最新ニュースインタビューライブレポート

« 2018年11月 | メイン | 2019年1月 »

2018年12月

2018年12月31日 (月)

中山功太、井下好井、ジェラードンが上位3組に!『CHANGE A+』(12/20)レポート

12月20日(木)、東京・ルミネtheよしもとにて『CHANGE A+』が開催されました。

芸歴11年目以下の芸人を対象としたライブシステム「CHANGE」。AからDまでのステージにランク分けされ、約140組の芸人たちがネタバトルを繰り広げています。
『CHANGE A+』は、3ヵ月に1回行われるAステージの審査ライブ。上位3組を決定するほか、下位6組がBステージに降格となりますが、この時点でマドンナ。が出演を辞退したため、この日は下位5組が降格することになりました。

MCのキクチウソツカナイ。が「今日初めて来た人」と呼びかけると、大勢の挙手が。中にはお笑いライブを観に来ること自体、初めてという観客もおり、キクチは「生で観た芸人、キクチウソツカナイ。が初めて? お笑い人生、ハズレーーー!」と自虐的なコメントで笑いを誘います。
20181231164119-388e308b588869f08fdf09f7478052d0ff8491a8.jpg
トップバッターは、オリオンリーグ。沖縄特有の和やかな話し口調ながらも、テンポのいい掛け合いを見せます。すゑひろがりずは伝統芸能風の語り口調で3分クッキングを展開、ダイスは言葉遣いのまどろっこしい探偵、THIS IS パンはTHIS IS 岡下が相方・吉田にコンパでのモテ方を伝授する漫才を見せます。
かたつむりが披露した痴漢を題材としたコントは序盤からまさかの展開に、結婚相談所を訪れた女性をコントで演じた中山功太は巧み且つ丁寧な展開と言葉をキーワード的に用いて、笑いを増幅させていきます。
20181231164309-94c7107d1dad806f39ece42b619cab225e0b9915.jpg
20181231164310-f6a9198aaa6de3981164f667c48b83181ba2875c.jpg
20181231164307-eb9cd33210b32ddf2bfac1623f6017329c7bbd93.jpg
20181231164310-5cd9729b3593efeecaccb6d1a90279d9f503d2e2.jpg
20181231164310-77973e99ecef9d0524881ce9064b8ba507e2f243.jpg
20181231164316-7a1b9f0a6ddf0972183be24774b28548057c3277.jpg
リズミカルなネタに定評のあるイシバシハザマはショートコントを、レアレアは聞き間違いをテーマとしたしゃべくりを展開。ギンナナはポップな掛け合いを漫才で見せれば、ハブサービスは耳から離れない楽曲をテーマとしたネタ&タイツネタを披露します。
ブロードキャスト!! は、デートをテーマとしてテンポのいい漫才を、井下好井・好井はすゑひろがりず・三島にネタを被せられたとアピールしつつ、10回クイズを題材とした漫才でを見せます。
20181231164500-964754247b3a8f18a6b33ab45833a5ed0383d01c.jpg
20181231164501-c534f54b463812c730f0e3dd353c9d00a3a5722d.jpg
20181231164507-10dabad766a478153ecedd899a8f3868f51354c9.jpg
20181231164500-391e2b66954bd40735a47a0f1316c090799dc6b6.jpg
20181231164502-7bb32923d29edcb6645feb3e0e930a8f662e0dab.jpg
20181231164507-3dab76a90c29f5511faa2ac652aea7cc4718f044.jpg
TEAM BANANAは女性のある一言についてネチっとした絡みを見せる山田による怒涛のしゃべりが光る漫才を。スクープを題材としたコントを見せたサルゴリラは1つのボケをしつこく繰り返して見せ、ジェラードンは残業を題材としたコントで奇想天外の展開で笑わせ、こりゃめでてーなはコントでラッパーとしても活躍している大江のキャラを活かしたコントを見せます。
タモンズは漫才師としての悩みを漫才で笑いにし、シマッシュレコードは自前のウェディングソングを題材とした音楽漫才を、うるとらブギーズは年老いた夫婦のまさかの喧嘩をコントで見せて笑わせました。
20181231164638-d4730bd016e719b44a847c76fb19f0418d2d4419.jpg
20181231164638-314002d09634f33218291aa8606c52a322fdd06c.jpg
20181231164638-0e5cb981f511715027a9d7aa8913cbf4f7c6e4e1.jpg
20181231164645-7bd38b7616d697bfec4082a47d5cea4132e6835b.jpg
20181231164647-6b53b169549e609dc56ae16b7f816f914da61466.jpg
20181231164646-c1120128605206f58a3cde2ef8896f1286854a07.jpg
20181231164639-39bfb95d8824dbe171489c8cbcebf789668fe67b.jpg
審査の集計をしている間、出演者によるトークが繰り広げられました。
キクチが「みんな、気合入ってて面白かったけど、気合が入りすぎていたのか時間オーバーが多かったよね」と話しかけると、「まだネタをやりたい」と言い出したすゑひろがりず。集計が始まっているため、この部分が加算されることはありませんが、ネタの続きを披露します。
20181231164813-84c75c221bc747407966a524731c4e940eee2b2e.jpg
20181231164829-6fa7a0a8dbde0ee33e9911ecad3aab78dad4991e.jpg
自作の「イメージ」という楽曲に合わせてアイテムや人物のイメージあるあるを、インスタグラムにアップしているシマッシュレコード・鳥居。キクチについて「キクチさんが~、もし学校の先生だったら~副担任♪」と歌い上げると、ドッと笑いが。キクチも「納得いっちゃった」と感心しました。
20181231164853-8c807cdf1c187bb6577db522d91a9d01d4e67d26.jpg
いよいよ、結果発表。上位3組はジェラードン、井下好井、中山功太。「落ちるかも」と不安がっていた中山は「え?、俺?」と驚きながらガッツポーズ。なお、TEAM BANANA、サルゴリラ、かたつむり、ダイス、オリオンリーグが、残念ながら来年1月よりBステージ降格となりました。なお、来月以降の各ステージ分けは、公式ブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/mugendai_change)を参照ください。
20181231164934-78cd5ca8a4c433a3ec9d90bac0a225c9f24a9aa8.jpg
20181231164951-7d9ea565c04a00857b95a4601efb42b712b77459.jpg


【イシバシハザマ】【井下好井】【うるとらブギーズ】【ギンナナ】【こりゃめでてーな】【ジェラードン】【シマッシュレコード】【すゑひろがりず】【タモンズ】【THIS IS パン】【中山功太】【ハブサービス】【ブロードキャスト!!】【レアレア】【TEAM BANANA】【サルゴリラ】【かたつむり】【ダイス】【オリオンリーグ】【キクチウソツカナイ。】

2018年12月30日 (日)

乱歩の名作にかたつむり・林&ヒラノ&安達が挑む! 神保町花月本公演『贋作 黒蜥蜴』インタビュー

2019年1月5日(土)から1月7日(月)まで、東京・神保町花月にて、『贋作 黒蜥蜴』が上演されます。

本作は、江戸川乱歩の名作を大胆に脚色した白坂英晃さん(はらぺこペンギン!)作・演出の"贋作"シリーズ第2弾。前作に引き続き、かたつむり・林大介が明智小五郎、ヒラノショウダイが小林少年を演じ、新たに加わった安達健太郎が物語の鍵を握る重要な役どころに扮します。
今回は稽古も大詰めを迎える白坂さん、林、ヒラノ、安達を直撃し、本作の見どころについて大いに語っていただきました。

20181230194012-6f3c460f3fdb4dd1a5db9d6673bb6a459a593594.jpg
(向かって左から:白坂英晃さん/ヒラノショウダイ/かたつむり・林大介/安達健太郎)

 *  *  *  *  *  *

――『贋作 D坂の殺人事件』に引き続き、今回は『贋作 黒蜥蜴』ということですが、なぜ数ある乱歩作品の中から『黒蜥蜴』を選んだのですか?

白坂:『〜D坂』って元々すごく短い話で、小説だと何十ページくらいなんです。それを1時間半に膨らませたので、今回はちゃんと長編の原作の中でトリックがしっかりあって、浮き沈みがあってというような作品を選んで味付けしたいなと思いました。さらに、前回怪人二十面相と戦ったので、今回は違う敵がいいなと思って『黒蜥蜴』を選んだんです。

――明智小五郎のキャラクター付けなどは、前回通りなのでしょうか?

白坂:そうですね。女好きだとかそういう設定は原作にはないものですけど、それはそのまんまやらせてもらっていますが、"贋作"シリーズならではのキャラクターですね。

――キャストの皆さん、ご自身の役どころについて教えてください。

林:今、白坂さんがおっしゃったようにキャラクターとしては、前作そのままの明智小五郎になっています。ただ、今回は『〜D坂』の時より話が難しくて、登場人物がどういう立ち位置にいるか、ちゃんと読み込まないと入ってこない。それだけ深いお話になっているんですけど、みんなで表現できれば前回よりさらに面白くなると思うので、白坂さんと連携してしっかり作り込んでいきたいですね。

――明智小五郎らしさ、スマートさというのは意識されているんですか?

