最新ニュースインタビューライブレポート

« 2017年6月 | メイン | 2017年8月 »

2017年7月

会場を盛り上げた『OKINAWA72.EXE』の奮戦にガレッジセール・ゴリも興奮!『3x3 PREMIER.EXE 2017 Cross Confernce Cup Day1』レポート

20170703160505-1a87369c66ef938858260c92a33538477e594725.jpg


7月1日(土)、2日(日)、愛知県名古屋市のオアシス21にて、『3x3 PREMIER.EXE 2017 SEASON NAGOYA』が開催され、暑い会場をさらにアツくする試合が繰り広げられました。

『3x3 PREMIER.EXE』(スリーバイスリー プレミアドットエグゼ)は、2020東京オリンピックの正式種目(男女)に追加採用された3人制バスケットボール「3x3バスケットボール」のトップリーグ。
国際バスケットボール連盟(FIBA)承認、日本バスケットボール協会(JBA)公認の下、世界に挑戦できる3x3のトータルブランド『3x3.EXE』のトップカテゴリーとして、グローバルに展開しています。

20170703160619-60b78f4eec4fd066f6f050050f845fd6a551be16.jpg


今回は『Cross Confernce Cup』とされており、『EASTERN Confernce』『CENTRAL Confernce』『WESTERN Confernce』の、3カンファレンスに分類されている全18チームが終結する、リーグの一大イベント。グループ分けされた土曜日の予選を経て本戦出場チームを決定し、日曜日の本戦で順位を争うというスケジュールです。


20170703154821-25286c6b8710d70e988357e47c18d0d3cf423ed0.jpg

『OKINAWA72.EXE(オキナワセブンティトゥ ドットエグゼ)』は今年初参戦のチームでありながら、ガレッジセール・ゴリがオーナーを務めること、本拠地の沖縄がバスケ大国であること、そして1週間前に開催された『WESTERN Confernce』の開幕戦、『SEASON SHINAGAWA』で準優勝を果たしたことで、早くも注目を集めています。また、今日はガレッジセール・ゴリも会場で試合を観戦します。


20170703154920-61692d6f9a65d4f8ee13a06813b2df1289d087e6.jpg

名古屋市の中心部にあるオアシス21、その地下に設営された会場はオープンスペースとなっており、吹き抜けであるため地上からも観戦が可能という好環境。コート間に設置されたDJブースからは音楽が流され続け、会場全体が盛り上がります。試合の合間に一般参加のフリースローチャレンジやドリブルシュートチャレンジが行われるのも、『3x3 PREMIER.EXE』ならではの光景です。

『OKINAWA72.EXE』は今回Eグループで、出場メンバーはブライアン・シンプソン選手(24番)、ファンティン・ブランドン選手(30番)、スペンサー・ジェニングス選手(1番)、神里幸太選手(4番)の4名。
同グループには『EASTERN Confernce』の『TACHIKAWA DICE.EXE』、『CENTRAL Confernce』の『FITS.EXE』がおり、3チームの総当たり戦を経て、翌日の本戦出場権1つを争います。
初戦の対戦相手は、強豪チームのひとつ『TACHIKAWA DICE.EXE』です。


20170703155013-591d290674d8071f83f3a8dee1d33a0bb6f38e2d.jpg

強豪として注目されるチーム同士の対決。得点源のひとつであるブランドン選手が果敢に2ポイントシュート(5人制ルールの3ポイントシュートに相当、なお、通常のシュートは1ポイント)を狙うも、身長2m超えの選手を擁する相手チームの執拗なディフェンスに阻まれ、ジリジリと押されはじめます。


20170703155116-e92d30560dcba34ac48c57bc2e044cd3158bcaee.jpg


この膠着状態を区切ったのが、4分9秒経過時点(1試合は10分間)のシンプソン選手による猛烈なダンクシュートでした。会場からは大きな歓声が上がり大いに盛り上がりましたが、力が入りすぎたかゴールにトラブル発生。試合は6対7で一度中断されます。


20170703155220-e11031946e27bca4c299126ca50da6f09a189811.jpg

やがてゴールの修復が完了し試合再開。チームはジェニングス選手を起点としたボール回しを増やし攻勢のチャンスを伺いますが、相手チームもしたたかなもので、決定的な打開策には繋がりません。また、神里選手も選手交代で出場し、素早いドリブルで相手をかき回し、どうにか相手に喰らいつこうとします。
しかし12対16でタイムアップ(試合は10分間)。初戦は悔しい惜敗となりました。


20170703155345-3f8a1c16eb332ce80af068f09c7f3f31f16029c7.jpg


『OKINAWA72.EXE』2試合目の前に、同グループの『TACHIKAWA DICE.EXE』と『FITS.EXE』の対決があります。
先に1勝している『TACHIKAWA DICE.EXE』が勝つと、2勝で同チームの本戦進出が確定してしまいます。ガレッジセール・ゴリもチームメンバーと一緒に険しい表情で観戦しますが、結果は『TACHIKAWA DICE.EXE』の勝利。残念ながら『OKINAWA72.EXE』の本戦出場は、この時点でなくなってしまいました。


20170703155432-1c22b91806ccd51ade964a86bed75fddd3295646.jpg


当日の名古屋で観測された最高気温は30.7℃、湿度60%前後という蒸し暑い環境でありながら、しかし多くの観客で盛り上がり続ける会場。本戦出場権を失っても、選手たちの勝利に対する熱意は変わりません。アツくなりすぎた自身を制するため(?)か、シンプソン選手とジェニングス選手は会場近くのかき氷店でクールダウン。


20170703155510-51d49900e6bc4d7be0b1f9bd6eb77df56127e99c.jpg

やがて行われた2試合目『FITS.EXE』との対戦。入念にウォームアップをする選手たちの表情に、初戦の影響は微塵も感じられません。


20170703155551-6d40d2d9eebde47afbb728aac86650f29b50ad37.jpg


開始17秒の先制点を皮切りに『OKINAWA72.EXE』のメンバーはそれぞれの持ち味を猛烈に発揮します。ブランドン選手の2ポイントシュートが刺さり、外の警戒が強まればジェニングス選手が見事なボールさばきでゲームの支配を強化。

20170703160035-041236202d7eb438a416ea0abc899c38bf7b89ba.jpg

ゴール下ではシンプソン選手がダンクにリバウンドにと強烈な存在感を発揮し、神里選手は相手ディフェンスを巧みにかいくぐる。


20170703160130-25212eb5a4a9f3ab295b85452666ae0cb69e1379.jpg

得点を重ねつつ相手の攻撃を的確にシャットダウンし、結果は5分26秒の時点で21対7のノックアウト勝利(試合時間中でも21点先取の時点でノックアウト勝利となるルール)。


20170703160224-bcf9300a489c28ce2b0768c516cb96ba7124dcdb.jpg

今日の結果は1勝1敗、本戦出場ならずという悔しい結果。
チームオーナーとして両試合を観戦したガレッジセール・ゴリは「試合順が逆ならば、勢いがついて1戦目の相手にもっと喰らいつけたかも」と悔しさをにじませます。
また、惜敗の1戦目について特に「押されている試合であっても気持ちで負けずダンクで観客を沸かせた、そのプロ意識がオーナーとして嬉しかった」とチームをねぎらいました。

なお、『3x3 PREMIER.EXE 2017 SEASON』は、7月8日(土)、9日(日)に栃木県宇都宮市のオリオンスクエアにて開催されるなど、プレイオフの9月10日(日)東京・六本木ヒルズアリーナまで、全国を転戦し熱戦を繰り広げますので、「OKINAWA72.EXE」をはじめ、「3x3」のトッププレイヤーによる熱戦にご注目ください。
また詳細は、大会公式サイトにてご確認ください。


