6月18日(土)、都内のBlues Alley Japanにて、タップダンサーHIDEBOHによる『HIDEBOH 感謝祭 Thanks Giving Vol.3』が行われました。
HIDEBOHが定期的に行っているワンマンライブの第3回目となったこの日は、1部に川平慈英さん、2部に中西保志さんをゲストに迎え、どちらも大盛況。
ここでは、16時開演の1部の模様をレポートします。
開演時間を迎えると、バンドメンバーに続いて登場したHIDEBOHは、「ようこそおいでくださいました。フック船長です」と自身の衣装をいじりながらの挨拶から入り、ステッキ出現といったマジックで歓声が沸きます。
その後は、自身の半生とタップダンスとの歴史を重ねつつ、生演奏による多彩なジャンルの曲とともボーカルとタップで魅了。
これぞエンタテインメントというパフォーマンスが展開される一方で、父親の仕事場である演芸場で「一番かわいがられた」という松鶴家千とせさんのネタのコピーや、堀江淳さんや石井竜也さんといった縁のある歌手、アーティストの歌マネで笑いを誘います。
MCでは、水谷豊さんの初監督作品にして、HIDEBOHが監修、振り付け、出演を務める来年公開の映画『TAP THE LAST SHOW』の話題が飛び出し、水谷さんの『カリフォルニア・コネクション』も軽快に歌うシーンも。
その『TAP THE LAST SHOW』にも出演するガールズタップユニット・Funk-a-Babyが加わると、2012年に『NHKみんなのうた』でオンエアされて話題となった『HEART BEAT』、さらにはアカペラタップの2曲で華やかなステージとなりますが、高速タップの連続には、さすがのHIDEBOHも「ちょっと早すぎますよ(笑)」と息を切らしました。
そして、HIDEBOHにとっては10代から憧れる大先輩ながら、「みなさんのなかでは、ミュージカルというより、"むむっ!"っていう感じですよね?」とゲストの川平慈英さんをステージに招くと、コラボで『A Little Less Conversation』を披露。
トークでは、今年も10月に開催されるミュージカル『Shoes On!』で共演した際の逸話の他、主演を務めた公開中の映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』の話題も出て、映画初主演に驚くHIDEBOHに「あまり映画とか呼ばれないですよ。こういうのとか(笑)」と楽天カードマンのポーズを取るなど、楽曲同様、ノリノリのトークを繰り広げた川平さんでした。
その後は、さらにハイスピードなステップの連続で拍手を集めたり、アンコールでは、タップの歴史を作ってきた国内外の先人の名を挙げて敬意を表した後、『I Wanna Be A Dancin' Man』を披露したHIDEBOH。
ラストナンバーは、「小さい頃、"人が死んだら星になるんだよ"と、母がずっと言っていたのを記憶していまして、星にまつわる歌が僕は好きなんですね。この歌は一番好きな歌と言っても過言ではないです」と、ビートたけしさんの『嘲笑』をしっとりと歌い上げます。
軽妙なトークで笑い声が絶えないライブでしたが、最後は感動的なムードに包まれ、「本日はありがとうございました」と来場者へ感謝を述べ、再会を誓うHIDEBOHでした。
なお、川平慈英さん主演『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』は、現在、TOHOシネマズ錦糸町、青森コロナシネマワールド、USシネマ千葉ニュータウン、USシネマ木更津、USシネマつくば、セントラルシネマ宮崎にて公開中。
全国順次公開されますので、詳細、最新情報は公式サイトでご確認ください。
【HIDEBOH】
昨年に続き、千葉市・幕張海浜公園にて行われる花火大会「幕張ビーチ花火フェスタ」を、今年もよしもと芸人と人気アーティストたちが、笑いと音楽とで盛り上げます。
QVCマリンフィールドでは、お笑いステージ、音楽ステージ、花火観賞が楽しめるLIVEイベント『幕張ビーチ花火LIVE in QVCマリンフィールド~花火と音楽とお笑いをまとめて楽しもう!~』を開催。本日6/18(土)からチケット発売をスタート致します!
出演は、
レイザーラモンRG /ハイキングウォーキング/とにかく明るい安村/ジャルジャル/アキナ/トレンディエンジェル/パンサー/バンビーノ/コロコロチキチキペッパーズ
といったメンバーが発表され、音楽アーティストはこうご期待!
