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2019年も見逃せない! モンスターエンジン西森 単独公演『日記朗読カウントダウンライブ ゲストギャロップ林』開催!

2018年12月31日(月)から2019年1月1日(火)にかけて、道頓堀ZAZA HOUSEにて、モンスターエンジン西森 単独公演『日記朗読カウントダウンライブ ゲストギャロップ林』が開催されました。

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2016年の元日から書き続けてきた約2年半の日記より、ベストネタ98編をセレクトして収録した『声を出して笑っていただきたい本』(ヨシモトブックス)を、2018年11月に発表したモンスターエンジンの西森洋一。
今回は、泣く泣く収録出来なかった日記を、カウントダウンイベントとして披露しました。
会場は老若男女、常連客、ビギナーを問わず満員御礼。

厳選した約2時間分のネタを持って西森が登場。日記を次々と披露していきます。「夜泣き」では8ヶ月の息子の夜泣きがすごく、2時間泣き続けることもあり、主婦は大変と、世のお母さんをねぎらいます。

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続いて「箸がない」は、インスタントラーメンを食べるのに箸がなく、コーヒーを混ぜるスティックなどを代わりに使ったエピソードを。「武智さんとカラオケ」では、スーパーマラドーナの武智と2人でカラオケに行き、嫁に疑われるという架空日記です。

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「DJいらんやん」、「マイクの音が小さい」など、営業先でのおもしろ話。そして「アメリカ人には」では、架空のアメリカ人とのやり取りを、ブラックユーモアを交えて展開し、笑いを誘います。

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「12時間だけ美女になる」は美女を誘うネタですが、これまた架空の女性とのブラックなネタで沸きます。西森が自身の父親をネタにした「結局オヤジが直した」では、父親のユニークな人柄に、会場から大笑いが上がりました。

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さて続いて、「大盛の牛丼」は牛丼の大盛しか販売していない店舗スタッフの、絵空事のグチで会場を沸かせます。「イオンで営業」は、抽象画のようなシュールな場面を繰り広げる内容でした。

すべったヒューマン中村の心情を解き明かして笑いへと導く、お題「ヒューマン中村がニヤけていた」で会場を爆笑の渦に巻き込みます。

20190101121122-0420507ed241ff7d5f038a1fa739b17a6076c23f.jpg さてさて、そうこうしているうちに、中盤を迎え、今回のゲスト、ギャロップ林を呼び込みます。

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10本のネタが披露されましたが、1つ目から4つ目までが林をいじる「ハゲ」ネタ。林もいじり始めた思い出を語り、大いに笑わせます。

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テーマ「ゴルフ」では、テンダラー浜本とゴルフへ行く日記ですが、"浜本"の名前が出ただけで会場から笑いが上がります。学天即のつくねのとんでもない話も、鋭い指摘で会場を沸かせました。

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再び林ネタが登場。林は髪の毛と引き換えに「悪魔との契約」を行い、"優れた早い返し"ができるという架空を暴露(?)。マニアックな笑いへと誘い込みます。

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20190101121753-920a0a852949e4a3d42a7ac4f6b6958de4b48e5b.jpgさて、「一番読みたかった日記」を前に、いよいよ年明けの時間に! 大画面にカウントダウンタイマーが映し出されます。全員でカウントダウンを数えます。5、4、3、2、1「おめでとう!!」。
「日本一静かなカウントダウン」と言われていますが、会場からは大きな拍手が上がりました!

20190101121838-88e0f963b6b5157848c56b2bf5bccc929ae74617.jpg20190101121909-fc3227ee6f3cd4b64d339048aef43bb6d1f16e84.jpg カウントダウン後、西森自身「最高傑作」いう自信作へと続きます。テーマはもちろん、ギャロップ林。「林の壁当て」という必殺技をネタに、まるで地の底から湧き出るような大爆笑が会場を包み込み、珠玉(!?)の蔵出しを終了しました。

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最後はプレゼントコーナーです。じゃんけん大会の結果、4人のお客さんに、ファンにはたまらないサイン入りの手書きの日記(原本)や台本がプレセントされました。おめでとうございます!

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そして、『声を出して笑っていただきたい本』の増版が決定! 

1ヶ月分の日記を朗読する「日記朗読ライブ」も、毎月1回開催中。新年1月にも行われます。2019年もシュールな笑いで日本中を沸かせる予定です!乞うご期待!!

【モンスターエンジン西森】【ギャロップ林】

歌ウマ芸人No.1はトット・多田!ガチ歌ありゲームありで年越しを盛り上げた「マンゲキ歌合戦 in よしもと漫才劇場」

12月31日(月)、「もっともっとも〜〜〜っとマンゲキカウントダウン2018⇒2019〜平成最後に漫才劇場史上最大規模の年越しイベント!マンゲキメンバー半端ないって!!!〜そだね〜!」がエディオンアリーナ大阪とよしもと漫才劇場の2会場で開催されました。ここ漫才劇場では「マンゲキ歌合戦」と題し、マンゲキ歌ウマ芸人TOP10に選ばれた芸人たちが年越しを盛り上げます。出演する歌ウマ芸人は、12月1日〜20日に行われた劇場来場者による投票で決定済み。ただし順位はまだ発表されておらず、集まった観客はみなワクワクソワソワ落ち着かない様子です。

午後8時、オープニングVTRに続いて出演者が舞台に登場すると、会場のムードはいきなり最高潮。MCのトット・桑原、プリマ旦那・河野、吉田たち・こうへい、祇園・櫻井、見取り図・盛山、アインシュタイン・稲田を中心に、さっそくおもしろトークを展開していきます。

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会場に入りきれない人がいるかも、との言葉を受けて、ロックンロールブラザーズ・重本やジュリエッタ・藤本、フースーヤ・田中ショータイムが次々とロビーへ駆け出すなど、ノリのいいボケも続々。この後、すぐにエディオンアリーナ大阪へ移動してしまうというネイビーズアフロ・はじりは「ハッピーニューイヤー!」とフライングで新年を祝っていました。

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と、ここで突然のチャイム音が。エディオンアリーナ大阪との中継がつながった合図だそうで、舞台上のスクリーンに会場が映し出されます。アインシュタイン・河井らエディオンアリーナ大阪にいるメンバーも、マンゲキに負けじとハイテンション! 全員が行ったり来たりで両会場を盛り上げることを誓い合います。最後は押し問答の結果、なぜか「河野!」「フェス!」「ヴィヴィアン!」「ウエストウッド!」といった謎のコール&レスポンスを繰り広げて、いよいよ本編に突入です。

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まずはお待ちかねの「歌ウマ芸人ランキングTOP10」から。MC河野が10位〜7位を発表します。10位は祇園・櫻井! 大好きなMr.Childrenの『Simple』を、相方・木﨑の等身大パネルに向かって捧げます。歌い終わったあとは、木﨑パネルのプレゼント大会も開催されました。

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9位はフースーヤ・田中ショータイム! 歌うはシャ乱Qの『シングルベッド』です。河野も「上手いやん!」と驚きの表情を見せていました。

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8位は鱒之介・梶川! 中孝介の『花』で持ち前の歌唱力をいかんなく発揮すると、あまりの上手さに河野は笑いが止まらなくなり、客席から割れんばかりの拍手が...。

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7位はネイビーズアフロ・皆川! 得意の尾崎豊『I LOVE YOU』を、衣装まで完コピして歌いましたが、「次回は梶川の後に出さないで」と出演順にクレームをつけていました。

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続いての「ガチンコカラオケ歌合戦!」では、さまざまなテーマに沿って、紅白2チームに分かれたメンバーが激突。最終的に勝ち星が多かった方に、金一封が贈られます。

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第1試合は「歌ウマ対決!」。今回、惜しくもランクインしなかったものの、歌の上手さに定評のある芸人が、カラオケの採点機能を使ったガチンコ勝負に挑みます。赤組のなにわスワンキーズ・こじまラテはCHEMISTRYの『PIECE OF A DREAM』を熱唱、その美声にどよめきが起こるも、採点は0点!? 原因はマイクの認識不良のようで、判定は急きょ観客の投票にゆだねられることに。丸亀じゃんご・安場もやしきたかじん『やっぱ好きやねん』を情感たっぷりに歌いましたが、結果は僅差で赤組の勝利となりました。

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第2試合は「デュエット対決!」。赤組からは、マンゲキいち仲がいいと言われているフースーヤが、GReeeeNの『愛唄』をMV再現スタイルで披露。対する白組は、長年かけて仕上げたというジュリエッタ・藤本&ヘンダーソン・子安によるユニットで、T.M.Revolution×水樹奈々の『革命デュアリズム』。その熱気あふれるパフォーマンスで度肝を抜きました。会場の判定は、白組の勝利!

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第3試合は「メガネ男子対決!」。マンゲキを代表するメガネ男子、白組のトット・桑原と赤組のミキ・亜生が歌で雌雄を決します。亜生曰く、桑原は亜生に憧れているそうですが、桑原は全面否定。怪しい雲行きのなか勝負が始まりました。先攻の桑原は、スキマスイッチの『奏』で観客を魅了。しかし、続く亜生がチェッカーズの『ザギザハートの子守唄』を歌い始めると、桑原がボイスパーカッションで乱入、トットの漫才さながらの「うまいんお前や!」が飛び出すというサプライズな結末に! 判定は紆余曲折の末、白組の勝利となりました。

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「歌ヘタ対決!」となった第4試合には、究極の歌ヘタ芸人2名がエントリー。赤組のロングコートダディ・兎は米津玄師『Lemon』、白組のツートライブ・周平魂はポルノグラフティー『アポロ』を歌い、いずれ劣らぬヘタっぷりで爆笑をさらいます。河野も開いた口がふさがらないこの勝負は、観客投票により白組が圧勝、つまりダントツでヘタという結果になりました。

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最後の試合は「なりきり対決!」。キャラになりきって歌うというルールで、赤組からはヒガシ逢ウサカ・高見がレディー・ガガ『Bad Romance』で衝撃の姿に。白組のセルライトスパ・大須賀は、aiko『ボーイフレンド』を歌なし・しゃべりまくりで沸かせました。そろって客席を恐怖のどん底に陥れた対決は、白組の勝利に。すべての対決が終了し、総合優勝は白組となりました。

