最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー

2018年2月13日 (火)

「シソンヌライブsix」のDVDが2月14日(水)に発売! 発売を記念してシソンヌに直撃インタビュー

キングオブコントのチャンピオンであるシソンヌの最新ライブDVDが2月14日(水)に発売。今回は、2017年に本多劇場で公演され、チケットが即完した貴重な単独ライブ。テレビでも独特のコントを見せている2人に直撃インタビュー。

20180213181756-1156c3ccf6cdaa1074f29dc793d2c650b4e1c1e3.jpg
*   *   *   *   *   *

――下北沢の本多劇場で行うライブは今回で2度目でしたが、手ごたえはいかがでしたか?
じろう 今回は前回同様、本多劇場でやらせてもらったんですが、1回目より自然に出来たかな?と思います。やっぱり本多劇場はやりやすい劇場ですから。あと、僕は家から頑張って歩けば通える距離なんでのびのびやらせてもらいました。近いっていうのが一番ですよ。
長谷川 本多劇場は今回で2回目でしたが、シソンヌライブは今回で6回目。回を重ねるにつれてアドリブが増えてきたような気がしますね。前は台本がっちりでしたが、KOCで優勝した後あたりから、相方もちょっと緩いネタを持ってくるようになって......。稽古をしながらつくっていくネタも増えたような気がします。稽古で1、2回しかしていなかったボケをいきなり本番でやってくるのは焦りますが......。
じろう なんでそうなったんだろう。基本は変わっていない気持ちだったんだけど。まぁ、優勝してから、4分という限られた時間でするネタを考えなくてよくなったというのが大きいのかも。何やってもいいや!という開放感の中で楽しみながらつくっています。

20180213180837-738934f1a650d2165bbc24a296c70e30f67fedbe.jpg

――テレビでも劇場でもコントにこだわれていますよね。そこにはどのような想いがあるのでしょうか?
じろう やっぱりコントが好きなんです。それだけですね。好きだからやり続けたいんですよ。
長谷川 生まれた時代が違えばなんですが、子供のころからコント番組をよく見ていましたからね。コント全盛期を見ていた世代でお笑いとはそういうものと思って始めているので、コントは切っても切れぬ存在です。

――コントでもテレビと劇場ではまた違うものですが、単独ライブならではの魅力は何ですか?
じろう フリにたっぷり時間を使えることですね。ルミネとかでするコントのフリに3、4分もかけたら出番が終わってしまいますが、その点、単独は自由。自分たちの好きなように時間を使って好きなことをしています。
長谷川 あとテレビだと時間だけではなく表現方法にも規制があるので、そこも違いますね。舞台だから規制ゼロというわけではないですが、ある程度ははみ出したことができるのが単独ライブの魅力。あと、アイデアも自由ですし。僕はライブを"公開オーディション"や"見本市"だと思っています。

20180213180925-ce00bd8e50dfbab6b30911d006e509dbd9fc4e96.jpg

――2人のコントが好きな有名人も多いと聞きましたが、単独ライブから広がっていった仕事もあったりしましたか?
長谷川 気持ちいいくらい何もないです。番組とかで「好きです」とあいさつしてくださる方はいらっしゃるんですが、とくに仕事にはつながらなく(笑)。何なんですかね?
じろう 僕は、現在放送中の『卒業バカメンタリー』(日本テレビ)の脚本を書かせていただいているんですが、これは単独に見に来てくださったディレクターから声がかかってのことなんで、ちゃんと仕事につながっています。ただ、バラエティ番組になんも引っかからないのは同じで(笑)。ドラマと聞いて、『そっちか~』って思いましたね。
長谷川 そして僕はその分、ヒマになって......。書かない方としては正直ヒマで、えっ~とは思っていますが、これはいつかコンビに返ってくるモノだと信じているので。頑張ってもらいたいです

――今回のDVD、どのような人に見てもらいたいですか?
長谷川 とにかく色んな人に見てもらいたいです。色んな幅のネタをやっているので、楽しめるはず。実際に、ライブのときは親子やカップルで来てくれていた方もいたので、性別年代は関係ないと思います!!
じろう お笑いを見たことのない人でもドラマを見るような感覚で見られるネタが多いです。初めてお笑いDVDを見る、という人にもってこいかも......。これを見ると、職場やご近所にいるちょっとイヤな人のことも笑えるようになると思います。

20180213181016-707f6bf0c6535a82925f785959f07fbd6fc13e8d.jpg

――今年は、8月に約1カ月に渡って行う単独ライブが控えていますよね。
長谷川 これが今年一番大きい山ですね。1カ月2人きりというのは初めてなんでどうなることやら。単独が終わらないと何も見えてこないですが、これを機に仕事を増やしたいので(笑)。今できることをやっていきたいですね。
じろう これをどうするかが当面の目標です。ただ、この8月の公演前に今回のDVDを見てほしいです。自分たち的にもできのいいライブだったと思うんで。ぜひ、楽しんでみてください!!
長谷川 そして、今回のDVDに飽きたら、過去の「―cinq」や「―quatre」など過去の公演も遡ってDVDで見てくれるとうれしいです。

*   *   *   *   *   *

20180213181120-4a39bdd22f27a1eb07b036ccacdb325eb1ed7ad5.jpeg
20180213181143-3b56dc3a4ad7288fda9cdb0e00087516354e8380.jpg

【シソンヌ】

「シソンヌライブ【six】」
2月14日(水)
価格:3,000円(税抜)
収録分数:本編98分+特典映像7分
特典音声:オーディオコメンタリー
特典映像:タクシー(location ver.)

2018年1月31日 (水)

サッカー界を盛り上げた情熱の男、近藤岳登選手が現役引退を表明!

20180131114233-6324307518d5389c16d2dd01a45b6f6854d92372.jpg

2007年、26歳という異例の年齢でのプロデビューから10年以上。ヴィッセル神戸から水戸ホーリーホック、FC大阪と渡り歩いた近藤岳登選手が、プロ生活にピリオドを打ち、引退することを表明。現在の心境を聞いてみました。


20180131114308-acec65f718c759f12d662404cc92b1a310b9853f.jpg

©FC OSAKA


------まずは引退を決められた理由からお聞かせください。

「自分の持っているプロ像というのがあるんです。チームに欲しいと思ってもらえるか、ちゃんとオファーが来るのか。そういうものがなかったのが理由ですね。膝の大手術をして、約2年のリハビリを経て去年やっと復帰できた。監督には「一選手としてスタメン、もしくは拮抗したゲーム展開で必要とされるならメンバーに入れてください」と話をしていたが、結局昨年一度もメンバー入り出来なかった。だから引退を決めたというか、引退しかないな、と」


20180131114402-7a6670456e9aa893dfe578fb369c4f960bbc52bf.jpg

©VISSEL KOBE


------10年以上に渡るプロ生活で思い出に残っている試合を教えてください。

「2012年のホーム開幕戦の札幌戦ですね。1ゴール1アシストで試合に勝ったんですが、それはJリーグデビュー戦より印象に残ってます。あの試合は自分の中で活躍したな、っていうイメージがあるんですよ。2011年に一番多く試合に出て、2012年は初の開幕スタメン。これから一流サッカー選手になる一年にしたいなと思った年のホーム開幕戦だったから。サッカー人生を振り返っても一番気持ちのいい、最高の試合でした。それまで無我夢中でひたすら一生懸命やってきて、その試合でチームの軸になれたかなと思えたので」


------引退にあたって後悔はありますか?

「もう後悔しかないですよ。ただサッカー選手になるのが夢だったわけじゃなくて、もう一つ先にワールドカップ出場と、僕は小学生のときにワールドカップで得点王になるっていう夢を持ってたんですが、そこに全然近づけなかったし。そういう意味ではあれやっとけばよかった、これやっとけばよかった、って本当に後悔しかないですね。そして現役の間はちょっと痛みがあっても自分の中で痛かったら負けみたいなのがあって、無理してやって怪我をするっていうのが続いたんです。それも今考えるとバカだったなって思いますね。試合で活躍するところをサポーターに見せるのがプロ。そこに向けてどうしたらいいのかっていうのを逆算して考えていかないと、アマチュアでしかないんです。でも、それが僕は極端に下手でした。そこも後悔のひとつですね。一生懸命やるけど、違和感があったらパッと辞める勇気がないとプロとしてはダメなんですよ」


20180131114458-e52a903a71dc0b300888f115e51b29682fe130db.jpg

------プロ生活で思い出に残っている選手を教えてください。

「ヴィセル神戸でいっしょにやってた北本久仁衛です。彼がすごいのは何もブレないこと。何があっても淡々としてるし、悪口を絶対に言わない。普通は試合に出られない、うまくいかないとなったら監督へのグチとかが出るんですが、そういうことを一切全く言わなかったですね。ベクトルが全部自分に向いてるんで、試合に勝てなかったのは自分のせい、試合に出られない、ケガするのも自分のせい、絶対に人のせいにしないんです。僕は右サイドバックで彼は右のセンターバック。常に横にいる存在だったんですけど、いい意味でふざけられるというか。お互いミスしたときも試合中なのに笑って言い合えたりとか、信頼関係がありましたね」


------北本選手の存在は大きかった?

「彼がいてくれたから、僕の右サイドバックは成立したかな、と。僕はどちらかというとディフェンスせずにどんどん前へ突き進むタイプ。元々フォワードなので攻撃が大好きなんですけど、前に行くのを許してくれていた。もうガンガンいけ、裏はオレに任せろって。それにどれだけ助けられたか。それこそ北本久仁衛がいたから僕は試合に出られていた。プロでやれたのは間違いなく彼のおかげです。一時はプライベートもほぼいっしょだったんですよ。朝ごはんいっしょに食って、練習終わったら昼ごはんいっしょに食って、夜ご飯もいっしょに食って、遊びに行くのもずっといっしょで。もういっしょに暮らしててもおかしくないくらいのレベル。ファンの間でも(仲良すぎて)疑惑が出てました(笑)。僕のヴィッセル神戸でのサッカーキャリア、試合に出られたのは本当にすべて彼のおかげです。印象に残っている選手というより戦友というか、親友、心の友です」


20180131114543-6dcbcee2b1db936a27650affc2a10fb59c563210.jpg

©MITO HOLLYHOCK


------プロ生活のなかで得たものは?

「ポジティブに、自分に向けてやっていれば、結局周りも助けてくれる。とにかくポジティブに明るくっていうのを常に意識していました。キャラクターもキャラクターなんで、絶対盛り上げ役にならせてもらってた。神戸に関しては6年間それで契約勝ち取りましたからね、サッカー選手というよりも盛り上げ役で(笑)。自分が楽しくサッカーする、熱くサッカーするというのが、結局サポーターへも恩返しになるし、サポーターからも応援してもらえる選手になれると思っていました」


------今後の活動について教えてください

「さっきも話したみたいに自分が後悔していることってたくさんあるんです。それをこれからプロになりたい子どもたちにちゃんと伝えなきゃいけない、というのが僕のひとつ使命かなと思っています。メッシとかクリスティアーノ・ロナウドみたいなすごい選手は「ああいう選手になりたい」って思ってもらえればそれでいいんですよ。僕は後悔しかないんで、それをどこに伝えていくかって言ったら、プロになりたい子どもたちだと思うんです。夢を託すじゃないですけど、そういうことが繋がっていくと思うんで。

 そして、サッカー選手ってキャリアを終えて何をするってなったとき、サッカーっていう枠の中にしか道がないって思っちゃってる人ばっかりなんですね。サッカーしかしてこなかったから、ほかのことに対しての自信がないんです。芸能界でいえば前園さん、武田さんという先輩はいますけど、彼らは一流選手でやってきての芸能生活なので。そういう人以外でもチャンレジすれば道が開けるっていうのは、僕がパイオニアじゃないけど、やっていきたいなって思いますね。テレビの活動であったり、ラジオの活動であったり、そういうところへアプローチして、現役時代にそれほど活躍してなかった選手がこんなこともできるんだよ、道があるんだよっていうのを見せたい。志半ばでサッカー選手をやめなきゃいけない選手の先駆けになれたらいいなって思うんです。

 また、大学を目指すきっかけとなった、青年海外協力隊やJICAなど、発展途上国への支援活動・協力活動にも興味があります。」


20180131114649-f44a65e879b8db07a7f3cddce80bb57e460db4ff.jpg

------目標やビジョンはありますか?