レイザーラモンRGのあるあるがスタジアムに響き渡るのか!?
今年も大盛況が予想されるこの「花火×音楽×お笑い」イベントで、夏の思い出を作りましょう!
※写真は昨年の様子
今年で3回目となる「おきなわ新喜劇ツアー」が、きたる7月28日(木)より、大阪・東京、沖縄(沖縄のみ3カ所)にて開催されることとなりました。ガレッジセール・ゴリが中心となり、沖縄芸人たちが集結して"ウチナーンチュ"ならではの笑いを繰り出すこの公演。沖縄ならではの方言や風習、文化がふんだんに盛り込まれたオリジナルの新喜劇で、昨年は東京・大阪・名古屋・沖縄を合わせ計15000人の来場を記録する人気公演となっています。6月18日(土)には、今年のツアー開幕の地となる大阪・なんばグランド花月の1階PRステージでキャンペーンを実施。ガレッジセールと宮川たま子が登壇し、公演の見どころについて大いに語りました。
イベントのMCは、昨年の「おきなわ新喜劇」なんばグランド花月公演にゲスト出演した西川忠志。「いまは梅雨のまっただ中ですが、今日は沖縄から素敵な太陽を連れて来てくださった」と、ガレッジセール&たま子を呼び込みます。
「ハイサーイ! こんにちは!」と元気いっぱいに登場した3人。ゴリは「なんばグランド花月に来れるのがうれしくて。早めにここ(会場)に下りてきたかったんですが、楽屋ロビーで宮川大助師匠につかまってしまって...トークが止まらない!(笑)」と、大阪ならではのエピソードでご挨拶。さらに「沖縄の人はみんな上手」という指笛や、自慢の濃〜い腕毛ネタで、集まったお客さんをさっそく笑わせます。
今年の「おきなわ新喜劇ツアー」は、大阪・なんばグランド花月、東京・ルミネtheよしもと、沖縄県浦添市・てだこホール、沖縄市・沖縄市民会館、石垣市・石垣市民会館の計5公演を敢行。大阪公演では、沖縄出身の方が多く暮らす大阪市大正区からの来場者が客席の半分を占めるそうで、「指笛が飛び交い、沖縄ムードいっぱいになる」(川田)とのこと。「沖縄好きな方は、その雰囲気も楽しんでいただけるはず」と胸を張ります。
また、忠志は同シリーズでゴリが演じる日系ブラジル人キャラ"ゴリ・デ・ジャネイロ"に触れ、「今年はリオ五輪があるからタイムリーですよね!」とニッコリ。かつて沖縄ではブラジルへの移民が盛んで、そのため沖縄にルーツを持つ日系ブラジル人も多いそう。ゴリは「(リオ五輪関連の)仕事は全然入ってないんですけど(笑)」と言いつつ、「いずれはブラジルでも公演を」と夢も語っていました。
たま子は今回、川田の部下にあたるホテル従業員を演じます。この日は琉装(沖縄の着物)で華を添える一方、「眉毛が沖縄」(ゴリ)、「沖縄は日差しが強いのでそれに耐える眉毛の人が多いんです」(川田)と"沖縄らしさ"の解説(?)にもひと役買っていました。
なお、毎年、沖縄出身のゲストが出演することでも知られる同シリーズ。今年も、大阪は吉本新喜劇から諸見里大介、東京はかりゆし58の前川真悟さん、沖縄はDA PUMPのISSAさんが出演決定。ゴリによると「(前川さんとISSAさんは)呼び出してお酒を飲ませて、酔いが回ったところでオファーしました」。前川さんは歌も1曲披露してくれる予定とのことで、こちらも楽しみです。
最後は集まったお客さんと一緒に、沖縄方言クイズで楽しいひとときを。賞品のよしもとグッズをかけ、ゴリが出す難題・珍題に挑戦していきます。第1問は「マガーマヤヒンギタ!」といきなりハードルの高い問題が。正解は「でっかい猫逃げた!」ですが、もちろん正解者なし。気を取り直して、少しやさしいものから再スタート。「チビマガー」「チュラカーギー」「ニリー」「アチコーコー」といった問題に、こんどは次々と正解者が! 「ニリー」は正しくは「疲れたー」という意味ですが、ちびっ子の「耳!」という回答に大ウケしたゴリ&川田が、「おもしろいから正解!」とプレゼントをあげるひと幕もありました。
イベント終了後は、一日支配人として、2階劇場入り口でお客さんをお出迎え。チケットの手売りも行い、「おきなわ新喜劇」の魅力を存分にアピールした1日となりました。
【ガレッジセール】【ゴリ】【川田広樹】【宮川たま子】【西川忠志】
すっかり編み物キャラが定着した漫才師「えんにち」のアイパー滝沢のイベント、『編み物男子えんにちアイパー滝沢の「編み物クラブ~沖縄編~」』が、6月25日に沖縄で開催されます!