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クジで選ばれた芸人が歌で対決する「ボーナスカラオケバトル!」でも大盛り上がり。第1試合はこじまラテと鱒之介・西村。こじまラテはHY『366日』、西村はゆず『嗚呼、青春の日々』を選びました。この日、2曲目の披露となったこじまラテは、ここでも抜群の歌唱力で圧倒。西村もまっすぐな歌声で「うまい!」と絶賛を集めましたが、やはり勝利はこじまラテの手に...。しかし、勝者に与えられる封筒にお年玉は入っておらず、先ほどの機械不調に続いて運のないこじまラテでした。

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もう1試合は鱒之介・上谷と周平魂の顔合わせ。上谷はLOVE PSYCHEDELICOの『Last Smile』を味のある歌声で。周平魂は先ほど負けた兎の持ち歌『Lemon』を歌唱、またまた笑いを巻き起こしました。客席の判定は、上谷の勝利! こんどは無事にお年玉500円が入った封筒をゲットしていました。

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イベントはまだまだ続きます。「マンゲキ!歌ゲーム合戦!」では、MC・河井のもと、アインシュタイン・稲田、タナからイケダ、パーティーパーティー、たくろう、きんめ鯛、さや香・新山の赤組と、プリマ旦那・野村、てんしとあくま、守谷日和、ミキ、紅しょうが、ニッポンの社長の白組が歌をテーマにしたさまざまなゲームに挑戦しました。

最初のゲーム「動きだけで歌詞を伝えよう」は、両チームの代表1名が歌の歌詞をジェスチャーで表現、そこから何の歌かを当てていくというもの。先攻・赤チームの代表は新山ですが、その動きを見ているメンバーは終始「?」な表情で、最後まで正解が出ませんでした。白組からは、「表現」ネタでおなじみ守谷日和が代表に。その人選がズバリ当たり、すぐに亜生がBUMP OF CHIKEN『天体観測』と正解を叩き出しました。その後、さらに両チームから爆笑ジェスチャーが続出するも、結果は赤組の勝利!

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お次は「We will rock youゲーム!」。クイーンの名曲『We will rock you』に乗せてお題に挑戦。10人全員が回答し、お題通りの回答が多かった方にポイントが与えられます。

赤組には「『な』から始まる単語 だんだん文字数を増やして」というお題が。トップバッターのミキ・昴生の「なす」に始まり、順調に文字数を増やしていくメンバーでしたが、ラストのてんしとあくま・かんざきが「ながぐつをはいたねこのだんな」と謎のセリフ(?)を回答してアウトに! 

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対する白組は「だんだん悪い行動にして」というお題にトライ。パーティーパーティー・きむきむが「睨む」で口火を切ると、これでもかと悪い行動が連発。ところが、最後のタナからイケダ・田邊の回答「七味に味を足して九味にする」で一気に"悪さ"が後退、この勝負はドローに終わってしまいました。

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またまた白熱の展開となったのが、「噛まずに歌いましょう」。噛みやすそうな歌の1フレーズを、噛まずに歌えた人が多いほうが勝利となります。先攻・赤組のセレクトは、Mr.Children『名もなき詩』。1列に並んで順調に歌っていくも、終盤で稲田がアウト! 最終的に8ポイントを獲得しました。白組は、難しすぎるため「5人まで歌えればクリア」とハードルが下げられた『脳髄炸裂ガール』に挑戦。守谷日和がアウトとなったものの、野村をはじめとするメンバーが次々と成功し、勝利をもぎとりました。

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「何の歌歌ってるか当てましょう!」も一筋縄ではいきません。5人が同時に違う曲を歌い、相手チームはそれが何の曲かを当てなければならないというゲームです。各自、誰を見るか担当を決めるという作戦で臨んだ白組は、5曲すべてに正解! 歌う側に回ってからも声の強弱を駆使するなど策士ぶりを見せ、赤組に3曲しか正解させませんでした。

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ラストのゲームは、曲の1フレーズをお題に沿って替え歌にしていく「だんだん○○替え歌」。赤組は氣志團の『One Night Carnival』の「オレんとこ来ないか」を「だんだん弱々しく」していくことに。赤木のキャラが炸裂した気弱セリフ、そしてアンカー稲田による「おまかせします...」まで力作が揃いました。白組はSMAP『青いイナズマ』の「ゲッチュ」を「だんだんかっこいいフレーズに」アレンジ。一番手の守谷日和が不発に終わってリスタート、こんどはてんしとあくま・川口が「ウィッシュ!」でまたしても撃沈し、そのまま赤組勝利が決定。すべてのゲームが終了し、優勝は赤組となりました。

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ここでふたたび「歌ウマ芸人ランキング」に戻り、MCの祇園・木﨑が6位〜4位を発表していきます。6位のセルライトスパ・肥後は懐かしい5uppersの『それぞれのストーリー』を。

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5位のラニーノーズ・山田は映画で大ブームとなっているクイーンの『Don't Stop Me Now』でフレディー・マーキュリーになりきり! 

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4位のダブルヒガシ・大東はZONEの『secret base〜君がくれたもの〜』を堂々と歌い上げ、大きな拍手を浴びました。

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吉田たちMCのもと、2018年に生まれたリズムネタ・歌ネタが一堂に会したのは「歌ネタ合戦!レコード大賞!」。このなかから最終的に「歌ネタレコード大賞」が選ばれます。

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まずは見取り図・盛山の『ショーバン』、

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ヘンダーソンの『思いのままに〜円陣〜』、

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ジュリエッタ・井尻、木﨑、マルセイユ・別府、美たんさん・光美、さや香・石井、ラニーノーズ・洲崎、からし蓮根・青空の『U.S.A.』を連続で。

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さらに、HIGOこと肥後が『ア・ラ・モード』、

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ラフ次元が『グーパー』、

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ジュリエッタ&コウテイ・九条が嵐の『Monster』をそれぞれパフォーマンスします。

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ダブルアート・タグはおなじみ『FOX EYE』で独自の世界観を表現。

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そして、トリを飾ったのはBerry Better!!の『Very Berry Better!! 〜音感、リズム感のない男達〜』! 井尻、見取り図・リリー、ジソンシン・下村、ツートライブ・たかのり、マルセイユ・津田、kento fukaya、いなかのくるま・木佐が、精一杯の歌と踊りで観客を喜ばせました。

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全8組のなかから、栄えある大賞に輝いたのはタグ! トロフィーを受け取り、「最後の最後に賞がとれてうれしい」と喜びを噛みしめていました。

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「歌ウマ芸人ランキング」も残すところトップ3のみ。発表はMCの櫻井が担当します。3位のヘンダーソン・中村は、サングラスにバドミントンのラケットという小道具を身に着けコブクロの『流星』を歌い上げました。

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2位のラニーノーズ・洲崎は、ONE OK ROCK『完全感覚Dreamer』で観客をあおりまくるパフォーマンスを。

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そして1位はやはりこの人! トット・多田が桑田佳祐『白い恋人たち』をさすがの歌唱力で歌い上げ、会場をロマンチックなムードで包み込みました。

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さあ、いよいよカウントダウンの瞬間が近付いてきました。舞台上にメンバーが集まると、多田の制止をものともせず、九条が「ズィーヤ!」を発動するなどメンバー全員やりたい放題。0時を前に「どんなフレーズで年を越すか?」をみんなで考えるはずが、多田いじりが止まらなくなり、まったく収拾がつきません。

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その後も喧々諤々の議論が続き、結局はジソンシン・下村が『Very Berry Better!!』内で叫ぶ「レッツゴー!」を決めゼリフに選定。

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0時とともに下村の「レッツゴー!」に合わせてメンバー全員がジャンプ、黄金のテープが打ち上がり、新年を祝いました。

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晴れやかな空気のなか、エディオンアリーナ大阪と再び中継トークも。エンディングでは、メンバーを代表して多田が「2019年もよしもと漫才劇場をよろしくお願いします」と挨拶! 観客も大きな拍手で応え、歌と笑いに彩られた「マンゲキ歌合戦」は幕となりました。

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【プリマ旦那】【トット】【祇園】【ヘンダーソン】【セルライトスパ】【キャタピラーズ】【ヒガシ逢ウサカ】【なにわスワンキーズ】【フースーヤ】【きんめ鯛】【吉田たち】【アインシュタイン】【見取り図】【ジュリエッタ】【ツートライブ】【鱒之介】【ネイビーズアフロ】【ロングコートダディ】【ロックンロールブラザーズ】【丸亀じゃんご】【爛々】【タナからイケダ】【たくろう】【さや香】【パーティーパーティー】【てんしとあくま】【守谷日和】【ミキ】【紅しょうが】【ニッポンの社長】【ラニーノーズ】【ダブルヒガシ】【からし蓮根】【マルセイユ】【ラフ次元】【コウテイ】【ダブルアート】【ジソンシン】【kento fukaya】【いなかのくるま】

スペシャルゲストも乱入!? よしもと祇園花月のカウントダウンは『月刊コント 紅白歌ネタ合戦号』!!