関連リンク

●3x3.EXE公式サイト
http://3x3exe.com/

●3x3 PREMIER.EXE 2017 SEASON SHINAGAWAレポート(6/24、25)
http://news.yoshimoto.co.jp/2017/06/entry73436.php



『つぼみLIVE~おおきに!東西まわれてバンザイツアー~』レポート

アイドルグループ・つぼみが、7月1日(土)、よしもと幕張イオンモール劇場にて『つぼみLIVE~おおきに!東西まわれてバンザイツアー~』を開催しました。

このツアーは6月4日(日)に大阪・YES THEATERで始まったワンマンライブの関東バージョン。どちらもチケットは完売ということで、ライブ開始前から客席は熱気に包まれていました。

関東でのライブは、3月4日に東京・ヨシモト∞ホールにて行われた『つぼみ東京初LIVE~名前だけでも覚えてぇ~』以来ということで、メンバーたちも、やや緊張した面持ちでしたが、カウントダウンVTRとともに、会場がヒートアップすると、『1000日前から I Love You! 』でライブスタート。

20170703144713-42bb6ca83e45cca537382015258858f5cd7a666f.jpg

20170703152126-dbe9c4b566216ff595bdfd859d17a056936df28f.jpg

その後も、『恋愛レギュレーション+クラウドナイン』、『妄想ダイアリー』と立て続けにノリのいい曲を披露すると、色とりどりのサイリウムを振る客席と一体化していきます。

MCでは、糸原沙也加、樋口みどりこ、岡本蓮、しより、杉山優華、松下千紘、水森依音、恵梨華、吉岡久美子が、それぞれ自身の個性を生かした自己紹介で会場を盛り上げます。岡本は「私は関東(埼玉)出身なんです」と切り出すと、得意のラップ自己紹介を披露すると、しよりは「初千葉~」と会場をあおり、杉山は「最高の一日になるように、責任を持って盛り上げます!」と力強く宣言しました。

ボケ、ツッコミ満載のトークで、いい雰囲気になったところで、杉山が「次の曲『未来への足音』」とタイトルを叫び、イントロが流れ始めると、突然ステージの光が明るく輝きます。

会場がざわめきに包まれると、ここから『つぼみLIVE~おおきに!東西まわれてバンザイツアー~』恒例(!?)となった全員コント「つぼみ物語」が開幕。

20170703144837-5e485290036dc739345f7d9e9590bb7c6850611d.jpg20170703145259-f115649e95385be41f4d82fb0c656ef3b83e1b23.jpg20170703145256-f2fbe05da7e27af23ede1624494404af7af959b6.jpg20170703145259-d1b7e43130383ce49d56358a502024e60056aafc.jpg20170703145253-5ee36fe13dc314d7e7e17cfd7cf10e0f7a57566a.jpg20170703145216-a2fbe88ce5bdecee12bea2a254d87b712481d943.jpg20170703145139-894dc3c4d64d137af95f93e42bb00348f4aeeb76.jpg




岡本扮するマンガ家のソイソースおかりん先生が執筆している「つぼみ物語」が東西ツアーを行う途中で休載。編集者である杉山をはじめ、マンガ喫茶の店員・糸原や、病気で入院している樋口ら個性的な面々が、おかりん先生を励まし、連載を再会するようにあの手この手を尽くすという物語なのですが、そこはよしもと所属のアイドルグループ。シリアスななかにも、それぞれのメンバーをいじったり、ボケたり突っ込んだりと内容は盛りだくさんで、思い切り笑える内容になっています。

20170703145609-ddf2543a4f82b3e7d8730b2dd8be5a57c7cebc4a.jpg20170703145605-12dd2e45acb6c6cb9745d1dd1240adcf1cbd8996.jpg


コントのなかにも、ストーリーに即した『進め!weekend』、『妄想ダイアリー』、『あなたに決めました』の3曲が組み込まれ、笑い、歌、ダンスと、新感覚のミュージカルのようなコントで客席を魅了しました。さらにコントの最後には、つぼみの次なる目標が発表!

■Zepp Nambaでのワンマンライブ敢行!
■セカンドシングルCD『スカッとサマラバ☆』売り上げ枚数9月中に一万枚突破!

全員コントのあとの後半戦は、メンバー全員で作詞した『All tag need』から幕開けです。ゆったりと座席に座りながら、つぼみのコントを大笑いしながら観ていた客席は、この曲のイントロが流れると、一気に総立ち状態に。続けて『空へ』をメンバーたちが熱唱すると、ファンの掛け声はピークに達しました。

20170703151142-f0f368a696fd2b5d6e58390c18e23adff827b2d5.jpg20170703151143-199549ac2cb74773ab61adaeec1a41162219c30e.jpg20170703151142-0c62752beef2d20890ef978d009ba601ee2e0228.jpg20170703151139-1706d2f62d69294cc15d28fc84672a77ccae2180.jpg


続けて新曲導入の映像が流れたあと、8月2日にリリースされる新曲『スカッとサマラバ☆』を初お披露目するつぼみ。この日、新曲が聴けると思っていなかったのか、ファンからは大歓声が上がりました。杉山は「初めてだったのに、コールもできていて驚きました。もっとしっかり完成させていきたいです」と嬉しそうに語っていました。


いよいよライブも佳境。「盛り上がっていきましょう!」という杉山の掛け声のもと『Are you ready』、『Jumping』、『ありがとうはほんの気持だよ』を熱唱。つぼみと客席が完全に一体化してライブは終了。

その後、客席に「アンコール!」の掛け声が響き渡ると、つぼみ恒例の「アンコールやり忘れてた!」VTRが流れ、メンバーたちが再登場し『VITALITY!』を元気いっぱいに歌い上げました。

20170703151841-8e12db630dff4c1dec1cf62d3044b8d2bf5b9d37.jpg



興奮冷めやらぬなか、ニューシングル『スカッとサマラバ☆』発売日となる8月2日に、梅田ジーノにて19時半からリリースイベントが決定したこと、さらに『つぼみLIVE~おおきに!東西まわれてバンザイツアー~』が、大阪・千葉ともにチケットが完売したことを受け、東京でのワンマンライブが決定したことが発表されました(詳細は後日発表)。

最後は、ファン全員との写メ撮影&一本締めで幕を閉じた千葉でのライブ。終演後のハイタッチまで、大満足のライブでした。

20170703151534-bd89f046a9bd090ba35156df619abbc5dcdc8f94.jpg



【つぼみ】

2017年7月 2日 (日)

映画音楽初挑戦の木下航志さんのライブと出演者のエピソードトークで魅了! 映画『クロス』初日舞台挨拶

7月1日(土)、東京・ユーロスペースにて、映画『クロス』が公開初日を迎え、上映後の舞台挨拶に宍戸英紀さん(原案・脚本)、木下航志さん(音楽)、紺野千春さん、山中聡さん、Sharoさんが登壇しました。

20170702160335-c036ac168edd47c44920eb6ea552ca20aa9a87da.jpg


本作は、集団リンチ殺人事件の加害者の現在があるジャーナリストによって明らかになったことをきっかけに、もう1つの封印されていた忌まわしい殺人事件が呼び起こされていく官能サスペンス・ムービー。

20170702161539-5bda308933ffb4900210cb72617db2834125e93c.jpg


舞台挨拶は、まず、"和製スティービー・ワンダー"の異名も持つ盲目のピアニスト木下航志さんによるライブから始まります。
自身初となる映画音楽に挑戦したという木下さんは、主題歌『Just a Closer Walk with Thee~輝く明日へ僕は歩く~』を弾き語りで披露し、力強い歌声で来場者を魅了しました。

