1月24日(木)、東京・ヨシモト∞ドームステージⅠにて『オモ論議 VOL.11~笑って学べる言葉のコロシアム in 東京~』が開催されました(以下、敬称略)。
吉本所属の芸人と文化人が、様々な社会問題について生論議し、お客さんも笑って学べる本イベント。
今年初開催となる今回は、MCに相席スタート(山﨑ケイ、山添寛)を迎え、芸人から田畑藤本(田畑祐一、藤本淳史)、インディアンス(田渕章裕、木村亮介)、ラフレクラン(西村真二、きょん)、文化人からは歩りえこ(旅作家)、池内ひろ美(家族問題評論家)、旺季志ずか(脚本家)、TAKAKO(ビューティークリエイター)、高杉'Jay'二郎(DJ)、竹森現紗(弁護士)、藤川奈々(ライター)が出演しました。
まずは芸人陣がステージに出揃うと、藤本は「東京大学出身超高学歴インテリ天才芸人です!」と挨拶。
相方の田畑は、田渕から「隣のいなり寿司はなんなんですか?」と唐突に例えられ、山添からも「スーツは千円札の色ですね」などといじられ放題となり、「いじられたことない角度のいじり、やめて!(笑)」と困惑気味に返します。
続いて、文化人勢が登壇し、一人ずつ自己紹介。
ビューティークリエイターのTAKAKOは、歴代総理のメイクなども担当し、開運ホクロにも精通していることから、木村のトレードマーク(?)のホクロについて訊かれると、「しゃべる職業にいいホクロ」「老後安泰ホクロ」などとさっそくアドバイスします。
旅作家の歩りえこは、大学時代にチアリーディングで全国優勝し、大会でアメリカへ行った際、「みんなノーブラで乳首ピーン...それで私、ブラジャー嫌いなので、こうしていきたいなと思って」と海外への一人旅に目覚めたエピソードを明かすと、田渕が「今の話、もう一回いいですか?」と食いつく一幕も。
さらに、高杉'Jay'二郎は、ラジオDJ、スポーツDJをしており、スポーツクライミングのワールドカップの実況も務めることから、「今、吉本興業のなかで、一番、オリンピックに関わることが近いです」とアピールすれば、旺季志ずかは吉本坂46のメンバー入りするも、テレビプロデューサーから「芸人なったんか?」と聞かれるとのエピソードを語り、「しゃべり、うまっ!」と芸人陣を唸らせます。
そんな賑やかなオープニングに続き、本編の『気になる時事NEWS』へ。
芸人の気になるニュースとして、木村が高校教師の暴力動画問題を上げると、弁護士の竹森は「基本は殴った側が暴行罪とか傷害罪」としながらも、挑発した側には「名誉毀損罪とか侮辱罪」の可能性もあると解説します。
また、家族問題評論家の池内からは、炎上などを恐れるがあまり、教師や父親が萎縮し、威厳がなくなることで、「そこで育つ生徒たち子供たちが一番の被害者なんです」との見解も。
続いてのテーマトークでは、4月に発表される『新元号』をそれぞれ予想します。
「公文(くもん)」(田畑藤本)、「開進」(竹森)、「永幸」(藤川)、「照英」(ラフレクラン)といった様々な新元号予想が理由とともに発表されるなか、高杉は「和平」「もしくは『文枝(ぶんし)』。桂文枝一門なので(笑)」と師匠思いの一面も。
その他、お酒を飲んで平和になろうという願いが込められた「飲和(いんわ)」(歩)や、相席スタートと政府との関係を匂わせる「恵寛(けいかん)」(山﨑)、明治、大正、昭和、平成といずれも語感が伸びていることから「盛上(せいじょう)」(田渕)といった予想も、観客を感心させました。
続いての議題は、今年10月から10%に上がる『消費税増税』で、池内から突然のパスを受けた藤本は、軽減税率についての説明を流暢に開始。
外食とテイクアウトで税率が異なるなど、複雑な仕組みを説明しつつ、「我々もがんばっているんです!」と政府側の立場で発言し、笑いを誘います。
西村の「税率が上がったら、購買意欲が下がって、景気が悪くなるのでは?」といった疑問にも、前例を出して解説する藤本。
文化人側の席に移動して熱弁をふるう藤本に、高杉らが政治家の道を勧めるも、なぜか前へ出る田畑に「いなり!」と再び田渕からガヤが飛び、藤本も「和田まんじゅう(ネルソンズ)に次ぐ、田畑いなり(笑)」と改名まで伺わせました。
ライブ後半は、『新春特別講義! 人生をハッピーに生きる秘訣』と題し、旺季志ずかが講演会形式でトークを展開。
"不幸のデパート"を自称するほど、かつては悲惨な生活をしていたという旺季が、様々な本や世界中を巡った経験から、自己肯定、自己受容の大切さや、『人生の「主人公」として生きる』といった金言、さらには自身が手がけたドラマのセリフを引用して、「人生をハッピーに生きる秘訣」のヒントを伝授します。
吉本坂46のデビューイベントには、膝を悪くして、出演できずに泣いたという旺季ですが、「でも、私はわかっていたんですよ。こんな辛い思いしたら、でっかいご褒美が来るって。今まで絶対そうやったもん」と吐露。
同じ吉本坂46メンバーのきょんは、デビューイベントの楽屋で衣装姿の旺季を見て、「(イベントには)出られないけど、楽屋ではちゃんとメンバーの衣装を着て、見守っていたことに感銘を受けました」とコメントし、「なんで上からやねん」と山添からツッコミが飛びます。
その後、芸人側から相談を受けた旺季。
「自分を追い込んじゃう。自分にOKを出せない」とストイックすぎる西村の悩みに対し、旺季は「結局、マゾヒストなんでしょう」「これ、好きでやっているかもしれん...という引いた目線があると、ちょっとラクになる」と助言します。
西村とは逆に「自分にOK出しすぎるんです」「まわりがキョトンとした時でも」と自己採点の甘い田渕には、「全ての人の言うことを聞いたらアカン」とし、信頼出来る人の意見だけを聞き入れることをアドバイス。
今回、旺季志ずかの講演のベースとなった著書『誰かのためも大切だけど、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?』は、学研プラスより発売中です。
エンディングの写真撮影タイムでは、このライブで誕生した田畑の"おいなり君"ポーズと、決め台詞の「はんなりはんなり」を笑顔で揃える面々。
"おいなり君"言い出しっぺの田渕は、「舞台上でパッと(田畑の)顔を見たら、おいなりやと思って(笑)」とひらめいたことを明かし、爆笑に包まれながら終演を迎えました。
なお、次回『オモ論議VOL.12~笑って学べる言葉のコロシアム in 東京~』は、2月25日(月)、今回と同じヨシモト∞ドームステージⅠにて開催。
出演者などの最新情報は、『よしもと文化人セクション オフィシャルブログ』にてご確認ください。
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