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2018年も大いに盛り上がったよしもと祇園花月のカウントダウンは『月刊コント 紅白歌ネタ合戦号』。ザ・プラン9を始め、たくさんの芸人たちが登場、歌あり、ネタありで大笑いの年越しとなりました。


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まずステージに登場したのは、堀川絵美。『あの鐘を鳴らすのはあなた』を熱唱します。そこに地方のケーブルテレビ局のスタッフ役としてミサイルマン・西代 が登場。2人は、このテレビ局で行う紅白歌ネタ合戦の司会ということで、今日のメンバーたちを語呂合わせで紹介していきます。


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途中、AD役のガリガリガリクソン、出演者としてプラン9の3人も登場。引き続きメンバーの紹介を行っていきます。ここでまさかの大物ゲストがシルエット で登場、会場からは歓声と拍手が起こりました。そして、まずは紅白歌ネタ合戦のリハーサルということでネタが披露されます。


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ザ・プラン9は『駐車場のネコ』。ヤナギブソンの美声からコントがスタート。カラオケボックスで繰り広げられる男たちのやりとりが会場を盛り上げました。


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ねこ屋敷は『ドキドキが止まらない』という歌にのせて、フリップ芸を披露。美しいハーモニーとは真逆のネタで笑いをゲットしていました。


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おいでやす小田のネタは『DJ』。放送に遅れたDJの代わりに頭を下げるマネージャーが巻き込まれるすったもんだに会場は爆笑。小田のキャラクターがネタにぴったりハマっていました。


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天竺鼠は『ラジオ体操第一』。ステージにはおそろいの白い上下を着た2人。静と動を効果的に使ったネタに、会場は拍手と笑いに包まれました。


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ファミリーレストランの『生き物を学ぼう』では、まさかの生き物の特徴を学ぶことに。その特徴が紹介される度に、会場から笑いが起こりました。


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ネタを終えたメンバーたちといっしょにステージに登場したのが、笑い飯とスーパーマラドーナ。挨拶代わりの田中のギャグを武智が注意しますが、田中が「注意できる立場ちゃうやろが!」と逆ギレ。客席に「すみませんでした!」と頭を下げる武智に、客席からは拍手が。哲夫も「配信はアカン」とかぶせて笑いを取ります。武智とヤナギブソンは、ギャロップ・林とのやりとりを明かし、盛り上げました。


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ここで審査員ゲストとして、レイザーラモンHG、谷村新司さん役のギャロップ・毛利、笑福亭仁鶴役のモンスターエンジン・大林が登場。さらにステージに現れたのが、マーク・パンサーさん。その姿に会場からは大きな拍手が起こります。


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ここからファミリーレストラン・しもばやしのギャグコーナーがスタート。得意のギャグの連発に、会場からも拍手が。負けじと田中もギャグを繰り出し、2人のギャグ合戦になります。そこにハラダも乱入。さらにHGも「フォー!」に続く新ギャグを披露したほか、ヤナギブソンのモノマネや大林の仁鶴師匠ギャグも飛び出し、会場は盛り上がります。そして、そのままカウントダウンへ突入し、新年を迎えることになりました。


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ここから舞台上では紅白歌ネタ合戦がスタート。まずはスーパーマラドーナがステージへ。武智が客席に向かって騒動について謝罪しますが、田中が客席のブロックごとに謝ることを強要、さらに「きよし師匠の感じで」「IKKOさんみたいに」と無茶な注文を連発。スタートから爆笑をゲットします。田中がボケ、武智がキレのいいツッコミを入れていく、いつものスタイルで会場を大いに盛り上げました。続いては笑い飯が登場。こちらもボケにボケをかぶせていく笑い飯ならではのネタを披露し、しっかりと笑いをゲットしました。


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このあと聞き覚えのある曲『YAMATO』が会場に響くと、武将様(ミサイルマン・岩部)とゴエ爺(ザ・プラン9 浅越ゴエ)が登場し、歌ネタを披露することに。どこかで聞いたことのあるネタに、会場は盛り上がりました。


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そこから武将様仕切りで全員が『フォーゲーム』をすることに。太鼓の音に合わせ、かぶらないよう順に「フォー」と叫んで行くというゲームですが、これがなかなかうまく行きません。最後はルール無視で順番を決めだす武将様の姿に、会場は爆笑。最終的にはマークさんが一人ですべて叫び、なんとかゲームが終了しました。


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続いてなんとマークさんが歌を披露してくれることになります。『Joy to the love』のクールなラップで、会場は大きな拍手に包まれました。最後はゴエ爺がフレディ・マーキュリーになって再登場。歌あり、ネタありのステージは幕を下ろしました。


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ラストは全員が勢揃い。それぞれが会場に挨拶を行いました。武智の心機一転の決意表明のあとに、田中は「喪中なので挨拶は控えさせてもらって...」とコメントし、会場は大爆笑。マークさんは「すごく楽しかったです」と話し、こんなカウントダウン初めてと笑顔でした。ほかにメンバーたちの告知も行われ、大盛り上がりのカウントダウン舞台は終了しました。



【ザ・プラン9】【笑い飯】【ファミリーレストラン】【スーパーマラドーナ】【おいでやす小田】【天竺鼠】【ねこ屋敷】【レイザーラモンHG】【ミサイルマン】【ギャロップ・毛利】【モンスターエンジン・大林】【ガリガリガリクソン】【平山昌雄】【堀川絵美】【STAR☆JACKS(ドヰタイジ・浜口望海・下浦貴士)】【マーク・パンサー】


2019年幕開けのギャグは「新年明けまして、ア・ハッピー"ぴゅー"イヤー! ぴゅー♪(口笛)」!大みそかだよ!新喜劇deカウントダウン!!『A HAPPY ぴゅー YEAR!!2019』開催!

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2018年12月31日から2019年1月1日にかけて、なんばグランド花月で「大みそかだよ!新喜劇deカウントダウン!!『A HAPPY ぴゅー YEAR!!2019』」が開催されました!

なんばグランド花月には、2018年の笑い納めと2019年の笑い初めを新喜劇で決めようと集まったお客さまで立ち見席まで満員に。

前説では吉田裕と松浦真也が登場し、お客さまは大喜び!「一番遠いところから来たと自信のある人は松浦から歌のプレゼントがありますよ〜!」と盛り上げます。茨城、鹿児島、沖縄などが飛び出し、ついに立ち見のお客さまから「台湾!」との声が上がった時は「おぉ〜!」とどよめきの声と拍手が! さらに遅れて来たお客さまの席を案内するなど大サービスし、大盛り上がりの幕開けとなりました。

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物語の舞台は、花月開発社長の大豪邸。大晦日であるこの日、「花月開発主催 カウントダウンパーティー」が行われるといいます。新名(新名徹郎)ら新入社員の面々は、パーティーの準備の手伝いで大忙し。わからないことを社長秘書の諸見里大介に尋ねてみますが、案の定何を言っているのかわからず困り果てている様子。そこにやってきたのが秘書室長の烏川耕一。的確な指示でパーティーの準備を進めます。

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一方、社長宅のメイド・まき(宇都宮まき)は準備の手伝いに勤しみます。実はこの日はただのカウントダウンパーティーではなく、今別府直之が社長を務める業界最大手のNGK開発との提携、さらに息子・太一郎(佐藤太一郎)と花月開発社長の娘・安世(井上安世)との結婚が発表される、重要なパーティーでもあるのです。

ところが、花月開発社長の清水けんじのもとに「今年中に会社を倒産させろ。さもないと社長を殺す」という脅迫状が! 実は、これまで10通以上もの脅迫状が届いていたといいます。しかし、結婚発表前の大事な時期ということもあり、脅迫状の件は清水社長、まき、烏川、諸見里だけの秘密にすることに...。

清水社長は脅迫状を送りつけた犯人がきっとカウントダウンパーティーに侵入するだろうと見込んで烏川と諸見里に犯人を捕まえるように命じるのでした。しかも、捕まえることができなければクビ...! はたして、烏川と諸見里は犯人を捕まえることができるでしょうか?

そんななか、パーティー来場者の中に本物のサンタ(西川忠志)が! クリスマスは1週間前に終わっているというのに、それでもやってきたのは「大変な理由がある」と言いますが...。

ちょうどその頃、安世のもとに信濃(信濃岳夫)がやってきました。じつは信濃は安世の恋人。安世がNGK開発社長の息子・太一郎と無理やり結婚させられそうになっていることで、ふたりは自作自演の脅迫状を出していたのでした。さらに信濃は安世に駆け落ちしようと提案。そんな事情をうっかり知ってしまった烏川と諸見里はふたりを説得しようとしますが、続けて信濃に500万円もの借金があることが発覚! 吉本金融の吉田と松浦が信濃に詰め寄ります。

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騒ぎを聞きつけてやってきた清水社長。信濃と安世がまだ付き合っていることを知り、別れさせようとしますが安世は「わかってくれないならこの家を出て行く」と信濃とふたりで出て行ってしまいました。

烏川と諸見里、まきが大捜索したおかげで、どうにか信濃を見つけることはできましたが、安世とは逃げている途中ではぐれてしまい、まだ見つかりません。

ちょうどその頃、清水社長に頼まれて脅迫状を調査していた大阪府警部のレイチェルと清水啓之により「犯人がふたりいる」という衝撃の事実が明らかになり...! はたして、本当の犯人は誰なのでしょうか?

劇中には、新喜劇おなじみのズッコケや吉田と松浦のギターでのやりとり、今別府直之の「ぴゅ」、レイチェルの「たのし〜!」松浦景子の華麗なるバレエダンス、信濃によるシナちゃんダンスなど、新喜劇メンバーによる数々のギャグも飛び出しお客さまは大喜びでした。

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そんななか、いよいよ年明け20分前! ここで少しお芝居を離れて、レイチェルが歌とコール&レスポンスでお客さまの熱量を一気に上げカウントダウンに備えます! まずは毎年恒例のカウントダウンクイズ! 司会進行を烏川、清水、宇都宮まきが務めました。

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このクイズは、出演者と観客席の皆さん全員が参加できるというもの。モニターに、今年起こった出来事や新喜劇にまつわる2択クイズが出題されるので、「A」か「B」のパネルの、正解と思う方へ移動。観客席の皆さんは、その場で起立。答えが「A」なら白い用紙を、答えが「B」と思うなら赤い用紙を上げてもらいます。優勝者には、豪華商品をプレゼント!

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まずは金の卵10個目メンバー10名を紹介! 曽麻綾、湯澤花梨、石井萌々花、野下敏規、北野翔太、けんたくん、横地眞平、宮内紀佳、生瀬行人、住吉大和が紹介され、ここで問題! 「現在公式サイトに載っているよしもと新喜劇座員は全部で何名でしょうか?」という内容で、新喜劇マニアでもなかなか難しいクイズとなっていました。

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そうこうしているうちに、いよいよ年明けの時間に! カウントダウンタイマーが大画面に映し出されました。カウントダウンは毎年恒例、新喜劇のギャグで幕開けと決まっていて、どのギャグで2019年を迎えるかを決めることに。諸見里の「あけましておめでとうと言わなきゃ、ダメダメ〜!」は即却下!? レイチェルの「あけましておめでとうございます、とかいっちゃって!」は好感触、そのほかいろいろ飛び出しますが、毎年と同じくなかなかまとまらず...。今回はイベントタイトルでもある「新年明けまして、ア・ハッピーぴゅーイヤー! ぴゅー♪(口笛)」に決まりました!

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カウントダウン後もクイズは続きます。「新年早々、今別府直之がしでかす粗相とはなんでしょう」というクイズに、「A・座長に物申す」、「B・会社に物申す」の2択。今別府はその場で「B」と答え「なぜ僕を西梅田ボーイズに加えてくれなかったのか」と嘆き節。さらに「2018年 AIに仕事を奪われた座員は誰?」というクイズに「A・吉田裕」、「B・松浦真也」などなかなかの難問が続きます。ここで、残った4名のお客さまがステージに! クイズは「台風21号はどっち?」として台風の目の2択など、ますます難問を極めましたが、見事に勝ち抜いた男性になんばグランド花月招待券が贈られました!

