観客投票で予想外の結果に一同騒然!M-1グランプリ対策ライブ「漫才を愛する男たち」
2月26日(日)、よしもと沖縄花月にてM-1グランプリ対策ライブ「漫才を愛する男たち」が開催されました。
プラス・マイナス、ピーチキャッスル、カシスオレンジが真剣勝負でネタを行い、若手漫才師の頂点を決める「M-1グランプリ」に勝ち抜いていくための対策を練るというこのライブ。3組の芸人たちは最初に2分ネタ、続いて3分ネタ、最後に4分ネタと1組3本のネタを披露。「M-1グランプリ」の予選と同様に、ネタ時間を過ぎるとサイレンが鳴り、さらに15秒経過で暗転して強制終了するという厳しいルールの下にライブが進められていきます。観客が審査員となり、各ブロックで一番面白かった芸人1組に丸をつけ、その得票数で順位が決定。会場もちょっとした緊張感に包まれながら、最後まで結果が予想できないライブが幕を開けます。
トップバッターとして登場したのはプラス・マイナス。2分という短い時間の中で、苦手な食材をテーマに言葉遊びを盛り込んだテンポの良い漫才で会場を沸かせます。
続いてピーチキャッスルが漫才を披露。修学旅行のあるあるネタで制限時間ギリギリまで使って観客を盛り上げます。
2分ネタの最後はカシスオレンジが登場。"やってみたい職業"をテーマに、低いテンションでボケまくる仲村と、仲本のテンション高いツッコミで独自の漫才を展開します。
続いて3分ネタがスタート。1番手のプラス・マイナスは、落したコンタクトレンズを探す人と、それを手伝う人というシチュエーションの漫才で会場の笑いを誘います。
ピーチキャッスルは桃原が考えたという超ネガティブな物語を中心にネタを展開。物語をなんとかポジティブな方向へ修正しようと奮闘する真栄城に、観客も爆笑の連続でした。
次はカシスオレンジがネタを披露。心の中にいる天使と悪魔のささやきをテーマにした漫才を繰り広げます。
いよいよ最後は4分ネタ。プラス・マイナスはコンビニ店員の接客態度の悪さを話題に、店員と客に扮して良い接客を再現することに...。店員の兼光とそれに振り回される客・岩橋のボケとツッコミの応酬に、会場から何度も笑いが巻き起こっていました。
続いてピーチキャッスルが披露した漫才では、"かわいらしさ"をアピールしたい桃原と、"男らしさ"をアピールしたい真栄城のまったく噛み合わない様子に観客も大ウケ。二人の個性を生かしたネタを展開します。
カシスオレンジの最後のネタのテーマは「宝くじ」。もしも10億円が当たったら...という宝くじを買った人なら誰もが夢見る話題でトークを繰り広げます。思わず「もっと使えよ!!」とツッコミを入れたくなるような仲村の10億円の使い道に会場も大爆笑でした。
すべてのネタが終了したところで3組が再び舞台に登場。プラス・マイナスの兼光が「緊張感がすごいですね!」と感想を述べると、それに激しく同意する他のメンバーたち。岩橋が「この空気に飲まれて結果がでない人が多いんですよ」と話し、さらに「僕ら(プラス・マイナス)がその最たるものですけど・・・」と自虐的な一言を加え、会場の笑いを誘っていました。
ライブ後半は審査員として観客席で審査していた初恋クロマニヨンの松田と、NSC(吉本総合芸能学院)の5期生で現在は放送作家として活躍するキャンヒロユキさんが加わり、「M-1グランプリ」対策をテーマにトークを展開します。限られた時間での漫才について、特に一番短い2分ネタが苦労したと語るメンバーたち。少ない時間の中でストーリーを展開する難しさや、どのネタを削ればいいか悩んだことなどを語り、ネタ作りに悪戦苦闘した様子が伺えました。また、審査員の二人がそれぞれのネタに対する感想や改善点などをあげていくと、その内容に一同も納得。盛り上がるトークでヒートアップしたのか、なぜか審査員の松田が「M-1の1回戦は本当にムカつく!2分でいったい何ができるの??」と不満を爆発させると、大きな笑いが巻き起こっていました。
集計が終わって、いよいよ観客の投票結果発表となり、結果内容を読み上げるピーチキャッスルの真栄城に全員が緊張の面持ちで注目します。そして気になる結果は...1位はプラス・マイナス、2位はカシスオレンジ、3位はピーチキャッスルと、2分・3分・4分のすべてのネタでまったく同じ順位となり、誰もが予想しなかった結果に驚くメンバーたち。さらに最下位のピーチキャッスル・真栄城がそれを発表するという皮肉な展開に「これ...スタッフも(何故?)ピーチキャッスルに渡す?」とツッコミを入れる一幕もあり、会場の笑いを誘っていました。
今回不本意ながら3位となってしまったピーチキャッスルが「もう来月からやりたくないです...」「心が折れた」とひたすらテンションを下げるなか、トークは最後まで盛り上がり、終始笑いの絶えないライブは和やかムードで幕を閉じました。