAの恒例の決めゼリフ、「完全大喜利、ガチ対決が見られる。そう、『ダイナマイト関西』ならね!」でイベントは幕を閉じたのでした。
決勝トーナメントは8月16日、浅草公会堂で行われます。また、7月12日(土)に大阪・5upよしもとにて行われる『ダイナマイト関西NEXT 西日本新人王決定戦~』、13日(日)に東京・ヨシモト∞ホールにて行われる『ダイナマイト関西NEXT 東日本新人王決定戦~』の出場者も決定。決勝まで、まだまだお楽しみがたくさんの『ダイナマイト関西』に、引き続きご期待ください!
●公演情報
『ダイナマイト関西NEXT~西日本新人王決定戦~』
日時:2014年7月12日(土) 19:00~
会場:5upよしもと
出演:かまいたち・山内健司、プリマ旦那・野村尚平、和牛・水田信二、アインシュタイン・稲田直樹、チキチキジョニー・岩見ほか
『ダイナマイト関西NEXT~東日本新人王決定戦~』
日時:2014年7月13日(日) 19:30~
会場:ヨシモト∞ホール
出演:カナリア・安達、増谷キートン、鬼ヶ島・アイアム野田、グランジ・五明、グランジ・大、若月・若月亮、少年少女・坂口ほか
『ダイナマイト関西2014 ~全日本大喜利選手権 決勝トーナメント大会~』
日時:2014年8月16日(土) 15:00開場/16:00開演(20:20終演予定)
会場:東京・浅草公会堂
料金:ロイヤルシート1万5000円(中央最前2列確定+豪華特典付) S席7000円 A席6000円 B席5000円
出演:バッファロー吾郎A、ザ・プラン9・浅越ゴエ、ずん・飯尾(グループC 1位) 、伊藤修子(グループC 2位)、ケンドーコバヤシ(グループD 1位)、R藤本(グループD 2位)、バッファロー吾郎・竹若(グループA 1位)、キングオブコメディ・高橋(グループA 2位)、オードリー・若林(グループB 1位)、ピース・又吉(グループB 2位)
チケットよしもと
http://yoshimoto.funity.jp/
『ダイナマイト関西』公式サイト
http://www.d-kan.net/
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