林:僕、恥ずかしながら原作を読んだことはなくて。逆に言えば、先入観なしに台本や白坂さんが思う通りの明智にしていければなと思っています。
白坂:原作で、明智さんってけっこうカタい人なんですよね。やるんだったら崩したいなと思った時に、林さんなら一番イメージを覆せるかなって。もし明智がこんな性格だったらというラインに、林さんがいちばんハマったんです。
ヒラノ:僕も前回に引き続き、小林少年を演じています。白坂さんの脚本・演出の公演だと毎回、最初に長ゼリフをしゃべるのが恒例化してきていて、もはやイジリかなって思ってるんですけど。何ですか、あれは?
白坂:最初の頃はもっと一生懸命覚えてたんですけど、最近サボりだしたみたいで(笑)。
林:確かにそこは見え隠れしてますね。「あ、サボってきているな」って。
ヒラノ:いやいや! だって、どれだけ最初に読み込んで覚えていっても1回、チェックしたら二度と稽古しないじゃないですか。
白坂:あの緊張感がいいんだよ。最近は笑ってごまかそうとしてるでしょ?
林:ショウダイがやってくれることによって、こっちも「ちゃんとやらなきゃな」って思えてたのに。
白坂:上の代をキリッとさせるために、いちばん後輩の君が完璧に仕上げてくるっていう振りが必要だったんだよ。
ヒラノ:そこまで読みとれてなかったですね......。なので、本番で僕ができることは何もない、と。
白坂:そんなことはない(笑)。
ヒラノ:以前やった作品と同じ設定の人物を、違う作品で演じるっていう経験は初めてなんです。なので、前回を思い出しつつも新しい部分を出していければなと思っています。
白坂:彼は、上の代の人たちにも刺激を与えられるマジメさがあるかなと思うんです。小林少年って明智さんにくっついて一生懸命いろんなことやるっていう印象があると思うので、林さんとは逆に原作に近いイメージになっていますね。

――おふたりのコンビネーションはいかがですか?

林:ショウダイとは、これ以外でもよく一緒になっているのでやりやすいですね。
ヒラノ:僕としてもやりにくさはないです。何が飛び出してくるかわからないので怖いですけど。
林:長ゼリフのところで、僕がちょこちょこ入るんですよ。それでショウダイが崩れていくっていうのはありますね。
ヒラノ:ははは!
林:それが僕は楽しいです。

――では、今回から加わる安達さんは?

安達:はい。まさかこんな大役......ナウシカでしたっけ?
白坂:いやいやいや!
林:さっきまで稽古してただろ!
安達:ふふふ......、あのアニメ作品をどこまで舞台でやれるのかなって。
林:文章になった時、スベるやつだぞ。
安達:大丈夫っす。一生懸命、風の谷の平和を守ります!
白坂:(笑)。安達さんの役は、原作には出てこないんですよね。違う小説に出てくるキャラクターなんですけど、あえてごちゃまぜにして組み込んでみたら、こういう役に仕上がりました。
安達:ナウシカじゃなかったんですね......?

――(笑)。大正らしさであるとか、そういった独特な雰囲気は、あとから加わった安達さんからご覧になっても感じられますか?

安達:そうですね。台本が全部、旧かなづかいなので......。
白坂:ウソをおっしゃい!
安達:ふふっ、すげぇ読みにくくい。その辺からも大正時代の感じが出ていますね。
林:まだ衣装を着て稽古していないので、今日の稽古でも「そういえば大正時代は腕時計なかったね」とか、そういう改めて感じる時代感みたいなものはありました。
白坂:たぶん、本番近くなって衣装着て稽古し出した時、一気にそういった雰囲気が出るのかなと思います。
ヒラノ:前回は客席の上に提灯が飾られたりしていたので、今回、そういうところからも大正らしさは感じていただけるんじゃないかと思いますね。

――神保町花月の作品をたくさん手がけられている白坂さんが思う"神保町花月らしさ"というのは、どういうところですか?

白坂:僕が思っているのは、"芸人らしさ"を一瞬でも出してほしいっていうことですね。役を離れるわけではないけど、予期できない面白さが出せたら。カチカチに決めていく役者の芝居では、見られないものだと思うんです。今回カッチリと決まった世界ではあるんですけど、それでも遊ぶところはある。そういうところは、神保町花月でしか見せられないものだと思います。

――稽古でもそういう感じはもう出ていますか?

林:ボケたりするっていうことですか? 僕はもう台本通り......。
白坂:いやいや、ボケる筆頭だよ。
林:まぁ、僕は白坂さんとは何度もやらせていただいていますし、その辺のさじ加減はわかっているかなと勝手に解釈しています。ふざけてみて「ここまではやらせてくれるかな」「これ以上は伸ばしてもキリがないな」というのは、なんとなく判断できますね。
白坂:うん、大丈夫だと思います。

――では、物語の見どころを教えてください。

林:トリックが難しいので1回観ただけではわかりづらいですけど、2回観ると「こことここが繋がる」ってスッキリすると思うんですよ。そういうところは、今までにない作品にできあがっているのかなと思います。
ヒラノ:神保町ではなかなか見られない、エロいシーンがあるのは見どころですね。あとは、あしな(しゅうすけ)さんが1人でいろんな役割を背負っているので、そこも注目してほしいです。
安達:雨のシーンは実際に雨が降ったり、客席のイスがひっくり返ったりするしね。
林:だから、着替えを持ってきたほうがいいですよ。
安達:受付でカッパ配るみたいなので。
白坂:ないない、問題になります! けど、そのまま書いてください。

――わかりました(笑)。

林:神保町花月の年明け一発目なので、気合いが入りますね。僕らにかかっていますからね、神保町花月の全てが。だから、とにかくやりきるだけです。
安達:僕も全てをぶつけます。年明けなので、着物を着てきてくれたお客さんには台本をプレゼントします!
白坂:勝手に決めないで!

20181230193944-19002471dbfba046b549fcdf42cd8cc30e78b4d2.jpg


『贋作 黒蜥蜴』
1月5日(土)19:00開演
1月6日(日)14:00開演/19:00開演
1月7日(月)19:00開演

原案:江戸川乱歩 
脚本・演出:白坂英晃(はらぺこペンギン!)
出演:林大介(かたつむり)、ヒラノショウダイ、樽見ありがてぇ(ホープマンズ)、御茶ノ水男子、おだいらつかさ(えりんぎ)、スカイサーキット、あしなしゅうすけ(さざんかポニーズ)、大谷麻乃、山田裕磨(いまさらジャンプ)、ジョー(トーキョー少女)、夏瀬ゆの(Showtitle)/安達健太郎
会場:神保町花月
チケット:前売2800円/当日3300円

神保町花月HP詳細:http://www.yoshimoto.co.jp/jimbocho/kouen_schedule/pc/2019/01/post-87.php

チケットは、チケットよしもと(http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!


【かたつむり】【林大介】【ヒラノショウダイ】【安達健太郎】

住みますアジア芸人、寒波に見舞われた日本を「寒い」!『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』囲み取材

12月29日(土)、東京・100BANCHにて開催された『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』終了後、次長課長・河本準一、麒麟・田村裕、アーキー、緑川まり、ダブルウィッシュ、KLきんじょー、ザ・スリー、黄金時代、タイガース、アキラ・コンチネンタル・フィーバー、そこらへん元気、カエルサークル・ソイくんが囲み取材に応じました。
20181230134836-ef5200fca1660cee86b0af5fa7bf57eafde84ab6.jpg
参加型ゲームを通じてコミュニケーションについて学ぶ新感覚なイベント。この日はワークショップで新しいコミュニケーションを学んだほか、世界での笑いの取り方をテーマとしたトークセッションも行いました。なお、その模様はニュースセンターに掲載したライブレポートをご覧ください。

イベントの感想を訊かれ、「不安は最初からありましたけど、やっていくうちにどんどん不安になってきました」と切り出した河本。どうやってコミュニケーションを取ればいいのか、女性に触れてもいいのかとかを気にしていると伝えられる情報量がなくなってきて......。アキラがトークセッション中に話したように、緊急事態のときには触れないといけないんだなど、段々とコミュニケーションの取り方が理解できるようになりました」と語ります。
田村は「難しさを感じながらも楽しさが優ってきたと言いますか、今まで使ってない感覚を大いに刺激されました。新しいコミュニケーションとして、今までを見直すきっかけになりそうです」とコメント。黄金時代・井上は「元々、人と喋るのが好きじゃないんですけど、今日は楽しかった。このゲームが広まれば、僕みたいな人も社交的にコミュニケーションできるようになるんじゃないかなと思いました」と語ります。
20181230134629-095ee4777be339ead6d65ed84d320e6adb181103.jpg
20181230134629-33728d54523bcbe83eb4a5124e53dba75bb1907c.jpg
ダブルウィッシュ・井手は「参加してみて、相手のことを理解しようという気持ちが強くなりました。理解されると嬉しいって思えたことが、今日、同じチームの人と一致団結できた理由なのかもしれないですね」と感想を。KLきんじょーは「僕たちは言葉のわからないアジアに住んで、最初は言葉を遮断された状態でしたけど、現地の人と一緒にご飯を食べたりすることでわかる単語が広がって、コミュニケーションが広がっていった。今やそういうことを忘れがちだったんですけど、今日参加してもうちょっと丁寧なコミュニケーションが取れるようにしたいと思いました」と話します。
タイガース・おきるが「グループ的に成果を上げられなかったし、笑いが取れなかった」と切り出すと、「むちゃくちゃ失敗してるやん!」とツッコむ田村。おきるは頷いて「もっと積極的に考える前に感じてやったほうがよかったなと思ってます」と、反省の弁を口にします。
20181230134701-2b9d86e1406aebd4d46d54a4cdb2afca672d7132.jpg
20181230134702-48d9afebb02e4740952e1f2a989a4b1b8e20086e.jpg
「モテるしぐさに、ボディタッチってあるじゃないですか。触ると伝わる情報量が多いんですよね」と語る緑川は、田村に「ずっと性的なものを感じる」とツッコまれると「好きな人は3人できました」と発言して、周囲を驚かせます。
そこらへん元気は「普段、僕らは人の口の動きとか表情を見て、理解しているところもあるんだなと思いました。今、外国語でネタをしているので、より伝え方を大事にしないといけないなと感じました」とコメント。手話を担当したソイくんは「ろう者の方とコミュニケーションを取るとき、最初は私たち手話ができる人を頼っていたんですけど、ゲームが始まるとみなさん、直接伝えられることに気づいて自分で手話のようなジェスチャーをして伝えていて驚きました」とコメント。また、タケトは「僕らこそ、このゲームはやったほうがいいなと思いました。いちばん仲がいい状態って失敗したときに笑いあえることだと思うんですけど、田村にツッコまれた参加者が笑ってたのを見て、短時間ですごく仲良くなってるなと思った。これ、企業研修とか新学期が始まるクラスとかでやると良さそうですね」と、MCとしての客観的な立場からコメントしました。
20181230134735-af1aceb382f2ec919dc1cec468d17c2bef616abc.jpg
20181230134735-30666b994d6ac8980c43759d4de1bd022a525939.jpg
20181230134734-5e470868a37b5e45ae9a30a6fb092bcaf2ca6fab.jpg
約3年ほどアジアで生活をしているメンバーもいますが、「寒波が来ている日本は寒くないですか?」と訊かれると、全員が「寒いです!」と即答します。
「日本とアジアどっちに住みたいか」という質問に、ダブルウィッシュ・中川は「絶対にベトナム。日本は寒すぎるし、暑すぎます。ベトナムは1年通して30度くらいで、日本よりも蒸し暑くないので涼しいんです」と返答。「蚊が多いんでしょ? 嫌じゃないの?」と聞かれ、井手が「ベトナムとかって、パクチーをよく食べるじゃないですか。香草には蚊を寄せ付けない効果があるみたいで、食べてるとほとんど刺されませんよ」と答えると、「へぇ」「そうなんだ」との声が報道陣からも上がります。
タイガース・阿部は「まだ住んで2ヶ月くらいなので、日本がいいですね」と笑いますが、相方のおきるはすでにミャンマーでの生活が気に入っている様子。その理由について「悪口とか言っても、言葉がわからないから聞こえてこない!」と話すと、田村は「時に、理解できないことも大事なんやな」と笑いました。
20181230134821-8336d982b9ec3d77b882597852b1dcfd5f9e02bb.jpg