趣味で編み物を始め、これまでにも展示会や編み物教室を開くなど、熱心に活動しているアイパー滝沢。
今回のライブにはバンビーノのほか、ウリズン桜、ピーチキャッスル、ありんくりんなど沖縄の人気若手芸人も出演し、「ネタ」と「編み物コーナー」がたっぷり楽しめるイベントです。
さらにご入場いただいたお客様全員に、手編みの「お花のキーホルダー」をプレゼントする予定とのこと!
沖縄のみなさん、ぜひこの機会に足を運んでみてくださいね。
【アイパー滝沢からのコメント】
シブヤ∞ホールでやっている大人気イベントがまさかの沖縄に上陸ホゥ!
南国の沖縄で暑苦しいイベントを強行開催!沖縄に編み物を流行らせるよ!
沖縄の皆さん!暑苦しいけど絶対笑える編み物クラブ見に来てホゥー!
ちなみに劇場は冷房完備だから涼しいよ。ホーゥ!
【えんにち】【バンビーノ】【ウリズン桜】【ピーチキャスル】【ありんくりん】
東京・ヨシモト∞ホールを拠点として活動している話題の男女コンビ・相席スタートが、7月24日(日)、東京・シアターモリエールにて今年2度目となる単独ライブ『ねた・寝た・妬・ネタ』を開催します。
今年5月5日(木・祝)に5回目の単独ライブ『ソトの気分』を大成功で終わらせた2人。この単独ライブで披露された漫才とコントはこれまで以上のチャレンジに満ちたものばかりで、さらなる飛躍を感じさせました(前回のレポートはこちら→http://news.yoshimoto.co.jp/2016/05/entry49183.php)。そんな2人が3ヵ月経たずして、次なる単独ライブ開催を発表! なぜ短いスパンでの開催を決意したのか? また、前回の単独ライブから現在のネタに対する思いなど詳しく語ってくれました。
(向かって左:山﨑ケイ/右:山添寛)
* * * * *
――まず、5月に開催された5回目の単独ライブ『ソトの気分』を振り返っていただきたいんですけれど。非常に素晴らしい単独でしたね。
山崎ケイ(以下:ケイ)&山添寛(以下、山添) ありがとうございます!
ケイ 単独が終わってすぐは"稽古不足だったかな"と思いました。今回、ネタづくり的に今まででいちばん切羽詰まってた感じだったというか。
山添 ボリュームもあったから。
ケイ そう。今まで60分の単独だったのが90分になって、伸ばした30分の分苦しめられたというか。本来なら台本が上がって稽古ができるっていう期間に、まだネタをつくらなきゃいけないっていう状況が発生してしまったので、本番はとにかく間違えないように、ミスしないようにっていうことばかり考えてました。
山添 もちろん、素材には手を抜いてないですけど。
ケイ こだわってつくりましたけど、完成という意味ではここからどう叩いていくかっていうところですね。
――前回の単独は、漫才もコントもバリエーションが豊富で。特に、1本目の漫才はいろんな人から誉められたと思うんですけど。
ケイ うふふ......そうですね、いろんな人に誉められましたぁ~!