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クイズが終わったところでシレッと新喜劇の続きがスタート。パーティー会場には、刑事のレイチェルと清水啓之の姿が。脅迫状のもうひとりの犯人は、なんば工業の太田芳伸社長とカバ! 実はなんば工業は、花月開発に契約を打ち切られたことで倒産。太田社長は清水社長に対して恨みを募らせていたのです。ナイフを持ったカバに囚われた安世、大ピンチ! ところが婚約者であるはずの太一郎は尻込みして助けようともせず...!

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諸見里が駆け寄り「おれはこう見えてボクシングも空手もムエタイもテコンドーも相撲もやってたんやぞ! でも全部長続きせんと、飯食ってゴロゴロしてたらこうなった」とたっぷりとした腹を見せつけるのみ。刑事レイチェルと啓之はどちらが先に助けるか譲り合った結果ぐるぐる廻り始めて「たのし〜!」と楽しくなってしまい終了。

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松浦は「必殺仕事人」をギターで奏でながら近づき、太田社長とにらみ合い! 吉田はマキバオーで助けに向かいますが失敗。しかし、信濃がしっかり助けて脅迫犯の二人は御用に。安世と信濃の結婚も認められ、ハッピーエンドとなるはずが、逆上した太一郎がナイフを振り回し、安世を刺してしまい...! そのとき! サンタが現れて、まさかの方法で安世の命を救い、お客さまは大笑い! サンタが奇跡を起こした感動と爆笑のハッピーエンドとなりました。

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新喜劇終了後は、改めて出演者全員でお客さまにご挨拶。「平成最後のカウントダウン、いかがでしたでしょうか?」と烏川が尋ねるとお客さまから万雷の拍手が! 2019年一発目のギャグとして、信濃の指笛と松浦のギターのコラボを披露したところ、松浦のギターの弦が切れるというハプニング! それを見て、絶好調と評判のレイチェルは「このあと信濃さんと初詣行くのを遠慮したい」と語っていました。

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さらに清水は「2019年、絶対座長になりますのでよろしくお願いします!」と宣言!しかし烏川は「来年も言うてると思います」。さらに座長になる確率を、松浦が「ゼロ〜♪」と歌い、大笑いで幕を下ろしました。

2019年でちょうど60年を迎える新喜劇。それを記念して、史上最大規模のツアー公演「吉本新喜劇60周年記念 吉本新喜劇ワールドツアー ~60周年 それがどうした!~」が決定しました!小籔・川畑・すっちー・酒井の4座長が全国、そして世界に爆笑をお届けします!  今年も新喜劇をどうぞよろしくお願いします!

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【烏川耕一】【諸見里大介】【宇都宮まき】【西川忠志】【清水けんじ】【井上安世】【今別府直之】【佐藤太一郎】【信濃岳夫】【太田芳伸】【カバ】【レイチェル】【清水啓之】【吉田裕】【松浦真也】【新名徹郎】【松浦景子】【小西武蔵】【服部ひで子】

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2018年12月31日 (月)

中山功太、井下好井、ジェラードンが上位3組に!『CHANGE A+』(12/20)レポート

12月20日(木)、東京・ルミネtheよしもとにて『CHANGE A+』が開催されました。

芸歴11年目以下の芸人を対象としたライブシステム「CHANGE」。AからDまでのステージにランク分けされ、約140組の芸人たちがネタバトルを繰り広げています。
『CHANGE A+』は、3ヵ月に1回行われるAステージの審査ライブ。上位3組を決定するほか、下位6組がBステージに降格となりますが、この時点でマドンナ。が出演を辞退したため、この日は下位5組が降格することになりました。

MCのキクチウソツカナイ。が「今日初めて来た人」と呼びかけると、大勢の挙手が。中にはお笑いライブを観に来ること自体、初めてという観客もおり、キクチは「生で観た芸人、キクチウソツカナイ。が初めて? お笑い人生、ハズレーーー!」と自虐的なコメントで笑いを誘います。
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トップバッターは、オリオンリーグ。沖縄特有の和やかな話し口調ながらも、テンポのいい掛け合いを見せます。すゑひろがりずは伝統芸能風の語り口調で3分クッキングを展開、ダイスは言葉遣いのまどろっこしい探偵、THIS IS パンはTHIS IS 岡下が相方・吉田にコンパでのモテ方を伝授する漫才を見せます。
かたつむりが披露した痴漢を題材としたコントは序盤からまさかの展開に、結婚相談所を訪れた女性をコントで演じた中山功太は巧み且つ丁寧な展開と言葉をキーワード的に用いて、笑いを増幅させていきます。
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リズミカルなネタに定評のあるイシバシハザマはショートコントを、レアレアは聞き間違いをテーマとしたしゃべくりを展開。ギンナナはポップな掛け合いを漫才で見せれば、ハブサービスは耳から離れない楽曲をテーマとしたネタ&タイツネタを披露します。
ブロードキャスト!! は、デートをテーマとしてテンポのいい漫才を、井下好井・好井はすゑひろがりず・三島にネタを被せられたとアピールしつつ、10回クイズを題材とした漫才でを見せます。
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TEAM BANANAは女性のある一言についてネチっとした絡みを見せる山田による怒涛のしゃべりが光る漫才を。スクープを題材としたコントを見せたサルゴリラは1つのボケをしつこく繰り返して見せ、ジェラードンは残業を題材としたコントで奇想天外の展開で笑わせ、こりゃめでてーなはコントでラッパーとしても活躍している大江のキャラを活かしたコントを見せます。
タモンズは漫才師としての悩みを漫才で笑いにし、シマッシュレコードは自前のウェディングソングを題材とした音楽漫才を、うるとらブギーズは年老いた夫婦のまさかの喧嘩をコントで見せて笑わせました。
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審査の集計をしている間、出演者によるトークが繰り広げられました。
キクチが「みんな、気合入ってて面白かったけど、気合が入りすぎていたのか時間オーバーが多かったよね」と話しかけると、「まだネタをやりたい」と言い出したすゑひろがりず。集計が始まっているため、この部分が加算されることはありませんが、ネタの続きを披露します。
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自作の「イメージ」という楽曲に合わせてアイテムや人物のイメージあるあるを、インスタグラムにアップしているシマッシュレコード・鳥居。キクチについて「キクチさんが~、もし学校の先生だったら~副担任♪」と歌い上げると、ドッと笑いが。キクチも「納得いっちゃった」と感心しました。
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いよいよ、結果発表。上位3組はジェラードン、井下好井、中山功太。「落ちるかも」と不安がっていた中山は「え?、俺?」と驚きながらガッツポーズ。なお、TEAM BANANA、サルゴリラ、かたつむり、ダイス、オリオンリーグが、残念ながら来年1月よりBステージ降格となりました。なお、来月以降の各ステージ分けは、公式ブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/mugendai_change)を参照ください。
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【イシバシハザマ】【井下好井】【うるとらブギーズ】【ギンナナ】【こりゃめでてーな】【ジェラードン】【シマッシュレコード】【すゑひろがりず】【タモンズ】【THIS IS パン】【中山功太】【ハブサービス】【ブロードキャスト!!】【レアレア】【TEAM BANANA】【サルゴリラ】【かたつむり】【ダイス】【オリオンリーグ】【キクチウソツカナイ。】

2018年12月30日 (日)

乱歩の名作にかたつむり・林&ヒラノ&安達が挑む! 神保町花月本公演『贋作 黒蜥蜴』インタビュー

2019年1月5日(土)から1月7日(月)まで、東京・神保町花月にて、『贋作 黒蜥蜴』が上演されます。

本作は、江戸川乱歩の名作を大胆に脚色した白坂英晃さん(はらぺこペンギン!)作・演出の"贋作"シリーズ第2弾。前作に引き続き、かたつむり・林大介が明智小五郎、ヒラノショウダイが小林少年を演じ、新たに加わった安達健太郎が物語の鍵を握る重要な役どころに扮します。
今回は稽古も大詰めを迎える白坂さん、林、ヒラノ、安達を直撃し、本作の見どころについて大いに語っていただきました。

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(向かって左から:白坂英晃さん/ヒラノショウダイ/かたつむり・林大介/安達健太郎)

 *  *  *  *  *  *

――『贋作 D坂の殺人事件』に引き続き、今回は『贋作 黒蜥蜴』ということですが、なぜ数ある乱歩作品の中から『黒蜥蜴』を選んだのですか?

白坂:『〜D坂』って元々すごく短い話で、小説だと何十ページくらいなんです。それを1時間半に膨らませたので、今回はちゃんと長編の原作の中でトリックがしっかりあって、浮き沈みがあってというような作品を選んで味付けしたいなと思いました。さらに、前回怪人二十面相と戦ったので、今回は違う敵がいいなと思って『黒蜥蜴』を選んだんです。

――明智小五郎のキャラクター付けなどは、前回通りなのでしょうか?

白坂:そうですね。女好きだとかそういう設定は原作にはないものですけど、それはそのまんまやらせてもらっていますが、"贋作"シリーズならではのキャラクターですね。

――キャストの皆さん、ご自身の役どころについて教えてください。

林:今、白坂さんがおっしゃったようにキャラクターとしては、前作そのままの明智小五郎になっています。ただ、今回は『〜D坂』の時より話が難しくて、登場人物がどういう立ち位置にいるか、ちゃんと読み込まないと入ってこない。それだけ深いお話になっているんですけど、みんなで表現できれば前回よりさらに面白くなると思うので、白坂さんと連携してしっかり作り込んでいきたいですね。

――明智小五郎らしさ、スマートさというのは意識されているんですか?