「番組でいうとバラエティがいいかな? もちろん最初はサッカーに関わりながらのバラエティになってくると思うんですけど。(以前はさんまさんと共演したいというお話もされてましたが?)最終的にはさんまさんみたいになりたいですよ(笑)。司会もやりたいし。さんまさんは人としてみんなを幸せにできるんで、ああいう人間になりたい。誰に見られてもみんなを笑顔にできるというか、元気にできる存在になりたいですね。ほかにはチャンスがあれば俳優業もやりたい。僕、顔はイケてる方だと自負してるんで(笑)。ただ最近気がついたんですけど、主役するような人って僕みたいに濃いやつってあんまりいないんですよ。だから自分のなかでいろいろ分析した結果、織田信長の役とか、アウトレイジとか、あっち系と思うんです。やるなら何かに特化した俳優かな?それにオーディションも受けに行きたいですね。あとはモデルもやりたい。もうちょっと自分みがきにエステとかいかなきゃいけないなって(笑)。とにかくチャレンジする、なんでもチャレンジする人生でありたいです」


------最後にサポーターの方へのメッセージをお願いします

「感謝しかないです。情熱的だってサポーターのみなさんからは言ってもらっていたんですが、その情熱の出どころっていうのはやっぱりサポーターの皆さんが僕にくれた愛とか情熱なんですよ。だから本当にサポーターには感謝しかないですね。あとはこれからもチャレンジし続けるんで、サッカー選手としての近藤岳登じゃなくて、一人の人間としての近藤岳登にも情熱を与え続けてもらいたいし、そういうふうに思ってもらえる人間でいたいなって思っています」


------ありがとうございました!

20180131114717-e4d3e110ff5680ebd88d26fc3817ccbb4e37deb3.jpg

まさに情熱的という言葉がぴったりの明るくポジティブなトークを聞かせてくれた近藤選手。サッカー界とは違ったフィールドでのこれからの勝負も、今まで以上に熱く、情熱的なチャレンジを見せてくれそうです。近藤選手のこれからの活躍から目が離せません!



【近藤岳登】


2018年1月24日 (水)

2011年R-1チャンピオンでもある佐久間一行が、3月31日(土)に大阪なんばのYES THEATERでライブを3本開催! 意気込みやネタに対する思いなどを直撃インタビュー

月に一度渋谷∞ホールで行っているライブ「月1ライブ」が大阪へ。ネタはもちろん、ゲストを招いてのトークやミニコーナーと充実した内容に。また16時からはYoutuberとしても活躍しているはいじぃを迎えてトークライブ「アゴイオン会」を、18時からはピン芸人ヒューマン中村とトークライブ「Dブロック」を開催。佐久間一行がつくり出す、やさしくて幸せになる笑いがみんなに届け~。

20180124162008-f238e7e9e611c4d58f7eba60ad1e63b1fe435056.jpg

*     *     *     *     *   


――ライブ三本立てですね。

大阪で1日丸っとやることはなかなかないので、本当にうれしいです。みんなが楽しく笑ってくれたらいいですね。

――「月1ライブ」は始めてもう長いですよね。

10年くらいやっていますね。東京では月に一度やっていて、大阪でも何度かやらせていただいています。僕の単独ライブはオールネタでお贈りするショーというイメージですが、「月1」はどちらかといえば"報告会"。トークもあるので、今月はこんなことがありましたとか、身近にあったことを話していますね。ネタも新作を1本、ネタの合間に流す映像も1本、あとはトークとミニコーナーそしてゲストとのトークなどがあります。ちなみに大阪はネタと映像が2本ずつあって、ゲストも大阪の芸人さんを予定しています。

――ネタに映像にトーク、コーナーに、ゲストにとこうやって見ると本当に盛りだくさん!

そうなんですよ。よく人に言われるんですが、夏に大きな単独を毎年やるんだから、「月1」は普通にトークライブをするのがいいんじゃない?って。でもネタをやっちゃうんですよね~(笑)。どれもこれも新ネタです。とはいえ、「月1」はイチからつくるのではなく、もとからあるネタのフレームを使って新しいネタをつくります。フォーマットが同じものをつくるので、そのネタの層を厚くしていく感覚に近いのかもしれない。もちろん全く新しいネタもつくりますが、そういうのはどちらかといえば単独仕様です。

20180124162235-0555ca74c7561b52fd1a5e2e078c45159e63c670.jpg



――1年にどれくらいのネタを考えているのですか?

単独が大体9本くらい、それに「月1」や「ピンネタギャラリー」などでもネタをするから、全部で30本くらい。こうやってみると、月2本以上(笑)。やりすぎかもしれないですね。でも、色んな人がいまだに新しくネタをたくさんつくっていると知ったときに驚いてくれるのがすごくうれしくて。そして新ネタで笑ってくれたら本当に最高。なんでR-1ぐらんぷりで優勝したのにそこまでやっているの?とも言われますが、優勝した後、一度も出ていませんが、急にポンっと出されても新ネタでいつでも優勝できるよという状況でいたいんですよ。そして根本的に、ネタをすることが好きなんです。

――ゲストはどういう基準で選ばれるのでしょうか?

自分が好きな人ですね。やっぱり自分が興味ある人の方が本気で聞きたいことも聞けるし、その人の魅力を自分のライブに来るお客さんに伝えたいと思いますから。これまでは、基本「月1」にはコンビやトリオといったピン芸人さん以外の芸人さんを呼んでいました。それは、このライブ以外にピン芸人さんたちと「ピンネタギャラリー」というライブをしているのもあり、ピン芸人さんならそっちかな~と勝手に考えていて。でも、実は今月からそれも解禁し、「月1」はコンビ芸人さん、ピン芸人さんの隔月でやっていこうと思っています。ちなみに大阪のゲストはまだ決まっていませんが、僕が大好きな人にアタックしています。出てくれるとうれしいな~。

20180124162425-89cff4d2c2c5418e2b95364ff4aca2dfa1ac678c.jpg


――「月1」以外にはいじぃさんとのトークライブ「アゴイオン会」も大阪で開催。

大阪でするのは初めてかも...。はいじぃはYoutubeがすごいんですよ。登録している人が40万人もいますから。見ている人も考えたらどんだけいるんだろう。めちゃくちゃすごいですよ! はいじぃはYoutubeが向いているんだろうなと思います。やっぱり人って向いている方向に進むので。ちなみにトークライブは60分。基本トークですが、はいじぃと一緒に行った映像を1本流します。これ、のちにはいじぃのYoutubeで公開されるんですが、そのちょっと長いバージョン。先行公開なので見逃せないですよ(笑)。ちなみに、はいじぃは自分が一番自然に話せる芸人なんだと思います。昔から価値観が合うというか、気を許せちゃうんですよね。きっと、どうなの? どうしたいの?って聞いてくるタイプじゃないからいいのかも。自然と話を聞き出してくれるというか。そんな素に近いトークをお見せできると思います。

――もうひとつヒューマン中村さんとのトークライブ「Dブロック」は大阪でも5回開催している定番ライブですね。

2011年のR-1ぐらんぷりで一緒のDブロックになったことがきっかけで仲良くなったんです。なのでトークライブタイトルも「Dブロック」。ヒューマンが東京でライブをするときや僕が大阪でライブをするときに合わせてやっています。今回で合計11回なのでヒューマンのこと、何となく分かってきたつもりです。実はネガティブヒューマンで...。ある意味、対極なのかもしれない。でも、ネタが好きな思いは一緒ですね。

20180124162631-908116c1d96dd0d6d21cdb331e5c73f1d9e4e81e.jpg


――昨年で40歳になりましたが、何か気持ちは変わったりしましたか?

スゴイですよね~。いつの間にかこんな年になって。これまでは色んなことをやらなきゃと思っていたんですが、今は、自分が向いていることは何なのかが分かった気がします。軸はやっぱり"ネタ"。だから新作もガンガンつくるんです。やっぱりネタをつくるってことが生きがいな気がして。見た人が何コレ?と思ってワクワクしてくれたらうれしいです。今回のライブも、ネタありトークありといいとこどり。ぜひ見ていただきワクワクしてもらいたいですね!


*     *     *     *     *     

20180124165245-54fed2b044783706a5f3355540bd49674b464fe3.jpg


佐久間一行「月1ライブ」~大阪編
出演 佐久間一行・ゲスト1組
3月31日(土)
13:00開場/13:30開演
前売り ¥1,800/当日 ¥2,300

アゴイオン会~大阪編~
出演 佐久間一行・はいじぃ
3月31日(土)
15:30開場/16:00開演
前売り ¥1,500/当日 ¥2,000

佐久間一行&ヒューマン中村 トークライブ「Dブロック」~大阪編~
出演 佐久間一行・ヒューマン中村
ゲスト はいじぃ
3月31日(土)
17:30開場/18:00開演
前売り ¥1,500/当日 ¥2,000

※全公演共通※
会場:YES THEATER(〒542-0075 大阪府大阪市中央区難波千日前11-6)
チケット一般発売日:1月29日(月)






【佐久間一行】

2018年1月 5日 (金)

自伝的小説『笑うお葬式』発売! 野沢直子インタビュー

お笑い芸人・野沢直子。ミュージシャンや映像作家としても活躍する彼女が先日出版したのが、自伝的小説『笑うお葬式』です。奇抜なアイディアで事業の成功と失敗を繰り返し、愛人をあちこちに作っていたという、破天荒で、でも魅力あふれる人物だった彼女の父親との思い出が綴られた本書には、野沢家の大切な記憶がそこかしこに描かれています。全編笑いに包まれていながらも、涙なくしては読めない本書は、まさに小説を超えた小説と言えるでしょう。

今回は、そんな魅力にあふれた小説を出版された野沢さんにインタビューし、本作を書いた理由や今の心境、また今後の作家活動(?)についてなど、気になることを聞いてきました!

20180105003143-d040a62bb9c771f919d6eea652b450f608286f30.jpg
*     *     *     *     *     *     *

ーーホントにすごいお父さんですね~!

ちょっとアタマがおかしいですよねぇ(笑)。

ーー小説にこんな感想を言うのはおかしいと思うんですけど、ホントに小説に出てくる架空の登場人物みたいですね。


でもホントに1ミリも脚色せず、全部実話で......ウソみたいな実話ですよね。というより逆に、考えようと思ってもなかなか思いつかないオチを用意してたなっていう。

ーー本作はもともと2017年3月に『文藝芸人』という雑誌にエッセイとして掲載されたそうですが、そのエッセイは掲載用に書かれたというよりは、すでにあったんですよね。

そうですね。父が死んでから2~3カ月経った頃に、ホントに自分用に、記録っていうか......やっぱり「タイにもう1家族いた」っていうのが衝撃的だったので、それをちょっと自分の中で整理しようと思って、それで書いてあったんです。で、しばらく放置してたんですけど、『文藝芸人』のお話をいただいたときに「あ、あれがあるな」と思って、そのまま全然手直しもせずに送ってしまって。そうしたら、それがそのまま掲載されることになったんです。

ーー自分用とは言いながら、どこかで読み手を意識されてたりはしたんですか?

う~ん、潜在意識の中ではちょっとあったかもしれないですけど、そのくらいで、ホントに自分に対して書いていたというか、書いている中で色々整理しながら、逗子に行った時に考えてたことなんかを残しておきたかったんですよね。

ーー本書に出てくる、あの、ちょっと不思議な逗子の1日のことですよね。

ホントに不思議でしたね。いろんなことをワ~~ッっといっぱい思い出した日で。「あれがあったからこうだった」とか「ウチの両親ってよく考えたらすごかったんだ」って思ったり、いろんなことを思い出したり、それらがパッとつながったりして、それも残したかったし......。でもあとはやっぱり「(子どもが)もう1人いた」というのが衝撃的で......(笑)、その瞬間をやっぱり記録として残しておこうと思って。
20180105003408-0d429890a99ae104891d190f20d1866110217c21.jpg
ーーそのエッセイを改めて小説にされたのは、出版社の方からお話があったそうですが。

そうですね。『文藝芸人』に載せたエッセイを読んでくださった方から意外と反響をいただいたというか「他にもいろんなお話を聞いてみたくなりました」みたいな感想を言っていただいたこともあって、分量としては結構多かったんですけど、でも意外と、自分のことだったので面白く思い出しながら書けました。

ーーエッセイと今回の小説のいちばんの違いはどこですか?

エッセイプラス書き足しという感じなので、全面的に書き直したわけではなくて、要素を足していったんです。といっても、小説の方はエッセイの倍以上の分量があるので、だいぶ書き足しました。でも、自分の話だからということもあるけど、一度書き始めたら書きたいことがいっぱい出てきちゃったし、書けば書くほど「あれもこれも」ってなっちゃいましたね。

ーー気持ちを整理するために書き始められたということですが、実はその前に、この小説にも出てきているように、お父様が亡くなられる半年ほど前にすでに自伝的小説を書き始められていたそうで。

そうですね、それは偶然じゃなく虫の知らせだったんじゃないかと思うんですけど。ちょうど父が亡くなる年の頭ぐらいに書き始めてたんですけど、そしたら春頃に弟から「お父さんの具合が悪くて......」みたいなメールがあって。その時は全然まだ虫の知らせなんて思ってなかったんですけど、あとから考えると、タイミングが......って。

ーーその小説と、今回の『笑うお葬式』は、野沢さんの中で同じような意味合いを持つものなんでしょうか?