山添 自分で言うんや(笑)。確かに手応えはありました。進化形が見えたと言いますか。
ケイ 昨年の『Mー1グランプリ』の準決勝、特に敗者復活戦の漫才に、コンビ組んで3年間でつくったパーツみたいなものを全部詰め込んだというか。今までの色んなネタのウケるフレーズみたいなものをかき集めて盛り込んだんです。で、これでダメだったら、ストックしていたものはゼロになるっていうのが、私は特に不安で。言うなら、この3年間のものって、私にとってはその前の(コンビでの)5年のものも入っているから。
山添 貯金を全部使い果たしたというかね。
ケイ そうなんです。完全に盛り込んでしまった状態で、ここから先どうやっていこうかなと考えてしまったんです。
山添 でもまぁ、僕としては......男女コンビならではの新しいものを組み込みたいとは思ってたんです。けど、どうしても評価されるのはケイさんが今までやってきたフレーズの部分やったから、そこを使わざるを得なかったというか。それに頼り切るかたちになっていたっていうのは、必然でもあるんですけどね。
――周囲に求められていましたからね。
山添 はい。でも、前回の単独ではコンビとしての新しい1つ目の部分が出せたのかなって思ってます。
ケイ コンビ組んだばかりの頃は、私が漫才のコントインする感じとか、ちょっとやってみるみたいなことがすごく苦手で、「そういうのはやりたくない!」って言ってたんですよ。
――以前のインタビューで「ネタで嘘をつきたくない」と言ってましたもんね。
ケイ そうです、そうです。
山添 やから、できる幅がある意味、すごく狭かったんですよね。
ケイ 山添は(前のコンビで)そういう漫才もやってたから「動きを入れることで、より伝わりやすくなりますよ」って言ってたんです。けど、私は「できない」って拒み続けて。尖り続けてたんですけど、昨年(積み重ねを)全部捨ててみて、"あれじゃあ勝てないんだ"ってことがわかって。
山添 まぁ、あそこで自分達のてっぺんを叩いた感はありましたもんね。
ケイ そう。マックスを出し切った直後は、もう漫才はつくれないって。ライブに臨むものはつくれるかもしれないけど、賞レースでいけるようなネタを思いつけないだろうっていう絶望があったんです。で、いざゼロになってみたら、山添が言うような遊びみたいなものも入れていかないとウケないよな、って考えるようになった。あと、昨年の準決勝で跳ねてる人達を舞台袖から観ていて何が足りないのかなって考えた時に、私たちはちゃんと聞かせ過ぎてるんだなって。つい笑っちゃうみたいな要素があんまりないというか、文章を読んで面白いレベルで、声に出してゲラゲラ笑ってしまう要素はなかったなぁと思ったりもして。
山添 ケイさんのフレーズの部分ってコンビの核にめっちゃなると、僕はずっと思っていて。ただ、そこをメインにし過ぎるとお客さんが構えてしまう。そういう脇を締めた状態で観られると、どうしてもバカみたいに笑うほうにはいかれへん。ジャブのような軽いものもあるっていう振り幅を見せられると、核の部分も今まで以上にウケるんちゃうかなとは思ってたんで、前回の単独はそこが見せられた感じはしました。
ケイ だから、単独の1本目のネタはチャレンジでしたね。
――2本目の漫才も今までとはひと味違っていて、山添さんのいい意味での浅さが活かされていましたしね(笑)。
ケイ ふふふ......でも、あれはもうちょっとウケる予定だったんですよ。作家さんとかとゲラゲラ笑いながらつくって。
山添 ふははは!「これはとんでもないものができたぞ!」って。
ケイ 「下手したら、賞レースあるぞ!」くらいのテンションでつくったのに、あんまり跳ねなかったっていう(笑)。
山添 でしたねぇ、もっとウケる予定ではあったんですけどね。
――ははは! 今までとは違うアプローチでしたし、コンビの関係性も変化があって面白かったですよ。先ほど「今までを全て出し切った」と話してましたけど、コンビ結成1年も経たないうちに『THE MANZAI 2013』のワイルドカードに進んで、自己紹介的にスタイルが世間に知られた。で、そのスタイルを観たいと求められる分、ネタづくりにおいて縛りを感じる部分があったというか、苦しい気持ちもここ1~2年はあったということですかね。
ケイ ありましたね。私は「自分の中で言いたいことはもう全部言った」っていう感覚がずっとあって。
山添 それ、僕も聞いてました。
ケイ 山添はもちろん良かれと思って「ケイさんの思想とか考え方がないと(ネタに)重みが出ない」って言ってはくれたんですけど、私は「思想とかもうない。言いたいことは全部言った」って言っていて。あと、私のことを知らない人にはちゃんと説明しなきゃいけないけど、知ってる人にはその部分はもういいよって思われるっていうのがあったりするんですよね。そういう意味で、前回の単独ライブの1本目は、知っていても知らなくても自己紹介しながらも進めていけるというか。