【次長課長】【河本準一】【麒麟】【田村裕】【ザ・スリー】【アキラ・コンチネンタル・フィーバー】【そこらへん元気】【緑川まり】【タイガース】【アーキー】【KLきんじょー】【黄金時代】【ダブルウィッシュ】【カエルサークル】【ソイくん】【タケト】

天竺鼠・川原による笑いと困惑がごちゃまぜとなるカオスなトークライブ!『マシンガンマウスプラス』(12/25)レポート

12月21日(金)、東京・ヨシモト♾ホールにて、天竺鼠・川原克己主催のトークライブ『マシンガンマウスプラス』が開催されました。
20181230125909-4c895206fb6ef97ff5b58a50b904e82f8d9b83e9.jpg
登場早々、「爪切るの、ありますかね?」と言い出してスタッフから受け取った器具で、爪を切り始める川原。「爪伸びるってむっちゃ怖いですよね? 寝ている間に伸びるなんて、むっちゃ怖ないですか?」と言いながらパチンという音とともに爪が飛び散らせると、前方の観客に「すみませんねぇ」と謝罪。「爪が飛ぶたびに、みんなが笑顔になる!」と言いながら、「どの世界も爪が飛ぶだけで笑うようになってほしい」と世界平和を祈り始めます。
すると、突然「この前、上司が部下をけちょんけちょんに怒ってるところを見たんですよ。でも、夜は2人ともぐっすりと眠るんだろうなと思ったら、むちゃくちゃかわいくて」とポツリ。「あんだけ怒ってたのに、夜は疲れて寝るでしょ。しかも、1回寝たらちょっと揺らしても起きない。あんなに怒ってたのに、雑に扱っても起きないってかわいいですよね。寝るってすごいですよねぇ」と静々と。切り終わった爪を集めて、「これも料金に含まれています......すみません」と小さく謝って、ゲストを呼び込みました。
20181230125427-617adc88a45cda23dad297da30d2d612df5f6b81.jpg
20181230125428-91646f44016e59b1d0948ed81c4c8220dc413ffc.jpg
今回のゲストは、東京での同ライブ開催から常に呼ばれているジャルジャル ・後藤淳平、そしてランジャタイのお2人......ですが、伊藤さんは舞台を通り過ぎて袖へと去っていきます。
その様子を気にする素振りもなく、話し始める川原と後藤と国崎さん。後藤から「ほんまに初めて。名前もわからん」と話しかけられ、「オカムラタダシです」と偽名を教える国崎さん。「ほんまに? 変な名前を言うてもらわんと信じるで?」と訝しがる後藤に、川原は「ヨシザキサトシです、ほんまは」と一言。も、国崎さんは否定して、「オカムラタダシです!」と言い張って話を進めていきます。
20181230125454-827cbdd98af32a528b7ae6e2a0b944dd1134671b.jpg
ランジャタイのお2人を、後藤に会わせたかったと話す川原。「初めて会ったのは、2年前のM-1準決勝。俺、楽屋で話しかけないでオーラを出してたんですけど、(国崎さんが)相方と来て『おはようございます。あの、写真撮っていいですか? 好きなんです、好きなんですよ』って言われて、相方と3人で写真撮って。SNSに載せるために撮ったんかなと思って『SNSしてんの?』って聞いたら、『してないです』って。なんの話?って思って、気になってネタを見てみたら、案の定めちゃくちゃやった」と回想しました。
20181230125523-507b3ab889e4e3ebbc87b88fe1e669feb67464fb.jpg
20181230125522-0366893e59e3a6e0998bcecd769674cef48a45c9.jpg
3人が話している途中で登場した相方・伊藤さんも「タナベヒロミです」と嘘の自己紹介を。なぜかマイクにエコーがかかっていますが、全員、気にすることなく、会話を続けていきます。
現在はフリーですが、元々はNSC東京12期生のランジャタイ。ジャングルポケットや渡辺直美と同期ですが、「売れないです。12年間、なんの成果もない」と嘆く伊藤さんに、「永遠の5年目みたいな雰囲気をキープできてるのはすごい」と謎のフォローをする後藤です。
20181230125608-943b681932e8a16f4520c4c795229ceb74f422a7.jpg
その後、観客からの事前に募集していた質問に答える面々。「相方の好きなところはありますか?」に対しては、「髪型」と答える国崎さん。伊藤さんは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人気キャラクター・綾波レイの髪型を意識しているそうで、「青くしようかなとも思ったんですけど、したら売れないのかなっていうのがあってできない」と黒髪でいる理由を語りました。
『M-1グランプリ2018』決勝で披露した漫才にちなんだ「今後、分けたいと思う国名は?」という質問に、後藤は「難しいなぁ。国名を分けてるのは福徳やし」と返答。すると、「パキ!」とエコーがかかった声で言い出す伊藤さん。すかさず後藤が「スタン!」と返すと、続けて「イラ!」と発言。「ン!」と返します。
それからしばらく、後藤と伊藤さんによる「パキ!」「スタン!」「イラ!」「ン!」の応酬が。同じタイミングで、ポーズと言葉を発し続ける伊藤さん。ただただ、このやりとりを繰り返すだけ、さらにエコーがかかっていることも相まって時空が歪むような戸惑いに満ちた空気に息が詰まりそうになり始めたとき、ようやく「怖いねんけど!」と遮った後藤。「同じ顔で、同じお題を出されるの、怖い!」と言い切ると、安堵の笑いが起こりました。
20181230125633-7af600068050305c5add0706494732e670f932f5.jpg
さらに、『アメトーーク!』の「踊りたくない芸人」でのダンスが話題となっている後藤へ「人の何倍も重力がかかったようなダンスが見たい」とのオーダーも。国崎さんが見せた「U.S.A」のサビのダンスや、軽快なステップを踏む川原を真似ようと必死で体を動かす後藤ですが、下半身が地に吸い付くような踊りは変わらず。大きな笑いが起こると、川原は笑いながら「知らんかったなぁ。長い付き合いやったけど」と静かに驚いていました。
20181230125653-94baebb2532f1d0cee3415be6128b1ad4554b629.jpg
その後、それぞれの考えてきたゲームに挑戦します。
ランジャタイ考案の「直感ワード勝負」は「カッチーン!」というセリフが何秒で出てくるかを当てるというもの。なんの映像が流れるか聞かされずに秒数を予想する川原と後藤。流れた映像は『キングオブコント2012』決勝で披露されたしずるのコントで、「カッチーン!」はコント中に池田が発した言葉だったのです。誰も当たらなかったかに思われたのですが、伊藤さんが正解を出したと言い張ったため、川原と後藤は渋々認めました。
20181230125730-625411a984c594c8f052597566488f46cbd034c8.jpg
後藤が考案したのは「芸歴を探ろう」。後藤は「他事務所の芸人さんと一緒になると、果たして自分より先輩なのか後輩なのかを探り合いながら喋ってしまうから、その状況に慣れとこうということでやりたいなと」と主旨を説明します。
後藤は本人役で、ある楽屋での初対面の様子を即興芝居で見せてますが、川原が芸歴40年のベテランと言いながらも実は芸歴2年目という大物(?)を演じたり、伊藤さんが大柄な1年目の芸人を演じて、てんやわんやに(ちなみに、ここで川原がようやく「エコーかかってない?」と指摘して、伊藤さんのエコーが解除されました)。
20181230125755-9818ec46655435a701b8aca5c0af68c4521f3f75.jpg
20181230125754-a07899b6262ee8619e7b4e64cfe773d821db9e07.jpg
川原による「◯◯な奴バトル」は、キャラクターのない全員でキャラになりきってゲームするというもの。それぞれのキャラを演じながら大喜利に挑みました。
20181230125822-0410bae9702a6634d4e7c37ad12f95a64c9db8a9.jpg
今回も笑いと困惑が混在するカオスな展開に。「むちゃくちゃ楽しかったです!」と満面の笑みを浮かべたのは、国崎さん。川原は「ということで終わりですね」と発したあと、長ーーーい間を取って「ありがとうございました」と告げてライブを締めくくりました。
20181230125849-56475cde199b2af2f6a7e9980d526ae863c34301.jpg
12月31日(月)、大阪・サンケイホールブリーゼにて開催する『マシンガン大みそかマウス』には、ゲストとしてスーパーマラドーナ・田中、アキナ・山名、藤崎マーケット・田崎が出演。不思議な気分を味わいたい方、一風変わったライブを楽しみたい方は、ぜひとも足を運んでください!