20170702160506-6cfd5e9b142a14ef647adf056712e2465dae7920.jpg


続いて、宍戸英紀さん、紺野千春さん、山中聡さん、Sharoさんが登壇。

まず、脚本を務めた宍戸さんは、第39回城戸賞の入選から3年以上かかっての封切りに、「今日みなさんにお目にかけることが出来ました。とても感慨無量の1日です。ありがとうございます」と感謝と感動の挨拶を述べます。


20170702160435-290d2d2aaf46bb891d70f2e98da06f546a40af32.jpg


次に、歯科医院の受付として働きながら贖罪の日々を送る美しい元美術教師・真理子役の紺野千春さんは、本作での重いテーマに触れつつ「そんな作品の問いかけを少しでも汲み取っていただいて、どこか片隅に残していただければうれしく思っています」と訴えかけ、さらには「劇中音楽と主題歌を歌ってくださった木下航志さんという偉大なアーティストの存在をみなさんの中にインプットしていただければ」と木下さんを紹介。

20170702160439-34f401209e29f8ae22040a25cb9a6434d6fdd50f.jpg


妻と娘を思うがゆえに苦悩し、愛に揺れる孝史役・山中聡さんは、6月14日のプレミア試写会でジャーナリスト役で出演している「斎藤工です」と自己紹介したことを振り返り、「見に来ていた両親に怒られまして、"ちゃんと名前を言いなさい"と。山中聡です」とのエピソードで沸かせました。

20170702160506-a1104502eb859cbf8f00a2a6b20e2229f7cb47ce.jpg


そして孝史の妻で、真理子に敵意を剥き出しにし、幸せを掴み取ろうと執念を燃やす知佳役は、シンガーの顔を持ち、本作が映画デビューとなるSharoさん。
「先輩の役者さんに助けていただきながら、プロデューサー、スタッフの方々に助けていただきながらここに立つことが出来て、みなさんに見ていただけることとなりました。幸せです本当にありがとうございます」と感謝の弁を述べました。

20170702160443-30ae8b271afabfdeb9090a9f6d3d10a38ec42dca.jpg


本作は、映画プロデューサー・奥山和由さんと、日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞経験のある釘宮信治さんの2人が、共同監督を務めたのも特徴。
この2人による共同監督制について訊かれた山中さんは「素晴らしいです。目から鱗でした」と絶賛すれば、紺野さんも「目から鱗です(笑)」とコメントをかぶせます。

20170702162120-6ab5438ede868c2c6b79254c13eb54959ee96062.jpg


そしてSharoさんは、「現場はほとんど釘宮監督に指導してもらって、全体の指揮を奥山監督が執っていて」と明かした上で、本作がデビュー作のため「これが普通なのかなと思ったので、次の現場に入った時に目から鱗が落ちるんじゃないかな(笑)」と笑みをこぼしました。


フォトセッションを挟み、再びマイクを持ったSharoさんは、紺野さんとともに、上映期間、何度も劇場に足を運ぶことを公言し、「ぜひ、みなさんも私や紺野さんを見つけてください。会いにいける役者なんて話もしていたんですけど(笑)、ぜひ声をかけてください」と呼びかけました。

20170702160446-fb0c961e8b819710e9d168483ca8c9121878957d.jpg


映画『クロス』は、ユーロスペースにて、7月14日(金)までの期間、連日21時10分より上映。
詳細、その他の劇場での上映スケジュールは、公式サイトでご確認ください。


また7月3日(月)には、映画『クロス』公開記念・木下航志LIVEが、LOFT9Shibuyaにて、19時30分より開演。
紺野さん、Sharoさんも出演予定で、こちらも合わせてお楽しみください。

結成25周年!海原やすよ ともこによる2度目のなんばグランド花月単独ライブ『YASUTOMO live 2017』が開催決定!

20170628194222-d90eecfb77d5c3392f199fa4a0dd0efa1b9fcd8f.jpg

9月22日(金)になんばグランド花月で2回目の単独ライブ『YASUTOMO live 2017』を開催する海原やすよ ともこ。結成25周年を迎えた今年は、女性漫才師としては史上初となる2度目の「上方漫才大賞」受賞という快挙を成し遂げ、ますますパワーアップ! 今年の単独ライブは"ナチュラル"がテーマ。自分たちなりに"自然"をイメージしたポスターにも注目の二人に、上方漫才大賞やNGK単独ライブ、そして新たな試みについても聞きました!

●「上方漫才大賞」2度目の大賞受賞
--「上方漫才大賞」受賞、おめでとうございます。受賞会見で「1回目(2012年)は狙いに行ったけど、今回は自分たちの活動を見てくれていたことが嬉しかった」とおっしゃっていましたね。

やすよ 1回目は賞が欲しくて意識していたので受賞も嬉しかったんですけど、今回は1回目よりも意識していなかったですし、1回目をもらってから早めにいただいて。芸人とか、漫才をやっている人に「今の時代、2回目をもらうことはしんどい中で、こうやって獲れるなんて」といろいろ言ってもらえたことが自分の中で大きかったですね。いいタイミングというか、テレビの仕事もさせてもらって、漫才もやりながら、自分たちの中でバランスよく楽しくやっている時にこの賞をもらったので、それは思いますね。

ともこ 1回目は結構「獲りにいったろう!」っていうのがあって。その「獲りにいったろう」っていう年はブラックマヨネーズが獲ったんです。私たちは次の年にいただいて、ちょっとほっとしたんです。そこから楽しく漫才ができるようになって、こっちが楽しくなると余裕が出て、テレビの仕事も楽しくなって。今回はほんまにいいバランスの時に賞をもらえたなという感じでした。

やすよ 後輩とかに「もう1回、漫才頑張ります」って言ってもらったりして、それも嬉しかったです。漫才師仲間の刺激になったのは何よりも嬉しいことやなと思って。後輩とかからメールで「かっこよかったです」とか言ってもらえるというのは、何よりも嬉しいですね。

--それは後姿を見てもらえたようで嬉しいですね。

やすよ 意外にこういう仕事って評価が難しいじゃないですか。点数があるわけでもないし。あとは、受賞発表の会場の雰囲気も嬉しかったですね。関西テレビの方にも「すごく会場が沸いたねって」って言ってもらえて。私たちの名前が出るまでプレッシャーというか、お客さんがどう思うんやろうって一番、不安だったというか。「うわ~!」って言ってもらえて、それで泣きそうになったっていうのもあります。会場の雰囲気が温かい感じで。

ともこ 会見の時も言ったけど、関西のお笑いが好きな人が観に来てくれはって、うわ~ってなって。あと、インスタの書き込みとかで「最後にあんなサプライズがあって嬉しかったです」とか書いてあって。娘さんが若手の誰かのファンで、お母さんと一緒に見に来てくれて、「お母さんが一番、興奮してました」とか書いてくれたりとか。あれも嬉しかったなぁ。でも正直、漫才はめちゃくちゃやりにくい(笑)。「大賞もらった人でーす!」っていう感じで紹介されるので(笑)。

やすよ やりにくいよな(笑)。

ともこ そんな重みのある漫才してないしって(笑)。そういう緊張とか、いろんな思いがありましたね。

やすよ 今くるよ師匠も「2回はすごいね」って言ってくれて。

ともこ 「どやさ~!」って言ってくれて。

20170630140318-5a1d81ddb296b7179f91c5c24686aa8ec4172f5c.jpg

--2012年に1回目を獲られて。この5年間でテレビと舞台の仕事が相乗効果を見せていった感じですね。

ともこ 1回目に受賞した時も、商店街のロケをしてたら「よかったわ~!」って大阪の人がすごい言ってくれて。ブラックマヨネーズのこっすー(小杉)とロケしてて、「大阪の人で賞を獲ったらこんなに言ってもらえるんですね。僕ら全然言ってもらわれへんかった」って。私らは「この子らはずっと大阪におる」って思われているところがあると思うんですよね。

