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インタビュー

2013年9月13日 (金)

三浦マイルドが、なんばグランド花月で単独ライブ開催! “不可能を可能にした男”の意地がここに!

今年2月に開催されたピン芸日本一決定戦『R-1ぐらんぷり2013』で見事、優勝を勝ち取った三浦マイルド。そうしてアンダーグラウンドを這うようにして生きてきた男は、“R-1王者”の称号とともにメジャーフィールドへひとっ飛び。ついには9月20日(金)、笑いの殿堂・なんばグランド花月にて『三浦マイルド単独ライブ MGK~マイルドグランド花月~』を開催することになりました! そこで、この単独ライブに賭ける思いを三浦マイルドにインタビュー、その胸の内を聞きました!

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--『MGK~マイルドグランド花月~』についてお伺いする前に、今年のマイルドさんと言えば何といっても『R-1ぐらんぷり』の優勝が挙げられます。そこで、優勝する前と後での心境の変化をまず、教えてください。

三浦マイルド「舞台に立つごとに責任が生まれているというか。“R-1王者”というふうに紹介されますし…。今までは自分の好きなことをただただやるというか。お客さんの反応が悪くても、“自分は面白いと思ってるんだ、これがやりたいお笑いなんだ”ってバーンっとやってたんですけど、それが許される状況だけじゃなく、“R-1王者”としてちゃんとネタをしなければいけない場所がたくさんあって…。ちょっと伝わりにくいことや、自分が面白いと思っていることをわがままにできる場所が単独ライブだけになってきましたね。『R-1ぐらんぷり』がとれてうれしい反面、そういう制約もあるというか…」

--その一方で変わらないことはありますか?

「アルバイトしながら芸人をやっている頃も、芸人の仕事でちゃんとお金がもらえるようになった今も、根本にある”お笑いをやれている幸せ”は全然、変わらないです」

--“R-1王者”としてのネタをする場所というのは?

「例えば、なんばグランド花月であったりとか、お祭りの余興であったりとか。見てくださる方が僕のことを“R-1王者”だと知らないのだったら、知らないままやりたいぐらいです。“R-1チャンピオン、三浦マイルドさんの大爆笑ステージです! どうぞ~”とか、“はちゃめちゃステージを皆さんお楽しみください!”とかって、えらいやり辛い紹介をされるなぁと(笑)。この前、東京03さんに相談したんです。“余興とか営業とか、チャンピオン!!っていうふうに紹介されて、やり辛くないですか?”って。そしたら、“やり辛いよ~。でもまあ、1年だからね”って。それで、残りのあと半年は逆に楽しもうかなと思ってます。そうやって言われるのも今年いっぱいですしね。また来年優勝したらわからないですけど」

--確かに、そういうご紹介のされ方というのは、ハードルが上がりますね。

「そら僕も、爆笑ステージ、はちゃめちゃステージにしようと思って(舞台に)出ますよ。ただ、先に言わんといてくれよって思います(笑)」

--では、9月20日の『MGK~マイルドグランド花月~』ですが、まず、なぜなんばグランド花月で単独をされることになったんですか?

「やっぱりまだまだ、会社、世間の人たちは、マグレやろうと思っていると思うんです。いやいや、違うよ、実力で獲ったんだよって僕は思ってますので。なので一発、これを成功させて。……世間までは響かないかもしれないですけど、お笑いを愛して、劇場に来てくれているお客さんに“三浦マイルドはこれだけのことができるんだぞ”ということを一発、示さないといけないなと思いまして」

--NGKからオファーがあったんですか?

「いや、僕からやらせてほしいと。支配人にやらせてくださいと」

--ここはひとつ、NGKで行こうと。

「そうですね、お笑いの劇場の中でで最高の劇場なので、そこで最高のことをやろうと」

--いつごろから、この単独をお考えだったんですか?

「やろうと決めたのは6月くらいです。ほかにももっとやりたいことがあって。それをやらせてほしいと言った時、大丈夫なのか?とか、ちゃんとお客さんが入るのか?とか、なかなかOKが出なかったりするので、一発、この単独ライブを成功させて、今後、僕がやりたいことを推し進められるようにしたいんです」

--周りの人にちゃんと示しを付けて。

「そうですね」

--6月に決めて、OKをいただいて。OKはすんなりですか?

「最初は、まだ世に出ていない後輩を出して、“どうでしょ、こいつら面白いでし?ょ”っていう形でやりたかったんですけど、いろいろ相談していく中で、″絶対にそういう無謀なことはやるな”と。NGKという場所なんだから、ふさわしい人を出して、それでちゃんと三浦マイルドは面白いんだということを見せたらいいじゃないかとなりまして、先輩をゲストにお呼びすることになりました。笑い飯の哲夫さん、ヤナギブソンさん、同期ですけどモンスターエンジンの西森くん、中山功太さん、ヒューマン中村、あと、ハリセンボンの箕輪はるかさんで大喜利をしようかと思いまして。世間の方には僕のことはあんまり響いてないかもしれないですけど、お笑いファンには″やっぱり、三浦マイルドは劇場で見てもめちゃくちゃ面白いな”っていうことをしっかり示したいので、ゲストの方と大喜利で対決します。みんな大喜利がすごい方たちばかりなので、″絶対勝ちます!”って言いたいところですけど、本当にすごい方たちなので…。でも、この方たちを相手に三浦マイルドがどれだけやれるのか、観に来てほしいですね。前半がネタで、後半が大喜利です。あと、ちょっと生意気と思われるかもしれないですけど、大きい会場でのお笑いライブってお祭り的になると思うんです。それはそれですごく楽しいし、素晴らしいものだと思うんですけど、僕は絶対、熱湯のように熱いお笑いをやりたいんですね。なので、そういうところをお見せしたいと思います。芸人が本当にプライドを賭けて戦うような舞台を」

--熱湯のように熱い笑いとは?

「芸人がプライドを賭けてちゃんと立っているかどうかですよね。プライドを賭けずに立ってる場所なんかないかもしれないですけど、より負けたくないという気持ちが弾けあっているようなものを僕は熱い場所だと思ってます」

--マイルドさんが今まで出られた中で、そういう「熱いライブ」は何ですか?

「やっぱり『ダイナマイト関西』ですね。2005年か2006年に出させてもらった時、その前日は眠れなかったんです。当日も負けて。もう悔しくて悔しくて、1年ぐらい引きずってしまいました。そういうふうな熱い場所を求めているというか、そういう場所に立てるのは本当に最高だなと思います」

--ご自身のライブも、いつもそういうお気持ちで?

「そうですね。単独ライブも僕だけに期待して来てくれるので、そんなお客さんを満足して帰せないとなったら僕の負けなので、本当に勝負だと思ってます」

--単独ライブの前とか、結構、気持ちががーっと入り込んでしまいませんか?

「もう気持ちも高ぶりますし、夜も何回も目が覚めたりしますね。でも、こういうことを定期的にやっとかなあかんなとは思うんです。僕、これをやらんかったら“R-1王者”っていう肩書にだけすがりついて生きて、どんどんダメな芸人になるような気がするので。やっぱり、自分の中でしんどいなとか、きついなっていうことは絶対にやっておきたいです」

--“R-1王者”という称号に寄りかかってしまいそうな時があるんですか?

「いやもう、普段はすがりまくってます、本当に(笑)。ほんまにもう…。それがあるから会社も僕にえさを与えてくれているなと思いますし」

--その称号を手にして、やっぱり違いますか?

「そうですね。昔だったら許されないようなこととか…。このNGKの単独もそうですけど、普通の出番もいただけていますし…」

--なるほど。自分を奮い立たせるために定期的に…。

「やりたいなと思うんですけど、ほんまに今回のNGKの単独がコケたら、次はないですから。次はないですし、僕がこれからやりたいと思っていることもできないでしょうし、ある意味命が懸かってますよね」

--会社の方、お笑いファンの方、世間の方に“こういうことができるんだ”って見せるためにイベントを開かれるわけですし。

「それでNGKの800人以上入るキャパでお客さんが200人とか、300人だったとなるのは悲しいので」

--動員のプレッシャーもあると思いますが、今の心境はいかがですか?

「あの、ノイローゼになりそうなくらい悩んでます。本当に。僕も人気がないので、″800人も呼べるのか”とか、社員さんから、芸人さんから、いろんな人に心配されて聞かれるんですけど、僕は1回、不可能を可能にしたので。はっきり言って『R-1』の優勝も僕がするって、思っていたのは僕だけでしょう。誰ひとり、思ってなかったと思うんです。それを僕はやれたので、だから今回も不可能は可能にできると思うし、不可能っていうのは臆病者の言葉だと思ってるので、できると思ってます」

--不可能を可能にできるという自信も、『R-1ぐらんぷり』のたまものですね。

「そうですね。あきらめなくなりましたね。一番変わった部分はそこかもしれないです。今年の『R-1』では、自分でも自分じゃないくらい、よく自分を持てたというか。35歳にもなって、人ってこんなにも変われるんだなって。もっといいふうに変わっていけたらいいなぁって思いますね」

--それはすごくいい経験ですね。あきらめなくなった。NGKの単独を経て、やりたいことというのは何ですか?

「2つあるんですけど、年内にやりたいのは、チャリティーライブです。お笑いでチャリティーをやるのってすごく難しいと思うんですけど、僕にしかできない形でやりたいです。でも、会社がOKを出してくれるかわからないですけど。もう1つが、どうしようもない芸人を集めて下ネタライブをやりたいです。どうしようもない芸人を集めて」

--チャリティーと真逆そうですね。下ネタライブはとことん、ゲスくですか?

「そうですね」

--では、今回のNGKではどのように?

「そうですね…僕は僕のやりたいようにやりますとだけ、お伝えします」

--チャリティーライブについてもう少し教えてください。

「チャリティーライブは、僕がまだオーディションを受けているような頃からやってたんです。難民を助ける会にも送ったことがあります。今度のは、東日本大震災の義捐金とか、何らかの形でできたらなと思うんですけどね…」

--この2つを今後やっていくためにも、NGK単独をがんばって。

「そうですね、ちゃんと発言力を持てるように。発言力というか、三浦マイルドはやるじゃないかっていうところを見せないと。僕がこれやりたい、あれやりたいって言ってもなかなか難しいと思うので、ここは絶対に成功させたいです」

--今、お話を聞いていて、物事を順序立ててお考えの方だなと思ったんですが、そういうふうに物事を進めていくタイプですか?

「どうなんですかね~、思いつきでやったりとか、すぐ感情的になったりもしますし。最近になってからですかね、物事を進めるにはちゃんと段階や順序を踏まなければならないとわかってきて。少しずつ、真人間になりつつあるという感じです」

--真人間に。結果を一つ出しているというのは大きいですね。

「大きいですね、本当に」

--NGKの単独に話を戻しますが、前半のネタはどのようなものをお考えですか?

「新ネタもやるんですが、ありネタをパワーアップさせて出したいと思ってます」

--大体何本くらい?

「おそらく5本ですね」

--それは、三浦マイルドという芸人のすべてがわかるようなネタですか? それとも片鱗ですか? 