山添 いい意味でのバカさ加減が、ケイさんっぽく乗っかってるところが良かったなと思います。
――また、これまでは下ネタ的な要素は目立つネタも多かったですけど、前回はそうじゃない視点のネタが多かったのも印象的でしたよね。
山添 下ネタは1本あればいいなという感じで、今年はそうじゃないネタをつくれたらいいなと思いながら挑んでいて。
ケイ その辺はこの3年間、下ネタでここまで来たっていうのと下ネタに苦しめられたっていうのと両方あります。
山添 一昨年は深夜でしかネタができなくて。で、賞レースで勝とうという思いで、昨年は練りに練ったネタで勝負したつもりなんですけど、それでもある人からは「相席スタートのネタは、テレビだと22時台だね」って言われたんで、今年はゴールデンへ行けて、さらにコンビのいいところを見せるネタを考えているところです。僕らって性格が真逆なんですよ。ケイさんはネガティブで僕はポジティブなので、僕は例えば「男女コンビやからこそ、ほかの人にはあんまりでけへん映えやすいネタがある」って考えるんですけど、ケイさんは「絶対、男女じゃないとダメっていうネタの縛りがあるから制限がある」って考えるタイプで。
ケイ 私は常にこれがこうなって、こうなって......って、もしもみたいなことを悪いほうに考えるんですけど、山添は何も考えない......。
山添 いや! ほかの言い方してよ!
ケイ うふふふ......まぁ、わかりやすい物事の考え方をなさるのでね?
山添 なさるって! そこだけ尊敬語使ってもダメですよ?
ケイ (笑)それに、私は「大丈夫ですよ」って言って欲しいみたいなところがあるんで、その辺を山添が理解してくれて「大丈夫です、大丈夫です」って声を掛けてくれるから。
山添 うん。「やってみればいいんですよ」ってね?
ケイ 強めに言ってくれると、「えーー......そ~ぉ?」みたいな感じになるんですよ。
――それで新しい挑戦もできたと。コンビを組んだ当初より、関係性もより良くなってるってことですね。で、5月から短いスパンで次の単独を開催する訳ですけど、その真意は?
ケイ 山添先生が「賞レースが始まる前に単独をやろう」ってことを、ずーっとおっしゃっていて。
山添 山添先生って......まぁ、はい! その期間、ケイさんは旅行とお酒を控えていただいてね。
ケイ (笑)私はすぐサボりたくなっちゃうんで、心の中では"マジかよ......"って思ってます。けど、頭の中で理解できてるので、"まぁ、しょうがない"っていうか。
山添 そのあとに、もっと楽しいことが待っていると思ってもらえればいいんかなと。ケイさんはサボり癖があったとしてもめっちゃ現実的な考えを持ってはるから、もしここでやらへんかっていい準備ができずに賞レースで負けたとしたら、"あの時サボったからや"ってすぐわかる人なんです。やから、今やっといたほうがいいっていう結論になってるはずなんですけど。
ケイ そう。"あの時やらなかったから"って思うのはイヤなんですよ! 今がんばるのか、来年も同じように辛い期間を長く過ごすか。どちらがいいかを考えたら、今がんばるってなりますよね。ただ、単独をやると決めたら早めに取りかかりたくなっちゃって......そうなるのもイヤなんですよぉ~!
山添 ははは! 早くネタ合わせしようってなりますもんね。
ケイ そうそう。やるって決めちゃった日からずっと、単独の本番までネタのことがちらつくから。
山添 そういった意味ではめちゃくちゃ責任感が強いんですけど、僕に「大丈夫? 大丈夫?」って投げかけてなんとか責任転嫁するところもあったりする(笑)。
ケイ 「大丈夫って言ったじゃん!」ってね。
山添 まぁ、とにかくまだ球数が少ないんで、次の単独で(賞レースへ向けての)いいネタが揃ってる状態にしたいですね。
ケイ 『THE MANZAI』が一旦終わって、『Mー1グランプリ』になって昨年経験したじゃないですか。『キングオブコント』に比べるととんでもなく予選の回数が多いので、(勝負できる)ネタを何本持ってるかが相当大事なんだなって思ったんです。特に、私たち若手は準決勝に上がりたいっていうのもあって、早めに勝負ネタを出してしまうんですよね。予選の多さだったり、いろんな可能性を考えると(勝負できる)本数が多いに越したことはないので、準決勝でやるって決めたネタと同じくらい強いネタがもう1本つくりたいなって。
山添 最低2本ですよね。3本で勝負できるのがいちばんいいですけど。
――そのためには、次の単独ライブがかなり大事になりますね。
ケイ 大事ですねぇ!『キングオブコント』もありますし、コントはこれかなって思うものがまだ見つかってないので。でも、この前打ち合わせした中に面白くなりそうなものはあったよね?