そうですね。「書く」って不思議で、自分で忘れてたことを思い出したり、書きながら発見したりすることがすごく多くて。だから書くことが好きなんだろうなと思うんですけど。私の母親は糖尿病を患っちゃって、それで早くに亡くなっちゃったんですけど、思い出すとやっぱり、顔では笑ってても、父親のストレスが多くて、それで甘いものを食べてたんじゃないかって思うところがあって......(笑)。それで乗り切ってたんじゃないかなって。前に書いていた方の小説は、そこをちょっとデフォルメというか、「甘いものを食べすぎて巨大化する」っていうことにしてみようと思って書いてたんですよね。あとはやっぱり、『笑うお葬式』にも書いてるんですけど、ホントに自分が見たことだったのか、それとも、親が言ってたからその想像で残ってる記憶だったのか、大人になった今では区別がつかなくなっちゃってる部分がいっぱいあって。その部分を書いてみたかったというのもありました。

ーーそこはでも、書いてもどっちかはわからなかったんですか?

結局どっちかはわからなくって、未だにその真ん中ぐらいの感じですね。でもやっぱり、借金取りが来た時、私起きてたんじゃないかな、とか、その時やっぱり怖かったから、なんか面白いこと考えてようとか思ってたんじゃないか、って思ったり。

ーー書き終わった時は、書く前に比べて心境の変化はありましたか?

ありましたね。活字で見ると、自分が考えてたことがすごくはっきりするし、「どうしたらいいのか」っていう解決法もすごくクリアに見えるし。で、やっぱり「親をいつまでも恨んでてもしょうがないんだ」「もう自分で前に進まなきゃ」っていう方向にちゃんと進むし、一種セラピーみたいな感じというか。

ーーなるほど。ところで、野沢さん自身、芸人として大成功している真っ最中に全てを捨てて渡米されたじゃないですか。当時、それをカッコいいと思ったんですけど、そういう、人生攻めの姿勢というか、チャレンジ精神旺盛というか、そういうところがもしかしたらお父さんに似てらっしゃるのかな?と思ったんですが、自分が父親に似てると思うところはありますか?

影響はやっぱすごいあるんですよね。背中を見て育っているので、「神様に頼るな、信じられるのは自分だけだ」とか、そういう考え方には影響受けてると思うんですけど、でもやっぱり「あんなに頭おかしくない」って思っちゃって......(笑)。「似てる」なんて勘弁してもらいたいっていうか、「私はもっとマトモだ」っていう......ちょっと考えられないですね、自分では(笑)。
20180105003439-bf2b2b703990dd76678daf19d3bf6efdd4ff5c92.jpg
ーー(笑)。

娘(総合格闘家の真珠・野沢オークライヤー)の試合を見ている時に「なんだろうこの感じ。......あ! お父さんだ」みたいなことはすごくあったんですけど、自分とはつなげられないというか、「あんなじゃない」って思ってるんですけど。でもはたから見るとやっぱりちょっと似てるのかなぁと思ったり。自分ではわからないですね。

ーーところで、以前から小説を書かれるのが趣味だそうで、2010年に1冊本を出されてます(『アップリケ』)が、他にも何冊か書きためていらっしゃるんですか?

あ、結構あります。長編で書いたのは『アップリケ』が初めてなんですけど、その前に映画(ショートフィルム)を結構撮っていて、脚本を書いていたので、その時期ぐらいから書くのが好きになって。そのあとも何本か趣味で書いてました。

ーーそれは出版する予定はないんですか?

特にないんですけど、もしそんな機会があれば嬉しいですね。今は『笑うお葬式』を書いたばかりなので、ひと段落というか、何も書いてないんですけど、そのうちまた小説を書いてみたいなぁとは思います。

ーー本作をどんな人に読んでもらいたいと思いますか?

最初は自分用に書いていたので、ターゲットとか全然考えてなかったんですけど、出すにあたって、親子関係でうまくいっていない方とかに読んでいただいて、「あ、こんなひどい家もあったんだ」っていう......(笑)。「ウチなんかまだまだいい方だ」って思ってもらえたらいいな、なんて思ってたんですけど。

ーー辛い状況でもポジティブに考えられそうですよね。

それがホントにいちばんいいなと思ってて。上を見るのもいいですけど、時に下を見て安心するなんてこともあるじゃないですか(笑)。そういう風に思っていただいたらいいなと思ってたんですけど、先ほど前の取材中に、「子育てにすごく役に立つ」っていうか「励まされる」みたいな感じのことを言っていただいて。私もそれは新発見だったんですけど、「あ、そういう風に読んでいただいてもいいのかな」と、30分ぐらい前から思ってるんですけど(笑)。

ーーでも確かに、お母さんがずっと笑顔でいらっしゃったっていう、母親のプレゼン次第で子供の不幸感というか、幸福感が変わってくるっていうのは「ホントにそうだなぁ」って思いました。

そっかぁ、それで子育て本にねぇ、なるほど......(笑)。でもそれはホントにそうだなと思って。あの状況で嘆いてなかったのがすごいなぁって。

ーーもしかしたら陰で甘いものをたくさん食べてらっしゃったかもしれないですけど(笑)。

私も、甘いものを食べてがんばってたんじゃないかと思ってるんですけど(笑)。でも、自分が親になってみると、やっぱり子どもの前でいつも笑ってるって結構大変というか、自分の感情を置いといて、普通に接するって意外と大変なことで、ホントにすごいなというか「よくやってくれたなぁ、あの状況で」と思います。だから、そう考えると「子育て本でいいのかな?」って。30分前からの発見ですけど(笑)。

ーー(笑)。では最後に、これから本を読まれる方にメッセージをお願いします。

もしも親子関係がうまくいってないとか、家庭内が荒れているとか、そういう方がいらっしゃったら、この本を手にとっていただいて、「これよりはマシだな」と思っていただければ幸いです。

*     *     *     *     *     *     *

笑えて泣ける小説『笑うお葬式』。ラスト、涙なくしては読めないシーンの連続で、感動のまま終わりを迎えるかと思いきや、最後のオチはなんとも野沢直子らしいというか、芸人らしいオチとなっています。その感想を本人に伝えると、爆笑したあとで「でも、あれが父親らしいって思ったんですよね」と笑顔で話してくれました。
20180105003510-70241da2ae42eb2ba5177b5653fd03fe6714dcd2.jpg


【野沢直子】

2017年12月25日 (月)

書籍「元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話」を発売を記念して、元東京国税局職員のさんきゅう倉田に直撃インタビュー!

初となる書籍「元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話」(総合法令出版)を発売したさんきゅう倉田。元東京国税局職員でファイナンシャルプランナーでもあるという肩書を活かして、知っていると得するお金の話や、難しいと思われている税金についてより分かりやすく伝えています。なぜ芸人になろうと思ったのか、この本の魅力などを語ってもらいました。
20171225092956-9802c19e9d0486c13db8ff28aaf8b97250f4a647.jpg

*   *   *   *   *   *
――そもそもなぜ国税局職員から芸人に転職したのですか?
大学卒業するときに国家公務員のテストを受け、面白そうで自分にフィットしそうだなと感じたので国税局を選びましたね。お金の計算をしたり、幹事をしたりするのが好きだったというのもあります。ただ芸人になりたいという夢は、それより前からずっとありました。大学を卒業するときも悩みましたが、まぁせっかく国税局に受かったのにもったいないと思い、まずは2年ほど勤めました。ただ、やっぱり気持ちが抑えきれずに国税局は辞めて芸人になっちゃいました(笑)。周りからはもったいないという声が多かったんですが、僕自身はお笑いというのが楽しいから、「やっぱりこっち選ぶよな」という感じです。意外なことはないんですよ。

――ちなみに国税局といえば税金ですが、普通に生活して身近な存在ではあるけど"税金"について知らないことが多いですよね。
そうなんです。意外と知られていないのが税金です。知らないで損することがたくさんあると思うので、今回はその税金というものを分かりやすく書いてみました。実は情報を発信しているメディアや人も本当にひと握りで、発信していても難しい言葉が多く使われていて簡単に理解することができず諦めちゃうという人がかなり多いんですよ。あと覚えることが多くて大変。毎年ルールが変わっていきますから。

――毎年変わるんですか?
そのあたりも詳しく書いていますが、1年に1回、税制改正があります。これによって新しいルールがつくられて変わっていきます。毎年何かしらが変わっているので、古い知識だけでもダメなんです。税について隅から隅まで詳しくまとめた太い本を持っていても来年にはその本のどこかが使えなくなってしまう......。どんどん変わっていっちゃうんですよ。この本は、なんとなく簡単に概要を掴んでもらい、税に親しみを持ってもらいやすいための本にしました。

20171225093105-f5a237592b6620c5f9c612549ad1e8d3d0ae2478.jpg


――書籍はどれくらいの期間で書き上げましたか?
8月からだったんで3カ月以上はかかりましたね。もちろんすべて自分で書いていますよ。大変だったのは、一度書き上げたところを編集者さんがチェックしてくれ、追加で書き直していったことですね。これがすごく多くて大変でした。10万部くらい売れないと、労力が報われない(笑)。なんて思うほど、毎日原稿とにらめっこしていました。あと、書籍って形になると何度も見返したくなると聞いていたんですが、僕はどうも違いましたね......。何度も書き直したり、画像も何度もチェックしていたので、完成形をみても何も感じませんでした(笑)。散々見た表紙だし、中身なんてどれだけ見たんだろう、ってくらいチェックしていたので。新たな感動なんて皆無ですね。あとは本が並んでいるのを見たら感動するのかも......。そこに賭けたいです(笑)。

――これから、確定申告が始まったりと税を身近に感じる季節になっていきますね。
そうなんですよ。通年、税について考えていることができればいいんですが、人って忙しいからそうはいかないですよね。なんで、この2カ月くらいはこの本を読んで税について考えてもらえればと思います。よく、「これってどうですか?」って細かいことを聞かれるんですが、実はそういうのに答えると税理士法違反になってしまうんですよ。なんで、記事や本などこちらが勝手に発信しているものを見てもらって役に立たせてもらうということがこちらができることなんです。これって、意外と知られていなくって大変なんですよ(笑)。これからも詳しい相談をしていただいても答えられないので、ぜひ本を読んでいただければと思います!

――ここだけは覚えておいたほうがいいということを教えてください。
控除ですかね。控除があればあるほど税金が安くなります。その控除は本当にたくさんあるので、色々覚えておくと自分が得することがたくさん出てくると思いますよ。税務署は国民が損をしていても教えてくれないので、情報や知識がない人だけが損をしてしまいます。なので、この本を読んで損をせずにルールを守って得してもらいたいですね。

20171225093243-492603e7eb59757f44b4d3805ac8808d08405407.jpg


――今回の本はどのような人に読んでもらいたいですか?
日本で働いている人の9割が給与所得をもらっている人なんで、そういう方が読んで分かりやすい本になっています。源泉徴収書をもらったら、この本を開いて調べてみるとお得なことがあるかも。この書籍には時系列はないので、目次を見て自分の気になったところだけを読んでもらうのがいいかもしれませんね。資料本として活用してください。あと、マンガの登場人物たちの状況に置き換えてクイズを出しているんでが、これは読みやすさをプラスするために入れています。ほとんど自分が持っていて実際に読んでいる有名なマンガばかりです。マンガが好きでそこから税に興味を持ってもらってもいいし、その逆があってもいい。このクイズをしていると税って身近だなってことに気づくと思いますよ。

――とくにどの章を読んでもらいたいですか?
「まえがき」と「あとがき」かな? 自分の想いがたっぷり載っているんで。あと、1章の「10分でわかる税金のきほん」というのは、中学校や高校で教えてもらいたい内容で、税金の種類や節税と脱税の違いなど、本当に基本となるものばかりを載せています。税金は"三大義務"でもあるので、生きていくうえで必要なモノなんです。ただそれなのにあまり教えてもらっていないという不思議な状態なんですが、年齢は関係なく、一度きちんとした知識を持ってもらうと、納得して税金を納めることができるようになると思います。あと、確定申告は大人がするものだと思っている学生も多いですが、アルバイトでも2カ所で働いていると必要だったり、収入が多かったらもちろんしなくてはいけなくなるので気をつけてほしいですね。知らぬ間に脱税していたなんてことにならないように、知識はたっぷり頭に入れておくことが大事です。

――最後に本の見どころを教えてください!
節税テクニックはクイズ方式になっているので、それを答えるだけでも楽しめると思います。今、使えなくても将来身になればいいので、礎にしていただければありがたいですね。まずはこの書籍を手に取っていただければありがたいです!