「劇場によく観に来てくれる人には、こういう引き出しもあることをわかってくれていると思うんですけど、その一握りの方にも、″こういうところもある、こういう面もある”というところを見せたいと思います。新たな発見をしてもらいたいと思います」

--今回は800人以上というキャパで、中にはマイルドさんを『R-1』で知ったという方も来られると思いますが、どういうところをお見せしたいですか?

「僕、腹を抱えて笑っている人を見るのが好きなんです。もう、苦しい!!っていうくらい笑っている人。僕ももちろん、そういうネタをやりたいと思って作っていて…。ほっこりや、ほほえましいことであったりと、そういう笑いはそういう笑いで本当に素晴らしいし、素敵だなと思うんですけど、僕は絶対、腹をよじらさせたいと思っているので、それをやります!」

--舞台からその、お腹がよじれている光景を見るのはどういう心境ですか?

「ほんまにしんどい思いをしてでも作ってよかったなぁっていう快感がありますね。子どもの頃に腹がよじれたものは忘れないですからね、一生。数えるぐらいしかないと思うんですよ。苦しい!!っていうくらい笑うことって。 『MGK~マイルドグランド花月~』では、それをやりたいと思います!」

●『三浦マイルド単独ライブ MGK~マイルドグランド花月~』
9月20日(金)
開場18:40 開演19:00
前売・当日共/1階席2,000円、2階席1,800円
出演:三浦マイルド
ゲスト:ヤナギブソン(ザ・プラン9)/笑い飯 哲夫/中山功太/モンスターエンジン 西森/ヒューマン中村/ハリセンボン 箕輪

チケットよしもと http://ticket.yoshimoto.co.jp

【三浦マイルド】

2013年9月11日 (水)

「僕の原点みたいなライブです」 土肥ポン太が『8年ぶりのキス LOVE FOR EVER 〜BOY Z II MEN を聴きながら〜』への思いを語る!

今年、芸能生活20周年を迎えた土肥ポン太が、9月28日(土)「8年ぶりのキス LOVE FOR EVER 〜BOY Z II MEN を聴きながら〜」を祇園花月にて開催します。さっそく、タイトルに込められた思いから公演の見どころまで、直撃インタビューを敢行してきました!

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——タイトルに“8年ぶりの…”とありますね。

base(よしもと)にいた時代に、野爆(野性爆弾)とレイザーラモンと僕でやってた『野良犬軍団』というライブがありまして。そのメンバーが久しぶりに集まってやろうという話になったので、おそらく8年前やろうと思ってつけました。もしかすると10年ぶりかもしれんし、逆にもっと短いのかもしれませんが(笑)。

——久しぶりにそのメンバーでやろうという話になったきっかけは?

ライブを始めた当時、僕はコンビを解散してピンになりたて。野爆もああいう芸風やから、なかなか今みたいな活動ができてなかった。レイザーラモンなんかは、もっと下のオーディションとかにおってね。つまり会社には飼われてないグループというので、『野良犬軍団』っていうのを作ったんです。彼らが先に東京に行ってからも、会うたびに「またやりたいね」っていう話をしてたんですが、今年は僕が20周年を迎えて、東京所属にもなったんで「じゃあちょっと久々にやろうぜ」と。

——具体的には、どんなライブなんですか?

えー、お客さんも理解不能なことをやるというか…(笑)。そういうのが好きな人はめっちゃ好きやと思うんですけど、テレビで見るような笑いを求めている人からしたら「なんじゃこりゃ」っていう内容ちゃいますかね。『オールザッツ漫才』(MBS)で、いつも明け方の時間帯に出るメンバーの集まりですから(笑)。まあ、そういうノリですね。

——すごくよく伝わりました(笑)。そんな長いおつきあいの2組とのイベントは、やはりいつもと違う楽しさがあるんでしょうか。

僕がめっちゃおもろいって思う4人ですし、尊敬する後輩でもありますし。ほんとに、いつも「何してくれんねやろ?」っていうワクワクを感じさせてくれる4人なんで、一緒にやってて楽しいし、自分も勉強になります。共通点があるとすれば、みんな照れ屋なことちゃいます? だから、ああいう芸風なんやと思うんですよね。

——今回は満を持しての復活ですが、『野良犬軍団』ではなく、あえて違うタイトルにした理由は?

恋人でもありますやんか、「いろんな恋をしたけども、あの人のこと忘れられへん」みたいな。最後は失恋して終わったとしても、その人に会って、自分は成長した、と。僕らの場合は恋愛じゃないですけど、そういう再会って、人それぞれありますよね。好きであってもやり直すことは無理なこともあって…でも、「君に会えてよかった」っていう気持ちだけをね、伝えられたら、という感じのタイトルですね。

——8年越しの熱い思いが込められてるわけですね。現在は『アイスビール』や『悪口百恵』などなど、たくさんのライブを繰り出しているポン太さんですが、その中で『野良犬軍団』はどういう位置づけなんでしょうか。

僕はバッファロー(吾郎)さんにずっとかわいがってもらってきたんですが、バッファローさんってすごいライブを大切にする芸人さんでしょ。で、ピンになったとき、「バッファローさんみたいに、ライブで目の前のお客さんとの一体感を感じたい!」って思って。一緒にできるメンバーを考えたら、めっちゃおもろいけど世間に評価されてなかった野爆であったり、めっちゃおもろいけどまだオーディションにいるレイザーラモンやったりしたんです。ほんで実際にやったら、やっぱり楽しかった。逆に、僕もわけのわからんこととかたまにやるんですけど、それを「面白いっすね」って言うてくれるから、自信を持てたっていうところもある。だから言ってみれば、原点みたいなライブなんですよね。

——現在のポン太さんを作ったとも言えるライブ。

それと、僕、ピンになったとき、base(よしもと)を満杯にできなかったら引退しろって言われたんですよ。自分では引退してもええなと思ってたけど、とにかく一度ライブをやることになったので、野爆とレイザーラモンと、あとブラマヨの吉田に出てもらった。それが第1回目の『野良犬軍団』なんですが、みんなが僕に隠れてチケット売ってくれてて、満員になったんですよ! あの「引退するかせえへんか」っていうライブがあって、お客さんが入ってくれたから今ここにおるわけやし。そういう意味でも原点やなって。

——そんな秘話が隠されていたんですね!

みんな、いかつく見えてやさしいんですよ(笑)。

——当時のお客さんは、どんな層が中心だったんですか?

男性の方が多かったですね。あの頃のbaseとしては珍しいでしょ。僕はバッファローさんファミリーやったんで、バッファローさんを好きな人が来てくれた感じ。初回以外は、全然お客さんが入らなかったですね(笑)。でも今は、野爆もレイザーラモンも人気者ですし、たくさんのお客さんが来てくれたらいいなと思ってます。

——ではズバリ、今回のライブの見どころはどこでしょうか?

動物園で言うたら、ライオンとか虎を見るんじゃなくて、「あ、こんな動物おんねや」っていう(笑)。「これがアルパカか…」みたいな感じで見に来てもらえれば。気合い入れずに、「あ、こういう感じのライブもあんねんな」と気楽に楽しんでもらいたいですね。そう、ライブのよさを出せたらいいな、と思ってます。テレビやネットももちろん楽しいんですけど、劇場で見るお笑いのライブ感はすごいですから。

——ポン太さん自身、8年ぶりの再会を前に楽しみにしていることも多いのでは?

なんやかんや言うて、結構一緒に仕事してますから、特別に「久々やなー」というのはないですが、このメンバーでやれるのは本当に楽しみ。中でもRGの成長ぶりですね。昔は、セリフ覚えへんとか空気読まれへんとか(笑)、ほんまに頭抱えることも多かったからなあ…。今は、ほんとにすごい芸人やなって思いますし、それを舞台で見せつけてほしい。

——逆に、8年越しでポン太さんにも変化がありましたか?

やっぱり台本力、構成力が変わったと思います。あれからいろんなライブをやってきて、いろんな本を書くようになったから。あの当時は、今から思うと粗かったんでね。そのあたりを、4人にも、お客さんにも見てもらいたいです。

——今回のライブをきっかけに、今後、また定期的にやっていこうという話が出るかもしれませんね。

年1回でもできたらなって思う反面、このまままた8年ぐらいやらないのもおもろいかな、とも(笑)。みんな忙しくなったし頻繁にはできないと思うので、このチャンスは逃さないほうがいいですよ! そしてこのライブを機に、また3組をそれぞれ応援してくださったらうれしい。テレビで見ている人は、僕のことを“野菜の人”って思ってはるやろうから、劇場で“本当の土肥ポン太”を見ていただきたいです!



「8年ぶりのキス LOVE FOR EVER 〜BOY Z II MEN を聴きながら〜」

日時:9月28日(土) 18:30開場 19:00開演

会場:よしもと祇園花月

出演:土肥ポン太、野性爆弾、レイザーラモン、ヤナギブソン(ザ・プラン9)

料金:前売2000円 当日2500円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【YNN動画】土肥ポン太はこちら⇒http://ynn.jp/u/829/

【土肥ポン太】

2013年9月 9日 (月)

“コヤソニ”の翌日は“キムソニ”へ!『キムラソニック』主宰者・バッファロー吾郎Aにインタビュー

001今や毎年恒例となった、音楽と笑いのフェスティバル『KOYABU SONIC』(通称:コヤソニ)。吉本新喜劇座長・小籔千豊が主宰し、豪華ミュージシャンとお笑い芸人が多数出演するビッグイベントです。

そんな『コヤソニ』の翌日に開催されているのが、バッファロー吾郎Aが主宰する『キムラソニック』。2009年からスタートし、こちらも毎年恒例になりつつあるこのイベントでは、芸人たちが次々に歌のパフォーマンスを披露するほか、前日の『コヤソニ』に出演したスチャダラパーさんもゲスト出演するなど、毎回『コヤソニ』に劣らない盛り上がりを見せてきました。

今年も『KOYABU SONIC 2013』の翌日である9月17日(火)に開催が決定したことを受け、よしもとニュースセンターでは主宰者であるバッファロー吾郎Aを直撃!
『キムラソニック』についてたっぷりお話を聞いてきました!


――もともと『キムラソニック』は、バッファロー吾郎の芸歴20周年を記念した「1ヶ月31種類公演」のひとつとして開催されたそうですが、なぜこのようなイベントをやろうと思ったんですか?

「その前の年(2008年)に小籔が『KOYABU SONIC』っていう音楽とお笑いのイベントをやり始めたので、それに対抗してやろうかなっていうところからスタートしました。ただこっちはミュージシャンのゲストはほぼなしで、芸人ばっかりで“カラオケをやる”という感じですね。コントのノリなので」

――“コント”というと?

「設定でいうと、僕が関西の地方のFMで長年やっている人で、ミュージシャンはみんな自分が育てたと勘違いしてる役なんです。だから、スチャダラパーさんも実際は『コヤソニ』のために大阪に来てはるんですけど、『「キムラソニック」のために大阪に来て、そのついでに前日にようわからんフェスに出たみたいやね』っていう扱いで…。こういうネットの記事で説明するのが、ちょっと難しいんですけど(笑)」

――芸人さんもスチャダラパーさんも、みなさん設定に乗っかって出演しているんですね。

「そうですね。司会が僕と小籔で、小籔はずっと怒ってツッコんでいるという。会場も『なにがソニックやねん』っていう規模のところでやっているので、お客さんもツッコんでくれないといけない。そういう、2時間強のコントです。スチャダラパーさんもご自身の曲をやるんじゃなくて、過去にはシブがき隊とか羞恥心をカラオケで歌ってもらったりして…」

――スチャダラパーさんは『キムラソニック』に毎回ご出演されていますよね。

「なんやったら、芸人よりも乗り気でいろいろと引き受けてくださってますからね(笑)。『コヤソニ』でスチャダラさんを見に来たお客さんにも、楽しんでもらえているんじゃないかなと思います」

――逆に『コヤソニ』を見ていなくても、『キムラソニック』は楽しめるんでしょうか?