--前回の『YASUTOMO live 2016』でも、この上方漫才大賞の会見でもおっしゃっていたんですけど、「関西で漫才師を育ててください」というお二人の言葉すごく印象的だったんです。そうやって率直におっしゃったのが、意外でした。

やすよ 今、あまりにもお笑いの方向性がいろんなものに変わってきているというのがあったんですよね。今までは「自分らはこうやっていこう、テレビはこうや」っていうのがあったんですけど、あまりにも漫才師というものの方向性が変わってきているような気がしたので。今までは声に出して言うつもりはなくて、自分たちが気持ちでもってやっていればいいことだったんですが、ちょっと未来が怖いというか。そういうものをすごく感じるようになったのがここ何年かだったので、やっぱり発信をしたいというか、我慢ができない状況になっているのが漏れたと思うんですよね。自分らの間ではそう思っていたんです。

--「漫才師」へのこだわりというか。最近は漫才のスタイルもいろいろありますよね。

やすよ 漫才師は簡単にできるものじゃないと思うんです。10年目までにできる漫才、20年経って風格が出てきてできる漫才っていう、時代によってできるものがあって、漫才師はすぐに作れるものじゃないと思っているんです。タレントさんは1年、2年で出てこれると思っているんですけど。漫才師は年数を積み上げて作られていくものだと思っているので...。漫才師であることが薄れてしまうのが寂しいですね、みんなタレント、全部が「芸人」という括りになっちゃっているのが。歌をやったり、お芝居やったり、芸人さんもいろんなことやっていいと思うんですけど、面白いことをやりたいと思って入ってきたことをみんな忘れていってしまうのかなって思うんですよね。

--そんな中で後輩の方からメッセージが届いたというのは嬉しいことですね。

やすよ やっぱりしんどいから辞めていくんですよね、漫才を。テレビとかでフリートークをする方が作業的には楽なので。地味な作業なんですよね、漫才って。

--お二人の漫才は、フリートークのようでもあり、ネタとして聞かせるものでもありますよね。

やすよ 私らのスタンスとして、やっぱり嘘が嫌なので、『どこいこ』(テレビ大阪『やすとものどこいこ!?』)も自分たちだし、漫才も自分たちだから。大賞の会見で言わせてもらったんですけど、テレビの仕事ももちろん大事で。テレビを見てくれて、ライブに来てくれはったりとか、知ってくれはったりする人もいるじゃないですか。だからテレビも大事なんですけど、もっとより身近に、リアルな状況を観てもらえるのが生のライブだと思って。

ともこ 今の時代の人は、漫才も大事にしてるけど、テレビも大事にしている。ただ、出方ですよね。劇場のお客さんも大事ですけど、やっぱりテレビに出て、自分たちを分かってもらって、それでやすよが言ったみたいに「生で観てみたい」と思ってもらう。

--大阪は漫才がすごく近い存在だと思うんですけど、「生で観たい」と思ってもらうには、漫才が身近な大阪であっても力の要ることですか?

ともこ 昔ってテレビに出ている人が遠かったじゃないですか。今はめちゃくちゃ近いし、自分たちでもいろんなことを発信できるから、正直興味がなくてすごいと思わなくなっていると思うんです。憧れとかも。だからちょっとでも「観たいな」って思ってもらう部分を残さないとって思います。

--キャリア25年の間に、漫才師の世界が変わってきたことを実感されますか。

やすよ ここ5年くらいで一気に変わったなって思いますね。若手の人の意識がちょっと普通になり過ぎているというか。私らはスタートした時から5年スパンで自分らのシナリオを決めてきたんです。二人で話し合って。「5年目でこれをやる、10年経ったときにこう、15年目で自分らがこう」って。そうスムーズにはいかないですけどね。でも、自分らの中でテーマを決めて、「今年はこうやっていく」とか、5年後にどうなっているかを話し合ってやっていって。で、最終的に見せていくのは漫才。漫才のために何をしていくかという25年だったんです。今の若手の人はちょっと怖いなって思うのは、自分らの中で10年後を見据えていない人が多いことですね。この仕事で食べていこうなんて思っていないと思います。

ともこ 相方のことも大事に思っていないでしょうしね。そうなると漫才が薄れてしまうんですよね。駆け出しの10年はいろんなところに出て覚えてもらうことが1番なので、それもいいと思うんですけど、ほんまにそっちに乗っかって漫才を忘れてしまう人が多いから...。

20170630171306-dc8d2c9c7ae4ae1112ffb9725c179e38808c20a8.jpg

--5年スパンで活動を考えられてきたとのことですが、1回目の受賞が2012年で20周年。今年、2回目の受賞が25周年ですよね。これも"5年計画"の結果なんですか?

ともこ これに関しては、マネージャーが変わったことがやっぱり大きいと思います。自分らだけで考えると、自分たちは無理してるつもりでも全然無理していないんですよ。ある程度年齢もいったら、だんだん冒険をしなくなって安全圏に行ってしまう。そういう時に東京からマネージャーが来て。それは、やっぱり「しんどいことをしろ」ってことなんやろうなって思いました。基本、二人はすごく人見知りやし、あんまり人を信用するタイプじゃないから。やすよなんか最初は、すっごい怖がってて(笑)。ずっと「あの人、どんな人やろ...」って。

やすよ ノリノリのマネージャーさんが来たんでめちゃくちゃ怖くなったんですよ(笑)。でも、これも私らにとってありがたいことやったんかなって思いました。なあなあになっている自分らに対して、このマネージャーさんが担当になった意味があったのかなって。去年のNGKでの単独ライブも何となく避けてきてたというか。女の人って男の人と違ってファンがつきにくいというか。女の人って固定のファンがつかないので、NGKを満員にするハードルは男の人より高いと思うんです。それで「ちょっとNGKはなぁ」って避けていたんです。1回目の「上方漫才大賞」は賞を獲りにいったって言ったじゃないですか。あの時に「獲りに行くんやったらNGKでやれ」って言われてたんですけど、京橋花月かどこかでやったんです。NGKがめちゃくちゃ怖くて。ずっとやっていなかったんですよね。

--そうだったんですね。

やすよ 自分らの中では、NGKという舞台のハードルは高いんです。ほんまに苦労して出番をもらえていた時代のNGKを知っていたので、NGKで簡単に単独ライブをするというのが...。

ともこ 若手の頃は、NGKに出ることが大変で。「後ろまで声が聞こえてない」ってめっちゃ怒られたり、10分の出番ができなくて5分くらいで下りてきて、後の出番の人に迷惑かけたりとか、いろんなことがNGKであって。でも、後ろの出番の先輩が「大丈夫、5分でもいいから思いっきりやっておいで。俺らが残りの5分とってあげるから」って言ってくれたりとか。いろんな思いがありすぎて、NGKでやる怖さもあるんですよね。前はもっと怖かったんですよ。めちゃくちゃ怒られたもんな? 「お前らの漫才、聞いている客おらへんねんから、せめて大きな声でやれや」とか、「しょうもないもん聞かされてる客の身にもなれ」って袖で怒られたりとか、めっちゃありました。

--それは支配人に、ですか?