【天竺鼠】【川原克己】【ジャルジャル】【後藤淳平】

次長課長・河本、麒麟・田村、住みますアジア芸人が新しいかたちのコミュニケーションを学ぶ! 『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』レポート

12月29日(土)、東京・100BANCHにて『未来言語×よしもと「次長課長 河本&麒麟 田村とつくる、笑いの未来言語」』が開催され、次長課長・河本準一、麒麟・田村裕、住みますアジア芸人のアーキー、緑川まり、ダブルウィッシュ、KLきんじょー、ザ・スリー、黄金時代、タイガース、アキラ・コンチネンタル・フィーバー、そこらへん元気、手話できます芸人としてカエルサークル・ソイくんが出演しました。

こちらは、参加型ゲームを通じてコミュニケーションについて学ぶ新感覚なイベント。本日、よしもととコラボレーションする未来言語は、多様なバッググラウンドを持つメンバーによるコミュニケーションの実験プロジェクトで、ワークショップを始めとしたさまざまな実験を通して100年先のコミュニケーションを創造しています。こお未来言語からはNIHONGOの代表・永野将司さん、MUKUの代表・松田崇弥さん、IGENGO Lab.のリーダー・菊永ふみさん、Braille Neue創立者兼デザイナーの高橋鴻介さんが参加しました。
なお、会場となった100BANCHは、パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーで運営している35歳未満の野心的でエネルギーを持つ人たちが新しい未来をつくるためのさまざまなプロジェクトをつくっている場所。弊社所属芸人のロカカカ・さんきゅう倉田は元国税局員であることを活かして、子供の税金に対するリテラシーをあげるプロジェクトや税金を簡単に学べるためのボードゲームの開発などを行なっているそうです。

MCを務めるのは、タケトと未来言語共同創案者で100BANCHの河カタソウさん。タケトは「ワークショップっていうと固い感じになりそうですけど、今日は楽しんで帰っていただければと思います」と参加者に呼びかけました。
河本は「芸人なのでコミュニケーションは取っているほうだが、喋ってばかりなので、今回はどんなコミュニケーションが取れるのか楽しみです」とコメント。京都でIGENGO Lab.による異言語脱出ゲームに参加したという田村は、「吹田市の番組内で手話コーナーがあって勉強しているので、異言語に触れ合うのが楽しみ」と挨拶して、手話で自己紹介。見守っていた河本が「私の名前は田村ですって言うてたけど、喋ってやってもよかったよな」と呟くと、ドッと笑いが起こりました。
20181230001530-033e0966f2ccce46a921e733fa34d73487b4c00d.jpg
20181230001531-aa9938611bc9e6311729159d21cf7315d352b586.jpg
20181230001530-3cb47d0cca17311275f4a82ed41c4185ebf29e68.jpg
その後、9つのテーブルに芸人それぞれが着席して、ワークショップはスタートします。
1つのテーブルを2つに分けた18チームが、それぞれ「みえない」「きこえない」「はなせない」に分かれて、まずはプロジェクトメンバーがしりとりに挑戦。「みえない」人が口頭でワードを伝えるも、「きこえない」人はわからないため、「みえない」人と「はなせない」人が協力してジェスチャーで伝えるなど、コミュニケーションを取るための工夫が必要なこのゲーム。河カタさんは「協力しないとできないんです」と説明します。
20181230001607-191daaf89a798102cf62840745793a697f3d9203.jpg
フェーズ1として、自己紹介に挑戦。トリオのため、1人余ってしまったザ・スリーの浦は、タケトともにMCを担当します。
河本は「見えない人には言葉で伝えられて、聞こえない人には筆談で伝えられるんですけど、喋れない人に伝えてあっているかどうかを判断するのが難しかった」と気づいた点について言及。「けど、5人全員が手をぎゅっと握ることで伝えることができた。何も言ってないのに、僕のチームの5人はそういうことができたから、この5人で何かやりたいなと思いました」と興奮気味に語ります。
田村は「喋れない人、見えない人、話せない人、それぞれでは大変なところもあるけど、全員が揃うと伝えることができる。補い合えばコミュニケーションが取れるということは、人生が楽しいなと思える発見。みんなで力を合わせることの大切さを感じました」と笑顔で感想を語ります。
20181230001711-689232a47fe6a174278f5eaa923b7f5b37478236.jpg
20181230001711-59b4d690189c69e947f566daef9be5a9ac22fbd3.jpg
20181230001711-def3f111f5c694a02e33de301e78da74a94c990f.jpg
フェーズ2は「芸人のボケにツッコもう」。お題に対して、それぞれが「みえない」「きこえない」「はなせない」というルールを守って答え、最後に芸人がボケたワードに対して「なんでやねん!」とツッコんで終わろうというもの。河カタさんが「ここからは筆談禁止です」と告げると、参加者から戸惑いの声が挙がりました。
20181230001800-cd60beb6c9239e927dbf1a78420456ecd0baaa9b.jpg
20181230001800-e3131ee23b2df2ba69c869cf67bd29fcdb5020ef.jpg
20181230001759-8aadb660a249de5bd412b28848c99d90fb5c9348.jpg
20181230001848-0cff76fb53e70e7e3cc5bc7e101bdace95de19c1.jpg
この結果を踏まえてそれぞれが考えたルールを用いて、フェーズ3に挑戦。このゲームでジョーカーに選ばれた人には、「みえない」「きこえない」「はなせない」全てが適用。その状態で、メンバー全員がサポートして、お題となっている名詞を当てます。1問目の「野球」は2組を除いて正解。2本目の「焼き鳥を食べる」は動作が加わったためか、間違えが続出しました。
20181230001917-f03f849ea77b078b3bd877263907be8321e0abc8.jpg
20181230001916-96f783ebe0e54bc3e5cb369620d0a3751018a572.jpg
20181230001916-e72f67bd83da56294e90ac7fd29dd5ec5b0a8773.jpg
最後は、「未来言語大喜利」に、河本、田村、アキラ、緑川が挑戦。全員がジョーカーの状態で、芸人それぞれの答えを何かしらの手段を使って参加者それぞれに伝えて発表するというものです。
制限時間3分間の中、早々と伝え終えた河本とパートナーは手を握り合ってなぜか静止。何度もわからないというジェスチャーをされながらも表現の方法を変えない田村に、タケトは「変えろよ!」とツッコみます。結果、緑川チームがビンゴ!「目が見えない状況だと、相手に触られるのが怖い。だから、自分の顔に相手の手を持ってきて触ってもらうようにしました」と女性らしい気遣いを見せた緑川。解釈の違いで不正解となってしまった河本は「名詞はすぐいけたけど、動作が入ると急にわからなくなる。今回も家というのは伝えられたけど、それが何を指すかまで伝えるのは難しかった」と反省しました。
20181230001959-994a806552009c608de96398efe4d95c37862e83.jpg
20181230001959-40de73c304942e2735f21c77a001ce5aa2cb963d.jpg
20181230001959-f3124903a467800aa1142698f866714c0fc74cd6.jpg
休憩を挟んでのち、芸人とプロジェクトメンバーによるトークセッションが行われました。
ワークショップの感想を訊かれた河本は「何もしなくても伝わるという当たり前に慣れすぎているなと感じた。人のことを思って伝えることが大事やなと。雑に伝えて、相手を不快な気持ちにさせているかもしれないということを学べました」とコメント。アキラが「3分もあったのに伝えきれなかったということは、緊急時に大事なことを伝えることができないということ。笑いと同じで、コミュニケーションには無駄をはぶくことが大事なんじゃないかなと思いました」と語ると、河カタさんは「そういう無駄をノイズと呼んでいるんですけど、いかにノイズを減らすかという議題は僕らの中でもよく出ています」と同調します。
20181230002047-85fac5703debe3752eafd307c5469f00f1ad0cb3.jpg
ジェスチャーで伝えるにしても、文化が違えば異なるのは当然のこと。日本人の場合、お茶碗を片手で持ってお箸で口に運ぶしぐさで表現されますが、インドネシアは手で食べる習慣が。マレーシアに住んでいるKLきんじょーが「お金の数え方も違う」と言えば、フィリピン住みます芸人の黄金時代・田中が「チェック(会計)はこうです」と現地で通じるジェスチャーを見せるなど、文化の違いに参加者たちからは驚きの声が挙がります。
ミャンマー住みます芸人のアーキーは「ジョーカーが女性で、体を触って伝えなきゃいけないことがあったんですけど、男性陣はぼーっと見ておくしかなかった」と、セクハラとの境界線へ戸惑いも。これについて、河カタさんは「僕らもこの問題で悩んだこともありましたけど、やり続けると結果的に身体接触がいちばん伝わりやすいとわかった」とコメントしました。
20181230002157-0a9a86c34a90200ec1348ccfdd5eba845eba63d6.jpg
その後、言葉の伝わらない国や地域で暮らす住みますアジア芸人たちが、現地での体験エピソードを報告します。
ショートコント「◯◯」が伝わらないというのは、ダブルウィッシュ・中川。「日本人なら想像してくれるけど、ベトナムでは実際に机や衣装がないと伝わりません」(中川)「医者のショートコントをやっても、実際にお医者さんいないじゃんってなっちゃうんです」(井手)と話すと、「僕はアメリカに2年間住んでいたんですけど、日本人はここが宇宙船ですって言えばその世界観に入り込めるけど、アメリカだと普通のイベント会場じゃないですかってなってしまう。日本はマイノリティなんですよね」と河カタさん。ダブルウィッシュはコントの際、目ではっきりと伝えるように心がけているそうです。
20181230002258-02760baac760c8b7ab11f43102ef6b1446f1b15f.jpg
インドネシアでも似たようなことがあったようで、ツッコミが理解されなかったと切り出したのは、ザ・スリーの山口。「浦に僕ら2人がツッコまれると、なんで自由にさせてもらえないんだと言われるし、浦はなんでボケを止めるんだと言われるんです」と、笑いのツボの違いについて触れます。
「日本だとゴムパッチンで3、2、1ってカウントしているとき、2で手を離して痛がると笑いが起こりますけど、インドネシアでは通じません。かわいそうだろ、ちゃんと練習してるのかって真剣に説教されます」と浦。浜田が「そのせいで、浦は一時期、めちゃくちゃ嫌われてた」と話すと、ドッと笑いが起こります。
さまざまな試行錯誤を経て行き着いたリズムネタは、YouTubeで1600万回再生を記録。ザ・スリーは今やインドネシアでCMにも出演するほど人気者。マレーシア住みます芸人のタイガー・阿部が「ザ・スリーがうまくいってるので、よしもとの社員さんにあのまんまやれって言われた」と暴露。ダブルウィッシュも似たようなあるあるリズムネタをしていると明かすと、タケトは「その国々で(ザ・スリーを真似て)リズムネタをやればいいんじゃない?」と提案します。
20181230002338-a9a0b8e2be3e5e097eae8adb0b35282c766af2fe.jpg
河カタさんが、ろう者である菊永さんに「彼らのリズムネタは伝わりますか?」と質問。参加したろう者の方から「面白かった」との意見もありましたが、菊永さんは「個人差があるのかなと思います。私は申し訳ないんですけど、よくわからないんです」と率直に。多民族国家のマレーシアで「サッカーの試合でゴールを決めた時の日本人とマレーシア人の違いをやるとウケた」と話したKLきんじょーが実際にネタを披露すると、菊永さんにも伝わったようで「面白かった」と笑います。
黄金時代・田中は「わかりやすいボケとして、日本には雪があります。フィリピンには洪水がありますって言うと、向こうではすごくウケるんですけど、お客さんが僕らよりさっきに『フィリピンには洪水があるぞ!』と言ってしまうから、言わないで......ってなっちゃうんです」と話しました。
20181230002438-c352013341454fd5bfcdc95b82ade5a002589dee.jpg
住みますアジア芸人たちのエピソードを聞いて、「音はドリフターズさんが使っていた。それが30年前の話」と話し始めた河本。「今の日本のお笑いは言葉が多くてどんどんレベルも上がっているけど、アジアにいくとその感じは伝わりにくい。フィリピンの話じゃないけど、僕らも『志村うしろ!』って志村さんに教えてた。あの頃の現象は、今のアジアの反応と一緒よね」と分析すると、タケトは「みなさん、ドリフターズを観なさい!」と声をかけました。
20181230002518-76b668d0a8532ed6281668dacba5cc4044936c6d.jpg



