連続テレビ小説『わろてんか』大阪編の主な出演者に藤井隆、兵動大樹など7名が新たに決定!
6月16日(金)、NHK大阪放送局にて平成29年度後期の連続テレビ小説『わろてんか』大阪編の主な出演者7名が新たに発表されました。『わろてんか』は、明治後期から第二次世界大戦の大阪を舞台に"笑い"を届けるヒロイン・藤岡てんの人生を描いた物語。撮影は順調に進んでいて、5月19日に京都市の東寺でクランクイン。約1カ月、京都府内を中心にロケ撮影が行われ、5月末からは大阪局のスタジオでの収録が始まりました。大阪編は、ヒロイン・藤岡てんとその夫・北村藤吉が、二人三脚で寄席の経営へと歩み出すというもの。
大阪編の主な出演者は、藤吉の母・北村啄子役に鈴木京香さん、藤吉と同じ旅回りの芸人一座の一員で、てんの恋敵になる娘義太夫・秦野リリコ役に広瀬アリスさん、しゃべくり漫才の先駆者・キース役に大野拓朗さん、のちにキースとコンビを組むことになるアサリ役に前野朋哉さん、そしてまったくおもしろくない(!?)芸人・万丈目吉蔵役に藤井隆、吉藏の妻、歌子役に枝元萌さん。さらに、芸人を寄席に派遣する「太夫元」、今でいう芸能事務所の経営者で、興行界の風雲児となる寺ギン役に兵動大樹という顔ぶれ。
この日の記者会見には、鈴木京香さん、広瀬アリスさん、大野拓朗さん、藤井隆の4人が登壇。ドラマ撮影の合間を縫ってヒロイン・藤岡てん役の葵わかなさん、北村藤吉役の松坂桃李さんも出席しました。
秦野リリコを演じる広瀬アリスさんは、「てんちゃんの恋敵ということで、実際にてんちゃんに会い、こんなかわいい子をいじめるのかと思うと心が痛いです(笑)。今の台本の段階だと、リリコはちょっかいばかり出しているので、いつか『リリコ、いい子だな』と自分でも思えるようになりたいと思います」と意気込みを。
大野拓朗さんは、時代は違えどしゃべくり漫才の先駆者であるエンタツ・アチャコのエンタツをイメージしたというキース役。「今の漫才という形を作り上げた伝説の芸人さんの役をやらせていただくんですが、僕自身、ずっとおもしろい人間になりたいと思ってきた真面目な人間。こういった頭の回転が速く、奇想天外な行動力のあるキースという役にまさか自分が抜擢していただけるとはと驚きました。精一杯演じさせていただくことで自分の中でキースさんのいい部分をたくさん身につけて、終わる頃にはおもしろい人間になれていたらなと思います」と笑顔で語りました。
続いて、万丈目吉蔵役を演じる藤井隆も挨拶を。万丈目吉蔵は、舞台で後ろ面をかぶって踊ってみせたりするのですがウケず、違う芸に挑戦してもスベってばかりの芸人。そんな吉蔵ですが、妻の歌子とのケンカはとてもおもしろく、そのケンカこそ本業の芸よりもおもしろいのでは? と言われ、これがのちに夫婦漫才のパイオニアになる...かも!? という役どころ。「まったくおもしろくない、ウケない芸人役と聞いて、私は『なんの練習もいらないな』と思って(笑)。『このままでいけばいいんだな』と安心しています」と語り、記者陣からも笑いが。また、「台本を読ませていただき、てんちゃんがコロコロと笑う声が聞こえてくるような内容だったので、参加させていただけるのを楽しみにしています。NHK大阪局の方も、何度もお世話になっている方が多くてすごく安心しています」と笑顔。そして「記者の方にもこんなに多くの方に集まっていただいて、注目していただいているんだなと思いました。先ほどからすごく熱心な記者の方がいらして...」と藤井が目線を向けた先には、なんと記者席で記者のフリをする濱田岳さんの姿が! 思わず笑いに包まれる会場でした。
しゃべくり漫才を生んだ男・キースを演じる大野さんが、「藤井さんとの対局が不思議だなと思っていて。おもしろくない僕がおもしろい芸人さんをやらせていただいて、このめちゃくちゃおもしろい方がまったくおもしろくない芸人さんという(笑)。おもしろく演じるために、藤井さんからたくさんアドバイスをいただいて現場に挑もうと思います」と話すと、「そんなお言葉をいただいて恐縮です」と藤井。「役は、作家さんとか監督さんが自分なんかよりたくさん考えておられるので、周りの皆さんの考えていらっしゃることが少しでも実現できたらいいなと思います」と謙虚に語りました。
藤吉の母・北村啄子役の鈴木京香さんは、「思えば22年前、朝の連続テレビ小説のヒロインをやらせていただいたことがあります。その時、スタッフの方から『早ようまなって、ヒロインのお母さん役になって帰ってきてや』と言われていましたが、こうやって素敵な息子の母親として、そしてイケズではありますが、ヒロインのお姑役としてまた出演させていただくことができます。本当に楽しみにしています」と語りました。
新たな共演者の皆さんを迎えたヒロイン・てん役の葵わかなさんは「今まさに撮影中だったのですが、とても楽しく、明るくおもしろい撮影をしていて、どんなドラマになるのか自分でも楽しみになってきている最中です。そして今日、大阪編のキャストの方々が発表になり、もっと楽しくにぎやかなドラマになるのではないかと今から楽しみです。長いおつきあいになると思いますが、笑顔あふれるドラマを一緒につくっていってください。よろしくお願いします」とにっこり。藤吉役の松坂桃李さんは「京都編はおもしろいテンポ感の中で撮影していて、また大阪編ではこちらの方々と一緒にお芝居をすると、また違ったおもしろさとテンポ感が出るんだろうなと思うと、緊張しますがすごく楽しみです」と期待に満ちた表情で語りました。
"笑い"を世に広めたヒロインの人生を描く、平成29年度後期連続テレビ小説『わろてんか』は、2017年10月2日(月)からスタート。大阪編は、10月下旬頃から放送です。
【藤井隆】