林:僕、恥ずかしながら原作を読んだことはなくて。逆に言えば、先入観なしに台本や白坂さんが思う通りの明智にしていければなと思っています。
白坂:原作で、明智さんってけっこうカタい人なんですよね。やるんだったら崩したいなと思った時に、林さんなら一番イメージを覆せるかなって。もし明智がこんな性格だったらというラインに、林さんがいちばんハマったんです。
ヒラノ:僕も前回に引き続き、小林少年を演じています。白坂さんの脚本・演出の公演だと毎回、最初に長ゼリフをしゃべるのが恒例化してきていて、もはやイジリかなって思ってるんですけど。何ですか、あれは?
白坂:最初の頃はもっと一生懸命覚えてたんですけど、最近サボりだしたみたいで(笑)。
林:確かにそこは見え隠れしてますね。「あ、サボってきているな」って。
ヒラノ:いやいや! だって、どれだけ最初に読み込んで覚えていっても1回、チェックしたら二度と稽古しないじゃないですか。
白坂:あの緊張感がいいんだよ。最近は笑ってごまかそうとしてるでしょ?
林:ショウダイがやってくれることによって、こっちも「ちゃんとやらなきゃな」って思えてたのに。
白坂:上の代をキリッとさせるために、いちばん後輩の君が完璧に仕上げてくるっていう振りが必要だったんだよ。
ヒラノ:そこまで読みとれてなかったですね......。なので、本番で僕ができることは何もない、と。
白坂:そんなことはない(笑)。
ヒラノ:以前やった作品と同じ設定の人物を、違う作品で演じるっていう経験は初めてなんです。なので、前回を思い出しつつも新しい部分を出していければなと思っています。
白坂:彼は、上の代の人たちにも刺激を与えられるマジメさがあるかなと思うんです。小林少年って明智さんにくっついて一生懸命いろんなことやるっていう印象があると思うので、林さんとは逆に原作に近いイメージになっていますね。

――おふたりのコンビネーションはいかがですか?

林:ショウダイとは、これ以外でもよく一緒になっているのでやりやすいですね。
ヒラノ:僕としてもやりにくさはないです。何が飛び出してくるかわからないので怖いですけど。
林:長ゼリフのところで、僕がちょこちょこ入るんですよ。それでショウダイが崩れていくっていうのはありますね。
ヒラノ:ははは!
林:それが僕は楽しいです。

――では、今回から加わる安達さんは?

安達:はい。まさかこんな大役......ナウシカでしたっけ?
白坂:いやいやいや!
林:さっきまで稽古してただろ!
安達:ふふふ......、あのアニメ作品をどこまで舞台でやれるのかなって。
林:文章になった時、スベるやつだぞ。
安達:大丈夫っす。一生懸命、風の谷の平和を守ります!
白坂:(笑)。安達さんの役は、原作には出てこないんですよね。違う小説に出てくるキャラクターなんですけど、あえてごちゃまぜにして組み込んでみたら、こういう役に仕上がりました。
安達:ナウシカじゃなかったんですね......?

――(笑)。大正らしさであるとか、そういった独特な雰囲気は、あとから加わった安達さんからご覧になっても感じられますか?

安達:そうですね。台本が全部、旧かなづかいなので......。
白坂:ウソをおっしゃい!
安達:ふふっ、すげぇ読みにくくい。その辺からも大正時代の感じが出ていますね。
林:まだ衣装を着て稽古していないので、今日の稽古でも「そういえば大正時代は腕時計なかったね」とか、そういう改めて感じる時代感みたいなものはありました。
白坂:たぶん、本番近くなって衣装着て稽古し出した時、一気にそういった雰囲気が出るのかなと思います。
ヒラノ:前回は客席の上に提灯が飾られたりしていたので、今回、そういうところからも大正らしさは感じていただけるんじゃないかと思いますね。

――神保町花月の作品をたくさん手がけられている白坂さんが思う"神保町花月らしさ"というのは、どういうところですか?

白坂:僕が思っているのは、"芸人らしさ"を一瞬でも出してほしいっていうことですね。役を離れるわけではないけど、予期できない面白さが出せたら。カチカチに決めていく役者の芝居では、見られないものだと思うんです。今回カッチリと決まった世界ではあるんですけど、それでも遊ぶところはある。そういうところは、神保町花月でしか見せられないものだと思います。

――稽古でもそういう感じはもう出ていますか?

林:ボケたりするっていうことですか? 僕はもう台本通り......。
白坂:いやいや、ボケる筆頭だよ。
林:まぁ、僕は白坂さんとは何度もやらせていただいていますし、その辺のさじ加減はわかっているかなと勝手に解釈しています。ふざけてみて「ここまではやらせてくれるかな」「これ以上は伸ばしてもキリがないな」というのは、なんとなく判断できますね。
白坂:うん、大丈夫だと思います。

――では、物語の見どころを教えてください。

林:トリックが難しいので1回観ただけではわかりづらいですけど、2回観ると「こことここが繋がる」ってスッキリすると思うんですよ。そういうところは、今までにない作品にできあがっているのかなと思います。
ヒラノ:神保町ではなかなか見られない、エロいシーンがあるのは見どころですね。あとは、あしな(しゅうすけ)さんが1人でいろんな役割を背負っているので、そこも注目してほしいです。
安達:雨のシーンは実際に雨が降ったり、客席のイスがひっくり返ったりするしね。
林:だから、着替えを持ってきたほうがいいですよ。
安達:受付でカッパ配るみたいなので。
白坂:ないない、問題になります! けど、そのまま書いてください。

――わかりました(笑)。

林:神保町花月の年明け一発目なので、気合いが入りますね。僕らにかかっていますからね、神保町花月の全てが。だから、とにかくやりきるだけです。
安達:僕も全てをぶつけます。年明けなので、着物を着てきてくれたお客さんには台本をプレゼントします!
白坂:勝手に決めないで!

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『贋作 黒蜥蜴』
1月5日(土)19:00開演
1月6日(日)14:00開演/19:00開演
1月7日(月)19:00開演

原案:江戸川乱歩 
脚本・演出:白坂英晃(はらぺこペンギン!)
出演:林大介(かたつむり)、ヒラノショウダイ、樽見ありがてぇ(ホープマンズ)、御茶ノ水男子、おだいらつかさ(えりんぎ)、スカイサーキット、あしなしゅうすけ(さざんかポニーズ)、大谷麻乃、山田裕磨(いまさらジャンプ)、ジョー(トーキョー少女)、夏瀬ゆの(Showtitle)/安達健太郎
会場:神保町花月
チケット:前売2800円/当日3300円

神保町花月HP詳細:http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2019/01/post-87.php

チケットは、チケットよしもと(http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!


【かたつむり】【林大介】【ヒラノショウダイ】【安達健太郎】

住みますアジア芸人、寒波に見舞われた日本を「寒い」!『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』囲み取材

12月29日(土)、東京・100BANCHにて開催された『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』終了後、次長課長・河本準一、麒麟・田村裕、アーキー、緑川まり、ダブルウィッシュ、KLきんじょー、ザ・スリー、黄金時代、タイガース、アキラ・コンチネンタル・フィーバー、そこらへん元気、カエルサークル・ソイくんが囲み取材に応じました。
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参加型ゲームを通じてコミュニケーションについて学ぶ新感覚なイベント。この日はワークショップで新しいコミュニケーションを学んだほか、世界での笑いの取り方をテーマとしたトークセッションも行いました。なお、その模様はニュースセンターに掲載したライブレポートをご覧ください。

イベントの感想を訊かれ、「不安は最初からありましたけど、やっていくうちにどんどん不安になってきました」と切り出した河本。どうやってコミュニケーションを取ればいいのか、女性に触れてもいいのかとかを気にしていると伝えられる情報量がなくなってきて......。アキラがトークセッション中に話したように、緊急事態のときには触れないといけないんだなど、段々とコミュニケーションの取り方が理解できるようになりました」と語ります。
田村は「難しさを感じながらも楽しさが優ってきたと言いますか、今まで使ってない感覚を大いに刺激されました。新しいコミュニケーションとして、今までを見直すきっかけになりそうです」とコメント。黄金時代・井上は「元々、人と喋るのが好きじゃないんですけど、今日は楽しかった。このゲームが広まれば、僕みたいな人も社交的にコミュニケーションできるようになるんじゃないかなと思いました」と語ります。
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ダブルウィッシュ・井手は「参加してみて、相手のことを理解しようという気持ちが強くなりました。理解されると嬉しいって思えたことが、今日、同じチームの人と一致団結できた理由なのかもしれないですね」と感想を。KLきんじょーは「僕たちは言葉のわからないアジアに住んで、最初は言葉を遮断された状態でしたけど、現地の人と一緒にご飯を食べたりすることでわかる単語が広がって、コミュニケーションが広がっていった。今やそういうことを忘れがちだったんですけど、今日参加してもうちょっと丁寧なコミュニケーションが取れるようにしたいと思いました」と話します。
タイガース・おきるが「グループ的に成果を上げられなかったし、笑いが取れなかった」と切り出すと、「むちゃくちゃ失敗してるやん!」とツッコむ田村。おきるは頷いて「もっと積極的に考える前に感じてやったほうがよかったなと思ってます」と、反省の弁を口にします。
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「モテるしぐさに、ボディタッチってあるじゃないですか。触ると伝わる情報量が多いんですよね」と語る緑川は、田村に「ずっと性的なものを感じる」とツッコまれると「好きな人は3人できました」と発言して、周囲を驚かせます。
そこらへん元気は「普段、僕らは人の口の動きとか表情を見て、理解しているところもあるんだなと思いました。今、外国語でネタをしているので、より伝え方を大事にしないといけないなと感じました」とコメント。手話を担当したソイくんは「ろう者の方とコミュニケーションを取るとき、最初は私たち手話ができる人を頼っていたんですけど、ゲームが始まるとみなさん、直接伝えられることに気づいて自分で手話のようなジェスチャーをして伝えていて驚きました」とコメント。また、タケトは「僕らこそ、このゲームはやったほうがいいなと思いました。いちばん仲がいい状態って失敗したときに笑いあえることだと思うんですけど、田村にツッコまれた参加者が笑ってたのを見て、短時間ですごく仲良くなってるなと思った。これ、企業研修とか新学期が始まるクラスとかでやると良さそうですね」と、MCとしての客観的な立場からコメントしました。
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約3年ほどアジアで生活をしているメンバーもいますが、「寒波が来ている日本は寒くないですか?」と訊かれると、全員が「寒いです!」と即答します。
「日本とアジアどっちに住みたいか」という質問に、ダブルウィッシュ・中川は「絶対にベトナム。日本は寒すぎるし、暑すぎます。ベトナムは1年通して30度くらいで、日本よりも蒸し暑くないので涼しいんです」と返答。「蚊が多いんでしょ? 嫌じゃないの?」と聞かれ、井手が「ベトナムとかって、パクチーをよく食べるじゃないですか。香草には蚊を寄せ付けない効果があるみたいで、食べてるとほとんど刺されませんよ」と答えると、「へぇ」「そうなんだ」との声が報道陣からも上がります。
タイガース・阿部は「まだ住んで2ヶ月くらいなので、日本がいいですね」と笑いますが、相方のおきるはすでにミャンマーでの生活が気に入っている様子。その理由について「悪口とか言っても、言葉がわからないから聞こえてこない!」と話すと、田村は「時に、理解できないことも大事なんやな」と笑いました。
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【次長課長】【河本準一】【麒麟】【田村裕】【ザ・スリー】【アキラ・コンチネンタル・フィーバー】【そこらへん元気】【緑川まり】【タイガース】【アーキー】【KLきんじょー】【黄金時代】【ダブルウィッシュ】【カエルサークル】【ソイくん】【タケト】