*   *   *   *   *   *

20171225093452-8fd130a75297ec2eeb9ff2fb6273a60eb5622b3d.jpg

『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版 1300円+税)


【さんきゅう倉田】

2017年11月28日 (火)

映画『デメキン』12月2日(土)公開記念! 原作者・バッドボーイズ佐田正樹×野性爆弾・くっきー対談

バッドボーイズ・佐田正樹の不良時代を描いた自伝的小説・コミック『デメキン』がついに映画化されることに! いじめられっ子だった佐田が福岡・伝説の総長になるという実話をもとにした青春グラフィティである本作の公開を記念して、原作者の佐田正樹と、ラーメン店の客役で出演したくっきーのお2人に映画についてのお話を伺いました。
20171128164844-d9a499a8c64a75ebb3e48230b84bb0f6d71398dd.jpg
ーー『デメキン』の映画化が決まったときはどんな気持ちでしたか?

佐田 嬉しいの一言でした。そういえば、漫画化されたときも師匠(=くっきーのこと)と対談しましたね。3巻のときだったかな。

くっきー ゴリゴリの武勇伝語りましたわ。

佐田 (笑)。

ーー完成した映画はご覧になりましたか?

くっきー 僕まだ観てないんですよ。

佐田 いや、おかしいでしょ。出演者なのに、今(DVDを)もらいましたからね。

くっきー ほんまは観たかったんですけどね、なかなか......。

佐田 予告動画しか観てないですもんね、師匠は。

くっきー 予告動画に僕出てるんですよ。

ーー見ました(笑)!

くっきー でも、予告動画に入ってる分が本編に入ってる分と同じぐらいちゃいます?

佐田 もうちょいあるよ(笑)。試写で、あそこめちゃめちゃウケてましたよ。

くっきー あ、マジで? 嬉しい~。

佐田 監督も「くっきーさんのところがあったから、このシーンが締まりますねぇ」って言ってましたよ。

くっきー いや、やりやすい環境を作っていただいて、ホンマに。(佐田に)脚本先生の......。

佐田 脚本先生て(笑)。原作者ですね。

くっきー 原作の先生と、監督とみなさんのおかげです。

ーーお互い、「師匠」「先生」って呼びあうんですね(笑)。

くっきー そうですね。でも、師匠の方が偉いですわ。

ーーそうなんですか(笑)!?

佐田 でも、その師匠が(僕のことを)「先生」って言うてますからね(笑)。

くっきー そうね(笑)。不思議な......。

佐田 (爆笑)。いや、でも師匠のシーンはすごかったですよ。台本には(出演するところは)なかったんですけど、僕はどうしても出てほしかったんです。それで、「出てください!」ってお願いして。監督にも「(くっきーを)出したい」って言って。そしたら、じゃあラーメン屋のシーンに出てもらいましょうかってなって。で、「師匠どうします?」って聞いたら、「オレはアドリブがいい」って言うから、監督にも「アドリブ一発でいいですか?」ってお願いして、もう、ワンカットしか撮ってないです。全部アドリブで。

ーーよく他の方が笑わなかったですね。

佐田 いや、笑ってました。めちゃくちゃ笑ってました。笑ってたから、そこがカットに次ぐカットで短くなっちゃったんですよ。ほんとはもっと長かったんですけど、健太郎と山田くんが「ムリです(笑)!」って笑ってもうてるから。
20171128165230-052ac9242d74dc310561f85650e8cafdb2721bcb.jpg
ーーそうだったんですね(笑)。佐田さんは、映画を観た感想はいかがでしたか?

佐田 僕は監督と編集の時から観ていて「ここいらん」「ここいる」とか、編集にもかかわって、完成の前に全部観ちゃってたんで......。でも、音も入って、完成した状態で改めて観たときは「あ、こうなるんだ~」と思って感動しましたね。

ーー撮影現場にも行かれてたんですよね。

佐田 そうですね。スケジュールが空いてる限りは行ってました。

ーー現場にいると、やっぱり当時のことを思い出したりしましたか?

佐田 ありましたね。連合集会みたいなのがあるんですけど、集会に行くときがちょうど夕方から夜に景色が変わる時間帯で。「幻影」って書いてある特攻服で現場に向かってるみんなのバイクの後ろ姿を見たときに「うわ~っ、こんなんやったな~!」って思ったり。その風景が当時の感じとめちゃくちゃリンクして、懐かしいなぁって。

ーー主演が健太郎さんと聞いたときはどう思われましたか?

佐田 「すごくいい男やな」と思いましたね。

くっきー カッコよかったね。

ーー映画を観ていて、健太郎さんの話し方が佐田さんに似てるなって思ったんですけど......。

佐田 それは僕を研究してくれたみたいですね。僕の動画を見てくれたり、僕が普段しゃべってるところとか、歩き方とかを勉強しましたって言われて「ええっ!?」って。

くっきー 休憩中も博多弁でしゃべってましたよ。(役に)入り込んでたんちゃいます?

佐田 ......しゃべってましたっけ(笑)?

くっきー いや、知らんけど。

佐田 適当に話作るの、やめてもらえます(笑)?

ーー(笑)。くっきーさんの出演シーンは印象的ですが、撮影現場のエピソードはありますか?

くっきー う~ん、みんな演技に長けた役者さんやから、こっちも感情移入すごいできたというか、気がついたら自然と動いてたというか、自然と芝居して自然とボケてるっていう、そういう現場は初めてですよね。今までも台本を入れて自分のもんにして、噛み砕いて噛み砕いて芝居にしてたんですけど、それをすごい自然に......

佐田 誰が言うてんねん(笑)!

くっきー(爆笑)。

佐田 すっげぇ何回も映画に出た人みたいに......。そんなに出てないでしょ?

くっきー 初めてのムービーです。

佐田 何回かは出てませんでしたっけ? でもありがたいことに、「剃り込み入れた方がいい?」って言って、現場で剃り込み入れてくれたりして。

くっきー ヤンキー映画なので、出てくる人全員ヤンキーがいいんじゃないかと思って。オレがいっちゃんケンカ強そうでしたけどね。

佐田 このラーメン屋のシーン、店長は坂田さんという方がやってくださってるんですけど、もともとは(博多)華丸さんにお願いしようと思ってたんですよ。ちょうど華丸さんが博多で舞台をやられている時とスケジュールがかぶってしまってお願いできなかったんですけど、華丸さんがもし店長役をやってくれてたらあそこのシーンどうなってたかなぁ......って思いました。

くっきー ほんまやね。また変わってたかもね。

佐田 華丸さんと師匠のあのシーンでのアドリブの絡みを見てみたかったな、っていうのはちょっとありましたね。

くっきー もう、漫才になったんちゃいます?

佐田 (爆笑)。師匠、あんま漫才やってないじゃないですか。コントばっかやってますやん。

ーーどっちかというとコントになってたような気が......。

くっきー そうですね。

佐田 華丸さん、映画観て「唯一、オレが言わしてもらいたい映画の感想は、『オレがラーメン屋の店長やったら、あげな太い麺ば出さんばい』って。

くっきー (爆笑)。

佐田 「あそこの麺の太さ、坂田さんはこだわらんかったとや?」って。いやいや......(笑)。でも師匠がアドリブで「麺ぶっといのぉ!」ってツッコんでくれてよかったですよね。「博多やろ? これ、麺ぶっといなぁ!」って。

くっきー 博多を代表してちょっとやっちゃいましたね。

佐田 (出身は)滋賀やん! ゴリゴリ滋賀やん!

くっきー 姉妹都市やから......。

佐田 全然姉妹都市ちゃうわ(笑)。
20171128165412-53e576c09d654e0f6f251814a33b5f1af94f8e2c.jpg
20171128165431-8f76810e7f115d69bc1abf3f0dab3e051a5e5fa8.jpg
ーー映画には清人さん(役の俳優)も登場しますが、何かおっしゃってましたか?

佐田 清人はもう、早くに家族で観てくれたみたいで、「僕はいっぱい出てましたけど、ギャラは振り込まれるんでしょうか?」っていうLINEがきましたけど、既読スルーしました。

くっきー 返したれよ。「ギャラは振り込まれません」って。

佐田 (笑)。奥さんにもこの間たまたま会ったときに「映画面白かったです~。清ちゃんも「ギャラ振り込まれんのが楽しみや」って言ってました~。いくらぐらいもらえるんですかねぇ?」って言われたから、それも直接無視しました。直無視です(笑)。

ーー清人さん役の方、独特な髪型でしたね。

佐田 あ、あれは当時本当に清人があんな髪型だったんですよ。清人役の子はオーディションで選んだんですけど、清人のしゃべり方とか真似してくれてたみたいです。

ーー健太郎さんが「佐田さんに当時の話を聞くと、すごく楽しそうに話してくれた」っておっしゃってたましたけど、当時を振り返ると「楽しかった思い出」という感じなんですか?

佐田 そうですね。健太郎くんにはお弁当食べながら当時のいろんなエピソードを話しました。
20171128165521-c1c9c065e3b3425886be5010f978992286e98f3e.jpg
ーーくっきーさんは健太郎さんと何か話したりしましたか?

くっきー そうですね、「芝居ってどういうもんですか?」っていろいろ聞かれましたけどね。

佐田 ウソつけ(笑)!

くっきー 「芝居は台本でするな」と。「自分の脳みそで自分の言葉に噛み砕いて、自分の言葉でしゃべれ」って言いましたけど。

佐田 誰が言うてんねん(笑)! いいんですよ、取材でウソ言わなくても。

ーーちなみに、くっきーさんの高校時代はやっぱり佐田さんみたいな感じだったんですか?

くっきー 僕は暴走族じゃなかったんで、全然全然。僕のケンカの武勇伝とかしゃべったらケタケタ笑ってたんで。

佐田 (爆笑)。

くっきー 「あ、オレってやっぱりシャバい人生送ってたんやな」って。

ーーたとえばどんな武勇伝があるんですか?

くっきー 先輩がベンチで寝転んでて、僕とメンチの切り合いになって。僕友達いっぱいおったから意気揚々とケンカを売りに行ったんですけど、そいつをどついた瞬間に急に動いたもんやから貧血になって倒れちゃったりとか。で、気がついたら馬乗りになられてて。

佐田 (爆笑)。

くっきー 先輩にボッコボコにされたっていう武勇伝です。

佐田 でも目悪かったんですよね、師匠。

くっきー メガネやったんです。

佐田 昔の写真見るとめっちゃ面白くて。リーゼントなのにめっちゃ分厚いメガネかけてるもんね。

くっきー 見えへんかってん。高校時代、コンタクト入れられへんかってん、怖くて。目に何かを入れるっていうのが怖かったから、目薬から徐々に慣れていって、高2ぐらいからやっとコンタクトが入れられるようになりました。

佐田 (爆笑)。

ーー高校時代、佐田さんの「デメキン」みたいな、ちょっとイヤなあだ名とかはありましたか?

くっきー 当時からみんなに「くうちゃん」って呼ばれてたかなぁ。ひとりだけ「クソニイオ」って呼ぶツレいましたけど。

佐田 クソニイオ?

くっきー ジャイアント馬場とアントニオ猪木を足して、馬場やからクソで、"クソニイオ"。

佐田 へぇ~。「やめろや!」って言わなかったんですか?

くっきー うん。ええやつやったから。言われてイヤなあだ名とかはなかったなぁ。

佐田 周りにヘンなあだ名のやつとかいませんでした?

くっきー 「ブッシュ」っていうやつがいたなぁ。沼地に住んどってん、そいつ。噂ですけど、子どもが11人いて1人売ったっていう(笑)。

ーーいろんな人がいますねぇ。

くっきー でもこんなカッコいい人生歩みたかったですね。
20171128165630-615137c611d046fcb992ec6c50325f29bf6b01b0.jpg
ーーパンクブーブーの黒瀬さんは佐田さんが小学生の頃からお知り合いだそうですが、黒瀬さんはなにかおっしゃってましたか?

佐田 映画化って聞いて「なんでオレは出てこんとや?」って言うてました。「オレの役は誰がやるとや?」って聞かれたんですけど、学生時代はそんなに絡んでないんですよ。小学生の時に1回土下座させられたぐらいで。

くっきー (佐田が)小学生ってことは、向こうは中学生?

佐田 そう。むっちゃダサないですか?