ともこ 舞台の監督。

--そうなんですね。今となってはありがたい助言ですが...。

ともこ その時はめっちゃくちゃ腹立ちましたよ(笑)。

やすよ ほんまに腹立ったよな?(笑)

ともこ 自分らではその年、その年、一生懸命がんばってましたけど、NGKに出たらこんなに言われんねやって。だからもう、へこんで帰ってました。

やすよ すごく怖くなりましたよ。出番をもらっても。

ともこ だからNGKに対して特に思うところがあったんですけど、去年「どうですか?」って聞かれて。それでもすぐに返事はしなかったです。「うーん」って何回も言ったよね。

やすよ 私の中では、多分やらへんって決めてた。

ともこ やすよは「話は聞くけど多分私はやらへん」ってずっと言ってましたね。

--でもなぜやろうと。

やすよ マネージャーが何とかしてくれようとしている気持ちもすごく分かって。ただ単に「やったらいいじゃないですか」って言っている感じでもなかったので、じゃあ任せてみようって思いました。

ともこ 今のマネージャーはシュッとしてるから、最初はうそ臭い人と思ってたんです(笑)。みんな、「いい子ついたな~」ってめっちゃ言うんですよ。でも私らは分からへんから、どういう人なんやろうって。ブラマヨを担当していたこともあるので、小杉くんが家に来て「内藤(マネージャー)は吉田も信用していて、絶対に大丈夫です」って言ってくれて。それをやすよに伝えても、「いやそれ、こっすーたちはさ~」って(笑)。私は、こっすーは私の性格も分かってくれてるし、任せても大丈夫なんかな?って思ってたんですけど、やすよがそう言うから、またやすよの方に引き込まれて(笑)。そういう格闘もいっぱいあって。......普通にやればいいんでしょうけど、自分らの中でちゃんと思いを入れてできるかどうか、すごく考えました。でも、マネージャーのことは信用してますから...。

やすよ 若いし、いろんな意見を持ってはるんです。

--なるほど。受賞された時、「マネージャーに感謝します」とおっしゃっていましたが、その重みが伝わってきますね。

ともこ ほんまにそうでしたよ。去年のNGK単独ライブは、今のマネージャーがついてなかったらやってなかったかもしれないですね。

やすよ そうやろうな。何となく延ばし延ばしにしてたかもしれない。

20170630140243-d8bed603d129fafc4bc53d0be06b02cec17f9e0c.jpg

●2017年9月22日(金)『YASUTOMO live 2017』開催決定!
--そして今年、2回目が決まりました。

ともこ 今年、年明け早々にマネージャーが言ってきたら、やすよが「へぇ!?」って言ったんですよ(笑)。やすよは去年で終わったと思ってて、「もう1回やんの? え~!!」って。

やすよ また「ちょっと返事待ってもらいます?」って。

ともこ また待たせたんですよ。でもここで「やらへん」って言うと、マネージャーに「あ~、やっぱりやらないんですね~」って思われるのもいやで。なんだかんだ言って、うまいこと操縦されていると思うんです、やすよの性格も分かってるから。

やすよ ほんまそうですよ。

ともこ 私は、去年、お客さんも喜んでくれたし、あの緊張感は気持ちいいから、やりたい気持ちもあったんですけど、やすよは去年で終わった感じだったので。やすよは負けず嫌いなところがあるから、「1回しんどいことをやったら、もうやれへんねや」って思われるかもっていう部分で、ちょっと火が着いたのかもしれないですね。

やすよ 「やれへんねや、この人ら」っていう目で見るやろうから、それもいややなって。だから「やります」って。

--昨年の初めての単独ライブはいかがでしたか?

やすよ 久しぶりの単独ライブだったので、めっちゃくちゃ怖かったです。ほんまに怖かったな? お客さんが集まってくれるのか、楽しみにして来てくれるのか、どういうふうに私らを見てくれるのか、いろんなことを考えて、怖さしかなかったですね。

ともこ チケットがすごい勢いよく売れたみたいで、それもまた怖くなって。それだけのものをほんまに見せられるどうか分からない。金額も、「この前売り料金でどれだけのものを自分たちだけで見せられるか」って考えて。いろんな事情があった上で4000円(前売り)を出してくれているわけやから。「ゲストを呼ばず二人だけで見せられるものを」というのがマネージャーの意向だったので、二人だけを見るのに4000円って高くないかって何回も言いました。イベントでも言いましたけど、途中で頭がおかしくなって、太鼓やるだの、ちょっと違う自分たちを見せたらいいんじゃないかとかなって。

やすよ 太鼓とか見せたら金返せって言われるわ(笑)。

ともこ いやほんまに。(銀シャリ)鰻くんから「若手の、行き詰って何やろうってなるのと一緒ですよ」って言われました。

やすよ 25年目で太鼓とかやめてくれって(笑)。

ともこ それでもう1回ちゃんと詰めていこうって。

--単独ライブでは、コンセプトがはっきりしていましたよね。スタッフ全員、おそろいのTシャツを着ていて、NGKに一歩足を踏み入れたら広がる"やすともワールド"という感じでした。

ともこ もぎりのお姉さん、グッズを売ってくれはるお姉さんたちも、全員が協力してくれたんですよ。

やすよ 自分らが行き届かない部分を全部やってくれていて。緊張しいで、プレッシャーもかかっていることが分かっているから、マネージャーも「ネタのことだけやってください。後のことは自分たちが全部やります」って言ってくれたのがよかったですね。

--衣装も3種類あって、きれいでしたね。

ともこ ネタを変えると同時に衣装を変えると、お客さんも気分が変わると思うんですよね。毎回、同じ人しか出てこないから、何かで切り替えるとなったら衣装しか。自分たちも結構、気持ちが変わりますしね。

--最初が赤いドレスで。全体がモノトーンだったので、お二人が出た瞬間、ぱっと華やかになりました。

ともこ こういうところは女性漫才師やから、衣装とかでハッとできるじゃないですか。

やすよ 攻撃的で行こうっていうコンセプトで最初は赤にして。自分らもテンション上げられるように。

ともこ 私はパンツも赤はいてきました。

やすよ 2本目は、ネタの後にコーナーもあるので、目が痛くならない青。最後、3本目は自分たちらしいネタだったので、通常の色にして。

ともこ 一応、テレビでネタやったりするときは黒が多いので、ここは通常の黒にしました。

--そして今年のビジュアルは、がらりと変わりましたね。コンセプトは?

やすよ 生まれ変わり(笑)

ともこ 去年の末にやすよが病気したのもあったので。去年は楽しいこともあったんですけど、最後にそんなこともあったから、生まれ変わった感じなんですって。やすよとマネージャーが、ふたり揃って「緑」って言い出したんですよ。

やすよ 外のイメージというか。

ともこ ただ、私らがナチュラルなテイストを持ち合わせていなくて。正直、今、すごく困ってます(笑)。好きなんですよ、カフェとか、働いているお姉さんとかもかわいいなぁって思うけど、何しろ自分たちがそれを持ち合わせてない。私に関してはやすよが「幽霊やん」って。モンスターエンジンの「神々の遊び」にも見えてきたって言い出して(笑)。

20170629183245-d737afc367b7f52e82cf2c4ba7570460f461a2a1.jpg

--このポスターのコンセプトから、会場全体も作りこんでいかれるんですか?

ともこ そうですね。そう思ってるんですけどね。テーマは「ナチュラル」にしたいんですけど......ナチュラルって難しいですね。

やすよ ナチュラルじゃないから、人間性が(笑)。

ともこ 癖が強い(笑)。

やすよ 癖が強いし。

ともこ 濃いからな~。

--そして漫才は新作ということで。お二人は年齢と一緒に漫才も変わっていっている印象があります。女性って年齢を重ねることに抵抗あるじゃないですか。でも年齢と一緒に漫才が変わっているのを拝見すると、嬉しくなるんです。

ともこ それこそやすよが中川家に「いいよな、男の人は。出てきただけで何となく重みが出るから。女の人は重み出しすぎたら老けて見られるし、かといってギャーギャー言ってたら"いい年こいて"ってなるし」って言ってて。

やすよ 男の人って40歳、50歳で厚みが出てきて、すごくかっこよくなっていくんですけど、女の人はすごく難しい年齢に入っていくから、それを自分らでどう見せていくのか。

ともこ ただ、男の人は重みを出そうとし過ぎて、人生絶対おもんないと思う。おばちゃんとか見てたら楽しそうなんですよ。NGKに来てるおっちゃんって笑ってないんですよ。でもおばちゃんは楽しもう!!って思ってくれてる。どっちが人生楽しいかって言ったら、絶対女の人やから、それをどう見せるかですよね。重みのない漫才かもしれないですけど、楽しそうにしゃべってるって思ってもらえるのが一番と思ってるから。

--本当、お二人の漫才は楽しそうなので、そこに親近感が沸いて。楽しい時は楽しいって素直に笑ってる方が自然でいいなと思いますね。

やすよ なんか、笑っていたいって思えるようになったよな? そういう、笑っている感じが(漫才に)自然と出ているかもしれない。笑っていたいっていうのは大きく変わったな? 笑うようになった、いっぱい。

--それは何かきっかけがあったんですか?