天竺鼠・川原による笑いと困惑がごちゃまぜとなるカオスなトークライブ!『マシンガンマウスプラス』(12/25)レポート

12月21日(金)、東京・ヨシモト♾ホールにて、天竺鼠・川原克己主催のトークライブ『マシンガンマウスプラス』が開催されました。
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登場早々、「爪切るの、ありますかね?」と言い出してスタッフから受け取った器具で、爪を切り始める川原。「爪伸びるってむっちゃ怖いですよね? 寝ている間に伸びるなんて、むっちゃ怖ないですか?」と言いながらパチンという音とともに爪が飛び散らせると、前方の観客に「すみませんねぇ」と謝罪。「爪が飛ぶたびに、みんなが笑顔になる!」と言いながら、「どの世界も爪が飛ぶだけで笑うようになってほしい」と世界平和を祈り始めます。
すると、突然「この前、上司が部下をけちょんけちょんに怒ってるところを見たんですよ。でも、夜は2人ともぐっすりと眠るんだろうなと思ったら、むちゃくちゃかわいくて」とポツリ。「あんだけ怒ってたのに、夜は疲れて寝るでしょ。しかも、1回寝たらちょっと揺らしても起きない。あんなに怒ってたのに、雑に扱っても起きないってかわいいですよね。寝るってすごいですよねぇ」と静々と。切り終わった爪を集めて、「これも料金に含まれています......すみません」と小さく謝って、ゲストを呼び込みました。
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今回のゲストは、東京での同ライブ開催から常に呼ばれているジャルジャル ・後藤淳平、そしてランジャタイのお2人......ですが、伊藤さんは舞台を通り過ぎて袖へと去っていきます。
その様子を気にする素振りもなく、話し始める川原と後藤と国崎さん。後藤から「ほんまに初めて。名前もわからん」と話しかけられ、「オカムラタダシです」と偽名を教える国崎さん。「ほんまに? 変な名前を言うてもらわんと信じるで?」と訝しがる後藤に、川原は「ヨシザキサトシです、ほんまは」と一言。も、国崎さんは否定して、「オカムラタダシです!」と言い張って話を進めていきます。
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ランジャタイのお2人を、後藤に会わせたかったと話す川原。「初めて会ったのは、2年前のM-1準決勝。俺、楽屋で話しかけないでオーラを出してたんですけど、(国崎さんが)相方と来て『おはようございます。あの、写真撮っていいですか? 好きなんです、好きなんですよ』って言われて、相方と3人で写真撮って。SNSに載せるために撮ったんかなと思って『SNSしてんの?』って聞いたら、『してないです』って。なんの話?って思って、気になってネタを見てみたら、案の定めちゃくちゃやった」と回想しました。
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3人が話している途中で登場した相方・伊藤さんも「タナベヒロミです」と嘘の自己紹介を。なぜかマイクにエコーがかかっていますが、全員、気にすることなく、会話を続けていきます。
現在はフリーですが、元々はNSC東京12期生のランジャタイ。ジャングルポケットや渡辺直美と同期ですが、「売れないです。12年間、なんの成果もない」と嘆く伊藤さんに、「永遠の5年目みたいな雰囲気をキープできてるのはすごい」と謎のフォローをする後藤です。
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その後、観客からの事前に募集していた質問に答える面々。「相方の好きなところはありますか?」に対しては、「髪型」と答える国崎さん。伊藤さんは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人気キャラクター・綾波レイの髪型を意識しているそうで、「青くしようかなとも思ったんですけど、したら売れないのかなっていうのがあってできない」と黒髪でいる理由を語りました。
『M-1グランプリ2018』決勝で披露した漫才にちなんだ「今後、分けたいと思う国名は?」という質問に、後藤は「難しいなぁ。国名を分けてるのは福徳やし」と返答。すると、「パキ!」とエコーがかかった声で言い出す伊藤さん。すかさず後藤が「スタン!」と返すと、続けて「イラ!」と発言。「ン!」と返します。
それからしばらく、後藤と伊藤さんによる「パキ!」「スタン!」「イラ!」「ン!」の応酬が。同じタイミングで、ポーズと言葉を発し続ける伊藤さん。ただただ、このやりとりを繰り返すだけ、さらにエコーがかかっていることも相まって時空が歪むような戸惑いに満ちた空気に息が詰まりそうになり始めたとき、ようやく「怖いねんけど!」と遮った後藤。「同じ顔で、同じお題を出されるの、怖い!」と言い切ると、安堵の笑いが起こりました。
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さらに、『アメトーーク!』の「踊りたくない芸人」でのダンスが話題となっている後藤へ「人の何倍も重力がかかったようなダンスが見たい」とのオーダーも。国崎さんが見せた「U.S.A」のサビのダンスや、軽快なステップを踏む川原を真似ようと必死で体を動かす後藤ですが、下半身が地に吸い付くような踊りは変わらず。大きな笑いが起こると、川原は笑いながら「知らんかったなぁ。長い付き合いやったけど」と静かに驚いていました。
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その後、それぞれの考えてきたゲームに挑戦します。
ランジャタイ考案の「直感ワード勝負」は「カッチーン!」というセリフが何秒で出てくるかを当てるというもの。なんの映像が流れるか聞かされずに秒数を予想する川原と後藤。流れた映像は『キングオブコント2012』決勝で披露されたしずるのコントで、「カッチーン!」はコント中に池田が発した言葉だったのです。誰も当たらなかったかに思われたのですが、伊藤さんが正解を出したと言い張ったため、川原と後藤は渋々認めました。
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後藤が考案したのは「芸歴を探ろう」。後藤は「他事務所の芸人さんと一緒になると、果たして自分より先輩なのか後輩なのかを探り合いながら喋ってしまうから、その状況に慣れとこうということでやりたいなと」と主旨を説明します。
後藤は本人役で、ある楽屋での初対面の様子を即興芝居で見せてますが、川原が芸歴40年のベテランと言いながらも実は芸歴2年目という大物(?)を演じたり、伊藤さんが大柄な1年目の芸人を演じて、てんやわんやに(ちなみに、ここで川原がようやく「エコーかかってない?」と指摘して、伊藤さんのエコーが解除されました)。
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川原による「◯◯な奴バトル」は、キャラクターのない全員でキャラになりきってゲームするというもの。それぞれのキャラを演じながら大喜利に挑みました。
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今回も笑いと困惑が混在するカオスな展開に。「むちゃくちゃ楽しかったです!」と満面の笑みを浮かべたのは、国崎さん。川原は「ということで終わりですね」と発したあと、長ーーーい間を取って「ありがとうございました」と告げてライブを締めくくりました。
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12月31日(月)、大阪・サンケイホールブリーゼにて開催する『マシンガン大みそかマウス』には、ゲストとしてスーパーマラドーナ・田中、アキナ・山名、藤崎マーケット・田崎が出演。不思議な気分を味わいたい方、一風変わったライブを楽しみたい方は、ぜひとも足を運んでください!



【天竺鼠】【川原克己】【ジャルジャル】【後藤淳平】

次長課長・河本、麒麟・田村、住みますアジア芸人が新しいかたちのコミュニケーションを学ぶ! 『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』レポート

12月29日(土)、東京・100BANCHにて『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』が開催され、次長課長・河本準一、麒麟・田村裕、住みますアジア芸人のアーキー、緑川まり、ダブルウィッシュ、KLきんじょー、ザ・スリー、黄金時代、タイガース、アキラ・コンチネンタル・フィーバー、そこらへん元気、手話できます芸人としてカエルサークル・ソイくんが出演しました。

こちらは、参加型ゲームを通じてコミュニケーションについて学ぶ新感覚なイベント。本日、よしもととコラボレーションする未来言語は、多様なバッググラウンドを持つメンバーによるコミュニケーションの実験プロジェクトで、ワークショップを始めとしたさまざまな実験を通して100年先のコミュニケーションを創造しています。こお未来言語からはNIHONGOの代表・永野将司さん、MUKUの代表・松田崇弥さん、IGENGO Lab.のリーダー・菊永ふみさん、Braille Neue創立者兼デザイナーの高橋鴻介さんが参加しました。
なお、会場となった100BANCHは、パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーで運営している35歳未満の野心的でエネルギーを持つ人たちが新しい未来をつくるためのさまざまなプロジェクトをつくっている場所。弊社所属芸人のロカカカ・さんきゅう倉田は元国税局員であることを活かして、子供の税金に対するリテラシーをあげるプロジェクトや税金を簡単に学べるためのボードゲームの開発などを行なっているそうです。