「あ、それはもちろん。『コヤソニ』の流れは一切汲まないので。一応、設定上は『コヤソニ』より『キムラソニック』の方がアツいと思い込んでやっていますからね。だから、例えば今回の『KOYABU SONIC 2013』には、“アイドリング!!!”が出ているからといって、『キムラソニック』にサプライズで“アイドリング!!!”が出てくるということは一切ありません(笑)。スチャダラさんとよしもと勢だけでやりますので」

――では、今年の『キムラソニック』の見どころは?

「今年は出演者で“総選挙”をやるので、そこは見どころだと思います」

――楽しみにしています! ところで、『キムラソニック』も『コヤブソニック』と同じく毎年恒例になりつつありますが、Aさんのなかで、『キムラソニック』は今後どのように展開していきたいと思っているんですか?

いや、展望はないんですよ。『コヤソニ』がやらない時はやらないですし、小籔のスケジュールが空いていなければやらないですし。全部ネタふりにさせてもらってるんで。『キムラソニック』だけをどこか大きいところでやろうっていう考えはないんです」 

――小籔さんありき、『コヤソニ』ありきなんですね。

「そうですね。そうじゃないと面白さが半減するし、小籔がツッコむから成立するものなので」

――ありがとうございました。最後に、読者のみなさんにひと言メッセージをお願いします!

「『コヤソニ』の後夜祭やと思って、『コヤソニ』の次の日暇な人はぜひ来てください!」


●『キムラソニック2013』
9月17日(火)
会場:5upよしもと
開場 18:30/開演 19:00
前売:¥2,500/当日¥3,000
出演者(予定):バッファロー吾郎/小籔千豊(吉本新喜劇)/スチャダラパー/
アイロンヘッド/アインシュタイン・稲田/宇都宮まき(吉本新喜劇)/馬と魚/女と男・市川/川畑泰史(吉本新喜劇)/銀シャリ・橋本/クロスバー直撃・渡邊/しましまんず・池山/シャンプーハット・小出水/すっちー&松浦真也/セルライトスパ/天竺鼠・瀬下/藤崎マーケット/ぼんちきよし/りなんなん ほか

チケット発売中!

【バッファロー吾郎】

2013年9月 6日 (金)

エハラマサヒロ、1年半ぶりの単独ライブは集大成と語る!!

エハラマサヒロが1年半ぶりに単独ライブを開催! 『原点回帰~かつてはマニアックなネタやって攻めてたのに、いつの間にやら歌ばっかり歌ってミュージカルやっていいお父さんしてるから、ここらへんで攻めたネタとかガンガンやらんと!まぁとは言え歌とかも歌う訳やけども。ひとつぐらいはツボります~』の見どころや意気込みを直撃インタビュー!!

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――久々の単独ライブですね。

いつも夏にやっていたんですが去年はミュージカルをやっていて、1年半ぶりの開催になっちゃいました。ずっとやりたいと思っていたんで、いざ単独が決まってうれしいですね。イチから作って、自分の好きなことをやる、そしてそれを笑ってくれる人がいる。そりゃやっていて楽しいですよ。


――今回のタイトルは『原点回帰』。どのような内容になっているんでしょうか?

ここ最近歌ばかり歌っていたんで、モノマネあり歌ありコントありの舞台にしようと思いました。ありがたいことなんですが、本当にここ最近、歌ばっかりで芸人の部分がなくなってきてるんですよ。昔はネタ番組もあって普通にネタをやっていたんですけど、今は普通に歌謡曲を歌うカラオケ芸人になってる(笑)。そういう意味でも、芸人に戻ってみようかと(笑)。まぁ、歌をやるにしても笑いがメインにあるような…舞台の大軸に笑いがないとあかんなとは思っています。


――「あらびき団」の時のような、マニアックなモノマネなども見られたりするんでしょうか。

もちろんです。あれが自分の原点かな?と思っているんで。ただ、あのネタってテレビではウケているように見えるんですが、東野(幸治)さんや藤井(隆)さんのお2人と演出があってこそ笑えるんですよ。客前でやったらびっくりするくらいウケない(笑)。でも、それでもいいと思ってるんです。100人中2、3人が笑ってくれるようなネタをやりたいし、それができるのが単独ライブって気もするんで。下ネタや毒のあるネタ、マニアックなものといった、テレビでお届けできなかったネタをたくさんやりたいですね。


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――そういうマニアックなネタってどうやって生まれるのですか?

基本的には人を見ていて思いつくことが多いですね。うっとうしいキャラクターをよくやるんですけど、実はあれ、ほとんど自分なんですよ。ネタの作り方って、「この人、面白いからキャラクターにしよう!」みたいな感じで生み出す人や、ノートを開いて気になることを書き込んでイチから作っていく人と様々ですが、僕は自分のうっとうしいところを探すんです。そしたら出てくる出てくる(笑)。自慢しいだったり、有名人と仲いいアピールするとことか…なんやねん!! というようなことばかり。どうでもいいことをカッコつけるなんてかなりうっとうしいですが、それもよくやりますね。寝てない&忙しいアピールを筆頭に、そんなみんなが「ん?」って思うようなことを、結構やってるんですよ。まぁ、自分の特技は“鼻につくこと”だと思っていますから。


――昔からよくそういうことを言われていたんですか?

本当によく言われました。人を殴ったり悪口を言うわけでもなくハッピーに生きているんですけど、「なんやねん!アイツ!!」ってよく思われる。僕、仲間がちょっとずつ離れていっちゃうような“鼻につく”ところをちょいちょい持ってるんですよ(笑)。でも、そこが笑いになっているということは、これはもう特技と言い切っちゃうしかないと。ちょっとクセのあるキャラを見ている人がスッと受け入れてくれるのは、ありえる!って思っているからなんでしょうし…。そりゃ、演じている僕がキャラそのものですから馴染んでいて当たり前なんですが(笑)。自分でこういうところあかんわ…と思っているところをネタにしているっていう感じですかね。


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――前回から1年半の間、俳優として宮本亜門さん演出のミュージカルや『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-』に出演するなど芸人としての幅も広げてきたエハラさん。これまでの経験がプラスになったことを教えてください。

めちゃくちゃあるんですが、まずライブの姿勢が変わりましたよ。実は僕、ギリギリまで何もやらないタイプで、結構アドリブでこなしていることが多かったんですよ。前回も最終的にはいい感じに転んでいい舞台になったんですが、準備が全然できていなくてバタバタばかり。終わりよければすべてよしって思っていたんですが、ミュージカルをやって激変しましたね。ミュージカルってすごく練習をするんですよ。1カ月前にはほぼほぼ出来上がっているんですが、そこからもっと詰めていく作業を公演日ギリギリまでやる。で、その詰める作業でかなりいいものになっていくんですよ。ここまで練ったらもうないやろ…というところからまだまだ成長する。それを見ていたら、自分のやり方はあかんな、とつくづく反省しましたね。


――発声方法とかも変わりました?

歌に対する心の込め方は本当に勉強になりました。よく僕の歌は「カラオケ採点の点数はいいけど心に沁みへん」って言われていたんですが、どうすればいいのかよくわからなくって…。でも、歌っていうのは音程をとるもんではなく、歌詞=セリフでそれをたまたま音にのせているもの、ということを知りましたね。歌詞=セリフってことは感情の入れ方も変わってくる。これはすごいと思いましたよ!! っていよいよ芸人の話じゃなくなってきましたけど(笑)。でも、歌に対する姿勢も変わったので、歌ネタの厚みがこれまでとは違うはずです。これまでもミュージシャンのマネをして雰囲気を作ってきましたが、そこに気持ちがプラスされてより完璧になるわけですよ。こんなフリがしっかりしていたらそりゃボケは活きてくること間違いない! ただ、逆にフリがスゴすぎてお客さんが笑うのを忘れてしまう可能性もあって…。そこは怖いですね。まぁ、そういう人には、これはミュージカルだと思ってもらって感動してもらいましょう。楽しみ方は人それぞれですから(笑)。


――そのような経験が活きたネタが再結集するのが今回のライブなんですね。

これまでもそうだったんですが、コントをするのに関係ない技術をひとつプラスしてネタを作っているんです。たとえば、アカペラで歌ってもネタが成立するところでギターを完璧に弾いたり、ダンスを入れたり。そういう技術が確実に増えたので、ネタの幅が広がったはずです。歌ももちろんのこと、俳優もさせていただいたので演技もそれなりにできるかな?と。今、僕が持っている力をすべて見られるものになっていると思いますね。ネタライブというより“エンターテイメントショー”に近い感じかも。新作コントがあるのはもちろんですが、なぜか踊ったり歌ったりするんで、初めてお笑いライブを見に来る人は勘違いしちゃうかもしれません(笑)。ただ、コントから歌、モノマネと色んなものが入った飽きさせないものばかりです。ネタ自体もマニアックなものからベタなものまで、いろんな角度から楽しめるはず。自分の好きなことだけを詰め込んだ、小さいお子さんにはわからない“おもちゃ箱”になっていると思いますよ。



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『原点回帰~かつてはマニアックなネタやって攻めてたのに、いつの間にやら歌ばっかり歌ってミュージカルやっていいお父さんしてるから、ここらへんで攻めたネタとかガンガンやらんと!まぁとは言え歌とかも歌う訳やけども。ひとつぐらいはツボります~』


<大阪公演>
会場 :5upよしもと
日時 :9月8日(日) 開場19:15/開演19:30
料金 :前売2000円/当日2500円


<東京公演>
会場 :ルミネtheよしもと
日時 :9月16日(月) 開場19:00/開演19:30
料金 :前売2500円/当日2800円




チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/




●エハラマサヒロの動画はこちら:http://ynn.jp/u/836/




【エハラマサヒロ】

2013年9月 4日 (水)

ブロードキャスト!!が『まとめルドキャスト~えんジルドキャスト名作選~』への意気込みを語る!!

毎月行われて話題の舞台『えんジルドキャスト』のスペシャル版『まとめルドキャスト~えんジルドキャスト名作選~』が9月10日(火)~15日(日)まで神保町花月にて公演。この舞台の座長でもあり脚本も担当しているブロードキャスト!!に、公演の魅力や意気込みを教えてもらいました!!

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――『えんジルドキャスト』ってどういう公演なんですか?