山添 あぁ、ありましたねぇ。あれでしょ?
ケイ そう、あれ(笑)。あれはちょっと面白いよね。久しぶりに設定の面白いコントです。
――楽しみです。コントのほうが先に思いつくんですか?
山添 ええ設定さえ出たら、つくるのは早いです。それは2人とも前のコンビでネタをつくってた側やったのがデカいなと思いますね。こっちの役やったらこうやったほうが面白いっていうアイデアがぞろぞろ出て来るんです。
ケイ 逆に、漫才はどっちもネタをつくる側だからこそ、時間がかかるのかもしれない。一文字が変わるとニュアンスが変わるからぶつかるんでしょうね。ただ、私は前のコンビは聞かせる部分しかなかったというか、笑わそうとする気がなかった。言いたいことをとにかく言わせてっていう感じだったけど、今は"笑ってください"っていう気持ちがあるから。今年はちょっと......ネタでいいところまで行きたいですね。
山添 この(意識の)変化は、快挙やと思います!
――確かに。コンビを組んだ頃とは違う心境が芽生えてると思うんですけど、何かきっかけがあったんですか? 今年はテレビの露出も増えて来てますけど、それも関係していますか?
ケイ そうですね。私はどうも押しが弱いところがあって。テレビとかに出させてもらっても自ら前に出ることがなかなかできないし、振られた時には100点の返しをしなきゃいけないって自分でハードルを上げてしまってるところがあるんです。『アメトーーク!』の「立ちトーーク」に出させてもらった時にめちゃくちゃ凹んで......。そのあと"できないことはできないんだ"っていう現状を受け入れたら、賞レースを獲りたいと思うようになったんです。賞レースの決勝とかに行けたら、今までは振りにくいと思っていた人に安心感を持って、「ケイちゃん、どう思う?」って振ってもらえるようになるかもしれないなって思って。
山添 やっぱり説得力が出ますからね。
ケイ 賞レースで結果を残せば、より安心感のあるキャラクターになるだろうし。尚且つ、山添も一緒に出られたらよりいいじゃないですか。
山添 今、ケイさんが(テレビに出て)コンビ名を売ってくれてる流れに乗ってね?
ケイ 最初は2人で出たとしても、私を引き立てる感じになると思うんです。けど、私が前に出られない分、山添は(前に出やすいように)引っ張ってくれるし、山添自身のキャラも......浅くて意外とプレイヤー側だっていうのがバレると......。
山添 何? バレるって。いいところが出る、でいいじゃないですか!
ケイ ふふふ。遅かれ早かれバレてくるはずなので、山添のプレイヤー的なところも活かして一緒に出ていけたらなって思ってます。......若手にオーラが見える子がいて。私たちはあんまりそういうのは信じないんですけど、その子によると山添は今、とんでもなく輝いてるらしいんですよ!
山添 僕、すごいらしいです。
――えぇ!! 本当ですか? ますかけ線ととんでもないオーラのコンビになったと(笑)。
ケイ そう。私は天下取りの手相を持ってるって言われたことがあるんですけど、山添は眩しくて見えないくらい輝いてるらしいです!
山添 くくくくっ!
ケイ コンビ組んだばかりの頃、出雲阿国さんに生年月日で占ってもらったことがあって。「ついでに相方もいいですか?」ってお願いしてみてもらったら、3年後か4年後に「山添くんが賞レースの決勝に行く人の部屋に入る」って言われたんです。当時、コンビ結成してすぐ『THE MANZAI』の認定漫才師になって、この流れで早々に売れるぞ!くらいのテンションでいたから、"あと3年もかかるのか"って一瞬がーんとなったんですけど、それが確か今年なんですよ。そうだよね?
