3x3「OKINAWA72 CHANCE!」2ndRoundはDIMEの優勝で幕を閉じる
3人制バスケットボールの日本最高峰リーグ「3x3 PREMIER.EXE(スリーバイスリー プレミア・ドット・エグゼ)」に昨年から参戦している沖縄のプロチーム「OKINAWA72.EXE(オキナワ・セブンティトゥー・ドット・エグゼ)」が1月14日(日)、2018年シーズンに向けて選手のセレクションを兼ねたトーナメント大会「OKINAWA72.EXE presents CHANCE!セカンドラウンド」を北中城村・イオンモール沖縄ライカムで開催しました。
会場には大会に出場する9チームとともに、スペシャルゲストの大西ライオン、エハラマサヒロ、パンサー、ぼんじょるの、利根川ホプキンス、オーシャンのお笑い芸人が駆けつけました。
かつては「3on3」という名前で親しまれていた3人制バスケットボールですが、もともと決まったルールが存在していませんでした。そこでFIBA(国際バスケットボール連盟)が正式な統一ルールを設けることで新たなバスケットボール競技の位置づけを明確化し、3x3という名称の下、国際大会が行われるようになりました。
世界中で拡大しつつある3x3は知名度とともに競技人口も年々増加しており、2020年の東京オリンピックでも正式種目として実施されることが決まったことにより今後さらに注目を浴びることでしょう。また、日本最高峰リーグの3x3 PREMIER.EXEに参戦するということは、日本代表に選ばれるチャンスがあることを意味しており、将来的にオリンピックに出場できる可能性も生まれ、選手の夢は大きく膨らみ続けています。
昨年12月から行われている「OKINAWA72.EXE presents CHANCE!」は、OKINAWA72.EXEのオーナーを務めるガレッジセールのゴリが大会のオーガナイザーを務めていて、2月23日の最終ラウンドまで計3回に分けて開催。そして、すべてのラウンドが終了した時点でOKINAWA72.EXEのメンバーとして国内リーグの舞台に立つことのできる選手が発表されます。
今回の第2回大会ではホストチームのOKINAWA72.EXEのほか、baller小僧[Zteam]、Awesome、TIDA UP、TREU BALLER、Joint、豊見城スポーツ、NEW jack cityの沖縄県内チーム、そして昨年の3x3 PREMIER.EXEでチャンピオンに輝いたTeam DIMEがスポット参戦し、計9チームによるトーナメント戦を実施。優勝賞金と夢を懸けた熱い戦いが繰り広げられました。
麒麟の田村裕とBリーグの京都ハンナリーズの岡田優介選手とともにTeam DIMEの共同オーナーを務める大西ライオンは「3x3を全国に盛り上げたくてDIMEのオーナーをしています!沖縄には(Bリーグの)琉球ゴールデンキングスがあるようにバスケ熱が本当に熱い地域であります。今日の大会が盛り上がるか(選手たち)心配かもしれませんが...『心配ないさー!!』。盛り上がっていきましょう!」と観客を前に呼びかけました。
その一方で「DIMEは昨シーズンの優勝チームなので、チャンピオンのバスケを魅せて欲しい。大西ライオンは、そのDIMEにお金を払っています!絶対に負けないでください!」と、オーナーとしての立場としてDIMEの選手にはっぱをかけ続けていました。
3x3は競技としての魅力もさることながら、音楽やファッション、エンターテインメント性が際立っており、それらをひとつに融合させたニュースポーツでもあります。試合では、バスケットボールのアパレルブランド「AKTR」がデザインした独創性あふれるユニフォームを全チームが身にまといコート上で選手たちが躍動。
そしてそのプレーに花を添えるようにMC DICEのマイクパフォーマンスとDJ MEILLEEによるDJプレイで会場を盛り上げます。
また試合の合間にはダンスパフォーマンスやよしもと芸人が登場。大西ライオン、エハラマサヒロ、パンサーらが会場を盛り上げると、負けじと沖縄よしもと芸人のぼんじょるの、利根川ホプキンス、オーシャンも観客を巻き込んだトークを繰り広げる展開に。
これは大会オーガナイザーのゴリが求める「ルールを知らなくても楽しめ、競技だけでなくエンターテインメント性の融合が可能である3x3の魅力を存分に引き出したい」という思いが基になっていることから、スポーツと音楽、そしてお笑いのミックスを実現させました。
国際バスケットボール連盟が定める1試合10分間ルールで行われ、試合時間内でも21点先取すれば勝敗が決するノックアウト制で行われた今大会。一回戦から激しい競り合いが続く好ゲームの連発で、シュートが入るたび観客から声援や指笛が鳴り響くと、熱い戦いに呼応するかのように自然と身を乗り出して観戦するエハラマサヒロの姿が見られました。
そして決勝に残ったのはリーグチャンピオンのDIMEと、前回のこの大会で準優勝に終わり雪辱に燃えるホストチームOKINAWA72.EXEによる激戦必至の好カード。優勝を懸けて高いレベルのプレーを披露しヒートアップする両チームの姿に対し、観客は手に汗を握りながら見守る展開となりましたが、最後はファールで得たフリースローをDIMEの宮島智久選手が落ち着いて決め勝負あり。チャンピオンとしての意地を見せつけたDIMEが大会を制しました。
MVPにはDIMEの2ポイントシュートを決め続けた鈴木慶大選手が選ばれ「招待してくれたからにはしっかりとプレーしたいという気持ちでした。(沖縄のチームは)それぞれ技術が高い。またどこかでプレーできることを楽しみにしています」と他チームに対してエールを送りました。
一方、2大会連続で準優勝を喫したOKINAWA72.EXEの島袋覚選手は「今回は絶対優勝するという意気込みで臨んだんですが、DIMEはシステムや守り方が全然(他チームと)違っていて、衝撃を受けたしさすがだなと感じました。
2月(の大会)はまたとんでもないチームが来るかもしれないので、それに合わせて個人もチームも今以上にレベルアップして優勝を目指したい」と雪辱を誓いました。またオーナーのゴリに対しては「負けてしまってすみません。オーナーが見に来ないからですよ!」と苦笑いを見せつつ最終ラウンドの来場を待ちわびていました。
そしてOKINAWA72.EXEのセレクションも兼ねた大会について「(選手は)ハートが大事。ひとつのルーズボールに対して果敢に取りに行き気持ち、そして声を出すことが重要だと思います。技術はそのあと」と、チームにアプローチするために必要な部分について述べました。
DIMEのオーナーでもありスペシャルゲストの大西ライオンは今大会について「沖縄には良いストリートボーラーがたくさんいて、バスケットが本当に根付いているんだなと感じました。みんな1on1のスキルが高くてビックリしました!白熱した大会だったと思います」と興奮気味に話しました。
「OKINAWA72.EXE presents CHANCE!」は2月23日(金)に沖縄市のミュージックタウン音市場で最終ラウンドが開催され、全3大会での評価を加味した上で今年、OKINAWA72.EXEの選手としてプロリーグに立つことのできる選手が選抜されます。
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