くっきー ダサい。小学生にキレたってことやろ?

佐田 そうそう。黒瀬さんの弟がオレにケンカに負けたからって兄ちゃんにチクって、「おまえか、オレの弟をボコボコにしたの。土下座しろ」って。でも僕が暴走族の頃は黒瀬さん働いてたんじゃないですかね、3つ上なんで。僕らが現役の頃、バイクで走ってるのは何回か見たって言ってましたけど。

くっきー OBとしてたまに顔出すとかもないん?

佐田 そういう先輩もいましたけど、黒瀬さんはそういうタイプではなかったですね。

くっきー OBに来られるのってイヤなもん?

佐田 ヤですよ。僕自分のバイクやったから。先輩に「乗せて」って言われて、自分でふかす分にはいいんですけど、先輩がむっちゃクラッチを「パーーーン!!」とかやるから、クラッチも壊れるじゃないですか。ホント殺したろかと思って。

くっきー ちょっと今「パーーーン!!」の音がデカすぎたな。急に「パーーーン!!」言うから、耳つんざいたわ。

佐田 すんませんすんません。あ、でもそういえば、僕の実家が塗装屋やったんですけど、小学6年生ぐらいのときに、僕んちから黒瀬さんがシンナーを盗んで、謝りにきたのは覚えてますね。

くっきー (爆笑)。

ーーちなみに、くっきーさんは高校生の頃、バイクに乗ってたんですか?

くっきー 乗ってましたね。

佐田 どんなバイクですか?

くっきー UDミニっていう......。

佐田 はい?

くっきー UDミニっていう、スズキの50ccです。

佐田 (爆笑)。原チャ?

くっきー 原チャ乗ってました。MAX30(km)がええとこちゃいます?

ーー走りに行ったりはしなかったんですか?

くっきー 滋賀やったんで、琵琶湖のほとりとかはよう行きましたよ。カスタムして。

佐田 原チャリをカスタムすんなよ(笑)。
20171128165736-6c2d3966c0fd1e13b0362920ea620f21450a21b6.jpg
ーー映画の中で特に好きなシーンはありますか?

佐田 僕(=健太郎)が総長になって、むやみやたらにケンカできないってなって考えてるときに、厚成(山田裕貴)は単純で自分の感情のままに動くやつやから、ひとりで殴り込みに行って。それを「勝手なことするな」って怒ったら、昔の尊敬する先輩(真木)の「ケンカは誰かを守るときにするもんだ」って言葉を引き合いに出されて「今がそんときやろうが!」って厚成が言った一言はもうグサッときましたね。そこは観ていて「いいねぇ、山田裕貴!」って。

くっきー ただのヤンキー映画じゃなくて、人間ドラマやねんな。

佐田 (笑)。

くっきー 結局、ケンカシーンが観たいわけじゃなくて、人間ドラマが観たいねん。

ーー最後に一言ずつメッセージをお願いします。

佐田 ケンカのシーンが多いんですけど、それを怖いと思わず、ケンカするには理由があってしてきたんで、その理由がなんなのかというのをぜひ映画館で観ていただいて、怖いもんじゃないんだよ、怖い人種じゃないんだよ、っていうことを女子にもわかってもらいたいですね。

くっきー そうスね、まぁ、家こもってパソコンパチャパチャ叩いて人の悪口言うてるだけの人生なんかおもんないし、そんなやつは一回この映画観て、外へ出る喜び知って、仲間ってどんな大事なもんか知ってくれたら外に出れるし。まぁでも強制じゃないから、ケンカせえって言ってるわけじゃないし、いろんな青春があんねんで?っていうところに気づいてほしいです。

佐田 観てないよね? この映画(笑)。観てもないのに......。

くっきー (真面目な顔で)映画を観て、おのおのが青春をつかんでくれたらいいですね。
20171128165823-e71da793c7f59bd326f553f0dfabcf6d3acabf6a.jpg
20171128165842-956f9ea0363d8c3cef35e7248b8de275eaada33d.jpg
『デメキン』
(幻冬舎文庫 600円+税)


【バッドボーイズ】【佐田正樹】【野性爆弾】【くっきー】

2017年11月24日 (金)

今年芸歴20年、40歳を迎える永井佑一郎が初ルミネ単独LIVE『キャラッパ20』への意気込みを!  永井佑一郎インタビュー

今年芸歴20年、40歳を迎える永井佑一郎が、ルミネtheよしもとでは初の単独ライブとなる「永井佑一郎 初ルミネ単独LIVE―20/40Anniversary―『キャラッパ20』」を開催。これまで生み出してきた100以上のキャラクターや新キャラが登場し、ゲストとのコラボや、トータルテンボスら同期が集結しての歌とトークが融合した「僕らのトーク」、さらにはチェロ奏者の父親による演奏など、これまでの集大成ともいえるライブを。その見どころ、そして芸人としての20年とこれからの展望について、永井本人を直撃しました。
20171124175240-3e5f967377bcb94309ffb733292606d7cb55a529.jpg
――20周年のライブ、どんな内容になりますか?
「2、3年前に2年間くらい、キャラクターパッケージライブ、略して『キャラッパ』というミニ単独ライブを隔月でやってて、今100キャラクターいるんです。今回はその中から厳選したキャラクターが登場します。あとは、今までお世話になった人たちとのユニットで僕のキャラクターを一緒にやったり。今まで作ったものの集大成ですね」

――100キャラクターの中でも、特に思い入れのあるキャラは?
「みんなが知ってくれているところだったら"アクセルホッパー"と"オールナイツ"が一応代表作ってことになってるんですけど、僕の中では"テノール望月"とか、今回出るかどうかわからないんですけど"HERE君"とか"何それ亭ハテナ"が思いれがあるんですよ。"テノール望月"は想像上の歌を歌うキャラで、もし僕が『R-1ぐらんぷり』決勝に行けたら絶対やろうと思ってるキャラですね」

――どうやって生まれたんですか?
「こうやっていうと天才肌っぽいんですけど(笑)、遊びの延長で人と話してる時とかじゃれあってる時にパッと思いくというか。フィルターが軽くて、人が"これはやんないだろ"ってことも平気でやっちゃうんで、スベる時はホントにスベるんですけど(笑)。企画になりやすいネタが好きなんですよ。爆発するネタって企画として成立してるから何をふられてもパッと対応できるし、みんながマネしやすい。そういうものを作りたいんです。リズムネタが多いので、音から作ったりもしますし」

――やはり永井さんといえばキャッチーでマネしたくなるリズムネタが印象的ですが、リズムや音楽をやっていたご経験があるんですか?
「たぶんなんですけど、父親がチェロ弾きというのがあるかもしれませんね。今回のライブで初めて共演するんです。オープニングに親父に演奏してもらいます」

――永井さんも小さい頃はチェロを?
「当時はガテン系の親父とかがうらやましくて、クラシックやってる親父がかっこ悪いなと思ってて。今思えばめちゃくちゃかっこよくて、やっておけばよかったなと思いますね。母はオカリナ吹きで、小さい頃は弟がバイオリン、妹がピアノをやってて音楽一家で。だから、僕もその流れで"パンパンスパパン"っていうね(笑)。リズム家族です」

――幼少期から培われた音楽センスやリズム感があるんですね。
「たぶんそういう血が入ってるんでしょうね。昔、小室哲哉さんから振り付けの仕事の依頼があって。その時に「君のリズムはなんとかなんとかで」って専門用語で説明してくれたんですけど、僕は用語が分からなくて」
20171124174820-a05f025e0027628fe0d32cd03deb7ff6620da718.jpg
――永井さんのリズムは小室さんも認めるリズムなんですね。
「たぶん、ピン芸人のリズムネタは僕が最初だと思うんですよね。僕が15年くらい前にやった"モ~ンダ~イないから~モンダイないから~"っていうネタのリズムは"マ~ンマ~ン満足~一本満足~"と同じなんですよね。エグスプロージョンは、本人たちが言ってくれてたんですけど、"本能寺の変"の"ど~して~ど~して~"のところがアクセルホッパーの"パーンスパーンパンスパーン"だったり、いろんな人のリズムネタのいい所を集めて作ったらしいんです。僕はリズムのパイオニアなんです(笑)。音の著作権あれば僕はお金持ちになってたかもしれない(笑)」

――確かに、このリズムいろんなところで使われてますね。
「リズムネタと音ネタの違いを調べたことがあって。"なんでだろ~なんでだろ~"とか"あたりまえ体操~"とか歌ネタは表でリズムとるんですよ。"ダンソン!フィーザキー トゥーザテーサザ コンサ"とか"トゥトゥトゥトゥトゥルットゥ~トゥトゥトゥルットゥ~"とか裏打ちの人がリズムネタなんですよ。僕にはこの裏のリズムが自然と入ってるらしいです」

――例えばダンスミュージックとか裏打ちのリズムにはまった時期があったんですか?
「ダンスミュージックとかチャラいイメージがあって嫌いだったんですよ。僕は初期パンクが好きでモヒカンにして鋲ジャンとか着てパンク少年でしたね」

――そういうところからネタのキャラのファッションにも繋がってますか?
「多少ありますね。中学校の時はバンドブームでヴィジュアル系バンドにはまっててBUCK-TICKとかZI:KILLのコピーバンドをやってたんです。キャラの衣装もそうなんですけど、例えばバカテンポの「紅の夜に愛を込めて」とか「闇に包まれ蜃気楼」というフレーズはヴィジュアル系からなんですよ。思春期の時はいろんな音楽を聴きましたね。最初は"餃子会館"っていうコンビでやってたんですけど、相方は元々音楽をやってて、その後そっちの道に行って今もミュージシャンやってます」
20171124175023-21952ff6f083b6224c7cb23c3db7e3623f41db7d.jpg
――餃子会館の時のネタは?
「コントをやってたんですが、やっぱりリズムの入ったネタもやってましたね。DJが断り方を教える"お断り教室"というネタとか」

――永井さんの根底にあるリズムや音楽からネタが生まれてきてるんですね。
「この20周年ライブをやるにあたって「音吉」っていう曲を初めて作詞作曲して作ったんですよ。3ヶ月になる子どもの名前が"音吉"でして。僕は"佑一郎"じゃなくて"永井"って呼ばれることが多かったし、あまり先輩とかからかわいがってもらえるタイプじゃないので、下の名前で呼ばれて、かわいがってもらえる人になって欲しいと思いを込めて"音吉"という名前にしました。この曲を今回のライブで披露します」

――どんな思いを込めて作った曲ですか?
「最初は、20年間分の芸人として歩んできた道を曲にしようとしたんですけど、考えてみたらまだ早いなと思って。次に哲学的な曲をかっこつけて作ろうとしたんですけど(笑)。それも途中で違うと思って、音吉のために歌おうと。音吉と嫁と、自分と嫁の親父と母ちゃんに向けた曲です。ライブで流す曲のVTRを撮ったんですよ。コンビだった時のコンビ名の由来になった地元の"餃子会館"の前から始まって。奥にゲームがあってやんちゃなヤツのたまり場になってて、ここに入れたら一目置かれるみたいな店で、相方との思い出もあって。なんてことない歌詞ですが、今の気持ちを歌った曲ですね」
20171124174920-ed95d5c9e3c43028586b4317ad5c68797cdd99cb.jpg
――ライブでの芸人仲間の方々とのコラボも楽しみですが、どんなネタを?
「リズムネタの"テレテ隊"は、お芝居がすごく上手いシューレスジョーと、リズム感があってパンチの効いたフレーズをスパッといえるボーイフレンド宮川で。何でも歌にする"テノール望月"というネタは、アドリブでも何でもギターを合わせてくれる音の魔術師・シマッシュレコード嶋田と、芸人で一番歌が上手いこがけんとやります」

――同期のNSC3期生も勢ぞろいするんですよね。
「3期生はトータルテンボス、キクチウソツカナイ。、はいじぃと僕しかいないんですよ。なかなか全員がそろうことがないんで、せっかくだったらみんなで何かやりたいなと思って。アドリブで歌いながら語り合う「僕らのトーク」っていうイベントをやってるんですけど、今回はその3期生バージョンを。いつもはお客さんからの事前アンケートがテーマですが、今回は3期生から僕に質問をもらってギターとドラムの生演奏の中、歌いながらトークします」