やすよ 本当に楽しめるようになったというか。仕事を仕事と思い過ぎているというか、私は若い頃、ほとんど笑ってなかったんですよね。

ともこ 卑屈やったんです。あと、どっかに不満があったりとか。

やすよ 12、3年目ぐらいは全然笑ってなくて。テレビ局のプロデューサーの人とかに「本当に笑ってなかったよね」って言われたりとか。すごいとんがってたって。「いつも納得してない顔してたよね~」とか言われて。確かに、納得してなかったんですよ。楽しくなかったし。でも今は、なんか笑えるようになったよな?

ともこ そうやな。

--それは何かお仕事に対しても、こだわり続けてきたものを手放すとか、そういうこともあったんですか?

ともこ 漫才漫才って大事にしてたのを、その大事にする仕方を変えたのはあります。「他の仕事より漫才!」みたいな感じやったけど、今は他の仕事をやることによって、ある意味、漫才がストレスを抜くところでもあるんです。二人で向き合って漫才の話をする時とか。ガチガチじゃない感じですかね。だからこそ、見てくれる人も楽しんでもらえるようになったんじゃないかと思うんです。いきり立ってたから、「漫才やってます!」みたいな。

やすよ そんな見せ方をしていたのが間違いだったと思うんですけど。

ともこ 自分で首を絞めてたかもしれんな。

--関西の人に「漫才を育ててください」とおっしゃったのも、ちょっと委ねる余裕がでてきたのかもしれないですね。

ともこ そうですね。「私らの漫才を見てください」じゃなくて、一緒に楽しんでもらったりとか、「なんか笑えるわ、あんたら二人見てたら」っていうのが嬉しくなってきて。余裕ができたっていうのはあるかもですね。

やすよ もう何をしてもいい。そこは変わったよな?

ともこ 私は(やすよに)「あれしてこれして」ってめちゃくちゃ言われてたんですよ。操り人形でした(笑)。

やすよ 私が「あれやめて、これやめて、こうやって」ってずっと言っていて。それを「分かった、分かった」ってずっと聞いてくれてたんですけど、これは私が決めたことを勝手に押し付けていただけで...。

ともこ あの時はストレスでした(笑)。

やすよ すごく我慢してくれてるなと思って。何も言わなくて、よく我慢してくれたって思います。

ともこ そういう時期だったと思います。めちゃくちゃいきり立ってたし。

やすよ 「なんであんなにしゃべんの? やめて」とか、ずっと言ってました。よく我慢してくれたって思うんですけど、でもそれを聞いておかないと私が(漫才を)辞めると思ってたと思うんです。

ともこ そうなんですよ。漫才したかったし、他の人じゃ無理やなって思ってたから、とりあえずやすよの言うことを「うんうん」って聞いてたらええかなって。

やすよ 私は辞める辞めるって常に言っていたので。何となく聞いている振りをしていた方が、二人の関係性がうまくいってたと思うんです。

ともこ やすよは人とのお付き合いもほんまにしなくて、打ち合わせも私が全部やってたし。

やすよ 「いやや」って。「帰りたい、辞めたい」。

ともこ すぐ「帰りたい」って言ってた! それこそテンダラーとか、昔のやすよを知ってる人が、やすよがすぐ「タクシー呼んで!」って言うのを真似するくらい、仕事終わったらすぐ「タクシー呼んで!」って。むちゃくちゃ帰りたがってたんですよ。

やすよ (笑)本当にいややったんですよ。でも本当に、よく聞いてくれていたなと思いますね。

20170628194249-d4b63921d7e4983c1c8a515e86312735f1dee75b.jpg

ともこ でも何かのきっかけで「なんかごめんね」って。「全部任してくれて」って言ってくれて。

やすよ もう好きにやってくれていいし、どう(掛け合いが)行こうが何とかできるように努力するからっていう話し合いをしましたね。それくらいからですかね、漫才が楽しくなってきたのは。

--それはいつ頃ですか?

やすよ 15、6年目かな。

ともこ そうやな、それくらい。何かやすよが変わってくれて。

--やすよさん、なぜ変わったのでしょうか?

やすよ うーん...お互いの結婚のタイミングもあったかもしれないですね。相手のことを考えるというか、結婚したタイミングでお姉ちゃんのことも考えられるようになったというか。気持ちに余裕が出てきて、"すごく申し訳ないことをしてたな"って、"よく我慢してくれてた"って考えた時期だったのかもしれないですね。

--相方であり、姉妹でありというその関係性は?

ともこ ここは変わらないかな。

やすよ (ともこが)いなかったらどうしようとは常に考えます。友達でもあるし、お姉ちゃんでもあるし、すべての相談をできる相手やし。困りますね、いなかったら。

ともこ ......そうでしょうね。(笑)

やすよ 当たり前すぎるから大事さも分からへん...。

ともこ 「うんうん」って聞いてたときは、どっか嫌いでしたもん、やすよのこと。めっちゃ嫌ってたもん(笑)。だからたまに大喧嘩してました。たまりかねて。今はそれもないですね。

やすよ そうですね、思いやりと周りの人の感謝が見えてきて考え方が変わりました。それまでは自分で何でもできるって思ってたから。でも、一人でできへんっていうことが分かったし、1つの番組でも「これだけの人が動いてくれてんねや」とか、「近くにいてくれる人がやってくれるからこれができるんや」とか、本当に心から思えるようになったというか。思ってなかったですもん、ほんまに(笑)。「何やねん、こいつ」とか、「あいつきらいやわ」とか常に思ってて(笑)。ほんと最悪やったと思います。

--そういうことに気づいたら、見える景色も変わってきますよね。

やすよ 変わりますね。

ともこ そこくらいから「妹、変わったね、漫才うまなったね」って言われるようになったんです。だから漫才が怖いっていうのがあると思うんです。全部見えるから。常に楽しい生活をしてないと、聞いてもらう人に楽しんでもらえないっていうのもあると思うんです。

やすよ それまでは鬼みたいな顔してたと思います(笑)。

ともこ ネタやってる時も「顔怖いな」ってめっちゃ言われてましたもん。

やすよ 考え方とか、自分の見えるものが変わったというか。

ともこ ああして、こうしてって言いながらも、自分で自分を追い込んでいってたと思うんです。それが他人やったら、こんなに続かなかったと思いますね。

--そういうところは姉妹の強みでしょうね。

ともこ お互いに思ってるのは、「他の人とはできんよな」って(笑)。

やすよ ほんま思う(笑)。無理やろうな、迷惑かける。

●2017年11月10日(金)『YASUTOMO presents フォトライブ』も開催!

20170629183308-a2d03c214a4547c180e2d884d79501bee632230b.jpg

--そして最後に、この『YASUTOMO presents フォトライブ』ですが、どんなものをお考えですか?