吉村 『えんジルドキャストはもう1年以上も続いている毎月行われている公演…いや、イベントみたいなものです。お客さんからキーワードやお題をたくさんもらって、それをもとにして1カ月後に1つの話にするという。
房野 制作期間が1カ月しかないので、お芝居と言えるほどすごいものではないのですが、お話としては成立している…はず……です…。
吉村 まぁ、コントの延長上にあるようなものですね。例えば“浴衣”というキーワードをもらったら、浴衣を着ていてもOKですし、「その浴衣カワイイね❤」というセリフがあってもOKという。そいうものをいっぱい集めて1つのお話にしています。
房野 ちょっと無理をしてでもいただいた言葉を使い切っていますね。
吉村 使い方は様々で、ボケとしてそのワードを使うこともあるんですよ。例えば、“浴衣”なら、そのまんま使わず、登場人物を“ゆかちゃん”という名前にしてちょっと甘え目に「ゆかたん。“ゆか…た”…ん」と呼ばしたりして…。一応、想像を裏切るようには努力しています!
房野 クリアしたかは定かではないけど、そうきたか~っていう感覚を楽しんでもらいたいですね。言葉遊びのあるお芝居、と考えてもらうと楽しめると思います。

――今回はその名作選なんですよね。
吉村 毎月1本作品がたまってきて、もったいないなぁ~と思っていたんですよ。自分たちでいうのはちょっとおかしいんですが、お話としてよくできているんじゃないかなぁ~という手ごたえもあって。やっと日の目を見た感じですね。
房野 神保町花月の支配人が最初に「名作選をやってみないか」と言ってくれて。はじめは、「いいの? 本当にやるの?」という気持ちでいっぱいでしたね。でもやるからには、絶対に“特別公演”と打ってほしいとお願いしました。やっぱり神保町花月でやられているお芝居と同じ感覚で見られるとちょっと違う気がしていて…。
吉村 そりゃ、よくできている感は普通のお芝居には負けてしまいますから。でも、そことは違う魅力を感じてもらいたいです。


――お題をもらってからお芝居として見せるまでどのように作るのですか?
吉村 基本、僕らと作家さんとで話し合って台本となるものを作っていますね。ただ、練習はほとんどしないんですよ。
房野 お話を作った時点で安心しちゃって、合わせるのはほとんど当日。自分たちは、漫才やコントなどどちらかと言えば練習するタイプなんですがこればっかりは…。
吉村 実は、そんな労力をかけずに作っている(笑)。長ゼリフがあったら、「ここはそんなにいらんやろ」と削ったりして…。アドリブとまでは言いませんが、その場で生まれることが多い舞台ですね。
房野 なんで僕は舞台上で、ほぼほぼ笑っています。吉村やほかの演者がやることが新鮮で面白くって。いい意味でのグダグダ感も魅力なのかもしれません。言葉で笑わすというより、演者やお客さんみんなで作り上げた全体像を楽しんでもらうといいかな?と思います。

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――自分が出したキーワードが次回の物語の中に盛り込まれる…。これは、次回を確かめたくなりますね。
吉村 自分たちが言ったキーワードでどんな話が作られるかは、来月また来ないと分からないんですよ。気になるはずですよね。これはいいシステムを作ったな~と我ながら思います(笑)。
房野 実際に、続けて見に来てくれている人も多いです。見ていてドキドキ感があると思うんですよね。ここで使うか~!!みたいなこともあるんで。そして意外とキレイにハマって、おぉ~という声もあったりします。
吉村 あと、毎回ゲストが登場するのでそこに驚いてくれる人も多いですね。
房野 初めのころは、前の時間にやっていた公演に出ていた芸人にちょっと声をかけて出てもらったりしていました。ほら、練習もない即興的なニュアンスもある芝居なので。
吉村 でも回を重ねるたびにメンバーが増えてきて、現在は7~8人くらいの大所帯。そういう意味でも大きくなったなぁ~と感じます。
房野 今回は、初公演時とは違う人が演じる話もあると思うので、そのサプライズ感も楽しんでください。

――これが通常公演を見るきっかけになるといいですね。

吉村 『えんジルドキャスト』って何?って思っている人も多いと思うんですよ。そういう人に今回の公演を見ていただきたいですね。お題のリレーがあるのでずっとつながっているように見えるのですが、普通に途中から見ても面白いはずなので。
房野 自分のキーワードが使われる魅力もありますが、それだけではなくお芝居としても笑えると思いますよ。
吉村 ちなみにいつもの『えんジルドキャスト』では、この芝居の前に自分たちのコントを、芝居の後には次回のキーワードを集めるコーナーもやっています。いつもは漫才をメインにしている僕たちのコントが見られる貴重な機会でもありますね。
房野 まぁ、1度来ていただいて『えんジルドキャスト』の魅力が伝わればありがたいです。

――最後に、『まとめルドキャスト~えんジルドキャスト名作選~』の見どころを教えてください。
吉村 今までやったものをキュッとまとめて何本かやるので詰まった感じを楽しんでいただきたいです。また日によって作品が違うので毎日楽しめると思いますよ。
房野 過去に演じたものをするので、「これは見たけど、これは見ていない」という作品もあると思います。1度でも見たことある人は、ラジオ体操のスタンプを押すのではないですが今まで見ていなかった作品を見て、空いていた作品を埋めてもらいたいです。あと1度も見たことがないというフラットな人も是非!!
吉村 趣旨さえ伝われば楽しめるはずなんで…。
房野 とりあえず1週間やっているので、1週間まるまる忙しい人はそんなにいないと思うので足を運んでいただければと思います。
吉村 仕事や勉強で行けませんでしたって今まで言っていた人は、どこかスケジュールが合うはずなんで。その言い訳は通じないよ!!って言いたいですね(笑)。これを機に『えんジルドキャスト』に興味を持ってください!!



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『まとめルドキャスト~えんジルドキャスト名作選~』

会場 :神保町花月
日時 :9月10日(火)~15日(日)
10日(火)~13日(金)開場18:30/開演19:00
14日(土)開場15:30/開演16:00
15日(日)開場12:30/開演13:00 開場15:30/開演16:00
料金 :前売2000円/当日2300円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/


●ブロードキャスト!!の動画はこちら:http://ynn.jp/u/492/


【ブロードキャスト!!】

2013年9月 2日 (月)

若手注目株のラフレクラン! イベント「しゃべれくらん。」について直撃インタビュー

芸歴2年目のラフレクランのイベント第2弾『しゃべれくらん。』が9月18日(水)にヨシモト∞ホールにて開催。このイベント主役の2人に、イベントのことからコンビ結成前のこと、将来のことなどを聞いちゃいました!!

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――2回目となる『しゃべれくらん。』は、どんなイベントですか?
きょん 2カ月に1回やらしていただいているレギュラーイベントです。前回はネタ2本と長めのコントとトークと企画をやりました。内容が固定ってわけではないので今回も好きなことをする予定です! とはいっても、現時点ではまだ決まっていませんが(笑)。
西村 何をやってもOKなのは、本当にうれしいですね。実は今回、相方を使ってやりたいことがあって…。
きょん 何、何??
西村 それはまだ秘密。でも、濃いモノができることは間違いないですね。


――長めのコントも見られるのですね。
西村 自分たちのイベントなんで時間を気にせず長尺のコントができるんですよ。
きょん 長尺のコントはいつものと違って、内容の幅が広がって楽しいです。前回は、田舎の少年と都会の少年の出会いと別れを描いたコントをやりました。見に来てくれたお客さんに感想を聞いたら、「笑いあり涙ありの感動大作でした」って言われて…。もうこれ、普通のコントの感想じゃないわけですよ。映画『スタンド・バイ・ミー』のような青春作品を意識して作ったんで思い通りでしたけど(笑)。
西村 単独イベントなんで、いつものネタライブでやっているようなことは避けたいな~という気持ちはあります。このイベントでしかできないことができればいいですね。ただ、ネタの内容や世界観はいつもと変わりません。時間があるので、富士田(注:きょん)がいつも以上に自由にボケている姿を見られるはずです。

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――そもそも2人は芸人になる前はサラリーマンだったんですよね。
西村 僕は広島で3年間、アナウンサーをやっていました。
きょん こっちは普通の会社に勤めていましたけど…。
西村 ブラック企業だったんでしょ。
きょん かなりのね。っていうか、相方の経歴は本当にすごいんですよ。
西村 子供のころからスーパーエリートでした(笑)。兄と姉がいるんですが2人とも勤め先は霞ヶ関。兄は政治家で姉は国会議員の秘書、そして僕は漫才師。って、すごい兄弟だと思いません?
きょん その並びの漫才師に少し違和感…。
西村 でもいやらしい話、本当に子供のころから選ばれし人って感じで…。小学校の時は水泳のジュニアオリンピックに選ばれて、高校生までやっていた野球はいわゆるエースでピッチャーの “背番号1”。ピアノも弾けるし、書道も段を持っていて、極めつけはこのルックスでしたから。
きょん 引くくらいモテてたんでしょ。
西村 いや、本当に。
きょん NSCで初めて出会ったとき、なんだこれは!って思いましたよ。このルックスでこの経歴。ちなみに大学は慶應義塾大学。イヤミ以外ないですよ。でも今は、アナウンサー時代の貯金も底をついて、同期と住んでいる家もかなり汚い。もう、僕と同じステージ(笑)。人生、何があるかわからないですよ。



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――2人はいつ、お笑いをやろうと思ったのですか?
きょん 僕は大学のころからやろうと決めていましたね。で、お金を貯めるためにも1年間、社会人をやろうと思って、例のブラック企業に入りました(笑)。どこまで自分の精神が耐えられるか判断したいっていう気持ちもあったんで。
西村 そこまで苦労しなくてもいい気がするけど…。やっぱ感覚がイカれてる気がする。僕も大学のころからお笑いをやろうと思っていたんですが、一緒に入ろうとしていた相方が「社会人を1年だけやった方がいい」って言ってきて…。じゃあ就職試験を受けようと。一番早いタイミングで試験があったテレビ局から受け始めたらすぐに合格。その後も金融や大手保険会社なども受かりましたが、最終的にはアナウンサーの道を選びました。
きょん なにそれ。もう終わり終わり! これ以上言ったら鼻につく!! 
西村 事実を言っただけなんだけどね(笑)。
きょん まさかこんな経歴の相方を持つとはね…。ちなみに、僕から“コンビを組もう”と言ったように思われがちですが、実は相方から誘ってきたんです。これ覚えておいてください。
西村 富士田くんにビジネスを感じたんで。
きょん また上から目線だね~。本当は悪い子ではないくせに(笑)。


――まだ2年目ですが、将来の目標を教えてください。
きょん もちろん自分たちの番組を持つことです。誰しもがそうだと思うのですが…。
西村 僕は報道番組とかやりたいですね。
きょん こらっ――!! そこは冠番組でしょ。報道番組を持ちたいなら広島に帰ってアナウンサーやり直して!
西村 ハハハ。でも真面目な話、コント番組とかやってみたいですね。人気が出て深夜からゴールデンに昇格する、みたいな。
きょん 夢あるねぇ~。
西村 コントだと富士田くんのキャラが立つはずだし。
きょん そのキャラがブレないようにしたいと思うな。どういう番組に出ても変わらない唯一無二の存在になりたいですね。
西村 今の中堅大御所と言われているような方たちのようになっていきたいです。他事務所になってしまうのですが“くりぃむしちゅーさん”のような、司会もできて自由にボケられる、みたいな形に憧れます。とはいえ、今は何も決めずに色々と挑戦していきたいです。