【次長課長】【河本準一】【麒麟】【田村裕】【ザ・スリー】【アキラ・コンチネンタル・フィーバー】【そこらへん元気】【緑川まり】【タイガース】【アーキー】【KLきんじょー】【黄金時代】【ダブルウィッシュ】【カエルサークル】【ソイくん】【タケト】

2018年12月29日 (土)

『KIMODORI』を発刊したレイザーラモン・RGへインタビュー!「オシャレと認識されていない芸人がスタイルブックを出すまでのサクセスストーリーが詰め込まれた1冊です」

12月14日にレイザーラモン・RGによる自身初のスタイルブック『KIMODORI』(リットーミュージック刊)が発売されました。

本著はRGが発明したスニーカー越しの自撮り"キモ撮り"の魅力を余すことなく詰め込んだスタイルブック。これまで自身のインスタグラムに投稿してきた"キモ撮り"の収録ほか、レクチャーやお気に入りのアイテムの紹介、ぁぃぁぃさんとOKAMOTO'S・オカモトレイジさんそれぞれとの対談なども掲載されている、スニーカー&ストリートファッション好きもちろん、流行に敏感な方、インスタグラムの魅力を知りたい方などに必読の1冊となっています。
よしもとニュースセンターでは、著者であるRGにインタビューを敢行。こだわり抜いた本について、のめり込んだスニーカーについてはもちろんのこと、趣味を究めることの素晴らしさなど、大いに語ってもらいました。

20181229124831-e26aaacff1ba099a14af066f07635ab4dba698c3.jpg
(レイザーラモン・RG)

 *  *  *  *  *  *

――まず、できあがった本についての感想を聞かせてください。

「誰かに手に取ったときの紙質がオシャレって言われて、たしかに!と思いました(笑)。この手に取らないとわからないこのオシャレさを、まず実感してもらいたいですね。しかも、おっきめのウィンドブレーカーだとポケットに入っちゃうんですよ。ほら!」
20181229124714-463add5c50e6699f55e8dc38ef2d2a44b8f216b4.jpg
――身軽な人でも持ち運べる軽さと大きさ、いいですね!

「かさばらないっていうのはいいですよね。スタイルブックなので、いつでもどこでも気軽にパラパラとめくれるのも、いいところだなと思います」

――キモ撮りを始めたのは、どういう経緯からだったんですか。

「インスタグラムで、ひっそりとキモ撮りをやってたんですよ。そもそも僕はスティーブ・ジョブズのネタをやってるくせにAndroidのスマートフォンを使っているんですけど(笑)、3~4年前に使っていたISAIっていう機種が下にカメラが付いているタイプだったんです。その頃、又吉(ピース)がオシャレやとか言われて、なんとなくお笑い界にあった"芸人が服装を気にしてるのはイタい"っていう雰囲気が変わりつつあった時期で。後輩たちがWEARに私服をばんばん上げていて、僕もやりたかったんですけど当時Androidではできなかった。カメラは下に付いてるわ、WEARはできないわということで、自分のスマホでできる自撮りを開発していたら、いつの間には靴中心の撮り方になってキモ撮りができちゃったんですよね」

――偶然の産物だったんですね。

「そうですね。元々、世界で流行ってほしいなと思って始めた撮り方だったんですけど、オリエンタルラジオの(藤森)慎吾が真似してくれてちょっとだけバズっただけで流行ることはなかったんです。やから、その後はスニーカーを撮るときの1つのポーズとして時々、提案しているくらいでした。そうしたら、リットーミュージックさんが本を出しませんかと声をかけてくださって。え?と驚いていたら、指原(莉乃)さんが真似してくれて。さらに、『アメトーーク! 』の「スニーカー芸人」が放送で撮り方をレクチャーしたら盛り上がってきたんですよね。ほかにもドレッサー賞をいただいたり、スニーカー関連のお仕事もちょこちょこいただけるようになってきたのも大きかったかもしれないですね」

――スニーカーには元々、興味はあったんですか。

「好きでしたけど、集め始めたのは4年くらい前からです。当時、バイクの大型免許を取っていたとき、教官に『足首を守るために、できればブーツかハイカットのスニーカーを履いてください』って言われたんです。ブーツは重たいから嫌やったんで、ハイカットのスニーカーをいろいろと探してみたらエアジョーダンの復刻版を見つけて。あぁ、そんなに高くないんや。買えるんやなと思ったことをきっかけに集め始めました。バイクの免許を取りに行ったのも、RGツーリングクラブの活動でチュートリアルとかとツーリングしてたとき、僕が250ccのバイクに乗ってて、みんなのバイクを羨ましがってたらチュートリアルとかが『大型免許、取ったほうがいいよ』って背中を押してくれたから。で、教習所に行ったら教官からハイカットのスニーカーを勧められて、興味を持って。ちょうど僕についてたチャラいマネージャーがスニーカー好きでいろいろと教えてくれただけじゃなく、チョコレートプラネットの松尾、シソンヌ・長谷川とか詳しい後輩たちも周りにいたのでスニーカー同好会を作ってライブを始めたら、どんどん広がっていったんです。グループLINEが広まりだした頃やったんで、情報交換が頻繁にできるようになったのも大きかったですね。テクノロジーと人脈に恵まれて、スタイルブックを出すまでにたどり着きました!」

――わらしべ長者感、半端ないですね(笑)。

「まさに、わらしべ長者ですね。この本は、オシャレと認識されていない芸人がスタイルブックを出すまでのサクセスストーリーが詰め込まれた1冊です。もちろん毎日、インスタグラムに写真を上げて、それなりのお金を使ったからできたことでもありますけど、スタイルブックを出すまでのノウハウについては......今流行りのオンラインサロンでも始めて教えましょうかね(笑)。まぁ、元々興味があったんですけど、オシャレやと思われるにはスタイルの良さが必要やったり、全身買い揃えるとすごくお金がかかったりするじゃないですか。髪型にも気をつけないといけないですし。けど、スニーカーにこだわってるだけで、オシャレをしているように見えるんですよ。僕は坊主で美容院代0円、洋服もハイブランドはまったく着ていません。なんやったら3本のズボンを履き回してますが、スタイルブックが作れるくらいのバラエティ豊かな写真が撮れる。それは全て、スニーカーのおかげなんです」

――オシャレは足元からってよく言いますしね。

「そうなんです。しかも、足元が強調される撮り方をしているので、オシャレに気を配っている人だと思われがちなのも大きなポイントです」
20181229124811-bf40fda915301424ba6dfd24c9cf35327bc1598e.jpg
――では、今回の本でRGさんが特にこだわった点を教えていただけますか?