ともこ 芸人さんって誰かが面白い写真を送ると、絶対面白い写真が返ってくるんですよ。みんなストックを持っていて。それって一般の人も持ってるんですよ。イケてる、お気に入りの写真もあると思うから、テーマを決めたりして、写真を見せ合って、トークしてということをやろうと思います。

--ダイアンさん、藤崎マーケット・田崎さん、ゆりやんレトリィバァさん、その他の若手芸人の皆さんも多数もお呼びして。

ともこ 最近、若い芸人さんと劇場で会う機会があんまりなくて。昔やったら先輩と後輩が一緒に出て、お客さんもそこで若い人を知ったりしていたんですけど、今はそれがないので、このライブを機に私らも若い芸人さんを知りたいなと思って。写真があったら人となりが見えるかなと思って。

--漫才をせず、トークのライブをされるのも珍しいような。

ともこ 昔はネタのイベントとトークのイベントを月々、やっていたんですよ。そこからかなり過ぎましたし、漫才をしないイベントは久しぶりですね。

--会場はなんばグランド花月の下のYES THEATERです。

やすよ 初めてなんですよね。どんなところかなっていう楽しみもあります。

ともこ お客さんも一緒に楽しんでもらいたいですね。

やすよ 私は、へらへらしてるだけやと思います(笑)。

--前はいつも怒ってたけど、今はへらへらしているんですね(笑)。

やすよ めちゃくちゃへらへらしてます。どうなってんねやろって思います、自分でも(笑)。

【海原やすよ ともこ】

a

『YASUTOMO live 2017』

日時: 2017年9月22日(金) 18:30開場 19:30開演
前売:4000円 当日4,500円
場所: なんばグランド花月
出演者: 海原やすよ ともこ

チケットよしもと Yコード:990-010
チケットぴあ Pコード:459-886
ローソンチケットLコード:56382

先行:7月3日(月)11時~

一般発売日:7/10(月)
チケット情報:チケットよしもと

a

『YASUTOMO presents フォトライブ』

日時:11月10日(金)19:00開場 19:30開演
前売:2,800円 当日3,000円
場所:YES THEATER(なんばグランド花月 地下)
出演者:海原やすよ ともこ/ダイアン/藤崎マーケット・田崎/ゆりやんレトリィバァ/その他若手芸人多数

チケットよしもと Yコード:504973

先行:7月3日(月)11時~

一般発売日:7/10(月)
チケット情報:チケットよしもと

2017年7月 1日 (土)

パンブー黒瀬&バッド佐田が非行からの更生を回想! 第67回"社会を明るくする運動"中央行事再犯防止啓発月間オープニングイベント『立ち直りフェスティバル』

7月1日(土)、東京・有楽町駅前広場にて、第67回"社会を明るくする運動"中央行事再犯防止啓発月間オープニングイベント『立ち直りフェスティバル』が行われました。

20170701201031-6b160e9274eaf7ef5d5f8ad6763fcfc8f17b51c3.jpg


すべての国民が犯罪や非行の防止と、罪を犯した人の改善更生について理解を深め、犯罪や非行のない地域社会を築くための全国的な運動"社会を明るくする運動"。
その強調月間・再犯防止啓発月間(7月)のオープニングイベントとなった本イベントには、有楽町の駅前で大勢の人が楽しみました。

20170701201218-2aa2ed41c0881650a20f762234310559924bfecd.jpg


ブースは熊本県、宮城県の特産品などが設けられ、一方のステージでは、薬物依存からの回復を目指す「ダルク」によるトークとエイサーライブのオープニングアクトで幕開けすると、中央区ジュニアコーラス・プリエールによる合唱、金田法務大臣挨拶、来賓紹介、フラッグアーティスト谷村新司さんによるトークショー、更生ペンギンのホゴちゃん・サラちゃんによる「くまモン体操」、新宿駆け込み餃子による活動紹介として(公社)「日本駆け込み寺」代表・玄秀盛さんによるトークショーと様々なイベントを実施。

20170701201200-9745d874e1c7d5400e571311d5db6dbee2298e90.jpg

20170701201209-162215ea837cdef4b00cad930a2d8945d1c1e0bd.jpg


続いて、映画『君の笑顔に会いたくて』主演の洞口依子さん、俳優の土田卓弥らによるトークショーでギャラリーを楽しませた後、15時50分よりスタートしたのが『吉本興業×法務省"再犯防止啓発月間" オープニングイベント』と題した黒瀬純(パンクブーブー)と、佐田正樹(バッドボーイズ)、法務大臣政務官の井野俊郎さんによるトークショーが開演します。

20170701201215-1296c77b8236a04fc50f3a1cd4a01ab230102887.jpg


あべこうじのMCで進められ、まずは佐田と井野さんが登場。
かつて暴走族の総長だった佐田ですが、「そんな悪いことをしてないですよ」「言い方変えると四季を感じて走るサイクリングの部長(笑)」と最前列の少年に語りかけて、場を和ませます。

20170701201209-8049c08d9f053a53ecf9cdbc3dc2fda898a350b1.jpg


その後、佐田は中学、高校時代、非行に走った経緯や鑑別所で母親が面会に来た際の逸話、当時の心境などを吐露。
一方の「初めて芸人さんと混じらせていただきます」という井野さんでしたが、品川祐(品川庄司)、黒瀬、佐田が出演し、非行当時を振り返るVTRについて、「私も田舎の育ちですから、佐田さんの気持ちもよくわかります。不良は女の子にモテるんじゃないかとか、共感しました」とのことです。


到着が遅れた黒瀬は、「COWCOWの多田さんですか?」と井野さんをいじりながら登場。
黒瀬と佐田は、福岡県篠栗町徒歩5分の近所で生まれ育った幼なじみで、佐田の方が3歳年下ながら芸人としては同期という関係です。

20170701201201-6816422a3c118a26b86ff11c61a19c84f7db064b.jpg


当初は佐田が「黒瀬先輩」と呼んでいたものの、大喜利イベントで大スベリしていた黒瀬を見て、「"黒瀬"と言うことにしました(笑)」とタメ口で会話するようになったそうです。


黒瀬も暴走族に所属していましたが、「バイクがうるさくて寝れんばい」という祖母の嘆きを聞いてから、更生へと向かったとし、佐田も「誰かを悲しませたくないという時に、(不良を)やめちゃいますね」と同調。


その後は、佐田もお世話になったという保護司の重要性について語り合い、「法務省は再犯防止を推進します!」との掛け声でイベントを締めくくりました。

20170701202603-fed357d83dcfb584a01866302a8ab4cc11119143.jpg

20170701201205-0ada628554c3f61eca36cdfa0e9d0da4ae6529ba.jpg


その直後に行われた「クロージングイベント」には、あべ、黒瀬、佐田に加えて、中央区保護司会会長の松川さん、千代田区保護司会会長の木ノ島さん、さらには更生ペンギンのホゴちゃん、サラちゃんが登壇。
現役保護司の2人からボランティアで行われている保護司の現状について語られ、「器がデカイです」と佐田も感心し、加えて地域の住民たちの助け合いなどの必要性を訴えかけます。

20170701201214-aa8f810fcb041b6a6f2308b926440a4805e34015.jpg

20170701201214-d9180b5bb8b7fd1711018a1257c732322a21ae0b.jpg


イベントを振り返り、佐田は今後もPRを続けたいとし、ボランティアで少年院への慰問も計画しているそうで、あべから「(ギャラ)欲しい?」と訊かれると「欲しい!(笑)」と思わず本音も(?)。
一方の黒瀬は、万引きGメンをしているとうそぶくも、客席からは思い通りの反応は得られず「笑いを万引きされたみたいで(笑)」とお茶を濁しつつ、自身の子供の友だちを含めた近所の子供たちへの声がけを続けたいと宣言しました。