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――今回の『しゃべれくらん。』は、どのような人たちに見てもらいたいですか?
西村 自分たちのことを知らない人に見てもらいたいですね。ありがたいことに、∞ホールのそばではそこそこ「ラフレクランだ!」と言ってもらえるようにはなったんですけど、いざ渋谷のスクランブル交差点を超えてハチ公らへんに行くと誰も知らないわけで…。その壁はかなり高いです。そんなハチ公前にいるような人たちがフラっと来てくれるとうれしいですね。
きょん あと、同世代の30歳手前の人たちにも見てもらいたい! 西村君は29歳なんですが、いつものお客さんにはそういう年齢の人はほとんどいないんで…。スタート時間もちょっと遅めですし来てほしいですね。


――最後に、このイベントの見どころを教えてください!
西村 予想もできない富士田のボケですかね。
きょん それを冷静に見ている西村のツッコミにも期待してください。
西村 って、このかぶせは恥ずかしい!!(笑)
きょん ハハハ。
西村 でもちょっとマジメになりますが、やっぱりネタを見てほしいです。面白いことをちゃんと考えて苦しみながら作ったネタなんで。
きょん ルックスや経歴もあり少し色メガネで見られがちなんですが、ちゃんとした“漫才師”として見てもらいたいです。そしてネタを見た後、「人気の秘密はここにあるんだ~」って思ってもらえたらありがたいですね。



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『しゃべれくらん。』

会場 :ヨシモト∞ホール
日時 :9月18日(水) 開場21:15/開演21:30
料金 :前売1200円/当日1500円

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

【ラフレクラン】

2013年8月28日 (水)

待望のDVD『なぜか離島へ…』が本日発売! ライセンスインタビュー

読売テレビで毎週土曜日深夜に放送中のバラエティ番組『ガリゲル』。
その人気企画「なぜか離島へ」のライセンス編を収録したDVD『ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル』が、本日8月28日(水)にリリースされました。
そこで、ライセンスの二人に当時のエピソードと、今回のDVD化にあたっての心境などを訊きました。

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――もう2年近く前のロケ(2011年11月29日、12月6日 放送)となりますが、お二人が同日に別々の離島へ行くという番組の趣旨を聞いた時、どう思いましたか?

井本貴史「イヤだって言いましたよ。イヤだって言っても、結局引き受けることになって、(DVDを指さし)こういう風になりましたけどね(笑)」
藤原一裕「僕は、乗り気じゃないというか、変わったことするなあと(笑)。どこの島かもようわからんし、ちょっとドッキリかなとも思ってましたね」


――それぞれ旅を振り返って欲しいんですけど、まず藤原さんが向かったのは、山口県浮島(うかしま)でした。

藤原「天気が悪かったんですけど、翌朝に見る絶景のためのフリみたいな感じになりましたね」


――ジャケット写真が、その翌朝の様子ですね。

藤原「はい。とにかく浮島の漁師さんとかがホントいい人で、今でも連絡くれはって、魚とかいろいろ送って来てくれるんです。芸人やからって感じでもなく、もてなす気持ちみたいのがありはんのか、それとも離島外から来る人が珍しいのか…。なんせ、もてなされました。これがもてなされるってことかっていうくらいに(笑)」


――宿が決まらず、一時は日用品店でカップラーメンを食べてましたね。

藤原「カップラーメン食いながら、夕食用の食べ物をチェックしてたからね。菓子パンかなとか思いながら(笑)」


――それが立派な宿というか高台のコテージのようなところが見つかって。

藤原「もともと会社の保養所みたいなところで、普通の一軒家ですよね。地元の人たちが集まって、一般の人が気になってくるところをすごい聞いてきましたね。芸能人で誰におうたとか、誰がキレイやったとか、ギャラいくらやとか(笑)。もちろん料理も美味しくて、鯛の湯引きとか、カキ、アワビ、鯛、太刀魚とか。もう大満足でしたね」


――一方の井本さんは、愛知県佐久島へ行かれて、最初は栄えている東側で降りる予定が、西側で降りてしまうアクシデントから始まりましたね。

井本「西側は、ほぼ人がいなかったですね。人がいるところを編集してますけど(笑)、人がいないから会うとうれしくて、喋っちゃうんですよね。カメラがなくても、あんな感じ喋りかけますよ」


――藤原さんとは対照的に、なかなか宿が見つからず、ジャケット写真に使われているように、ハンモックから藤原さんに電話して探りを入れてましたね。

井本「偶然、外にハンモックあったんですよ。最悪、ここで寝ようかってスタッフには言ってたんですが、めちゃ嫌がってましたね。雨もぱらついてたし。結局、食堂の2階みたいなところに泊めさせてもらったんですが、料理は離島の魚ですから、新鮮だし、そりゃ美味しかったですね」


――深夜の藤原さんが、トーク番組を持ちたいみたいな話をされてましたよね。

井本「僕もそう思うんで、大きくずれてなくてよかったですね。コンビで向いてる方向が違うと大変ですからね」


――逆に藤原さんは、井本さんの旅を見て、何か思ったことは?

藤原「西側で降ろされたって愚痴を言って、スタッフがヘラヘラ笑ってる様子がおもろかったですね(笑)」


――そして、ツイッターなどSNSでの要望が集まり、DVD化が決まる訳ですが、その特典映像として、ボートに乗った二人が語り合う『ライセンス なぜかボートで…』が撮り下ろされました。

井本「もう、今さら何話すのってことですよね(笑)」
藤原「普段から喋ることがない、会話が尽きてるから喋らないけど、あえて二人で喋ろうとしてもやっぱ尽きてるんですよね。思い出話になる以外ないんですよ」


――それでも歳を取ったエピソードとか自然体で、聞き入りましたよ。それと藤原さん、オールを漕ぐのがお上手ですよね?

藤原「そうでしたか? ロケで1回くらい漕いだことあるくらいで、あんなに漕いだのはほぼ初めてですよ。見よう見まねです」
井本「そんなん、全然見てなかったわー」

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――番組の話なんですが、関西では『ガリゲル』(読売テレビ系)がすごい人気で、それはやはり演出の西田二郎さんの手腕が大きいんじゃないですか?

藤原「西田さんのアイディア力ですよね。離島企画にしたって、なかなか思いつかないですよ。コンビバラバラで、同じ日に離島で過ごさせるって。いろんなことを考えはって、すごいバイタリティのある人ですよ」
井本「芸人の嫌なところを突く人ですね。だいたい二郎さんの仕事だと“えー?”っていうの多いです。ストレートに正面から芸人をつかまえないというか。前説とか全部自分でやるし、明るくて、芸人になったらええのにって思ってます(笑)」


――では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

井本「ぜひDVDを見てもらって、それから仲いい友達と同じことをやってみてください。同じ日に離島行って、動画撮って、あとで見せ合ったら面白いと思いますよ(笑)」
藤原「オンエアとはまた違う編集で、DVD版の方がもっとハンディで撮ってる感じがあって、未公開シーンもたくさんあります。ツイッターなどみなさんの力で発売にこぎつけてくれたので、ぜひ見てもらいたいですね」


――ちなみに、再び『なぜか離島へ…』のオファーがあったら、どうしますか?

藤原「う~ん、浮島の人たちにはまた会いたいんですよね。プライベートでもええんちゃうかなって思ってるんですよ。長期の休みがあれば、またあの一軒家をお借りして、何人かで行ったらめっちゃ楽しいやろうなって思ってます」
井本「僕は、帰りのフェリーで“もうええわ!”言ってました(笑)」




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◇商品情報◇
2013年8月28日発売
DVD『ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル』
価格:3,150円(税込) 商品番号:YRBN-90625




タワーレコード新宿店にて発売イベント開催!

会 場 :タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
       ※会場ご案内URLはコチラ http://tower.jp/store/kanto/Shinjuku
日 時 :2013年8月30日(金) 16:00スタート
出演者:ライセンス(藤原一裕・井本貴史)、西田二郎(読売テレビ「ガリゲル」チーフプロデューサー)

参加方法:
ご予約者優先でタワーレコード新宿店にて、2013年8月28日発売DVD「ライセンス なぜか離島へ… presented by ガリゲル」¥3,150(YRBY-90625)をお買い上げの方に先着で「イベント参加券(入場整理券)」を差し上げます。予定数なくなり次第配布終了となります。

注意事項:
※ご予約のお客様には優先的に「イベント参加券(入場整理券)」を確保し、商品購入時に配布致します。
※当日、イベント開始30分前にタワーレコード新宿店7Fエレベーター横階段にご集合下さい。集合時間前の集合はご遠慮下さい。
※参加券1枚につき1名様のみのご参加です。
※入場番号はご予約された順番となります。
※ご予約で定員に達した場合、その後に商品をご予約・ご購入いただいても「イベント参加券(入場整理券)」は付きません。
※タワーレコード対象店舗以外でのご購入に関しましては、イベント参加券のプレゼント対象外となりますのでご了承下さい。
※ご予約は店頭のみでの受付となり、お電話等ではお受けできません。
※イベント参加券はいかなる場合(紛失・焼却・破損等)も再発行致しません。
※アーティストの都合により、内容等の変更・イベント中止となる場合がございますので予めご了承下さい。
※対象商品の不良品以外の返品・返金は出来ませんので予めご了承下さいませ。

お問い合わせ:タワーレコード新宿店:03-5360-7811




<番組公式SNS>
・facebook: https://www.facebook.com/garigeru
・ツイッター: https://twitter.com/garigeru_lover
<番組公式HP>
http://www.ytv.co.jp/garigeru/oshirase.html#ritou
<よしもとアール・アンド・シー公式HP>
http://www.randc.jp/garigeru/discography.html


ライセンスの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/72/

【ライセンス】

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2013年8月27日 (火)

9/3、4開催、『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』で何かが起こる! キーマン2人に聞く!

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大阪・道頓堀の道頓堀ZAZA HOUSE/POCKET’Sで9月から始まる「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では、お笑いライブにとどまらず異なるジャンルとのコラボレーションイベントを様々な形でお届けし、道頓堀ZAZAでしか観られない舞台を展開します。

その先陣を切るのが、9月3日(火)・4日(水)に開催する『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』。関西を中心に活動する男性のみのパフォーマンス集団、男肉 du Soleilと吉本新喜劇がタッグを組み、歌と踊りと汗と笑いのステージをお見せします。そしてこのたび、開催を前にして、男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)の代表かつ本公演の作・演出も手掛ける団長・池浦さだ夢さんと吉本新喜劇のランディーズ・高井俊彦による対談が実現しました!