「写真を撮影する時点でめちゃくちゃこだわって撮っているのはもちろんなんですけど、スタイルブックを出すと決まった時にいろんなスタイルブックを集めて研究しました。だから、全てにこだわりましたし、スタイルブックあるあるが詰め込まれた1冊でもあります」

――ぁぃぁぃさん、OKAMOTO'S・オカモトレイジさんそれぞれとの対談も読み応えがありました。

「ぁぃぁぃは以前ラジオを一緒にやってたんですけど、すごくノリが合う子ですし、インスタグラムにすごく力を入れていると聞いたのでいろいろと聞いてみたかったんです。で、実際じっくりと話してみたら、インスタグラムに載せる写真1枚1枚に熱いものを持っている女の子だということがわかったので、今では先生と呼んでいます。レイジくんもインスタグラムに狂ってるくらい、バンバンと写真を上げていくという意味では、先生ですね。2人とも20歳くらい年下なんですけど、刺激をもらいたくて登場いただいたんですけど、インスタグラマーどころか、今後、表現者になりたい人は必ず読んでもらいたい対談になっています。僕、44歳ですけど、今回の対談中に何度も頭をぶん殴られるようなカルチャーショックを受けましたから」

――例えば、どういったところが衝撃的だったんですか。

「ぁぃぁぃだと、いつも街中の壁を探しているという言葉ですね。自分がどう映るかじゃなく、トータルでどう映るかを大事にしているからこそ、いい壁を探しているっていうのは衝撃的でした。彼女はインスタをパッと開いた時の、ホーム画面の統一感も大事にしているらしいです。レイジくんに関しては、"フレックス"っていう言葉。僕の細川たかしさん的な髪型を見て『すげぇフレックスっすね』って言い出して。最初どういう意味なのかわからなかったんですけど、"こいつ決まってるぜ"っていうような意味で使う言葉らしいです。レイジくんの"イケてるとかセンセーショナルじゃなくて、フレックスがハマることをしたい"っていうのは名言でした。あと、"かっこいいと思った時点で過去"っていう発言もすごくいい。常になんだろう、これって思われていたいっていう彼の考え方に、その通りだなと思いました。......さっき、取材をしてくれたライターさんが編集部にこの本を持っていったら、本当にかっこいいと思っているのかボケなのかわからないと言われたと話していて。レイジくんの言葉に準ずるなら、『KIMODORI』はすげぇフレックスな本なんだなと実感しました」

――なるほど。では、数多あるスニーカーから、RGさんが大事にしている購入ポイントは?

「かっこいいと思ったから買っているだけですね。店頭からなくなってしまって何度も悔しい思いをしたことがあるので、欲しいと思ったら買います。実は最近、スニーカーコンサルタントもやっていまして。なんかいいのない?って抽象的な言葉を投げかけられたとしたとき、3つくらいの提案した中から好きなタイプを教えてもらって、このタイプが好きなら今、店で売っているのはこのスニーカーですって伝えるというもので、次長課長・河本さんとか野性爆弾・くっきーさんには何度かリピートしてもらいました。スニーカーっていろんなカスタム方法があるんですよ。例えば、デザイン的に難しいものがあったとしたら、この子がいちばん映える履き方は一体なんなんだろうと考えて、洋服を変えたり、紐を変えたりしてバランスを見るんです。なんならサイズを大きくしたり、小さくしたりすることもあるんですよ」

――劇場の福袋とかで「RGさんにスニーカーを選んでもらう権利」とかあれば、興味を持ってくれるお客さまもいそうですね。

「あぁ、そういうことを何かしらのかたちでやれたらいいですね。その場合、この時期にこのお店ではこのスニーカーが必ず置いてありますっていう情報もお伝えできると思います。漁師が毎日、海を見て潮の流れを読んでいるように、僕も靴場を漁場として何が今あるか、常にチェックしてますから。新宿は劇場(ルミネtheよしもと)の近くに有力ショップがいくつかありますし、よしもと本社に来るまでにもいろいろとお店があるので遠目から"あぁ、あれあるな"とか常にチェックしてます」
20181229124746-1c94047035cfcdb434d7d2f13221c541d47954e2.jpg
――RGさんって多趣味ですけど、好きになるとかなり深くのめり込むタイプですよね。

「これが好きって言うといろんな人がいいものを教えてくれるから、そうなっていくんやと思います。SNS、そしていろんな人にすぐ出会える東京にいる恩恵が大いにありますよね。......東京好きやわぁ!」

――(笑)。

「ははは! 人の気持ちに応えたいと強く思っているから、スニーカー業界やスニーカー好きな人が勧めてくれたものは取り入れたくなるというか。この業界に片足を突っ込んだからには、何か為になりたいっていう気持ちになっちゃうんですよね。......あと、芸人としての目標――例えば、『THE MANZAI』の決勝に行くとか『R-1ぐらんぷり』の決勝に行くとか――がひと段落したから、スニーカーとかの趣味により興味を持てるようになったのかもしれないです。やっぱり本業はちゃんとしたいというのがありますから、賞レースの決勝に出ることができたからこそ次の段階に進めたのかもしれないです。......かまいたち・山内もめちゃくちゃスニーカーが好きで、レアものをバンバン買ってるんですよ。普通なら本業をちゃんとしろってツッコまれそうなところですけど、かまいたちはどの賞レースでも勝ち残っているし、テレビに出たら爆笑を取っている。で、そういう趣味も充実させているからかっこいいんですよね。あとね、何か1つのハマるって大事なことなんじゃないかなって思うんですよ」

――趣味は、生活に潤いをもたらしますから。

「楽しいことが生活の中にあると、幸せ細胞が増えますからね。例えば、デスク作業の多い仕事をしているなら、ペンや椅子にこだわってもいい。眼鏡をかけているなら、いろんな眼鏡を買って毎日変えてもいいと思うんです。僕も続かなかった趣味は、いくつかありました。けど、スニーカーは毎日楽しめるし、毎日テンションを上げられるアイテムだから残ったんです。やから、みなさんも自分のテンションを上げられる何かを生活に取り込んでほしいですね」

――スニーカーに興味を持ってみたいなという人には、ぜひこの本を読んでもらいたいですよね。

「私、レアものは持ってないから恥ずかしくて好きだと言えないって思ってる人もいるかもしれないですけど、この本にはレアもの以外も載ってます。だから、自分がかっこいいなと思ったら買ってみてください。で、ピースサインをするくらいの気持ちでキモ撮りに挑戦してもらえると嬉しいです。自分でカッコつけて撮ると恥ずかしいですけど、『RGがやってるから今、みんなの中で流行ってるんですよ』って言えば挑戦できるじゃないですか。これから寒くなりますけど、パーカーとかウィンドブレーカーのポケットに入れて、持ち歩きながらスニーカーと一緒に楽しんでもらえたらいいなと思います」

20181229124638-a30a7d0d9337c077cc6810907c1685856ebb13d7.jpg
『KIMODORI』
著書:レイザーラモン RG
価格:1100円(税別)
リットーミュージック刊【レイザーラモン】【RG】

『いろはに千鳥ファンクラブ』が来年1月2日に放送! 美尻トレーナーのパフォーマンスに大悟「ブームが来そう」!?

2019年1月2日(水)20時より、テレビ埼玉にて放送される『いろはに千鳥ファンクラブ』。この公開収録イベントが12月8日(土)、埼玉・さいたま市プラザイースト・ホールにて開催されました。