20170701201208-74e66452f10d58d816a2ea280484eef56e980140.jpg


『社会を明るくする運動』の取り組み、活動については、法務省内サイトでご確認ください。


【佐田正樹】【バッドボーイズ】【黒瀬純】【パンクブーブー】【あべこうじ】

NON STYLE・井上、"第5のイケメン"として登壇! 映画『兄に愛されすぎて困ってます』公開記念舞台挨拶

7月1日(土)、東京・丸の内ピカデリーにて、映画『兄に愛されすぎて困ってます』の公開記念舞台挨拶が開催され、土屋太凰さん、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太さん、千葉雄大さん、杉野遥亮さん、NON STYLE・井上裕介が登壇しました。
20170701150835-c849cf957a762a57fad6e07165e0a03861da3890.jpg
昨日6月30日(金)に行われた初日舞台挨拶は、主人公・橘せとかを演じた土屋さんのほか、イケメンお兄・はるかを演じた片寄さん、セレブ系ののしり男子・芹川高嶺を演じた千葉さん、ホスト系スウィートBOY・美丘千秋を演じた超特急・草川拓弥さん、ヘタレ系塩顔男子・芹川国光を演じた杉野さんという4人のイケメンが登壇。
矢高先生を演じた井上はこの日、第5のイケメンとして出演。「グッドモーニング! 本物のイケメンが来てないじゃないですか!」と言いながら颯爽と現れると、「ひぇ〜〜!」という悲鳴が。そんな客席へ「お前は違うだろっていう顔をするな!」と笑いながらツッコみます。
20170701150636-2e5ea1fa9615e178a06e872dfe9fb54ed5d96027.jpg
20170701150635-02328f49c10a3a0379f20c761b2d7a904be2a593.jpg
「ドラマ版で、僕の役が"イケメン風セクシーブサイク"と紹介されていて。イケメンとブサイクって融合することあるの?って思いました。アメとムチがすごいですよね」と語る井上に、「ミラノ風ドリアみたいな表現」と笑う千葉さん。
土屋さんから井上に関して「(劇中で)速いスピードで壁ドンをされています」というエピソードが語られると、「井上さんには学ぶところばかり。あのスピード感とか」と片寄さん。すかさず、井上が「GENERATIONSのほうがスピード感あるやろ!」とツッコむと、今度は千葉さんが「壁ドンの加工だったり、効果音とかがすごかった」とコメント。「俺の力じゃないわ!」と再びツッコんだ井上は、杉野さんの「役者の鏡だなぁと」という一言にも、「どこが?」と素早くツッコミ。「全員でふざけて、俺を調理しようとしてるやん!」と嘆きます。
20170701150731-e71484cdc4110704a0d1157488a6d757d565c0b8.jpg
その後、質問BOXを使って、全員でフリートーク。「好きな女の子に、15分間でアプローチするとしたら?」というお題で、井上が「強引に抱きつく」と答えると、客席から大きな悲鳴が。同じように「できるだけ触りたい」と答えた杉野さんには全く悲鳴が上がらず、井上は不満な表情を浮かべます。
また、「カップラーメン5個を食べ比べて、感想を言い合う」と答えた千葉さん。「かわいい! あのかわいさが欲しい」とため息まじりに呟く井上に、「おあげできなくて残念です」とニッコリ微笑むと、ドッと笑いが起こりました。

劇中の壁ドンシーンは、身長差を出したいという監督の意向から足首を上げて背伸びをしていたと明かす井上は「監督がなぜか足首だけ撮ってた。使わないでしょ、絶対」と発言。片寄さんが「僕、作品の中で矢高先生のポーズを真似してるんですよ」と言いながら片足をあげるポーズを見せると、「足......長ぁ~!」と羨ましそうに呟いていました。
20170701150805-aeafecb378cb7a3a0a2a2bfcc24ec95fe873dc72.jpg
20170701150805-9a554f6150252fb5ad630833b185040c6d72249c.jpg

【井上裕介】【NON STYLE】

ライス単独ライブ『ブラン』にて、DVD付きブックレットが発売決定!!

7月7日(金)から9日(日)までの3日間、東京・CBGKシブゲキ!! にて開催される『ライス単独ライブ「ブラン」』の公式グッズとして、DVD付きブックレットが発売されることになりました。
20170701120245-164c8c14cb8a858372ae033d485b2e7bfbf2ba92.jpg
「単独ライブの流れを統一したい」というライスの意向から作られたブックレット。32ページのオールカラーで、ポスターやオープニングVTRなどの撮影時に撮られた貴重な写真が満載となっています。
DVDに収められているのは、9代目キングに輝いた『キングオブコント2016』で披露した2本目のコント「クレーム」。オープニングVTRの監督も務めた山下敦弘さんが撮り下ろしたもので、さらに撮影終了後行われたライス&山下監督によるアフタートークも収録されています。

20170701120141-43aa9a9a0c78274494e5b77b24527fa4e3724737.jpg
20170701120143-24a26c978579fbb06bef76065b8060fe85ddbf7f.jpg
20170701120142-907c862b7353542ee25b37b007987300af494a80.jpg
コントを撮るのは「おそらく初めて」だと話す山下監督。今回の撮影方法について「普通のテレビ収録や舞台のようなアプローチではなく、少し映画的というか。映画ってカットを繋いで重ねていくものなので、今回そういったことをやりました」と説明します。
映画監督にコントを撮影してもらうという貴重な体験に、ライス・田所は「ネタを撮るためだけにコントをやるのは初めてだったので新鮮でした。映画監督に撮っていただくなんて、すげぇことですよね」と感慨深げ。関町は「リハーサルから緊張しちゃった」そうで、田所に「ネタを飛ばしかけていたもんな?」とツッコまれます。

笑い声が入らないよう、無音の中でコントを淡々と進んでいく撮影は、普段のライブ風景とはかけ離れたもの。
山下監督が「コントってやっぱり舞台のものだから、お客さんがいない中で撮るのって厳しいというか。(撮影中は)笑いたいけど笑えないので、なかなか矛盾した状況だなぁと思いましたね(笑)。もちろんネタとして面白いんですけど、コントというのは観客の空気感もうつるものなんだなと改めて感じました」と言えば、ライスの2人も「(笑いの)反応がないと、間が変わってくるなって」(田所)「いつもなら笑いを待つ瞬間があるんですよね。お客さんの笑い声を、台詞の一部として考えていたところがあったのかも」(関町)と、改めて発見したことがあったと語ります。
また、舞台と映像の見せ方の違いも痛感したと話す田所。「舞台だと勢いでやっちゃえば成立するところもあるけど、映像になると小道具の向きによってリアリティがなくなったりする。その辺を、山下さんに演技指導していただいて、勉強になりました」と大いに刺激を受けたようでした。

山下さんにはオープニングVTR&コントの監督を、作曲家・音楽プロデューサーの渡邊崇さんにはオープニングVTRの楽曲提供と、豪華さなスタッフ陣の参加に「どうしちゃったんですか、これ(笑)」(田所)「売れてないとダメなやつですよね?」(関町)と未だに信じられないといった表情を浮かべるライス。「キングオブコントでチャンピオンになったから、みなさんが協力してくれているところはある。準優勝だったら、こうはいかなかった。優勝させてもらって、本当にありがたいですよね」と、しみじみと噛み締めるように語る田所でした。

なお、同ブックレットは上演後に販売予定。
ライスの2人が「いつもよりもお楽しみが増えた単独ライブになってます」(関町)「超豪華単独ライブです! 新作のコントはもちろん、いつもの単独とはひと味違うオープニングVTR、さらにブックレットも販売するので見逃さないで欲しいです」(田所)と呼びかける『ライス単独ライブ「ブラン」』は、7月7日(金)から9日(日)までの3日間、東京・CBGKシブゲキ!! にて開催。ぜひとも足を運んでください!


【ライス】

« |