――まずは高井さん、この公演では久々のダンスがあるそうですね。
高井 そうですね。稽古をして分かったのですが、今回は僕が思っているダンスじゃなかったですね。WEST SIDEの時しかダンスをしていませんが、ダンスってこんな感じだったって記憶していたのとは違う…。何ていうか、意地悪なダンスでした(笑)。
池浦 まあまあ、そうですね(笑)、ちょっと疲れるように仕向けてあるというか。
高井 右手、左手、右足、左足みたいな感じで覚えるものと思っていたんですけど、そんなんじゃなかった。「とりあえずこれ見てください」「いや、無理や。何やこれ」っていう。「得体の知れないこの動き、どうやったらええんねん」っていう感じでしたね。
池浦 今回はそのダンスが一番難しい、意地悪なダンスなので。それはもうあらかた覚えられたので、後はもう余裕でいけるのではないかと思います。

--普段の舞台とは違うと思いますが、稽古をしてみて現時点ではどのような感触ですか?
高井 どう言うたらええのか、団体行動じゃないですか、新喜劇って。演出家の方、作家の方がおられて、みんなで稽古をするんですが、この間やらせてもらった(この公演の)稽古では、団員の方にマンツーマンでずっと、ダンスを教えてもらって。「……これは何や?」っていう(笑)。新喜劇でたとえると、一人コケの練習させられるみたいな(笑)。記者会見の時もちらっと言わせてもらったのですが、男肉さんの公演では“男肉飛び散る席”というものを設けていて。男肉さんの公演は1作品、VTRで見させてもらっただけなんですけど、「いや、そんなに(汗が)飛ぶの?」って思ってたんです。それがこないだの稽古で僕の“男肉”がものすごい滴り落ちて、Tシャツがビッシャビシャになったんですよ。あ、これは飛び散るなと。
池浦 ビッシャビシャでしたね。高井さんのシャツの色、全部変わってましたもんね。
高井 これはえらいことやわと思って。急遽、ブログとかにも「汗が飛び散りますよ」って全面的に告知しました。

--ストーリーは、池浦さんが書かれるということですが、高井さんのイメージも考慮して作られたんですか?
池浦 高井さんと一度お話させてもらって、その後、高井さんが主役ならどういうものが映えるかなと考えていて、ふと高井さんとトム・クルーズが頭の中でかぶったというか…。
高井 ちびっていうところだけでしょ?
池浦 違います、違います、高井さんだったらスパイアクションとかかっこよく、面白くできるかなって思って。高井さんは僕が高校生の時からテレビで見てるから、WEST SIDEも高校生の時なので…。
高井 あ~、そうなんですね~(しみじみ)。
池浦 僕は生まれも育ち大阪で、ずっとお笑いに憧れていて、ずっと見ていたので。高井さんってリーダーのイメージがあって。僕ら男肉 du Soleilって結構ポンコツが多くて。見た目に華がないというか…。その中で、高井さんがピシッと立って僕らを引っ張っていくというイメージです。僕らも一緒にスパイ活動とかする中、高井さんがリーダーでぐいぐい引っ張っていくと面白いかなと思って。

--高井さん、今お聞きになってどう思われますか?
高井 どうなんでしょうね~、親に感謝といいますか(笑)。自分ではリーダー気質とは思ってなくて、WEST SIDEの時も一番年長で、相方とどっちがしっかりしてんねんっていったら僕やったというだけで…。まあ、新喜劇の中でもリーダーを任せられることもあったので、そんな感じが出ればなぁと思います。ただ、男肉さんを率いることは絶対無理です、僕は。ポスターの撮影の時に団員の方にお会いしましたが、「うわ、これは率いられへんわ」って(笑)。
池浦 (笑)、そっちの方か!
高井 この濃いメンバーの方たちは無理だと。新喜劇も濃いメンバーですけど、いい意味、悪い意味、全部ひっくるめて陰と陽。新喜劇のメンバーとは逆といいますか。
池浦 この前、初めて高井さんが出ている新喜劇を拝見したのですが、新喜劇はカラッとしてました。本当に陽、サニーサイドな雰囲気があって。あの舞台を観て、僕らはやっぱりダークサイドやったなって。
高井 新喜劇って、ベタで分かりやすくて、お年寄りからお子様までみたいなものですが、(男肉 du Soleilは)そうじゃない。
池浦 舞台上の高井さんもカラッとしていて、お日様のようで。「これは僕らと全然違う…何やろこの違い…」って思って。でもせっかくのコラボレーションなので…。男肉 du Soleilって一切、ツッコミをしないんですよ、舞台上で。「ボケと受諾」と言っていて、すべてに身を流すというスタイルで。というのも、ツッコミができないんですよ。ツッコミって本当、難しいなと思って。真似事はできても、芸人さんの何万分の1のクオリティしかできないから。でも今回は高井さんが立ってくれるので、生まれて初めて男肉にツッコミの要素が生まれるという…。
高井 そうなんですね、それは楽しみですね。
池浦 コントとかも作ったりもするんですけど、団員にツッコミの台詞を言わしても、ま~うまく言えません。何が悪いのかも分からないぐらい。演出の仕方も分からず、「うまいことツッコんで」くらいしか言えなくて。そういうところは高井さんにお願いして、勉強させてもらおうかなというのは本心からあります。

--そんな男肉 du Soleilからは5人の団員さんが出演されます。
高井 ツッコミで一番楽しいのは、舞台上で何が起こるかわからへんことで。新喜劇では一応、形がありますが、今回のような舞台では僕はどう、ツッコめるんやろうと。団員さんとは、練習でもある意味距離を置く方がいいかもしれないですね。その方がバッチバチ行きたなるというか。……ただ、ポスターの撮影の時に初めてお会いしたんですけど、団長さん以外は、多分、クラスが一緒になっても友達になってへんタイプばっかりでした(笑)。団長さんとは気さくにしゃべれるんですけど…(笑)。
池浦 ほんま、クラスの左奥の方におる、廊下側の隅っこにおる集まりですから。

--団員さんは普段、どんな感じなんですか?
池浦 静かな塊というか…。
高井 クリ太マメ男くんが奈良出身で、僕と一緒なんですね。団長さんが「奈良なんですよ、この子も」って紹介してくれたので、「あ~そうなんですか!」って話を広げようとしても全然、広がらへん(笑)。
池浦 単語でしか答えられない、コミュニケーション不全みたいな病気です(笑)。中学の名前言い合って終わったという。
高井 こんな広がらへん会話、久々に見たなっていうくらいでした。
池浦 あれはほんと、高井さんに申し訳ない。でも、舞台に立てばはっちゃける特性があるので、何とかそこは芝居で…。
高井 そうですね、面白いことになればと思いますね。

--この舞台は、対極にあるものが混ざり合う感じでしょうか。
池浦 本当にそうだと思います。芸人さんのポジティブさというか、ポップさというか…、僕が高井さんに抱いているイメージはポジティブでカラっとしたイメージがあるので、僕らみたいな日陰者にどう太陽を照らしてくれるのかなって、そこが一番の楽しみです。お笑いのシーンを作ろうと思ったら芸人さんに勝てないですし、でも逆に高井さんが知らない演劇的な要素とかは持っていますから、そういうところもお互い、きっちり言い合えたらなと思いますね。
高井 ベタじゃない吉本新喜劇、ポップな男肉 du Soleil…。両方ええとこ消しあったらどうなんねんっていう(笑)。

--お互いの武器を取り上げて新しいものを作る。面白そうですね。
池浦 一緒に作り上げていきたいですね。

--高井さんは、新喜劇入団以降、こういふうにほかの劇団の方と舞台を作られたというご経験はありますか?
高井 客演で出していただいたことはありますが、こういう形ではないですね。今回は吉本新喜劇の代表として出させてもらおうという気持ちが一番なので、そこのプライドも持って。でも一方で、プライドなんかない方がいい、ぐっちゃぐちゃにされたらいいとも思ってます。ドSとドMが入り混じったような気持ちですね(笑)。あと、この舞台が終わってから男肉さんの要素をどう新喜劇に取り入れるかという、僕はその課題もありますね。

--男肉さんは舞台では必ず上半身裸ですし、もしかしたら、この先ずっと高井さんも上半身裸になるかもしれない。
高井 いやいや、そういうキャラは……島木(譲二)さん?
池浦 新喜劇で裸と言えば!
高井 ……それはあるかもしれないですね(笑)。

--男肉の団員さんは今回の舞台について何とおっしゃってますか?
池浦 「すげー」って言ってますね。関西の子が多いので、小学生の頃から新喜劇を観てますし、同世代なのでランディーズも知ってますから、単純に「すごいね」と。

--リアクションはおとなしいけど、内面では燃えてる感じですか?
池浦 くすぶりながら燃えてる子たちなので、中身は十二分に燃えていると思います。

--吉本新喜劇からはいちじまだいきさんも出られますね。
高井 いちじまはパントマイムの教室に通っていたりとか、何事も純粋に取り組む人間で。
池浦 今回の(吉本新喜劇からの)出演者は何事にも本気で取り組む芸人さんというところが共通点なんですかね?
高井 島田一の介は違いますけどね(笑)。いい意味でずっと肩の力を抜いてきてはって今のポジションの方やと思います。エキスパート、Mr.新喜劇です。一番面白くなりそうな気がしますね、島田一の介という人が。このお話をいただいたとき、新喜劇の先輩と後輩で一緒に道場破りみたいなことをしたいとお伝えしたんです。吉本新喜劇からの3人、三世代の吉本新喜劇の人間が男肉で揉まれるんでしょうね。

--そこを新喜劇流に揉み返すということは?
高井 それではないでしょうね。○○新喜劇という名称、たとえば「男肉新喜劇」というのであれば新喜劇の土壌に来てもらっていますけど、今回はどっぷり向こうに委ねると言う感じになると思うんです。
池浦 すごく寄せてもらっていると思いますが、とはいえ、島田さん、高井さん、いちじまさんからバシバシ勉強させてもらいたいです。
高井 僕とかいちじまは、「あ、男肉さんってこんな感じなんだ」って、「これに挑戦できるんだ」って理解できると思いますよ。でも島田一の介はできないと思うんです。「何で裸なんや?」から入ると思います。でも、そこが面白いと思います。なんじゃい?ってなって、それが面白くなった方がいいじゃないですか。ちょっとカルチャーショックを受けると思うんです。いい意味でそんなおっさんぶりが出た方がいいと思いますね。一番お客さん目線なのが一の介さんじゃないですかね。

--お客さんにはどういうふうに楽しんでもらいたいですか? 
池浦 そうですね。男肉 du Soleilという僕らのカラーは出させてもらうつもりでして、その中に新しい要素――新喜劇的要素やツッコミとか、そういうものが入ったものを観て、お客さんがどう思われるのかが気になりますね。もちろん新喜劇のお客さんにも「こんな新喜劇は今までなかったな」って成功の意味で思われたいです。ちゃんと笑えて汗かいてという約80分をお贈りできればと思います。
高井 未就学児入場不可というのが、新喜劇では絶対ないことで。R指定新喜劇ってどういうことやろうと。助走なしで飛べみたいなことですかね? そういう、どうしたらええねんっていうことをうまい具合に見せられたらと思いますね。いい意味で新喜劇の伝統を守りつつ、「あれ? 今まで伝統って言ってたけど、この方法じゃなくてもよかったんか?」ってなったらいいと思います。滑走路で助走して飛行機が飛ぶみたいな、「これがあるから、こう飛べる」って教えられていると思うんです、新喜劇って。でも「ヘリコプターみたいにいきなり飛ぶねんで」って、そういうふうなことになりそうな気がします。
池浦 そういうことを見つけられたら、僕らもうれしいですね。。