――芸人人生20年を振り返って、転機となった出来事は?
「7年目で『エンタの神様』に出たんですけど。その時、ラーメンズさんに憧れるわ、カリカさんに憧れるわ、バナナマンさんに憧れるわで、お笑いのど真ん中の人たちに憧れて、そういうことがしたいと思ってたんですよ。でも、どうも全然感触がなくて、イライラも募って。先輩後輩やバイトの仲間に100人アンケートをやってみて、俺はどういう時に面白いかを聞いて、それを素直に受け入れようと思ったんです。その時に上位に来たのが、動きとフレーズと顔で、それまでやってたこと全部やめて作ったのがアクセルホッパーのリズム芸だったんです。今の世の中、天才というものが評価されないし、天才を天才だと見抜ける人もいないし、折れた者勝ちというか。今も自分が成功してるとは思ってないですけど、その時に世の中に出られたのは折れたからかなとは思いますね。自分の中では"楽しい"を表現できたら"面白い"を表現できる権利をもらえると思ってるんですよ。"面白い"を判断できる人は日本の中で10%もいないんじゃないですかね。僕もまだ"面白い"を提示できる人にはなれてないと思ってるんで、今も"楽しい"ものを作ろうと思います。企画っぽいネタというのは、そういうことですね」

――20年の中で芸人をやめようと思ったことは?
「ないんですよ。ウソ偽りなくないですね。そこだけは強気なんですよね」

――ずっと芸人でいようと自分を支えてきたものは?
「お笑いが好きだからですね。ストレス発散がネタ作りなんですよ。モノを作ってないと気持ち悪いというか。いつか見てろよってことと、ほれ見たことかって言いたいのと、あとはやっぱり好きだからですね」
20171124175049-f50b5b6724da3491c196065e8ba2f64a1e66c8fd.jpg
――結婚されてお子さんも産まれて、気持ちに変化も?
「変わりましたね。結婚しても嫁に「お笑いが1位、お前は2位だから」って言ってたんですが、不思議なことに子どもができたら家族が今1位なんですね。いいのか悪いのかわかんないんですけど、絶対的にお笑いが1位だったのに、順位が変わったんですよね」

――きっと幅が広がったんですよね。音吉くんの歌を作ったり、今までない発想ですよね。
「そうですね。今までない発想でいうと、ボーイフレンド宮川とのユニット"トゥクトゥン"で、ひと月ごとにその月の行事で流行るリズムを作る"流行リズム"を1年間限定でやってたんです。あまり流行らなかったんですけど(笑)。そのネタもそうですし、子どもが生まれてから教育番組をやりたいという欲が出て来て。「ゴシガラマン」っていう手洗いうがいの歌を作ってベネッセさんに持っててるんですよ。照れ臭かったですけどね、そういうのもいいなって思えるようになりましたね」

――20周年迎えて、これからの展望は?
「まずは『R-1ぐらんぷり』とりたいですね。あとは、ずっとやってきたイベント「僕らのトーク」が、今、テレビ企画会議に出してもらえてて。僕の作ってきたものが形になる年に、今まで種まいてたものが実になればありがたいですね」

20171124175154-790982b31fe37c323afd1e767bdbe1076d218e90.jpg

【永井佑一郎】

2017年11月15日 (水)

11月15日(水)『IPPONグランプリ17』DVD発売記念! 夢は2人そろって『IPPONグランプリ』出演!? 和牛インタビュー

「お台場笑おう会」に招待された、大喜利を愛する芸人10名による芸人大喜利王決定戦『IPPONグランプリ』。チェアマンである松本人志のもと、5人ずつABのブロックに分かれてリーグ戦を行い、それぞれのブロックで勝ち抜いた2名により決勝戦が行われます。その、半年に一度行われる『IPPONグランプリ』の2017年5月に放送された第17回大会の模様が、番組ではオンエアしきれなかった超もったいない回答を盛り込んだ完全版として11月15日にDVD発売されることに。

バカリズムや千原ジュニアを始めとした常連組に、ついに初参戦を果たした木村祐一、同じく初参戦となる和牛・川西やサンシャイン池崎などが挑んだ第17回大会。特典映像には一般の方から寄せられた名回答を紹介する『IPPANグランプリ』を収録。また、毎回大好評の出演者による副音声は、『IPPONスカウト』から第17回大会への出場権を勝ち取った和牛・川西と相方の水田が務めます。

そこで今回は、和牛の2人による副音声収録現場を直撃! 初参戦を果たした川西と、自身も『IPPONスカウト』に最終まで残った水田が、川西が出演する『IPPONグランプリ』を純粋に楽しみながら、コンビならではの息の合ったトークを繰り広げていました。

そんな、副音声収録を終えたばかりのお2人に『IPPONグランプリ』についてお話を伺いました。
20171115235703-19e2edc16dff7b3c5b90be1725b5af92ef61055a.jpg
ーー改めてご覧になって、いかがでしたか?

川西 見ててちょっとずつ「あ、あんときこうやったな」とか「緊張してたな」というのを思い出した部分もあるし、自分が回答している間はみなさんの回答をちゃんと見てる時間がなかったんで、改めていち視聴者として「面白いな~」と思って見られたというか。だから、副音声ですけど、普通に笑ってた時間が結構あったような気がします。

ーー一いち視聴者として見て、ご自身は他のメンバーと互角に戦えていたと思いますか?

川西 いやぁ~、それは......。でも「ゼロで帰るわけにはいかない」という思いはあったので、とりあえずは恥をさらさずにすんだんじゃないかという安堵感はありましたね。

ーー「IPPON」を4本取られてましたもんね。

川西 相方も見ながら言ってたように「ちょうどよかったんじゃないか」っていう。

ーー水田さんはいかがでしたか?

水田 やっぱり面白い番組やなぁと思いましたね。副音声やからしゃべるのがお仕事なんですけど、普通に見て笑ってもうてたし、「ここはしゃべるのやめて、普通に見てたいな」って思うところも結構あったんで、副音声というより副副音声ぐらいの方が向いてるなって思いました。

ーー副副音声ってなんですか(笑)?

水田 副音声の半分ぐらいの量でいいよ、みたいな。見れるし、好きなタイミングでしゃべれるし。何回か普通に見入っちゃいましたね。「あ、今相方答えてたのに相方としゃべってたやん。相方の答えもう一回見たかったけど、今しゃべってんのも相方やし......」。

川西 (水田の話をさえぎるように)もうあなたDVD買ってください! DVD買って、副音声ではない方で見てください。

水田 でも(相方と)一緒に見てたらまたしゃべってしまうからさ。

川西 いや、見ないですよ。プライベートで、あなたと『IPPONグランプリ』。

ーー(笑)。相方の活躍はどう見られてましたか?

水田 しっかり、いい働きをしてたと思います。"和牛の川西"として、恥をさらすこともなく、ちゃんと面白い回答もして、ちゃんと8本とかも取らんかったし。

ーー(笑)。

水田 すごいちょうどええ働きをしてくれたんじゃないかと思います。

ーー相方を応援したい気持ちもあると思いますが、ご自身が出られなかった悔しさもあったりしますか?

水田 う~ん、それはありますけど、でも楽しみがいちばんデカいですね。番組もそうですけど、相方がどんな感じになるのか。ひょっとしたら、自分もまだ知らない一面が出てくるかもしれないですから。

川西 『IPPONスカウト』の決勝が終わって、数日後、相方もいる場で僕が本戦の決勝に行くことが発表になって、その会場からフジテレビに入るまでをカメラで回してもらったんですよ。で、編集上、そこで僕の大好きなゆずさんの歌がバックで流れるんですけど、それを水田くんが熱唱するという演出もありましたから、そういう気持ちで送り出してくれてるんだなと思って、僕にとっては非常に後押しになりました。

ーーあの発表の場はドッキリみたいな形でしたから、水田さんにしてみれば「なんやねん」みたいな感じですよね。驚かされた上に自分は出れないっていう。

水田 そうですね。「うそぉ~ん!」が2回......。

川西 確かにね。

水田 『USOONグランプリ』があったら2本取られたなって感じですね。

ーー実際に本戦への出場が決まってからはどんな心境でしたか?

川西 「ずっといる」って感じですね。心のどっかに。もちろん過去の映像とかも見させていただいたりしましたけど、何やっていいかもわからないじゃないですか。漫才やったら「ここを手直しして」とか「ここをもう少し掛け合いをこうして」とか練習できますけど、大喜利やから。「脳みそが柔らかい方がいいんかなぁ」とか思って、大喜利をたくさん見て脳みそをほぐす......ほぐせてんのかどうかわかんないですけど。「柔らかくなるように」っていう願いを込めて大喜利を見てました。

ーー以前麒麟の川島さんが、「本番前は何もかも大喜利のお題に感じてしまう"大喜利脳"みたいになってた」とおっしゃっていたんですが、そういうことはなかったですか?

川西 僕の場合はそれが色味に出たんやと思います。(IPPONグランプリのセットが黄色と黒で構成されているので)黄色と黒の文字を見かけると「あれ、IPPONのお題なのかな?」って。そしたら単純に「禁煙」って書いてただけ、とかはありますけど。

ーーじゃあ、その時期はロフトには行けなさそうですね。

川西 ロフトはちょっとイヤですね(笑)。

水田 おもろいもん買わなあかんとかね。

川西 確かに。そういのは心理的にちょっとありました。

ーー改めて見て、「この人の回答はすごいな」とか「好きだな」と思った回答はありましたか?

川西 好みがあると思うんですけど、やっぱ僕は川島さんが面白いなと思いましたね。あ、野爆の川島さんも面白いんですけど、麒麟の川島さんがすごいなって。

ーー「宙宙宙」(野性爆弾・川島のIPPONでの回答)じゃない方の(笑)。

川西 いや、宙宙宙ももちろん面白かったんですけど、宙宙宙は僕にはどう転んでもできない荒技なんで。

ーー(笑)。

川西 だから、いい意味でひとつも参考にならないっていうか。僕が「宙宙宙」って出しても「おまえ、頭がおかしくなったのか」ってなるだけなんで。でも麒麟の川島さんは僕と同じように『IPPONスカウト』から上がっていかれて、優勝もされて。そういうのも含めて「面白い方やなぁ」と思いましたね。

ーー回答席では聞けなかった松本さんのコメントも改めて聞けて、嬉しかったんじゃないですか?

川西 嬉しかったですね。収録中も気になってるんですけど、聞けないじゃないですか。で、収録が終わってからスタッフさんが「よかったですよ」とか言ってくださる中で、「松本さんもすごいいいように言うてくれてたよ」みたいなことだけ、まず情報として入ってきてたんで、「あ、そうなんだ。おかしなことにはなってなくてよかった」って言う安心感があったので、放送もちょっと安心して見れました。
20171115235838-757a1224e4e279e21513ac591157398de7c7617d.jpg
ーー水田さんは川西さんの回答を見てどうでしたか?

水田 やっぱ「川西やな」っていうのがいちばんでしたね。「川西やな」「よしよし、川西やな」「おお~、川西やな」「んんっ!? ......川西やな」って。

川西 一瞬なにがあってん。

水田 川西のいいとこ出てたと思いますけどね。

ーーその「川西やな」というのは、具体的に言うとどんな感じなんですか?

水田 日常的なとこですかね。ぶっ飛んだことを言わないので、絶対に。そうじゃないところの部分で面白くするのが川西らしさやなと僕は思うんで。

川西 生活感があるみたいなところなんかな。

水田 うん。生活感とか人間味みたいなものをにじみ出しながら面白い感じにするっていうのが川西らしさやと思うんで、そういうところが出ててよかったんじゃないでしょうか。

川西 川西の総評として。

ーー『IPPON』出演後の、周りの印象深かった反応はありましたか?

川西 昔からの友達は、みんなお笑い好きでダウンタウンさん世代なんで、去年のM-1(※和牛は敗者復活からの2位)があっての、数カ月後の『IPPON』っていう流れを見て、口々に「......売れたなぁ」って言ってました(笑)。やっぱ、周りはみんな喜んでましたね。

水田 僕の友達からもきましたからね。「相方の人出てるやん。すごいやん」って。

ーーそれにはなんて返事するんですか?

水田 「そうやなぁ......」って。

川西 もっとあるやろ! なんや「そうやなぁ......」って。

ーー「和牛代表」として出てると思ったら、誇らしいことですもんね。

水田 でも、友達は「信ちゃん出えへんの?」みたいに聞いてくるんで、「あ、オレは、うん」みたいな。「オレはうん」って答えました。

川西 「オレはうん」って(笑)。「みなまで言わすな」的な?

ーーじゃあ、より出たい気持ちは強くなりましたか?

水田 いやぁ、でも見てたら怖さもありますよね。出たいけど出たくないみたいな。もし次、川西が本戦に呼ばれて、僕が『IPPONスカウト』に挑戦して本戦に出れなかった場合は、僕は『IPPONグランプリ』から卒業します。

ーー(笑)。

川西 卒業とかないから、別に。

水田 『IPPON』は川西にまかせて、その間は漫才のボケをいっぱい考えとこうって思います。僕はそっちに切り替えようと。

ーーでも考えてみれば、お2人とも出られるという可能性もありますよね。

水田 それ面白いですよね。

川西 そのパターンて、今までないですよね。それ結構夢かもしれないです。

水田 確かに、それはそうですね。じゃあ、いちばんやりたいのは、本戦に2人で出て、僕が答えを出したら横にいる相方がすかさずツッコミを書いて出す、っていう。

ーーコンビ芸ですか(笑)?