山添 はい、たぶんそうです。
ケイ 運気的に来てますよ、山添! 競馬こそ当たらないですけど(笑)。
山添 そこも、また違う占い師さんから僕が不幸になればなるほどコンビにとってはいいと言われたことがあって。個人の不幸はコンビのためになるし、めちゃくちゃ眩しくて見えへんし、今年決勝に行く人の運勢やし! 全てが繋がってるんじゃないかなと思ってます。
ケイ ただ、私にはなんっのオーラも見えないけどね。
山添 メガネ越しやとわからへんだけちゃう? ケイさんにいい感じで光を当てて、よりいい女に見せるライト的な存在になってるかもしれないですよ?
――ふははは! そういう、いい運気をものにしたいところですね。
山添 そうですね。それにこの3年間、コンビのことをびっしり考えてきて、やっと足並み揃った感じがしてるので、今年はめちゃくちゃ楽しみなんです。だからこそ、次の単独はより見物になると思います。
ケイ そうですね。今まで5回やった単独全部、手は抜いてないです。次の単独も手を抜かない自信があるので、ぜひ来て欲しいですね。
【相席スタート】
5月28日(土)、よしもと沖縄花月で「ロバート企画 in 沖縄」が開催されました。
出だし早々、ほぼ満員の客席に下りて握手で応える秋山竜次にお客さまも大喜び。家族連れやお子さんも多く、名前をたずねた小さな女の子に「りゅうじでぇーす! アハハ~」と自己紹介すると、馬場裕之が「アハハじゃねぇよ!」とすかさずツッこみ、早速会場を沸かせます。
前回の来沖は、4月に行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」だったという3人。映画祭のレッドカーペットに詰めかける大勢の観客について、山本博は「俺は並んでるお客さんたちのテンションがすごいよく分かる」と話し、ハリウッド俳優のトム・ハンクスが来日した際、会場へ足を運びサインをゲットしようとしたエピソードを披露します。周りの観客が「トム!」と呼びかけるなか、山本だけが「ハーンクス! ハーンクス!」と叫ぶ様子を身振り手振りをまじえて再現すると、会場は爆笑に包まれました。
そんな山本に対し、最近思うことがあるという秋山は「ほんと博は...限りなく標準な人間に近いよね。例えて言うと"極上のエキストラ"みたいな」と断言。「なんだよ極上って!」とゴネる山本に、秋山と馬場がさまざまなシチュエーションを提案し、山本のエキストラ具合をチェックすることに。「田舎町の居酒屋店員」「ヤバそうな取引を見ちゃった人」「海でセクシーな水着のお姉さんを見ちゃった人」など、どんな場面にも自然にマッチする山本に「やりすぎないのがいいねぇ~」と秋山も満足の様子でした。
続いては、ロバートがはやらせたいものを考え、それをステージで実践していくメイン企画コーナーへ。大人気の「体モノマネ」もこういったコーナー企画から生まれたとあって、お客さまの期待も高まります。
今回も、ラジオ番組独特のエフェクトがかかったタイトルコールを作る企画や、山本の私物のトートバッグを使った「ヒロシのトートバッグ護身術」、秋山の思いつきでつけたタイトルから山本が話を作りだす「無茶振り紙芝居」など、盛りだくさんの企画が披露されました。
「きょう博がノリにノッてるから、これいっとく?」という秋山からのフリで行われたのは「博のルービックキューブは今回もまだイケるのか」。ルービックキューブが特技という山本が、1分以内で6面の色をそろえるチャレンジです。客席からの声援を受けトライしたものの、1回目はあえなく失敗。悔しがる山本から「失敗したらお客さん全員をお見送りするから、もう1回やり直したい!」と提案があり、泣きの再チャレンジが行われました。
いつになく真剣な山本の表情に会場の子どもたちからガンバレー!という声が飛ぶなか、なんと残り4秒で奇跡のクリア! お客さまのお見送りは残念ながらなしとなってしまいましたが、客席からは割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
興奮冷めやらないステージを締めくくるのは、お待ちかねの「体モノマネショー」。定番の梅宮辰夫さんや二次元キャラなど、変幻自在な秋山ワールドに会場も大盛り上がり。ラストは3人そろっての体モノマネを披露し、ライブは幕を閉じました。
次回の「ロバート企画 in 沖縄」は7月30日(土)の開催です。独創的なコーナー企画をどうぞお楽しみに!
LINELIVEにて毎週金曜日の22時から生配信されている「ジャルジャル・倉本美津留のコント会議」から生まれた全く新しい形の漫才ライブ「超漫才LIVE」がついに東京で開催!