--男肉さんの舞台は、最後は全員が死んで、また生き返るというお約束がありますが、この公演ではその辺りはどうされる予定ですか?
池浦 あれをやるとただの男肉にしかならないので、稽古をしながら見ていきたいですね。僕らはいつも、最後は全員が死んで、僕が歌って生き返るっていうのがお約束でありまして…。
高井 それは誰も死んだらあかんっていうルールなんですか?
池浦 そうです、本当。絶対ハッピーエンドで終わりたいっていうのが僕の中にあって。
高井 これは吉本新喜劇にも相通じるところですよね。絶対に誰も死なない。
池浦 それまでボンガボンガ死ぬんですよ。
高井 でも生き返る?
池浦 はい。生き返ります。最後はどんな形でもいいから大団円、ハッピーで終わりたいというのは絶対ですね。

--共通点となるキーワードは「死なない」ですね。
池浦 はい。僕ら最後、ふんわりと、ハッピーエンドで終わるんですけど、新喜劇のラストってハッピーエンドになりつつも、小さな事件が起こってワチャワチャで終わるじゃないですか。そういう感じの終わり方に憧れがあって、そういうこともお見せできたらなと思います。
高井 あ~、なるほど。いいですね。面白そうです。

--「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の製作会見の時に、「この公演そのものがミッション・インポッシブルだ」と高井さんはおっしゃっていましたが、今、この対談を経てこのミッションをどのようにクリアしていこうとお考えですか?
高井 おこがましいですけど、これが「道頓堀ZAZAよしもとライブ」のトップバッターということで、最初はお祭りの方がいいと思うんです。なので男祭りになればいいなと思います。が、もっとポップなものの方がよかったかな?っていう思いもちょっとあるんです(笑)。「先鋒ちゃうやん、このイベント」って(笑)。
池浦 そうですね~…チラシがすでに真っ黒ですからね~。
高井 「ちょっとちゃうやん」っていうのもあるんですけど、それもまたミッションかなと…。このイベントを機に「道頓堀ZAZAよしもとライブ」が盛り上がればいいなという思いもありますので、とにかく楽しいことをやれたらなと思います。新喜劇を観たかったらNGKや祇園花月に行って、男肉さんの舞台を観たかったら本公演を観に行って。ZAZAはエロい映画しかやってへん映画館のような、おかしなたとえですけど、「ここ来たらなんかええなぁ…」みたいな、そういうスポットになればと思います。「この店の付きだし、めっちゃ油っこいの出てきたで、うーわ、何やこれ! ギトギトやん。でもうまい」みたいなことになればいいと思いますね。付きだしが酢の物とかやったら分かるけど、今回はどう考えても違うでしょ?
池浦 天かす山盛り感、ありますもんね。
高井 でもそんな付きだしをきっかけに他のものも観たくなるような、そうなればいいなと思います。


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『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』
会場 :道頓堀ZAZA HOUSE
日時 :9月3日(火)・4日(水) 各日開場18:30 開演19:00
料金 :(一般)前売2500円/当日2900円
(学生)前売2000円/当日2500円(※学生証提示)
(男肉飛び散る席)前売2000円/当日2500円
(絶対安全席)前売3000円/当日3000円
出演者:高井俊彦/いちじまだいき/江坂一平/クリ太マメ男/高阪勝之/チェン/池浦さだ夢
[ゲスト]島田一の介

※全席指定、未就学児入場不可
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻は行いません。

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●高井俊彦の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/115/
●島田一の介の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/634/

【島田一の介】【ランディーズ】【高井俊彦】【いちじまだいき】

2013年8月23日 (金)

8/30開催!夏祭りイベント「彩れ♡Amore」はネタあり、歌あり、TOPvsMemberの戦いあり?

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8月30日(金)、東京・日本青年館にて、東京よしもと若手芸人総出演の一大イベント『彩れ♡Amore~いろどり、いろどる、いろいろ、いろどれ!イヒヒと、いっぱい、イヒれる、イベント!~』を開催。「ヨシモト∞ホール」に出演中の若手芸人総勢48組に加え、大阪よしもとの若手芸人劇場「5upよしもと」のTOP3も出演し、ネタあり、ユニットコントあり、歌ありの夏祭りをお届け。このイベントの見どころを、∞ホールの若手ランクシステム「彩~irodori~」のTOP3としてメンバーを引っ張るジャングルポケットに聞きました。



――『彩れ♡Amore』は、どんなイベントですか?

太田 いつものようなバトルではなく、みんなで楽しく夏の思い出を作りましょうという“夏祭り”ですね。例えば、歌あり、ショーあり、プロレスあり。もちろんネタもやるんですけど、披露できるのは6組だけで、誰がやるのかは、その場でルーレットで決めます。


――プロレスというのは、どんなことを?

太田 僕らTOP3軍(ジューシーズ、シソンヌ、ジャングルポケット)VSそれ以外の反逆軍で対抗します。お祭りと言えども、笑いに関しては、あくまでも勝負。僕らがパンサーという敵とどう戦うかというところは見ものなので、楽しみにしていただきたいですね。

斉藤 僕らはヒールなんで、向こうが棚橋弘至、小島聡だとしたら、僕は大仁田厚を意識していこうかなと。

太田 トップがヒールになったら絶対ダメなんですけどね (笑)



――歌のコーナーは、どんなことを?

太田 歌ネタではなくて、“夏うた”ランキングみたいな感じで、歌いたい歌を楽しく歌おうというコーナーです。

斉藤 僕はマジに歌って、会場を「何、あれ???」って感じにさせてやろうかと思って。最近、モテたいっていう気持ちが強いので、本気でいい歌を歌います。もし、僕が『猟奇的な彼女』の主題歌、F.O.H.さんの「I Believe」を歌ったら本気だと思ってください。

武山 管さん(パンサー)とか、林さん(かたつむり)とか、オリジナルの曲やラップを作って気合入ってる人多いから、生半可な曲歌ったら絶対すべると思うんですよ。だから、僕は保険をかけて、ミニコントみたいな形で、剛力彩芽さんのプロペラダンスをやろうと思います。

斉藤 ちょっと…今の武山の話を聞いて震えてますね。普通に歌っていいのだろうか?と。

太田 お前が普通に歌うことが、何よりも「アイツの後は歌いたくない」ってなると思うよ(笑) ひとボケもなく、マジで歌い上げた方がいいと思う。



――大阪よしもとの若手芸人劇場「5upよしもと」のTOP3(天竺鼠、GAG少年楽団、かまいたち)も出演されますね。

太田 大阪の3組、面白いですからね。短い時間で確実に笑いが取れる話やギャグを、どんどんぶち込んでくる“ザ・大阪スタイル”です。

斉藤 2か月に1回は大阪に行って一緒にやるんですけど、勉強になることばっかりですね。

太田 大阪の方が、みんなバチバチしてますからね。「俺が一番おもろいやろ」って。東京は、そういうのは僕らとデニスくらいで、他の人はあんまりバチバチしてないから。

斉藤 東京のTPO3のジューシーズとシソンヌは、ふんわりした感じなんで、大阪と一緒の時はうちらがブワーッと行くっていうのがお決まりなんですよ。特攻隊ですから。



――劇場の若手ランクシステム「彩~irodori~」のTOP3として、ジューシーズ、シソンヌとともにトップに立つ気持ちは?

太田 TOP3は入れ替えがないんで、なってよかったなと思いますね。ただ、他のメンバーと差があって僕らがトップにいるとは、僕らもお客さんも思ってないですから。

斉藤 僕らTOP3と、Memberの15組、その下のJr.の30組、全部含めた50組くらい、全員面白いですからね。

太田 TOP3を決める『ing!』っていうイベントが、大きい会場だったんですよ。僕らはめっちゃ大きい声出すんで、ネタの内容で言ったら絶対に囲碁将棋さんの方が面白いと思うけど、大きい舞台で見た時に僕らがちょっとだけ他の人より輝いて見えたんじゃないですかね。漫才も、「このネタ、こんなにウケる!?」ってくらいウケたんですよ。ブワーーーッ!っていう斉藤の感じに、お客さんも一緒になって盛り上がってくれて。『ing!』だったら、何回やってもトップになれるんじゃないかなって思いましたね。



――ライバル視されることが多いパンサーさんには、やはり特別な思いが?

斉藤 ネタという部分で、パンサーを意識したことは正直ないですね。今回のツアー(初の全国ツアー「パドック」)では、ネタについて僕と太田でモメましたけど、やってよかったという方が大きくて。テレビの露出という面では負けてるかもしれないけど、うちらが他の部分でどうアピールするかと考えたら、やっぱりネタなのかなと。

太田 だから、意識するのは、大会のファイナリストですよね。「THE MANZAI」のファイナリストの囲碁将棋さんとかトレンディーエンジェルさんとか、やっぱりネタを見ちゃいますよね。

斉藤 最近は、Jr.を見ても、大会に向けてネタを仕上げてきてますからね。天狗さん、えんにちさん、後輩でいったらニューヨークとか、みんな面白いですから。他にも、西村ヒロチョは努力家ですから、みんなで楽屋でしゃべってる時も、ひとりで練習して頑張ってて。そういう人たちを見ての刺激が大きいですね。

武山 だからこそプロレスでボコボコにしますけどね(笑)!


――では最後に、イベントを楽しみにしてくださっているみなさんにメッセージを!

武山 今回のイベントは戦いじゃなくお祭りなので、普段の劇場ではやらないようなことをお客さんに見せたいなと思ってます。僕も、テレビ局からカツラも取り寄せて、気合い入ってます。

斉藤 バトルだと、お客さんも審査しなきゃいけないとか、自分の好きな芸人に頑張ってくれとか、いろいろ思うところがあると思いますが、この日はとにかく楽しんでもらえれば。芸人もみんな爆発して、盛り上がると思いますよ。

太田 芸人は夏が忙しいから夏の思い出ってあまりないんですよ。だから、僕らも楽しむつもりで盛り上げますので、ぜひみなさんも夏の思い出を作りにきてください。



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『彩れ♡Amore~いろどり、いろどる、いろいろ、いろどれ!イヒヒと、いっぱい、イヒれる、イベント!~』


会場 :日本青年館(東京都新宿区霞ヶ丘7番1号)
日時 :8月30日(金) 開場17:00/開演18:00(22:00予定) 
料金 :前売3000円/当日3500円
出演者:彩メンバー18組、彩Jr.30組、煌TOP3組
<彩~irodori~TOP3>
ジューシーズ、シソンヌ、ジャングルポケット
<彩~irodori~member>
囲碁将棋、井下好井、インポッシブル、エリートヤンキー、かたつむり、
デニス、トレンディエンジェル、トンファー、西村ヒロチョ、ニューヨーク、
パンサー、ボーイフレンド、ゆったり感、ライス (50音順)
<彩~irodori~Jr>
あわよくば、うるとらブギーズ、えんにち、オープンスペース、
鬼越トマホーク、カゲヤマ、ガリバートンネル、ザ☆忍者、ジャム、
少年少女、ダイタク、田畑藤本、タモンズ、チョコレートプラネット、天狗、
ネルソンズ、バース、ハンマミーヤ、ピスタチオ、ベイビーギャング、
マヂカルラブリー、ママンマ、やさしいズ、横澤夏子、ヨコハマホームラン、
ラビッツ、ラフレクラン、ランパンプス、0.03秒、笑鷺(50音順)
<煌TOP>
天竺鼠、GAG少年楽団、かまいたち



チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/



●ジャングルポケットの画像はこちら:http://ynn.jp/u/837/




【ジャングルポケット】

2013年6月29日 (土)

「僕らのコントを観に来てください!」初の全国ツアーを敢行するジャングルポケットが並々ならぬ決意表明!