大きなスクリーンに「8本撮り上等!!」と映し出されたあと、盛大な音楽が流れるわけでもなく、客席の後方からぬるっと登場した千鳥の2人。
本イベントは『いろはに千鳥』のDVD(つ)(ね)(な)の発売記念としても行われたものだったのですが、「昨年の5倍のキャパ。昨年はDVD3巻セットとチケット代で合計1万3820円やったけど、今年はだいぶ安いです。DVD1枚とチケット代3000円の合計7128円です」と発表するノブ。昨年の合計金額の時点で大悟は「松田聖子のディナーショーやん」と呟きますが、今年の合計金額にも「ミスチルが観られる金額」(ノブ)「お金を出して観るもんじゃない」(大悟)とダメ出しします。
20181229113848-41e2a8f41e96298ef73bd51cc0be965e7c38727b.jpg
「わかってると思うけど期待しないで」(大悟)との前置きがあって呼び込んだスペシャルゲストは、平成ノブシコブシ・徳井健太、犬の心・押見泰憲、ジャングルポケット・おたけ、GAG、天津・木村卓寛。今年は同番組で注目となっているミサイルマン・岩部彰扮する武将様による戦国風自己紹介で、それぞれが自己紹介しながら登場しました。
20181229113415-e986ca2cea00cb39a92cdeebc90db9cd8d3d0de3.jpg
20181229113438-8fd4250a622c8d20183fcb708f74fef1e5c78d2e.jpg
今年も、本番組のメイン企画「視聴者が選んだ名場面ランキング20」の発表が。同番組いちばんのファンだと断言する徳井は、「千鳥は横綱なんですよね。相撲がただ強いわけじゃなくて、受けた技以上のものを返す。(コンビとしても)お互いの技を食らってから返す」と分析すると、ノブは「だいぶ熱いなぁ!」とツッコみます。
また、先輩ながら千鳥にいつもイジられている押見は、「ノブには前に言ったんですけど、音が少ないのが40歳を過ぎている自分には観やすいです」と感想を。以前、千鳥がMCを務めていた番組『イベンジャーズ』で鼻のほくろ除去手術を行なった効果について訊かれると、「何かいいことあったかって? ないよ!」と言い切りました。
20181229113457-c3627c287d214293d47c64a372ec2c56075fc335.jpg
20181229113456-df7bea427bc5c3094c90cf19ba3e60124b22413f.jpg
「名場面ランキング20」発表の合間には、ロケで出会った人たちを迎えてのセレモニーが執り行われました。
まず登場したのは、いろはにちどらーにはおなじみの「ミーサ・ダンススペース」のみさこ先生とその生徒さん。本イベントの開催を記念して「肉と野菜」をテーマにコンテンポラリーダンスを披露すると、「素晴らしい!」と感心するノブ。その後、千鳥のムチャぶりによって、おたけと押見がコンテンポラリーダンスに挑戦したのですが、戸惑いに満ちたパフォーマンスに。おたけは「押見さんが入ってきたときは心強いなと思いましたけど、押見さんを観ることも、目を合わすこともできなかった」と弱々しく語ります。
20181229113542-47fb2b2f0bad6a9d9bce6aff889962e75dd2f7ca.jpg
20181229113600-6e9002642eaa6e425f910c050e04ba1aa45c6e3b.jpg
20181229113620-e34dc43bcdc5d280e81bd94b31bb4f78da1e0dec.jpg
20181229113620-14b8d9f69dddff0bb4030482b7deee20af19aad6.jpg
さらに、「be myself ↑555」の美メイクアップトレーナー・新井やすよさんによる美尻になるための簡単なエクササイズのレクチャーも。「『エンタの神様』に出られる」(ノブ)「ブームが来そう」(大悟)と絶賛していました。
20181229113657-17ac1442d2f5c1e24ef3be0fe96840b1ea931c16.jpg
20181229113657-b9dec9eecfde8fbbd94e0143befe142e00b11615.jpg
そのほか、株式会社ヴァーノジャパン・江川知己代表取締役社長から新しいロケ衣装の提供、番組のナレーションを務めるスパイク・小川と相方・松浦からのお祝いメッセージ、ノブと交流のある俳優・佐藤健さんからのメッセージなど、豪華なお祝いが続きました。
20181229113732-56568b121ebe449e49f0855c8f1479803fcc6ccb.jpg
20181229113747-61bfe356ce1bdd771051f84afab49a2929e6b47a.jpg
エンディングで、大悟に「まだ一言も喋ってない」と指摘されたGAG・宮戸は「昨年のファンクラブ以来の出演なんですけど、なぜ呼ばれたんだろうと思ってました。福井くんに関してはヨイショマンの用意を......とお伝えしたんですけど、今日はなしでと言われて、身動きができませんでした」と吐露。福井も「何回も(話に入る隙を)狙ったんですけど、一度も隙間がなかった......」と呟きました。
20181229113810-49e10d804be1ae54d6df84c7e16d2a10503073d8.jpg
『いろはに千鳥ファンクラブ』は、1月2日(水)20時からテレビ埼玉にてオンエア。見どころ満載の番組をぜひご覧ください!


【千鳥】【天津】【木村卓寛】【犬の心】【押見泰憲】【平成ノブシコブシ】【徳井健太】【GAG】【ジャングルポケット】【おたけ】

2018年12月28日 (金)

天神年末年始を渡辺直美展がジャック!!天神の大型商業施設が渡辺直美展だらけに!

渡辺直美の体験型展示イベント『渡辺直美展 Naomi's Party at yoshimoto tenjin vivre hall』が12月21日(金)~ 2019年1月 14日(月祝)まで福岡天神「よしもと天神ビブレホール」で初開催されることを記念して、天神ユナイテッド(天神地区16大型商業施設)の全面協力のもと、渡辺直美展の天神ジャックが実現しました。天神地区の16の商業施設に、渡辺直美展の共通ビジュアルが登場します!

そして渡辺直美展が天神の年末年始も一緒に盛り上げます。天神地区の年末年始は渡辺直美展一色に染まります。ぜひ足を運ばれる際はたくさん写真を撮ってくださいね。

さて、さっそく天神をジャックした直美を探しに行ってきました。
●岩田屋
20181228203720-20490004edd36bfd56bfe03371dffbed3677d59f.jpg
●福岡三越
20181228204306-f7192054a0387a91a115cd2a0b4cc54ab01fd7e8.jpg
●大丸
20181228204359-ae0129246863af9827170579ad4ef7ac30a6c4d6.jpg
●天神ビブレ
20181228204451-287df955debe11e933a1b7808973e2c33ba44941.jpg
●ソラリアプラザ
20181228204533-593be7df5e52ed7463b3c0cdccc107ccb5cd2a2c.jpg
●イムズ
20181228204637-0a9f32fa3c44be9ebe59654830a5cda62fc8c210.jpg
●パルコ
20181228204757-1ef365dca2e3f02d2b404dc901f3da671b3126c7.jpg
●ノース天神
20181228204920-2fe3cc7ce63db861f949bdabd5cf58ce81d68536.jpg
ほか天神地区にある大型商業施設にポスターが貼ってあるので、ぜひ見つけてくださいね。


─天神ユナイテッド─
福岡市天神地区の16大型商業施設を1つの巨大な仮想モールに見立てた「天神ユナイテッド(TENJIN UNITED)」。福岡・天神都心界加盟の16施設は岩田屋、福岡三越、大丸、新天町、天神地下街、天神コア、天神ビブレ、ソラリアプラザ、イムズ、パルコ、ヴィオロ、ミーナ天神、ノース天神、ソラリアステージ専門店街、イオンショッパーズ福岡店、レソラ天神

─渡辺直美展 Naomi's Party─
世界を股にかける人気の渡辺直美。彼女のInstagram写真や特注衣装、直美愛用の私服、すっぴんから変身するメイク映像、直美との腰振りダンスバトルやフォトブースといった充実のコンテンツが、体験型展示イベント『渡辺直美展 Naomi's Party』としてこの秋オープンした「よしもと天神ビブレホール」に登場!
テレビやCM、劇場、ファッションショーなどに多数出演、様々なメディアでのレギュラー担当や連載、ファッションブランド「PUNYUS(プニュズ)」プロデュース、Instagramフォロワー数日本一など、多方面で活躍する直美ワールドが楽しめます。

本展では、直美の家をイメージした6部屋を再現。直美ならではの遊び心が溢れた内容となっています。人気のInstagram写真のパネル展示、過去の特注衣装や直美がプロデュースする「PUNYUS」をはじめとする私服、すっぴんからフルメイクに変身する直美のメイク映像などが楽しめます。
さらに直美と腰フリダンスバトルが体験できるほか、ゲームコーナーやフォトブース、先日、多数のメディアで話題になった等身大のナオミサイズクッションなどが売られている物販ブースもありますよ。


『渡辺直美展 Naomi's Party at yoshimoto tenjin vivre hall』
期間:12月21日(金)~ 2019年1月 14日(月祝)
場所:よしもと天神ビブレホール
(住所:福岡市中央区天神1-11-1 天神ビブレ8階)
【時間】11:00~20:00 (最終入場19:30)
※12月31日(木)11:00~19:00(最終入場18:30)
※1月1日(金)休館
【料金】当日券、前売り券ともに  一般 800円(中学生以上) 
こども 600円(4歳以上小学生)
公演問合せ:よしもと天神ビブレホール 電話:092-731-0197
主催:渡辺直美展福岡実行委員会
公式HP:http://naomi-fukuoka.jp/



【渡辺直美】

"ミュージシャン"アップダウン竹森巧、全国150本ツアー完遂。地元・北海道でツアーファイナル。

竹森巧の全国ツアー「北海道命名150年記念 全国心を繋ぐ150本LIVE」のファイナル公演が12月16日に北海道・サッポロファクトリーホールで開催されました。

昨年ミュージシャンデビューを果たした竹森は、2018年、北海道命名150年に合わせて、150本のライブを1年間かけて行なってきました。16日が、その集大成となるファイナル公演。

開演前、事前告知もあった「スーパースペシャルタイム」に竹森の相方・阿部浩貴が登場。観客を盛り上げて会場を温めます。
20181228171701-3a827f37c08484ea6e45c867e15f47c1b155e730.jpg

オープニングは、おじいちゃんと孫が「北海道」の名前の由来について話し合うナレーションの中、竹森とバンドメンバーが登場。
1曲目「心の街」でしっとりとスタート。
1曲歌い終えると客席から大きな声援が飛んだ。
その声援に応えるかのように「ありがとう!」拳を突き上げる竹森。
「今日は、あまり多くは語ろうとは思っておりません。今年一年間の思いを
歌に込めて、皆さんに音の時をお届けしたい」と意気込みを伝え、2曲目のポップなナンバー「音時」を歌う。
客席からは自然と手拍子が起こり、観客のテンションが上がったまま、
バンドメンバー紹介、そして3曲目「偽物のヒーロー」へと続きます。
20181228171839-3c035d5892bc6a93ac4dbc1408b971033b0ec7c0.jpg
4曲目「ちゃぷちゃぷ」は、まさかの阿部浩貴の一人芝居からスタート。
客席からは最初は笑いが起こるも、阿部の熱演により、一気に曲の世界に引き込まれていきました。