川西 「コイツは横でなにしてんねん」ってなるで?

水田 いや、自分の答えは自分でやるねんで? やりながらも、オレが出した時に、それ用のフリップもバーン!って出してくれんねん。

川西 そんなヒマないで。見てたやろ? そんなヒマなかったやろ、みんな。

水田 うん、なかった(笑)。

川西 でもありえますよね。もしそうなった場合、AブロックとBブロックに分けていただいたら、決勝のあのイスに2人で座れる可能性も......。

水田 確かに。

川西 ねぇ。夢としてはありえるってことですから。

水田 お題が出て、(自分が)ボケをバーン!と出して、(相方が)ツッコミバーン!出して、『2人でIPPON!』みたいな。

ーーいいですねぇ。

川西 いや、怒られますやん! なにが「いいですねぇ」なんですか。「川西さん、ちゃんと大喜利してください。一回カメラ止めますね」ってなりますから。

水田 一回出してほしいけどな。「なんでやねん」って書いたフリップをバーン!って。

川西 せやな。でもす~ごい違うことした空気になるやろな(笑)。すごい白い目で見られそうやわ。

水田 そのときは「オレが頼んだんです」って言うよ。

川西 いや、それも込みで変な空気なるわ。

水田 「川西を責めないでください。オレが頼んだんです」!

川西 いいねんいいねん、もう。どんどん変になっていくだけや、空気が(笑)。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

最後は水田の妄想が爆発していましたが、もし本当に『IPPONグランプリ』に和牛の2人が同時に出演することになったら、これまでコンビが2人同時に出演したことがない『IPPONグランプリ』に新しい歴史が生まれることに。そんな夢を持ちながら、まずは副音声で同時出演を果たした和牛の2人でした。
20171115235917-561e92a0fc0558e690fa2cd61c61e1f790605666.jpg


【和牛】

2017年11月14日 (火)

11月15日(水)『IPPONグランプリ16』DVD発売記念!「人生最高の日」麒麟・川島明×「思い出したくない黒歴史」永野対談

「お台場笑おう会」に招待された、大喜利を愛する芸人10名による芸人大喜利王決定戦『IPPONグランプリ』。チェアマンである松本人志のもと、5人ずつABのブロックに分かれてリーグ戦を行い、それぞれのブロックで勝ち抜いた2名により決勝戦が行われます。その、半年に一度行われる『IPPONグランプリ』の2016年11月の放送回が、番組ではオンエアしきれなかった超もったいない回答を盛り込んだ完全版として11月15日にDVD発売されることに。

バカリズムや千原ジュニアを始めとした常連組に、初参戦のふかわりょうや永野が挑む第16回大会。特典映像には一般の方から寄せられた名回答を紹介する『IPPANグランプリ』を収録。また、毎回大好評の出演者による副音声は、第16回大会の優勝者、麒麟・川島と初参戦だった永野が登場します。

そこで今回は、川島&永野による副音声収録現場を直撃! オンエアが怖くて見られず、この日番組を初めて見たという永野さんが、オンエア直後にネットで「面白くない」と批判されてトラウマになったという黒歴史を告白し、ネガティブパワーを炸裂させますが、そんな永野さんにあるときはツッコみ、あるときはなだめながら進行する川島とのユニークな凸凹コンビぶりが聞きどころとなっています。

副音声収録を終えたばかりのお2人に、『IPPONグランプリ』についてお話を伺いました。
20171114222543-a2091a025a64a67cdfd47810a279fc01c2b67e4e.jpg
ーーこうやってお2人で話すことってあんまりないと思うんですけど、話してみてどうでしたか?

川島 永野さんの持っている本質はすべて出たんじゃないでしょうか。

永野 意外に引き出されちゃいましたね。

川島 副音声っていうか、闇音声? 濃いですよね。何回か視聴者は止めると思いますよ。

永野 懺悔部屋みたいな気持ちになったんですよ、そこ(と言って、収録していたブースを指差す)。

川島 教会の?

永野 ええ。なんか、(川島が)神父さんに見えてきて......。素直に聞いてくれる、みたいな感じで。

川島 (笑)嬉しいですけど、それは。

ーー川島さんに引き出される部分が多かった?

永野 ええ、それはもちろん。もしこれがガツガツくる若手だったらイライラしちゃってぶつかり合うだけでしたけど。副音声って初めてでしたけど、楽しいですね。僕、本当のこというと本編見てなかったんです。恥ずかしくて。見たいんですけど......裸な大会じゃないですか、これ。だから、こういう状況になって初めて見ることができて。

ーー改めて見て、どう感じましたか?

永野 副音声中にも言いましたけど、本当にやり方の失敗というか、本当にあのとき目立ちたくて、がっついてて......(とだんだん小声になっていく)。

川島 あの、声張ってもらっていいですか?

永野 あっ、すいません。声のトーンを落とすと、人って話を聞いてくれるじゃないですか。俳優の手法を使いました。

川島 (笑)。

永野 目立ちたいとか色々あったんですけど、お題がウケなかったら普通に落ち込んだんですよ。だから「シェー!」とかやってるんですけど、ここはちゃんとウケたかったなとか、逆に「シェー!」をやることによってよりウケなくなってるんじゃないかとか分析ができたんで、次は正攻法でいこうという反省ができました。反省してなかったんですよ、今まで。これはこれでひとつのやり方だと思ってたんですけど、ちゃんと見てみると、失敗ですね。

川島 ほぼ1年経ってますよ、前回から。

永野 いや、多感な時期のお笑いマニアとかがオレをひねくれさせたというか、賞レースを勝手に、誰も見てないのに予想してSNSにアップするような連中に殺されかけたんですよ。あいつらに、精神的に。

川島 (大爆笑して)お笑い好きにね。

永野 お笑い好きの、マニアックな連中に。でも、あいつらが正しかったことに1年たって気づきました。

川島 成長した?

永野 成長しました。『IPPONグランプリ』出たあと、如実にSNSのフォロワーも減りましたし。

ーー最初に出演オファーがあったときはどう思われたんですか?

永野 今旬だからだろうなって思いました。数字ほしいのかなって。

川島 (笑)。

永野 そういうおごりもありました、正直。

川島 それはダメですねぇ。

永野 だから(今日改めてオンエアを見て)川島くんの緊張感を見て、「すごい場で『シェー!』をやってたんだな」って。

川島 ヤバイですねぇ。

永野 しかも、顔色気になりましたね、肝硬変みたいな。全然オレ、出していいですから! もしDVD発売の時オレが死んでても。

川島 (爆笑)。スタッフロールの最後に「ご冥福をお祈りいたします」って(笑)? 最後にスローで「シェー」出る?

永野 それやってください! 川島くん優勝シーンのあと......。

川島 え~! それやめてぇやぁ。特典映像にして。

ーーちなみに今、体調は大丈夫ですか?

永野 わかんないですよ、そんなこと言われたら。

川島 普通に体調が大丈夫か聞いてはるだけやん。

永野 それ、なんて答えればいいんですか? 

川島 普通に答えればいいやん。大喜利じゃないよ? 今の。「体調大丈夫ですか?」が大喜利のお題に聞こえるんやったらもうノイローゼですよ。

永野 大喜利かと思ったんだもん、今の聞き方が。

ーーお題じゃないです(笑)。

永野 体調はいいですよ。でもわかんないですよ、そんなの。人はいつ死ぬか。

川島 ヤバい奴にインタビューしてるやん! だからイヤなんですよ。一緒にラジオとかやりたくないです。ホンマイヤ! 

ーー(笑)。大喜利の戦い方がまったく違うお2人だと思うんですけど、お互いの戦い方を見ていてどう感じましたか?

永野 川島くんは、奇襲じゃなく、まっすぐ自分の個性でくるじゃないですか。「怖くないのかな?」って思いましたけど、あれ、どうなの? 怖くないの? 僕のやり方なんて、はっきり言ってズルなんで。だからまっすぐってすごいなぁ、ようやるわって思いました。

川島 (爆笑)! えぇ~。

永野 だって、ちゃんとやると、スベった時に言い訳きかないっていうか。自分は本当、言い訳だらけで生きてきたんで。

川島 僕は(永野さんの)SNSが炎上したのも知ってますけど「そこまでかなぁ?」と思いましたね。永野さんの仕事はしっかりされてると思いますし、スタッフさんが永野さんにこうしてほしいと思っていたことにも全部応えてらしたと思うんですけど、マジで後半ヘコんでたから「どういうことなんかな?」とは思いました。僕が永野さんやったらすごいガッツポーズしてると思います。

永野 (しみじみと)ありがとうございます! そこらへんはやっぱり、松本さんのせいなんですよ。

川島 え?

永野 ホントに。『IPPONグランプリ』を作った松本さんの、"お笑いカッコいい"みたいな、そういうのがあるじゃないですか。ダウンタウン直撃世代なんで、オレの中のまっちゃんがこう、異を唱え出したかなっていうか......。

川島 ああ、ちょっと意地を見せたかった?

永野 そうなんです。でも今日、VTRを見て、「オレはまっちゃんとは違うな」ってわかった。

川島 今わかったん!?

永野 今日わかった。だから、オレはオレの道をいこうって思えて。新しいスタートを切れましたね。

ーー43歳にして、新たなスタートが......。

川島 今はボケっぽく言ってますけど、1本目の『IPPONスカウト』でお会いして、それが終わった後は本気でヘコんでましたから。「オレはホントに大喜利がオモロイと思ってたのに、なんであんなことになったんだ」って、フジの湾岸スタジオのメイク室ですっごい怒ってましたからね。

永野 自分のポジションはわかってるんだけど、大喜利やってると欲が出ちゃうというか......多少はウケたいじゃん? でも、DVD発売前なのにこんなこと言うのなんなんですけど、面白くなかったですもんね、オレの答え。

川島 (笑)。いや、2~3本(IPPONを)とってますやん。あれ、面白かったですよ?

永野 う~ん、でももう1回呼んでほしいなぁ(となぜか小声で)。

ーーじゃあ、もし次に出るとしたら、自分に求められているポジションよりも、ガチで面白さを追求したいですか?

永野 そうですねぇ。......でもそれで「前回の方がよかったね」ってなってもやだなぁ。

川島 前回の方がいいことはないでしょうね。ゼロ下回らないでしょ、だって。

永野 でも、そこそこがいちばん怖いじゃないですか。だから、大喜利の自主ライブをやりだすと思います、オレ。

川島 (笑)。「どうぞご自由に」ですよ。遅いよ! そういうことするのが。みんな結構やってますよ?

永野 マジで!? ......それか、終わってもいいと思いますよ、これ。『IPPONグランプリ』、なんか苦しい! 

川島 「『IPPONグランプリ』終われ」!? これ、見出しになりますよ。

永野 そのぐらいのものなんですよ、『IPPONグランプリ』っていうのは。だから、川島くんはきっと相当嬉しかったと思いますよ。

川島 そりゃあ嬉しいですよ。あんなメンバーの中で優勝できたんやから。

永野 これ、骨の部分というか、精神的に裸になったところでの戦いなんですよ。それで優勝したら、相当自信がつくだろうし、嬉しかったでしょうねぇ。

川島 いや、ほんまに嬉しかったです。収録して、オンエアまでは結果を誰にも言えないじゃないですか。だからオンエアの日まで、マジで「戦争起こんな」って思ってましたもん。

永野 (笑)。

川島 なんかあって、オンエア飛ぶのだけは勘弁してくれって思ってました。

永野 絶対流れろと。

川島 だから、オンエアがあったときは、優勝したことよりもまず平和に感謝したもん。

永野 (笑)。優勝した時はどんな感じだったの?

川島 あれってトロフィーもらえるじゃないですか。(収録の日の)朝、この日、これしか収録がなかったんですけど、寝れないから早起きして。でも、家の掃除ぐらいしかやることないんですよ。だから「運がよくなりますように」じゃないですけど、とりあえず家の掃除して、トイレ掃除までして。それで、あの日は収録が終わったのが夜中の12時頃だったんですけど、トロフィーだけ写真撮って、カッコつけて嫁に送って、「掃除したけど、これ、置くとこある?」ってメールしたんです。

永野 (小声で)ちょっと、カッコいい......! そしたら嫁さんは?