今夏、ジャングルポケットが初めての全国ツアーを行なうことになりました!
7月28日(日)、福岡・イムズホールを皮切りに、名古屋、広島、大阪、東京でライブを開催。初めてのツアーに向けて血気盛んな彼らを直撃しました!
P1200951――まず、このタイミングでツアーをやろうと思った理由は?
斉藤 5月にルミネで単独ライブをやったんですけど、その打ち上げでやろうという話になって。
武山 彩のTOP3にもいますし、前に比べたらお客さんも入ってくれるようになったっていうのも大きいかなと思いますけど。
太田 まぁ、リアルな話をすると、マネージャーさんと僕らの良さを出していくには、ネタをいろいろとやったほうがいいんじゃないかということで無理を言ってツアーをやらせてもらうことになったんです。

――それにしても、かなりハードな日程ですよね?
太田 (チラシを見ながら)僕らもよく知らなかったんですけど……結構ハードですよね。
武山 (8月)1日に名古屋で、2日に広島か。冷静に考えると、もっと日にちが空いていてもいいですよね?
太田 マネージャーがきっと売れてないバンドマンスタイルをとったんでしょうね。コントが多いんで、衣装とか小道具の運搬など、裏方面では不安もありますけど……その辺りはこれから考えます。

――今回のツアーはどんなふうになりそうですか?
太田 5月にやった(ルミネでの)単独ライブから何本かやりますし、DVDに入ってない僕らの代名詞的なネタもやろうかなと。もちろん、新ネタもやります。この前、3人で集まって、具体的に話し合ったんだよね?
斉藤 そうですね。今回はテレビでしか僕らのことを観たことがない人もたくさん来てくれると思うんで、僕ららしさを伝わえたいというか。個人的には、お客さんが喜ぶネタをやりたいなと思ってるんですよね。
太田 代名詞的なネタっていうことだよね。要は、B'zでいうところの『ultra soul』でしょ?
斉藤 そうそう。『LOVE PHANTOM』は歌わないのかってことだよ。
武山 盛り上げることは大事にしていきたいですね。あと今後、賞レースもありますから、そこに向けて自信が持てるネタが1〜2本できたらいいなとも思ってます。
太田 たしかに、全国で反応が見られるなんてなかなかないチャンスですから。『キングオブコント』や『THE MANZAI』用のネタができればいいですね。

――5月に単独ライブ『ルミネTHEダービー 2013春!』を開催したばかりのルミネで、ツアーファイナルをやるんですね。
太田 まさか、もう一度ルミネでやることになるとは思ってなかったんですけど……。同じものをやるわけにはいかないですから、ツアーをまわってできた新ネタをやろうかなと。もう一度、単独をするという気持ちで臨むつもりです。

――ジャンポケさんは、ガッツリとネタ合わせをするタイプですか?
太田 どうですかね? でも3人なんで、コンビよりは練習量が必要だとは思いますよ。
斉藤 最近のほうが稽古してるかもね。昔はギリギリに仕上げてたけど、いまは本社の(体育館の)大きな舞台で練習したりしてるから。

――基本的には、太田さんがネタを書いてるんですよね?
太田 そうなんですけど、今回はいろんな方法を試そうかなと。例えば、前回の単独でやった漫才は、本社で斉藤と2人でケラケラ笑いながら設定だけ決めてつくったものだったんですよ。もちろん、ただ喋ってるだけだとネタにはならないんで、漫才っぽく修正していって。
斉藤 楽しくやれたよね? お客さんにも楽しさが伝わればいいなと思っていたんですけど。
太田 結果、その漫才がいちばん評判がよかったんですよね。1年目のときって、僕と斉藤でネタをつくることも多かったんです。最近は新しいもの、新しいものっていろんなことをごちゃごちゃやりすぎて、らしくないネタも多くなっていた。だから、1年目の僕たちに戻った感じですね。ただ、全部そのやり方だと同じようなネタになっちゃうと思うんで、各地方でひとネタずつくらい、そういうものも混ぜていくつもりです。

――ツッコミという立場から、武山さんはネタづくりについてどう感じてるんですか?
武山 まぁ、僕は合わせていくだけというか。
太田 そうだよね。僕らのボケを観て彼なりのツッコミをしていくだけなんで、ネタづくりの場にタケを呼んでないことに意味はないです。
武山 ただ、実際合わせていったときに、「こっちのほうがいいんじゃない?」と思うことはめっちゃあります。
斉藤 その伝え方を間違えて、太田をピリッとさせるんですよね。で、“タケ、その言い方は違うぞ”と心の中で思ってたのに、僕も同じような言い方をしちゃったりして。
太田 (笑)3人とも我が強いんですよ。僕の書く台本って、一字一句決まってるようなものじゃないというか。斉藤がこんなこと言ったら面白いなくらいのものなので、(ネタ合わせしてると)どうしてもお互いの我が出ちゃうんです。この前、田畑藤本がネタ合わせしてるのを聞いてたら、俺ら、めっちゃガキだなと思いましたね。あいつらは「こういうボケで、こうやろう」「そういう考え方もあるけど、どうやろうな? こっちのことを考えたら、ここをいじったほうがええんちゃうかな?」「なるほど。それは面白いな」ってディスカッションしながらやっていて。

――お互いの意見も肯定しつつ、自分の意見も伝える。大人なやり方ですね。
太田 そうなんです。でも、俺たちは「とりあえず、それでやってみよう」と言いながらも、“やりたくない”っていう気持ちを態度で表すっていうまわりくどいケンカをついしてしまうんですよ。
斉藤 例えば、僕が“サマンサタバサ!”とか“サクサクパンダ!”とか、箸休めのような一言を入れるんですけど、それをね?
太田 タケがバカにするんだよな(笑)。
斉藤 昨日の飲み会で否定されて……。
武山 いや、僕は“俺はあれ、いらないと思うんだけど”って言っただけです。でも、斉藤は入れたほうが喜ぶって思ってるわけじゃないですか。確かにウケるだろうけどってことですよね。
斉藤 (じーっと見つめながら)僕的にああいうのを入れるのは、武山をカバーしてのことというか。『ABCグランプリ』でタケの演技が下手すぎて、足を引っ張ったんですよ。最後の台詞も何言ってるかわかんなかったし、普通のところでもちゃんとやっていかないヤツで。
武山 あのときは噛んじゃって、たしかにミスっちゃったけど……。
太田 (ニヤニヤしながら2人の攻防を見つめている)。

――(笑)お二人とも、お互いに思うところがありそうですね。
斉藤 とにかく“サクサクパンダ”をバカにしないでほしい! 今回も1ヵ所くらいは盛り込んでいくつもりだから!
武山 いや、別にいいよ。ただ、俺はいらないと思ってるから。
太田 ははははは! 以前、大阪と東京で単独をやったんですけど、反応が全然違っていたんです。東京のお客さんは僕らのことをずっと観てくれているから、武山がどういうヤツが知ってる。だから、斉藤よりも武山が何かすることでウケることのほうが多いんですよ。ただ大阪だと、まだ斉藤というか。

――まだ斉藤って(苦笑)。
斉藤 ちょっと飽きられちゃってるんですかね(笑)。
太田 いやいや、そんなことない! 大阪のほうが斉藤のインパクトにまだ免疫が少ないから、斉藤のところは全部ウケて、オチがタケだと“お前じゃないよ”みたいな空気になっていて……。斉藤はタケがウケてないことがすげぇ嬉しそうでしたけど。
斉藤 武山が小さいまわりで盛り上がってるだけだぞっていうのが、大阪でわかったってことですよ。東京は“斉藤さんが面白いのはわかってるから、武山さんを見守ってあげよう”っていう感じなんでしょうね。
武山 まぁまぁ。ウケたときは、僕も本当は“やったー!”って(感情を)表に出したいんです。けど、斉藤のことを気遣って、“そんなに大したことじゃないよ”って素振りをしなきゃいけないのも大変なんですけどねー。

――(笑)いろいろとありそうですが、ツアーまでに解消されることを祈ってます。今回のツアータイトル『パドック』は、どういう意味合いで付けられたんですか?
太田 僕らは毎回、単独ライブのタイトルは競馬のレースの名前から付けることが多いんですよ。パドックっていうのは、レース前に出走馬の状態を見ることを意味する言葉。要は、ブレイク寸前の僕らを観てください、ということです。いまは斉藤1人でテレビに出ることが多いですけど、ジャングルポケットには太田と武山もいるということをアピールしたいですね。

――とはいえ、芸歴7年目でレギュラー番組があるって順風満帆に見えますけど。
太田 お笑いが不況だと言われてるなかで、これだけのお仕事をもらえてるのはありがたいです。ただ……やっぱりパンサーさんが邪魔なんですよねぇ。以前は僕らが3人で行ってた(テレビの)収録も、最近はパンサーさんに全部行ってる気がして。
斉藤 スケジュール見させてもらったけど、すごかったもんな。

――じゃあ、パンサーをまくらないといけないと。
斉藤 宝塚記念に出たゴールドシップっていう馬は、まくる競馬をするんですよね。スタミナを使いながら向こう正面でまくるっていうのは危険な脚質なんですけど。
太田 ワクワクするレースを見せてくれるんだよね?
斉藤 そう! 俺らもそうならないとなって。
太田 でも思い返せば、パンサーさんより俺らのほうが先にテレビに出てたから……、俺らがまくられたんじゃない?
武山 そうだなぁ。
太田 だから、またまくり返さないといけないんだ。
斉藤 そうなると、俺らはセイウンスカイにならなきゃいけない。菊花賞でトップで逃げてたのに、直線に入った途端、ほとんどの馬に飲み込まれて。逃げ馬でそうなったら普通はおしまいなんですけど、盛り返した馬なんですよ。それか、オルフェーヴルみたいな穴馬になるか。パンサーさんはいちばん人気かもしれないけど、早々に決まられた立場なんて面白くない。僕らは一かバチかやるだけです。守っていてもしょうがないんで、むち打っていきます!
太田 だな。いまの恵まれている状況に安心することなく、がんばりたいですね。

――現在チケットは発売中です。行こうかどうしようかとまだ迷っている方もいると思うので、ぜひともアピールをお願いします!(注:東京公演は完売)
武山 僕ら、なかなか地方に行く機会がないんですよ。広島なんてすごく久しぶりですし、今後も行けるかどうかわかりません。貴重なツアーなので、ぜひ来てください!
太田 とりあえず初めてのツアーを一度観てもらえたらなと思ってます。絶対、後悔はさせません!
斉藤 この夏、いちばんの思い出にさせます。僕らを観て、幸せになってください!


●ツアー情報
ジャングルポケット初全国ツアー『パドック』
7月28日(日)/福岡・イムズホール 開場16:30 開演17:00
8月1日(木)/名古屋・今池ガスホール 開場18:30 開演19:00
8月2日(金)/広島・YMCAホール 開場18:30 開演19:00
8月9日(金)/東京・ルミネtheよしもと 開場18:30 開演19:00
8月13日(火)/大阪・5upよしもと 開場19:45 開演20:00

<チケット>前売:3000円/当日:3500円
<チケットよしもと>http://yoshimoto.pia.jp/

【ジャングルポケット】

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