MCを務めるのは、タケトと未来言語共同創案者で100BANCHの河カタソウさん。タケトは「ワークショップっていうと固い感じになりそうですけど、今日は楽しんで帰っていただければと思います」と参加者に呼びかけました。
河本は「芸人なのでコミュニケーションは取っているほうだが、喋ってばかりなので、今回はどんなコミュニケーションが取れるのか楽しみです」とコメント。京都でIGENGO Lab.による異言語脱出ゲームに参加したという田村は、「吹田市の番組内で手話コーナーがあって勉強しているので、異言語に触れ合うのが楽しみ」と挨拶して、手話で自己紹介。見守っていた河本が「私の名前は田村ですって言うてたけど、喋ってやってもよかったよな」と呟くと、ドッと笑いが起こりました。
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その後、9つのテーブルに芸人それぞれが着席して、ワークショップはスタートします。
1つのテーブルを2つに分けた18チームが、それぞれ「みえない」「きこえない」「はなせない」に分かれて、まずはプロジェクトメンバーがしりとりに挑戦。「みえない」人が口頭でワードを伝えるも、「きこえない」人はわからないため、「みえない」人と「はなせない」人が協力してジェスチャーで伝えるなど、コミュニケーションを取るための工夫が必要なこのゲーム。河カタさんは「協力しないとできないんです」と説明します。
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フェーズ1として、自己紹介に挑戦。トリオのため、1人余ってしまったザ・スリーの浦は、タケトともにMCを担当します。
河本は「見えない人には言葉で伝えられて、聞こえない人には筆談で伝えられるんですけど、喋れない人に伝えてあっているかどうかを判断するのが難しかった」と気づいた点について言及。「けど、5人全員が手をぎゅっと握ることで伝えることができた。何も言ってないのに、僕のチームの5人はそういうことができたから、この5人で何かやりたいなと思いました」と興奮気味に語ります。
田村は「喋れない人、見えない人、話せない人、それぞれでは大変なところもあるけど、全員が揃うと伝えることができる。補い合えばコミュニケーションが取れるということは、人生が楽しいなと思える発見。みんなで力を合わせることの大切さを感じました」と笑顔で感想を語ります。
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フェーズ2は「芸人のボケにツッコもう」。お題に対して、それぞれが「みえない」「きこえない」「はなせない」というルールを守って答え、最後に芸人がボケたワードに対して「なんでやねん!」とツッコんで終わろうというもの。河カタさんが「ここからは筆談禁止です」と告げると、参加者から戸惑いの声が挙がりました。
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この結果を踏まえてそれぞれが考えたルールを用いて、フェーズ3に挑戦。このゲームでジョーカーに選ばれた人には、「みえない」「きこえない」「はなせない」全てが適用。その状態で、メンバー全員がサポートして、お題となっている名詞を当てます。1問目の「野球」は2組を除いて正解。2本目の「焼き鳥を食べる」は動作が加わったためか、間違えが続出しました。
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最後は、「未来言語大喜利」に、河本、田村、アキラ、緑川が挑戦。全員がジョーカーの状態で、芸人それぞれの答えを何かしらの手段を使って参加者それぞれに伝えて発表するというものです。
制限時間3分間の中、早々と伝え終えた河本とパートナーは手を握り合ってなぜか静止。何度もわからないというジェスチャーをされながらも表現の方法を変えない田村に、タケトは「変えろよ!」とツッコみます。結果、緑川チームがビンゴ!「目が見えない状況だと、相手に触られるのが怖い。だから、自分の顔に相手の手を持ってきて触ってもらうようにしました」と女性らしい気遣いを見せた緑川。解釈の違いで不正解となってしまった河本は「名詞はすぐいけたけど、動作が入ると急にわからなくなる。今回も家というのは伝えられたけど、それが何を指すかまで伝えるのは難しかった」と反省しました。
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休憩を挟んでのち、芸人とプロジェクトメンバーによるトークセッションが行われました。
ワークショップの感想を訊かれた河本は「何もしなくても伝わるという当たり前に慣れすぎているなと感じた。人のことを思って伝えることが大事やなと。雑に伝えて、相手を不快な気持ちにさせているかもしれないということを学べました」とコメント。アキラが「3分もあったのに伝えきれなかったということは、緊急時に大事なことを伝えることができないということ。笑いと同じで、コミュニケーションには無駄をはぶくことが大事なんじゃないかなと思いました」と語ると、河カタさんは「そういう無駄をノイズと呼んでいるんですけど、いかにノイズを減らすかという議題は僕らの中でもよく出ています」と同調します。
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ジェスチャーで伝えるにしても、文化が違えば異なるのは当然のこと。日本人の場合、お茶碗を片手で持ってお箸で口に運ぶしぐさで表現されますが、インドネシアは手で食べる習慣が。マレーシアに住んでいるKLきんじょーが「お金の数え方も違う」と言えば、フィリピン住みます芸人の黄金時代・田中が「チェック(会計)はこうです」と現地で通じるジェスチャーを見せるなど、文化の違いに参加者たちからは驚きの声が挙がります。
ミャンマー住みます芸人のアーキーは「ジョーカーが女性で、体を触って伝えなきゃいけないことがあったんですけど、男性陣はぼーっと見ておくしかなかった」と、セクハラとの境界線へ戸惑いも。これについて、河カタさんは「僕らもこの問題で悩んだこともありましたけど、やり続けると結果的に身体接触がいちばん伝わりやすいとわかった」とコメントしました。
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その後、言葉の伝わらない国や地域で暮らす住みますアジア芸人たちが、現地での体験エピソードを報告します。
ショートコント「◯◯」が伝わらないというのは、ダブルウィッシュ・中川。「日本人なら想像してくれるけど、ベトナムでは実際に机や衣装がないと伝わりません」(中川)「医者のショートコントをやっても、実際にお医者さんいないじゃんってなっちゃうんです」(井手)と話すと、「僕はアメリカに2年間住んでいたんですけど、日本人はここが宇宙船ですって言えばその世界観に入り込めるけど、アメリカだと普通のイベント会場じゃないですかってなってしまう。日本はマイノリティなんですよね」と河カタさん。ダブルウィッシュはコントの際、目ではっきりと伝えるように心がけているそうです。
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インドネシアでも似たようなことがあったようで、ツッコミが理解されなかったと切り出したのは、ザ・スリーの山口。「浦に僕ら2人がツッコまれると、なんで自由にさせてもらえないんだと言われるし、浦はなんでボケを止めるんだと言われるんです」と、笑いのツボの違いについて触れます。
「日本だとゴムパッチンで3、2、1ってカウントしているとき、2で手を離して痛がると笑いが起こりますけど、インドネシアでは通じません。かわいそうだろ、ちゃんと練習してるのかって真剣に説教されます」と浦。浜田が「そのせいで、浦は一時期、めちゃくちゃ嫌われてた」と話すと、ドッと笑いが起こります。
さまざまな試行錯誤を経て行き着いたリズムネタは、YouTubeで1600万回再生を記録。ザ・スリーは今やインドネシアでCMにも出演するほど人気者。マレーシア住みます芸人のタイガー・阿部が「ザ・スリーがうまくいってるので、よしもとの社員さんにあのまんまやれって言われた」と暴露。ダブルウィッシュも似たようなあるあるリズムネタをしていると明かすと、タケトは「その国々で(ザ・スリーを真似て)リズムネタをやればいいんじゃない?」と提案します。
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河カタさんが、ろう者である菊永さんに「彼らのリズムネタは伝わりますか?」と質問。参加したろう者の方から「面白かった」との意見もありましたが、菊永さんは「個人差があるのかなと思います。私は申し訳ないんですけど、よくわからないんです」と率直に。多民族国家のマレーシアで「サッカーの試合でゴールを決めた時の日本人とマレーシア人の違いをやるとウケた」と話したKLきんじょーが実際にネタを披露すると、菊永さんにも伝わったようで「面白かった」と笑います。
黄金時代・田中は「わかりやすいボケとして、日本には雪があります。フィリピンには洪水がありますって言うと、向こうではすごくウケるんですけど、お客さんが僕らよりさっきに『フィリピンには洪水があるぞ!』と言ってしまうから、言わないで......ってなっちゃうんです」と話しました。
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住みますアジア芸人たちのエピソードを聞いて、「音はドリフターズさんが使っていた。それが30年前の話」と話し始めた河本。「今の日本のお笑いは言葉が多くてどんどんレベルも上がっているけど、アジアにいくとその感じは伝わりにくい。フィリピンの話じゃないけど、僕らも『志村うしろ!』って志村さんに教えてた。あの頃の現象は、今のアジアの反応と一緒よね」と分析すると、タケトは「みなさん、ドリフターズを観なさい!」と声をかけました。
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【次長課長】【河本準一】【麒麟】【田村裕】【ザ・スリー】【アキラ・コンチネンタル・フィーバー】【そこらへん元気】【緑川まり】【タイガース】【アーキー】【KLきんじょー】【黄金時代】【ダブルウィッシュ】【カエルサークル】【ソイくん】【タケト】

2018年12月29日 (土)

『KIMODORI』を発刊したレイザーラモン・RGへインタビュー!「オシャレと認識されていない芸人がスタイルブックを出すまでのサクセスストーリーが詰め込まれた1冊です」

12月14日にレイザーラモン・RGによる自身初のスタイルブック『KIMODORI』(リットーミュージック刊)が発売されました。

本著はRGが発明したスニーカー越しの自撮り"キモ撮り"の魅力を余すことなく詰め込んだスタイルブック。これまで自身のインスタグラムに投稿してきた"キモ撮り"の収録ほか、レクチャーやお気に入りのアイテムの紹介、ぁぃぁぃさんとOKAMOTO'S・オカモトレイジさんそれぞれとの対談なども掲載されている、スニーカー&ストリートファッション好きもちろん、流行に敏感な方、インスタグラムの魅力を知りたい方などに必読の1冊となっています。
よしもとニュースセンターでは、著者であるRGにインタビューを敢行。こだわり抜いた本について、のめり込んだスニーカーについてはもちろんのこと、趣味を究めることの素晴らしさなど、大いに語ってもらいました。

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(レイザーラモン・RG)

 *  *  *  *  *  *

――まず、できあがった本についての感想を聞かせてください。

「誰かに手に取ったときの紙質がオシャレって言われて、たしかに!と思いました(笑)。この手に取らないとわからないこのオシャレさを、まず実感してもらいたいですね。しかも、おっきめのウィンドブレーカーだとポケットに入っちゃうんですよ。ほら!」
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――身軽な人でも持ち運べる軽さと大きさ、いいですね!