「ジャルジャル・倉本美津留のコント会議」は2014年3月からニコニコ動画(現在はLINELIVEに移行)にて毎週金曜日22時から配信しており、これまでにない新しい笑いを追求する番組としてさまざまなイベントを行ってまいりました。
その一例として、世界的カメラマンのレスリー・キーさんとジャルジャルのコラボ作品であるヌード写真集「SUPER JARUJARU」の発売や、お客様から事前に頂いた"前に来る言葉"と"後ろに来る言葉"を組み合わせコントタイトルを作り、出演者がコントを披露していくという「超コントLIVE」などの大好評イベントがあります。
さらに、それだけにとどまらず今後はアーティストの福山芳樹さんとコラボして行う音楽ユニット「モジャモジャルジャル」の結成なども予定しております。
先述した「超コントLIVE」につきましては、当初"あっぷくライブ"というライブ名で行っており、2014年8月の第一回目の公演から2015年9月の公演までに、ご好評につき計7回の公演を開くことが出来ました。
そして、2016年を期に「超コントLIVE」として新しくリニューアルした際には、サンドウィッチマンやダイアンをプレイヤーゲストに迎えたほか、アートディレクターの寄藤文平さんに超コントLIVEのロゴを製作していただくなど"あっぷくライブ"には無かった進化を見せております。
今回は、このような新しい笑いの表現の一環として「超漫才LIVE」を開催いたします。
ジャルジャルは2015年にM-1グランプリの決勝に進出するなど、コント師としてだけではなく漫才師としての実力も折り紙つきです!超コントLIVEというお笑いの底力が必要なライブを乗り越えてきた彼らが、今回はどのような「超漫才」を披露してくれるのか!?
漫才を超えた "超漫才"!!
彼らによる、数々の名作"超漫才"を是非会場でお楽しみください。
6月15日(水)、宮城県・栗原市役所にて『「おもしろ顔はめパネル甲子園 in 栗原」概要発表会見』が開催され、ペナルティ・ワッキー、若新雄純プロデューサー、佐藤勇市長が出席しました。
本大会は、全国の観光地や商業施設などで見かける顔はめパネルを、地元の高校生に面白おかしくつくってもらおうというもの。
顔はめパネルが好きで、これまで自信のTwitter上で『全国顔はめパネル選手権』を3回開催していてるワッキー。全国のいろいろな場所で自らがプロデュースした顔はめパネルを作ろうとプロジェクトを立ち上げた矢先に、昨年、栗原市移住定住ガイドブック『くりはら田舎が暮らし』のモデルをやった縁から、「市役所の方に"じゃあ、うちで作りませんか?"と声をかけていただいて。地元の高校生に任せちゃおうということで、甲子園というタイトルをつけました」と本選手権立ち上げの経緯を説明します。
プロデューサーの若新さんは「若者が地域の活動に参加する流れがうまれて、楽しい感覚に任せて創造するというプロセスに注目して欲しい」と、報道陣に呼びかけ。また、佐藤市長は「次の時代を背負っていくのは若者。若者が考えて実行することに期待しています」と語りました。
今後は7月に募集をスタートし、8月中旬にワークショップを開催。9~10月に予選・決勝を行なう予定となっています。応募条件は顔の穴の比率を一定にすることだけだそうで、「この穴は、大人でも子供でもピッタリな黄金比率。この比率にすれば、どんなものでも面白くなるので乞うご期待です」と語るワッキー。「悩んでいるのは、穴をシングルにするのか、ダブルにするのか、トリプルにするのか......ですよね」と語ると、報道陣からは笑いが。
「僕としては、自分が顔をはめてみたいなと思えるパネルを選びたい。完成して、いちばん面白い顔はめパネルを決めたら、お披露目にあたって顔を入れる"入顔式"を楽しみにしてるんです」と期待を寄せます。
また、飾られていたパネルに顔をはめてのPRをお願いされると、意気揚々として面白い顔をつくりながら「楽しいイベントをやります。栗原市の高校生達が自由に考える新しい試みです。半年後には完成しているので、ぜひ顔をはめに来てください!」と呼びかけました。
『おもしろ顔はめパネル甲子園 in 栗原』の詳しい募集要項は、今後発表される予定。どんな顔はねパネルが完成するのか、楽しみでなりません!
【ワッキー】【ペナルティ】