そして、岩崎宏美に楽曲を提供した5曲目「絆」。
この楽曲提供が、自分の人生の分岐点であると語り、自ら力強く歌い上げました。

6曲目「幼馴染み」では、冒頭で再び阿部が登場し、彼女にフラれた男性と、その幼馴染の女性とのやりとりを一人芝居で熱演。世界観を作って曲へと繋げました。
7曲目「あなたの故郷」をしっとりと歌い終えたところで、竹森とバンドメンバーはステージを降りる。

入れ替わって登場したのが、阿部浩貴。
ミュージカルバトルイベントで優勝したという阿部は、その時演じた創作ミュージカル「ミュージカル尾崎豊」を披露し、観客を沸かせました。

そんな阿部に「気持ちいいだろ?」と言いながら、竹森が登場。
そのまま、8曲目「芸人ストーリー」を2人で歌います。
アップダウンの芸人人生を歌ったこの曲に、2人は「恥ずかしい」と言いながらも、綺麗なハーモニーで見事に歌い上げました。

20181228172005-3f228e010341f48c1893438467311f0f937e3db5.jpg
そして9曲目「夢は消えない」を歌い終え、ライブもいよいよ終盤へ。

MCで150本ライブを終えた感想述べる竹森。
「ふるさとは違えど、そのふるさとに抱く思いは、やっぱり共通なんだと感じた」「その思いを共有できたら、全世界の人たちと1つなれると感じた」と語ります。
そんな思いを最初に感じた場所、「北海道・網走」を歌った曲、
「あの空よりも、高く。」を熱唱。途中、感極まって涙を流しながら歌う場面も。

歌い終えた後も、涙は止まらず、客席から「ファイトー!」と声援が飛びます。
声を震わせながら観客に感謝の言葉を述べた竹森。感動の雰囲気が会場に包まれたまま、「ワケワケのうた」で本編終了。

20181228172046-9fa5fe078561f5bf98d1a01d692e603f0ac3d66a.jpg
アンコールでは、竹森1人で登場し、「ものさし」を弾き語り。
アンコール2曲目に入る前にバンドメンバー、そして阿部もステージに上がり、来年6月にZepp Sapporoでのライブが決定したことを報告すると、
客席から大きな歓声が上がりました。
その勢いのままに北海道胆振東部地震の復興ソング「babyテラ」を熱唱。
ステージと客席が一体感に包まれたままクライマックスへと向かいます。

そして、このライブのラストナンバー、北海道の歴史と思いをたくさんの人達に受け継いで欲しいという願いが込もった「北海道」で締めくくりました。

「心を繋ぐ150本ライブ」の集大成である今回のファイナル公演は、
地元・北海道を愛する竹森と観客、そしてツアーで出会った全国の人々の
思いが詰まった、愛に満ち溢れたライブとなりました。

「ウケないなぁ、おい」奥田瑛二さんがギャグを言う?! 映画「洗骨」舞台挨拶

12月17日(月)、沖縄・那覇市のシネマQで照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の長編2作目「洗骨」の公開記念プレミア試写会が行われました。

20181221181459-d85050ea3d6f72856f99040064132c5b846ecbf6.jpg

「洗骨」は、沖縄の離島、粟国島を舞台に、亡き人を風葬し、肉がなくなり骨だけになった頃に対面し、骨を洗い、あの世に送り出すという独特の風習に焦点を当て、"親から子への生命のリレー"、"家族の再生"を描いた作品です。これまでにモスクワ、上海、ハワイなどの国際映画祭で高い評価を受け、8月に開催された北米最大の日本映画際「第12回JAPANCUTS」で28本の作品の中から見事観客賞を受賞しており、今回満を持しての試写会となりました。

20181221181626-638f4ac38e6ac94c0a2679bcd556e0d8430cbaeb.jpg

試写会の前に行われた舞台挨拶では、照屋監督、出演した奥田瑛二さん、筒井道隆さん、水崎綾女さん、山城智二さん、古謝美佐子さんが登壇しました。照屋監督が「沖縄の皆さんに喜んでもらえる作品ができたと思う。1日でも早く見てほしかったので、今日という日が来たことを嬉しく思います」と真面目な挨拶をしたかと思うと、山城さんに「実は山城さん出てないんですよ」とギャグをとばし、水崎さんが「そうそう。この人、出演者のふりして勝手に舞台挨拶に入ってきたんですよ」と相槌を打ったり、古謝さんに「美佐子さんは砂かけババアの役で出てもらっています」と声をかけるなど、客席に笑いを生み出し、ゴリらしい面ものぞかせていました。

20181221181946-60b14dcc9c4563113c6887d8c110a1edaa25f48d.jpg

その雰囲気を引き継いでか、マイクを渡されて最初の一言に「沖縄の皆さんに喜んでもらえる作品ができたと思う」と、照屋監督と全く同じ言葉をしゃべる奥田さん。しかし周り全員、真面目に受け止めたほうがいいのか突っ込んだほうがいいのか判断できず、結局奥田さんが「ウケないなぁ、おい」と言ってやっとその場を締めくくることに。照屋監督の挨拶の中に出てきた「今までに見たことがない奥田さんを見ることができると思います」とはこういうことだったのか?!と含みを持たせます。

映画が始まると、島の美しい風景に目を奪われます。舞台である粟国島に住み、妻が亡くなった現実を受け入れられず酒びたりの生活を送る父親役の奥田瑛二さん、東京の大企業に勤めるも家庭がうまくいかずに悩む息子役の筒井道隆さん、名古屋で美容師をしており、シングルマザーになる決心をしている娘役の水崎綾女さん。バラバラになってしまったかのような3人の人生は、「洗骨」という行事を通して歩み寄っていきます。
ともすれば重くなりがちなテーマを、真剣に描きながらも所々に笑いを散りばめた作品に、客席からは涙だけでなく笑い声も度々上がり、来場者の満足した様子が伺えました。

上映後の挨拶で照屋監督は「ほらねー、いい映画だって言ったでしょう?」と笑いから入り、「登場人物はみんな完全ではない人間。でも完全じゃないから、周りの人と手を取り合うことによって生きていける。これは人間世界の縮図だと思うので、作品を見た人が明日からもう一歩強く進んで生きていけるような気持ちになってくれたら嬉しい」と話し、劇終時に客席から自然と拍手が沸き上がったことに「みんな喜んで観てくれたんだと思う。それだけで満足です」と笑顔で語りました。

20181221183319-7326392e262df646cdd05755f9512cb08f84573d.jpg

主演の奥田さんは「まるでワンダーランドにいるような現場だった。全身全霊傾けて参加させてもらった。監督の言うことを夢中にやって、作品の世界観や現場の空気に一体化した自分がスクリーンに映っていたらこれほど嬉しいことはない」と、これまでの奥田さんとは全く違う新境地を開いたことに会心の笑みを見せ、筒井さんは「沖縄にそういう(洗骨という)風習があったことを多くの人に見てもらって、命の大切さを伝えてほしい」と挨拶。水崎さんは2日前に済州島映画祭に出たときの事を少し話し、涙ぐみながら「一度観て良かった作品は良作、何度観ても良かったと思える作品が名作だと思っているので、この作品を何度も見てもらって『良かった』と思ってほしい」と話しました。

20181221182944-db0b75e280e2a4ed9f76b32f22bad32152ffe0d8.jpg

山城さんは「僕、出てました?」と前半の舞台挨拶を受けての一言。客席から大きな拍手が上がり、照屋監督からも「そういえば出てたねぇ」との言葉をもらい、安心して挨拶に入ります。「(奥田さんたちが)撮影に入る瞬間までとても自然な状態なのに、撮影に入った瞬間から間違いなく役それぞれぞれの人間性が表現されている様子を最前列で見ることができ、とても贅沢な時間をいただけたと思っている。自分も劇団を持っているので、ここで得たものを沖縄に還元していきたい」と今後の抱負を語りました。

ところが挨拶の締めをするはずの古謝さんは「私も山城さんの言ったとおりに思っているわけさ~」とマイペースな一言。「3人ともすごい役者さんさーねー、ただ1人民謡歌手がこんな所(舞台挨拶の場)に立ってていいのかと思うさー」に対して、照屋監督は客席に向かい「とても演技がナチュラルだったでしょ?でもこの人(古謝さん)、(映画は)やらないって断り続けてたんですよ」と暴露。今までに3度もオファーを行い、「じゃーセリフなかったら出るさ」と言った古謝さんをうまく丸め込んで今回の出演が決まったそう。結局古謝さんは劇中でセリフを言うことになり、照屋監督が「セリフがなかったら女優じゃないさ」と声をかけると「私女優じゃないのに」ときっぱり断言し、照屋監督を黙らせていました。その後古謝さんは劇終で使われた「童神」を生歌で披露し、観客から大きな拍手を浴びていました。

20181221182417-64968ea730b03ffc58be0cf1b6383c4c40f3f709.jpg

最後に照屋監督は、自身の1作目の長編にも出演し、沖縄新喜劇などでも一緒に仕事をしてきた福田加奈子さんの名前を上げ、「本来ここにいるはずだった福田さんが先月亡くなられました。付き合いが長かった分、動揺を隠せません。この作品が遺作となってしまったのですが、作品の中で人は生き続けるので、故人を忘れないよう、みんなの心の中でいつまでも生き続けさせてほしい」と述べました。そして奥田さんが「沖縄を先行して全国を回りますので、『この映画を観てほしい!』とみなさんに発信してほしい」と期待をこめて舞台挨拶を締めくくりました。

20181221182502-e72c37ba55a22c4a7d5f4f7134f547821d14bc98.jpg

「洗骨」は2019年1月18日(金)から沖縄県内で先行公開、2月9日(土)から丸の内TOEIをはじめ全国公開を予定しています。

【ガレッジセール】【ゴリ】

| »