「かさばらないっていうのはいいですよね。スタイルブックなので、いつでもどこでも気軽にパラパラとめくれるのも、いいところだなと思います」

――キモ撮りを始めたのは、どういう経緯からだったんですか。

「インスタグラムで、ひっそりとキモ撮りをやってたんですよ。そもそも僕はスティーブ・ジョブズのネタをやってるくせにAndroidのスマートフォンを使っているんですけど(笑)、3~4年前に使っていたISAIっていう機種が下にカメラが付いているタイプだったんです。その頃、又吉(ピース)がオシャレやとか言われて、なんとなくお笑い界にあった"芸人が服装を気にしてるのはイタい"っていう雰囲気が変わりつつあった時期で。後輩たちがWEARに私服をばんばん上げていて、僕もやりたかったんですけど当時Androidではできなかった。カメラは下に付いてるわ、WEARはできないわということで、自分のスマホでできる自撮りを開発していたら、いつの間には靴中心の撮り方になってキモ撮りができちゃったんですよね」

――偶然の産物だったんですね。

「そうですね。元々、世界で流行ってほしいなと思って始めた撮り方だったんですけど、オリエンタルラジオの(藤森)慎吾が真似してくれてちょっとだけバズっただけで流行ることはなかったんです。やから、その後はスニーカーを撮るときの1つのポーズとして時々、提案しているくらいでした。そうしたら、リットーミュージックさんが本を出しませんかと声をかけてくださって。え?と驚いていたら、指原(莉乃)さんが真似してくれて。さらに、『アメトーーク! 』の「スニーカー芸人」が放送で撮り方をレクチャーしたら盛り上がってきたんですよね。ほかにもドレッサー賞をいただいたり、スニーカー関連のお仕事もちょこちょこいただけるようになってきたのも大きかったかもしれないですね」

――スニーカーには元々、興味はあったんですか。

「好きでしたけど、集め始めたのは4年くらい前からです。当時、バイクの大型免許を取っていたとき、教官に『足首を守るために、できればブーツかハイカットのスニーカーを履いてください』って言われたんです。ブーツは重たいから嫌やったんで、ハイカットのスニーカーをいろいろと探してみたらエアジョーダンの復刻版を見つけて。あぁ、そんなに高くないんや。買えるんやなと思ったことをきっかけに集め始めました。バイクの免許を取りに行ったのも、RGツーリングクラブの活動でチュートリアルとかとツーリングしてたとき、僕が250ccのバイクに乗ってて、みんなのバイクを羨ましがってたらチュートリアルとかが『大型免許、取ったほうがいいよ』って背中を押してくれたから。で、教習所に行ったら教官からハイカットのスニーカーを勧められて、興味を持って。ちょうど僕についてたチャラいマネージャーがスニーカー好きでいろいろと教えてくれただけじゃなく、チョコレートプラネットの松尾、シソンヌ・長谷川とか詳しい後輩たちも周りにいたのでスニーカー同好会を作ってライブを始めたら、どんどん広がっていったんです。グループLINEが広まりだした頃やったんで、情報交換が頻繁にできるようになったのも大きかったですね。テクノロジーと人脈に恵まれて、スタイルブックを出すまでにたどり着きました!」

――わらしべ長者感、半端ないですね(笑)。

「まさに、わらしべ長者ですね。この本は、オシャレと認識されていない芸人がスタイルブックを出すまでのサクセスストーリーが詰め込まれた1冊です。もちろん毎日、インスタグラムに写真を上げて、それなりのお金を使ったからできたことでもありますけど、スタイルブックを出すまでのノウハウについては......今流行りのオンラインサロンでも始めて教えましょうかね(笑)。まぁ、元々興味があったんですけど、オシャレやと思われるにはスタイルの良さが必要やったり、全身買い揃えるとすごくお金がかかったりするじゃないですか。髪型にも気をつけないといけないですし。けど、スニーカーにこだわってるだけで、オシャレをしているように見えるんですよ。僕は坊主で美容院代0円、洋服もハイブランドはまったく着ていません。なんやったら3本のズボンを履き回してますが、スタイルブックが作れるくらいのバラエティ豊かな写真が撮れる。それは全て、スニーカーのおかげなんです」

――オシャレは足元からってよく言いますしね。

「そうなんです。しかも、足元が強調される撮り方をしているので、オシャレに気を配っている人だと思われがちなのも大きなポイントです」
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――では、今回の本でRGさんが特にこだわった点を教えていただけますか?

「写真を撮影する時点でめちゃくちゃこだわって撮っているのはもちろんなんですけど、スタイルブックを出すと決まった時にいろんなスタイルブックを集めて研究しました。だから、全てにこだわりましたし、スタイルブックあるあるが詰め込まれた1冊でもあります」

――ぁぃぁぃさん、OKAMOTO'S・オカモトレイジさんそれぞれとの対談も読み応えがありました。

「ぁぃぁぃは以前ラジオを一緒にやってたんですけど、すごくノリが合う子ですし、インスタグラムにすごく力を入れていると聞いたのでいろいろと聞いてみたかったんです。で、実際じっくりと話してみたら、インスタグラムに載せる写真1枚1枚に熱いものを持っている女の子だということがわかったので、今では先生と呼んでいます。レイジくんもインスタグラムに狂ってるくらい、バンバンと写真を上げていくという意味では、先生ですね。2人とも20歳くらい年下なんですけど、刺激をもらいたくて登場いただいたんですけど、インスタグラマーどころか、今後、表現者になりたい人は必ず読んでもらいたい対談になっています。僕、44歳ですけど、今回の対談中に何度も頭をぶん殴られるようなカルチャーショックを受けましたから」

――例えば、どういったところが衝撃的だったんですか。

「ぁぃぁぃだと、いつも街中の壁を探しているという言葉ですね。自分がどう映るかじゃなく、トータルでどう映るかを大事にしているからこそ、いい壁を探しているっていうのは衝撃的でした。彼女はインスタをパッと開いた時の、ホーム画面の統一感も大事にしているらしいです。レイジくんに関しては、"フレックス"っていう言葉。僕の細川たかしさん的な髪型を見て『すげぇフレックスっすね』って言い出して。最初どういう意味なのかわからなかったんですけど、"こいつ決まってるぜ"っていうような意味で使う言葉らしいです。レイジくんの"イケてるとかセンセーショナルじゃなくて、フレックスがハマることをしたい"っていうのは名言でした。あと、"かっこいいと思った時点で過去"っていう発言もすごくいい。常になんだろう、これって思われていたいっていう彼の考え方に、その通りだなと思いました。......さっき、取材をしてくれたライターさんが編集部にこの本を持っていったら、本当にかっこいいと思っているのかボケなのかわからないと言われたと話していて。レイジくんの言葉に準ずるなら、『KIMODORI』はすげぇフレックスな本なんだなと実感しました」

――なるほど。では、数多あるスニーカーから、RGさんが大事にしている購入ポイントは?

「かっこいいと思ったから買っているだけですね。店頭からなくなってしまって何度も悔しい思いをしたことがあるので、欲しいと思ったら買います。実は最近、スニーカーコンサルタントもやっていまして。なんかいいのない?って抽象的な言葉を投げかけられたとしたとき、3つくらいの提案した中から好きなタイプを教えてもらって、このタイプが好きなら今、店で売っているのはこのスニーカーですって伝えるというもので、次長課長・河本さんとか野性爆弾・くっきーさんには何度かリピートしてもらいました。スニーカーっていろんなカスタム方法があるんですよ。例えば、デザイン的に難しいものがあったとしたら、この子がいちばん映える履き方は一体なんなんだろうと考えて、洋服を変えたり、紐を変えたりしてバランスを見るんです。なんならサイズを大きくしたり、小さくしたりすることもあるんですよ」

――劇場の福袋とかで「RGさんにスニーカーを選んでもらう権利」とかあれば、興味を持ってくれるお客さまもいそうですね。

「あぁ、そういうことを何かしらのかたちでやれたらいいですね。その場合、この時期にこのお店ではこのスニーカーが必ず置いてありますっていう情報もお伝えできると思います。漁師が毎日、海を見て潮の流れを読んでいるように、僕も靴場を漁場として何が今あるか、常にチェックしてますから。新宿は劇場(ルミネtheよしもと)の近くに有力ショップがいくつかありますし、よしもと本社に来るまでにもいろいろとお店があるので遠目から"あぁ、あれあるな"とか常にチェックしてます」
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――RGさんって多趣味ですけど、好きになるとかなり深くのめり込むタイプですよね。

「これが好きって言うといろんな人がいいものを教えてくれるから、そうなっていくんやと思います。SNS、そしていろんな人にすぐ出会える東京にいる恩恵が大いにありますよね。......東京好きやわぁ!」

――(笑)。

「ははは! 人の気持ちに応えたいと強く思っているから、スニーカー業界やスニーカー好きな人が勧めてくれたものは取り入れたくなるというか。この業界に片足を突っ込んだからには、何か為になりたいっていう気持ちになっちゃうんですよね。......あと、芸人としての目標――例えば、『THE MANZAI』の決勝に行くとか『R-1ぐらんぷり』の決勝に行くとか――がひと段落したから、スニーカーとかの趣味により興味を持てるようになったのかもしれないです。やっぱり本業はちゃんとしたいというのがありますから、賞レースの決勝に出ることができたからこそ次の段階に進めたのかもしれないです。......かまいたち・山内もめちゃくちゃスニーカーが好きで、レアものをバンバン買ってるんですよ。普通なら本業をちゃんとしろってツッコまれそうなところですけど、かまいたちはどの賞レースでも勝ち残っているし、テレビに出たら爆笑を取っている。で、そういう趣味も充実させているからかっこいいんですよね。あとね、何か1つのハマるって大事なことなんじゃないかなって思うんですよ」

――趣味は、生活に潤いをもたらしますから。

「楽しいことが生活の中にあると、幸せ細胞が増えますからね。例えば、デスク作業の多い仕事をしているなら、ペンや椅子にこだわってもいい。眼鏡をかけているなら、いろんな眼鏡を買って毎日変えてもいいと思うんです。僕も続かなかった趣味は、いくつかありました。けど、スニーカーは毎日楽しめるし、毎日テンションを上げられるアイテムだから残ったんです。やから、みなさんも自分のテンションを上げられる何かを生活に取り込んでほしいですね」

――スニーカーに興味を持ってみたいなという人には、ぜひこの本を読んでもらいたいですよね。

「私、レアものは持ってないから恥ずかしくて好きだと言えないって思ってる人もいるかもしれないですけど、この本にはレアもの以外も載ってます。だから、自分がかっこいいなと思ったら買ってみてください。で、ピースサインをするくらいの気持ちでキモ撮りに挑戦してもらえると嬉しいです。自分でカッコつけて撮ると恥ずかしいですけど、『RGがやってるから今、みんなの中で流行ってるんですよ』って言えば挑戦できるじゃないですか。これから寒くなりますけど、パーカーとかウィンドブレーカーのポケットに入れて、持ち歩きながらスニーカーと一緒に楽しんでもらえたらいいなと思います」

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『KIMODORI』
著書:レイザーラモン RG
価格:1100円(税別)
リットーミュージック刊【レイザーラモン】【RG】