川島 寝てましたね。既読がつかない。結局そのあと、(とろサーモン)久保田が誘ってくれたから、久保田くんと(ロッチの)中岡くんと飲みに行きました。3人で、目黒の時間が止まってんのかみたいなスナックでベロベロになってましたね。

ーー全然酔わないもんなんですか?

川島 酔わない! マジで20~30杯ぐらい飲んだんじゃないかな。まったく酔わない。もう、精神がおかしなってるから。

永野 頭の回転がすごいことになってるんじゃない?

川島 寝れないぐらい。ただ、次の日のロケはもう、全然仕事してないですけど。

永野 (笑)。

ーー川島さんはオンエアの日に松本さんと飲んでいたそうですが、番組についてなにか話したりしましたか?

川島 『水曜日のダウンタウン』終わりで飲みに行ったんですよね。『IPPONグランプリ』のオンエアの日やっていうこともわかってたから、松本さんが「今日は嬉しい日やなぁ」って言ってくれはって、ありがたいなぁって思って。で、そこで大喜利やりましたね。

永野 ええ~っ!?

川島 たむけんさんとか陣内(智則)さんもいはったんですよ。で、『IPPONグランプリ』のオンエアがあるのもみんな知ってるんですけど、見れないじゃないですか。それで陣内さんが「誰が優勝したんですか?」って聞いたら、松本さんが「ここにおるやん!」って。で、「え、川島優勝したん!?」ってなって。でも、陣さん的には「絵を描けるヤツが面白いだけや」と。「オレかて川島とかバカリズムと同じこと思いついてんのに、絵描けへんからスベッてるだけやわ」って言い出して(笑)。そしたらたむけんさんも「そうだそうだ!」って。そしたら松本さんが「ちょっと待て。そういうのやめろ!」みたいになって。でも「オレたちも面白いですよ」って2人が言うから、松本さんが「じゃあここでやる?」って。オレからしたら「え、タダで見れんの?」みたいな。

永野 すげぇ!

ーー番組みたいですね!

川島 そう! 番組みたいなんですよ。いや、このメンバー集めようと思ったら、結構なギャラかかるよ? 松本さんに大喜利してもらおうと思ったらなんぼかかんねん、みたいな。それをやってましたね。「仮面ライダー、なに?」みたいなお題でやってました。で、陣さんが「仮面ライダー免許取り消し」っていうのをやって、大喜利が中止になりました。

ーー(笑)。

川島 「なにそれ? それだけはアカンで」って、死ぬほどスベって。

永野 (大喜利が)好きなんでしょうね、もう。スパーリングみたいな。

川島 そうかもしれないですね。感覚としては飲みながらでもやれるというか。やります? 飲みに行って後輩と大喜利とか。

永野 やらないですね。悪口とか、うわさ話とか......。

川島 そういうところが出てるんですよ、副音声に。

永野 えっ?(不安そうに)あと、「オレはもっとスゴい」とか。

川島 (笑)。そんな大会ないもんね。

永野 「オレはもっとすごい」って言い合う大会とかあれば......。

川島 ジュニアさんとかと飲みに行ってもそんなこと(大喜利)になるからね、自然と。

永野 オレもやってみようかな。

川島 今回のお題をもう一回やってみたらどうですか? 過去問を解くみたいに。

永野 え、それギャラ発生するの?

川島 するかい!

永野 だって、誰も見てないでしょ? 

川島 ......永野さん、お笑い好きじゃないんですか? なにが好きなんですか、ホンマは。

永野 えっ!? ......あぁ、ビックリした。「ラッセンが好き」って言わせようとしてるのかと思った。

川島 (爆笑)。ノイローゼですよ! 普通に「なにが好きなんですか?」って聞いただけやのに......。

ーーでは最後に、この『IPPONグランプリ 16』について、どんな回になったかを教えてください。

永野 自分がいる時点でちょっとアレですけど、この副音声を聞いたら感動の回なのかな?って。1回普通に見てもらって、そのあと副音声を聞いたら感動するんじゃないかな。オレマジ感動したんですよね。優勝する流れが、ちょっと気持ち悪いぐらい神がかってたので。そういうスピリチュアルな回だなと。

川島 これがDVDに残ることがすごく嬉しいことですね。僕、本当にこの日は人生でいちばん運のいい日やったと思うんですよ。「すべてうまくいった」ていう1日やから。それが残るっていうのは嬉しいなぁ。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

「自分にとって最高の日」が収録されていると話す川島と、「思い出したくない黒歴史」という永野さん。同じ作品に対して両極端な感想を持つお2人ですが、それもこれも、2人がともに真剣に「笑い」に取り組んでいるからこそ。芸人の真剣勝負の大喜利大会『IPPONグランプリ 16』をDVDで改めて堪能してください!
20171114222842-e07620309c43b39f57e7133bbbf39b1e8dc475fa.jpg


【麒麟】【川島明】

2017年10月13日 (金)

THE YASHIRO CONTE SHOW「ReLOVE」が12月に開催! 家城×平野良さん×犬の心・押見による鼎談が実現!

12月7日(木)から17日(日)まで、東京・紀伊國屋ホールにて、『THE YASHIRO CONTE SHOW「ReLOVE」』が開催されます。

家城啓之がお贈りする「THE YASHIRO CONTE SHOW」の第二弾となる今作。2017年4月に東京・本多劇場で開催された同シリーズの第一弾「魔王コント」の続編とも言うべき作品で、人類の進化、世界情勢の変化に伴う愛の価値観の変化を、圧倒的な世界観とアホ丸出しの構成によって抒情的に描くストレートプレイコントショーです。

今回は、脚本・演出を務める家城啓之と主演の平野良さん、犬の心・押見泰憲に集まってもらい、物語についてや恋愛の思い出など、いろいろと語ってもらいました。

20171013144850-8e6f95e70ecd898573efb9d92402d99f195c7048.jpg
▼長寿の国の恋に恋した姫の物語

家城 以前、ラジオドラマを書くにあたって、一度(出演者である)平野さんとお食事しましたよね? で、僕はテクノロジーとか近未来の話が好きなんですけど、平野さんもそういう話が好きだと言っていて。

平野 「どういう本を読むの?」みたいなところから、そういう話をしましたよね。

家城 そうだ、そうだ。この犬の心・押見っていうヤツも、テクノロジーとか本が好きなはずです。ね? 量子力学とか詳しいっしょ?

押見 いや(笑)、詳しくはないですけどドキドキはしますし、そういう話は好きです。

平野 最近、パラレルワールドとか8分違いの世界があるとか、話題になってますよね? 8分ずれてる世界があって、それは過去とか未来ではないっていう不思議な話なんですけど。あと、テロメアの話は知ってますか? 細胞分裂を止めちゃえば、歳は取らなくなるっていう。で、脳の老化が止められれば、不老不死は完成するらしくて。
20171013144946-fba32da12e8a8893637936cac12fcdc93c97284c.jpg
家城 アルツハイマーも、脳にミューズ細胞みたいなのを注射すれば治るとか言われてますよね。死んだ脳を戻す実験が......。

押見 ......これ、席が悪い! 話が飛び交ってるけど、付いていけない!

家城&平野 ははははは!

押見 好きなんですよ? 好きなんですけど、用語が全然わからない!

家城 ふふふ。興味のある2人なので、僕の作りたい話にはすぐフィットしてくれると思います。僕、命や愛を題材としたパラレルワールド的な話をずっと書いていて。今回は、長寿一族と病気を治す細胞が過剰にある一族との間に生まれた王国の姫が出て来て、その姫は恋や愛に憧れていて恋愛をしようと訴え続けているんですよ。で、平野さんと小西さん、押見、長井さん、魚地さんっていう5人、加藤さん、小林さん、六角さんっていう王国の大臣を演じる3人とで、恋愛と時事ネタをミックスさせたようなものができればと思っています。
20171013145332-74bd795e69b484d9d421822f09db58e97eead397.jpg
平野 面白そうですね。

家城 役柄としては、平野さんは頭が良い人で、ヨーロッパの国から留学を終えて帰って来て国家事務を行なう部署で働くエリート。で、押見は侍女と付き合っている男なんだけど、すぐに平野さん演じる男が現れて、姫はすぐそっちに気が移っちゃうみたいな。他人のものが欲しかっただけで、別にカッコよくないぞって思われる役です。

押見 ......そんなことだろうと思った(笑)。だって、共演の方の写真を観たら......そりゃあそうでしょうって。

家城 ふははは! 簡単に言えば、押見はよこしまな人物で、平野さんは真っ直ぐな人物です。押見の役に関しては、恋と権力の狭間で揺れる気持ちみたいな物を描くことになるんじゃないかなと。で、平野さんの役では片思いと人間の成長みたいなものを描きたいなと思ってます。

▼学生時代の恋愛は三者三様の思い出

押見 不老不死とか最初に話していたのような話って、興味のない女性も多いですけど、恋愛要素があると物語として取っ付きやすそうですね。

家城 そうだね。平野さん、学生時代はどういう人がタイプでした? 僕は白いワンピースに麦わら帽子みたいな。

平野 あぁ、清楚な感じ?

家城 はい。で、ちょっと病弱みたいな感じの子に、勝手に憧れてたんですけど。押見は?

押見 僕は部活やってるような、スポーティな女の子と付き合ってたような気がします。

平野 あぁ......どうなんだろう? 毎回、好きになるタイプが違うねって言われていたので、これと言って理想像はなかったですね。......ちょっとヤンチャな子とも付き合ってたし。

家城 ふはは! ギャルですかって聞こうと思ってたのに、その2つ上くらいの答えが来た!(笑)

平野 その一方で、私立のお嬢様みたいな子とも付き合ったりして。

家城 真逆じゃないですか。ってことは、両サイドいけるってことですね(笑)。

押見 すーーっげぇ! そこまでの振り幅はないなぁ。

家城 オレ達の立場から考えると振り幅だけど、よくよく考えれば真逆の女性からオッケーをもらえる平野さんってすごくない? オレ、ヤンチャな女の子から絶対オッケーもらえないもん。

押見 確かにもらえない......(笑)。平野さんは付き合う人に合わせられるタイプなんじゃないですか?

平野 結構そうなんだと思います。"こんなの自分じゃない"って苦しんだことはないというか、"全然違う自分も自分なんだ"って納得できます。

押見 それって強みですよね。バイタリティあるというか。僕はずっと引っ張っていきたいなと思ってたんですけど、結局、尻に敷かれるんですよ。結婚した今、それがオレなんだなって気付いたんですけど、敷かれ心地のいい尻じゃないとしんどいだけで、どの尻でもいいわけじゃないんです。

家城 大事なのは、尻探しだと(笑)。俺も女性が主導権を握る家庭のほうが、平和だと思うよ。
20171013145017-516cba78679664c5fcb8d25173ae502b836f47f2.jpg
▼近い未来、ぶち当たるかもしれない問題に予備知識を与えたい

押見 家城さんは以前からファンタジーものを作ってますけど、歳を追うごとにどんどん哲学的というか、頭のいい少年みたいになってきてるなって。

家城 なんで"少年"なの?(笑)

押見 大人になると、リアリティのあることばかりになるんじゃないかなって思うんですよ。

家城 どうだろう?

平野 ただリアリティを追究すると、破綻している部分も見えてくるから大変そうですけど。

押見 確かにそうなんですけど、僕、コントでネタを書くじゃないですか。若い頃はSFみたいなコントも書いてたんですけど、想像していることを人に伝えるのが恥ずかしくなって書かなくなったんですよ。で、結局ありきたりな設定にしてしまうというか。
20171013145112-75073413fb5d04dff76631174cf0b75f9029d4aa.jpg
家城 40歳過ぎて、まだこんなことを考えてるのかって言われるのが恥ずかしい、みたいな。

押見 はい。共感を得たいんだけど、共感を得る自信がないっていう。でも、家城さんは伝える技術がアップしてるので、周りとかお客さんが付いて来られるから書けるのかもしれない。

家城 どうかなぁ? 久しぶりに『プルートゥ』を読んだんです。10年くらい前に出た漫画と思うんだけど、当時はめちゃくちゃファンタジーだと感じたのに、今読むと超リアルに感じたんですよ。僕がちょっと前から思ってるのは、10年後、20年後に観に来てくれた人が生活していてリアルにぶち当たるかもしれない葛藤とか悩みを提出したいというか。もしかしたら10年後、今回書く話のようなことを選択する時が来るかもしれない。その時に、予備知識のようになる作品を作れたらと思ってます。

THE YASHIRO CONTE SHOW「ReLOVE」
公式サイト:http://yashiro.conteshow.yoshimoto.co.jp/


【マンボウやしろ】【家城啓之】【犬の心】【押見泰憲】